来年度後半の公演予定が出てました。
星組は新情報ないけど、私的に一番キたのが、
『イル・トロヴァトーレ』!(炎に口づけを)

うわーついに来たか!
このオペラ大好き。
これ、ヅカでできるよな、やれば良いのにとずっと前から思っていたんですよ。

だって、主人公の設定が。
「イル・トロヴァトーレ=吟遊詩人にして謎の騎士。
 そしてその正体はジプシーの青年。
 と思いきや、実は彼は幼い頃さらわれた伯爵家の息子。
……この無駄なゴージャスさ。

ヒロインは宮廷一の美女。
彼女を巡る恋敵は国を二つに分けた戦いの敵軍の貴族、実は生き別れの兄弟!

更に鍵を握るのは主人公の育ての親であるジプシー女。半ば狂気の彼女はかつて伯爵家の若君を誘拐して殺したとされているが、彼女が炎に投げ込んだのは果たして……。

とんでもない人たちがとんでもないテンションで愛だの恋だの死だの運命だの復讐だのに突っ走る話です。
うわー楽しみ(笑)。
キムシンで宙組だと『鳳凰伝』再びって感じになりそうですな。

でももしかしてジプシー女が老け役だから、組長さんなのか? あんな比重の高い役……カルロッタ再び?(^^;

ここで話は飛びますが。
トロヴァトーレがありなら、前に書いた星組でマクベスに次ぐ私の野望、星組で『仮面舞踏会』もありなんじゃないか。

あ、でも、今の組構成で実現することは絶対ありえないけど(嘆息)。

と言う訳で、思いついたので書き留めておきます。

『仮面舞踏会』G.ヴェルディ。
粗筋書くのは面倒なんでこの辺見てください。
http://www.and.or.tv/operaoperetta/49.htm

リッカルド。ボストン総督。大らかでやんちゃで民に慕われ愛される為政者。友人の妻アメーリアをひそかに愛している。
勿論わたるくん。このリッカルドという役、冷静に考えると結構強引で馬鹿で身勝手な男なんですが、それを大らかで愛すべき人物に見せることが要求される訳で。
その辺、オペラでは音楽と歌唱、そして何より主演テノールの華!の力技で持っていってます。宝塚のトップがやる役に共通するものがあるなあと(笑)。

レナート。リッカルドの腹心の部下にして親友。アメーリアの夫。
とうこさん。前半のリッカルドに対する忠誠と友情とアメーリアへの誠実な愛、後半のリッカルドとアメーリアに裏切られたと思い復讐を誓う暗い情念、両方魅せていただきたい。

アメーリア。レナートの妻。リッカルドに心惹かれている。
檀ちゃん。大人の女。よろめく人妻ですが、貴婦人の品があり、リッカルドを守るために命を賭ける激しさがあり、レナートに罪を犯していないと対決する凛とした強さがあり。

ウルリカ。町外れに住む占い女。
運命を告げる魔女。
これはなー、シビさんくらいでないと格好がつかない役だなー。
組子から選ぶなら、柚長かなあ。

オスカル。リッカルドの小姓。お気楽極楽享楽的にうろちょろしているカワイイ奴。
うめちゃんで見たいけど、礼音くんが妥当でしょう。オペラではテクニカルな歌唱で場をさらいますが、ここはダンスで魅せていただきましょう。

サムエルとトム
リッカルドに恨みを抱き暗殺の機会を狙う二人。オペラでは常にニコイチでどっちがどっちか判別が難しいが、よくよく見ると(と言うか聞くと)サムエルがリーダーだとわかる。
……ケロしぃで(だって見たいんだもーん)。
このキャストを思いついたのが博多座の前か後かは憶えてません。少なくとも大劇より前なんだけど。

シルヴァーノ
船乗り。総督のために働いているのに全然報われない、と嘆いてウルリカに占ってもらう。リッカルドの茶目っ気(カバンにこっそり昇進辞令と金貨を入れるんだよ・笑)で占いは真実に。
まとぶん。いや、また皇甫惟明みたいな見せ場一つでお終いな役で申し訳ないけども。海の男をかっこよく決めてください。

すずみんの役がありませんが、アメーリアの召使を。忠実で紳士的な召使。かなり信頼されていて、怪しげな占い師をおしのびで訪ねるときにもきちんとエスコート。
あとオスカルに小馬鹿にされる判事はにしきさん希望。

このキャストで、私がサムエルをケロさんにやってほしい理由は。
レナートに対する誘惑者であってほしいから。
オペラでは、レナートは妻と親友に裏切られたと思い、自分でリッカルドを裏切る。サムエルとトムが訝しがるほどの豹変振り。
でもここは、仕掛けてほしい。と言うか、そういう話で見たい。
妻と親友への疑惑と不信に揺れるレナートの背中を、何食わぬ顔で押してほしい。
誰がリッカルドに直接手を下すか、3人の陰謀者はその権利を巡って争う。自分こそがその役目にふさわしいと。
結局くじでレナートに決まる訳だが、ここは原作と変えて、レナートが手を下すように追い込んでほしい。
自分こそが復讐者にふさわしいと言うレナートに反対するふりをして、レナートが手を下すように誘導する。自分が罪を被らずリッカルドを破滅に追い込むことができるように。(対比としては、トムは本気で自分の手でと思ってるとよいかなぁと。「何であんな奴に譲る」「わからないのか?」なんて会話が見たい)

トップコンビ的に見所は、許されざる愛のいちゃいちゃいちゃいちゃ(笑)。
「私はあなたの親友の妻です」「残酷な言葉を。一度でいい、私を愛していると言ってくれ」「……一度だけ、では、ええ、愛しています」「愛している、君が私を愛していると言ってくれた!」
エンドレス(笑)。

演出は、オペラ原作ものはキムシンが多いけれど、要人暗殺で政治テーマされたら嫌なので、パス。
小池氏か柴田氏でどうでしょうか。

ちなみに、この話はリッカルド=とうこさん、レナート=ケロ氏でも成立すると思います。でもアメーリアは檀ちゃんがいいな。

あと星組で見たいシリーズはオペレッタ『こうもり』があるんだが、自分のためにキャストだけ書いておこう。一応あらすじリンクも。
http://www.and.or.tv/operaoperetta/56.htm

アイゼンシュタイン=ワタさん
ロザリンデ=檀ちゃん
オルロフスキー公爵=とうこさん
ファルケ=ケロさん
フランク=しぃちゃん
アルフレード=まとぶん(とうこさんも見たい。檀ちゃんに「あなたの歌声に弱いの〜」と言わせたい)
アデーレ=仙堂さん(趣味。かのちかちゃんも可)
イーダ=うめちゃん(ことことも可)
フロッシュ(看守)=組長
ブリント(弁護士)=……すずみんに振ったら怒られる?

これもアイゼンシュタインとうこさんで、他はそのままでいけます。その場合オルロフスキーはすずみんか礼音くんで(どっちも面白そう)。

どっちにしてもファルケをケロさんで見たいんだよー(笑)。
狂言回しと言うか、みんなだまくらかして話を転がす役です。
ワタさんの悪友で「奥さんに内緒でパーティに行こう、かわいこちゃんがいっぱいだぜ」と誘い、檀ちゃんには「あなたのような美人と結婚していながらあの男は……ちょっと復讐してみては?」と唆し、「世の中は退屈だ、誰か私を笑わせてくれ」と言うとうこさんに「殿下必ずや私が」とお約束(笑)。
ついでにパーティはみんな黒燕尾ですから!(オルロフスキーは亡命ロシア貴族で派手な格好でもOK)

欲望を形にしたら何だかすっきりしました。
楽しいことを考えるのは楽しいなあ!(笑)
『天の鼓』観て参りました。

面白かった、すげー面白かったです(笑)。
終盤、すみれ様(鬼)が登場した時点で、私の荒唐無稽大好き回路にスイッチが入りました。あとはわくわくしっぱなし。
いや本当、あすかちゃんの地に足のついた演技にかえって違和感を覚えてしまうくらい(笑)。

出演者は美しいし、衣裳は美しいし(きらびやかな平安装束)、舞台装置は美しいし(琳派の絵か、螺鈿細工のような背景画)、一見の価値ありです。
出演者では彩吹さんの帝が必見。
源博雅の園加ちゃんも頑張ってましたよ。

(……前半まったりしてちょっと退屈と思ったことは内緒)
(「今宵は七月七日」という台詞にのけぞってしまったことも内緒)

長く書いている余裕が無いので、今回はこれにて失礼。

***

ところで、星東宝19日午後公演は、私にとって美味しそうな事が随分あったようで。(サトリちゃんの19日日記参照)
河村氏はよっぽど気に入ったのかなあ。ムラでも見たのに。
そうかー総見って色々やってくれるんだ(いつもじゃないと思うよ)。
私が見てるときもモップ落としてくんないかな……と思うのはあまりにご本人様に申し訳ないんでやめときます。無事是第一。
オペラグラスを持っていないと、両手を組み合わせられるんだ。
組み合わせた両手にひどく力を込めてしまっていることに気づいた。

本日は2階前方センターブロック。贅沢にオペラグラス無しで臨みました。
このあたりの席は、ショーの破壊力が最大値になるんじゃないか、と思う。
全体が見えて、個別もある程度見えて。
いつも血が騒ぐショーですが、いつも以上に消耗。そう言えばムラで立てなくなった時も2階前方サブセンでした。

変に定点観測(…)しないから、物語に素直に没入できる。
サテリコンで人並みがぱっと割れたときにドルチェ・ヴィータが姿を現したのを見て、本当にびっくりしました。次の瞬間びっくりしたことに驚いた。こんなに何度も見ているのに。
いつになくセンターばかり見ていたので危うくコーザノストラで上手再登場のケロしぃを捕獲し損ねるところでした。(それでも辛うじてチェック。肩に手、のパターン。私が見るときは比較的このパターンが多いような)

今更ながらに気づいたのは照明。
サテリコンで、ドルチェ・ヴィータが男を手に入れた瞬間、照明が変わるんですね。
衝撃を受けました。
あと、後ろで歌っている組長と、シビさんと、ローマの女たち。
あんな風に絡んでたのか!(これも衝撃)
……皆様出来れば是非一度見てください。

サテリコン最後、ディアボロのせり下がりの表情はやや大人しめでした。(前に哄笑しているときがあった)
(せり下がりと言えばセンターとは関係ないけれど、プロローグの終わりワタさんの上手せり下がりの表情、先週あたりからなんとなく変わっているような。前はもっと憧憬に満ちた顔をしていたような気がするけれど、不安と言うか絶望と言うか、暗さを感じさせるようになってました)

とは言え。
こちとら生まれながらのミーハーですから、センターの破壊力はそれだけでなくて。
出演者の目線がまっすぐに来る!

