美しき時代、美しきものたち(パリ1900 ベルエポックの輝き@東京都庭園美術館)
2004年3月18日 美術展美しいものを堪能しました。
パリ1900 ベルエポックの輝き@東京都庭園美術館。
この美術館は大好きなのですよ。元朝香宮邸、アールデコの館。
今年は前回の展示が『アールデコ様式 朝香宮がみたパリ』(見損ねたけど)。今回は「ベルエポックの輝き」。器にあったテーマが続きます。期待は大きく、そして裏切られませんでした。
きれいなものがいっぱいでうれしいー!
絵画、宝飾、工芸品と展示されていますが、思想がどうの技法がどうのよりも、共通点は「美」を追求していること、という気がして、気持ちよいです。
特に流行のモードに身を包んだ女性像が魅力的。ドレスの生地の質感、レース、真珠や宝石……うっとり。ファッション画なのかお気に入りのドレスを着た記念写真なのかわかりませんが、きれいに描こうとしてきれいに描いた、という潔さが好きだなあ。
宝飾も凝りまくった、でもごてごてしないデザインにうっとり。
それまでジュエリーの価値はイコール使われている宝石の価値だったのだけれど、ベルエポックの時代にデザインの価値が生まれたそうで。そーだよねー、職人仕事というか、芸術というか。オブジェとして美しい。ちなみにフランスでは、宝石主体のジュエリーを「ジョアユリ joaillerie」一般的なジュエリーを「ビジュトゥリ bijouterie」と言うんだそうで。
豊かな時間がすごせました。満足。
このあと大阪にも巡回するらしい。また行こうかな。
以下気に入った作品を列挙。
・ラショナルの皿「サラ・ベルナール」
サラ・ベルナールをテーマにした展示室があって、大きな肖像画もあったのですが、この絵皿が素敵。ピンク基調で、まるで桜の花の中にサラの顔が浮かび上がるよう。そしてその斜めを向いた表情は可憐な感じで、日本人受けしそうな一品でもありました。
・ジルベール「歌うたい」
これは「きれーい」という絵ではないのですが、歌うたいのまわりでその歌を聞く庶民の群像です。中央右よりのおじさん?がかっこいい。
・ジロン「パリジェンヌ」
・イッポリート・ヘルノーク「革命記念日の思い出」
・アヴィ「白い舞踏会」
・ステック「オフィーリア」
これ、トレヴィルの画集『水の女』で見た! こんなところで会えるとは。水に揺れる衣装のまとわりつき方がなんとも。
・ヴァロットン「にわか雨」
パリ1900 ベルエポックの輝き@東京都庭園美術館。
この美術館は大好きなのですよ。元朝香宮邸、アールデコの館。
今年は前回の展示が『アールデコ様式 朝香宮がみたパリ』(見損ねたけど)。今回は「ベルエポックの輝き」。器にあったテーマが続きます。期待は大きく、そして裏切られませんでした。
きれいなものがいっぱいでうれしいー!
絵画、宝飾、工芸品と展示されていますが、思想がどうの技法がどうのよりも、共通点は「美」を追求していること、という気がして、気持ちよいです。
特に流行のモードに身を包んだ女性像が魅力的。ドレスの生地の質感、レース、真珠や宝石……うっとり。ファッション画なのかお気に入りのドレスを着た記念写真なのかわかりませんが、きれいに描こうとしてきれいに描いた、という潔さが好きだなあ。
宝飾も凝りまくった、でもごてごてしないデザインにうっとり。
それまでジュエリーの価値はイコール使われている宝石の価値だったのだけれど、ベルエポックの時代にデザインの価値が生まれたそうで。そーだよねー、職人仕事というか、芸術というか。オブジェとして美しい。ちなみにフランスでは、宝石主体のジュエリーを「ジョアユリ joaillerie」一般的なジュエリーを「ビジュトゥリ bijouterie」と言うんだそうで。
豊かな時間がすごせました。満足。
このあと大阪にも巡回するらしい。また行こうかな。
以下気に入った作品を列挙。
・ラショナルの皿「サラ・ベルナール」
サラ・ベルナールをテーマにした展示室があって、大きな肖像画もあったのですが、この絵皿が素敵。ピンク基調で、まるで桜の花の中にサラの顔が浮かび上がるよう。そしてその斜めを向いた表情は可憐な感じで、日本人受けしそうな一品でもありました。
・ジルベール「歌うたい」
これは「きれーい」という絵ではないのですが、歌うたいのまわりでその歌を聞く庶民の群像です。中央右よりのおじさん?がかっこいい。
・ジロン「パリジェンヌ」
・イッポリート・ヘルノーク「革命記念日の思い出」
・アヴィ「白い舞踏会」
・ステック「オフィーリア」
これ、トレヴィルの画集『水の女』で見た! こんなところで会えるとは。水に揺れる衣装のまとわりつき方がなんとも。
・ヴァロットン「にわか雨」
ここさえ乗り切れば(1914愛/タカラヅカ絢爛@宝塚星組・宝塚大劇場)
2004年3月8日 宝塚痛恨の遅刻。
悪あがきしてルートを変えてみたりしたけど、駄目でした。劇場に駆け込んだときはもうアリステッドが歌ってました。
急いでオペラグラスを装着して冒頭のル・ミルリトンの場面をチェック。えーと、アリステッドがロシア大公に食って掛かるとき、モディリアーニは同調して、アポリネールは止めようとしてるみたいだけど、それをマリーが引き止めているのかな。シャガールとスーチンはまだ大公に跪いてるな。
そんなことをチェックしてしまうのは、ここが私にとってこの作品唯一の納得いかないシーンだから。
だって、シャガールとスーチンは大公の支援を受けたいんだよね? それを威張りくさったお貴族様ぶりが気に入らないからって追い出すなんて、アリステッド勝手すぎるじゃん!
と言う訳で、他の皆も最初から大公夫妻が気に食わなかったのか、当のシャガールとスーチンはどう思っていたのかとか、細かくチェックしてしまうのでした。
そう「唯一の納得いかないシーン」。
逆に言うと、ここさえ乗り切ればオールOK、ノープロブレム。
初見のときに書いた、こんなシーンがあれば、と言うのも今回は全然思い浮かばなかった。この話はこれでいいんだ、と思いました。
それは見る方=私の問題でもあるし、演じる方がこなれてきたと言うのもあるでしょう。最初と最後しか絡んでいなくても、仲間意識とか友情とかを感じとれるようになって、全然別の話という違和感を感じなくなったと言うか。
うん。この話、好きです。
今回は二度目なのでディティールに目が行く、と言う訳で気になったことを箇条書き。
・モディリアーニ(大和悠河)かっこいー。つーか、きらきらしてます。『白昼の稲妻』サバティエのときも思ったけど、下町の貴公子と言うかやさぐれプリンスと言うか、すれっからしなんだけど甘さが隠せないと言うか。うーん、好みかも。
・アポリネール(貴城けい)いや、こっちの方がノーブルで貴公子っぽいのかもしれないけど、それに上手いんだろうけど、ちょっとおとなしい感じかなー。薄紫のスーツがすごく似合う。
・アリステッドのいない店で客たちに「テーブルにつきやがれ!」と楽しそうに叫ぶエドモン(柚希礼音)アリステッドに憧れて真似してる感じがほほえましい。
・アポリネールとマリー・ローランサン(叶千佳)の不可思議なデュエット。妙なんだけど何故か魅かれる。好きな場面です。でも息継ぎするとこなくて大変そう……。
・アトリエのシーン、画家メンバー紹介ソング。ここも好き。でもなんかシャガール(立樹遥)のダンスがいまいちかっこ悪いと思うのは、私の気のせいですか(^^;;。
・ポール・ギョーム(汐美真帆)落ち着いた大人でかっこいい。他が若くてバタバタしてる分、いいキャラだよなーと思います。(アリステッドと絡んでくれないのが寂しいけど)でも「任せたまえ!」で小さくガッツポーズとか、初日よりもちょっとはじけてるかも。
・フルーレ伯爵邸の場面、使用人ズが美形ぞろい! でもこの人たち「ご主人様のためならばたとえ火の中水の中!」とか歌ってる割に、みんな辞めちゃうんだよね(笑)
・オルガ(仙堂花歩)オランピアばりのコロラトゥーラ! 更に、歌は初日からすごかったけど、演技がはじけてハイパーになってきました。それにしてもこの曲なんだろう。気になる。(って言うかトライしたい……)
・ここ、他の花嫁候補者が皆『歌に生き愛に生き』なのに、オルガだけコロラトゥーラなんだよねー。プッチーニならアデル(壇ちゃん)にもちょっと歌ってほしかった気が。
・アデルを追ってきたアリステッド、二人のやりとりがベタで恥ずかしくもあるんだけど、大好き。話しているうちに打ち解けあって魅かれあっていくところがいい!
