あなたがあなたである幸せ。又は、みんなちがってみんないい。(『ネオ・ダンディズム』+α)
2006年10月27日 宝塚『ネオ・ダンディズム』について、昨日欄で一通り書いた。
このショーの白眉はオープニングのチャイナと、後半のオマージュ。これはあまり異論のないところかと思います。
が、実は。
それと別に、私が最高にニヤけている場面(笑)。
キャリオカの途中、しぃすずみらゆかかずまひろが6人口で出てくる場面。
その前のワタさんと年長組の場面も相当ニヤニヤしながら見てるけど、今はそれは置いといて(笑)。
何が素晴らしいって、この6人口の揃わないっぷりですよ!(真顔)(机叩いて力説)
基本的には同じ振りなんだろう、と思う。うん、たぶんそうなんだろう。でも、じゃあ元の振りはどうだったの?と首をかしげる程度には別物。
いや、元の振りがどうこうなんてナンセンス。だって楽しそうじゃん。見てて楽しいじゃん。
6人で踊っているときも相当ですが、更にお楽しみは二人ずつになるところです。
外側から、まずは和・麻尋。可愛い顔に似合わず挑発的なしゅんくんのステップ、ひらひらさせる手の表情もけれんみたっぷり。うんうん若いうちはやりすぎるくらいやっとけ(別に若くなくてもやりすぎは好きだけど)。対する和くんはシンプルと言うか素朴と言うか。サトリさんに指摘されて気づいたんだけど、和くんは踊っているときの重心が高い気がする。それが腰の入っていないように見えてぼーっとした印象になるのかなと。二人舞台の端と端なんで、両方捕獲するのは結構難しいのですが、魚眼レンズの気分で頑張る(笑)。
続いて、言わずと知れたみらゆか。ゆかり君のシャープで鋭い印象の、ちょっと癖のある、独特のタメのある踊り方。あくまでも鋭いのは印象で、カウントが早いということではないような。対してみらん君は余裕あるエレガントさ。しなやかで優雅、美しい男役ダンスのひとつの典型だよなあ。
そして真打ち、しぃすず。
剛と柔、と言うのはちょっと違うな。
もっと単純に、直線と曲線。
すずみんは流線型省エネタイプ、例えるなら新幹線500系。じゃしぃちゃんは300系か(私は鉄道マニアではありませんが遠征時の移動手段としては新幹線が一番好きです)。ここは二人並んで踊ってるもんだから、テイストの違いが際立つことったら。
いや、テイストの違い以前に、それ完全に違う振りだろう!?(喜)
ステップの数自体違うような気がするのは私の目の錯覚ですか?(大喜)
そして二人ともそんなことは全く意に介さず超絶楽しそうなのがもう胃がでんぐり返るほど大好きです。
この瞬間、多分私は絶好調にニヤけております。楽しすぎだ君ら。
あ、すいません。ダンスのことは良くわからないんで主観的感覚的な描写になります。ま、一観客の目線ってことでご容赦を。
いや、こういうの大好きなんですよ。『フェット』オープニングの軍服のしぃちゃんと燕尾服のすずみんが二人で踊ってるところも大好きだったし(ここは衣装に合わせて振り自体も微妙に違ったと思われ)。この二人に限らず、『ドルチェ・ヴィータ』大階段スパニッシュの最後まで同じ振りか違うのか判断つかなかったワタトウも大好物。更に『1914/愛』オープニングの黒燕尾は特出の二人もいるからテイストの違いがえらいことになってましたが、これも大好き。
今回の公演だと、パンパミーアの3組リフト競演も。一番回転スピードが速いのはれおんまりもペア、若さだねえ。滞空時間が長いのはワタうめ、じっくりいちゃついてる感じ(笑)。その点、トウコさんの歌でワタさんとれおんくんが踊る場面は振り自体が違っているのであまり楽しくないです。中途半端に違っていてお互いに邪魔しているような気がするのは私だけだろうか。
スターが少人数口で踊る場面は違っていていい。ま、大枠を崩さない範囲で(笑)。と言うのが私の持論です。いいんですよ群舞はちゃんと揃うんだからさ。
自分の魅力を全開に見せてくれれば、それでいい。
と言うか、それが観たい。
結論。みんなちがってみんないい(笑)。
ついでに、しぃすずの話をちょっと。
今回やたらとこの二人の並びが多くて「何これ私へのサービス?」とか言ってる訳ですが。「やだなあそんなにサービスしてくれなくてもこれからもちゃんと宝塚を観るし星組も観るってば」と割と真顔で思ってる訳ですが。ショーはともかくルサンクに船長とオコーナーさんのツーショットが載ってたときには流石にびびりました。1場面しか接点無いのに何故わざわざ。正直そんなにニーズがあるとも思えないんだが。
ヤングガイのとこもドンキホーテも大好きですとも。ドンキホーテはコミカルなシーンなんですがあの二人があの笑顔で女の子の可愛いワガママや他愛ない無理難題を何でも聞いてくれちゃうのかと思うとそれもまた乙女のドリームじゃないかと(笑)。あと「♪夢見るよ、平和を愛し」のとこ。悪い奴らを叩きのめす、スーパーヒーロー♪って、あっけらかんと歌って似合うあたりが大好きだ。平和を愛し、をね、割とマジに聴いちゃう時があります、実は。考えるとこういう歌詞を違和感無く歌えるというのが私の好みストライクの条件かもしれないぞ(色々当てはめてみたがあえてここでは書かない)。
あとしぃちゃん単体では、ヤングガイのとこでソロを歌い終わってみんなと同じ振りに戻るときの入り方、腰の落とし方が好きです。マニアック。
しぃすず並びが私的にこんなに楽しいのは、あえて言葉にすれば、あっけらかんと楽しそうな感じや明るさという共通点と、それ以外の持ち味の対象性、かなあと最近考えています。(基本AIが同じでキャラが違う炎竜と氷竜とか?)(じゃみらゆかは雷竜と風竜でどうだろう)(それ誰にも伝わらない)(余談長いよ)
明るさと言うか、全てがプラス方向と言うか。影と光なら光、陰と陽なら陽、正と負なら正、善と悪なら善、前と後なら前、と言う感じ。もちろんそれは基本的な属性で、違う役割を必要とするときは違う面もちゃんと見せてくれるけれども。
その共通点がありながらそれ以外のキャラクタが全然違うから面白くてしょうがない。や、勿論舞台上のイメージに過ぎませんが。前にサトリさんとキャリオカの振りが違うことについて「しぃちゃんに聞いたら「え?どっか違ってる?」っていいそう(天然)」「すずみんは、私には私の個性があって、しぃちゃんさんにはしぃちゃんさんの個性があって、とか解説してくれそう(確信犯)(でもそれが何か?ってあたり根本的に天然)」と盛り上がったんですが、そういうイメージを描かせてくれるところもまた楽しい(笑)。
あくまでもイメージですイメージ。私の目にはそう見えてるだけですから。
あとサトリさんが「身長差萌え」ってゆってました。あーそれもあるなあ。身長差と言うか体格差? 違いすぎないけど、でも歴然と差があるあたり。
ちなみにサトリさんには「私の萌えは腐女子萌えではなくただのオタクのキャラクタ萌え」と明記するよう言われました。ので明記しておきます(笑)。
すずみんはいつの間にか私の固定No.3になってしまいました(しまったって)。去年くらいまでは一番好きと二番目は固定だったんですが、それ以外は色々そのときの気分だったのに、ここ一年ちょいの間に。その割にはコラボ企画もディナーショーも行けてないんだけど(Acrossと日程かぶりまくりだったせい)。自分が楽しむこととお客さんに楽しんでもらうことが渾然一体となってハイレベルで統合されているあのキャラが好きだ。
すずみんを好きになったのは、星組を好きになったこととつながっているのかもしれない。
楽しい、楽しんでもらおう、というのは、多少の濃淡はあれ舞台のどこからも感じていることだからさ。
自分達が楽しいことを表現したい。お客さんに楽しんで欲しい。そしてお客さんが楽しんでくれれば、自分達ももっと楽しい。星組の舞台からは、そんな空気が強く伝わってくる。サービス精神、と言うよりも、楽しんでもらえると自分達も楽しいという循環、相乗効果と言うか共同作業。それが、客席にいる方も嬉しいし楽しい。
よく、星組は熱い(暑苦しい)と言われるけれど、熱さはそんな思いの表現なんだと思うよ。
勿論、楽しむことと見ている人を楽しませることと言うのはどの組もやっていることだと思うし、宝塚に限らずどんな舞台でも同じことだろう。
ただ、星組の表現方法や両者のバランスが、私の好みの波長に合っているんだと思う。その、プリミティブでストレートな感じが。
要するに、星組が好きだってことです(笑)。
更に、湖月わたるというタカラジェンヌは、楽しむことと楽しませることにおいて、プロの計算とアマチュアの計算の外の部分(宝塚は「美しいアマチュアリズム」が生きているところだと思う)がストイックなまで高いバランスで完成されていると思っているのだけれど、その話はまた機会があれば。
このショーの白眉はオープニングのチャイナと、後半のオマージュ。これはあまり異論のないところかと思います。
が、実は。
それと別に、私が最高にニヤけている場面(笑)。
キャリオカの途中、しぃすずみらゆかかずまひろが6人口で出てくる場面。
その前のワタさんと年長組の場面も相当ニヤニヤしながら見てるけど、今はそれは置いといて(笑)。
何が素晴らしいって、この6人口の揃わないっぷりですよ!(真顔)(机叩いて力説)
基本的には同じ振りなんだろう、と思う。うん、たぶんそうなんだろう。でも、じゃあ元の振りはどうだったの?と首をかしげる程度には別物。
いや、元の振りがどうこうなんてナンセンス。だって楽しそうじゃん。見てて楽しいじゃん。
6人で踊っているときも相当ですが、更にお楽しみは二人ずつになるところです。
外側から、まずは和・麻尋。可愛い顔に似合わず挑発的なしゅんくんのステップ、ひらひらさせる手の表情もけれんみたっぷり。うんうん若いうちはやりすぎるくらいやっとけ(別に若くなくてもやりすぎは好きだけど)。対する和くんはシンプルと言うか素朴と言うか。サトリさんに指摘されて気づいたんだけど、和くんは踊っているときの重心が高い気がする。それが腰の入っていないように見えてぼーっとした印象になるのかなと。二人舞台の端と端なんで、両方捕獲するのは結構難しいのですが、魚眼レンズの気分で頑張る(笑)。
続いて、言わずと知れたみらゆか。ゆかり君のシャープで鋭い印象の、ちょっと癖のある、独特のタメのある踊り方。あくまでも鋭いのは印象で、カウントが早いということではないような。対してみらん君は余裕あるエレガントさ。しなやかで優雅、美しい男役ダンスのひとつの典型だよなあ。
そして真打ち、しぃすず。
剛と柔、と言うのはちょっと違うな。
もっと単純に、直線と曲線。
すずみんは流線型省エネタイプ、例えるなら新幹線500系。じゃしぃちゃんは300系か(私は鉄道マニアではありませんが遠征時の移動手段としては新幹線が一番好きです)。ここは二人並んで踊ってるもんだから、テイストの違いが際立つことったら。
いや、テイストの違い以前に、それ完全に違う振りだろう!?(喜)
ステップの数自体違うような気がするのは私の目の錯覚ですか?(大喜)
そして二人ともそんなことは全く意に介さず超絶楽しそうなのがもう胃がでんぐり返るほど大好きです。
この瞬間、多分私は絶好調にニヤけております。楽しすぎだ君ら。
あ、すいません。ダンスのことは良くわからないんで主観的感覚的な描写になります。ま、一観客の目線ってことでご容赦を。
いや、こういうの大好きなんですよ。『フェット』オープニングの軍服のしぃちゃんと燕尾服のすずみんが二人で踊ってるところも大好きだったし(ここは衣装に合わせて振り自体も微妙に違ったと思われ)。この二人に限らず、『ドルチェ・ヴィータ』大階段スパニッシュの最後まで同じ振りか違うのか判断つかなかったワタトウも大好物。更に『1914/愛』オープニングの黒燕尾は特出の二人もいるからテイストの違いがえらいことになってましたが、これも大好き。
今回の公演だと、パンパミーアの3組リフト競演も。一番回転スピードが速いのはれおんまりもペア、若さだねえ。滞空時間が長いのはワタうめ、じっくりいちゃついてる感じ(笑)。その点、トウコさんの歌でワタさんとれおんくんが踊る場面は振り自体が違っているのであまり楽しくないです。中途半端に違っていてお互いに邪魔しているような気がするのは私だけだろうか。
スターが少人数口で踊る場面は違っていていい。ま、大枠を崩さない範囲で(笑)。と言うのが私の持論です。いいんですよ群舞はちゃんと揃うんだからさ。
自分の魅力を全開に見せてくれれば、それでいい。
と言うか、それが観たい。
結論。みんなちがってみんないい(笑)。
ついでに、しぃすずの話をちょっと。
今回やたらとこの二人の並びが多くて「何これ私へのサービス?」とか言ってる訳ですが。「やだなあそんなにサービスしてくれなくてもこれからもちゃんと宝塚を観るし星組も観るってば」と割と真顔で思ってる訳ですが。ショーはともかくルサンクに船長とオコーナーさんのツーショットが載ってたときには流石にびびりました。1場面しか接点無いのに何故わざわざ。正直そんなにニーズがあるとも思えないんだが。
ヤングガイのとこもドンキホーテも大好きですとも。ドンキホーテはコミカルなシーンなんですがあの二人があの笑顔で女の子の可愛いワガママや他愛ない無理難題を何でも聞いてくれちゃうのかと思うとそれもまた乙女のドリームじゃないかと(笑)。あと「♪夢見るよ、平和を愛し」のとこ。悪い奴らを叩きのめす、スーパーヒーロー♪って、あっけらかんと歌って似合うあたりが大好きだ。平和を愛し、をね、割とマジに聴いちゃう時があります、実は。考えるとこういう歌詞を違和感無く歌えるというのが私の好みストライクの条件かもしれないぞ(色々当てはめてみたがあえてここでは書かない)。
あとしぃちゃん単体では、ヤングガイのとこでソロを歌い終わってみんなと同じ振りに戻るときの入り方、腰の落とし方が好きです。マニアック。
しぃすず並びが私的にこんなに楽しいのは、あえて言葉にすれば、あっけらかんと楽しそうな感じや明るさという共通点と、それ以外の持ち味の対象性、かなあと最近考えています。(基本AIが同じでキャラが違う炎竜と氷竜とか?)(じゃみらゆかは雷竜と風竜でどうだろう)(それ誰にも伝わらない)(余談長いよ)
明るさと言うか、全てがプラス方向と言うか。影と光なら光、陰と陽なら陽、正と負なら正、善と悪なら善、前と後なら前、と言う感じ。もちろんそれは基本的な属性で、違う役割を必要とするときは違う面もちゃんと見せてくれるけれども。
その共通点がありながらそれ以外のキャラクタが全然違うから面白くてしょうがない。や、勿論舞台上のイメージに過ぎませんが。前にサトリさんとキャリオカの振りが違うことについて「しぃちゃんに聞いたら「え?どっか違ってる?」っていいそう(天然)」「すずみんは、私には私の個性があって、しぃちゃんさんにはしぃちゃんさんの個性があって、とか解説してくれそう(確信犯)(でもそれが何か?ってあたり根本的に天然)」と盛り上がったんですが、そういうイメージを描かせてくれるところもまた楽しい(笑)。
あくまでもイメージですイメージ。私の目にはそう見えてるだけですから。
あとサトリさんが「身長差萌え」ってゆってました。あーそれもあるなあ。身長差と言うか体格差? 違いすぎないけど、でも歴然と差があるあたり。
ちなみにサトリさんには「私の萌えは腐女子萌えではなくただのオタクのキャラクタ萌え」と明記するよう言われました。ので明記しておきます(笑)。
すずみんはいつの間にか私の固定No.3になってしまいました(しまったって)。去年くらいまでは一番好きと二番目は固定だったんですが、それ以外は色々そのときの気分だったのに、ここ一年ちょいの間に。その割にはコラボ企画もディナーショーも行けてないんだけど(Acrossと日程かぶりまくりだったせい)。自分が楽しむこととお客さんに楽しんでもらうことが渾然一体となってハイレベルで統合されているあのキャラが好きだ。
すずみんを好きになったのは、星組を好きになったこととつながっているのかもしれない。
楽しい、楽しんでもらおう、というのは、多少の濃淡はあれ舞台のどこからも感じていることだからさ。
自分達が楽しいことを表現したい。お客さんに楽しんで欲しい。そしてお客さんが楽しんでくれれば、自分達ももっと楽しい。星組の舞台からは、そんな空気が強く伝わってくる。サービス精神、と言うよりも、楽しんでもらえると自分達も楽しいという循環、相乗効果と言うか共同作業。それが、客席にいる方も嬉しいし楽しい。
よく、星組は熱い(暑苦しい)と言われるけれど、熱さはそんな思いの表現なんだと思うよ。
勿論、楽しむことと見ている人を楽しませることと言うのはどの組もやっていることだと思うし、宝塚に限らずどんな舞台でも同じことだろう。
ただ、星組の表現方法や両者のバランスが、私の好みの波長に合っているんだと思う。その、プリミティブでストレートな感じが。
要するに、星組が好きだってことです(笑)。
更に、湖月わたるというタカラジェンヌは、楽しむことと楽しませることにおいて、プロの計算とアマチュアの計算の外の部分(宝塚は「美しいアマチュアリズム」が生きているところだと思う)がストイックなまで高いバランスで完成されていると思っているのだけれど、その話はまた機会があれば。
ザッツタカラヅカ、又は紅白歌合戦。(『ネオ・ダンディズム』)
2006年10月26日 宝塚いい加減作品感想を書かないと公演が終っちゃうよ。
と言う訳で、まずはショー『ネオ・ダンディズム』の話(芝居は長くなりそうなので)。
で、既に書いた気もしますが、今回のショーは好きです。最後これでよかったーと思ってます。
が、周囲の反応を見ていると、どうも私、このショーは対しては点数が甘いみたいですな。
理由その1は、元祖『ダンディズム』を見ていないからかと。どこが再演部分かわからないので自己模倣に興ざめ、と言う事態にはならないということで。
理由その2は、やっぱ出演者が好きだから、ですかね。
ドリーさん、サトリさん、パクちゃんと観劇後に食事をしていたとき「パンパミーアが退屈」と言う話題になって「あれだけかっこつけて出てきたのにみんなで踊っておしまいなんて。対立して喧嘩になるとかドラマ盛り上げられるだろうに」と言われて目からウロコでした。
だってあの場面は、ワタさん見てワタちえ(下手兄弟分小芝居)見て、しぃちゃん見てすずみん見て、ワタウメがん見して、しぃみなみ見てすずももか見て、あかし見てドイちゃん見て、更にカマちゃん見て一輝くん見て、そうこうしているうちに気がついたらワタさんが「アーディオース」って歌いだしてエンディさんが帽子持ってきちゃうんだもん。退屈する暇無い(真顔)。
おそらくは一事が万事その調子なんだと思われます(笑)。目が曇ってる。
更にその3、これがワタさんの退団公演であり、宝塚での最後のショーであるということが大きいかと。
このショー、すごく「タカラヅカらしい」じゃないですか。宝塚は誰が見てもカッコイイところも古臭くてダサいところも、鋭くまっすぐに感情に切り込んでくるところも、色々持ち合わせていて、このショーにはそれが全て詰まっている。良くも悪くも。
ワタさんの最後のショーがそういう作品なのは、宝塚の、男役生活の集大成として、ありだと思った。正しく「タカラヅカのトップスター」であった、彼の人のラストステージとして、それはある意味相応しいだろう。
ま、最初の怒濤のチャイナと後半の山場オマージュがあるから、その他の微妙な場面も「ま、これもタカラヅカだよね」という気持ちで許容できるのかもしれませんが。
インタビューなどを見ると、様々な色合いの場面で構成するというのは演出の岡田氏が意図的にやっていることのようです。色々な年代の色々なお客様が見るものだから、それぞれの人が面白いと思う場面を入れたい、と言うようなことを言っているのを聞いた記憶が。
ある意味、紅白歌合戦的手法で、今時流行らないのかもしれませんが。
でも、今回はそれで良かったんじゃないかと、個人的には思ってます。
……もうひとつ言うと、期待値が低かったというのも一因かもしれませんが。ハイディさんとご一緒したとき「男役の集大成を見せてくれると楽しみにしていたらこんなセンスの無いショーで」とご立腹でしたが、私は最初から岡田氏だからダサいもんになるに違いないと思っていたので、なんだこんなもんかとむしろ安堵しました(失礼)。
と言う訳で、以下場面ごとに呟き。主にワタさん最後のショーと言う視点で。
オープニング。
大階段板付き男役勢揃い、青チャイナジャケットにソフト帽。いやーもー、これぞタカラヅカの醍醐味って感じだよなーと。
ワタさん登場以降は専らワタさんを見ているのですが、上手前方席にいると客席に腕を伸ばす振りのときしぃちゃんやすずみんの手がピンポイントで向けられてうっかり吸い寄せられます(下手だとれおんみらんのはず)。
ワタさんが銀橋に出てくるときの「一瞬の永遠」と言う歌詞が好きです。今この瞬間こそがそうだ、と聞くたびに思う。
ワタさんの白チャイナ、トウコさんの紫、となみちゃんの真っ赤なアオザイ。ポスターままの衣装が似合いすぎ。どう見ても堅気でない胡散臭くも迫力。
そして、となみがワタさんに支えられて大きく背をそらし、また体を起こしてゆるゆると首に手を回す仕草が好きだ。絡みつく白い腕。
ネオ・ダンディズム。
トウコ先生のダンディズム講座。その説得力ある声と滑舌がないと成立し得ないであろう場面。
いや、ここも結構好きなんですけど(笑)。ワタさんをはじめとして安蘭立樹涼柚希のダンディ5人とも大時代的なカツラと衣装に負けずに着こなしてる様子とか(そしてすずみんだけ(おそらく)こだわりのストレートロングリボン結びなしなところとか)。伊達に半年もベルばら演ってませんから、って感じでナイスです。ワタさんがソロで踊るところでの小さく横飛びするステップはオープニングのフェルゼンで似たのやってたよね?