最初にやられた(やられたって)のは、やっぱり楽しいシーンで、セーラーさんたちの甲板掃除。
しぃちゃんの「遠く離れた君思う」のところが、真正面なんですよ!!(そんなに興奮しなくても)やられた。
……ここ、センター3人(しぃちゃんみらんくんゆかりくん)キャラ立ってきた、と言うか引っ込み際の台詞とか遊ぶようになってきたなあ。楽しいなあ。(いつも、ロケットの方に行っちゃいそうになるしぃちゃんをゆかりくんが止めて連れて行く、なんだけど、今日はそれプラスみらんくんが「行きますよー」とかのんびりした感じで声かけてました(多分))

青の洞窟も、あの幸せそうな刹那のダンスが真正面でね。小鹿のように小リスのようにはねる少女@うめちゃんが真正面でね、包容力と純粋な喜びに溢れているのに切ない表情の海神@ワタさんが真正面でね、(……戻ってこーい)

そして、フィナーレ冒頭の白いスーツの紳士@ケロ氏が「未練は無いけど」と歌うのも真正面。

物語と現実がリンクして胸が締め付けられた後、大階段に一人立つワタさんの姿に一気に「ショー」に引き戻される高揚感も真正面。

……とか何だかんだ言いつつ。
貸切公演のお楽しみ掛け声大会「三井!」「住友!」「VISAカード!」そして「世界で使えるVISAカード(前にも書いた気がするが脳天直撃のいい声で)」を聞いたとき、ああ私はこの瞬間のためにここに来たんだわ、と心の底から思いました(爆)。

と言いつつ、芝居は思いっきりオペラ使いまくってましたが。

【楊国忠観察日記】
しつこい、と言うか今週は新しいパターンも無かったのでそろそろ終わりにするかなあと思ったんですが、1点だけ。
先週どこに視線飛ばしているのか解読できない、と書いた宴席のシーン、真横を向いているときは陳玄礼先輩とアイコンタクトが成立しているのを補足しました。2階前方から見ると、確かにあの階段のセットなら視線通るな、うん。と言う訳で納得。
ここ、楊国忠、安禄山、梅妃と3人同時にオペラで補足できるときがあって、三者三様の企み顔で笑えます(いや笑うところじゃないから)。
梅妃と安禄山も、梅妃が一方的に視線を送ってるんじゃなくてアイコンタクトが成立しているような気もしますが、未確認。

企みと言えば「梅妃さま、安禄山殿が」と言うところのコトコト。すごい企み顔です。まっくろくろすけ。どんな設定でこの場面を演っているのか、誰か教えて欲しい……。

今日、楊家三姉妹と宰相となった国忠が「この栄光が千代に八千代に続くよう」と歌うところ。うっかり本気で、そうだったらいいのになあ、と思ってしまった自分に狼狽。
そうだよなあ、自分あの三姉妹も相当好きだからなあ……。
その三姉妹、ラストスパートと言うか俄然ヒートアップしてまいりました。だって宴席でうるさいんだもの(笑)。

陳玄礼さんは、先週よりは温度が上がっていました。ムラ後半とか東宝前半ほどではないけれど、先週よりは。

貸切抽選の抽選者は夢野聖夏ちゃん。引くたびに箱をかき混ぜる慎重な抽選っぷりを愛でる。
ドリーさんが当てたワタさんサイン入り色紙をいただきました。感謝感謝。

本日、全体的にいつも以上にまとぶんを見てました。
……かっこいいなあ。
何で私この人に惚れなかったんだろう。(他所見ばかりしてるからだよ!)

***

「み」さんの18日日記に便乗。

実は私は、わたるくんの「切ない」表情が好きです。
ワタさんについては主に陽性の魅力を語ることが多い。あと男前な色気とか。それはまあ、その方がわかりやすいし、他人様に異論を挟まれることもまずない、と思う。
だからあまり言わないけれど、実は私がそれらと同じくらい心惹かれる表情は「切なさ」と「少年のような憧憬」。『ドルチェ・ヴィータ!』では、そんな表情を見る機会が結構多い。
宝塚のトップには、かっこいい役が回ってくることが多い。大人の男、強く頼りがいのある男。ましてワタさんは、あのとおり男前だから、親分肌でドンと来い!という感じの皆に慕われるような大らかなイメージになる。
でも『ドルチェ・ヴィータ!』は。
憧れと喪失に翻弄される主人公。プロローグでも、サテリコンでも、青の洞窟でも、哀しみを堪える切なさ、届かぬ憧れに満ちた貌を垣間見ることが出来る。それは、もうあまり見ることが出来ないと思っていたもので。
だから私も、わたるくんのそんな表情を見ることが出来るこのショーを作ってくれたことを、オギーに感謝している。

相変わらずファンの言うことは痛いですな(苦笑)。
で、これから書くことは更に痛いような気がするんだけど。

しぃちゃんに関しては「切ない」と言う感情を知らない、いや知らないと言うより名付けられない切なさ、を見ています。
具体的に言うと、サテリコンでドルチェ・ヴィータ檀ちゃんと絡んだ後不意に突き放されたときの表情。
無理矢理に夢から覚めさせられた人のような、呆然とした無表情。自分に、自分の心に何が起こったか理解できていないような表情。
名付けてしまえばいいのに、形にしてしまえばいいのに。その方がまだいいのに、まだ楽なのに。
(やっぱり痛い、つーか夢見すぎだとは思いますが、普段笑顔で表情豊かな人がそれを消すだけでこっちは色々考えたり深読んだりしてしまうものなのですよ)

その他では、礼音くんに時々「傷ついた少年の痛み」とでも名付けたいような表情を見ます。「切ない」とはちょっと違うかもしれませんが。
しぃちゃんゲストの回を見ました。田舎な上に録画なもんで話題が古い。
ちゃんとしたレポートはサトリちゃんの12/8日記で読めます。
あちらで書いていないことだと……そうですね、冒頭のご挨拶、カメラ目線での笑顔にはやられました。2回見て2回とものけぞった奴(爆)。でもやっぱり生で見た方が美人さんだな。そーゆーもんなんだろうな。

さて、カフェブレイク名物、ゲストピン撮り舞台映像。
あ、あれ?
あれれれれ?

なんか、何度も見たことのある映像がTV画面の中に展開されてますよ……
カフェブレイク並にピン撮りしてたんかい、私!(愕然)

玄宗の台詞でカメラが引くところまで見慣れた光景(爆)。
つーかどう考えてもオペラ使いすぎだ自分。

ショーではコーザノストラ、ディアボロに背中を押されるところが映っていてガッツポーズ。でもこの場面は3回に1回くらいはドルチェ・ヴィータと絡むケロさんを見てる私(3回に1回って、何回見てんの)。

しかし。
今回実は合間のワタさんの映像もおいしかったんだよなー。
玄宗と楊貴妃のキスシーン(私とさいとーちゃんが同時にオペラを上げたシーン・笑)、どアップで。うわーこんなに密着してますか、ひゃー。
ショーも、私の好きなパレード前の銀橋ソロ(緑野さんとBe-puさんに「ワタさんなに言ってるか歌詞わかんなーい」と言われたシーン……私はちゃんとわかったもん)。

2倍おいしくいただきました。ごちそうさまでした。

***

さて、怒涛の組替え発表から一夜。気を取り直して。

まとぶん、組替えでどんな風に成長してくれるか、楽しみです。今までと違う環境で彼の魅力がより磨かれることを願う。そんでもっていい男になって帰ってきてくれるともっとうれしい(え?)
花組担のみなさまがもし見ていらっしゃったら。これでも星組随一の正統派二枚目くんです(と私は思ってます。花ではどんなポジションになるんだろう)。まだ先の話ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
(お前何様だ、という突っ込みは甘んじて受けます。気持ちはうちの子(^^;)

となみちゃん。檀ちゃんとの並びを想像して俄然楽しみになってきました。美しいだろうなあ、うっとり……。

まとぶファンでとなみびいきの友人Tちゃんは、このすれ違い人事にがっくり来てました。でも1作品は共演できるからな! それも楽しみだ。
○ 真飛 聖(星組) 2005年8月15日付 花組へ組替え

世間ではどうか知りませんが私的に一番のショックはこれです。

今までここを読んでいた方には「この人まとぶんのことあまり好きじゃないんじゃないの?」と思われていたと思います。
確かに、好みかと言えばまあ普通に好きでした(『花のいそぎ』ではくらっときましたが)。

でも、でもだけど。
この人はいつか星組を継ぐ人だと思っていたのに。
いかにもな王子様にはあまり落ちない私ですが、王子様の魅力がわからないわけじゃない。
それに王子様は王子様でも星の王子様、他所の子に比べれば骨太で男の子。
居てくれて当然と思っていたので今まであまり有り難がっていませんでしたが、こうなってみるとやっぱり大好きだ。
(王子様にはもしかしたら異論があるかもしれんが、私は今のまとぶんしか知らないので)

花かぁ……。
花組男役ラインナップって、実は私にとって一番吸引力が薄いんだよなぁ。
と言うことは、花組を観に行く楽しみが増えると言うことになるのか。(前向きに考えてみる)(娘役担のさいとーちゃんからは「シンデレラカップル再び!」とコメントが)

まあ、8月までまだ星に居てくれるわけだから、それまで大切に見させていただきます。(また通う理由が増えちゃったじゃないのさ)

○ 白羽ゆり(雪組) 2005年2月14日付 星組へ組替え

当然、次のビッグニュースはこれなんですが。

正直、微妙だなぁ。
となみちゃんは大好きだけど、かしとなが好きなので、雪に居てこそという気がしてなりません。
それに、今後みなみちゃんが出てくるのをひそかに期するところがあっただけに、なおさら微妙……。
つーかそれ以前に本当にいいのか? 雪のお姫様をうちにもらっちゃって。

えーと後は。水さんが雪、るいちゃんが宙。
たにちゃんとるいちゃんの並びが見れるのかしら。個人的にそれは楽しみだけど。

月新トップコンビは瀬名・彩乃ですか。素直に美男美女ではないかと。
かなみちゃんには素直におめでとうと言わせていただきます。
今回すごい勢いでメールが飛び交って、それぞれ担当ごとにいろんなこと言ってたけど、唯一共通していたのが「かなみちゃんよかったね」でした。
……でもそれだったらかなみちゃんエリザでもよかったのに(ぼそっ)。

しかし。
あーびっくりした。

でも今回の人事ってこれだけでは終わらなさそうだよね……(嘆息)
今更ながら12日の観劇記。

午前午後公演、ダブルヘッダーしました。午前は1階後方下手端、午後は2階前方上手端、という対照的な席で。午後は農協貸切でしたが無事潜入。らっきー。

芝居のこと。

さすが農協、拍手や笑いのタイミングがいちいち面白かった。一番ウケたのは楊貴妃が杯をくわえて舞うところで笑いが起きたこと。そ、そうか、そこ笑うところか。

今回初めて気づいたんですが、楊貴妃が太真と呼ばれているのを拗ねる場面、玄宗の腕の中で相手の胸板を掌でぱんぱんと叩いてるんですね。駄々っ子のように。うわー、可愛いと言うか何と言うか。玄宗はめろめろになるだろうこれ。さすが楊貴妃。

「思うは太真とともに」のところで、陳玄礼のゴホゴホという誤魔化しが無くなってました。サトリちゃんによると木曜日まではやってたそうだ。何かあったのか?