・アポリネールが釈放されて戻ってくる場面、ここのセットは2階から見るのが美しかったです。モディリアーニの「モナリザはどこに隠した?」「後で教えろよ!」が好き。
・「謎の伯爵夫人になれば外見は対等」と言うクロディーヌ(陽月華)に「初めて納得できる意見を聞いたわ!」と喜ぶアデル。でもこのまま終わらない、外見が問題じゃなくて心の貧しさが恥ずかしい、と悩むところがただのコメディでなくて好きなんだなあ。
・アリステッドとアデル、お互いの正体がばれた後のカンカンと柚希礼音くんのピルエット!すっごーい!
・「お前には頼らん、自分で跡取りを作る」とオルガと結婚するパパ・フルーレ伯爵(立ともみ)いいなあ。オルガも嬉しそうだし。お幸せにー。
・ル・ミルリトンを訪ねてくるアデル、白い帽子とワンピースがすっごく似合って可愛い。これって素敵なドレスでどう見ても普段着じゃないけど、伯爵夫人スタイルでもないよね。アデルが一番可愛く魅力的に見えるように、自信を持ってアリステッドに会いにいけるようにというクロディーヌの心づくしのドレスなんじゃないかと勝手に思ってます。
・アデルの「でも、あなたが好き!」といっぱいいっぱいの告白、自分は十分幸せで他に何が要ると言いつつ「でも、お前が居れば完璧だ」と答えるアリステッド。銀橋でとたたっとアリステッドに駆け寄るアデル。もー、ほほえましくて泣けてきます。さいこーです。
・ラスト「このまま幕を下ろさせてたまるか!」と出てくるアポリネールとモディリアーニ。やっぱり好きだ。
・啖呵を切る前に腕をぶんぶん回して準備運動?するアデル、可笑しいー。
・最後は全員集合。このラストでよかったです、ほんとに(^^)。幸せを分けてもらってる感じ。
・そしてパパ伯爵、跡取り誕生おめでとう(笑)
ショーの感想も少し。
ロケットの前のまとぶんの歌がお気に入り。いい曲だなー。ロケットも黒金の衣装が素敵。
大階段が出て来た後のかしげちゃんタニちゃん、青と水色のおそろいの衣装で狩人みたいでステキ。(いや、誉めている)
最後客席降り、私の近くにはとっても美人な娘役さんが来てくれました。パンフをよくよく見た結果南海まりちゃんと推測。
この日は1階A席は女子高生の団体だったのですが、ひとり席から引っ張り出されて一緒に踊ってました。いや、いい思い出になるよなー。ちょっとうらやましい。
悪あがきしてルートを変えてみたりしたけど、駄目でした。劇場に駆け込んだときはもうアリステッドが歌ってました。
急いでオペラグラスを装着して冒頭のル・ミルリトンの場面をチェック。えーと、アリステッドがロシア大公に食って掛かるとき、モディリアーニは同調して、アポリネールは止めようとしてるみたいだけど、それをマリーが引き止めているのかな。シャガールとスーチンはまだ大公に跪いてるな。
そんなことをチェックしてしまうのは、ここが私にとってこの作品唯一の納得いかないシーンだから。
だって、シャガールとスーチンは大公の支援を受けたいんだよね? それを威張りくさったお貴族様ぶりが気に入らないからって追い出すなんて、アリステッド勝手すぎるじゃん!
と言う訳で、他の皆も最初から大公夫妻が気に食わなかったのか、当のシャガールとスーチンはどう思っていたのかとか、細かくチェックしてしまうのでした。
そう「唯一の納得いかないシーン」。
逆に言うと、ここさえ乗り切ればオールOK、ノープロブレム。
初見のときに書いた、こんなシーンがあれば、と言うのも今回は全然思い浮かばなかった。この話はこれでいいんだ、と思いました。
それは見る方=私の問題でもあるし、演じる方がこなれてきたと言うのもあるでしょう。最初と最後しか絡んでいなくても、仲間意識とか友情とかを感じとれるようになって、全然別の話という違和感を感じなくなったと言うか。
うん。この話、好きです。
今回は二度目なのでディティールに目が行く、と言う訳で気になったことを箇条書き。
・モディリアーニ(大和悠河)かっこいー。つーか、きらきらしてます。『白昼の稲妻』サバティエのときも思ったけど、下町の貴公子と言うかやさぐれプリンスと言うか、すれっからしなんだけど甘さが隠せないと言うか。うーん、好みかも。
・アポリネール(貴城けい)いや、こっちの方がノーブルで貴公子っぽいのかもしれないけど、それに上手いんだろうけど、ちょっとおとなしい感じかなー。薄紫のスーツがすごく似合う。
・アリステッドのいない店で客たちに「テーブルにつきやがれ!」と楽しそうに叫ぶエドモン(柚希礼音)アリステッドに憧れて真似してる感じがほほえましい。
・アポリネールとマリー・ローランサン(叶千佳)の不可思議なデュエット。妙なんだけど何故か魅かれる。好きな場面です。でも息継ぎするとこなくて大変そう……。
・アトリエのシーン、画家メンバー紹介ソング。ここも好き。でもなんかシャガール(立樹遥)のダンスがいまいちかっこ悪いと思うのは、私の気のせいですか(^^;;。
・ポール・ギョーム(汐美真帆)落ち着いた大人でかっこいい。他が若くてバタバタしてる分、いいキャラだよなーと思います。(アリステッドと絡んでくれないのが寂しいけど)でも「任せたまえ!」で小さくガッツポーズとか、初日よりもちょっとはじけてるかも。
・フルーレ伯爵邸の場面、使用人ズが美形ぞろい! でもこの人たち「ご主人様のためならばたとえ火の中水の中!」とか歌ってる割に、みんな辞めちゃうんだよね(笑)
・オルガ(仙堂花歩)オランピアばりのコロラトゥーラ! 更に、歌は初日からすごかったけど、演技がはじけてハイパーになってきました。それにしてもこの曲なんだろう。気になる。(って言うかトライしたい……)
・ここ、他の花嫁候補者が皆『歌に生き愛に生き』なのに、オルガだけコロラトゥーラなんだよねー。プッチーニならアデル(壇ちゃん)にもちょっと歌ってほしかった気が。
・アデルを追ってきたアリステッド、二人のやりとりがベタで恥ずかしくもあるんだけど、大好き。話しているうちに打ち解けあって魅かれあっていくところがいい!
・アポリネールが釈放されて戻ってくる場面、ここのセットは2階から見るのが美しかったです。モディリアーニの「モナリザはどこに隠した?」「後で教えろよ!」が好き。
・「謎の伯爵夫人になれば外見は対等」と言うクロディーヌ(陽月華)に「初めて納得できる意見を聞いたわ!」と喜ぶアデル。でもこのまま終わらない、外見が問題じゃなくて心の貧しさが恥ずかしい、と悩むところがただのコメディでなくて好きなんだなあ。
・アリステッドとアデル、お互いの正体がばれた後のカンカンと柚希礼音くんのピルエット!すっごーい!