こういう場面をモノにしてしまうのもまた星組クオリティだと思う訳で。回る盆の星娘(おすましモード)も眺め甲斐あり。
ダンディズムとは。
大真綺華和麻尋の4人が組長の引率で出てくるってだけで楽しいです(笑)(ref.理由その2)。みらんくんは安定しててアピールも程よく見ていて楽しい。ゆかりくんはヒゲをつけても水際立ったダンディな容姿とここぞというところで勢いでクリアする歌唱が見所、和くんのあごひげはキレイな顔を全然隠してなくてちょっとズルい(笑)。そしてしゅんくんはワンフレーズでも上手さを聞かせる歌、一番不利?なチョビ髭にも関わらずアピール飛ばす気合を買います。
パンパミーア。
かっこいいなあ(素)(夕日の中の後ろ姿を見て)。
なかなかそこまで見ている余裕がないのですが途中の場面で上手端に座り込むしぃちゃんの横顔がいい男でした。掛け声大会では慣れない風情の蒼乃夕妃ちゃんが頑張る「ろべるとー!」が微笑ましい。
最後にエンディさんが帽子を持ってくるのは退団者つながり?ひかちゃんともいいカップルでほっこりします。でもワタさんにアディオス言わせすぎ。そしてワタさんを見送るウメの切なくでも振り切るように笑う表情があまりに良くて、ついワタさんよりそっちを見てしまったり(駄目じゃん)。いい女になったなあ、ウメちゃん。
You and the Night and the music。
当然この場面も大好物ですが何か?(笑)この辺については機会があればまた後で。
キャリオカ。
……人間ミラーボール(口ぽかん)。
や、初日見たときはワタさんの衣装に、こりゃいくらなんでもスパンコールつけすぎだろと呆然としましたが、すぐ慣れました(笑)。東宝では正統派黒燕尾の場面も加わったし、これはこれで大好きです。
途中、ワタさんと上級生男役(何気に83期ゆうほ氏、84期みしろ氏が混ざっているけど違和感なし)だけの場面があることを誰もに指摘されます。ワタさんの左右に組長とにしきさんだもんなー、これもまた星組クオリティ。しかもはけるとき下手はにしきさん、上手は組長がワタさんと笑顔でアイコンタクトしてるし。
またここのワタさんがいい笑顔でねえ。自分が下級生の頃からずっといてくれた上級生なんだなあと思うと、何だかいいシーンのような気になってきました。ちょっと泣き笑い。
銀橋でワタさんがとなみに手を差し伸べて、となみが悪戯っぽいちょっと小悪魔入った笑顔でその手を取って、ワタさんが嬉しそうに笑って走り出す、その一連のシーンが好きです。雰囲気が「Night and Day」に似てる。
ドンキホーテ。
当然この場面も大好物ですが、また機会があれば書きます。
あ、娘役スキーの某Sちゃんと観劇したとき、キューティちゃんたちを見て「かわいー」と思わず声を上げてました。
惜別−オマージュ。
やっぱりこれは特別。
謝先生の振り付けは、その人を一人の人間に戻して見せるかのようだ。
男役とか娘役とかの、作り上げた型、枠、虚構をとりはらって、湖月わたるなら湖月わたるという存在そのものに。
その、謝マジックにかかったワタさんは、何だか子どものようで、「子ども」ではなく「子どものよう」で。
彼の後ろに世界は生まれる。前には何も無い。だから、彼はひとりさまよっている。時に、凍える我が身を抱きしめるように、肩を落として。
その彼が、人を、友を見出す。世界の中心に走り出る。差し伸べる手と笑顔に呼ばれて人が集まる。彼は笑う。無邪気に喜びを体一杯に表現する。
となみと二人並んで立つ姿が好きだ。立ち雛のよう。抱擁ではなく、ただ並んでにこにこ笑っている、その、しあわせのかたち。
れおんは、何だか見る度に真剣な、神妙な顔をしているように見える。喪失に、置いていかれることに耐えている少年。最後にくるくる回りながら舞台をよぎる姿は、流れ星のようだね。
ウメの存在感。少女とも少年とも大人の女ともつかない、それら全てを内包して超越しているような存在。光りを放っている。
しぃちゃんの笑顔がうれしい。私がその笑顔を見ることが出来るのがうれしい。その笑顔でワタさんを見送ってくれるのがうれしい。
コトコト。この場面でも娘役としての佇まいが崩れないことに、彼女の娘役芸の凄さを思う。ワタさんが子どものようなので、おねえさんのようだね。
すずみんが、いつもの作りこんだ男役がほぐれているのが、何だかカワイイ。あかしはいつもとあまり変わらないみたい。やんちゃな男の子。
みらんくんは、見るといつも真顔で踊っているように見える。真剣、又は無心。求道者のように。
トウコさんと、二人きりの場面が好きだ。空に投げ上げるときの二人の笑顔が好きだ。
最後、舞台に一人残って放心したように、でも微笑んで歩み出す姿が、好きだ。
寂しくないね。あなたは、あなたを待つ世界へ行くんだから。
暗いし、動きが激しいので、とてもみんな見切れなくてそれが残念なのだけれど。個にこだわると全体を見失いそうだし、本当に忙しいんだけれど(笑)。
ロケット。
ウメかわいー。
かつきちゃんとゆっちという人選が、渋いです。面白い。センターが娘役ならロケットの並び順は背の低い子が内側の方がいいと思うんだけどどうだろう。
All by myself。
エンディさんとみらんくんが実にいい表情をしているなあ。
この歌はワタさんも歌いたかったそうですが、トウコさんに歌ってもらって良かったんじゃないかなと、この場面を見てると思います。
黒燕尾大階段については、東宝初日に書いたので。
デュエット。
「愛している」の繰り返しが好きだ。
となみがワタさんの首に腕を回して抱きつく振りに、全ツシバの初めてのデュエットダンスを思い出す。二人の笑顔が眩しい。
最後一人で踊る姿に、檀ちゃんを見送った大劇/東宝シバのデュエットダンスの後の姿を思い出す。
フィナーレ。
コロちゃんのエトワールが嬉しい。がんばれー。
センター下りが、南海和麻尋、琴大真綺華と大勢で始まって賑やかでいいです。豪華です。派手に行こうぜ派手に(笑)。
となみの白いドレスは何気にスリットが深い。
唯一残念なのはワタさんのナイアガラ逆流が見られないことです。帽子があるので大きく前傾姿勢が取れないためと思われ。このショー最大の痛恨事(真顔)。
手短にと思ったのに結局長くなりました。
もうちょい書きたいことがありますが、機会があればまた。
と言う訳で、まずはショー『ネオ・ダンディズム』の話(芝居は長くなりそうなので)。
で、既に書いた気もしますが、今回のショーは好きです。最後これでよかったーと思ってます。
が、周囲の反応を見ていると、どうも私、このショーは対しては点数が甘いみたいですな。
理由その1は、元祖『ダンディズム』を見ていないからかと。どこが再演部分かわからないので自己模倣に興ざめ、と言う事態にはならないということで。
理由その2は、やっぱ出演者が好きだから、ですかね。
ドリーさん、サトリさん、パクちゃんと観劇後に食事をしていたとき「パンパミーアが退屈」と言う話題になって「あれだけかっこつけて出てきたのにみんなで踊っておしまいなんて。対立して喧嘩になるとかドラマ盛り上げられるだろうに」と言われて目からウロコでした。
だってあの場面は、ワタさん見てワタちえ(下手兄弟分小芝居)見て、しぃちゃん見てすずみん見て、ワタウメがん見して、しぃみなみ見てすずももか見て、あかし見てドイちゃん見て、更にカマちゃん見て一輝くん見て、そうこうしているうちに気がついたらワタさんが「アーディオース」って歌いだしてエンディさんが帽子持ってきちゃうんだもん。退屈する暇無い(真顔)。
おそらくは一事が万事その調子なんだと思われます(笑)。目が曇ってる。
更にその3、これがワタさんの退団公演であり、宝塚での最後のショーであるということが大きいかと。
このショー、すごく「タカラヅカらしい」じゃないですか。宝塚は誰が見てもカッコイイところも古臭くてダサいところも、鋭くまっすぐに感情に切り込んでくるところも、色々持ち合わせていて、このショーにはそれが全て詰まっている。良くも悪くも。
ワタさんの最後のショーがそういう作品なのは、宝塚の、男役生活の集大成として、ありだと思った。正しく「タカラヅカのトップスター」であった、彼の人のラストステージとして、それはある意味相応しいだろう。
ま、最初の怒濤のチャイナと後半の山場オマージュがあるから、その他の微妙な場面も「ま、これもタカラヅカだよね」という気持ちで許容できるのかもしれませんが。
インタビューなどを見ると、様々な色合いの場面で構成するというのは演出の岡田氏が意図的にやっていることのようです。色々な年代の色々なお客様が見るものだから、それぞれの人が面白いと思う場面を入れたい、と言うようなことを言っているのを聞いた記憶が。
ある意味、紅白歌合戦的手法で、今時流行らないのかもしれませんが。
でも、今回はそれで良かったんじゃないかと、個人的には思ってます。
……もうひとつ言うと、期待値が低かったというのも一因かもしれませんが。ハイディさんとご一緒したとき「男役の集大成を見せてくれると楽しみにしていたらこんなセンスの無いショーで」とご立腹でしたが、私は最初から岡田氏だからダサいもんになるに違いないと思っていたので、なんだこんなもんかとむしろ安堵しました(失礼)。
と言う訳で、以下場面ごとに呟き。主にワタさん最後のショーと言う視点で。
オープニング。
大階段板付き男役勢揃い、青チャイナジャケットにソフト帽。いやーもー、これぞタカラヅカの醍醐味って感じだよなーと。
ワタさん登場以降は専らワタさんを見ているのですが、上手前方席にいると客席に腕を伸ばす振りのときしぃちゃんやすずみんの手がピンポイントで向けられてうっかり吸い寄せられます(下手だとれおんみらんのはず)。
ワタさんが銀橋に出てくるときの「一瞬の永遠」と言う歌詞が好きです。今この瞬間こそがそうだ、と聞くたびに思う。
ワタさんの白チャイナ、トウコさんの紫、となみちゃんの真っ赤なアオザイ。ポスターままの衣装が似合いすぎ。どう見ても堅気でない胡散臭くも迫力。
そして、となみがワタさんに支えられて大きく背をそらし、また体を起こしてゆるゆると首に手を回す仕草が好きだ。絡みつく白い腕。
ネオ・ダンディズム。
トウコ先生のダンディズム講座。その説得力ある声と滑舌がないと成立し得ないであろう場面。
いや、ここも結構好きなんですけど(笑)。ワタさんをはじめとして安蘭立樹涼柚希のダンディ5人とも大時代的なカツラと衣装に負けずに着こなしてる様子とか(そしてすずみんだけ(おそらく)こだわりのストレートロングリボン結びなしなところとか)。伊達に半年もベルばら演ってませんから、って感じでナイスです。ワタさんがソロで踊るところでの小さく横飛びするステップはオープニングのフェルゼンで似たのやってたよね?
こういう場面をモノにしてしまうのもまた星組クオリティだと思う訳で。回る盆の星娘(おすましモード)も眺め甲斐あり。
ダンディズムとは。
大真綺華和麻尋の4人が組長の引率で出てくるってだけで楽しいです(笑)(ref.理由その2)。みらんくんは安定しててアピールも程よく見ていて楽しい。ゆかりくんはヒゲをつけても水際立ったダンディな容姿とここぞというところで勢いでクリアする歌唱が見所、和くんのあごひげはキレイな顔を全然隠してなくてちょっとズルい(笑)。そしてしゅんくんはワンフレーズでも上手さを聞かせる歌、一番不利?なチョビ髭にも関わらずアピール飛ばす気合を買います。
パンパミーア。
かっこいいなあ(素)(夕日の中の後ろ姿を見て)。
なかなかそこまで見ている余裕がないのですが途中の場面で上手端に座り込むしぃちゃんの横顔がいい男でした。掛け声大会では慣れない風情の蒼乃夕妃ちゃんが頑張る「ろべるとー!」が微笑ましい。
最後にエンディさんが帽子を持ってくるのは退団者つながり?ひかちゃんともいいカップルでほっこりします。でもワタさんにアディオス言わせすぎ。そしてワタさんを見送るウメの切なくでも振り切るように笑う表情があまりに良くて、ついワタさんよりそっちを見てしまったり(駄目じゃん)。いい女になったなあ、ウメちゃん。
You and the Night and the music。
当然この場面も大好物ですが何か?(笑)この辺については機会があればまた後で。
キャリオカ。
……人間ミラーボール(口ぽかん)。
や、初日見たときはワタさんの衣装に、こりゃいくらなんでもスパンコールつけすぎだろと呆然としましたが、すぐ慣れました(笑)。東宝では正統派黒燕尾の場面も加わったし、これはこれで大好きです。
途中、ワタさんと上級生男役(何気に83期ゆうほ氏、84期みしろ氏が混ざっているけど違和感なし)だけの場面があることを誰もに指摘されます。ワタさんの左右に組長とにしきさんだもんなー、これもまた星組クオリティ。しかもはけるとき下手はにしきさん、上手は組長がワタさんと笑顔でアイコンタクトしてるし。
またここのワタさんがいい笑顔でねえ。自分が下級生の頃からずっといてくれた上級生なんだなあと思うと、何だかいいシーンのような気になってきました。ちょっと泣き笑い。
銀橋でワタさんがとなみに手を差し伸べて、となみが悪戯っぽいちょっと小悪魔入った笑顔でその手を取って、ワタさんが嬉しそうに笑って走り出す、その一連のシーンが好きです。雰囲気が「Night and Day」に似てる。
ドンキホーテ。
当然この場面も大好物ですが、また機会があれば書きます。
あ、娘役スキーの某Sちゃんと観劇したとき、キューティちゃんたちを見て「かわいー」と思わず声を上げてました。
惜別−オマージュ。
やっぱりこれは特別。
謝先生の振り付けは、その人を一人の人間に戻して見せるかのようだ。
男役とか娘役とかの、作り上げた型、枠、虚構をとりはらって、湖月わたるなら湖月わたるという存在そのものに。
その、謝マジックにかかったワタさんは、何だか子どものようで、「子ども」ではなく「子どものよう」で。
彼の後ろに世界は生まれる。前には何も無い。だから、彼はひとりさまよっている。時に、凍える我が身を抱きしめるように、肩を落として。
その彼が、人を、友を見出す。世界の中心に走り出る。差し伸べる手と笑顔に呼ばれて人が集まる。彼は笑う。無邪気に喜びを体一杯に表現する。
となみと二人並んで立つ姿が好きだ。立ち雛のよう。抱擁ではなく、ただ並んでにこにこ笑っている、その、しあわせのかたち。
れおんは、何だか見る度に真剣な、神妙な顔をしているように見える。喪失に、置いていかれることに耐えている少年。最後にくるくる回りながら舞台をよぎる姿は、流れ星のようだね。
ウメの存在感。少女とも少年とも大人の女ともつかない、それら全てを内包して超越しているような存在。光りを放っている。
しぃちゃんの笑顔がうれしい。私がその笑顔を見ることが出来るのがうれしい。その笑顔でワタさんを見送ってくれるのがうれしい。
コトコト。この場面でも娘役としての佇まいが崩れないことに、彼女の娘役芸の凄さを思う。ワタさんが子どものようなので、おねえさんのようだね。
すずみんが、いつもの作りこんだ男役がほぐれているのが、何だかカワイイ。あかしはいつもとあまり変わらないみたい。やんちゃな男の子。
みらんくんは、見るといつも真顔で踊っているように見える。真剣、又は無心。求道者のように。
トウコさんと、二人きりの場面が好きだ。空に投げ上げるときの二人の笑顔が好きだ。
最後、舞台に一人残って放心したように、でも微笑んで歩み出す姿が、好きだ。
寂しくないね。あなたは、あなたを待つ世界へ行くんだから。
暗いし、動きが激しいので、とてもみんな見切れなくてそれが残念なのだけれど。個にこだわると全体を見失いそうだし、本当に忙しいんだけれど(笑)。
ロケット。
ウメかわいー。
かつきちゃんとゆっちという人選が、渋いです。面白い。センターが娘役ならロケットの並び順は背の低い子が内側の方がいいと思うんだけどどうだろう。
All by myself。
エンディさんとみらんくんが実にいい表情をしているなあ。
この歌はワタさんも歌いたかったそうですが、トウコさんに歌ってもらって良かったんじゃないかなと、この場面を見てると思います。
黒燕尾大階段については、東宝初日に書いたので。
デュエット。
「愛している」の繰り返しが好きだ。
となみがワタさんの首に腕を回して抱きつく振りに、全ツシバの初めてのデュエットダンスを思い出す。二人の笑顔が眩しい。
最後一人で踊る姿に、檀ちゃんを見送った大劇/東宝シバのデュエットダンスの後の姿を思い出す。
フィナーレ。
コロちゃんのエトワールが嬉しい。がんばれー。
センター下りが、南海和麻尋、琴大真綺華と大勢で始まって賑やかでいいです。豪華です。派手に行こうぜ派手に(笑)。
となみの白いドレスは何気にスリットが深い。
唯一残念なのはワタさんのナイアガラ逆流が見られないことです。帽子があるので大きく前傾姿勢が取れないためと思われ。このショー最大の痛恨事(真顔)。
手短にと思ったのに結局長くなりました。
もうちょい書きたいことがありますが、機会があればまた。
今週の私的トピックス。無節操に。(『愛するには短すぎる』『ネオ・ダンディズム』?)
2006年10月24日 宝塚今週末は、22,23,24と観てきました(ちょっと待てそれ週末じゃないから)。多少の義理を欠きつつ(苦笑)。でも、月曜日に観ることができて良かった。
あのお茶会の翌日だから。オマージュの空気が心地よく、久々に気持ちよく泣けた。
ま、それはおいといて。
今週のチェックポイント。芝居から。
・ウェルカムパーティ、ショーダンサー和くんのセンターパーツ復活。
・エリックみきちぐの「何怒ってんだよ!」がはっきり聞き取れるように。完全に台詞化。(正確には「何怒ってんっ(語尾消え)」という感じ)
と言う訳で、今日は和くんとしぃちぐの話をします(は?)。
【和くんと私】
宙組から組替えでやってきて、薄い薄いと言われている和くん。
確かに薄い。それは私も認める。
けれど、何だか妙な気持ちになる。
だって、宙にいたときの和くんは、濃い子だったんだもん。
私にとって和くんは、宙組観劇のお楽しみのひとつでありました。
初めて認識したのは『ファントム』新公。美形で熱いキャリエール。
そしてハマったのは『炎』『ネオボヤ』。
『炎』の子犬のような美少年。うるさいくらいにうろちょろうろちょろ、鍛冶の作業中には指叩いて失敗しちゃったアイタタタみたいな芝居も入れて、微笑ましいなあと思って見ていたら最期の台詞は「母さーん!」、って泣かせやがってそれ反則だろ。
『ネオ』では何と言ってもハロウィンマンの場面。サラサラ髪のセンターパーツに大きな目をくるくるさせて、これまたあざといまでのきらきら美少年アピール。
そう、あざといくらいだったんだよなー。
私の好みのタイプのひとつに「何が出来るのかよくわからないけれど美貌と華はピカいちのアピール上等な若手男役」というのがあります。花のみつるとか雪のせしるとかが私的にはそのカテゴリーです。
和くんもそーゆータイプとしてずっと愛でてました。だから、星組異動が決まったときも「なるほど宙の中では濃いもんなー、星に来るのもわかるわ」とか思ってたんですよ。
それが実際来てみたら、何だか恵まれた容姿を活かしきれていなくてちょっとおぼつかない感じの男の子に。組カラーとの相対性理論?
や、それはそれで好みではありますが(節操なし)。
持ち味の違いだけじゃなくて、戸惑っているところもあるのかなと。
今まで大劇場でろくに台詞もなくソロも無かった子が、いきなりのステップアップ。
それに、今まで少年路線だったのが、一気に青年扱い。芝居でもショーでも。
新しい環境の新しい自分を模索中なのかもしれない。
ムラの初日から見ていて、本人比変わってきていると思います。
芝居を上手前方で見たとき、デイブに引き込まれました。最初の、オコーナーに走り寄っていくドリーを見つめる表情や、「あんたみたいな恵まれた奴に俺の気持ちなんかわからない」と叫ぶ言葉に、本当はイヤなんだでも仕方ないんだという、隠された苛立ちが見えて。
いや、間近で注目していたからそう見えただけかもしれないし、今の時点で芝居巧者とは思わないけれど、でも時折見せる感情表現が、好みだと思う。
ショーダンサーは違うキャラ(センターパーツはその表れのひとつかと)作ってて、こちらも見てるとはじけてきてるし。客席に目線も送ってるし。(が、ちょっと視線を泳がせてあかしとかドイちゃんとかカマちゃんとか目に入ってくると、やっぱり違う気も)(先入観かな…)
ショーでも、キャリオカの黒燕尾は好きです。笑顔よりも、真顔で娘役さんをエスコートしている姿がいいですな。端正でクラシカルでちょっと耽美入った美青年と言う感じで。アイメイクは薄くすっきりしているけれど口紅はくっきり赤いあたりがそう見えるんだろうか。で、少年でなく青年に見える、ちゃんと。
いやショーでも隣にみらんくんがいたりシンメにしゅんくんがいたりすると、どうしても薄く大人しく男役っぽさがまだまだとか思ったりしますが。更に少人数口だとどうしても他所見ちゃうんで(…)見えてなかったりしますが。あ、「All by myself」の衣装はいまいち似合ってないような。首が長いせいか?