午後、2階前列上手端からだと、銀橋の玄宗と楊貴妃キスシーンがかなり真横に近い角度から見えるんですよ!(大喜)
ワタさんの横顔がばっちり。つーかすごく密着してるんだなぁ(^^;。

11時公演ではすずみん李補国チェックしました(実は初めてちゃんと見た)。
馬嵬事変のとき、本当に泣きそうな顔をしている。実は貴妃さまのことを好きだったのかしら……とか思ってしまった。
今週(週変わりかい)、陳玄礼が抑え気味なんで、余計そう思ったのかもしれないけど。

玄礼さん「情を捨て、義を正されますよう」が薄くなったのは寂しいなあ。ここ、前みたいに溜めまくって言ってくれた方が芝居としても盛り上がると思うんだけど。後半またヒートアップしてくれるといいなぁ。

【楊国忠観察日記】
1週間たって、また変わっておりました。
特に宴席〜皇甫惟明のあたり。
宴席では結構あちこちに視線飛ばしてるんですが、解読しきれませーん。
真横向いているのは、陳玄礼先輩を見てるって事でいいのかなぁ。アイコンタクトしたいのかなぁ。つーかあの階段の向こうに視線は通るのかなぁ。
途中、舞う安禄山を見ての笑いの意味は「こんなスタンドプレイをしているが、どうせこいつは僻地に追い払う予定だ。せいぜい浮かれていればいい」とか考えてるってことでいいのかしら(うわーすごい悪人みたい)。

皇甫惟明を迎えて陛下ご臨席の場で、先週のような露骨な悪人笑いはなくなったようです。ちょっと安心。
含んだ笑い→伏せ目→含んだままやや真顔で顔を上げる、というのが午前午後とも見られまして、撃ち抜かれました。いやだってかっこいいんですってば(笑)。

関係ないけど宴席で梅妃がしきりと安禄山に視線を送っておりました。これはその後の「梅妃様、安禄山が」の伏線を張っているってことなのかしら。この男を利用して楊貴妃を排除しよう、とか思いついているとか。
(またしても書き込み不足を役者が埋めてるんだなあ……)

ショーのこと。

15時の回、花市場でワタさん花を一輪余計に落として、そのまま舞台に残ってしまったんですが、そのあとドルチェ・ヴィータが拾ってました。白い花をもてあそびながら歩き去るドルチェ・ヴィータ。
みっこさんの囁きは午前午後とも聞けました。
……た、確かに、うぎゃーって感じで震えます。

コーザノストラケロさん、午後公演は前髪センターパーツ(貸切だから?)。
踊ると揺れる前髪。

船。セレブSが少女と出会う場面。見つめあってセレブS男が少女の手首を捕まえるが、セレブS女に引っ張られて袖に消えていく。残された少女は彼が触れた自分の手首を握る、という場面になってました。より意味深。

青の洞窟。泣かされかける。

【水のインフェルノ深読んでみました】
かのちかちゃん扮する娘は「自分が罠であることを忘れてしまった罠」ではないかと。

実はムラの頃から、ディアボロが獲物と狙いをつけた第1の男・ワタさんの元恋人であり、第2の男・ケロさんの婚約者であるのがかのちかちゃん、と言うのが気になっていたんですよ。
ディアボロが狙うのは彼女絡みの男たちなのは何故?って。

彼女もまた、ディアボロの仕掛けた罠だったのではないかと。ドルチェ・ヴィータと同じように。
でも、ドルチェ・ヴィータと違って、彼女は自分が罠であることを忘れてしまった。
だから、愛する男=ケロ氏と離れまい、彼をディアボロの手に渡すまいとする。ディアボロは反逆した道具を排除し、水の精に引き渡す。
橋の上で、彼女は自分が何者であったのかを思い出し、愛した男に視線を向ける。
男が向かうは水のインフェルノ。
ごめんなさい。でも、これでいいのよ。
私のたどりつくところも同じ場所。
また、会えるから。

フィナーレ、サトリちゃんの指令により、しぃちかアイコンタクト補足しました。
最後ワタさん登場直前で一旦はけた人たちが並ぶとき、かのちかちゃんを笑顔で迎えるしぃちゃん。うわーいいなぁ。ほっこりするなぁ。

……だめだ、もうこれ以上憶えてない。
前夜寝てないんで(笑)さすがに午後公演は集中力が半分くらいになってました。

帰りののぞみ、斜め後方の二人連れがどう見てもヅカ帰りでした。お揃いの白いセーター。
みんな頑張れ。私も頑張る(無駄に・笑)。
みっ緑野さん……

うっわー、やってくれた。
すげー切ねぇ。
朝からこんなの読んだら仕事に行けない(爆・行きなさい)。

これからもう花市場のセーラーを涙なしには見られなくなっちゃうじゃないですか。
つーか、見たくなっちゃうじゃないですか。今週行く予定無いのにー!

でもやっぱり、サトリちゃんが「お願い」すると書いてくれるんですね。
さすがドルチェ・ヴィータ。今度から何かあったらサトリちゃん経由で頼んでみよう(笑)。

サトリちゃん一緒に千秋楽見ようね、ね!

***

仕事行って帰って来ました(笑)。
消そうかと思ったけど一応このままにしとくかなぁ。今公演お祭り月間の記録として。
ちなみに私の一番ツボだったフレーズは「一緒にいるとうれしい人」です。
あれだけいちゃついてても、なーんの疚しさもない天然さんがいいなぁ、すごくいいなぁ……うっとり。

と言う訳で、関連して思いつくことどもを徒然に。

12日、午前と午後の間お昼食べてた時。
ドリーさんに「結局、ケロしぃなんですか?しぃケロなんですか?」と聞かれました。
いや私はケロしぃ表記ですが。とりあえず掛算と言うよりコンビ名として学年順に並べてみました、って感じ? 

私が同人に片足突っ込んでいたのは晴海までです(それって10年以上前?)。有明は行ったことありません。
と言う訳でその辺の標記の機微は実はよくわからない。「萌え」もボキャブラリーに無いし。
「ヅカにおける腐女子と妄想系」についても緑野さんにご解説いただきました。へーそういうことになってるのか。要するに男役二人を男同士と見るか女同士と見るか、の違い?
……そりゃ男同士だよなあ(←同人上がり)。
そっちの方がファンタジー((c)緑野さん)だもの。
つーか、お茶会とか行って生でご本人を見ちゃうと(特に11日とか)、あの人たちすごくHolyな感じで、畏れ多くてとてもいじれないんですけど。
キャラクター化して現実から乖離させないと無理。いろんな意味で。

で、ケロしぃ。
この公演を最後にこの並びがもう見られないなんて!と歯噛みしたい気持ちでいっぱいですが。
でもこの公演でこれだけ見せてくれてありがとうと言う方が正しいかな。今まで全然組んで無かったよね。
芝居の陳玄礼と楊国忠も、ショーのセーラーもコーザノストラも、能う限り見ておく所存です。

しかし、ムラでは緑野さんと、ワタケロ(セレブSと航海士)で盛り上がってたんだよなー。東宝でそっちはすっかりなくなっちゃったからなー。
……つーことは、私が誰のファン(と判断されている)かは、ケロさんの相手役(違)によるってことですか?
まあ今公演は特別だし、それもありか。
(いやそもそも、そこで出す名前が非常識だと思うよ?・笑)

ところで。
前述の質問をしたドリーさんは、「私そういうことわからないんですけど」と前置きつきの真顔でした。
こういうことを聞くときのドリーさんはいつも不思議そーな真顔でなんだか可愛らしい。(って書くとまた怒られる?)

私は今「かわいい」と言う美質に弱い(疲れてんのかしら)。弱いと言うか、とても貴重なものを見せてもらっているような気になる。
別に先週の茶会(苦笑)のことだけでなくて、『熱帯夜話』でもさえちゃんの笑顔の可愛らしさにときめきました。あれを近くで拝めただけでチケット代の元を取った気分。可愛いっていいなぁ。
ジェンヌさんだけでなく、ここ最近の騒ぎでお近づきになれたドリーさんもサトリちゃんも可愛いお嬢さんでうれしい(やっぱり怒られるな……)。

「かわいい」って言うのは、それが似合う能力を持っている人がやるから、ちゃんと「かわいい」になる。
似合わない人がやっても気持ち悪いだけ。良くて「ヘタレ」。
だから貴重品。

当然、自分は似合わない方の人種。自覚は十分ある。うっかり柄に合わないことをやらかしてしまったときには、せめてヘタレの範囲内で留めようと精一杯。(だからあんまり言及しないで欲しいんですよー、とほほほ)

自分に無いものだからこそ貴重に思える。
私は色々欠落している人間だから、その分いいなあ、すてきだなあと思えるものがいっぱいある。
それはそれで楽しい人生です(いや人間不適格者だけど)。
ついでに美とか愛とか夢とかも持ち合わせてないからタカラヅカが好きなんだな……。

最後に私信。

サトリちゃん、えらい!>サトリちゃんの日記12/14参照
……ってよく読むと今まで寝たことが無いとは書いてないのね(笑・揚げ足取り?)。

ドリーさん、いや、そんなには怒ってなかったです、そんなには(笑)。>ドリーさんの日記12/14参照
テンションは高かった、でもそれは当然のことだから。
土曜日
・さえバウ12:00の回
・汐美茶会(東京)
・Hotel Dolly泊(要するにドリーさん宅にお邪魔。汐美DS、東宝ナウオン、博多楽映像、博多ナウオン、他にも色々見て最後にしぃまと「それどう」を見て明け方就寝)
日曜日
・東宝星ダブルヘッダー(午後は農協貸切)
・緑野さんサトリちゃんと軽く飲み(ケロさんセンターパーツ前髪に乾杯)

あんまり怒涛すぎて12日がサンカルロ歌劇場のチケット発売日だったことをすっかり忘れていました。とほほ。取れるかなあ(手ごろな値段で)。

ドリーさん宅泊、私はサトリちゃんに「汐美合宿」とお誘いしたんですが、結果的にケロしぃ合宿だったらしいです。って私らのせいか。(「今日は『それどう』はいいですよ、止めときましょうよ−」と遠慮した結果夜明け近くに見てしまいかえってお騒がせする結果に)

***
(実はここで記入日が変わっている)

とりあえず熱帯夜話とお茶会の感想は11日の日記に書きました。星組観劇記は明日以降に。
この2日間密度が濃すぎて情報量が多すぎてすっかり頭からこぼれてますが。

『熱帯夜話』補足。
終盤、劇団スターのサエールさんがついたての向こうで生着替え?している場面があるんですが、ここ、手伝っているナッツ=夏月都ちゃんとのアドリブで時間を埋めてるんですな。
このアドリブが、ぎこちなくもまったりで。
「ナッツは食べ物は何が好き?」
「えー、食べ物ですかー」
「じゃお寿司では何が好き?」
「えーと、玉子かなぁ」
「玉子かぁ。他には何が好き?」
「他にですかー、えーとえーと、まぐろ?」
「まぐろかぁ。僕もまぐろ好きだよ。サビ抜きなんだけどねー」
こんな会話がエンドレス……(笑)。
初日あたりは「何か喋ってよー」とか言ってたらしいですよ。
ま、さえちゃんと都ちゃんがやってると、それすら可愛い気がするけどさ(笑)。

合宿日誌
スカステ三昧。
ナウオンでワタさんが映る度「これはいいんですか?」とサトリちゃんに聞かれる。私が前にワタさんのオフは敬して遠ざけると言ったからね。
いや別にこれは。皆様もとうこさんとの並びが男女カップルにしか見えないと言ってるし。(ワタさんがとうこさんの腿に手を置く映像を何度も巻き戻して見る人たち・笑)

しぃまとそれどう(正式名称『JURIの“それってどうなの!?”#6「立樹遥・真飛聖」』)、見ているときは眠っていたドリーさん、終ると起きて一言。
「ゆうほさとる見た?」
……ドリーさんのおすすめ見所って、それ?