・「お前には頼らん、自分で跡取りを作る」とオルガと結婚するパパ・フルーレ伯爵(立ともみ)いいなあ。オルガも嬉しそうだし。お幸せにー。
・ル・ミルリトンを訪ねてくるアデル、白い帽子とワンピースがすっごく似合って可愛い。これって素敵なドレスでどう見ても普段着じゃないけど、伯爵夫人スタイルでもないよね。アデルが一番可愛く魅力的に見えるように、自信を持ってアリステッドに会いにいけるようにというクロディーヌの心づくしのドレスなんじゃないかと勝手に思ってます。
・アデルの「でも、あなたが好き!」といっぱいいっぱいの告白、自分は十分幸せで他に何が要ると言いつつ「でも、お前が居れば完璧だ」と答えるアリステッド。銀橋でとたたっとアリステッドに駆け寄るアデル。もー、ほほえましくて泣けてきます。さいこーです。
・ラスト「このまま幕を下ろさせてたまるか!」と出てくるアポリネールとモディリアーニ。やっぱり好きだ。
・啖呵を切る前に腕をぶんぶん回して準備運動?するアデル、可笑しいー。
・最後は全員集合。このラストでよかったです、ほんとに(^^)。幸せを分けてもらってる感じ。
・そしてパパ伯爵、跡取り誕生おめでとう(笑)
ショーの感想も少し。
ロケットの前のまとぶんの歌がお気に入り。いい曲だなー。ロケットも黒金の衣装が素敵。
大階段が出て来た後のかしげちゃんタニちゃん、青と水色のおそろいの衣装で狩人みたいでステキ。(いや、誉めている)
最後客席降り、私の近くにはとっても美人な娘役さんが来てくれました。パンフをよくよく見た結果南海まりちゃんと推測。
この日は1階A席は女子高生の団体だったのですが、ひとり席から引っ張り出されて一緒に踊ってました。いや、いい思い出になるよなー。ちょっとうらやましい。
ラブコメ万歳(1914愛/タカラヅカ絢爛@宝塚星組・宝塚大劇場)
2004年2月20日 宝塚わただんラブコメ、最高ーっ!
初日を見るのは初めてです。
なるべく予備知識なしで見たい。でも、始まったら気になって観劇評やらなにやらを読み漁ってしまうに違いない。
じゃあ初日行くしかないじゃん。
と言う訳で、どんな舞台なんだろうとどきどきしながら行きましたが、行ってよかったー。
とってもほほえましいラブコメディ。
出会って、反発して、魅かれあって行く過程がほほえましい。いやほんとに顔が緩んで笑顔になるよ。
お互い二つの顔を持っていることを知らずに、慌てたりごまかしたりのうろたえぶりが楽しい。
戸惑って悩んで、「でもやっぱりあなたが好き!」のハッピーエンドがうれしい。
うにゃー、しあわせにゃーと心がほこほこしました。
そもそも、こういうラブストーリーが好き、と言うか私が宝塚に求めていたのはこういうラブストーリーだったんだ、という気がします。
アリスティドの「名前も知らない、私の恋人!」の台詞と、それに続いて恋の喜びに満ちて歌い始める場面がツボ。これぞヅカ。(私にとっては)
が。
トップコンビのラブコメストーリーとしては最高なんですが、他の芸術家たちの話ときっぱり断絶しているのは、ちょっとどうかと。せっかくの特出2人とほとんど絡まないのももったいない。話が絡むのは最初と最後だけ。
話自体も、芸術家群像はユダヤ人差別、アルコール中毒、出征とシビアなんだけど、主役が絡まない。最初の場面の貴族批判も尻すぼみ。(もっとアリスティドの家の問題とか出てくるかと思ったら、コメディだったもんで)
二つの話を絡めるには、例えば、アポリネールの釈放にアリスティドが一役買うとか。
だって彼は有名人で人気タレント?な訳だし、世間への影響力はあるという設定なのでは? ラブコメだけでは彼がアリスティド・ブリュアンである意味があんまりないし、そういう意味でもそれらしい活躍の場を作れるし。
で、釈放のお祝いをル・ミルリトンでやるとか。
マリーとアポリネールの別れにアリステッドもアデルに思いをはせるとか。
あとポール・ギョーム氏と会話を交わすとか。
「さすが炎の詩人、世論を動かしましたね」
「いや、俺だけの力じゃない。あんたが手を尽くしたのは俺様も知ってるよ」
とかね。ついでに、
「偉ぶってるだけで何にもわかってない連中にパトロン面させるより、本当に良さを認めているあんたみたいな奴にあいつらの絵を買ってやってほしいんだ」
とか、ロシア大公を追っ払ったフォローしても良いし。
とは言え、あの幸せなラストで全て許してしまいましたが(笑)。だって幸せだよねー。
わたさん、アリステッド・ブリュアンのコスプレ?よく似合ってました。かっこいい。(『パッサージュ』のビデオでカフェの場面で、ロートレック描くところのアリステッド・ブリュアンのポスターが飾ってあるのをこの間発見しました)
俺様キャラと伯爵家の御曹司両方のキャラが見られてお得。
壇ちゃん。こちらも伯爵夫人と普通の女の子と両方見られてお得。でも一番似合ってるのは最後の白いワンピース。かーわいー。銀橋でとたたたとアリスティドに駆け寄る姿もかわいい。
えーと、あと友達のクロディーヌ、陽月華ちゃんかわいかったー!
ショーは、とにかくハリケーンの愛のデュエットダンスに尽きます! 濃いです、熱いです、妖しいです! 色っぽくてもうどきどきしました。
……また見たいと思う舞台で良かった。一安心。
初日を見るのは初めてです。
なるべく予備知識なしで見たい。でも、始まったら気になって観劇評やらなにやらを読み漁ってしまうに違いない。
じゃあ初日行くしかないじゃん。
と言う訳で、どんな舞台なんだろうとどきどきしながら行きましたが、行ってよかったー。
とってもほほえましいラブコメディ。
出会って、反発して、魅かれあって行く過程がほほえましい。いやほんとに顔が緩んで笑顔になるよ。
お互い二つの顔を持っていることを知らずに、慌てたりごまかしたりのうろたえぶりが楽しい。
戸惑って悩んで、「でもやっぱりあなたが好き!」のハッピーエンドがうれしい。
うにゃー、しあわせにゃーと心がほこほこしました。
そもそも、こういうラブストーリーが好き、と言うか私が宝塚に求めていたのはこういうラブストーリーだったんだ、という気がします。
アリスティドの「名前も知らない、私の恋人!」の台詞と、それに続いて恋の喜びに満ちて歌い始める場面がツボ。これぞヅカ。(私にとっては)
が。
トップコンビのラブコメストーリーとしては最高なんですが、他の芸術家たちの話ときっぱり断絶しているのは、ちょっとどうかと。せっかくの特出2人とほとんど絡まないのももったいない。話が絡むのは最初と最後だけ。
話自体も、芸術家群像はユダヤ人差別、アルコール中毒、出征とシビアなんだけど、主役が絡まない。最初の場面の貴族批判も尻すぼみ。(もっとアリスティドの家の問題とか出てくるかと思ったら、コメディだったもんで)
二つの話を絡めるには、例えば、アポリネールの釈放にアリスティドが一役買うとか。
だって彼は有名人で人気タレント?な訳だし、世間への影響力はあるという設定なのでは? ラブコメだけでは彼がアリスティド・ブリュアンである意味があんまりないし、そういう意味でもそれらしい活躍の場を作れるし。
で、釈放のお祝いをル・ミルリトンでやるとか。
マリーとアポリネールの別れにアリステッドもアデルに思いをはせるとか。
あとポール・ギョーム氏と会話を交わすとか。
「さすが炎の詩人、世論を動かしましたね」
「いや、俺だけの力じゃない。あんたが手を尽くしたのは俺様も知ってるよ」
とかね。ついでに、
「偉ぶってるだけで何にもわかってない連中にパトロン面させるより、本当に良さを認めているあんたみたいな奴にあいつらの絵を買ってやってほしいんだ」
とか、ロシア大公を追っ払ったフォローしても良いし。
とは言え、あの幸せなラストで全て許してしまいましたが(笑)。だって幸せだよねー。
わたさん、アリステッド・ブリュアンのコスプレ?よく似合ってました。かっこいい。(『パッサージュ』のビデオでカフェの場面で、ロートレック描くところのアリステッド・ブリュアンのポスターが飾ってあるのをこの間発見しました)
俺様キャラと伯爵家の御曹司両方のキャラが見られてお得。
壇ちゃん。こちらも伯爵夫人と普通の女の子と両方見られてお得。でも一番似合ってるのは最後の白いワンピース。かーわいー。銀橋でとたたたとアリスティドに駆け寄る姿もかわいい。
えーと、あと友達のクロディーヌ、陽月華ちゃんかわいかったー!