これだけ見ているってことは、やっぱり私は和くんを結構好きなんじゃないかと言う気がします。オープニングの大階段チャイナで静止しているとき、あの背の高い子かっこいいと思ってオペラ覗いたら和くんだったしな。基本的に面食いなんだわ(笑)。
この公演は色々大変だったでしょうが、これから星組に慣れたら宙時代のように果敢にアピールしてくるのか、それともクールでスマートな男役を目指すのか、どっちにしても楽しみです。
***
【しぃちぐ、もとい、マーシャル船長とエリック氏のこと】
これはジュンタさんの担当分野ですが、ちょっと失礼して(笑)。
船長とのやり取りのあと怒り顔のみきちぐ、もといエリック君が「何怒ってんだよっ」と言っていることは判明した訳です。
これって、随分親しげな反応だよなあ。他のクルーはそんな感じしないもんなあ。
と言う訳で、私の脳内設定ではマーシャル君とエリック君は同期入社です(いきなり)。
とにかく真面目で真面目でやる気に満ち溢れたマーシャル君がどんどん出世したのに対して、それなりにてれてれやってたエリック君はクルー長かなんかやってる訳ですな。でもずっと友達同士で、「せんちょー!」「二人きりのときは船長はやめろよ」とか。「じゃ言うけどさ、そんなにキリキリしたってしょーがないだろ」「何言ってるんだ(他人事みたいに!)、そんな態度だから盗難事件が起こるんだよ!」「何怒ってんだよっ!(頭から湯気出しながら船長室を出る)」とか。
そんなことをムラの早いうちから考えてました。まとまったらSSにしようと思ってたんですができそうもないのでこのまま晒します。や、サトリさんに喋ったら思いの外ウケたんで。でも文章にするとあんまり面白くないなあ。
あのお茶会の翌日だから。オマージュの空気が心地よく、久々に気持ちよく泣けた。
ま、それはおいといて。
今週のチェックポイント。芝居から。
・ウェルカムパーティ、ショーダンサー和くんのセンターパーツ復活。
・エリックみきちぐの「何怒ってんだよ!」がはっきり聞き取れるように。完全に台詞化。(正確には「何怒ってんっ(語尾消え)」という感じ)
と言う訳で、今日は和くんとしぃちぐの話をします(は?)。
【和くんと私】
宙組から組替えでやってきて、薄い薄いと言われている和くん。
確かに薄い。それは私も認める。
けれど、何だか妙な気持ちになる。
だって、宙にいたときの和くんは、濃い子だったんだもん。
私にとって和くんは、宙組観劇のお楽しみのひとつでありました。
初めて認識したのは『ファントム』新公。美形で熱いキャリエール。
そしてハマったのは『炎』『ネオボヤ』。
『炎』の子犬のような美少年。うるさいくらいにうろちょろうろちょろ、鍛冶の作業中には指叩いて失敗しちゃったアイタタタみたいな芝居も入れて、微笑ましいなあと思って見ていたら最期の台詞は「母さーん!」、って泣かせやがってそれ反則だろ。
『ネオ』では何と言ってもハロウィンマンの場面。サラサラ髪のセンターパーツに大きな目をくるくるさせて、これまたあざといまでのきらきら美少年アピール。
そう、あざといくらいだったんだよなー。
私の好みのタイプのひとつに「何が出来るのかよくわからないけれど美貌と華はピカいちのアピール上等な若手男役」というのがあります。花のみつるとか雪のせしるとかが私的にはそのカテゴリーです。
和くんもそーゆータイプとしてずっと愛でてました。だから、星組異動が決まったときも「なるほど宙の中では濃いもんなー、星に来るのもわかるわ」とか思ってたんですよ。
それが実際来てみたら、何だか恵まれた容姿を活かしきれていなくてちょっとおぼつかない感じの男の子に。組カラーとの相対性理論?
や、それはそれで好みではありますが(節操なし)。
持ち味の違いだけじゃなくて、戸惑っているところもあるのかなと。
今まで大劇場でろくに台詞もなくソロも無かった子が、いきなりのステップアップ。
それに、今まで少年路線だったのが、一気に青年扱い。芝居でもショーでも。
新しい環境の新しい自分を模索中なのかもしれない。
ムラの初日から見ていて、本人比変わってきていると思います。
芝居を上手前方で見たとき、デイブに引き込まれました。最初の、オコーナーに走り寄っていくドリーを見つめる表情や、「あんたみたいな恵まれた奴に俺の気持ちなんかわからない」と叫ぶ言葉に、本当はイヤなんだでも仕方ないんだという、隠された苛立ちが見えて。
いや、間近で注目していたからそう見えただけかもしれないし、今の時点で芝居巧者とは思わないけれど、でも時折見せる感情表現が、好みだと思う。
ショーダンサーは違うキャラ(センターパーツはその表れのひとつかと)作ってて、こちらも見てるとはじけてきてるし。客席に目線も送ってるし。(が、ちょっと視線を泳がせてあかしとかドイちゃんとかカマちゃんとか目に入ってくると、やっぱり違う気も)(先入観かな…)
ショーでも、キャリオカの黒燕尾は好きです。笑顔よりも、真顔で娘役さんをエスコートしている姿がいいですな。端正でクラシカルでちょっと耽美入った美青年と言う感じで。アイメイクは薄くすっきりしているけれど口紅はくっきり赤いあたりがそう見えるんだろうか。で、少年でなく青年に見える、ちゃんと。
いやショーでも隣にみらんくんがいたりシンメにしゅんくんがいたりすると、どうしても薄く大人しく男役っぽさがまだまだとか思ったりしますが。更に少人数口だとどうしても他所見ちゃうんで(…)見えてなかったりしますが。あ、「All by myself」の衣装はいまいち似合ってないような。首が長いせいか?
これだけ見ているってことは、やっぱり私は和くんを結構好きなんじゃないかと言う気がします。オープニングの大階段チャイナで静止しているとき、あの背の高い子かっこいいと思ってオペラ覗いたら和くんだったしな。基本的に面食いなんだわ(笑)。
この公演は色々大変だったでしょうが、これから星組に慣れたら宙時代のように果敢にアピールしてくるのか、それともクールでスマートな男役を目指すのか、どっちにしても楽しみです。
***
【しぃちぐ、もとい、マーシャル船長とエリック氏のこと】
これはジュンタさんの担当分野ですが、ちょっと失礼して(笑)。
船長とのやり取りのあと怒り顔のみきちぐ、もといエリック君が「何怒ってんだよっ」と言っていることは判明した訳です。
これって、随分親しげな反応だよなあ。他のクルーはそんな感じしないもんなあ。
と言う訳で、私の脳内設定ではマーシャル君とエリック君は同期入社です(いきなり)。
とにかく真面目で真面目でやる気に満ち溢れたマーシャル君がどんどん出世したのに対して、それなりにてれてれやってたエリック君はクルー長かなんかやってる訳ですな。でもずっと友達同士で、「せんちょー!」「二人きりのときは船長はやめろよ」とか。「じゃ言うけどさ、そんなにキリキリしたってしょーがないだろ」「何言ってるんだ(他人事みたいに!)、そんな態度だから盗難事件が起こるんだよ!」「何怒ってんだよっ!(頭から湯気出しながら船長室を出る)」とか。
そんなことをムラの早いうちから考えてました。まとまったらSSにしようと思ってたんですができそうもないのでこのまま晒します。や、サトリさんに喋ったら思いの外ウケたんで。でも文章にするとあんまり面白くないなあ。
我ながら
2006年10月23日3回連続茶会報告というのはどうなんだ一体。
(ちゃんと舞台感想書いてないのがいけないんだよな)(そっちか)。
や、三者三様に大変楽しかった、と言うか色々あったので、かなり記憶がやばくて無理無理でも、書き残しておきます。多分それは自分のために。
(ちゃんと舞台感想書いてないのがいけないんだよな)(そっちか)。
や、三者三様に大変楽しかった、と言うか色々あったので、かなり記憶がやばくて無理無理でも、書き残しておきます。多分それは自分のために。
星は光り、道を照らす。(湖月茶潜入記)
2006年10月22日 宝塚湖月茶行ってきました。
最後のお茶会。
赤い薔薇の花束を抱えて登場。その薔薇を一本ずつ客席に向かって投げながら会場を練り歩いて(すげえ)、ステージへ。
進行は、そしてワタさん本人は、いつものお茶会のように。
乾杯の後、公演関連の質問。ムラとかぶっていた質問もあったけれど「自分を「カッコイイ!」と思う場面は?」という質問に対して、苦笑して「オープニングの大階段を降りていくところ」と照れながら言っていたのが印象的でした。
握手。最後だからとても参加者が多かったのだけれど、全員と。きちんと目を見て。
音楽学校合格から今までを振り返っての質問。サービスと言うことで、会場内の左右に作られたステージに、場所を変えながら。見えにくい人を気にして、立ったまま喋ってくれた。
中で印象的だったエピソードは、
・合格発表のときの気持ちは「……受かった!」。
・新人公演初主演が『若き日の恋は忘れじ』の文四郎で、台本を読んで「やりたい!」と思った役だったので、香盤発表を見たとき「願いは叶うんだ!」と思った。
・宙組発足のときは、5組になるという噂はあったけれど「まさかー(笑)」と思っていた。でも、実際に発表になったときは、案外普通に受け入れられた。
・専科に行くときも、研10以上は専科入りの可能性があると聞いていたけれど、自分がなるとは思っていなかった。でも、全国ツアーのお稽古中に知らされて、色々な組に出演できるならそれも楽しそうかなと。
・でも、専科生として最初の舞台が『望郷』と『ミレチャレ』で、蔵人という役もソーランの踊りも大好きだったのに、雪組のドラマシティ公演に出るために東京には行けないと言われて、初めて「ああそういうことなんだ」と思い知った。
・でも『月夜』はとてもいい作品で雪組の皆さんも温かく迎えてくれて、楽しいな、専科っていいなと(笑)。
「一気に約20年を振り返りましたが、ご感想を?」と聞かれて「あっという間でしたね」。
やっている最中はそのときそのときで苦労もあって長かったと思うし、予科生の時は毎日永遠に終わらないかと思ったけれど、でも今振り返ると本当にあっという間だった、と。
プレゼント抽選。司会者さんが「お待ちかねの抽選です」と言ったら「お待ちかねだったんですか?」と笑っていた。
そして、わたるさんへのプレゼントは、本日のお洋服。立ち上がってくるりと回って見せてくれた。黒の凝ったデザインのスーツ。着心地は?と聞かれて、いいですよ、いいスーツを着ると気持ちが引き締まりますね、と言った後で、
「これを買わせていただいて、お店(D&Gだそうで)に行ったんですが、そのときに「お店どこですか?」と聞かれました」
「お店どこですか?って、ねえ!」と言うワタさんに、会場爆笑。
「まあ、前に自衛隊の人に間違えられたこともありますし」「男役冥利に尽きると思います」と。
そして「ここがお店だと思っています」で拍手喝采。
大ウケの後「最後のご挨拶を」。
「急にしーんとしちゃって」と少し笑って。
「今の正直な気持ちをお話したいと思います」と語りだした。
以下、なるべく聞いたとおりに書いているつもりですが、どうしても私の目や頭での編集が入っています。あくまでも”私の”聞いたとおりの話です。
「2月13日に退団発表、14日に退団記者会見をさせていただいたとき、退団後は勉強したいことがあり大学に進学する、舞台のことは考えていない、と言いました。
それから8ヶ月たった今の気持ちは、勉強に対しては変わっていません。
舞台の方は、その後、ダンスリサイタル、コパカバーナ、大劇場、ディナーショーと続いて、10月6日に東宝の初日があけたとき、もう次に立つ舞台の予定はないんだ、と思いました。
そこでやっと、いただいているお話のことも考えられるようになりました。
考えた結果、この舞台への情熱は消すことができないと思いました。自分にあった、私らしく舞台に立てるお話があれば、また舞台を続けていきたいです。
勉強も舞台もと、欲張りな私です。二本のレールを両立できるかどうかわかりませんが、私らしく進んでいきたいと思います。
11月12日までは、宝塚歌劇団星組の湖月わたるを、そして11月13日からは、湖月わたるを、応援してください」
その、話し方が好きだ。
立場上制約や言うに言えないこともあるだろう中で、できる限り誠実に正直に伝えようとしてくれる、その姿勢が好きだ。
ファンが、その言葉を聞くために集まっているこの場で、それを告げてくれることが、うれしい。
やっぱりあなたは太陽で、一番星だ。
そう思った。
わたるさんの言葉に、泣いている人も多かった。
あたたかく神聖な儀式のような空気が流れていた。
……こんな奴が末席を汚してすいません、とちょっと思いつつ(苦笑)。
それでは、と司会者さん、事前に仕込んでおいたかけ声をかけようとしたものの見事に揃わず「大丈夫ですか皆さん?」とわたるさんに心配(?)される始末(笑)。
「わたるくんのことを一生忘れません!」というものだったのですが、開始前に練習したので既に「さん」だか「くん」だかわからなくなってしまったのと、内容がご挨拶を聞いた後では少しそぐわないものになってしまったせいかと思われ。
みんな、「一生忘れません」というより「これからも応援します」な気持ちになっていただろうから。
最後「喫茶店の片隅で始めたお茶会が今ではこんなに大きな会場でたくさんの人に集まっていただいて」と。そして、ムラのときと同様に「皆さんとの架け橋となってくれているスタッフに」と感謝の言葉を述べて。客席からもスタッフの皆様に拍手拍手。
ワタさん退場の後「白羽ゆりさんからお手紙をいただいています」。司会の方が読み上げる。
こちらも、私の記憶ですが。
「約一年という短い間ですが、湖月さんと組ませていただいてしあわせでした。
ショーの歌詞に「夢は星に 生命育てられ 守られ」とありますが、私の夢も星組と湖月さんに育てられ、守っていただきました」
組替えでやってきた私をあたたかく迎えていただいて、というようなことも書いてあったような気がします。
最後「千秋楽までよろしくお願いします、となみ」と結ばれていて、その「となみ」とぽつんと読まれたのが何だか可愛らしい感じで、となみちゃんの顔が浮かんでくるようでした。
お茶会が終ると、外は雨。昼まで晴れていたのに、やっぱりワタさんは雨女らしい。
でも、涙雨じゃないね。
……つか、自宅の最寄り駅に着いたらそんな気分も吹っ飛ぶ土砂降りで愕然、走って帰れば髪から洋服から水が滴り落ちる濡鼠。
ま、そんなとこで(笑)。
最後のお茶会。
赤い薔薇の花束を抱えて登場。その薔薇を一本ずつ客席に向かって投げながら会場を練り歩いて(すげえ)、ステージへ。
進行は、そしてワタさん本人は、いつものお茶会のように。
乾杯の後、公演関連の質問。ムラとかぶっていた質問もあったけれど「自分を「カッコイイ!」と思う場面は?」という質問に対して、苦笑して「オープニングの大階段を降りていくところ」と照れながら言っていたのが印象的でした。
握手。最後だからとても参加者が多かったのだけれど、全員と。きちんと目を見て。
音楽学校合格から今までを振り返っての質問。サービスと言うことで、会場内の左右に作られたステージに、場所を変えながら。見えにくい人を気にして、立ったまま喋ってくれた。
中で印象的だったエピソードは、
・合格発表のときの気持ちは「……受かった!」。
・新人公演初主演が『若き日の恋は忘れじ』の文四郎で、台本を読んで「やりたい!」と思った役だったので、香盤発表を見たとき「願いは叶うんだ!」と思った。
・宙組発足のときは、5組になるという噂はあったけれど「まさかー(笑)」と思っていた。でも、実際に発表になったときは、案外普通に受け入れられた。
・専科に行くときも、研10以上は専科入りの可能性があると聞いていたけれど、自分がなるとは思っていなかった。でも、全国ツアーのお稽古中に知らされて、色々な組に出演できるならそれも楽しそうかなと。
・でも、専科生として最初の舞台が『望郷』と『ミレチャレ』で、蔵人という役もソーランの踊りも大好きだったのに、雪組のドラマシティ公演に出るために東京には行けないと言われて、初めて「ああそういうことなんだ」と思い知った。
・でも『月夜』はとてもいい作品で雪組の皆さんも温かく迎えてくれて、楽しいな、専科っていいなと(笑)。
「一気に約20年を振り返りましたが、ご感想を?」と聞かれて「あっという間でしたね」。
やっている最中はそのときそのときで苦労もあって長かったと思うし、予科生の時は毎日永遠に終わらないかと思ったけれど、でも今振り返ると本当にあっという間だった、と。
プレゼント抽選。司会者さんが「お待ちかねの抽選です」と言ったら「お待ちかねだったんですか?」と笑っていた。
そして、わたるさんへのプレゼントは、本日のお洋服。立ち上がってくるりと回って見せてくれた。黒の凝ったデザインのスーツ。着心地は?と聞かれて、いいですよ、いいスーツを着ると気持ちが引き締まりますね、と言った後で、
「これを買わせていただいて、お店(D&Gだそうで)に行ったんですが、そのときに「お店どこですか?」と聞かれました」
「お店どこですか?って、ねえ!」と言うワタさんに、会場爆笑。
「まあ、前に自衛隊の人に間違えられたこともありますし」「男役冥利に尽きると思います」と。
そして「ここがお店だと思っています」で拍手喝采。
大ウケの後「最後のご挨拶を」。
「急にしーんとしちゃって」と少し笑って。
「今の正直な気持ちをお話したいと思います」と語りだした。
以下、なるべく聞いたとおりに書いているつもりですが、どうしても私の目や頭での編集が入っています。あくまでも”私の”聞いたとおりの話です。
「2月13日に退団発表、14日に退団記者会見をさせていただいたとき、退団後は勉強したいことがあり大学に進学する、舞台のことは考えていない、と言いました。
それから8ヶ月たった今の気持ちは、勉強に対しては変わっていません。
舞台の方は、その後、ダンスリサイタル、コパカバーナ、大劇場、ディナーショーと続いて、10月6日に東宝の初日があけたとき、もう次に立つ舞台の予定はないんだ、と思いました。
そこでやっと、いただいているお話のことも考えられるようになりました。
考えた結果、この舞台への情熱は消すことができないと思いました。自分にあった、私らしく舞台に立てるお話があれば、また舞台を続けていきたいです。
勉強も舞台もと、欲張りな私です。二本のレールを両立できるかどうかわかりませんが、私らしく進んでいきたいと思います。
11月12日までは、宝塚歌劇団星組の湖月わたるを、そして11月13日からは、湖月わたるを、応援してください」
その、話し方が好きだ。
立場上制約や言うに言えないこともあるだろう中で、できる限り誠実に正直に伝えようとしてくれる、その姿勢が好きだ。
ファンが、その言葉を聞くために集まっているこの場で、それを告げてくれることが、うれしい。
やっぱりあなたは太陽で、一番星だ。
そう思った。
わたるさんの言葉に、泣いている人も多かった。
あたたかく神聖な儀式のような空気が流れていた。
……こんな奴が末席を汚してすいません、とちょっと思いつつ(苦笑)。
それでは、と司会者さん、事前に仕込んでおいたかけ声をかけようとしたものの見事に揃わず「大丈夫ですか皆さん?」とわたるさんに心配(?)される始末(笑)。
「わたるくんのことを一生忘れません!」というものだったのですが、開始前に練習したので既に「さん」だか「くん」だかわからなくなってしまったのと、内容がご挨拶を聞いた後では少しそぐわないものになってしまったせいかと思われ。
みんな、「一生忘れません」というより「これからも応援します」な気持ちになっていただろうから。
最後「喫茶店の片隅で始めたお茶会が今ではこんなに大きな会場でたくさんの人に集まっていただいて」と。そして、ムラのときと同様に「皆さんとの架け橋となってくれているスタッフに」と感謝の言葉を述べて。客席からもスタッフの皆様に拍手拍手。
ワタさん退場の後「白羽ゆりさんからお手紙をいただいています」。司会の方が読み上げる。
こちらも、私の記憶ですが。
「約一年という短い間ですが、湖月さんと組ませていただいてしあわせでした。
ショーの歌詞に「夢は星に 生命育てられ 守られ」とありますが、私の夢も星組と湖月さんに育てられ、守っていただきました」
組替えでやってきた私をあたたかく迎えていただいて、というようなことも書いてあったような気がします。
最後「千秋楽までよろしくお願いします、となみ」と結ばれていて、その「となみ」とぽつんと読まれたのが何だか可愛らしい感じで、となみちゃんの顔が浮かんでくるようでした。
お茶会が終ると、外は雨。昼まで晴れていたのに、やっぱりワタさんは雨女らしい。
でも、涙雨じゃないね。
……つか、自宅の最寄り駅に着いたらそんな気分も吹っ飛ぶ土砂降りで愕然、走って帰れば髪から洋服から水が滴り落ちる濡鼠。
ま、そんなとこで(笑)。
船長のお茶会。(立樹茶潜入記)
2006年10月21日 宝塚立樹茶行ってきました。
のっけからご本人のテンションが高くてびびる。
最初、もうすぐお誕生日と言うことでバースデーケーキのプレゼントがあったんですが、この時点でテンション高いしぃちゃん、司会の方のふつーのペースの進行に「何?」「どうするの?」とガンガンにツッコむ。結果、かみ合わずかえって進行クダクダに(笑)。ケーキも「ロウソク何本?」溶けるといけないのでと下げられると「アイスケーキ?」(違います)。なんかそのツッコみがねー、声大きくてテンション高いんだわ。
乾杯の挨拶も「スタート!」とか言ってた気が。き、気のせい?。
……これは何事?