あとPS2で何故か見られないDVDの博多座映像見ました。
……すげー無駄が多いんですけど。「そこ大劇と同じだから要らないーっ!」と何度叫んだことか。もったいない。
でもケロしぃすずみんのロケットボーイズが思いの外見られるのは嬉しい(サトリちゃんと握手!)。ここ、いっつもどこ見ていいか迷ってオペラが泳いでたよなぁ。この場面好きだったけど、大劇ドルチェ・ヴィータはそれどころじゃなくなっちゃってたからなぁ。

緑野さん日記の私に関する記述に反論したい点は多々ありますが、なんせ相手はDIARYNOTEのカリスマ・緑野こあら師匠だからなー、私如きが何言っても無駄だよなー(笑)。
私もスパークリングワイン飲みましたよ? 酒弱いんで量が飲めないだけで。

ま、緑野さんのしあわせに貢献したなら、それでいいよ(半笑)。

どうでもいいことですが
「み」さんにも聞かれましたが、私は「誰のファン?」と聞かれたら迷わずワタさんと答えます。(その次はと聞かれたら迷わずしぃちゃんと答えますが。3番目以降は難しい)

だって、しぃちゃんのためだけだったら『花舞う長安』を一睡もせずにリピートなんてできないって!(爆)

あの馬鹿でどうしようもないけど男前な皇帝陛下を見るために起きてるんですってば。
みんなが寝ているらしい宮廷抜け出してお祭りも誓いのかんざしもちゃんと見てます。オペラでかじりついてます(オペラ使いすぎです)。
ただあの辺はもう語る気にならないだけです(笑)。
汐美茶潜入してきました。

いや、自分のような者の行っていいところじゃないと思ってはいたのですが。ドリーさんのお友達が都合が悪くなった代役と言う、いわば成り行きで。でもその後でサトリちゃんが行きたがっていると知っても譲る気が起きなかった(ごめん。後でサトリちゃんが参加できると知ってほっとした)。やっぱり行きたかったんだろうな自分。

さてお茶会。

汐美さんは、美しゅうございました。
黒いスーツに、びしっと固めた髪。男役最後の姿を目に焼き付けて、心に刻んで、と言うように。
白いオーラが出てました。
握手も、やんごとなき御方のように手を差し出して。でもそれが似合ってた。

隅の後方席で一安心(そんなんばっかやな)。
まともなご報告は他でも読めると思うので、私の記憶に残っていることを。
入場の曲は『血と砂』『巌流』。
乾杯では「タカラジェンヌは「最後のなんとか」と良く使いますが、今日はお茶会なんだと思って楽屋を出るのもこれが最後だと思うと寂しくて…」とか言ってました。
……本人にそんなこと言われたらファンも辛いんじゃないかと思いながら会場を見渡す私。

トークは、DSの話が興味深かった。

娘役ちゃんたち(グッドガールズと言うらしい)の人選をしたのはケロさんご本人だったとか。みんな選ばれて喜んだだろうなー。ケロさん良い眼してるなー。

トークを極力なくして曲数を増やす(27曲って言ってましたっけ)と言うのはケロさんの発案だったとか。

一曲だけ歌いたい歌がある、と言っていたのは『ルパン三世』だったとか。「だってルパンってかっこいいじゃないですか」。まあそりゃそうですが。オギーに「ファンの人たちはそれで納得するの?」と言われたらしい。それをああ料理するとはさすがオギー。

舞台上にバーカウンターを置いたのもケロさんの発案だったとか。前にバーカウンターの上で踊るショーがあって、それをやりたかったらしい。「舞台に置きっぱなしだと邪魔になるし、難しいと言われたけれど、やってみたら上に立つと後ろの人にも全身が見えてよかった。それに引っ込むときにちょうどショーのタイトルが見えて気持ちよかった」って。しかし、ああ活用するとはさすがオギー。

オギーは「ファンの人たちは泣きたいんだよ。だから気持ちよく泣けるようなものをつくろう」と言ったとか。なんつーか、わかってるなぁオギー。

って言うか。
ケロさんが辞めると聞いて、オギーは泣いたそうで。
それを聞いて驚いた。驚いたけど。
でも、そのケロさんのために、大劇のショーはあんなにもりあげて、DSも渾身の作品を作って。
本人も覚えていないようなことを「あんな歌歌ってたよね、あんな場面があったよね」と構成してくれたらしい。
愛だなぁ……。

緑野さんの握手事件はねー(笑)。お茶会で抜け駆け(?)するとこんなに人の怒りを買うもんなんだ、と勉強になりました。
と言っても注意して見ていたのは我々だけだとは思いますが。

でも私も「お綺麗です」と声をかけたらドリーさんに「何ナンパしてるんですか!」と怒られました。ついでに「オギーを泣かせた女」と言ったら「そういう言い方は!」と怒られました。難しい。
そういやこの日は他にもドリーさんを怒らせるようなことしたなぁ……(段々不安になってきたらしい)今更ながらにごめんなさい。

最後は、ディナーショーの主題歌『Good by good guy good fellow』で会場を回り。
いい歌でした。いい歌声でした。切なくて優しくて明るくて。
退場した後、1回カーテンコールもあって。

本日のタイトルはケロさんのお言葉。
何だかこの日はこの言葉が心に染みました。

***

最後に個人的な感想。

「握手会もあるだろうし、最後にオフのケロちゃんに惚れさせてしまったら罪深いですよね」と私を誘うにあたって恐縮?されていたドリーさん。
「いや、友達の彼氏と思えば大丈夫!」と笑って答えた私は「オフの汐美さんは本当に女らしい方ですよ」と「み」さんにたしなめられました。すっすみません(^^;)。

で。握手会。
人数が多くて流れるように進んでいたし、皇室系のお手を差し出されると言う感じの握手だったので、まあこれなら大丈夫(私が)だろうと。
実際に接近遭遇したときは「この人はあの人たちのダーリン」と頭の中で念仏のように唱えてましたが(笑)。

でもそのあともいろいろあって。
やっぱり、もしお茶会というものに初参加で、免疫無かったらやばかったかもしれない。
この期に及んで「あの人どうしてやめちゃうのー」と号泣するはめになる、と言うのも有り得ない状況ではなかったなあと。
ドリーさんのご懸念は正しかったですよ。
皆様のダーリンは本当に素敵な方でした。

……ただ単に、お前が舞い上がりやすく惚れっぽいだけだろうという突っ込みも否定できないけどな(半笑)。
バウ・パフォーマンス『熱帯夜話』見てまいりました。

幕開き、さえちゃんの登場はいきなり客席から。
私は結構後ろの席でちぇっとか思ってたんですが、ちょうどそこから登場。、しかもたたたっと舞台に向けて駆け下りる途中で一旦振り返るさえちゃん。
そこで「にこっ」と手を振る! うっわー。
今まであんまり良席って座ったことないので、トップスター様の舞台化粧笑顔をこんな至近距離で拝んだのは初めてで。結構チケット代の元取ったかなと(笑)

バウ・パフォーマンスってどういうんだろ?と思ってましたが、ストーリー仕立てのサヨナラショー、でした。

物語は、とある劇団の初日の風景から始まる。サエール=さえちゃんは劇団のスター。仲間たちは劇団員やプロデューサーたち。初日は大成功で、浮かれた一同は深夜無人の高層ビルに忍び込んで打ち上げ。
ノリで「友人の建築家キリヤーノ氏から聞いた」幻の90階を目指す彼ら。そこに、隕石で地球が滅亡するというニュースが……。
ストーリーの途中に、さえちゃん縁の歌や場面が挟まって。比重としては物語よりショーの方が高いかな。役名もカーリー=ほっくん、リュウ=越リュウ、アーチー=あーちゃん、とまんまだし。芝居でなくパフォーマンスなんでしょう。(ネーミングセンスはかなりベタだけど、まあそれもありかと)
途中の芝居も『学校の怪談』風の小芝居とか楽しかった。みんな芸達者だなあ。

名場面の最初はベルバラ。純白に輝くオスカルが美しくて美しくて。
(実は直前に変身写真館の前で樹里しぃまとのオスカルとアントワネット映像を見ていたたまれない思い(え?)をしていたので、イントロが流れた時点で「うわー」と間違った方向に反応しちゃいました(^^;。
でも、さえオスカルの美しさにそんな邪念は吹き飛びました。マジで)

話題のほっくんの女装はいけてました。一瞬わからなかったくらい。美人でかわいい、全然OK。ほっくんって地は意外と女の子度が高い人なんじゃないのかな? だから雰囲気的にOKなんじゃないかと。
さえちゃんのほっくんに対する、めちゃくちゃ情熱的な扱い方もツボ。
(エリザに備えてでかい相手役と組む練習?と一瞬思ったのは内緒)

最後はサザクロ〜絢爛のラテンメドレー。絢爛は結構客席降りが長くて、私の目の前でほっくんがずーっと歌って踊ってました。でもスエニョパティの時は舞台に戻っちゃってて残念。目の前にいたら絶対やったのに。

第2部は、いきなりエピソード『美賊・黒薔薇』を見せるショー。
さえちゃんは和服姿の女主人、、紫色のヴェルヴェットのスーツに身を包んだ長髪の美青年、黒いドレスの女、の三変化。
これだけでもうぎゃーって感じなのだが、ここ、歌がよくてねー。
それぞれの役で歌うんだが、その声がもう……魔性がしたたるセクシーヴォイス。あのかすれ具合がたまりません。
美青年が令嬢を無理矢理抱き寄せて、そんな声で耳元に囁くように歌いだす「だって一人じゃ寂しいでしょう?」のフレーズにくらくらきました。こりゃ堕ちる、堕ちるよ。
ここはさおたさんのしなやかなダンスも堪能。黒薔薇に仕える影、黒豹ですよ。黒薔薇様の足元に絡みついたりしちゃいますよ。
誘惑されるのは令嬢=あーちゃんとその婚約者らしい青年=ほっくんなんだけど、このさえちゃん(美青年姿)とほっくんの横たわっての絡みが……私は後方席だったからいいけど、あのまん前に座ったらどんな光景を見られたのだろうと思うと……すごい。
越リュウの探偵も、抑制された紳士が徐々に黒薔薇に魅入られてゆくさまが素敵でした。
そして最後、ひとり黒いドレスで歌う黒薔薇。その孤独と寂寥に陶然。

それが終ると日本民謡メドレー。
「彩輝音頭」。さえちゃん以外の出演者総出で歌い踊るコミカルな様子と、歌詞に込められた溢れる愛に泣き笑い。
そして、賑やかな和モノ集団がはけた後に、さえちゃん一人登場して「ローズ」。
……これ反則だろー! 泣き笑いが一気にボロ泣きになっちゃうじゃん。
しかも舞台上には今までさえちゃんが演じた役の姿が。
私でもこれだけ泣けるんだから、今までずっと見ていた人たちはえらいことになってるんじゃないだろうか。

その後のオチ、と言うかストーリーの結には正直「うわー生煮え!」と腹の中で叫んでましたが。
整理できてないだろうこれ。今まで説明しないで放っておいたものを、この場面だけで台詞で説明しようとするから訳わかんなくなってます。夢とか、子供の頃の自分との再会とか、私好みのパーツが見え隠れするだけに惜しい。
私なりに整理すると。この世界はサエールの夢の世界で、今宵熱帯夜でその世界を燃やしつくし、サエールは夢の仲間たちに別れを告げて大人の世界に旅立つ。そしてそれに彩輝直の宝塚卒業の意味を込める、ってことなんだろうけど。
でも、この話において仲間たち劇団員は実際に存在する歌劇団の仲間だし、夢の存在と断言はしにくくて、中途半端になってしまったのではないかと。(それ以前に道具立てにも問題が、というのは不問にするとして)
でも、藤井氏がさえちゃんのサヨナラに際していっぱいいっぱいの愛情をもってこの作品を作ったというのは感じられるので、そこはもう許す。
空回っても愛は愛!