ショーは、とにかくハリケーンの愛のデュエットダンスに尽きます! 濃いです、熱いです、妖しいです! 色っぽくてもうどきどきしました。
……また見たいと思う舞台で良かった。一安心。
トルコ三大文明展@大阪歴史博物館
2004年2月5日 美術展紀元前2千年紀のヒッタイトから20世紀に入るオスマン・トルコまで、トルコに栄えた文明の歴史を概観する展覧会。
本当に概観できて、お勉強になりました。日本におけるトルコ年記念事業にふさわしいんじゃないかと思います。展示品もなかなか美しく目に楽しいものが揃えられているし、展示の仕方も三つの文明に分けてわかりやすかったです。。
特にオスマントルコの品が充実していたかな。一番最近ということもあるだろうけど。目玉的扱いを受けているのは「トプカプの短剣」で、勿論すごいけど(巨大な3つのエメラルド……)、その他にも宝石をちりばめた鐙とかターバン飾りとか。宝石を惜しげもなく使いまくるその富はすごいです。花押入りの文書も美しかった。けど「書類ひとつにもこんなに凝りまくってたら決定手続きとか大変だろうなー。そりゃ近代化にも乗り遅れるわなー」とか考えてしまいました。銃の台座もものすごい宝石がちりばめられていたけど、ありゃ実用じゃないでしょ。(きれいだし、ほしい!と思ったけど)
景徳鎮など東洋からの陶磁器も金銀宝石で飾っちゃうのが面白かったです。悪趣味とは感じなかった。きれいでした。
ヒッタイトもなかなか楽しかった。動物をモチーフにした容器とか可愛らしいものも多かったし。レリーフとか「ピカソだ」と思うものも多々あり。(当然ピカソのほうが後なんだけど)「カトゥワ王とヒエログリフ文字による長文付き石碑」デザインとしてかっこいい!と思いました。
ビザンツは……半分以上のスペースはヘレニズムとローマで、看板に偽りありでは? でもヘレニズムもローマも美しい彫刻が多かったので固いこと言いことなしか。
これで混んでいなければもっとよかったのですが。平日の12時ごろに行って30分待ちでした。入場制限している分、会場内はまあ許容範囲だったけど、色々と考えながらまた元に戻って前に見た展示物と比較したり、とかはやりづらかった。
それにしても人気あるのにちよっとびっくり。やっぱりNHKの宣伝のおかげか。
本当に概観できて、お勉強になりました。日本におけるトルコ年記念事業にふさわしいんじゃないかと思います。展示品もなかなか美しく目に楽しいものが揃えられているし、展示の仕方も三つの文明に分けてわかりやすかったです。。
特にオスマントルコの品が充実していたかな。一番最近ということもあるだろうけど。目玉的扱いを受けているのは「トプカプの短剣」で、勿論すごいけど(巨大な3つのエメラルド……)、その他にも宝石をちりばめた鐙とかターバン飾りとか。宝石を惜しげもなく使いまくるその富はすごいです。花押入りの文書も美しかった。けど「書類ひとつにもこんなに凝りまくってたら決定手続きとか大変だろうなー。そりゃ近代化にも乗り遅れるわなー」とか考えてしまいました。銃の台座もものすごい宝石がちりばめられていたけど、ありゃ実用じゃないでしょ。(きれいだし、ほしい!と思ったけど)
景徳鎮など東洋からの陶磁器も金銀宝石で飾っちゃうのが面白かったです。悪趣味とは感じなかった。きれいでした。
ヒッタイトもなかなか楽しかった。動物をモチーフにした容器とか可愛らしいものも多かったし。レリーフとか「ピカソだ」と思うものも多々あり。(当然ピカソのほうが後なんだけど)「カトゥワ王とヒエログリフ文字による長文付き石碑」デザインとしてかっこいい!と思いました。
ビザンツは……半分以上のスペースはヘレニズムとローマで、看板に偽りありでは? でもヘレニズムもローマも美しい彫刻が多かったので固いこと言いことなしか。
これで混んでいなければもっとよかったのですが。平日の12時ごろに行って30分待ちでした。入場制限している分、会場内はまあ許容範囲だったけど、色々と考えながらまた元に戻って前に見た展示物と比較したり、とかはやりづらかった。
それにしても人気あるのにちよっとびっくり。やっぱりNHKの宣伝のおかげか。
その退屈さがロシア文学的?(送られなかった手紙@宝塚雪組・バウホール)
2004年2月1日 宝塚実は初のバウ観劇。観に行く動機は、正月のNHKに雪組が出演したとき、壮一帆がかっこよかったからです。
(いや、実は音月桂に更に心惹かれたんだけど、名古屋までは行かないと思う(^^;)
一人の人生を追う内容と聞いて、散漫な話にならないといいなあと思っていましたが、予想通り結構散漫だったかも。
更に、主人公に感情移入できないのが退屈に拍車をかけました。
主人公・ドミトリー(壮一帆)にとって「自由」とは何なのかがわからない。革命の精神的支柱となった詩を書き、そのために国家から冷遇された詩人と言う設定のようなのだけれど。前半は専ら酒と女に溺れ、その合間にヒロインに愛を語ってみたり、コーカサスの自然に感動してみたり(でもすぐ飽きたらしい)してるだけ。後半も皇帝の恩赦を受けて皇太子と妥協して、でも監視が疎ましくていかがわしい場所に出入りしたり荒れたりしているだけ。結婚したけど妻を愛しているような場面はない。
結果、たいした思想を持っていないのに書いた詩が革命派に祭り上げられちゃって本人もその気になったけど、革命のとばっちりで不遇を囲って自棄になって無謀な決闘で死んだ人、という印象です。
前半に女に囲まれている描写だけじゃなくて、革命士官たちの集会で理想を語り合う場面があれば、彼が革命の精神的支柱とされていて、彼も革命に共鳴しているのが理解できたんじゃないかと思います。
逆に、そんなつもりじゃないのにどんどん世の中と上手くいかなくなって自滅する男の悲劇なら、そう見せてほしかったです。どっちかと言うとこっちなのかなあ。太宰治とか石川啄木とかのような破滅型文学者?
とにかく主人公の人物像がつかめなくて最後まで乗れませんでした。最後晴れやかに熱唱されても、とちょっと困惑。(でも、そのドミトリーの背後に全登場人物が行きかうフィナーレの演出は好きで、不覚にも一瞬目頭が熱くなりましたが)
まあ、もしかしたら作者はそういうわかりやすい話にしたくなかったのかもしれません。だとしたらその意図は成功してますが。オネーギンとかもそんな感じだし。(いや、オネーギンは嫌いじゃないですが。散文詩ならあれでも好きなんだけど)
あと最後。セルゲイ(一樹千尋)がドミトリーを思い出すと眠れないのは何故か、って、これそういう話だったんですか!? それまで何の伏線もなかったじゃん! とびっくりしました。ドミトリーがそんなに名声を博していたように見えなかったので納得できないし、そもそも途中何の伏線もなかったし。「アマデウス」とかそれだけで話になるテーマなだけに、いきなり出てくるのは唐突でした。
全体的には話に入れなくて???という感じだったけど、部分部分は良かったです。
群舞が3箇所あるのですが、みんなかっこよかった。
ヒロイン・マリーナ(晴華みどり)、きれいでかわいくて上手い! 声もきれい。品もあってお姫様系。ヒロインにぴったり。
ドミトリーの妻・ナターリア(涼華リサ)、ドミトリーを愛しているのかいないのか、計算高いのか流されているだけなのか良くわからない役どころでしたが、その不可解な感じ、お高いような妖しいような、それともそうでないような感じが魅力的でした。(いや、脇はそういう役がいてもいいと思うんだけれど、やっぱり主役はもうちょっとわかりやすいのを希望)
結構この二人をオペラグラスで追ってました。私が娘役を追ってる率高いのは珍しいです。
印象が強かったのはニコライ皇太子(神月茜)。この人変!照明が変わってソロになったとき、妙に怪しくて笑いそうになりました。多分笑うとこじゃないとは思うんですが。ただの嫌な権力者というだけでないエキセントリックなキャラで面白かった。存在感ありました。(ソロの歌詞は聞き取りづらかったですが……)
専科の皆様はさすがに上手い。特にダンテス少佐(箙かおる)狂言回しとしてまた作中の人物として、舞台を締めてました。一番印象強い登場人物かも。
あ、主役ドミトリー(壮一帆)はかっこよかったです。群舞の中心も最後の熱唱もよかったので、その辺のかっこよさが映える役で見てみたいかな。
あと脇役もかっこいい男役さんが多かった。真波そらとか蓮城まこととか、目を引きました。(幕間にパンフで名前をチェックしてしまった。ストーリーに集中していない証拠)
(いや、実は音月桂に更に心惹かれたんだけど、名古屋までは行かないと思う(^^;)
一人の人生を追う内容と聞いて、散漫な話にならないといいなあと思っていましたが、予想通り結構散漫だったかも。
更に、主人公に感情移入できないのが退屈に拍車をかけました。
主人公・ドミトリー(壮一帆)にとって「自由」とは何なのかがわからない。革命の精神的支柱となった詩を書き、そのために国家から冷遇された詩人と言う設定のようなのだけれど。前半は専ら酒と女に溺れ、その合間にヒロインに愛を語ってみたり、コーカサスの自然に感動してみたり(でもすぐ飽きたらしい)してるだけ。後半も皇帝の恩赦を受けて皇太子と妥協して、でも監視が疎ましくていかがわしい場所に出入りしたり荒れたりしているだけ。結婚したけど妻を愛しているような場面はない。
結果、たいした思想を持っていないのに書いた詩が革命派に祭り上げられちゃって本人もその気になったけど、革命のとばっちりで不遇を囲って自棄になって無謀な決闘で死んだ人、という印象です。
前半に女に囲まれている描写だけじゃなくて、革命士官たちの集会で理想を語り合う場面があれば、彼が革命の精神的支柱とされていて、彼も革命に共鳴しているのが理解できたんじゃないかと思います。
逆に、そんなつもりじゃないのにどんどん世の中と上手くいかなくなって自滅する男の悲劇なら、そう見せてほしかったです。どっちかと言うとこっちなのかなあ。太宰治とか石川啄木とかのような破滅型文学者?