つか、どう考えても、マーシャル船長モード入ってるから、だよな……。
今回はそのテンションに呑まれて内容をあんまり憶えていません。いやいつもそう言ってるけどいつも以上に。
と言う訳で、箇条書きで参ります。
まずはお芝居の話。
・家族構成は両親と妹、まだ独身。
・今回が船長になって3回目の航海。過去2回の航海も色々あって「今度こそは!」と思っていたのにまたこんなことに。
・毎日少しずつ違うので、今日はどんなマーシャルかな、と自分でも楽しみ(え?)。基本的な役柄は「真面目で、真面目すぎるくらい真面目で、仕事が生きがいで、若くて船長になったエリートで」と決まってるんですが、絡む相手のお芝居が日によって違うので、合わせておのずと変わってくるんだそうで。
・そんな真面目な船長の息抜きは?と聞かれて「海に向かって叫ぶ」。ってをい。
・船長と言う仕事にとって大切なことは?「思いやり」、おおー。(いやマジで素晴らしいと思ったんですけどね私は)。
マーシャル君のことは大好きで、やっていて楽しいみたいです。質問コーナーで「次はショーの話を」と言われて「もうショーの話? もっとマーシャルの話したいのに」言ってました。で実際話してました(笑)。えーと、後から話したのは、
・星組のみんなで雰囲気を掴むため客船に乗りに行ったとき、船長役やるんです、と言ったら船長室に入れてくれた。「いいですよー」って、お客さんは船尾側のデッキにいるんだそうですが、船長室は進行方向を向いているので「気分はタイタニック」だそうで。
ちなみにワタさんや英真組長は一般客がいるにもかかわらずデッキで芝居したそうです(笑)。
・後はマイクの話。舞台稽古でマイクスタンドがかなり短くて「じゃ持ったままやりますか?」「そうそう抱えて」とか正塚先生と言ってたけれど、実際はちゃんと高くなっていたと。どう聞いても冗談ごとなんですが本人かなり本気っぽかったように見えるあたりちょっと恐いかも(笑)。今も毎回持ち上げてるしねー。
もっと色々面白いことあるんだけどなー、と思い出せないのが残念そうでした。
ショーの話。
・好きな場面を聞かれて大いに悩みつつ。「謝先生の場面」歌詞や振りが気持ちに沿っていて、自然に入ってくる感じなんだそうです。「終ったときは息も絶え絶えなんですけどね(笑)」笑顔でと思っているけれど、日によって泣きたい気持ちになったり、その日の気持ちでやっていると。
あと、リフトが好きなので今回そういう振りがあって嬉しい。今回新しく黒燕尾の場面が増えて、大変だけど締まった感じがして良かった。だから結局全部好きです、だそうです。
・その黒燕尾の場面。黒燕尾だといつもはあまり笑ったりしないけれど、今回は気持ちのままに笑顔になったりしていると。わたるさんを見送る場面と言う意味合いがあるようです。「わたるさんと向かい合うところがあって、そこが好きですね」と。
・ショーの髪形について質問が。「あまり変えている余裕が無くて」謝先生の場面は、とにかくわーっと崩して出るようにしているそうです。リーゼントもきっちり固めたいんだけれど、汗で崩れてきちゃって、と残念そう。
・ドンキホーテの客席下りの上手下手は、大劇場の中頃から日替わりになった。岡田先生に「毎回場所替えてやれるかなあ」と言われて、そういうことになったんだそうで。でも時々間違えそうになる。ある日「わからなくなって直前に確認したのに、いざ出たら忘れちゃって間違えて上手階段を下りてたら、とよこにポンと叩かれました」と。(それ見たい)
ちなみに、涼さんはお喋りなんですか?に対しては「うん、お喋り」とあっさり流してました。
(注。キューティちゃんの「お喋りな人はイヤよ」の歌詞でそっちを指差す振りを入れてる件。で、後日その場面のすずみんを見たら「言われた!」って感じのしかめ面してるのを発見。成程今更聞かれるまでも無い設定な訳やね)
『フェット・アンペリアル』の話。
・学んだこと得たものはありますか、と聞かれて、うーんと悩む。「今マーシャル入ってるんで」こめかみを押さえて「ちょっと待って巻き戻してます」。
「学んだことは本当に色々ありますが、みんな舞台に上がってから日々変わっていって、毎日やり取りとか返し方とか違って、舞台は生ものだなと。そういうところが今回のマーシャルにも活かされてますね」結局マーシャル君の話になるのね。
「あと、歌が多かったですねー。ディナーショーかと思うくらい(笑)」
写真撮影&握手のときのBGMが、『フェット』のナンバーでした。聞いてると色々思い出して胸が詰まったりするんですが、もう過去のことなんだなあと。
その他。
・グラフのTheater Graphは『戦争と平和』も考えたけれど今までの人も軍服はいたし自分も『フェット』で着たし、と言う訳で『炎のボレロ』。撮影は3時間かかって、結構大変だったそうです。
ゲームもありました。質問に対して、しぃちゃんと同じ答えをすればポイントというやつ。
色々ありましたが、
「船の上で夕焼けの中ひとこと言うなら?」「愛してる」
これだけは記録しておく(笑)。
くじを引いて当たったテーブルを回ってヒントを出す、と言う企画でもあったんですが、割と偏ってしまったため「じゃ帰りはこっちから」と当たらなかったテーブルの間を縫ってサービス。ちなみに近くを通ったときもののはずみでまっすぐ見下ろされて、ちょっとびびりました(今までもだけど、特に今回は手加減無しの目線飛ばしまくってたぞ?)(それもまたハイテンションの表れかと)。
特筆すべきは、しぃちゃんからのプレゼント。
「歌だと思うでしょう?」ま、そりゃ。
「でも違うんですよ」参加者一同???となる様子を見回して、じらしモードで間をおいて、
「お芝居のプレゼントです!」って何だそれ!(爆)
どよめく会場。その反応に嬉しそうと言うか得意そうなしぃちゃん。
ロバート=エンディさんとの場面を、お客さん相手に。相手役は自薦を募ってましたが、さすがに手をあげる猛者はおらず、くじびきで決定。当選者が戸惑っていると「うーん、それじゃ本気出せないなあ」本気て!
小道具としてあの羽根マフラーをかけてもらい、椅子も二つ用意。当選者が何か話しかけようとするのを遮って「ちょっと待ってマーシャル入るから」と目を閉じて集中するしぃちゃん。素顔化粧のオフ姿でマジで芝居モード入る。お芝居スタート。
……本気出してるじゃん。
ロバート役の方もなかなかどうして、名演でした。ノリよくしかしやりすぎず、絶妙の匙加減。ちなみに羽根マフラーはその方にプレゼントされてました。(「私だったら寒かったと思います(サトリさん)」「私やりすぎてドン引きされてたかも(kine)」とぼそぼそ語り合う我々)
ちなみに、参加者からのプレゼントは本日のスーツでした。グレーのツイードで襟元だけ黒い布の飾りがついていて、リボンみたいになって前に垂れている……って、多分伝わらない(洋服の描写苦手ですみません)。
最後の方で、今回退団者が多くて寂しいけれど、一緒に出来る毎日を楽しみたいと思います、というようなことも言っていた気がしますが、最後のお芝居で完全にキャパオーバーです。憶えてません。
楽しかった。すげー楽しかったです。いや呑まれて疲れたけど(笑)。
この公演楽しんでるのが伝わってきて、その勢いのままガンガン喋ってサービス精神旺盛に盛り上げてくれて、堪能させていただきました。
のっけからご本人のテンションが高くてびびる。
最初、もうすぐお誕生日と言うことでバースデーケーキのプレゼントがあったんですが、この時点でテンション高いしぃちゃん、司会の方のふつーのペースの進行に「何?」「どうするの?」とガンガンにツッコむ。結果、かみ合わずかえって進行クダクダに(笑)。ケーキも「ロウソク何本?」溶けるといけないのでと下げられると「アイスケーキ?」(違います)。なんかそのツッコみがねー、声大きくてテンション高いんだわ。
乾杯の挨拶も「スタート!」とか言ってた気が。き、気のせい?。
……これは何事?
つか、どう考えても、マーシャル船長モード入ってるから、だよな……。
今回はそのテンションに呑まれて内容をあんまり憶えていません。いやいつもそう言ってるけどいつも以上に。
と言う訳で、箇条書きで参ります。
まずはお芝居の話。
・家族構成は両親と妹、まだ独身。
・今回が船長になって3回目の航海。過去2回の航海も色々あって「今度こそは!」と思っていたのにまたこんなことに。
・毎日少しずつ違うので、今日はどんなマーシャルかな、と自分でも楽しみ(え?)。基本的な役柄は「真面目で、真面目すぎるくらい真面目で、仕事が生きがいで、若くて船長になったエリートで」と決まってるんですが、絡む相手のお芝居が日によって違うので、合わせておのずと変わってくるんだそうで。
・そんな真面目な船長の息抜きは?と聞かれて「海に向かって叫ぶ」。ってをい。
・船長と言う仕事にとって大切なことは?「思いやり」、おおー。(いやマジで素晴らしいと思ったんですけどね私は)。
マーシャル君のことは大好きで、やっていて楽しいみたいです。質問コーナーで「次はショーの話を」と言われて「もうショーの話? もっとマーシャルの話したいのに」言ってました。で実際話してました(笑)。えーと、後から話したのは、
・星組のみんなで雰囲気を掴むため客船に乗りに行ったとき、船長役やるんです、と言ったら船長室に入れてくれた。「いいですよー」って、お客さんは船尾側のデッキにいるんだそうですが、船長室は進行方向を向いているので「気分はタイタニック」だそうで。
ちなみにワタさんや英真組長は一般客がいるにもかかわらずデッキで芝居したそうです(笑)。
・後はマイクの話。舞台稽古でマイクスタンドがかなり短くて「じゃ持ったままやりますか?」「そうそう抱えて」とか正塚先生と言ってたけれど、実際はちゃんと高くなっていたと。どう聞いても冗談ごとなんですが本人かなり本気っぽかったように見えるあたりちょっと恐いかも(笑)。今も毎回持ち上げてるしねー。
もっと色々面白いことあるんだけどなー、と思い出せないのが残念そうでした。
ショーの話。
・好きな場面を聞かれて大いに悩みつつ。「謝先生の場面」歌詞や振りが気持ちに沿っていて、自然に入ってくる感じなんだそうです。「終ったときは息も絶え絶えなんですけどね(笑)」笑顔でと思っているけれど、日によって泣きたい気持ちになったり、その日の気持ちでやっていると。
あと、リフトが好きなので今回そういう振りがあって嬉しい。今回新しく黒燕尾の場面が増えて、大変だけど締まった感じがして良かった。だから結局全部好きです、だそうです。
・その黒燕尾の場面。黒燕尾だといつもはあまり笑ったりしないけれど、今回は気持ちのままに笑顔になったりしていると。わたるさんを見送る場面と言う意味合いがあるようです。「わたるさんと向かい合うところがあって、そこが好きですね」と。
・ショーの髪形について質問が。「あまり変えている余裕が無くて」謝先生の場面は、とにかくわーっと崩して出るようにしているそうです。リーゼントもきっちり固めたいんだけれど、汗で崩れてきちゃって、と残念そう。
・ドンキホーテの客席下りの上手下手は、大劇場の中頃から日替わりになった。岡田先生に「毎回場所替えてやれるかなあ」と言われて、そういうことになったんだそうで。でも時々間違えそうになる。ある日「わからなくなって直前に確認したのに、いざ出たら忘れちゃって間違えて上手階段を下りてたら、とよこにポンと叩かれました」と。(それ見たい)
ちなみに、涼さんはお喋りなんですか?に対しては「うん、お喋り」とあっさり流してました。
(注。キューティちゃんの「お喋りな人はイヤよ」の歌詞でそっちを指差す振りを入れてる件。で、後日その場面のすずみんを見たら「言われた!」って感じのしかめ面してるのを発見。成程今更聞かれるまでも無い設定な訳やね)
『フェット・アンペリアル』の話。
・学んだこと得たものはありますか、と聞かれて、うーんと悩む。「今マーシャル入ってるんで」こめかみを押さえて「ちょっと待って巻き戻してます」。
「学んだことは本当に色々ありますが、みんな舞台に上がってから日々変わっていって、毎日やり取りとか返し方とか違って、舞台は生ものだなと。そういうところが今回のマーシャルにも活かされてますね」結局マーシャル君の話になるのね。
「あと、歌が多かったですねー。ディナーショーかと思うくらい(笑)」
写真撮影&握手のときのBGMが、『フェット』のナンバーでした。聞いてると色々思い出して胸が詰まったりするんですが、もう過去のことなんだなあと。
その他。
・グラフのTheater Graphは『戦争と平和』も考えたけれど今までの人も軍服はいたし自分も『フェット』で着たし、と言う訳で『炎のボレロ』。撮影は3時間かかって、結構大変だったそうです。
ゲームもありました。質問に対して、しぃちゃんと同じ答えをすればポイントというやつ。
色々ありましたが、
「船の上で夕焼けの中ひとこと言うなら?」「愛してる」
これだけは記録しておく(笑)。
くじを引いて当たったテーブルを回ってヒントを出す、と言う企画でもあったんですが、割と偏ってしまったため「じゃ帰りはこっちから」と当たらなかったテーブルの間を縫ってサービス。ちなみに近くを通ったときもののはずみでまっすぐ見下ろされて、ちょっとびびりました(今までもだけど、特に今回は手加減無しの目線飛ばしまくってたぞ?)(それもまたハイテンションの表れかと)。
特筆すべきは、しぃちゃんからのプレゼント。
「歌だと思うでしょう?」ま、そりゃ。
「でも違うんですよ」参加者一同???となる様子を見回して、じらしモードで間をおいて、
「お芝居のプレゼントです!」って何だそれ!(爆)
どよめく会場。その反応に嬉しそうと言うか得意そうなしぃちゃん。
ロバート=エンディさんとの場面を、お客さん相手に。相手役は自薦を募ってましたが、さすがに手をあげる猛者はおらず、くじびきで決定。当選者が戸惑っていると「うーん、それじゃ本気出せないなあ」本気て!
小道具としてあの羽根マフラーをかけてもらい、椅子も二つ用意。当選者が何か話しかけようとするのを遮って「ちょっと待ってマーシャル入るから」と目を閉じて集中するしぃちゃん。素顔化粧のオフ姿でマジで芝居モード入る。お芝居スタート。
……本気出してるじゃん。
ロバート役の方もなかなかどうして、名演でした。ノリよくしかしやりすぎず、絶妙の匙加減。ちなみに羽根マフラーはその方にプレゼントされてました。(「私だったら寒かったと思います(サトリさん)」「私やりすぎてドン引きされてたかも(kine)」とぼそぼそ語り合う我々)
ちなみに、参加者からのプレゼントは本日のスーツでした。グレーのツイードで襟元だけ黒い布の飾りがついていて、リボンみたいになって前に垂れている……って、多分伝わらない(洋服の描写苦手ですみません)。
最後の方で、今回退団者が多くて寂しいけれど、一緒に出来る毎日を楽しみたいと思います、というようなことも言っていた気がしますが、最後のお芝居で完全にキャパオーバーです。憶えてません。
楽しかった。すげー楽しかったです。いや呑まれて疲れたけど(笑)。
この公演楽しんでるのが伝わってきて、その勢いのままガンガン喋ってサービス精神旺盛に盛り上げてくれて、堪能させていただきました。
彼女はキューティー。(真白茶会潜入記)
2006年10月16日 宝塚10/14、ふあり茶行ってきました(いつの間に)。
先日、東宝でサバキ待ちのパクちゃんこと白木蓮さんをナンパしたときに「ふありちゃんのお茶飲み会行くんですよ〜」と言われ、是非連れて行けと強要(笑)、潜り込みました。
生ふありちゃんは見ているだけで寿命が伸びる勢いの可愛らしさ。そしてその可憐なイメージを裏切るクールなマシンガントーク。
すげー楽しかったです。
内容が盛りだくさんであんまり憶えていないのですが、印象に残ったところを範囲で。例によって私フィルタかかっているので、言い回しとか不正確ですのでご了承ください。
プログラムも座席カードも当然ふありちゃんのイラストつき。お土産もふありちゃんイラストカバーつき手帳。販売物にはお写真だけでなくポスカや絵本も。かーわいー。
と、テンションが上がったところでご本人登場。会場に一歩足を踏み入れて固まる。恐らく、ラストということで参加者の多さに驚いたのだと思われ(私みたいのも紛れ込んでるしな)。
ご挨拶と乾杯がありまして、まずは公演のお話。
お芝居ではずっとクルー(女)ということで、通し役なのでやりやすい。衣装替えも無いのでクルー仲間と袖でお喋りしていると、実際厨房とかはこんな感じなのかなあと思う、と。
クルーはみんな熱い人が多いです、とふあり。最初「船長さんがああいう人ですから」と言っていたのがいつの間にか「しぃ様の部下ですから」。「ヘンな人も多いですけど、熱い方向にヘンなんです」「あの避難訓練についてこられる人でないとダメです。えー、とか引いちゃう人はクルーになれません」「船自体も4日間で大西洋横断するんですから、ブンブン飛ばしてますよね」そ、そうなのか。
ちなみに、一番名前が登場したジェンヌはしぃちゃんでした。「今回、お芝居では船長さんとクルーで、ショーでも絡んでいて、『フェット・アンペリアル』でもお世話になって、お花渡しもしぃちゃんさんからで、それに、初舞台のときにしぃちゃんさんが新人公演初主演だったんです」「ご縁があるなと思いますね」だそうです。
話は公演ネタに戻り。舞台上、クルー同士で色々お喋りしているようですが何を言っているんですかとの質問に「色々です」と。「ウェルカムパーティでは夢乃さんと、今回は新聞に出ていた大富豪が乗ってるんだよ、ブロードウェイのプロデューサーやバレエ団の団長さんもいるらしいよ、とか。日によって初めて聞いたとかもう知ってたとか微妙に設定が違いますけど」「噂好きですね、噂話ばっかりしてます」。クルーとして話しているので「「新人公演どう?」なんてことは言ってません」だそうです。
ランチの場面は、天緒っちとの間で、結構待たされたという設定になってるそうです。更に東宝で加わったアンソニーがスープ皿をひったくる場面があり、ひよりちゃんが「変な人〜!」と訴えて来ると。ちなみにこの場面正塚先生がこうやれと実演したそうです。おかげで、ひよりちゃんと自然に目線を合わせたりお芝居がしやすくなったとか。「有名人のサービスをまかされてわくわくしていたら、なかなか来なくて待たされて、その上来たら変な人だし」ということで。
ドリーの自殺騒ぎについては「人騒がせですよね。本当に迷惑」とばっさり。「自殺者が出たらお客さんが乗ってくれなくなっちゃって、そしたらクビになるかもしれないじゃないですか。生活かかってるんですよ?」「帰れなくなっちゃう」あ、ちなみにふありちゃんはイギリス人設定だそうです。
後から出てくるのは、人を呼びに行ったけど誰もいなかった、と正塚先生設定。で、「もう死んだのかも」と聞いて、ええーっ!!と叫んで、その悲鳴を聞いてオコーナーさんが余計に不安になると言う流れだそうなんですが「えーっ、て聞えてます?マイク入ってないんですけど」会場微妙な反応に「聞えないですよね」とちょっとしょぼん。(翌日見たら聞えました。ふありちゃんの声だと気づかなかっただけで)(あの場面本当にどこ見ていいかわからん)
お芝居での失敗談は「靴が脱げました」。
避難訓練で、ここの振りは移動距離も長くて大変なんだそうですが、その中で横に移動するところで。「靴が脱げちゃって、でも次はしゃがむ振りがあるから拾える!と思ったら、天緒さんに蹴られました」一生懸命拾っていたら「ダメでーす」が出来なかったらしいです。
今は脱げないように何か工夫してますか?と聞かれて、すぱっと「何もしてません」。「靴の中で指をグーにしてます」……か、かわいい。
あと避難訓練ではわたるさんの真後ろに隠れてますが、と言われて「位置決めのとき勝ち取りました」真ん中に全員集まって腕を振る場面、真後ろにいるのでまさに”でかくてすっぽり”、客席から完全に消えているそうです。つかどうしてそこに。
この辺で歌だったかな。何でも宝塚のお茶飲み会での約束だったそうで、ご本人ど緊張。会場を歩きながら、と言う司会者さんに「無理です」「できません」。「皆さん椅子から落ちないでくださいね」と。
曲は「Part of the world」ディズニー映画『リトル・マーメイド』の曲。「いきなり歌っても意味わかりませんよね」と場面や曲の内容について自ら解説した後、いよいよ歌。劇中歌なのでところどころ台詞のを言うように芝居をつけて、情感たっぷりに歌ってくれました。かわいかった。
そして歌い終わった後の心底ほっとした顔がまたえらくかわいかった(溶解)。
写真撮影はツーショット。本日のお洋服はレースたっぷりの白い半袖ブラウスに襟元には黒の細いリボン、ハイウエスト気味の黒いフレアスカート。にっこり笑って立っているともうお人形さんのような愛らしさ(更に溶解)。
引き続きプレゼント抽選はふありちゃんポストカードとか愛用のピアスとか。雛壇を下りて当選者の元までわざわざ届けに行く姿が印象的でした。かわいい。(かわいいしか言うことが無いのか)(だって可愛いんだもん)
お話の続き。
ショーの見所は、に対して「しぃちゃんさんに捨てられた後の顔」と言って、やってくれました。あの力の抜けたようながっかり顔を(笑)。更に、こっちの席の人見えませんでしたと言う司会者さんに応えて、反対側の席のお客さんにもリプレイ。
曰く「しぃちゃんさんが三枚目じゃないですか」……はい?(すみません吹きました)「振り付けのときからそうだと思ってたんですけど」そ、そうねこの場面は、ってことね(当たり前)(あんた考えすぎ)。「だから、私たちもただのかわいこちゃんじゃいけないと思って」それでヘンがおしてるそうです。ふつーのかわいこちゃんでいいのにー。つかふつーにかわいいと思ってたのにー。
ちなみに、絡みがある上級生にはご挨拶に行くんだそうです。で、ふありちゃんがキューティ8のしぃちゃんチーム4人を率いてご挨拶に行ったとき、まわりにいた上級生の方にしぃちゃんが「こんな若い子と絡むんだー」と言われていたと。で、ふあり曰く「私も若い子に入れてもらっちゃってー(すごく嬉しそう)」て、君十分若くてカワイイから!