最後、今までの騒動が何事も無かったように楽屋のサエール。
ひとり荷物を持って退場するのもこっちの通路。意外と美味しい席でした(笑)。

サエール抜きの稽古場の風景が繰り返され、さえちゃんが「そこに居ない者」として現れる、ラスト。
ただでさえ泣けるのに、個人的にやられました。
オレゴントレイルロード。知らない曲が多いこのショーで、最後の最後に反応できる曲が来ちゃったもんで。今まで曲と思い出が殆どリンクしなかった私がリンクできる曲。しかも白い衣裳できらきら輝いて。
(ビデオでしか見たことのないあのひとの隣にいたあなた)

カーテンコールは3回……もっとあったかな?
センターに一人立つさえちゃんが、両袖の出演者を手招きして呼ぶ姿がかわいいー。

何か、とにかく泣けました。涙だけでなく嗚咽してしまった……。
私でこれだけ泣けるんだから、ずっと見てきた人はもうたまらないだろうな。

ところで、今回うっかり気づいてしまったことがひとつ。
もしかしてほっくんって好みのタイプなんじゃないのか?(笑)
今まで、優等生っぽいところと、計算して三枚目を演じていそうなところが邪魔をしてセンサーに引っかかってこなかったんですが、実は暑苦しい骨太系になり得る素材?
もうちょっと学年が上がって個性が出で来ないとわからないけど、好みの男に育つ可能性があるかも、とちょっと期待してしまいました。(ちなみに同じカテゴリーに雪組の緒月くん・笑)

あと出演者で特筆したいのは、高翔さんのダンスと越リュウの歌!
リュウ氏って、こんなにいい声なんだ。良く通る男役声にうっとりでした。

***

ここまで書いて。
複数の感想を読んだんですが、あれって劇中劇オチだったの!?
私はてっきり「何事も無かったように再び始まる日常、みんなもとのまま。でも、サエール=さえちゃんだけがいない。彼だけが世界から消えて去っていく」って話と思ってました。
そ、そうか、言われてみれば確かに劇中劇オチと解釈した方が自然かもしれない。
でも、私的には「世界を残して去るもの」と言うことにしておきます。その方が好みなんで。
TAKARAZUKA Cafe Break ビデオでとっといたケロさんの回を見ました。

CafeBreak名物ピン撮り映像を見ていて、これがケロさんファンの、緑野さん「み」さんドリーさんたちの見ているものなんだろうなあ、と感慨深くありました。
ショーで、ディアボロの手を取るところの映像がすごく良くて。「引きずり込まれている」感が。

まあ、真面目な話は担当外ということで。
玄宗皇帝ラブラブトークが圧巻でした(笑)。
いやー、「そこが、かわいい」(司会の中井さんの「玄宗皇帝はその、色々な女性に手を出したり、割と我儘な……」に対するお返事)くらいはまだ、そのとおりー!と爆笑しつつも握手を求める気分だったんですが。
でも話を聞いているうちに、いや、負けた。今回は譲るわ、という心境に。(譲るってあんた何様、という突っ込みは聞かないふり)
馬嵬事変の映像を見て、お話を聞いているうちに、自分もあの末席で玄宗に「この度の件、お前たちにも責任があろう」と言われているような、いやむしろ言われたいような気分になってきました。
そしたら「えー自分もー?なんでですかそりゃないっすよー」と思うだろうけれど、テンプスタッフに電話するかもしれないけど(をい)、でもやっぱり一抹の後ろめたさを感じるだろうなと。
あの場までいる人間で、まったく責任が無いなんて、ありえないもんな。
むしろ責任を問うてくれるのは頼りにされていると言える気もするかもしれない。
そして、最後、玄宗が楊貴妃をあきらめて、踏みとどまってくれたことに感謝するだろうなと、

……だから、陳玄礼さんが皇帝陛下を愛していたとしたら、それは彼なりに報われていたのではないかと。
つれづれに、そんなことを考えてしまいましたとさ。

(こういう気分にさせてしまうトーク、そしてそれを引き出す中井さんはすごいなーと。この人いつもちゃんと作品を見てるし、駄作に対してもおべんちゃらでなくきちんといいところを見つけて褒めるよね)

ふざけたことを書こうと思ったのに、今日も激痛トークになってしまった……。

***

しぃちゃんの回は未見です。うちの方は放映がまだなので。
サトリさんのレポートに飛びつきました。
わーい、TVであの美人さんに会える、うれしー。

…………ええと。なんつーか。
男役さんのオフ姿(と言ってもお仕事ですが)に「かわいいー」って全肯定できるって言うのは、病膏肓って気がしてるんですけど。
それともヅカファンとしては普通の現象なんですかね?
(あちこちのサイトを巡回していると、割とありがちなことではあるようなんだが。しかし今まではそれを「ふーん?」とか眺めていたんだが)

私的にはまた一歩深みにはまった気はしてます。
運動会を避けた(チケットも無かったけど)人間が茶会なんかに行っちゃいかんよなー。自分から罠にはまりに行ったようなもんじゃん。
……まあ人生愚行も楽しいけどな。(あんたの人生は愚行ばっかりだろう)

何だかディアボロの声が聞こえてきますよ(♪あーまーいどーくーが〜)。
東宝楽チケット。

今日、オクでずっとウォッチしていたのが予想より安価で落ちてた。そろそろ沈静化してきたのかなあ。あの値段だったら手を出せばよかったかなあ。いやまだ早いかなあ。
いや「今回はあきらめてケロさんファンに譲ります(byサトリさん)」という態度が人間として正しいのかもしれないなあ。

と言う訳で、色々逡巡しているのでした。

……はい、ログ流しのための日記です(笑)。
(リンクしてくれている他所様の日記に昨日のタイトルが出ているのが、いくらこの人でもちょっと気後れしたらしいですよ)

あ、早速使わせてもらいましたが、サトリさんお名前決定おめでとう。サトリさん、サトリちゃん、いい名前じゃないですか(←気に入ったらしい)。さすが緑野陛下(←これも気に入ったらしい。いや嘘ですもう言いません)。

今日はこれだけ(ほんっとーにログ流したいだけだったんだな・笑)。
ようこそウィーンへ、ではなくて、リンク仲間へ(笑)。

どうせ大したことは書いてないけどもさ。<ひみつ日記
しかし、緑野さん、私も「師匠」とお呼びした方がよろしいのでしょうか。(師匠師匠師匠←口の中で練習している)
それともいっそ陛下とお呼びしましょうか。
あ、今陛下と言うと東宝でやってる阿呆皇帝になっちゃうのか(笑)。いや私は好きですがね。

ところで、5日に東宝に行った際に星組公演のDVDをゲットしました。
友会カードを忘れたので一瞬逡巡したけれど、現金で購入。
だって今すぐ欲しかったんだもん、割引にならなくても気にしない気にしない。
(そういうことばかりやっているから金が貯まらないんだよ……)

さて、私は未だにDVD鑑賞用マシンはプレステ2です。
早速昨日家で見ようと思ったところ、何故かリモコンが効かない。メニューがいじれない。
えー、機器の不調なんてこんなところまでお仲間ですかー、と言うのはさておいて。

リモコンは効かないけれど、再生は可能。
そーすると、どーゆーことになるかと言うとですね。

『花舞う長安』から、全部通しで見ないとならんのですよ!(笑)

自宅なのに。DVDなのに。
なんてこったい……。

それだけならまだしも、博多座ボーナス映像が見られないのが痛い。
博多座映像だけ見て寝ようと思ったのに、思わず2時間半付き合っちゃったじゃないか。

どうしようかな……。
「モノより思い出」派の私は未だDVDレコーダなんて買う気ないのに。

とほほ。

あ、肝心のDVD感想は後日。なかなかいい仕事してると思います。
7月7日、誓いの髪飾り。
リピーターの多くが睡眠中らしいこのシーン(笑)。実は私は結構好きなのだ。
好き、と言うか、屈折した好き、かもしれん。

この日、愛を誓い合えばその愛は永遠に続く、と伝説を語った後で、玄宗が楊貴妃の髪に髪飾りを差して、愛を誓う。
「これで、二人の愛は永遠だ」
おいおい、それで永遠かよ。なんつー能天気な。と毎回腹の中で突っ込みを入れたくなるシーン。(この辺、我ながら清く正しいタカラヅカファンじゃないんだろうなと思う)
その馬鹿さ加減が引っかかって、呆れつつ毎回見てしまうシーン。

でも、何回も見すぎたのか。
今日は何だか、もうそれでいいや、と言う気になった。
二人とも信じているなら、それは本当のことなんだろう。
むしろ、うらやましい。
それが二人の真実。

楊貴妃の死後、その名を絶叫する玄宗。
呆然としたまま、歩き出す。半ば呟きのように歌いだす。
国のため、人のため、この命をかけてきた。
大きな夢をこの大いなる唐の国にかけてきた。

今までの物語を冷静に振り返れば、本当かぁ?と思うところ。
でも、その歌が、歩き方が、表情が、佇まいが「今まで」を全てひっくり返す。
それが彼の真実。
疑うことなんてできないよ。
だからそれが、私の真実。

と言う訳で、今までで一番何の問題もなく見ることが出来た『花舞う長安』でした。
我ながら驚くほどに、本当に不快感も殆ど無く。
不思議なんだけど。1階後方センター席が良かったのか、それとも役者の力が完全に作品を捻じ曲げてしまったのか。(それとも私の目が完全に曇ったのか)

まあいいや。どうせまだ見るんだし。楽しめるならその方が。

これは5日15:30公演の話です。
鳥が死んでませんでした(落ちずにそのまま止まり木に止まってた)。皆さん鳥に対する反応なしで何気にスルー。

今日はさいとーさん(美人)とデート。彼女が星組公演を見るのは博多座以来。
ちなみに、二人同時にオペラを上げたのは玄宗と楊貴妃のキスシーンでした(爆)。離れるとオペラを下げ、1フレームに収まるまで近づくとまた上げる繰り返し(笑)。
あとは楊家三姉妹。
「あの3人で銀橋渡ってくれても全然OKなんですけど!」
いいなあそれ私も観たい。