とにかく主人公の人物像がつかめなくて最後まで乗れませんでした。最後晴れやかに熱唱されても、とちょっと困惑。(でも、そのドミトリーの背後に全登場人物が行きかうフィナーレの演出は好きで、不覚にも一瞬目頭が熱くなりましたが)
まあ、もしかしたら作者はそういうわかりやすい話にしたくなかったのかもしれません。だとしたらその意図は成功してますが。オネーギンとかもそんな感じだし。(いや、オネーギンは嫌いじゃないですが。散文詩ならあれでも好きなんだけど)
あと最後。セルゲイ(一樹千尋)がドミトリーを思い出すと眠れないのは何故か、って、これそういう話だったんですか!? それまで何の伏線もなかったじゃん! とびっくりしました。ドミトリーがそんなに名声を博していたように見えなかったので納得できないし、そもそも途中何の伏線もなかったし。「アマデウス」とかそれだけで話になるテーマなだけに、いきなり出てくるのは唐突でした。
全体的には話に入れなくて???という感じだったけど、部分部分は良かったです。
群舞が3箇所あるのですが、みんなかっこよかった。
ヒロイン・マリーナ(晴華みどり)、きれいでかわいくて上手い! 声もきれい。品もあってお姫様系。ヒロインにぴったり。
ドミトリーの妻・ナターリア(涼華リサ)、ドミトリーを愛しているのかいないのか、計算高いのか流されているだけなのか良くわからない役どころでしたが、その不可解な感じ、お高いような妖しいような、それともそうでないような感じが魅力的でした。(いや、脇はそういう役がいてもいいと思うんだけれど、やっぱり主役はもうちょっとわかりやすいのを希望)
結構この二人をオペラグラスで追ってました。私が娘役を追ってる率高いのは珍しいです。
印象が強かったのはニコライ皇太子(神月茜)。この人変!照明が変わってソロになったとき、妙に怪しくて笑いそうになりました。多分笑うとこじゃないとは思うんですが。ただの嫌な権力者というだけでないエキセントリックなキャラで面白かった。存在感ありました。(ソロの歌詞は聞き取りづらかったですが……)
専科の皆様はさすがに上手い。特にダンテス少佐(箙かおる)狂言回しとしてまた作中の人物として、舞台を締めてました。一番印象強い登場人物かも。
あ、主役ドミトリー(壮一帆)はかっこよかったです。群舞の中心も最後の熱唱もよかったので、その辺のかっこよさが映える役で見てみたいかな。
あと脇役もかっこいい男役さんが多かった。真波そらとか蓮城まこととか、目を引きました。(幕間にパンフで名前をチェックしてしまった。ストーリーに集中していない証拠)
美しいものが見たい(姫路市立美術館「ベルギー絵画の魅力展」)
2004年1月11日 美術展姫路市立美術館の「ベルギー美術の魅力展」を見る。
何でベルギー美術なのかというと、正月、2日に東洋文庫の名品展見て、その後もNHK教育やBSで世界美術館紀行やら夢の美術館やら見ていたら「西洋絵画を生で見たい!」と禁断症状が出てしまったので。やはり私はとことん西洋かぶれ。
で、月曜発売のぴあを見たらこの展覧会が出てました。紹介されていたレオン・フレデリック「春の寓意」の写真と、クノップフの絵もあるという本文で姫路行きを決定。ちなみに昨日は宝塚から姫路に来て泊まり。夕飯はビストロ・アンジェロと言うお店。真鯛のグリエが美味しかった。
美術館は姫路城の敷地の一角にある赤レンガの建物。あまり大きくはないけれど庭の芝生にも映えるレンガの赤。家の近くにあったらいいなあと思わせる、いい感じの美術館で期待も高まるというもの。
入って、今回の展示品が全て姫路市立美術館の所蔵で、これ以外にも相当数のベルギー絵画があると知ってびっくり。デルヴォー、アンソール、マグリット等々そろってます。
一番のお気に入りはクノップフの「天井画−絵画、音楽、詩歌」。このためだけに姫路まで来た価値あり。縦約3.5メートル、横約2メートルの楕円形の大きな絵で、油彩だけどスモーキーなパステル調の色彩。それぞれ女性像に擬人化されていて、絵画は晴れやかな横顔の黄色いドレスの女性。風になびくスカートの描写がモネか誰かの絵で見たような。音楽は赤いドレスで瞑想的に目を閉じている。ルドンの絵にもあるような表情。詩歌は物思わしげに俯く青いドレスの女性。こちらはラファエル前派に通じる憂いがある。その3人が風渡る丘のような、でも現実の風景ではないような背景の中に配置されている。いつまでも見ていたい絵でした。クノップフと言えば愛撫(不思議なスフィンクスと青年(多分エディプス)の絵)が有名ですが、こんなのも描いてたんだ。
アンソールの明るい静物画が出ていて、これも結構好き。もっとアンソールらしいとされている時期の絵もあったけど、私はこの方が好きなんです。
あと、今まで覚えていない画架だけど、ジャン・デルヴィルという人の淡彩の女性像(奥さんらしい)があって、これも夢見るような雰囲気が好きでした。
はるばる来たので常設展も。国富圭三コレクション室に近代フランス絵画があり。(印象派とか、日本人に受けるジャンルですね)1枚目にコローがあってうれしかった。コローは私の「部屋に飾りたい絵No.1」だったりするので。さっき見たクノップフとか、大好きだけどラファエル前派とかはあんまり飾りたいと思わないんですよね。やはり部屋に飾るには美しいけれど不安になるような絵ではなくて、心和むものがほしいと思ってしまうのでした。
あと、マティスの版画の連作「JAZZ」が良かった。色彩豊かで楽しげな絵で、見た瞬間笑顔に(^^)。
その後、せっかく来たのだからと姫路城へ。国宝だし、世界遺産だし。いや、立派なお城でした。石段、階段に、昔の人は偉かったなあと(苦笑)。天守閣とかは靴を脱いで上がって見学するのですが、寒いので足がしんしん冷えて、回り終わるころにはすっかり冷たくなってました。ガイドブックに見学の季節は考えたほうが良いと書かれていたとおり。
姫路を引き上げて、更に夕方には奈良の若草山の山焼きを見に行ってしまう。動線に無駄があるよなー、何やってんだかなーと思いつつ、刻々と変化する焔から目が離せず40分も見続けてしまった。寒いのに。
更に、さっきネットの掲示板で本日星組特出が最後なのでわたるくんの挨拶や、お芝居(天使の季節だけど…)にも特別出演があったと知り、姫路城も若草山も捨てて行けばよかった!とがっくり来ている本日の顛末でした。とほほ。
何でベルギー美術なのかというと、正月、2日に東洋文庫の名品展見て、その後もNHK教育やBSで世界美術館紀行やら夢の美術館やら見ていたら「西洋絵画を生で見たい!」と禁断症状が出てしまったので。やはり私はとことん西洋かぶれ。
で、月曜発売のぴあを見たらこの展覧会が出てました。紹介されていたレオン・フレデリック「春の寓意」の写真と、クノップフの絵もあるという本文で姫路行きを決定。ちなみに昨日は宝塚から姫路に来て泊まり。夕飯はビストロ・アンジェロと言うお店。真鯛のグリエが美味しかった。