どうも、随分上級生意識があるようで。この日WOWOW貸切でしげちゃんと二人抽選係をやったのですが「司会の伊織さんがかわいいかわいいって言って下さって、もっと下級生だと思われたんじゃないですかね?」と気にしてました。だから君十二分にカワイイから。
ショーで好きな衣装は「オープニングの紫の衣装」「紫が好きなので、あの飾りも全部とっちゃっていいのに」だそうです。いやそれはちょっと地味なんじゃ。
キャリオカの場面。キューティへの早替わりがあるので前半だけしか出てないんですが、そのとき袖でれおんくんが見ていて、必ずアイコンタクトしているとか。「今日もこうやって「お茶飲み会やろ?」って言ってくれました」とのことですが、その仕草がどう見ても「今夜一杯どう?」だった……。
そう、2番目に出てきたジェンヌの名前は、れおんくんだったような気が。
千秋楽、組からのお花がしぃちゃん、同期かられおんくんだったんですが「しぃちゃんさんは、これから挨拶頑張ってね、と言う感じで笑顔だったので、ちえも笑顔かと思ったら神妙な顔してて」同期ですものね、と司会者さん、しんみり方向に行くかと思いきや「花を髪に挿すのにいっぱいいいっぱいだったみたいで」それで神妙な顔をしていたと(笑)。「急いで挿さなきゃと思ったらしくて、頭をぐいぐい押さえられて「まだこっちからもらってるのに!」と思いました」と。この辺、力関係がふあり>ちえな感じが何とも。しっかりさんと天然さん(笑)。
そのお花をもらっている姿が男役さん二人に囲まれて可愛かったと言われてますが、に対して「そうですね。やっぱり男役さんは大きいんだなあと思いました」……いや、特にその二人だからだと思うよ。
袴姿で下りてきたときは、転ばないようにとか挨拶ちゃんと言わなきゃとかで頭が一杯だったようです。最後並んだときは「トウコさんの隣でした」と嬉しそうでした。
サヨナラショーの話。
アリベデルチ・ローマのデュエットダンスは、大好きな伊賀先生の振り付けでとても踊りやすい振りで、嬉しかったと。「さちえさん(て言ってた?)も素敵で」と。
カーテンコールも何度もあって、うれしかった。これもわたるさんと一緒のおがけだと思う、と。やっぱりそういうことが退団を決意するきっかけになっちゃうのかなあ……。
『フェット・アンペリアル』の話も少ししてました。タチアナは国のためしか考えていなくて、暴力的なことも悪いと全然思っていなくて、すぐ銃を出しちゃう、と。大野先生は私に心のない人をあてることが多いけれど「心、ありますよ?」と真顔で言う様子がとてもかわいらしい。
「ひたすら国に仕えて。私、仕えキャラなんです」いつも他人に仕えていることが多くて、今回も船長さんに仕えていて、と(お客さんじゃないのか)。ちょっと不満そうな顔がまたかわいい(しつこい)。
もう一役、最初の場面でやってましたが「ああ、ブチ切れキャラ」って(笑)。うっかり秘密を洩らしてしまったパーシー君にすごい勢いで食ってかかっているから、らしい。
「大野先生が言ってたんですけど、あれはゴレンジャーのイメージで、捕まってるトーマスがアカレンジャー、エドワードがミドレンジャー、うっかりパーシーがキレンジャー、で私がモモレンジャー」ちょっと嬉しそう。「でもブチ切れキャラですけど」。ラストシーンに出ていないのは、タチアナのイメージが強すぎるから出してもらえなかったんだそうです。同じ理由で2幕のオープニングにも出られなかったとか。「お稽古の日に行ったのに、帰らされた」そうで。印象強かったもんなー、タチアナ。次の大野DCにはもうふありがいないのがとても残念。きっとお堅い秘書とか見られただろうに。眼鏡っ子とかさー。
今後について。販売物に絵本があって、これからも書き続けるんですか、との質問に「アンソニーさんのように、売れっ子の絵本作家になるよ、と言えればいいんですけど……」。
お芝居やダンスは好きなので「こんな華やかなところでなくても、これからもこういうことはやっていきたい」そうです。
いやーもー本当に可愛いわトークは面白いわ、すごい楽しいお茶飲み会でした。
最後、出口で手渡ししてもらった写真にも「これからもこんな真白ふありをよろしくお願い致します(ぼくとうさぎさんからのおねがいです、とおじぎする一人と一匹のイラスト入り)」とメッセージが同封されていました。
これからもどこかで、ふありちゃんに会えるかもしれないね。
千秋楽のご挨拶で、トランクが星でいっぱいになったので旅立ちますと言っていたふありちゃん。
これからの新しいトランクも、きらきらしたお星様でいっぱいになるようにと、遠くから祈っております。
先日、東宝でサバキ待ちのパクちゃんこと白木蓮さんをナンパしたときに「ふありちゃんのお茶飲み会行くんですよ〜」と言われ、是非連れて行けと強要(笑)、潜り込みました。
生ふありちゃんは見ているだけで寿命が伸びる勢いの可愛らしさ。そしてその可憐なイメージを裏切るクールなマシンガントーク。
すげー楽しかったです。
内容が盛りだくさんであんまり憶えていないのですが、印象に残ったところを範囲で。例によって私フィルタかかっているので、言い回しとか不正確ですのでご了承ください。
プログラムも座席カードも当然ふありちゃんのイラストつき。お土産もふありちゃんイラストカバーつき手帳。販売物にはお写真だけでなくポスカや絵本も。かーわいー。
と、テンションが上がったところでご本人登場。会場に一歩足を踏み入れて固まる。恐らく、ラストということで参加者の多さに驚いたのだと思われ(私みたいのも紛れ込んでるしな)。
ご挨拶と乾杯がありまして、まずは公演のお話。
お芝居ではずっとクルー(女)ということで、通し役なのでやりやすい。衣装替えも無いのでクルー仲間と袖でお喋りしていると、実際厨房とかはこんな感じなのかなあと思う、と。
クルーはみんな熱い人が多いです、とふあり。最初「船長さんがああいう人ですから」と言っていたのがいつの間にか「しぃ様の部下ですから」。「ヘンな人も多いですけど、熱い方向にヘンなんです」「あの避難訓練についてこられる人でないとダメです。えー、とか引いちゃう人はクルーになれません」「船自体も4日間で大西洋横断するんですから、ブンブン飛ばしてますよね」そ、そうなのか。
ちなみに、一番名前が登場したジェンヌはしぃちゃんでした。「今回、お芝居では船長さんとクルーで、ショーでも絡んでいて、『フェット・アンペリアル』でもお世話になって、お花渡しもしぃちゃんさんからで、それに、初舞台のときにしぃちゃんさんが新人公演初主演だったんです」「ご縁があるなと思いますね」だそうです。
話は公演ネタに戻り。舞台上、クルー同士で色々お喋りしているようですが何を言っているんですかとの質問に「色々です」と。「ウェルカムパーティでは夢乃さんと、今回は新聞に出ていた大富豪が乗ってるんだよ、ブロードウェイのプロデューサーやバレエ団の団長さんもいるらしいよ、とか。日によって初めて聞いたとかもう知ってたとか微妙に設定が違いますけど」「噂好きですね、噂話ばっかりしてます」。クルーとして話しているので「「新人公演どう?」なんてことは言ってません」だそうです。
ランチの場面は、天緒っちとの間で、結構待たされたという設定になってるそうです。更に東宝で加わったアンソニーがスープ皿をひったくる場面があり、ひよりちゃんが「変な人〜!」と訴えて来ると。ちなみにこの場面正塚先生がこうやれと実演したそうです。おかげで、ひよりちゃんと自然に目線を合わせたりお芝居がしやすくなったとか。「有名人のサービスをまかされてわくわくしていたら、なかなか来なくて待たされて、その上来たら変な人だし」ということで。
ドリーの自殺騒ぎについては「人騒がせですよね。本当に迷惑」とばっさり。「自殺者が出たらお客さんが乗ってくれなくなっちゃって、そしたらクビになるかもしれないじゃないですか。生活かかってるんですよ?」「帰れなくなっちゃう」あ、ちなみにふありちゃんはイギリス人設定だそうです。
後から出てくるのは、人を呼びに行ったけど誰もいなかった、と正塚先生設定。で、「もう死んだのかも」と聞いて、ええーっ!!と叫んで、その悲鳴を聞いてオコーナーさんが余計に不安になると言う流れだそうなんですが「えーっ、て聞えてます?マイク入ってないんですけど」会場微妙な反応に「聞えないですよね」とちょっとしょぼん。(翌日見たら聞えました。ふありちゃんの声だと気づかなかっただけで)(あの場面本当にどこ見ていいかわからん)
お芝居での失敗談は「靴が脱げました」。
避難訓練で、ここの振りは移動距離も長くて大変なんだそうですが、その中で横に移動するところで。「靴が脱げちゃって、でも次はしゃがむ振りがあるから拾える!と思ったら、天緒さんに蹴られました」一生懸命拾っていたら「ダメでーす」が出来なかったらしいです。
今は脱げないように何か工夫してますか?と聞かれて、すぱっと「何もしてません」。「靴の中で指をグーにしてます」……か、かわいい。
あと避難訓練ではわたるさんの真後ろに隠れてますが、と言われて「位置決めのとき勝ち取りました」真ん中に全員集まって腕を振る場面、真後ろにいるのでまさに”でかくてすっぽり”、客席から完全に消えているそうです。つかどうしてそこに。
この辺で歌だったかな。何でも宝塚のお茶飲み会での約束だったそうで、ご本人ど緊張。会場を歩きながら、と言う司会者さんに「無理です」「できません」。「皆さん椅子から落ちないでくださいね」と。
曲は「Part of the world」ディズニー映画『リトル・マーメイド』の曲。「いきなり歌っても意味わかりませんよね」と場面や曲の内容について自ら解説した後、いよいよ歌。劇中歌なのでところどころ台詞のを言うように芝居をつけて、情感たっぷりに歌ってくれました。かわいかった。
そして歌い終わった後の心底ほっとした顔がまたえらくかわいかった(溶解)。
写真撮影はツーショット。本日のお洋服はレースたっぷりの白い半袖ブラウスに襟元には黒の細いリボン、ハイウエスト気味の黒いフレアスカート。にっこり笑って立っているともうお人形さんのような愛らしさ(更に溶解)。
引き続きプレゼント抽選はふありちゃんポストカードとか愛用のピアスとか。雛壇を下りて当選者の元までわざわざ届けに行く姿が印象的でした。かわいい。(かわいいしか言うことが無いのか)(だって可愛いんだもん)
お話の続き。
ショーの見所は、に対して「しぃちゃんさんに捨てられた後の顔」と言って、やってくれました。あの力の抜けたようながっかり顔を(笑)。更に、こっちの席の人見えませんでしたと言う司会者さんに応えて、反対側の席のお客さんにもリプレイ。
曰く「しぃちゃんさんが三枚目じゃないですか」……はい?(すみません吹きました)「振り付けのときからそうだと思ってたんですけど」そ、そうねこの場面は、ってことね(当たり前)(あんた考えすぎ)。「だから、私たちもただのかわいこちゃんじゃいけないと思って」それでヘンがおしてるそうです。ふつーのかわいこちゃんでいいのにー。つかふつーにかわいいと思ってたのにー。
ちなみに、絡みがある上級生にはご挨拶に行くんだそうです。で、ふありちゃんがキューティ8のしぃちゃんチーム4人を率いてご挨拶に行ったとき、まわりにいた上級生の方にしぃちゃんが「こんな若い子と絡むんだー」と言われていたと。で、ふあり曰く「私も若い子に入れてもらっちゃってー(すごく嬉しそう)」て、君十分若くてカワイイから!
どうも、随分上級生意識があるようで。この日WOWOW貸切でしげちゃんと二人抽選係をやったのですが「司会の伊織さんがかわいいかわいいって言って下さって、もっと下級生だと思われたんじゃないですかね?」と気にしてました。だから君十二分にカワイイから。
ショーで好きな衣装は「オープニングの紫の衣装」「紫が好きなので、あの飾りも全部とっちゃっていいのに」だそうです。いやそれはちょっと地味なんじゃ。
キャリオカの場面。キューティへの早替わりがあるので前半だけしか出てないんですが、そのとき袖でれおんくんが見ていて、必ずアイコンタクトしているとか。「今日もこうやって「お茶飲み会やろ?」って言ってくれました」とのことですが、その仕草がどう見ても「今夜一杯どう?」だった……。
そう、2番目に出てきたジェンヌの名前は、れおんくんだったような気が。
千秋楽、組からのお花がしぃちゃん、同期かられおんくんだったんですが「しぃちゃんさんは、これから挨拶頑張ってね、と言う感じで笑顔だったので、ちえも笑顔かと思ったら神妙な顔してて」同期ですものね、と司会者さん、しんみり方向に行くかと思いきや「花を髪に挿すのにいっぱいいいっぱいだったみたいで」それで神妙な顔をしていたと(笑)。「急いで挿さなきゃと思ったらしくて、頭をぐいぐい押さえられて「まだこっちからもらってるのに!」と思いました」と。この辺、力関係がふあり>ちえな感じが何とも。しっかりさんと天然さん(笑)。
そのお花をもらっている姿が男役さん二人に囲まれて可愛かったと言われてますが、に対して「そうですね。やっぱり男役さんは大きいんだなあと思いました」……いや、特にその二人だからだと思うよ。
袴姿で下りてきたときは、転ばないようにとか挨拶ちゃんと言わなきゃとかで頭が一杯だったようです。最後並んだときは「トウコさんの隣でした」と嬉しそうでした。
サヨナラショーの話。
アリベデルチ・ローマのデュエットダンスは、大好きな伊賀先生の振り付けでとても踊りやすい振りで、嬉しかったと。「さちえさん(て言ってた?)も素敵で」と。
カーテンコールも何度もあって、うれしかった。これもわたるさんと一緒のおがけだと思う、と。やっぱりそういうことが退団を決意するきっかけになっちゃうのかなあ……。
『フェット・アンペリアル』の話も少ししてました。タチアナは国のためしか考えていなくて、暴力的なことも悪いと全然思っていなくて、すぐ銃を出しちゃう、と。大野先生は私に心のない人をあてることが多いけれど「心、ありますよ?」と真顔で言う様子がとてもかわいらしい。
「ひたすら国に仕えて。私、仕えキャラなんです」いつも他人に仕えていることが多くて、今回も船長さんに仕えていて、と(お客さんじゃないのか)。ちょっと不満そうな顔がまたかわいい(しつこい)。
もう一役、最初の場面でやってましたが「ああ、ブチ切れキャラ」って(笑)。うっかり秘密を洩らしてしまったパーシー君にすごい勢いで食ってかかっているから、らしい。
「大野先生が言ってたんですけど、あれはゴレンジャーのイメージで、捕まってるトーマスがアカレンジャー、エドワードがミドレンジャー、うっかりパーシーがキレンジャー、で私がモモレンジャー」ちょっと嬉しそう。「でもブチ切れキャラですけど」。ラストシーンに出ていないのは、タチアナのイメージが強すぎるから出してもらえなかったんだそうです。同じ理由で2幕のオープニングにも出られなかったとか。「お稽古の日に行ったのに、帰らされた」そうで。印象強かったもんなー、タチアナ。次の大野DCにはもうふありがいないのがとても残念。きっとお堅い秘書とか見られただろうに。眼鏡っ子とかさー。
今後について。販売物に絵本があって、これからも書き続けるんですか、との質問に「アンソニーさんのように、売れっ子の絵本作家になるよ、と言えればいいんですけど……」。
お芝居やダンスは好きなので「こんな華やかなところでなくても、これからもこういうことはやっていきたい」そうです。
いやーもー本当に可愛いわトークは面白いわ、すごい楽しいお茶飲み会でした。
最後、出口で手渡ししてもらった写真にも「これからもこんな真白ふありをよろしくお願い致します(ぼくとうさぎさんからのおねがいです、とおじぎする一人と一匹のイラスト入り)」とメッセージが同封されていました。
これからもどこかで、ふありちゃんに会えるかもしれないね。
千秋楽のご挨拶で、トランクが星でいっぱいになったので旅立ちますと言っていたふありちゃん。
これからの新しいトランクも、きらきらしたお星様でいっぱいになるようにと、遠くから祈っております。
4日15:30のWOWOW貸切と、15日11:00のVISA貸切を見ました。
両公演とも幕間に抽選があり、14日の抽選係はしげちゃんとふありちゃん、15日はひよりちゃんでした。どちらもキューティ8の衣装で、可愛い可愛い。
質問は定番の「ショーのおすすめの場面」。しげちゃんは最初の男役チャイナ群舞、ふありはその後の娘役勢揃いの場面。ひよりは最後のわたとなデュエットダンス。せっかくキューティちゃんの衣装で出てるんだからドンキホーテの場面を挙げてくれてもいいのに、とちょっと思った私。
どちらも、司会の方が退団する二人にはひとこと聞いてくれてました。ふありは「宝塚の生徒であることを最後まで楽しみたい」、ひよりは「最後まで充実した舞台を務めたい」というようなこと。
貸切公演の抽選はもっと下級生が多いような気がするのだけれど、今回は退団者にお客様の前でお話しする機会を与えようと言う意図があるのだろうか。そういうのって嬉しいね。
みんなとってもかわいかった。
14日は、今WOWOWでお仕事をしている伊織直加さんが司会でした。
抽選賞品のサイン入り色紙、ワタさんの写真を見て「相変わらずソフト帽が似合うわねー」「私もダンディズム出てたんですよ、懐かしー」なんて楽しそうにノリ良く喋ったりしてましたが、更に終演後「星組トップスター、湖月わたるさんです!」と始めたインタビューはもうぐだぐだ同期モード(笑)。
「私も昔はこんな化粧して羽背負ってたんだよね」「すっかりレディになっちゃって」「退団したらどうするの?スカートはくの?」「悩んでる。周りに引かれそうで」「はきなよー」「でもそうなるまでに3年かかったんでしょ」等々、ぶっちゃけトークを舞台の上、きれいなおねえさんと金色の総スパン燕尾を着てシルクハットかぶって大きな羽背負った男役の二人で。いや面白かった。いいもん見た(笑)。
質問は三つあったんですが、ひとつ忘れました(をい)。
ひとつは、ハードスケジュールを乗り切る秘訣は?ということで「本当にワタル元気だよね、ずっと知ってるけど体壊したの見たことない。風邪ひいたことある?」「あるよ!」みたいな会話を。で、秘訣は「きちんと食べることかな。お菓子とかじゃなくて、ご飯をちゃんと食べてます」と。「何杯くらい食べるの?」「量は普通!」とやりあったあとで伊織さん「夢を壊すような話してごめんなさいね」と謝ってました(笑)。
最後は「本日のお客様と、WOWOW視聴者の皆様にひとこと」と言って司会の伊織さん退場。「え、行っちゃうの?」と言われつつ。ここは貸切でよくある、これからも宝塚歌劇をよろしくお願いします系の普通のご挨拶でした。
今回特に記憶がボロボロですが、まあそのうちこれ放映するんだよね? そのうちどっかで内容確認できるでしょう。とにかく同期トークが楽しかった。万歳(笑)。
お芝居。15日、銀橋デュエットのとなみがもう泣きそうでした。いやいつも結構ここはうるうるなんだけど、特に今日は。がんばれとなみん……。
あと、エリックみきちぐの顔芸しながら退場の捨て台詞(?)が聞き取れた……ような気がする。「何怒ってんだよ!」って言ってた……ような気がする(でもあまり自信なし)。
ところで、ショーの方。
ドンキホーテでキューティちゃんたちが「♪でもお喋りな人はイヤよ」と歌うところ、しぃちゃん14日は指で×印をつくってすずみんを指差し、15日は×印は無かったもののやはりすずみんを指差してしかめ面をしてました。
これって「あいつはお喋りだから」ってこと? 何だかカワイイんですけど(笑)。
先週までは見た記憶が無いんですが、いつからやってるんだろう。そして更にこのときすずみんは何やってるのか非常に気になります。二人同時にはどうやっても見られないしなー。どなたか気が向いたら教えてください(他力本願)。
と言う訳で、今週も終了。
書きたいことが追いつきません。つかやっとムラ新公の感想書いたよ……(遠い目)。
両公演とも幕間に抽選があり、14日の抽選係はしげちゃんとふありちゃん、15日はひよりちゃんでした。どちらもキューティ8の衣装で、可愛い可愛い。
質問は定番の「ショーのおすすめの場面」。しげちゃんは最初の男役チャイナ群舞、ふありはその後の娘役勢揃いの場面。ひよりは最後のわたとなデュエットダンス。せっかくキューティちゃんの衣装で出てるんだからドンキホーテの場面を挙げてくれてもいいのに、とちょっと思った私。
どちらも、司会の方が退団する二人にはひとこと聞いてくれてました。ふありは「宝塚の生徒であることを最後まで楽しみたい」、ひよりは「最後まで充実した舞台を務めたい」というようなこと。
貸切公演の抽選はもっと下級生が多いような気がするのだけれど、今回は退団者にお客様の前でお話しする機会を与えようと言う意図があるのだろうか。そういうのって嬉しいね。
みんなとってもかわいかった。
14日は、今WOWOWでお仕事をしている伊織直加さんが司会でした。
抽選賞品のサイン入り色紙、ワタさんの写真を見て「相変わらずソフト帽が似合うわねー」「私もダンディズム出てたんですよ、懐かしー」なんて楽しそうにノリ良く喋ったりしてましたが、更に終演後「星組トップスター、湖月わたるさんです!」と始めたインタビューはもうぐだぐだ同期モード(笑)。
「私も昔はこんな化粧して羽背負ってたんだよね」「すっかりレディになっちゃって」「退団したらどうするの?スカートはくの?」「悩んでる。周りに引かれそうで」「はきなよー」「でもそうなるまでに3年かかったんでしょ」等々、ぶっちゃけトークを舞台の上、きれいなおねえさんと金色の総スパン燕尾を着てシルクハットかぶって大きな羽背負った男役の二人で。いや面白かった。いいもん見た(笑)。
質問は三つあったんですが、ひとつ忘れました(をい)。
ひとつは、ハードスケジュールを乗り切る秘訣は?ということで「本当にワタル元気だよね、ずっと知ってるけど体壊したの見たことない。風邪ひいたことある?」「あるよ!」みたいな会話を。で、秘訣は「きちんと食べることかな。お菓子とかじゃなくて、ご飯をちゃんと食べてます」と。「何杯くらい食べるの?」「量は普通!」とやりあったあとで伊織さん「夢を壊すような話してごめんなさいね」と謝ってました(笑)。
最後は「本日のお客様と、WOWOW視聴者の皆様にひとこと」と言って司会の伊織さん退場。「え、行っちゃうの?」と言われつつ。ここは貸切でよくある、これからも宝塚歌劇をよろしくお願いします系の普通のご挨拶でした。
今回特に記憶がボロボロですが、まあそのうちこれ放映するんだよね? そのうちどっかで内容確認できるでしょう。とにかく同期トークが楽しかった。万歳(笑)。
お芝居。15日、銀橋デュエットのとなみがもう泣きそうでした。いやいつも結構ここはうるうるなんだけど、特に今日は。がんばれとなみん……。
あと、エリックみきちぐの顔芸しながら退場の捨て台詞(?)が聞き取れた……ような気がする。「何怒ってんだよ!」って言ってた……ような気がする(でもあまり自信なし)。
ところで、ショーの方。
ドンキホーテでキューティちゃんたちが「♪でもお喋りな人はイヤよ」と歌うところ、しぃちゃん14日は指で×印をつくってすずみんを指差し、15日は×印は無かったもののやはりすずみんを指差してしかめ面をしてました。
これって「あいつはお喋りだから」ってこと? 何だかカワイイんですけど(笑)。
先週までは見た記憶が無いんですが、いつからやってるんだろう。そして更にこのときすずみんは何やってるのか非常に気になります。二人同時にはどうやっても見られないしなー。どなたか気が向いたら教えてください(他力本願)。
と言う訳で、今週も終了。
書きたいことが追いつきません。つかやっとムラ新公の感想書いたよ……(遠い目)。
いろいろある。(星組東宝『愛するには短すぎる』『ネオ・ダンディズム』)
2006年10月9日 宝塚初日に続き、7日11時も観てきました。(実は更に2回ほどチャレンジしたけどサバキ待ち玉砕)
芝居は、色々とリセットされた印象でした。大劇場でずっとやってきたことを一旦白紙に戻して、ストレートにお芝居している感じ。
一方で、色々とメリハリがついて派手になってる気がするんですが、それも「大劇場の延長線上の追加(デフォルメ)」ではなく、「一度原点に戻しての肉付け」という印象でした。抽象的な表現ですが。
お客さんの反応も新鮮。笑うべき場所ではどっかんどっかん爆笑が起きてました(何だかうれしい)。しかも、初日にトウコさんが大ショックだったという(fromナウオン)「時々は様子を見に行って連絡するよ」のくだりでは笑いが起きなかった! 良かったね。
細かい変更点はいくつか。全体的に「よりわかりやすく」と言う意図が感じられました。
変更点も含めた、初日と2日目の感想メモ。
・夢のシーンのウォーバスク氏が眼鏡をかけていた。ブランドンとの別人度が上がった。
・避難訓練。ノリノリで腕を振るみんなにひとり付き合わないフレッド。大劇場ではつられてたのに。(あ、2回あるうちの最初の方です)
・フレッドに救命胴衣を着けて泣いてしまうブランドン。タメが長く泣きがわかりやすく、クサくなっております。
・ウェルカムパーティのダンサー和くんの髪型がセンターパーツでした。デイブとの差別化?(と思ったら9日はセンターパーツじゃなかった)
・「ケンカ好きですか?」の後に、フランク、フレッドともに一言ずつ台詞増えてました。「ああ、負けたこと無いからな」「僕もです、ケンカしたことないから」キャラが立つ方向でよろしいのではないかと。れおん君も悪い男が板についてきた。
・「それって、格好いいってこと?」おいおい何だか嬉しそうな言い方になったぞ(笑)。ムラの全然自覚なさげな方が個人的には好みだったんですが。
・盗難事件。船長、「発見に全力を尽くします」の後のニヤリ笑いが無くなって、困ったという風情でため息。うん、この方がわかりやすいよな。
・ランチの場面、バーバラを口説く(?)のに夢中になるあまり、メイドひよりからスープ皿をひったくるアンソニー。ひより憮然(笑)。
・更にそのままでスープが注げないとふありからクレームを受け、やっと皿をテーブルに置くアンソニー(笑)。
・バーバラの疑いが晴れて引き上げるときの、デイモンみらんの「船長指差してぷんすか」が復活してました。ムラの中盤だけやってて初日頃も楽頃もやってなかったのに。更にムラではそれを押さえてひきずっていくのがかつきちゃんだったのが、ビリーゆかりになってました(みらゆかですよ皆さん!)。
・海亀のくだり、アンソニーの台詞が増えていたような。「いや君が」の後に「君がそんなことを言うとは」って、前からあったっけ?