【楊国忠観察日記】
さいとーさん談。
「なんとなく、博多と比べて楊国忠さん悪い人っぽくなってません?」
そう、そうなんですよ! やっぱりわかるー?
と言うか、1週間前と比べてもなんか色々含みが増えてるんですけど。
祝宴と、皇甫惟明登場の場面。
色々やってるんですけど、その笑顔は、その目線は何の意味が!?
……宿題をもらってしまった気分ですよ。

でもひとつわかった(つもりになった)点が。
楊国忠は、安禄山や皇甫惟明が楊貴妃を誉めるとき、笑ってるんですよ。
前は、冷たい目で見ているか、むしろ嫌そうな顔をしていたと思うのに。
またその笑いが、悪人笑いで。
……絶対この人「こいつらが楊貴妃の美しさに惑わされてくれれば安心」とか思ってるよ。
しかし、それにしては幕前芝居の「貴妃は陛下のお気に入りだ、何とでも言えるでしょう」「ですが!」がつながらないなぁ。
「陛下」に対しては他の連中とまた違うのか、それとも貴妃を政治的に利用するとかえって陛下の機嫌を損なうと考えてのことか。

しかし、こうやって1週間ごとに新しいオプションを繰り出してこられるとは。やっぱり毎週通えってことですか?(いや誰もそんなこと言ってないから)
そして、このまま行くと楽頃にはやりすぎになってしまうのではないかと、今までとは逆の方向に一抹の不安が(笑)。

【サテュロス観察日記】
さいとーさん談。
「まとぶんのサテュロスに色気が無くて愕然としました」
そう、そうなんですよ! やっぱそう思うよねー?
でもK里さんは「色っぽい」って。
「それは博多座を観ていないからです!」
……そうだよね。
それでも、私はムラよりは色が出てきたかなー、とかちょっと思ってはいたのですが。キュートではあるんだけどな……。

ショー、今日は何故かアルレッキーノしぃちゃんピン撮りしてしまいました。おかげで話題のディアボロがアルレッキーノケロさんの手を握るところを見られました。(実は今までケロさんファンの皆様の話が何のことやらさっぱりだった。ワタさんしか見てなかったからさー)

花市場のセーラー、ケロしぃもチェックしました(つーかどっちにしてもいつも見てるんですが)。
……どっかのバカップルみたいなことやってますよこの人たち!(爆)
追っかけっこしてたよ。ケロさん、「つかまえてごらんなさぁい」って言ってたよ。(言ってません)
……どこからどこまでが規定演技なんだろう。

かわりにと言っては何だが、セレブSと航海士の出会いはふつーでした。今日は組総見なので、セレブが2階席を指差したりしてたけど、航海士の反応は「さあ?」って感じだったし。ついでに銀橋退場も、檀ちゃんと3人で電車ごっこ状態だったし。
やっぱり、そういうことになったんだろうな。

いや、ここでセレブと航海士が「運命の出会い」をしちゃうと、ストーリー上重要な、少女@うめちゃんとの運命の出会いがかすんじゃうのよ(笑)。
だから仕方ないんでしょう。
あれはムラの幻だったんだわ。

かわいい女の子に目が無いさいとーさんは、芝居で侍童のせあらちゃんに目をつけてました。あとロケットのことこととー、白鬘の仙堂さんとー、花市場のふありちゃんとー……。

そして。
白いかのちかちゃん。水のインフェルノ。
東宝での変更点がちょっと腑に落ちてきた。
そうか。二人ともが、獲物で、供物なのか。
そして、二人とも、それをわかって受け入れるのか。

あと何回、私はこれを見るんだろうな。
お茶会に潜入してきました。(いつの間に!)

隣席の人が声をかけてきた。
「あの、もしかしてkineさんですか?
……フリーズ。
それが、Sさんとの衝撃の出会いでした。

なななんでばれたんだ。あ、すずみんエレベータ遭遇の話をしたから?
つーか、どうしてこの広い会場で偶然隣の席になるの?
……人間、悪いことは出来ないなぁ。

さてお茶会。
一番後ろの席で安心していたら、後ろから入場していちいちテーブルの間を縫って歩いてくれました。その距離数十センチ。
こ、ここ通った、ここ通ったよ!
既にこの時点でスイッチ(私の)が入った模様。

お喋りの途中で。
「みなさん風邪ひかないようにしてくださいねー」
いや、それこっちの台詞だから!

握手+撮影会の後で。
「ありがとうございましたー」
いや、ありがとう言うのこっちだから!!

プレゼントの小物にちまちま一生懸命サインをしながら。
「これかわいいー」
いや、君がいちばんカワイイから!!!

なんか、しあわせいっぱいもらってしまいました。
私は理屈をこねるのが好きな人間だけど。今日も来るまでは、ジェンヌさんの舞台外の姿は別にさー、とかぐだぐだ言ってたけど。
理屈なんかじゃないしあわせがこの世にはあるんだと、おしえてもらった気がするよ。
だって、まるで「しあわせ」というものが人の姿を借りて具現化したような……(おーい帰ってこーい)

え、ええと、普通に内容のことなど、憶えている範囲で。
と言うか私が憶えておきたい範囲で(笑)。

入場の音楽は、水兵さんの場面の曲(フニクリフニクラ3拍子バージョン)。途中モップ(デッキブラシだよ)の振り真似をちょこっと入れてくれるサービスつき。
服装はくすんだ感じの紫のジャケット。藤色と言えばいいのかな。Aラインでやや丈長め。袖口にワンポイント刺繍有り。インナーは黒のシャツ。(この服は本日のプレゼントだと後で判明。「こういう色って初めてかも」と言ってました)

質問コーナー。
お芝居の話。
「博多座から役の捉え方は変わりましたか?」に対して。
捉え方は変わっていないけれど、表現が変わったそうです。
最初は楊鉦として出てきていて、ここはまだ喜んでいる。次に出てくるときは楊国忠になっていて、1年くらい経っていて、宮廷のしきたりとかもわかっている。その次、宰相になったときは更に変わっていて、三姉妹を見る目も今までと違う、というようなこと。
博多座でもそのつもりだったんだけれど、自分で考えたほど伝わっていない、もっとやらなきゃ伝わらないんだ、と思って表現を変えているそうです。
最後は全力で死んでるそうです(笑)。

(本人の口から楊国忠トークが聞けてうれしい(笑)。
 せんせー私は正解で良いんですねー(大喜)。
 しかし、そ、そうか、博多座でもそういうつもりだったのか。
 今はちゃんと伝わりますよ! と言うか、1週間ぶりに見たらオプション増えてたし!)

ショーの話。
花市場、東宝に来る前のお稽古場で急に振りがついたそうです。曰く「歌うところと、その後に台に腰掛けて足を組むところ。初日、ケロさんと、どうしようできるかなーって言ってました」
(……どこまでが規定演技なんだろう)

外部出演の話。
自分にそういうお話が来ると思っていなくて、最初はびっくりしたそうです。宝塚在団中に外部の舞台に出られるなんていい経験になると思う。経験を積んで、より男役として大きくなりたい、と言うようなことを言ってました(本分は宝塚という趣旨の発言にほろりと来たわたくし)。どうしようかとも思ったけど、とも言ってましたけどね。
男みたいな女の子の役、だそうです。
「だから心配しないで見に来てください」だそうです。
(……心配って(笑)。いや実は最初思い切り心配しましたけどね←馬鹿)

CS(それってどうなの)の話。
あれって、あの衣装で全編やったんですか! 3時間半は大変だったそうですよ(そりゃそうだ)。自分では見たくないけど(と俯いて額を押さえ)この間見ちゃった、せめて舞台化粧にしたかった、と言ってました。
着てみたい衣装……トートの衣装が着たいそうです。ドレスならメルトゥイユ夫人? でもドレスはみんな着てみたいそうだ。
(このCSの件が一番質問が多かったそうなんですが……うちCS入ってないんですよ(爆)。見るためにホテル泊まりに行くか)

握手&撮影会。
スタッフさんから「握手のときは一言だけでお願いします」。
一言……一言。心の準備が出来ないまま目の前。何か言わなきゃいかんのに。
「……また来ます!(爆)」
いきなりそれは変だろー、と今なら自分に突っ込めるよ(とほほ)。
でも、全然不審そうな顔をせず「来てね!」と笑顔で返してくれました。

ゲーム(連想ゲーム)。
ある言葉から連想する言葉が合ってたら当たり。
個人的にツボったのは、
楊国忠→楊貴妃の従兄弟。
星組→最高
博多の美味しいもの→博多通りもん(非博多座メンバーへのお土産だったらしい)
ヴェネツィア→ピエロ(「だってピエロやってるから」いやせめてアルレッキーノと)
他も色々おかしくて、結構みんな当たらなくて5問正解のテーブルが一位だったかな。ブーイングが出てて「えーこの答えじゃだめなの?」とか言ってた(笑)。

プレゼント抽選会。
半券で抽選。当選者はテーブルNo.と名前を呼ばれる(何ももらえなくてもいいから名前呼んでほしいー、と私とSさん)。
最後、私物をということで小さな銀の鈴(クリスマスオーナメント?)。会場中が見守る中、これに一生懸命サイン。ずっとオペラで覗いていたSさんが「寄り目になってる」と嬉しそうでした。

歌のプレゼント。
少し早いですが、と『ジングルベル』。歌詞カード見ながら。
歌は男役声なんだなー。
(途中も何度もクリスマスの話題が出てました。「クリスマスっていいよねー」って。クリスマスのことなんて考える生活してなかったから、なんか新鮮だった)

最後、みなさんにクリスマスプレゼント。と言うことで、全テーブル回って配ってくれました。HERSHEY’Sのキスチョコ。クリスマスカラーの包み紙。
(ええー、全テーブル回るのー!?と再び動揺。自分とこのテーブルに来てくれたとき、目が合いました。心臓止まった←それ死んでるから)
うちにクリスマスっぽいものが何にも無いから、飾っとこ。

しかし今回はSさんとお会いできて良かった(最初はひびったけど・笑)。
しあわせは誰かと一緒だと何倍にもなるんだなあ。
終わったあと二人で駅への道を歩きながらずっとえへらえへらしてました。
「良かったねー」
「楽しかったねー」
「ほんっとかわいいよねー」
「なんで私もっと前から参加しなかったんだろー」
しばしの沈黙。
「……今、反芻してた?」
「してた」
エンドレス(笑)。

私はお茶会初心者だけど、ジェンヌさんのお茶会ってみんなこんなしあわせな気持ちで帰るのかな。
だとしたらすごい。(と言うかやばい・笑)

何か、どこのピュアファンだっていうノリの文章ですな(笑)。
キャラがいつもの人と違うよ。

最後に私信。
Sさん、お会いできて楽しかったです。言葉にするのが惜しい、と言いつつ書いてしまいました(笑)。不穏当な表現がありましたらご指摘ください。削除します(^^;
自分の日記を開いて、画面左のドリーさんの更新状況(昨日の日記)に狼狽(笑)。
えええー、担当違いじゃないですか。どっどうしてー!? 