美術館は姫路城の敷地の一角にある赤レンガの建物。あまり大きくはないけれど庭の芝生にも映えるレンガの赤。家の近くにあったらいいなあと思わせる、いい感じの美術館で期待も高まるというもの。
入って、今回の展示品が全て姫路市立美術館の所蔵で、これ以外にも相当数のベルギー絵画があると知ってびっくり。デルヴォー、アンソール、マグリット等々そろってます。
一番のお気に入りはクノップフの「天井画−絵画、音楽、詩歌」。このためだけに姫路まで来た価値あり。縦約3.5メートル、横約2メートルの楕円形の大きな絵で、油彩だけどスモーキーなパステル調の色彩。それぞれ女性像に擬人化されていて、絵画は晴れやかな横顔の黄色いドレスの女性。風になびくスカートの描写がモネか誰かの絵で見たような。音楽は赤いドレスで瞑想的に目を閉じている。ルドンの絵にもあるような表情。詩歌は物思わしげに俯く青いドレスの女性。こちらはラファエル前派に通じる憂いがある。その3人が風渡る丘のような、でも現実の風景ではないような背景の中に配置されている。いつまでも見ていたい絵でした。クノップフと言えば愛撫(不思議なスフィンクスと青年(多分エディプス)の絵)が有名ですが、こんなのも描いてたんだ。
アンソールの明るい静物画が出ていて、これも結構好き。もっとアンソールらしいとされている時期の絵もあったけど、私はこの方が好きなんです。
あと、今まで覚えていない画架だけど、ジャン・デルヴィルという人の淡彩の女性像(奥さんらしい)があって、これも夢見るような雰囲気が好きでした。
はるばる来たので常設展も。国富圭三コレクション室に近代フランス絵画があり。(印象派とか、日本人に受けるジャンルですね)1枚目にコローがあってうれしかった。コローは私の「部屋に飾りたい絵No.1」だったりするので。さっき見たクノップフとか、大好きだけどラファエル前派とかはあんまり飾りたいと思わないんですよね。やはり部屋に飾るには美しいけれど不安になるような絵ではなくて、心和むものがほしいと思ってしまうのでした。
あと、マティスの版画の連作「JAZZ」が良かった。色彩豊かで楽しげな絵で、見た瞬間笑顔に(^^)。
その後、せっかく来たのだからと姫路城へ。国宝だし、世界遺産だし。いや、立派なお城でした。石段、階段に、昔の人は偉かったなあと(苦笑)。天守閣とかは靴を脱いで上がって見学するのですが、寒いので足がしんしん冷えて、回り終わるころにはすっかり冷たくなってました。ガイドブックに見学の季節は考えたほうが良いと書かれていたとおり。
姫路を引き上げて、更に夕方には奈良の若草山の山焼きを見に行ってしまう。動線に無駄があるよなー、何やってんだかなーと思いつつ、刻々と変化する焔から目が離せず40分も見続けてしまった。寒いのに。
更に、さっきネットの掲示板で本日星組特出が最後なのでわたるくんの挨拶や、お芝居(天使の季節だけど…)にも特別出演があったと知り、姫路城も若草山も捨てて行けばよかった!とがっくり来ている本日の顛末でした。とほほ。
私の魂のありか(宝塚花組公演)
2004年1月10日 宝塚宝塚花組公演「飛翔無限/天使の季節/アプローズ・タカラヅカ」OMCカード貸切公演に行って参りました。
一応書いておきますが、私はヘビーなタカラヅカファンではないです。気が向いたら一公演一回くらい観に行く程度でした。トップコンビとせいぜい二番手くらいまでしか個人認識ができません。生徒さんの愛称もわかりません。(最近覚えてきたけど)
思えば、花組を観るのは久しぶり。愛華みれのサヨナラ以来だ。あ、エリザベートはビデオで観たか。
「天使の季節」
内輪受けのドタバタ喜劇で、ちょっと辟易。宝塚を初めて観る人と行ったのだけれど、初心者にはキツイかも、と気を使う内容でした。(気軽に見られた、とは言ってくれたけど)
ヨーロッパで一番小さな王国・カネロニアの国王90才の誕生日。(宝塚90周年とかけている)国王はこの機会に曾孫の王女マルゲリタとカリブの王子アッサーラの婚約発表をするつもり。が、マルゲリタにはパリで留学中に出会った芸人のギスターブと恋仲。ギスターブと芸人仲間二人はアッサーラがとんでもない男だと誤解されるよう芝居を打つ。結果、見事婚約は中止、マルゲリタとギスターブは結ばれる。
というストーリーなんですが、あまりにもドタバタで。
アッサーラが不審人物と見なされてみんなに追い掛け回される場面が長すぎ。ひとしきり続いた後客席での追いかけっこがあって湧くんだけれど、その後まだ続く。
それと、春野寿美礼がギスターブと国王の2役なんですが、そのことをネタにして笑いをとる場面が多すぎ。わかる人にはわかるけど、普通にお芝居としてみた場合は通じないよー、宝塚はいつも内輪受けのファンアイテムみたいな芝居ばっかりやってる閉じた世界かと思われちゃうよー。
あと、2役のせいで、肝心の主人公のはずのギスターブが、友達二人に助けられっぱなしで何もしていないんですよ。おささん本人は2役で大活躍なんですが。やっぱり「春野寿美礼2役で面白いでしょ」ってだけの狙いに見えちゃったんですよね。
いや、新春お年玉公演としてはいいのかもしれないけど。休憩時間にアッサーラ王子のカリビアンステップ?を真似していた人とか見たし、好きな人には楽しかったのかもしれない。
主役カップルの愛を語り合うデュエットとか好きなんですけどねー。「おとぎ話が好きなのは子供だけじゃない」ってフレーズがあって、これって「だから宝塚は今までもこれからもおとぎ話を提供し続けていくよ」ってメッセージが込められているんだと思うんですよね。そのあたりを軸にしてほのぼのとしたコメディにしてくれればなー、と思いました。
ギスターブ+仲間二人の友情ソング?「三人いればパーフェクト」ってあたりも好き。この二人(彩吹真央、蘭寿とむ)かっこよくてさわやかで、楽しかったです。
「アプローズ・タカラヅカ」
今回のショーは日によって各組トップコンビの特別出演があって、本日は星組です。
そして私は湖月わたるのファンです。
宙組エリザベートのルキーニで「あ、かっこいい」と思って以来、ずっと「普通に」好きでした。
が、昨年12月ドラマシティ公演「永遠の祈り」フィナーレ、客席下手扉から入ってきて目の前に現れたとき、やられました。
わたるくんのまわりがきらきら輝いて(いや、当然ライト当たってるんですけど)時が止まった、あなたしか見えない、状態。
正直、魂抜かれました。
で、本日は星組トップコンビ特別出演。
途中、幕前の踊りがはけて、幕が開いて、人影。わたるくんだ! 濃いすみれ色のスパンのスーツ、似合う。あ、笑った、かっこいい。壇ちゃん登場、ああ、なんて絵になるカップル。
頭の中「かっこいい」という言葉しか浮かばず、オペラグラスでずーっと姿を追ったまま目が離せない。あ、拍手が聞こえる、きっと花組コンビも登場したんだろうなと思いつつやっぱり目が離せない。
自分がこんなに壊れているとは思いませんでした……。
更に、今思い出すと姿は目に焼きついてるんだけど音楽は殆ど思い出せない。視覚に全神経を集中していたってこと?