(ルサンクで確認したところ、ありました。が、ルサンクではフレッドの「誰が海亀だ」が無い。言い方が変わっただけなのかなあ)
・仮装パーティは初日が海賊、2日目が金色でした。大劇でコンプリートしましたが(何回観たんだ……)、個人的趣味で言うと黒赤が好きかなあ。
・盗難品リストを読み上げるエリックみきちぐ。聞いている船長が、ムラより困惑の度が増しております(ムラではむしろ怒っている感じだった)。全体的に、船長のキャラが「状況を振り回す」側から「状況に振り回される」側に移行しているような。
・でもその後のみきちぐの顔芸(「くわッ!」と擬音が見える怒り顔)は健在。ここ何て言ってるのか聞きとりたい。
・ドリー自殺狂言。オコーナーさんの台詞の言い方や間の取りかたも変わった? 「ひ、ヒロイン?」であまり声をひっくり返さなくなっているような。ってそれだけじゃないけど。
・体操のお兄さんみらん。「ぞうさん」の後の「きりんさん」が復活していた。(ムラでは初日だけでそれ以降「高い高い」だった)
・盗難事件犯人逮捕。オレステスのカツラを手にしたみきちぐ、ムラでは物珍しそうに眺めたりくるくる回してみたり楽頃には自分でかぶってみたりしてましたが、今はマーガレットみなみにかぶらせたそうな様子。背後の気配を察したみなみちゃんがそうはさせじと頭を押さえる姿がラブリーです。
・フレッドに真情を打ち明けるデイビッド。和くんの台詞のテンションと言うか熱が上がってる感じ。いいぞ。
・最後の夜のフレッドとバーバラ、終始今にも泣き出しそうなとなみ。銀橋では本当にやばい。がんばれー。
・そう言えば初日隣席のお客さんはウェルカムパーティから泣いてました……。
・最後「じゃあ笑わない」というフレッドを無理矢理笑わせるバーバラ。7日に見たとき客席から笑いが起きていたような……初日は起きなかったのに、ムラでは(私が見たときは)一度も起きなかったのに(ちょっとショック)。
今回、2階で観たんですが、東宝の2階は大劇場より舞台に近くて傾斜が急なんですね。
おかげで芝居、ショーともに新鮮な視界でした。
特に芝居の避難訓練、後ろの方まで良く見えて面白かった(みんな大熱演)。
あとショーの「ダンディとは」の場面。盆が回るのを真上から見下ろす感じでこれも面白い。4組のカップルの様子が比較できます。つかこの場面は大劇のときからしぃちゃんのコトコトに対するでろでろ甘甘ぶりがすげーなーと思っていたんですが。東宝でも相変わらず。他の3人は少しはカッコつけたりキザったりキメてるのに、なんなんだこのしぃコトだけ激甘バカップル状態は!(笑)(大好物)
ショーでは惜別も2階席からの眺めは新鮮でした。ムラより明るく見える? つかワタトウがジャンプしてすれ違う振りのときにその後ろでしぃ涼が同じようにすれ違ってて、個人的にうわあと思ったんですが、そんなとこ注目してるのは私だけですねはいはいよくわかってます。
そう言えば「恋する男はドンキホーテ」2回目にして既に客席下りが位置逆だったよ!(基本はしぃ上手、すずみん下手だが時々逆になる)。ファンの人は困らないのかな? つかどうやって決めてるんでしょう。見てると通常とは違うときは、しぃちゃんが下手の方に行ってしまうのを見たすずみんが「あ、そっち行くの? じゃ僕こっち」と言う芝居を入れているように見えてそれはそれで楽しいんですが。
その「恋する男はドンキホーテ」ですが、手拍子が入るようになってました。ムラでは千秋楽にして(私の知る限り)初めて入っていて、おお!と思ったんですが、東宝では初日はばっちり、その後は日によって多かったり少なかったりしますが、割とコンスタントに。貸切とかで初見のお客さんが多い日は揃いにくいのかな。や、私は超絶リズム音痴なのでなかなか参加できないんですが(苦笑)。
東宝は音響ちょっと違うなあと。まだ落ち着いてないのかなあ、大勢で歌うとき(芝居の最初の方とか)のバランスが悪い気がしました。後半のソロ4人歌い継ぎも、初日は音量を調節しながらだったような。
7日は「All by myself」のトウコさんのソロも音響おかしかったしなあ。スタッフの皆様、よろしくお願いします。
その反面台詞は粒だって聞えたりもして、特に避難訓練のみきちぐの「船長、海賊が!」まではっきり届いたのはよかったかなと。ね、ジュンタさん(笑)。
あと2階だとガウチョの場面の風の音が妙に耳につきました。
と、色々変わったり気になったりした訳ですが。
自分でも、色々見すぎているような気がする……。
いや、回りの友人知人は、好きな人一筋に観ていて「なんでそこ見てないの!?」みたいなとこが抜けてるという話を良く聞くのですが。
どうも、私は、そういう「一途な眼」を持っていないらしい(上記以外にも、キャリオカでギリーと一輝慎と水輝涼が並んでるとか注目してしまうとか惜別でのすずみんの立ち位置を説明できるとか)(どっちもサトリさん相手に喋ったネタだったり)。
この調子だと千秋楽終ってから見足りなかったと後悔しそうな気もしますが、ま、仕方ないよな、本能の赴くままに見たいとこ見るしか(苦笑)。
更に、色々見てるつもりでもそれぞれのファンの人から見ると全然わかっちゃいないんだろうなあと思ったり。
や、どうでもいい話です。閑話休題。
ここまで書いた後で、9日は1階SS席での観劇でした。ヅカを見始めてから初の東宝1階SS席。
……疲労困憊しました(は?)。
だって視界の中の情報量が多すぎて咀嚼しきれない。更に大階段黒燕尾群舞ではその近さと臨場感に耐えられず何故か歯を食いしばってしまったし。頭痛くなってきた(馬鹿?)。
でもまた見たいです(やっぱ馬鹿)。
芝居は、色々とリセットされた印象でした。大劇場でずっとやってきたことを一旦白紙に戻して、ストレートにお芝居している感じ。
一方で、色々とメリハリがついて派手になってる気がするんですが、それも「大劇場の延長線上の追加(デフォルメ)」ではなく、「一度原点に戻しての肉付け」という印象でした。抽象的な表現ですが。
お客さんの反応も新鮮。笑うべき場所ではどっかんどっかん爆笑が起きてました(何だかうれしい)。しかも、初日にトウコさんが大ショックだったという(fromナウオン)「時々は様子を見に行って連絡するよ」のくだりでは笑いが起きなかった! 良かったね。
細かい変更点はいくつか。全体的に「よりわかりやすく」と言う意図が感じられました。
変更点も含めた、初日と2日目の感想メモ。
・夢のシーンのウォーバスク氏が眼鏡をかけていた。ブランドンとの別人度が上がった。
・避難訓練。ノリノリで腕を振るみんなにひとり付き合わないフレッド。大劇場ではつられてたのに。(あ、2回あるうちの最初の方です)
・フレッドに救命胴衣を着けて泣いてしまうブランドン。タメが長く泣きがわかりやすく、クサくなっております。
・ウェルカムパーティのダンサー和くんの髪型がセンターパーツでした。デイブとの差別化?(と思ったら9日はセンターパーツじゃなかった)
・「ケンカ好きですか?」の後に、フランク、フレッドともに一言ずつ台詞増えてました。「ああ、負けたこと無いからな」「僕もです、ケンカしたことないから」キャラが立つ方向でよろしいのではないかと。れおん君も悪い男が板についてきた。
・「それって、格好いいってこと?」おいおい何だか嬉しそうな言い方になったぞ(笑)。ムラの全然自覚なさげな方が個人的には好みだったんですが。
・盗難事件。船長、「発見に全力を尽くします」の後のニヤリ笑いが無くなって、困ったという風情でため息。うん、この方がわかりやすいよな。
・ランチの場面、バーバラを口説く(?)のに夢中になるあまり、メイドひよりからスープ皿をひったくるアンソニー。ひより憮然(笑)。
・更にそのままでスープが注げないとふありからクレームを受け、やっと皿をテーブルに置くアンソニー(笑)。
・バーバラの疑いが晴れて引き上げるときの、デイモンみらんの「船長指差してぷんすか」が復活してました。ムラの中盤だけやってて初日頃も楽頃もやってなかったのに。更にムラではそれを押さえてひきずっていくのがかつきちゃんだったのが、ビリーゆかりになってました(みらゆかですよ皆さん!)。
・海亀のくだり、アンソニーの台詞が増えていたような。「いや君が」の後に「君がそんなことを言うとは」って、前からあったっけ?
(ルサンクで確認したところ、ありました。が、ルサンクではフレッドの「誰が海亀だ」が無い。言い方が変わっただけなのかなあ)
・仮装パーティは初日が海賊、2日目が金色でした。大劇でコンプリートしましたが(何回観たんだ……)、個人的趣味で言うと黒赤が好きかなあ。
・盗難品リストを読み上げるエリックみきちぐ。聞いている船長が、ムラより困惑の度が増しております(ムラではむしろ怒っている感じだった)。全体的に、船長のキャラが「状況を振り回す」側から「状況に振り回される」側に移行しているような。
・でもその後のみきちぐの顔芸(「くわッ!」と擬音が見える怒り顔)は健在。ここ何て言ってるのか聞きとりたい。
・ドリー自殺狂言。オコーナーさんの台詞の言い方や間の取りかたも変わった? 「ひ、ヒロイン?」であまり声をひっくり返さなくなっているような。ってそれだけじゃないけど。
・体操のお兄さんみらん。「ぞうさん」の後の「きりんさん」が復活していた。(ムラでは初日だけでそれ以降「高い高い」だった)
・盗難事件犯人逮捕。オレステスのカツラを手にしたみきちぐ、ムラでは物珍しそうに眺めたりくるくる回してみたり楽頃には自分でかぶってみたりしてましたが、今はマーガレットみなみにかぶらせたそうな様子。背後の気配を察したみなみちゃんがそうはさせじと頭を押さえる姿がラブリーです。
・フレッドに真情を打ち明けるデイビッド。和くんの台詞のテンションと言うか熱が上がってる感じ。いいぞ。
・最後の夜のフレッドとバーバラ、終始今にも泣き出しそうなとなみ。銀橋では本当にやばい。がんばれー。
・そう言えば初日隣席のお客さんはウェルカムパーティから泣いてました……。
・最後「じゃあ笑わない」というフレッドを無理矢理笑わせるバーバラ。7日に見たとき客席から笑いが起きていたような……初日は起きなかったのに、ムラでは(私が見たときは)一度も起きなかったのに(ちょっとショック)。
今回、2階で観たんですが、東宝の2階は大劇場より舞台に近くて傾斜が急なんですね。
おかげで芝居、ショーともに新鮮な視界でした。
特に芝居の避難訓練、後ろの方まで良く見えて面白かった(みんな大熱演)。
あとショーの「ダンディとは」の場面。盆が回るのを真上から見下ろす感じでこれも面白い。4組のカップルの様子が比較できます。つかこの場面は大劇のときからしぃちゃんのコトコトに対するでろでろ甘甘ぶりがすげーなーと思っていたんですが。東宝でも相変わらず。他の3人は少しはカッコつけたりキザったりキメてるのに、なんなんだこのしぃコトだけ激甘バカップル状態は!(笑)(大好物)
ショーでは惜別も2階席からの眺めは新鮮でした。ムラより明るく見える? つかワタトウがジャンプしてすれ違う振りのときにその後ろでしぃ涼が同じようにすれ違ってて、個人的にうわあと思ったんですが、そんなとこ注目してるのは私だけですねはいはいよくわかってます。
そう言えば「恋する男はドンキホーテ」2回目にして既に客席下りが位置逆だったよ!(基本はしぃ上手、すずみん下手だが時々逆になる)。ファンの人は困らないのかな? つかどうやって決めてるんでしょう。見てると通常とは違うときは、しぃちゃんが下手の方に行ってしまうのを見たすずみんが「あ、そっち行くの? じゃ僕こっち」と言う芝居を入れているように見えてそれはそれで楽しいんですが。
その「恋する男はドンキホーテ」ですが、手拍子が入るようになってました。ムラでは千秋楽にして(私の知る限り)初めて入っていて、おお!と思ったんですが、東宝では初日はばっちり、その後は日によって多かったり少なかったりしますが、割とコンスタントに。貸切とかで初見のお客さんが多い日は揃いにくいのかな。や、私は超絶リズム音痴なのでなかなか参加できないんですが(苦笑)。
東宝は音響ちょっと違うなあと。まだ落ち着いてないのかなあ、大勢で歌うとき(芝居の最初の方とか)のバランスが悪い気がしました。後半のソロ4人歌い継ぎも、初日は音量を調節しながらだったような。
7日は「All by myself」のトウコさんのソロも音響おかしかったしなあ。スタッフの皆様、よろしくお願いします。
その反面台詞は粒だって聞えたりもして、特に避難訓練のみきちぐの「船長、海賊が!」まではっきり届いたのはよかったかなと。ね、ジュンタさん(笑)。
あと2階だとガウチョの場面の風の音が妙に耳につきました。
と、色々変わったり気になったりした訳ですが。
自分でも、色々見すぎているような気がする……。
いや、回りの友人知人は、好きな人一筋に観ていて「なんでそこ見てないの!?」みたいなとこが抜けてるという話を良く聞くのですが。
どうも、私は、そういう「一途な眼」を持っていないらしい(上記以外にも、キャリオカでギリーと一輝慎と水輝涼が並んでるとか注目してしまうとか惜別でのすずみんの立ち位置を説明できるとか)(どっちもサトリさん相手に喋ったネタだったり)。
この調子だと千秋楽終ってから見足りなかったと後悔しそうな気もしますが、ま、仕方ないよな、本能の赴くままに見たいとこ見るしか(苦笑)。
更に、色々見てるつもりでもそれぞれのファンの人から見ると全然わかっちゃいないんだろうなあと思ったり。
や、どうでもいい話です。閑話休題。
ここまで書いた後で、9日は1階SS席での観劇でした。ヅカを見始めてから初の東宝1階SS席。
……疲労困憊しました(は?)。
だって視界の中の情報量が多すぎて咀嚼しきれない。更に大階段黒燕尾群舞ではその近さと臨場感に耐えられず何故か歯を食いしばってしまったし。頭痛くなってきた(馬鹿?)。
でもまた見たいです(やっぱ馬鹿)。
何はともあれ、船は出た。(星組東宝初日)
2006年10月6日 宝塚初日観てきました。
ショー『ネオ・ダンディズム』。
「ALL by myself」を銀橋のトウコさん、そして本舞台のエンディ、みらん、和、しゅんが歌う、その場面の終盤。
薄暗がりにワタさんが大階段を下りてきたのが見えた。
歌が終わり、舞台が暗くなり、大階段中央のワタさんにスポットが当たる。
銀色の装飾のついた黒燕尾。
音楽が始まる。再び「All by myself」今度はボレロにアレンジされたものを、オーケストラが奏でる。
黒燕尾の男役たちが、ワタさんの両側から2列になって下りてくる。そして更に2列、また2列。羽山振付けの、整然とした隊列変化。
ワタさんは本舞台へ下り、ソロで踊る。
続いて下りてくるのは、ワタさんの上手にしぃちゃんとすずみん、下手にれおん、ゆかり。更にその後、上手にあかし、下手にドイちゃん。
黒燕尾の群舞。「これぞ宝塚」な、黒燕尾の群舞。
大劇場では無かった、東宝で付け加えられた場面「第21場B All by myself(B)」。
見ていて、震えが来た。
黒燕尾のボレロが加わるらしいという噂は聞いていた。が、やるとしても、サヨナラショーでやったボレロかベルばらのオマージュか、とにかく以前やったものだろうと思っていた。
それが完全新作。
ムラから東宝まで、3週間ないのに。その間にワタさんは東京と大阪でディナーショーもやっていて、大阪のディナーショーが終ったのは10月2日なのに。一体いつお稽古してるんだ。
勿論、出演者だけでは出来ないことだ。演出、振付け、音楽、全てのスタッフの力のおかげ。が、それにしても思う。
どこまでやってくれるんだ、どこまで見せてくれるんだ、この人たちは。
見事すぎて、いっそ未練がつのるじゃないか。
湖月わたるに。そして、今の星組に。
いや、まあ一般論として「タカラジェンヌに不可能はない」ってことなのかもしれませんが(みなみちゃんのえと文のタイトルより)(どんな一般論だ)。でもすごかった、すごいと思ったんだ。
黒燕尾群舞の後、ワタさん一人舞台に残って、となみちゃんとのデュエット「真情真美」に続く。
この流れなので大劇場のときのように二人とも白い衣装でなくなってしまったのは少し残念だけれど、サヨナラを意識しすぎないでかえって良かったかも知れない。あっちはDVDに残るしね。
「All by myself」に出ていた5人が次の場面に出られないのも残念、特に退団者のエンディさんとみらん君はとても残念だけれど。ワタさんに続いて本舞台に下りるメンバーの中で、ゆかり君を見るとみらん君の不在が痛切に感じられる。実際にいなくなるよりも一足早くに。
そのほかの変更点はまた後日書くとして。
終演後のご挨拶。例によって記憶を頼りに。
英真組長。
暴風雨の中(ですよね?と念を押して)(劇場内にいると外の様子がわからないからね)ご来場いただいてありがとうございました、と。一年以上一緒の専科の未沙のえるさんを含め92名でのこの公演、10名の退団者がおります。この10人のメンバーと一緒に公演できる喜びを大切にして、このメンバーでしかできないものを創り上げて行きたいと思います。と言うようなことを。
そして、ワタさん。
『愛するには短すぎる』の航海になぞらえて。自分も含めた退団者10名にとって、そして相手役の白羽ゆりにとって星組での最後の航海、本日初日という港を出港いたしました、と。
この航海には頼りになる専科の未沙のえるさんが乗船してくださいます。そして毎日たくさんのお客様が乗船してくださいます。お芝居の台詞で「かけがえのない宝物」と言っていますが、私もこの航海でたくさんの宝物を得て、そして千秋楽と言う港に着いたときには、未来に向かって一歩前に踏み出せる自分に出会いたいと思います。と、そんな感じのご挨拶でした。
カーテンコールは4回。
1回目は全員で。
ワタさんが「私の愛する星組、誇るべき星組を、また見にいらしてください」
2回目。スタンディングもちらほら。
「このような天気ですが、思い起こせばお披露目全国ツアーの初日も台風だった雨女の私です、今回もこれからどんどん充実した、いい公演になると確信しております」。
3回目。殆どオールスタンディング。わたるコール。
スタンディングの客席を見たワタさん、喋りだすまでに少し間がありました。もしかしたら感無量だったのかなと勝手に憶測。
「感激です、千秋楽まで見守っていてください」と。
4回目。何だかアナウンスが流れたような気もしなくもないけれどわたるコールと拍手で聞えない(笑)。
ワタさん、ついに下りたままの緞帳前に上手袖から登場。羽背負ったままなのでカニさん歩きで。「ありがとうございます、とっても幸せです」と。「気をつけてお帰りください」そして投げキスの後、またカニさん歩きで退場。
……もうみんな袖から出てくるまで帰らない癖がついちゃったみたいですよ(他人事のように言うな・苦笑)。
最後の初日が、明けました。
退団発表から、まだダンスリサイタルが、コパカバーナが、大劇場が、ディナーショーが、と。まだ次があるからといい続けて、ついに東宝初日。もう次の初日はない。
何はともあれ、最後の航海。
自分の気持ちの行き着く先はまだ見えない。
けれどとにかく、出演者の皆様が最後まで気持ちよく舞台に立てるよう、出航を寿ぎ航海の無事を願うばかり。
や、本当に暴風雨の船出でしたけどね。ものすごい低気圧に襲われた関東地方、帰宅したら最寄り駅のゴミ箱にぶっ壊れた傘の山が。あまりのすごさに写真を撮っていた人が多数(笑)。
ショー『ネオ・ダンディズム』。
「ALL by myself」を銀橋のトウコさん、そして本舞台のエンディ、みらん、和、しゅんが歌う、その場面の終盤。
薄暗がりにワタさんが大階段を下りてきたのが見えた。
歌が終わり、舞台が暗くなり、大階段中央のワタさんにスポットが当たる。
銀色の装飾のついた黒燕尾。
音楽が始まる。再び「All by myself」今度はボレロにアレンジされたものを、オーケストラが奏でる。
黒燕尾の男役たちが、ワタさんの両側から2列になって下りてくる。そして更に2列、また2列。羽山振付けの、整然とした隊列変化。
ワタさんは本舞台へ下り、ソロで踊る。
続いて下りてくるのは、ワタさんの上手にしぃちゃんとすずみん、下手にれおん、ゆかり。更にその後、上手にあかし、下手にドイちゃん。
黒燕尾の群舞。「これぞ宝塚」な、黒燕尾の群舞。
大劇場では無かった、東宝で付け加えられた場面「第21場B All by myself(B)」。
見ていて、震えが来た。
黒燕尾のボレロが加わるらしいという噂は聞いていた。が、やるとしても、サヨナラショーでやったボレロかベルばらのオマージュか、とにかく以前やったものだろうと思っていた。
それが完全新作。