と言うか、ぶつくさ呟きながら砂場でお城をつくっていたら、いきなり友達がやってきてとなりで一緒に作り始めて焦ったような感じ?
Webで公開してるのに、名指しで書いているのにそれでうろたえるとは覚悟が甘かったわ(笑)。
(何というか、Web日記ってチキンレースだなあと。どこまで書いていいのか常にはかりかねている小心者)

でもレポートはうれしい。ありがとうございまーす(笑)。
もう私の目は曇っているかもしれないからな。新しい視点は貴重。

黒というより透明ですか。それはいいんだけど、虚勢に見えるか……うーん、惜しいなぁ(何が?)。
明日私も東宝で確かめてきます。(ええー行くんですか!?)

あ、補足。ちなみに黒=悪人とは思っていないのです。
楊国忠は黒判定だけど、悪人かと言われると微妙だなあ。
どうも私の楊国忠イメージは原作の影響をかなり受けているらしいです。(都落ちに際して孤立無援で黙々と政務を片付ける姿が非常にツボです)

もひとつ。『マクベス』に反応してしまいました。

星組でマクベス、は実は私の悲願なのですよ!(きっと実現しない)
マクベス夫妻はワタ檀で!
野望への階段を駆け上がる血塗られた夫婦愛の栄光と破滅ですよ!

と言う訳で、私の夢見る宝塚星組版『マクベス』。
ちなみに私のマクベスのイメージはオペラ版なので、原作戯曲とは若干キャラクターの捉え方が違うかもしれません。

マクベス=ワタさん。
野心も能力もあるが基本的に単純な武人。魔女との出会いが運命を狂わせる。が、それは彼自身が心の底で望んでいたものでもあり。
元々はマクベスは真っ当な男だったと思うのです。国王殺しもさんざん逡巡しているし、殺した後も怯えて夫人に叱咤されている。暗殺した相手の幽霊も見る。反動で政敵を根絶やしにしようとする。
でも、最期の最期、同士である妻にも死なれ全て失って、国を賭けた一騎打ちで彼は自分の運命を全て引き受ける。たとえ敗れたとしても。
この、野望の為に手を血に染めた悪党でありながら実は人間らしい(陰謀に手を染めるさまですら人間臭い)、そして最後には運命を受け入れる潔さをワタさんで見たいです。

マクベス夫人=檀ちゃん
強く美しいマクベス夫人。夫を叱咤激励し野望の階段をまっしぐら。しかし最期には精神のバランスを崩し病んで死に至る繊細さも。
国王暗殺を逡巡するマクベスに「あなたには勇気というものがないのですか」とか言い放ってほしい。幽霊を見て動揺するマクベスを叱咤しつつ、にこやかに宴席を仕切る女主人ぶりを発揮してほしい。
最後夢遊病で血染めの手を洗い続ける姿も鬼気迫る迫力が出せると思いますが。
何より、実はこの夫婦ラブラブだし!(爆)

マクダフ=とうこさん
マクベスの政敵の一人で国を追われるが最後にはマクベスに復讐を果たす人。
これも私的にナイスキャスト(笑)。マクベスに妻子を殺された慟哭が聞きたい。最後は甲冑姿で段平振りかざしてマクベスとの一騎打ち。復讐に燃えて斬りかかっていただきたい。(熱い男役二人の正面切った対決が見たいのよー)

バンクォー=ケロさん
私にとってバンクォーのイメージは大人、父親。途中でマクベスに暗殺されることによって、最後までマクベス(の精神)を脅かす存在。
落ち着いた大人の魅力とマクベスに対抗できる存在感で演っていただきたいです

マルコム=まとぶん?
先王の息子。マクベスが王位についた後外国に逃げ延びていたが、マクベスを排した後王位につく。
これは、どういう王子様と見るかによって違うかなあ。まとぶんだと、マクダフと国の奪還を誓い合うところが盛り上がりそうだなあと。役の比重によってはすずみんや礼音くんもありかと。(将来に禍根を残す演出なら、すずみんの方が面白いかも。マクベスを直接倒したマクダフが救国の英雄になってしまうので、王子は面白くないんじゃ?というのを匂わせて幕、というのもありだからな)

先王はにしきさんがいいです。
マクベス夫人の侍女にかのちかちゃん。マクダフの妻にうめちゃん。
三人の魔女は今だとサテュロスチームの三人に振りたくなりますが(笑)、柚美さんももかさんエレナさんあたりでどうでしょう(いや柚美さんは宮廷の貴婦人か何かの方がいいか。じゃあ代わりに仙堂さんを。きんさんは面白くなりすぎそうで除外)
組長さんには手堅くお医者さまあたりやってもらうかなあ……。

しまった!
しぃちゃんの役がないです。(私としたことが)
今度原作戯曲熟読しながら考えます。
と言うか原作ものって役が足りないんだよね。いっそDCか全ツ版。いやそれだとワタ檀とうこは揃わないし。
(まあ今後の布陣を考えるとバンクォーにしぃちゃん、マクベス夫人の侍女にはことことかみなみちゃんもありなのか。その場合バンクォーの位置づけは「同じように魔女に出会いながらも道を外れなかった=ありえたはずのもう一つの運命」の意味合いが出そうな)
……何を真面目に考えてるんでしょうね。

宝塚版で是非入れてほしい場面があって。
最後、マクベスはマクダフに敗れて死ぬ(有名な「女が産み落とした人間はお前を殺せない」と言う予言が、マクダフが帝王切開だったことによってひっくり返される場面)。
戯曲だと、二人斬り合いながら袖に入って、その後マクダフが勝った、と言って戻ってくる訳ですが。
マクベスには舞台の上で死んでいただく。
勝ち鬨を上げた人々は、マクベスの死体を残して舞台から去っていく。
無人の舞台、甲冑姿で横たわるマクベスのもとに、マクベス夫人の幻影が現れる。
夫人が手を取ると、マクベスは立ち上がる。
立ち上がる際に、甲冑は外れて二人はそろいの緩やかな衣装。(淡いグレーがよいかと)
そしてデュエットダンス。

いや、月並みですけどね。
現世で共にあがき、苦しんだ、でも力つきるまで全力で戦い抜いた二人の魂。
全ての束縛から解き放たれて、再会した二人。
ヅカだからこそ見られるマクベス夫妻。

いや、絶対実現しないと思うから、書いているわけだけど(笑)。

……えーと、何の話だったっけ?(爆)
と言うか毎日こんな妄想を垂れ流してるって人としてありなのか私。(それ以前に毎週東宝通いしてる方が……)
少し落ち着こう。

最後にもひとつ私信。
緑野さん、こんなの愛なんて上等なもんじゃないっすよ(その言い方何キャラ?)。
と言うか「しぃちゃんの年齢」で索引に1項目作っちゃう緑野さんには負けます(笑)。

***

後日補足分。

今回『マクベス』と言う物語に対する思い入れまで晒してしまいました(苦笑)。

妻に背中を押されてであれ、自ら決断して主君を暗殺したマクベスと、主君に与えられた権力を当然のものとして行使した楊国忠には、大きな違いがあると見てます。
それを踏まえて、マクベスをワタさんで見たい、楊国忠しぃちゃん全肯定、というところに、私がこの二人に抱くドリームの違いが透けて見えるようですな(苦笑)。
昨日の書き忘れなど。

友人の感想で一番目からウロコだったこと。
安録山へのコメント「もっと異人っぽくしてもよかったかも。金髪とか」
金髪! 
なるほど、それ大賛成!!
そのくらいやってくれた方が、宮廷内での異物感も出て面白そうだなあと。
……いや、実際やったら「ええー!?」とか言い出すかもしれないけど(ひどい)。

友人の感想で一番へぇボタンを押したこと。
サテュロスSまとぶんへのコメント「色っぽくて大好き」
そうか、そう見える人もいるんだ(失礼な)。
やっぱり、博多座の幻想が邪魔してるのかしら。ファースト・インプレッションと言うか、記憶の中でより純化されていると言うか。
次は無心で見てみよう。
……と言いつつすずみんやみらんくんに目を奪われて見られないかもしれないけど(ひどい)。

***

楊国忠語りの続き。

私が見たもの、見ようとしているものは、
「属性が陽の人間が見せる、曇りがない故の冷たい刃のきらめき」とでも名付けられるものかもしれない。

楊国忠がそういう人間というのは、私的にはあり。と言うか、どうせ脚本では何も書き込まれてないしな(笑)。

ついでに、しぃちゃんで見たい役としても、それは大あり。
(私はしぃちゃんにナチスの青年将校をやってもらいたいと本気で思ってます)

だからしつこく語ってるのか自分(苦笑)
星東宝を見た友人から感想メールをもらいました。
わざわざ手間をかけて感想を聞かせてくれるところがうれしいねぇ。芝居はアレでショーは最高、と言うのは万国共通の認識なんだな。出演者に対するコメントも……。
コメントも?

あれ?
楊国忠に対するコメントは無しですか?

いや、あってしかるべきとは思ってないけどさ。でも陳玄礼や皇甫惟明にひとことあるならさ。
いや、ケロさんだから、まとぶんだから、なんだろうけど。
東に居た頃の友人は私が今どんなヅカファンになってるか、知らないしな(どんなって……)。
(私のPCは「よう」を変換するとまず遥、次に楊が出ます。普通の文章打ってるときだったのでマジで動揺しました(ちなみにほしかったのは用))

コメントがもらえないなら自分で書く(笑)。
ドリーさん(東宝ではお世話になりました)から11/27の日記に対して「あれ、黒い役づくりなんですか?!」とご指摘を受けましたので(嬉々として)補足解説。

楊国忠の出番は大きく分けて4ヶ所。
1.玉環の親族として登用される
ここでは全然黒くないです。思いがけぬ栄誉にきらきらして、忠誠心に燃えてます。(そんなしぃちゃんも好き←誰も聞いてません)
2.宴席〜幕前の陳玄礼とのやりとり〜皇甫惟明出仕の場〜楊貴妃に近づく惟明を咎める
ここもまだまだ。色々と考えるようにはなりましたが、陳玄礼先輩(先輩?)には及びもつきません。
3.宰相となりました〜楊貴妃に惟明の死を告げる
ここです、ここ!
楊家三姉妹と歌い終わった後、すっと真顔に戻るさまにまず震えがきます。浮かれるだけの一族の他の連中とは違うんだよ、という感じで。
そして、楊貴妃に皇甫惟明の死を告げる場面。ここは告げているときよりも、その後、無表情で楊貴妃と見つめ合う姿。楊貴妃の悲しみにも終始冷たい無表情に、震撼。
ここで檀ちゃん楊貴妃も、衝撃を受けたような顔をするのですよ。言葉の内容だけでなく、従兄弟の態度に。
あの日、惟明と楊貴妃が出会って、親しげな様子を国忠に咎められた日。あの日からの必然として、惟明は国忠によって死に追いやられたのだ、というような。
であれば、その後玄宗が安禄山の謀反の疑いについて「宰相に調べさせよ」というのも納得。宰相である国忠は今までも謀反を企てている者を摘発していたわけだ。そのうちの何割かは、自分にとって邪魔な人物の粛清だったかもしれないけれど。
(ここ、博多では「こんな忠義一途だけど裏表のない善人に調べさせても無駄だから!」と思ってました)
ただ、安禄山は惟明と違って、先手を打って兵を上げた、と言うことで。
4.最後の立ち回り
……豪快な立ち回りと壮絶な死にっぷりに毎回ぐわんぐわんきててちゃんと観察できてないです(あんたこの芝居何回見てるんですか)。だって本当にすごい死にっぷりなんだもの(うっかりすると笑ってしまうくらい←失礼な!)。