今後わたるくん出演の舞台は2度は見ないと駄目だと悟りました。
その後も、銀橋中央で、濃いすみれ色のスーツのわたるくん、淡いすみれ色のスーツのおささん。その両隣に壇れい、ふづき美世。ああ、なんてゴージャスなものを見ているのかしら、ため息。(しっかし、わたるくん大きい! おささん小さい、細い!(笑))
客席降り。あ、こっちの席はおささん担当なんだ。うわ、結構後ろのほうまで来てくれるんだ。でもわたるくんはあっちに。じたばた(精神的に)。
SAVAGE、黒のスーツに赤いカマーのわたるくん。うっとり。おささんを後ろから羽交い絞め?にするわ、じゃれあってるわ、こんな光景が見られるとは。(チラシにはこの場面「決闘」とか書いてあるけど、おささんはずっとにこにこしてるし、わたるくんも笑ってます。ふざけて殴りかかる?おささんの手を「おいおい」という感じて捕まえて、その手で自分の頭をこつん。どう見ても楽しそうだよお)
花組との総踊り、ダイナミック。かっこいい。壇ちゃんとのデュエットダンス、タンゴ。青い衣装で素敵。(でもタンゴなのにあまり色っぽいって感じではない。まっとうににラブラブすぎて妖しさが足りないのか)
フィナーレ。また両トップコンビが並ぶ。あの大きな羽根で銀橋ですれ違う、すごーい。
が、その私でも星組コンビでエトワールは……とちょっとはらはらしました。ちょっとね(^^;。(いや、わたるくんの声は好きですが、エトワールというとなんかこう、先入観が(^^;)
いや、ショー自体もかっこよかったですよ。最初真っ赤な衣装の群舞で、華やかでパワフルでおお!と思ったし。途中もストーリー性があって飽きないし。
ただ、私はうれしかったけど、こういう特別出演はその組のファンの人にとってはどうなのかなあって気はしましたが。
私の魂は去年の12月29日に抜かれてしまった。だから、私の魂の一部は、今も湖月わたるのいる舞台の上にある。
そのことを痛感しました。
つらつら思うに、こういう衝撃はクピード(アルベルト・クピード。わが最愛のイタリア人テノール)の声を聞いたとき以来かも。10年ぶりくらいか。
人生にはたまにこういうこともある、と。
一応書いておきますが、私はヘビーなタカラヅカファンではないです。気が向いたら一公演一回くらい観に行く程度でした。トップコンビとせいぜい二番手くらいまでしか個人認識ができません。生徒さんの愛称もわかりません。(最近覚えてきたけど)
思えば、花組を観るのは久しぶり。愛華みれのサヨナラ以来だ。あ、エリザベートはビデオで観たか。
「天使の季節」
内輪受けのドタバタ喜劇で、ちょっと辟易。宝塚を初めて観る人と行ったのだけれど、初心者にはキツイかも、と気を使う内容でした。(気軽に見られた、とは言ってくれたけど)
ヨーロッパで一番小さな王国・カネロニアの国王90才の誕生日。(宝塚90周年とかけている)国王はこの機会に曾孫の王女マルゲリタとカリブの王子アッサーラの婚約発表をするつもり。が、マルゲリタにはパリで留学中に出会った芸人のギスターブと恋仲。ギスターブと芸人仲間二人はアッサーラがとんでもない男だと誤解されるよう芝居を打つ。結果、見事婚約は中止、マルゲリタとギスターブは結ばれる。
というストーリーなんですが、あまりにもドタバタで。
アッサーラが不審人物と見なされてみんなに追い掛け回される場面が長すぎ。ひとしきり続いた後客席での追いかけっこがあって湧くんだけれど、その後まだ続く。
それと、春野寿美礼がギスターブと国王の2役なんですが、そのことをネタにして笑いをとる場面が多すぎ。わかる人にはわかるけど、普通にお芝居としてみた場合は通じないよー、宝塚はいつも内輪受けのファンアイテムみたいな芝居ばっかりやってる閉じた世界かと思われちゃうよー。
あと、2役のせいで、肝心の主人公のはずのギスターブが、友達二人に助けられっぱなしで何もしていないんですよ。おささん本人は2役で大活躍なんですが。やっぱり「春野寿美礼2役で面白いでしょ」ってだけの狙いに見えちゃったんですよね。
いや、新春お年玉公演としてはいいのかもしれないけど。休憩時間にアッサーラ王子のカリビアンステップ?を真似していた人とか見たし、好きな人には楽しかったのかもしれない。
主役カップルの愛を語り合うデュエットとか好きなんですけどねー。「おとぎ話が好きなのは子供だけじゃない」ってフレーズがあって、これって「だから宝塚は今までもこれからもおとぎ話を提供し続けていくよ」ってメッセージが込められているんだと思うんですよね。そのあたりを軸にしてほのぼのとしたコメディにしてくれればなー、と思いました。
ギスターブ+仲間二人の友情ソング?「三人いればパーフェクト」ってあたりも好き。この二人(彩吹真央、蘭寿とむ)かっこよくてさわやかで、楽しかったです。
「アプローズ・タカラヅカ」
今回のショーは日によって各組トップコンビの特別出演があって、本日は星組です。
そして私は湖月わたるのファンです。
宙組エリザベートのルキーニで「あ、かっこいい」と思って以来、ずっと「普通に」好きでした。
が、昨年12月ドラマシティ公演「永遠の祈り」フィナーレ、客席下手扉から入ってきて目の前に現れたとき、やられました。
わたるくんのまわりがきらきら輝いて(いや、当然ライト当たってるんですけど)時が止まった、あなたしか見えない、状態。
正直、魂抜かれました。
で、本日は星組トップコンビ特別出演。
途中、幕前の踊りがはけて、幕が開いて、人影。わたるくんだ! 濃いすみれ色のスパンのスーツ、似合う。あ、笑った、かっこいい。壇ちゃん登場、ああ、なんて絵になるカップル。
頭の中「かっこいい」という言葉しか浮かばず、オペラグラスでずーっと姿を追ったまま目が離せない。あ、拍手が聞こえる、きっと花組コンビも登場したんだろうなと思いつつやっぱり目が離せない。
自分がこんなに壊れているとは思いませんでした……。
更に、今思い出すと姿は目に焼きついてるんだけど音楽は殆ど思い出せない。視覚に全神経を集中していたってこと?