ムラから東宝まで、3週間ないのに。その間にワタさんは東京と大阪でディナーショーもやっていて、大阪のディナーショーが終ったのは10月2日なのに。一体いつお稽古してるんだ。
勿論、出演者だけでは出来ないことだ。演出、振付け、音楽、全てのスタッフの力のおかげ。が、それにしても思う。
どこまでやってくれるんだ、どこまで見せてくれるんだ、この人たちは。
見事すぎて、いっそ未練がつのるじゃないか。
湖月わたるに。そして、今の星組に。
いや、まあ一般論として「タカラジェンヌに不可能はない」ってことなのかもしれませんが(みなみちゃんのえと文のタイトルより)(どんな一般論だ)。でもすごかった、すごいと思ったんだ。
黒燕尾群舞の後、ワタさん一人舞台に残って、となみちゃんとのデュエット「真情真美」に続く。
この流れなので大劇場のときのように二人とも白い衣装でなくなってしまったのは少し残念だけれど、サヨナラを意識しすぎないでかえって良かったかも知れない。あっちはDVDに残るしね。
「All by myself」に出ていた5人が次の場面に出られないのも残念、特に退団者のエンディさんとみらん君はとても残念だけれど。ワタさんに続いて本舞台に下りるメンバーの中で、ゆかり君を見るとみらん君の不在が痛切に感じられる。実際にいなくなるよりも一足早くに。
そのほかの変更点はまた後日書くとして。
終演後のご挨拶。例によって記憶を頼りに。
英真組長。
暴風雨の中(ですよね?と念を押して)(劇場内にいると外の様子がわからないからね)ご来場いただいてありがとうございました、と。一年以上一緒の専科の未沙のえるさんを含め92名でのこの公演、10名の退団者がおります。この10人のメンバーと一緒に公演できる喜びを大切にして、このメンバーでしかできないものを創り上げて行きたいと思います。と言うようなことを。
そして、ワタさん。
『愛するには短すぎる』の航海になぞらえて。自分も含めた退団者10名にとって、そして相手役の白羽ゆりにとって星組での最後の航海、本日初日という港を出港いたしました、と。
この航海には頼りになる専科の未沙のえるさんが乗船してくださいます。そして毎日たくさんのお客様が乗船してくださいます。お芝居の台詞で「かけがえのない宝物」と言っていますが、私もこの航海でたくさんの宝物を得て、そして千秋楽と言う港に着いたときには、未来に向かって一歩前に踏み出せる自分に出会いたいと思います。と、そんな感じのご挨拶でした。
カーテンコールは4回。
1回目は全員で。
ワタさんが「私の愛する星組、誇るべき星組を、また見にいらしてください」
2回目。スタンディングもちらほら。
「このような天気ですが、思い起こせばお披露目全国ツアーの初日も台風だった雨女の私です、今回もこれからどんどん充実した、いい公演になると確信しております」。
3回目。殆どオールスタンディング。わたるコール。
スタンディングの客席を見たワタさん、喋りだすまでに少し間がありました。もしかしたら感無量だったのかなと勝手に憶測。
「感激です、千秋楽まで見守っていてください」と。
4回目。何だかアナウンスが流れたような気もしなくもないけれどわたるコールと拍手で聞えない(笑)。
ワタさん、ついに下りたままの緞帳前に上手袖から登場。羽背負ったままなのでカニさん歩きで。「ありがとうございます、とっても幸せです」と。「気をつけてお帰りください」そして投げキスの後、またカニさん歩きで退場。
……もうみんな袖から出てくるまで帰らない癖がついちゃったみたいですよ(他人事のように言うな・苦笑)。
最後の初日が、明けました。
退団発表から、まだダンスリサイタルが、コパカバーナが、大劇場が、ディナーショーが、と。まだ次があるからといい続けて、ついに東宝初日。もう次の初日はない。
何はともあれ、最後の航海。
自分の気持ちの行き着く先はまだ見えない。
けれどとにかく、出演者の皆様が最後まで気持ちよく舞台に立てるよう、出航を寿ぎ航海の無事を願うばかり。
や、本当に暴風雨の船出でしたけどね。ものすごい低気圧に襲われた関東地方、帰宅したら最寄り駅のゴミ箱にぶっ壊れた傘の山が。あまりのすごさに写真を撮っていた人が多数(笑)。
明日は東宝初日です。
ここ最近退団公演モードに入りすぎているので、ちょっと肩の力を抜いて私らしいことをやってみようかと思いました。
と言う訳で、『愛短』SSです(私らしいことってそれか)。
船長さんネタです。他愛のない話です。
http://kine.nobody.jp/mauretania1.html
SSの前に感想ちゃんと書けよって感じですが。新公の感想もまだ途中だし。いつ書くんだ一体。
と言う訳で、明日は東宝初日(もう今日だよ!)。
ここ最近退団公演モードに入りすぎているので、ちょっと肩の力を抜いて私らしいことをやってみようかと思いました。
と言う訳で、『愛短』SSです(私らしいことってそれか)。
船長さんネタです。他愛のない話です。
http://kine.nobody.jp/mauretania1.html
SSの前に感想ちゃんと書けよって感じですが。新公の感想もまだ途中だし。いつ書くんだ一体。
と言う訳で、明日は東宝初日(もう今日だよ!)。
今日はお稽古最終日だったそうです。
2006年10月1日 宝塚ご親切な方に稽古出の様子を教えていただきました。ありがとうございます。
「頭にばらの花冠をつけて白い扇を持って登場したわたるくんはかわいらしくてカッコよくて爽やかでした。」
独り占めするのは勿体無いのでご紹介させていただきます。
私が退団者お稽古最終日の出を見たのはケロさんみっこさんかのちかちゃんのときだけなのですが、そのときもばらの花冠だったことを思い出しました。
***
ディナーショーについて書き忘れていたこと。
24日の客席、和くんとベニー、あと娘役ちゃんが何人か後ろの席に来てました。ディナー終ったあとショーから。
ベニーは黒ずくめ、和くんは会服(紫の方)でした。
***
何だかここにきてメールとかチケットのお誘いとか(これはリアル知人からも)、ぽつぽついただきます。
退団者ファンということをひけらかさない退団者ファンということに甘えない他人様に迷惑はかけない等々なるべく心がけて普通に普通にと思っている訳ですが(どう見えているかは別として、一応心がけとしては)(どの程度のファンなんだってこともあるし)、それでもそうやって気にかけてくれる人がいるというのは、やはり有難いことです。と言うかいざ退団となってやっと誰のファンか認識されたと言うことなのか?(苦笑)
あと1ヶ月と少し、ぼちぼちやっていきます。
「頭にばらの花冠をつけて白い扇を持って登場したわたるくんはかわいらしくてカッコよくて爽やかでした。」
独り占めするのは勿体無いのでご紹介させていただきます。
私が退団者お稽古最終日の出を見たのはケロさんみっこさんかのちかちゃんのときだけなのですが、そのときもばらの花冠だったことを思い出しました。
***
ディナーショーについて書き忘れていたこと。
24日の客席、和くんとベニー、あと娘役ちゃんが何人か後ろの席に来てました。ディナー終ったあとショーから。
ベニーは黒ずくめ、和くんは会服(紫の方)でした。
***
何だかここにきてメールとかチケットのお誘いとか(これはリアル知人からも)、ぽつぽついただきます。
退団者ファンということをひけらかさない退団者ファンということに甘えない他人様に迷惑はかけない等々なるべく心がけて普通に普通にと思っている訳ですが(どう見えているかは別として、一応心がけとしては)(どの程度のファンなんだってこともあるし)、それでもそうやって気にかけてくれる人がいるというのは、やはり有難いことです。と言うかいざ退団となってやっと誰のファンか認識されたと言うことなのか?(苦笑)
あと1ヶ月と少し、ぼちぼちやっていきます。
日々雑事。(公式に反応とか)
2006年9月29日 宝塚ディナーショー感想にかまけていたため、遅ればせながら、東宝での退団者追加の件について。
---------------------
2006/09/26
星組 退団者のお知らせ(追)。
羽鷺つばさ
柚乃玲花
2006年11月12日(星組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団
---------------------
羽鷺つばさくんはYoungBloods!!で三バカトリオ…じゃない、スターを目指せ若手三人組のひとりだったことを思い出します。89期か。柚乃玲花ちゃんも同じ学年なんだよね。
みんなみんな、最後まで幸せな舞台生活でありますように。幸せな未来が待っていますように。
***
私信。
マグカップがウケたようでうれしいです。
今回ネタとして緑野さんと、同じ誕生日のnanakoさん、近い誕生日のハイディさんにまとめて湖月わたるシングルコレクションCDという案もありました。が、まっつファンゆみこファントウコファンのお三方に、ネタとしても怒られそうな気もしてやめました(あくまでもネタなのか)(コストとウケる度合いの兼ね合いの問題もある)(せこい)。
てな訳で、日々雑事。
---------------------
2006/09/26
星組 退団者のお知らせ(追)。
羽鷺つばさ
柚乃玲花
2006年11月12日(星組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団
---------------------
羽鷺つばさくんはYoungBloods!!で三バカトリオ…じゃない、スターを目指せ若手三人組のひとりだったことを思い出します。89期か。柚乃玲花ちゃんも同じ学年なんだよね。
みんなみんな、最後まで幸せな舞台生活でありますように。幸せな未来が待っていますように。
***
私信。
マグカップがウケたようでうれしいです。
今回ネタとして緑野さんと、同じ誕生日のnanakoさん、近い誕生日のハイディさんにまとめて湖月わたるシングルコレクションCDという案もありました。が、まっつファンゆみこファントウコファンのお三方に、ネタとしても怒られそうな気もしてやめました(あくまでもネタなのか)(コストとウケる度合いの兼ね合いの問題もある)(せこい)。
てな訳で、日々雑事。
カウントダウン。(湖月わたるディナーショー『Passion』)
2006年9月28日 宝塚しつこく『Passion』。あと少しだけ。
やっとカーテンコールの話。
ところでチケットとのプログラムの色が回によって違いました。24日はピンク、25日夜はピンクとグリーン。25日昼はどうだったんだろう。あと大阪は。
24日、つまり初日から。
カーテンコールは全部で3回、だったと思う。
拍手に応えて再び登場したワタさん。この白い衣装は、Acrossの最後と一緒かなあ。
「わたくし、ついこの間大劇場を卒業したばかりなのですが、もうこうしてディナーショーをさせていただいております」と、笑顔で。私もですが、皆さんもお忙しい中お出でいただいて、と、客席にお礼を。
2回目は、まだ退団するという実感がないのですが、こうして振り返るディナーショーをさせていただいて有難い、と言うようなこと。
3回目は、全員で。下手からワタさんと3人娘、上手からとなみちゃんが出てくるのですが、となみちゃんの出てくるタイミングが遅れる(笑)。ワタさん「離れ小島なんで」と笑って、離れて立っているとなみちゃんに「もう少しくっつかない?」と言ってました。ちょこちょこと距離を詰める娘役ちゃんたちがの動きがカワイイ。
そして全員で、ありがとうございました!と。
25日夜。東京での3公演のみっつめ。一応、千秋楽。
「ちょうど一週間前に宝塚大劇場での千秋楽を終えました」と。東京でのディナーショーも無事終えることが出来て、これも皆様のおかげですとかほっとしておりますとか、そういうようなこと。
2回目は全員出てきて「温かい拍手ありがとうございます」。
そして改めて一人一人紹介。「コロちゃーん!」「花愛ちゃーん!」「南海ちゃーん!」そして「となみ!」と一人ずつ呼びかけて。(と言う訳で今回から花愛瑞穂ちゃんは花愛ちゃん呼びに統一してみた)
前列のテーブルに座っていた名倉先生を紹介。椅子の場面の振り付けをしていただきました、と言ってから「後で駄目出しお願いします」笑いが起きると「いや大阪に向けて」。
更にサミーさんもご紹介。「今回星組メドレーをやったのですが、いつも私の前でサミーさんが踊っていらして」と。サミーさんはAcross千秋楽にもいらしてましたね。
3回目はひとりで。「来週は大阪でディナーショー、そして十日しないうちに再び東京にやってきます」ハードスケジュールにも、身も心も健康で有難いことです、と。そして、皆様にまたお出でいただけるのがうれしい、ついてきてください、と。
そろそろ終わりかな、という雰囲気もあったんですが、拍手が鳴り止まない。下手袖からひょこっと顔を出したワタさん、4回目のカーテンコール。
「私もですが、皆様もお元気ですねー」場内から笑いが。
「これで(これからも)乗り切れます。あの暑い夏を乗り切ったんですから、秋も乗り切って行きましょう!」
そんな感じで、最後でした。
楽しかったです。
楽しかったんです、が。
最後の「あと十日しないうちに東京」の言葉。
え? ほんとに? そんなにすぐに?
いきなり現実に引き戻されたような気がして、ちょっと動揺した。
そしてその後の「秋も乗り切って」って、乗り切ったら終っちゃうじゃん。
え? えええ?
勿論、わかっていた。わかっている。
でも、思い知らされるのは、またちょっと違うね。
と、長々と書いて参りましたが。とにかく記憶が頼りなので。DVD発売されたら「違うじゃん」となること請け合い(笑)。
ディナーショーは最初全日程参加とか考えたんですが(ケロさんディナーショーにファンの皆様が3回全部参加していたのが記憶に新しかったので。少なくとも私の周りは)、途中で冷静になりました。色々な意味でそれは止めといた方がいいだろうと。でも1回じゃ物足りないのもわかってた。で、東京初日と東京楽の参戦と相成りました。チケットの神様も微笑んでくれたし(こういうときだけ神様を持ち出す)。
うん、ちょうど良かった、と思います。
と言う訳で、月曜日は大阪での様子を求めてネットをさ迷うことにします(笑)。
やっとカーテンコールの話。
ところでチケットとのプログラムの色が回によって違いました。24日はピンク、25日夜はピンクとグリーン。25日昼はどうだったんだろう。あと大阪は。
24日、つまり初日から。
カーテンコールは全部で3回、だったと思う。
拍手に応えて再び登場したワタさん。この白い衣装は、Acrossの最後と一緒かなあ。
「わたくし、ついこの間大劇場を卒業したばかりなのですが、もうこうしてディナーショーをさせていただいております」と、笑顔で。私もですが、皆さんもお忙しい中お出でいただいて、と、客席にお礼を。
2回目は、まだ退団するという実感がないのですが、こうして振り返るディナーショーをさせていただいて有難い、と言うようなこと。
3回目は、全員で。下手からワタさんと3人娘、上手からとなみちゃんが出てくるのですが、となみちゃんの出てくるタイミングが遅れる(笑)。ワタさん「離れ小島なんで」と笑って、離れて立っているとなみちゃんに「もう少しくっつかない?」と言ってました。ちょこちょこと距離を詰める娘役ちゃんたちがの動きがカワイイ。
そして全員で、ありがとうございました!と。
25日夜。東京での3公演のみっつめ。一応、千秋楽。
「ちょうど一週間前に宝塚大劇場での千秋楽を終えました」と。東京でのディナーショーも無事終えることが出来て、これも皆様のおかげですとかほっとしておりますとか、そういうようなこと。
2回目は全員出てきて「温かい拍手ありがとうございます」。
そして改めて一人一人紹介。「コロちゃーん!」「花愛ちゃーん!」「南海ちゃーん!」そして「となみ!」と一人ずつ呼びかけて。(と言う訳で今回から花愛瑞穂ちゃんは花愛ちゃん呼びに統一してみた)
前列のテーブルに座っていた名倉先生を紹介。椅子の場面の振り付けをしていただきました、と言ってから「後で駄目出しお願いします」笑いが起きると「いや大阪に向けて」。
更にサミーさんもご紹介。「今回星組メドレーをやったのですが、いつも私の前でサミーさんが踊っていらして」と。サミーさんはAcross千秋楽にもいらしてましたね。
3回目はひとりで。「来週は大阪でディナーショー、そして十日しないうちに再び東京にやってきます」ハードスケジュールにも、身も心も健康で有難いことです、と。そして、皆様にまたお出でいただけるのがうれしい、ついてきてください、と。
そろそろ終わりかな、という雰囲気もあったんですが、拍手が鳴り止まない。下手袖からひょこっと顔を出したワタさん、4回目のカーテンコール。
「私もですが、皆様もお元気ですねー」場内から笑いが。
「これで(これからも)乗り切れます。あの暑い夏を乗り切ったんですから、秋も乗り切って行きましょう!」
そんな感じで、最後でした。
楽しかったです。
楽しかったんです、が。
最後の「あと十日しないうちに東京」の言葉。
え? ほんとに? そんなにすぐに?
いきなり現実に引き戻されたような気がして、ちょっと動揺した。
そしてその後の「秋も乗り切って」って、乗り切ったら終っちゃうじゃん。
え? えええ?
勿論、わかっていた。わかっている。
でも、思い知らされるのは、またちょっと違うね。
と、長々と書いて参りましたが。とにかく記憶が頼りなので。DVD発売されたら「違うじゃん」となること請け合い(笑)。
ディナーショーは最初全日程参加とか考えたんですが(ケロさんディナーショーにファンの皆様が3回全部参加していたのが記憶に新しかったので。少なくとも私の周りは)、途中で冷静になりました。色々な意味でそれは止めといた方がいいだろうと。でも1回じゃ物足りないのもわかってた。で、東京初日と東京楽の参戦と相成りました。チケットの神様も微笑んでくれたし(こういうときだけ神様を持ち出す)。
うん、ちょうど良かった、と思います。
と言う訳で、月曜日は大阪での様子を求めてネットをさ迷うことにします(笑)。
星降る中の星、白く明るく。(湖月わたるディナーショー『Passion』)
2006年9月27日 宝塚『Passion』の話、続き。
客席は4人がけのテーブル。
今まで行ったディナーショーはいつも8人くらいのテーブルだったので驚いた。この方がたくさん客が入るんだろうな。
テーブルの間も歩き回れる程の隙間はないので、客席下りは十字に通した通路のみ。
実は25日は通路際のテーブルでした。超絶美味しかった。あの至近距離はやばい。思考停止するね(苦笑)。
さて、宙組時代の作品に続いて。
「わたるさんのために作られた三つの作品の主題歌です」
ワタさんは、黒燕尾というニュートラルな衣装で現れた。
ひとつめは『夜明けの天使たち』から「憎しみの大地」。
私はこの作品をビデオで見た。
端正な燕尾服姿に、あの途方に暮れて惑う青年の姿が重なる。
そして、何度も繰り返し見たラストシーン。幕が下りる瞬間の表情を一生懸命に探った。
ふたつめは『TEMPEST』から「ナイトメア」。
黒い影が舞台を走り抜ける。南海・花愛・音花の三人。シャープなダンス。
そして、ワタさん。そう言えば、ここまでダンスらしいダンスが無かったなあ、と思う。翻弄される場面でありながら力強い、ワタさんらしい、ダイナミックなドラマのある踊り。
そして、となみ。足首の見える丈の白いドレスで、長い髪を下ろした姿で。ふたり切なく激しく。やがてとなみは幻のように去り、一人残される。
みっつめ。『月夜歌聲』から「月夜歌聲」。
途中まで歌っていた姿が、盛り上がる旋律のところで袖に消えた。暫くの後、再び現れる。白い仮面をつけて。そしてまた歌いだす。
違った。
今までイベントや録音で聞いたときと。
それは観る側の先入観かもしれないし、歌う本人自身も思うところがあったのかもしれない。顔を隠している分、歌に込められた思い。表情が見えない分、読み取ろうとする思い。
とにかく、今までに聞いたことがないような、あこがれとかせつなさとか力強さとか穏やかで深い愛情とか、その裏のひとつまみの絶望とか、そんなものがないまぜになった、歌。
勿論、私はこの作品を見てはいない。ぴあで公演があることを知ったものの、当時の私にはチケット入手の方法はなかった(ついでに粗筋を読んで素直にあの映画が原作だと思っていた)。
でも、今回聞いて、その姿を見て、思った。
これって、そういう歌だったんだ。
影ソロ、と言うか影デュエットは誰だったんだろう。みなみちゃん?コロちゃん?