いや、何も知らない青年→宮廷での身の処し方勉強中→腹の底を見せない宰相、と出てくる都度出世するごとに黒いキャラになってる、と言うか作ってるなぁと。
最初の頃はこうじゃなかったと思うんですよ。ムラ前半では私、皇甫惟明の死を告げるところをお兄ちゃんカウントしてるし(笑)。前楽くらいですかね。あれ、違う?と思ったのは。

と言う訳で、私の「太陽の黒点」観察ポイントは3の場面です。
うっかりチェーザレ・ボルジアとルクレツィアに見えるくらいです。(夢見すぎと言う突っ込みは甘受します。ちなみに宝塚のチェーザレは観てません)
2、4あたりも実は色々含んでいるんじゃないか、と思って、今後も観察にいそしもうと思ってます。(何回見る気だ)

ちなみに、「太陽の黒点」は日参しているサイト様から無断借用。
そうなんです。「しぃちゃんの黒い役作り」については、私なんかよりもっと詳しい方がいらっしゃるんですよ。(私一人の幻覚じゃなかったよと天文部バナーを貼りたい勢いで大喜び)

でも実は私の心の太陽はワタさんなんだけどな(をい)。
しぃちゃんは「太陽」と言うより「おひさま」です。
(それ違うのかと言われそうですが、全然違います、私的には)

思えば私、『1914/愛』の時もシャガール観察日記をつけていたような気が。
『王家』もこのくらい見てたらきっと同様だったろうなぁ。(中日王家出てくれればいいのにー、通うのにー、と今更なことを)

書きたい放題書いてしまいました。
ファンの方の目に、こんな文章が止まったらお怒りを受けるんじゃなかろうかと、ちょっと心配(^^;。
いや、私なりの好意なんだけど……。

しかし、これだけ見てて語れるってことは、実は私この芝居十分楽しんでんじゃないの? とちょっと不安になりました(不安て)。

***

風邪を引きました。土日にはしゃいで平日具合悪いなんて大人にあるまじき。週末までには咳を止めねば。

あちこちサイト巡回してワタさんの初日挨拶の大意を確認。やっぱりあの人いいこと言うなぁ、と思いました。
(東京ではいろいろな舞台をやっていて見たいと思うけれど、行けないうちに終わってしまう。そう思うと時間を割いて宝塚を見に来てくれるお客様には感謝、というような話だったようです)
いや、個人的なことなんだけども、とりあえず懺悔をひとつ。

今日28日は11時観劇。たまの親孝行ってことで母親を連れて行く。しかもSS席。まあ2階だけどな。
途中電車の中で見所解説などしつつ、開演45分も前に意気揚々と入場しようとしたところ、

「お客様?」
はい?
「恐れ入りますが、こちら昨日27日のチケットなんですが……」

はいーー!?

……確かに、チケットには、11月27日 11:00と書いてありました。

ってことは何ですか? 私はずーっと28日のチケットと信じて27日分を後生大事に持ってたってことですか?
何故そんなことになったのか我ながらさっぱりわからないあたり、情けなさ倍増。

当然、当日券は立見も含めて完売だし、さばきも見当たらなかったし(探せばいたのかもしれないけど、呆然としすぎて見つけられず)、諦めてそのまま帰ってまいりました。

自分ひとりだったら粘ったかもしれないけどな。親孝行作戦も失敗。とりあえず親にはあんみつをおごってお茶を濁しました。
「あんた湖月わたるのファンだから、残念だったわね」
「う、うん。まあ、宝塚の方で観たからね」
昨日も見たなんて言えない。これからも見る予定があるなんて言えない(笑)。
星組公演を親の隣で観ないで済んでよかったのかも、とかちらっと思っちゃったりして。(昨日は観劇中目に余る振舞いを緑野さんにはたかれました。自重しよう(だって6列目なんて初めてだったから←言訳))

観られなかったこともさることながら、無駄にした値段も痛い。ぴあで自力でとったチケットなので費やした労力も。

でも一番の痛恨事はやっぱり昨日SS席に空席を作ってしまったことで。見たかった人もいただろうに。
嗚呼勿体無い。(せめて事前に気づいていたら)
と言う訳で、懺悔でした。

帰りの新幹線の中で恩田陸の『ネバーランド』読了。
ついついヅカでキャスティングしていまうあたり、病んでます。
星組東宝マイ初日。ANA貸切。
座席抽選を引いてくれたドリーさんのおかげで、1階6列目最上手という素晴らしい席で見られましたのことよ。感謝感激雨霰。

とりあえずポイントごとに。

芝居『花舞う長安』

既にトップテンション。ムラの楽近くをそのまま持ってきてる感じ。まあそうしないと埋まらない芝居だし。

・台詞増量中
ムラで各自が勝手に増やした(と思われる)台詞は増量されたままでした。
まあそれはいいんだけど(いいのか)、その他に無駄な台詞が増えてました。
オウムの場面、楊貴妃が化粧に時間をかけているというくだり。玄宗の「女と言うものは手間のかかる…」に対する安禄山の「どこでもいつの時代でも同じ」と言うような返答。
これだけ長いんだから、脚本なんだろうな。何の意味もないんですけど。

そして更に問題は楊貴妃VS梅妃の後の「梅妃様、安禄山が」「安禄山が…」。
これって、新公で、齋藤くんのチョンボだよなーって笑った部分ですよね。その後何のフォローも無く、書きかけて忘れちゃったような。
それが、採用されてました。
あまりのことに震えがきました(爆)。
結局新公同様フォローなしだったしな。

終演後飲みながらの話の中で「新公のあれは酒井センセの助言によるものだったのではないか。齋藤くん笑ってごめん!」という結論に相成りました。

・楊国忠ウォッチング
周りでは誰も賛同してくれない「楊国忠しぃちゃんの黒い役作り」。(誰も見てないだけかもしれない……)
上手は嬉しいんですが、結構後姿が多くて表情をよく観察できませんでした。
(逆に陳玄礼は遠いけど顔は良く見えました)
最注目(私が)の楊貴妃に皇甫惟明の死を告げるところも後姿だったんだけど、ムラで「楊国忠が惟明を死に追いやったのか!」と震撼した楊貴妃と見詰め合う場面、もしかしたら楊貴妃檀ちゃんの反応する演技のおかげかもしれない、とちょっと弱気に(^^;。いや楊貴妃の表情は真正面で見えたもんで。

・皇帝陛下
楊貴妃の死の後、玄宗の反応。
ムラでは前半は茫然自失したままの銀橋渡り、後半は咆哮して崩れ落ちてました。
私は前半の呆然自失した姿は痛々しくて正視に耐えられなくて、後半の発散してくれる方が見ていて気が楽、と思っていたんですが、東宝では複合技でした。
「貴妃ー!」と叫んで崩れ落ち、立ち上がって銀橋ソロ。このソロの「あなたを愛している」の叫び。あいしている、のところで声が苦しげにひっくり返るんですが、ここでもうこちらの胸も締め付けられえぐられるようで。そしてその後、照明が落ちた中での魂が抜けたような、よろめくように歩み去るさま。
……お支えして差し上げたい、もしできることならば……!(激痛)

いや、どうせファンだしな(自嘲笑)
でも、その私でも途中は、このアホ皇帝なんとかしてくれー、とか思ってんですよ。でも、この最後の場面に至って、忠誠を尽くすべき我が君に見えるって言うのは。
演者の力、だよね、やっぱり。(いやどうせファンですから)

幻の再会、楊貴妃の袖がすっと己が腕から抜けて、我に返る玄宗が毎回切なくてね。

……だからこの芝居最初と最後だけで十分なんじゃないの、とか思っちゃう訳ですが。
それでも何だかんだ言って全編見てるけどな(いやどうせファン……苦笑)。

幕間抽選

上手端で抽選やってました。つまり目の前。
しかも抽選ゲストはまとぶん。
どんな格好して出てくるんだろー、緑のツナギじゃあんまりだし、とわくわくしていたら、黒燕尾でした!
黒燕尾メイク完了のまとぶんが目の前。しかも客席も照明ついてるし、こんな明るい中で。うわーうれしー。
ま、何も当たりませんでしたけどね。
でも目の前の人が当たったので、まとぶんの目線はがんがん来ました。自慢自慢(笑)。

ショー『ドルチェ・ヴィータ』

うわーやっぱり見る度に血が騒ぐよこのショー。

・オープニング、ワタさんのせり下がりを見るのに絶好の席。姿が消えるまで見つめ続けますとも(笑)。

・花市場でケロさんのマイクが入ってませんでした。見てる方も焦った。
・ちなみに、マイクトラブルが無ければしぃちゃんといちゃついている様が見られたはずらしい(緑野さん談)。残念。いやムラでもここの二人はこっぱずかしくて好きだったんですよ(恥ずかしい、と言うより、こっぱずかしい)。あれよりいちゃついてるって、どんなんだ……。

・ワタさんとかのちかちゃんが踊る場面。退団と思うと……本当にさよならなんだと切なさ倍増。

・コーザノストラ上手の小芝居、あれ、今までもこんなに見交わしてたっけ?まぁここはセンターと両方見たくてバタバタしてるんで見落としてた可能性もあるけど。

・船。セレブSと航海士が出会う場面。あれ?なんかあっさりしちゃってません?ワタさんは航海士の胸ポケットのあたり軽くたたいてたけどさ、ケロさんは見蕩れてくれなかったわ。(せっかく下手端までオペラで追ってたのに…)
・引っ込むときは相変わらず肩抱いて二人で走り去ってましたが。シルエットでも嬉しい(笑)。

・フィナーレ白スーツの場面、かのちかちゃんの出番が増えて、と言うか伸びてました。まだどういう意味か私的に位置付けられていないんですが、そのうち腑に落ちてくるのを待ちます。

・総踊りでの掛け声。A、N、A。そして最後にワタさんが「全日空」。(脳天直撃の男前ないい声で)

・フィナーレ、大羽根背負ったワタさんの登場に後ろの席の人がどよめいてました。何か嬉しいぞ!(嬉しいというか誇らしいというか)

終演後挨拶

貸切公演のお楽しみ。終演後のトップスターご挨拶。
ワタさんはふつうにきちんと挨拶をしていましたが、隣の檀ちゃんの存在感。
無言で一礼するだけなのにねー。
いやー、三国一のお嫁さんだなあ。嬉しいなあ。

堪能しました。
幸せでした。
さーて、あと何回見るかな(爆)。

< 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26

 

お気に入り日記の更新

日記内を検索