今後わたるくん出演の舞台は2度は見ないと駄目だと悟りました。
その後も、銀橋中央で、濃いすみれ色のスーツのわたるくん、淡いすみれ色のスーツのおささん。その両隣に壇れい、ふづき美世。ああ、なんてゴージャスなものを見ているのかしら、ため息。(しっかし、わたるくん大きい! おささん小さい、細い!(笑))
客席降り。あ、こっちの席はおささん担当なんだ。うわ、結構後ろのほうまで来てくれるんだ。でもわたるくんはあっちに。じたばた(精神的に)。
SAVAGE、黒のスーツに赤いカマーのわたるくん。うっとり。おささんを後ろから羽交い絞め?にするわ、じゃれあってるわ、こんな光景が見られるとは。(チラシにはこの場面「決闘」とか書いてあるけど、おささんはずっとにこにこしてるし、わたるくんも笑ってます。ふざけて殴りかかる?おささんの手を「おいおい」という感じて捕まえて、その手で自分の頭をこつん。どう見ても楽しそうだよお)
花組との総踊り、ダイナミック。かっこいい。壇ちゃんとのデュエットダンス、タンゴ。青い衣装で素敵。(でもタンゴなのにあまり色っぽいって感じではない。まっとうににラブラブすぎて妖しさが足りないのか)
フィナーレ。また両トップコンビが並ぶ。あの大きな羽根で銀橋ですれ違う、すごーい。
が、その私でも星組コンビでエトワールは……とちょっとはらはらしました。ちょっとね(^^;。(いや、わたるくんの声は好きですが、エトワールというとなんかこう、先入観が(^^;)
いや、ショー自体もかっこよかったですよ。最初真っ赤な衣装の群舞で、華やかでパワフルでおお!と思ったし。途中もストーリー性があって飽きないし。
ただ、私はうれしかったけど、こういう特別出演はその組のファンの人にとってはどうなのかなあって気はしましたが。
私の魂は去年の12月29日に抜かれてしまった。だから、私の魂の一部は、今も湖月わたるのいる舞台の上にある。
そのことを痛感しました。
つらつら思うに、こういう衝撃はクピード(アルベルト・クピード。わが最愛のイタリア人テノール)の声を聞いたとき以来かも。10年ぶりくらいか。
人生にはたまにこういうこともある、と。
NHKはベタが好きだなあ…(NHKニューイヤーオペラコンサート)
2004年1月4日 オペラ昨日放映のNHKニューイヤーオペラコンサートをビデオで見る。TVなので評価はしがたいですが、個人的に一番良かったと思うのは幸田幸子のヴィオレッタ「そはかの人か」。この人は新国立劇場「ナクソス島のアリアドネ」のツェルビネッタのときも良いと思ったけど、歌も声も良いし、表情豊かで美人。テノールは中島康晴、佐野成宏と今旬の人を揃えて楽しめました。
しかし、「蝶々夫人」誕生秘話の小芝居はいらないでしょう。その分の時間があったら1曲でも多く歌を聞かせてほしいんですが。(ゴロー役のためだけに出てきた松浦健にもソロを!)こういうのをやれば客が喜ぶと思ってるんでしょうか、NHKは。
しかし、「蝶々夫人」誕生秘話の小芝居はいらないでしょう。その分の時間があったら1曲でも多く歌を聞かせてほしいんですが。(ゴロー役のためだけに出てきた松浦健にもソロを!)こういうのをやれば客が喜ぶと思ってるんでしょうか、NHKは。
古畑が京極堂に見えた(古畑任三郎 全て閣下の仕業)
2004年1月3日 TV鶴岡八幡宮に初詣。おみくじは大凶。ここは凶、大凶もあるから侮れません。善意ばかりだと思うな、みたいな事が書いてあったな。本殿は最近改修した模様でえらくきれいになってました。
「古畑任三郎 全て閣下の仕業」を見る。ビデオもセットしておいたけど、結局最後までTVの前から離れられず。結構強引だったり粗はあるけど、やっぱり古畑、面白いです。
今回、何やら古畑(田村正和)が京極堂に見えてきました。いや、畑田君(八嶋智人)が「わかった古畑、後は好きにやれ!」と言うのが、榎木津が京極堂をけしかける時みたいだったんですけど(榎さんファンに怒られそうだ)、それだけじゃなくて。
古畑は「優秀な刑事」で、殺人は罪悪だと言う信念を持っている、けれど同時に自分のやっていることが必ずしも人を幸せにしないことを知っているというように見えたので。
最後「私はあなたのこれまでの人生もこれからの活躍も興味がない」と言いつつ、古畑は閣下(松本幸四郎)の言い分を理解しているし、それを是とする考え方もあるだろうと認めている。でも彼には彼の信念があるので、その命ずるままに動くしかない。(ここ、双方目が潤んでの熱演)考えれば前のスペシャルのSMAPと言い、元は本人が悪いとはいえ有為の人々の人生を幾度破滅させてきたことか。因果な商売だ、という感じが京極堂を髣髴とさせたのだと思います。どっちも言葉で落とすしね。
しかし、それにしてもガルベス君は反則だろう(笑)。サラダの伏線で、文盲なのかなとは思ったけど。
「古畑任三郎 全て閣下の仕業」を見る。ビデオもセットしておいたけど、結局最後までTVの前から離れられず。結構強引だったり粗はあるけど、やっぱり古畑、面白いです。
今回、何やら古畑(田村正和)が京極堂に見えてきました。いや、畑田君(八嶋智人)が「わかった古畑、後は好きにやれ!」と言うのが、榎木津が京極堂をけしかける時みたいだったんですけど(榎さんファンに怒られそうだ)、それだけじゃなくて。
古畑は「優秀な刑事」で、殺人は罪悪だと言う信念を持っている、けれど同時に自分のやっていることが必ずしも人を幸せにしないことを知っているというように見えたので。
最後「私はあなたのこれまでの人生もこれからの活躍も興味がない」と言いつつ、古畑は閣下(松本幸四郎)の言い分を理解しているし、それを是とする考え方もあるだろうと認めている。でも彼には彼の信念があるので、その命ずるままに動くしかない。(ここ、双方目が潤んでの熱演)考えれば前のスペシャルのSMAPと言い、元は本人が悪いとはいえ有為の人々の人生を幾度破滅させてきたことか。因果な商売だ、という感じが京極堂を髣髴とさせたのだと思います。どっちも言葉で落とすしね。
しかし、それにしてもガルベス君は反則だろう(笑)。サラダの伏線で、文盲なのかなとは思ったけど。
正月は日本美術(東洋文庫名品展)
2004年1月2日 美術展東洋文庫名品展@丸ビルホールを見に行く。
私は西洋かぶれで日本美術とは縁遠い人間なのだが、最近は日本美術応援団(赤瀬川原平、山下裕二)の本を読んだりして日本美術ともお近づきになろうかなーと思っているところ。
一番気に入ったのは葛飾北斎の「諸国滝廻り」。4点出品されていたのだけれど、色が鮮やか。そしてデザインがかっこいい。滝だけでなくぼーっと見上げている人、弁当を広げている人など書き込まれているのがまた楽しい。ま、これは『日本美術応援団』で取り上げられていたので親しみやすかったこともありますが。
あと美人画も良かったです。花見とか紅葉見物とかの集団美人画?がきれいではなやかでした。きれいな景色やきれいな草花ときれいな女性。これって構図といい題材と言いラファエル前派と通じるものがありますが、ひょっとしてこっちが先か。
その後初めての丸ビルをうろうろ。各フロアも窓が大きくて、良い天気の日だったので明るくて気持ち良かった。
帰りに丸善で『智慧の実を食べよう』を購入。ほぼ読了。DVDはもっと情報量多いんだろうなー、生はもっとだろうなー、コンプリートボックス買えば良かったかなー、等と思う。私はほぼ日のサイトでこの本がどのようにしてできたか、その周辺情報を知ってしまっているのですが、まったく白紙でこの本を手にした人にとっては物足りない、と言うかどういう本なのか捉えづらいかも。私としてもちょっと物足りないかな。後から効いてくるのかもしれませんが。
私は西洋かぶれで日本美術とは縁遠い人間なのだが、最近は日本美術応援団(赤瀬川原平、山下裕二)の本を読んだりして日本美術ともお近づきになろうかなーと思っているところ。
一番気に入ったのは葛飾北斎の「諸国滝廻り」。4点出品されていたのだけれど、色が鮮やか。そしてデザインがかっこいい。滝だけでなくぼーっと見上げている人、弁当を広げている人など書き込まれているのがまた楽しい。ま、これは『日本美術応援団』で取り上げられていたので親しみやすかったこともありますが。
あと美人画も良かったです。花見とか紅葉見物とかの集団美人画?がきれいではなやかでした。きれいな景色やきれいな草花ときれいな女性。これって構図といい題材と言いラファエル前派と通じるものがありますが、ひょっとしてこっちが先か。
その後初めての丸ビルをうろうろ。各フロアも窓が大きくて、良い天気の日だったので明るくて気持ち良かった。
帰りに丸善で『智慧の実を食べよう』を購入。ほぼ読了。DVDはもっと情報量多いんだろうなー、生はもっとだろうなー、コンプリートボックス買えば良かったかなー、等と思う。私はほぼ日のサイトでこの本がどのようにしてできたか、その周辺情報を知ってしまっているのですが、まったく白紙でこの本を手にした人にとっては物足りない、と言うかどういう本なのか捉えづらいかも。私としてもちょっと物足りないかな。後から効いてくるのかもしれませんが。
と言う訳で、今年から日記を始めます。
備忘のため、また文章を書く習慣を復活させるため。
三日坊主にならないといいけど。
友人知人に宣伝するのはしばらく続いてからにしよう。
備忘のため、また文章を書く習慣を復活させるため。
三日坊主にならないといいけど。
友人知人に宣伝するのはしばらく続いてからにしよう。