万雷の拍手の中、ワタさんは去り。
三人娘が、今度は黒に赤を効かせたドレスで現れる。専科時代の作品。
「東京に来ない作品もありました」と言うことで(てことは大阪では「関西ではやらなかった作品も」とか曲が違うんだろうか)、まずは「ミレニアム・チャレンジャー!」。
リードボーカルみなみがえらいオトコマエな歌とダンスでした。客席アピールも怠りません。あのふんわりした風貌とのギャップがすごい。好きだ。
Acrossでも着ていた紫スーツで「アリアーヌ・愛の幻」。切なく。
そして一旦下手袖に引っ込み、上着を脱いで椅子を持って現れる。
上手からはとなみ。金髪のシャギーが入ったショートの鬘に、ラベンダー色のドレス。ウメちゃんがAcrossで着ていたものに似ている、ような気がする。あの時はメルヘンチックに見えたのに、雰囲気か曲のせいか、スタンドカラーがチャイナ風に見えて、大人っぽい。
曲は「Little Boy Blues」。影ソロは最初男役の録音かと思ったが、花愛ちゃんのようでした。ハスキーでドラマチック、すごいな。
挑発しあうように踊る二人……って、これ、嘉月さんと踊ってたやつか!
となみちゃんが、外見は美少女なのに大人の女の表情、大胆な振り、一種倒錯的な色気。とにかく美しい。
そして、そんな彼女に大人の余裕で対しつつ、ふと刹那溺れる男。
舞台にとなみ一人残り「ばらのスーベニール」。
瞳がきらきら輝いている。もしかして、泣いているのか。
大きな目に涙をためて「別れがこの世の定めなら」と高らかに歌うとなみ。泣くなとなみん……。
しんとした空気を破るイントロは「COPACABANA」!
通路下手側からワタさん登場。黒に金をあしらったラテン風衣装で。三人娘も客席で踊る。
「皆さん楽しんでますかー!」「何だか大人しいですよー!」「踊ってますかー!」うわぁ、コパだ(笑)。
ちなみに24日は立ち上がってワタさんと踊るおじさん登場。勇者だ。「おじさん」だから許されたんだよな、多分。 25日は「踊るわけないか」と自己ツッコミしてました。
舞台に戻って赤いドレスのとなみも登場。みんなで楽しく。
今回唯一のトークコーナー。わたとなで。
「今回はわたるさんの新人の頃の曲も歌いましたが、新人公演の失敗談をお聞きしたいなと……」とそこまで言って何故か語尾がぐずぐずになるとなみ。「思ったのね」とワタさん助け舟(笑)。
シメさんの退団公演で新公主役をやったとき、元々細い方なのに退団公演中と言うことで更に細くなっていて、衣装が大変だったと。ズボンがどうにか入ったけれどきつきつで「床に落ちたバラを拾って歌い出す場面があって、膝をついて拾わなきゃならないんですが、どうしようどうしようと思って」しゅったっ!と一瞬でめちゃくちゃ素早く拾う様子を再現してくれました(笑)。
ちなみにご本人は「退団公演でやせるかなと思ったけど、全然やせませんでした。身も心も健康で」だそうです。それは何より。
で「となみちゃんは? 何か失敗談ある?」
逆襲されたとなみ「たくさんありすぎて……」と口ごもり。すかさずワタさん「どうしてあんなにカツラ落とすの?」。わかりません、と更に口ごもるとなみ。
何でも『ベルサイユのばら』初日、牢獄の場面でやらかしたんだそうです。短い鬘の上から長い鬘を被っていて断頭台に上がるとき上の鬘を取る手順なんだそうですが、振向いたら髪が短くなっていたと(笑)。「どうするんだろう拾う訳にはいかないしロケットの時まで残ってたらどうしよう」とか頭の中早送りで考えたそうです。が、となみ本人は全く気づかないまま熱演。
「結局どうなったんでしょうね」「知らない」「知りません」だそうです。いや初めて聞いた。
と言うのは24日で、25日は「フェルゼンをやっている間は言えなかった失敗談」。全国ツアーでスウェーデン宮廷の場面、国王の前で跪いたときにビリッとズボンが音を立てて(…)一体どこが破れたんだろうどうしようどうしようと考えながら次は客席を駆け抜ける場面、マントで前を隠したまま客席への階段を下りたら……コケた。
「でも皆さん優しい」コケた瞬間照明さんはさっとスポットを落としてくれ、お客さんからは「大丈夫ですか」と声をかけられたそうです。「あの新潟の会場は決して忘れません」つかそんなことがあったのか(笑)。
あとは、本公演でフェルゼンとアントワネットの逢引の場面、船に乗り込むのが大変だった話。スタッフさんが黒い幕を掲げて客席から見えないようにしてくれていたんですが、新人公演を見たら、幕を掲げている様子が客席から見える! これはまずいと翌日から、先に乗り込んだワタさんが幕を掲げ、となみちゃんが「お邪魔しまーす」と乗り込むことになったと。曰く「忍ぶ恋は大変」。
冷や汗かきつつとなみ退場、次はオリジナル曲「スターダスト・アイズ」。
「阪急ホールディングスの角社長の作ってくださった曲です」。……ここで、宝塚のトップスターは阪急社長に曲を作ってもらえるのか、とか、阪急の社長になれば宝塚トップスターに自分の曲を歌ってもらえるのか、とか客席思っただろうなあ(で、客席では後者が多いんじゃないかと)。
学生のときバンドをやっていて、そのときに作った曲だそうで、ワタさん曰く「大変美しい、ナイーブな曲です」と。
いつの間にか星が降り始めた、というようなフレーズで始まる曲。実際、美しくナイーブな、寂しげだけれどどこかすがすがしい、しみじみといい曲でした。「夢を見続けるために瞳は閉じない」という歌詞が印象的。60〜70年代フォークソング風の素朴な感じが、ワタさんの声に合っていたなあと。意外な、と言っては失礼だれど、意外な拾い物でした。
「たった一度だけの」芝居はいまいちだったけれど(シビさんとワタさんの熱演で山場盛り上げてはくれたけれど)、主題歌はいい曲だよね。「たった一度だけの特別な人生…」と歌われると、ああそうだなあと。
「愛の面影」この声を聞くと、あの一幕ラストを思い出した。階段を上がりその奥に消えていく横顔に、あの日の銀橋ですっと横を向く決然とした表情を重ねた。
長い後奏が終わり。
白い衣装で現れたワタさん。今まで数々の宝塚の歌を歌ってきました、と。私を育ててくれた歌です、と。
そして「最後の曲になりました」。
歌は「Story」。
……「Across」と「ANNIVERSARY」と「Story」はいきなり歌うの禁止。(でも全部シングルコレクションCDに入ってるんだよ)
途中、照明も真っ白になって、白い衣装の姿が浮かび上がる。
白く、明るく輝く星。
眩しかった。
***
長くなりすぎるので、カーテンコールは2日まとめて別欄に続く。
客席は4人がけのテーブル。
今まで行ったディナーショーはいつも8人くらいのテーブルだったので驚いた。この方がたくさん客が入るんだろうな。
テーブルの間も歩き回れる程の隙間はないので、客席下りは十字に通した通路のみ。
実は25日は通路際のテーブルでした。超絶美味しかった。あの至近距離はやばい。思考停止するね(苦笑)。
さて、宙組時代の作品に続いて。
「わたるさんのために作られた三つの作品の主題歌です」
ワタさんは、黒燕尾というニュートラルな衣装で現れた。
ひとつめは『夜明けの天使たち』から「憎しみの大地」。
私はこの作品をビデオで見た。
端正な燕尾服姿に、あの途方に暮れて惑う青年の姿が重なる。
そして、何度も繰り返し見たラストシーン。幕が下りる瞬間の表情を一生懸命に探った。
ふたつめは『TEMPEST』から「ナイトメア」。
黒い影が舞台を走り抜ける。南海・花愛・音花の三人。シャープなダンス。
そして、ワタさん。そう言えば、ここまでダンスらしいダンスが無かったなあ、と思う。翻弄される場面でありながら力強い、ワタさんらしい、ダイナミックなドラマのある踊り。
そして、となみ。足首の見える丈の白いドレスで、長い髪を下ろした姿で。ふたり切なく激しく。やがてとなみは幻のように去り、一人残される。
みっつめ。『月夜歌聲』から「月夜歌聲」。
途中まで歌っていた姿が、盛り上がる旋律のところで袖に消えた。暫くの後、再び現れる。白い仮面をつけて。そしてまた歌いだす。
違った。
今までイベントや録音で聞いたときと。
それは観る側の先入観かもしれないし、歌う本人自身も思うところがあったのかもしれない。顔を隠している分、歌に込められた思い。表情が見えない分、読み取ろうとする思い。
とにかく、今までに聞いたことがないような、あこがれとかせつなさとか力強さとか穏やかで深い愛情とか、その裏のひとつまみの絶望とか、そんなものがないまぜになった、歌。
勿論、私はこの作品を見てはいない。ぴあで公演があることを知ったものの、当時の私にはチケット入手の方法はなかった(ついでに粗筋を読んで素直にあの映画が原作だと思っていた)。
でも、今回聞いて、その姿を見て、思った。
これって、そういう歌だったんだ。
影ソロ、と言うか影デュエットは誰だったんだろう。みなみちゃん?コロちゃん?
万雷の拍手の中、ワタさんは去り。
三人娘が、今度は黒に赤を効かせたドレスで現れる。専科時代の作品。
「東京に来ない作品もありました」と言うことで(てことは大阪では「関西ではやらなかった作品も」とか曲が違うんだろうか)、まずは「ミレニアム・チャレンジャー!」。
リードボーカルみなみがえらいオトコマエな歌とダンスでした。客席アピールも怠りません。あのふんわりした風貌とのギャップがすごい。好きだ。
Acrossでも着ていた紫スーツで「アリアーヌ・愛の幻」。切なく。
そして一旦下手袖に引っ込み、上着を脱いで椅子を持って現れる。
上手からはとなみ。金髪のシャギーが入ったショートの鬘に、ラベンダー色のドレス。ウメちゃんがAcrossで着ていたものに似ている、ような気がする。あの時はメルヘンチックに見えたのに、雰囲気か曲のせいか、スタンドカラーがチャイナ風に見えて、大人っぽい。
曲は「Little Boy Blues」。影ソロは最初男役の録音かと思ったが、花愛ちゃんのようでした。ハスキーでドラマチック、すごいな。
挑発しあうように踊る二人……って、これ、嘉月さんと踊ってたやつか!
となみちゃんが、外見は美少女なのに大人の女の表情、大胆な振り、一種倒錯的な色気。とにかく美しい。
そして、そんな彼女に大人の余裕で対しつつ、ふと刹那溺れる男。
舞台にとなみ一人残り「ばらのスーベニール」。
瞳がきらきら輝いている。もしかして、泣いているのか。
大きな目に涙をためて「別れがこの世の定めなら」と高らかに歌うとなみ。泣くなとなみん……。
しんとした空気を破るイントロは「COPACABANA」!
通路下手側からワタさん登場。黒に金をあしらったラテン風衣装で。三人娘も客席で踊る。
「皆さん楽しんでますかー!」「何だか大人しいですよー!」「踊ってますかー!」うわぁ、コパだ(笑)。
ちなみに24日は立ち上がってワタさんと踊るおじさん登場。勇者だ。「おじさん」だから許されたんだよな、多分。 25日は「踊るわけないか」と自己ツッコミしてました。
舞台に戻って赤いドレスのとなみも登場。みんなで楽しく。
今回唯一のトークコーナー。わたとなで。
「今回はわたるさんの新人の頃の曲も歌いましたが、新人公演の失敗談をお聞きしたいなと……」とそこまで言って何故か語尾がぐずぐずになるとなみ。「思ったのね」とワタさん助け舟(笑)。
シメさんの退団公演で新公主役をやったとき、元々細い方なのに退団公演中と言うことで更に細くなっていて、衣装が大変だったと。ズボンがどうにか入ったけれどきつきつで「床に落ちたバラを拾って歌い出す場面があって、膝をついて拾わなきゃならないんですが、どうしようどうしようと思って」しゅったっ!と一瞬でめちゃくちゃ素早く拾う様子を再現してくれました(笑)。
ちなみにご本人は「退団公演でやせるかなと思ったけど、全然やせませんでした。身も心も健康で」だそうです。それは何より。
で「となみちゃんは? 何か失敗談ある?」
逆襲されたとなみ「たくさんありすぎて……」と口ごもり。すかさずワタさん「どうしてあんなにカツラ落とすの?」。わかりません、と更に口ごもるとなみ。
何でも『ベルサイユのばら』初日、牢獄の場面でやらかしたんだそうです。短い鬘の上から長い鬘を被っていて断頭台に上がるとき上の鬘を取る手順なんだそうですが、振向いたら髪が短くなっていたと(笑)。「どうするんだろう拾う訳にはいかないしロケットの時まで残ってたらどうしよう」とか頭の中早送りで考えたそうです。が、となみ本人は全く気づかないまま熱演。
「結局どうなったんでしょうね」「知らない」「知りません」だそうです。いや初めて聞いた。
と言うのは24日で、25日は「フェルゼンをやっている間は言えなかった失敗談」。全国ツアーでスウェーデン宮廷の場面、国王の前で跪いたときにビリッとズボンが音を立てて(…)一体どこが破れたんだろうどうしようどうしようと考えながら次は客席を駆け抜ける場面、マントで前を隠したまま客席への階段を下りたら……コケた。
「でも皆さん優しい」コケた瞬間照明さんはさっとスポットを落としてくれ、お客さんからは「大丈夫ですか」と声をかけられたそうです。「あの新潟の会場は決して忘れません」つかそんなことがあったのか(笑)。
あとは、本公演でフェルゼンとアントワネットの逢引の場面、船に乗り込むのが大変だった話。スタッフさんが黒い幕を掲げて客席から見えないようにしてくれていたんですが、新人公演を見たら、幕を掲げている様子が客席から見える! これはまずいと翌日から、先に乗り込んだワタさんが幕を掲げ、となみちゃんが「お邪魔しまーす」と乗り込むことになったと。曰く「忍ぶ恋は大変」。
冷や汗かきつつとなみ退場、次はオリジナル曲「スターダスト・アイズ」。
「阪急ホールディングスの角社長の作ってくださった曲です」。……ここで、宝塚のトップスターは阪急社長に曲を作ってもらえるのか、とか、阪急の社長になれば宝塚トップスターに自分の曲を歌ってもらえるのか、とか客席思っただろうなあ(で、客席では後者が多いんじゃないかと)。
学生のときバンドをやっていて、そのときに作った曲だそうで、ワタさん曰く「大変美しい、ナイーブな曲です」と。
いつの間にか星が降り始めた、というようなフレーズで始まる曲。実際、美しくナイーブな、寂しげだけれどどこかすがすがしい、しみじみといい曲でした。「夢を見続けるために瞳は閉じない」という歌詞が印象的。60〜70年代フォークソング風の素朴な感じが、ワタさんの声に合っていたなあと。意外な、と言っては失礼だれど、意外な拾い物でした。
「たった一度だけの」芝居はいまいちだったけれど(シビさんとワタさんの熱演で山場盛り上げてはくれたけれど)、主題歌はいい曲だよね。「たった一度だけの特別な人生…」と歌われると、ああそうだなあと。
「愛の面影」この声を聞くと、あの一幕ラストを思い出した。階段を上がりその奥に消えていく横顔に、あの日の銀橋ですっと横を向く決然とした表情を重ねた。
長い後奏が終わり。
白い衣装で現れたワタさん。今まで数々の宝塚の歌を歌ってきました、と。私を育ててくれた歌です、と。
そして「最後の曲になりました」。
歌は「Story」。
……「Across」と「ANNIVERSARY」と「Story」はいきなり歌うの禁止。(でも全部シングルコレクションCDに入ってるんだよ)
途中、照明も真っ白になって、白い衣装の姿が浮かび上がる。
白く、明るく輝く星。
眩しかった。
***
長くなりすぎるので、カーテンコールは2日まとめて別欄に続く。
星の王子様…だったころ(笑)。(湖月わたるディナーショー『Passion』)
2006年9月26日 宝塚と言う訳で、改めて『Passion』の話。
構成・演出 三木章雄。前述のとおり「湖月わたるヒストリー」といった趣きの内容。初舞台から今まで時間軸どおりのシンプルかつオーソドックスな構成ではありますが、最後のディナーショーとしては、それが良かった。「ジブリメドレーでなければいいや」とか期待値を低くしようと心がけていた私は、大満足でした。
(前回ディナーショー『Aqua』のジブリメドレーでは太鼓を叩きながら練り歩く姿にちょっと……会場にいて生でその雰囲気を味わえればきっと楽しかったんだろうけどなー、と。ちなみに演出はやはり三木章雄、コーラスメンバーも2人かぶっている)
9/24の夕と25の夕、2回観ました。
フレッシュメドレー(1989〜1998)。
舞台中央奥、一段高くなったところの幕が上がって、赤い総スパンに金飾りの衣装で登場。
歌いだすは「ディガディガドゥ」そしてその名のとおり1989〜1998年の出演作、つまり星組メドレー。コーラスガールズは黒、となみちゃんは赤いドレス。
怒濤のメドレーが終わりご挨拶。
そして、衣装替えで失礼するのでとその間「しっかりものの白羽さんにお願いします」何故かここで笑いが。25日は「誰が見ても一番しっかりものの白羽さん」とバージョンアップしていました。そんなに言わなくても口が四角な困り笑顔のとなみ(笑)。
しかしとなみちゃん、ちゃんと「引き続き、新人公演時代の作品を振り返ります」とご紹介。初台詞、初ソロ、初銀橋、etc。そして新人公演主役をした作品は「私が相手役を務めます」とぺこりとお辞儀をするとなみちゃん。
「題して、湖月わたる初物尽くしものがたり〜!」……ここは2回とも微妙な笑いが起きてましたが、ま、いっか。
いきなり聞きなれたイントロ。
「♪ごらんなさい、ごらんなさい」歌いだすとなみとコーラス3人娘。あー、娘役ちゃんが歌うとこの歌も可愛いなあと思っていたら、
「♪湖月わたるの物語」
……はい?
「♪ごらんなさい、ごらんなさい、初物尽くし、で・す★」
って小首かしげて、カワイイじゃないかキミら(笑)。
「汗と涙のお話、一人のスターの物語」ときて、最後は「ベルサイユのばらー」のメロディで「湖月わたるーさまー、星のー王子ーさまー」と来ましたよ。
隣の席の人は「王子様ぁ?」とツッコミ入れてましたが。や、それは言わないでおこうよ……(苦笑)。
歌が終るとやおらとなみシリアス顔で。
「ここはフランス国境。ベルサイユを目指すフェルゼンの前に現れたのは、村の男達」
「しかしあっけないものだなー」
って、みなみ、花愛、音花の3人で村の青年小芝居開始。ドレス姿で、つかその堂に入った男役声は何事!(特に花愛ちゃん。コロちゃんはまだちょっと可愛らしかった)
と、そこへ下手からこそこそとワタさん登場。黄色のふわふわした綺麗な衣装に、村の青年の帽子を被り鍬をかついで。くるりと向き直り
「しかし私を殺そうとする者を私は許そう!」
……これが新人公演初台詞だったらしいです。「村の男4からフェルゼンへ、この転身を誰が予想したでしょう」大真面目なとなみ。
初ソロは『メイフラワー』、初銀橋は『白夜伝説』でしたっけ?(にわかファンの悲しさ記憶が怪しい)(違ってたらこっそり教えてください)「ズボンを破りながら渡った銀橋」とか言われてました。この辺で三人娘ともちょっと絡み、24日はみなみちゃん25日夜はコロちゃんを抱き寄せてました。てことは25日昼は花愛ちゃんだったのかな?
そして記念すべき初台詞、香番にも役名が!「その名も凛々しいタクシス少尉」とみなみがうっとりと語る中、思い切りかっこつけて階段を上り振向いたワタさん。
「……陛下!」
それだけかよ、と照明当たってないにも関わらずコケる小芝居に余念が無い三人娘が愛しい。特にみなみちゃん。長い手足を存分に使ってのコケっぷりが見事(笑)。
初ポスター『FILM MAKING』。帽子かぶって黒ブチ眼鏡、白いドレスに着替えて出てきたとなみちゃんも同じく眼鏡をかけて、二人で楽しくデュエット。
ついに新人公演主役、と言いつつ、ワタさんは帽子と眼鏡を取って背を向けて舞台奥へ上がり、となみちゃんも眼鏡を外す。振り返るワタさん。
「ふくと一緒の祭も今年で最後だな」
「どうしてですか?」
『若き日の歌は忘れじ』か!
「大人になるのはつまらないものですね。でもふくは早く大人にならなければ。だって、他の人が先に文四郎さまのお嫁様になってしまったらこまりますもの」
「……来てくれるというのか」
そして主題歌「恋の笹舟」を二人で。
歌い終わると、上手と下手に別れて見詰め合う二人。
「いったいどれほどの女を泣かせてきたの、色事師さん?」
…『カサノヴァ・夢のかたみ』か。
「もうどんな女も私を燃え立たせることはない。あなたに再び出会ってしまったから!」
「……ジャコモ」
そして歌、「バラは枯れても」。
再び歌が終ると、今度はワタさんは下手前方に、となみは奥の階段に。
鳴り響くピアノの鍵盤を叩きつけるような音。
「私の手をあなたにあげることができたら……!」
『国境のない地図』だ。
「今は待ってくれ、もう少しだけ」
「待ちます。永遠より長い時間だったとしても」
二人寄り添い「永遠より長く」。
残念ながら、こうやって書くと伝わらない気もするが。
朴訥な青年とあどけない少女。情熱を秘めた大人の男と女。運命に引き裂かれようとしても愛を貫く恋人達。
衣装も変わらず、セットも何もない舞台。そこで一瞬にして役になりきり世界を作るその力に、目を奪われた。
二人とも役者なんだなあと思ったり。やっぱりワタさんの芝居が好きだなあと思ったり。
勿論、私は新人公演時代のワタさんは見てはいないのだけれど。見ていた人にとっては、大人になって、という感じなんだろうか。そして見ていないものにとっても、知らない昔を少し垣間見せてくれたようであり、短かったとなみちゃんとのコンビで叶わなかった夢をつかの間見せてくれたようであり。
この3曲3場面が前半の白眉でした。
しかし、やはりこの二人は植田歌舞伎が似合ってしまうことは幸か不幸か認めざるを得ません。『国境』の台詞のはまりっぷりときたら……!
ワタさん一人舞台に残り『剣と恋と虹と』「ガスコン青年隊の歌」明るく楽しく。
そして3人娘登場。「新人公演を卒業し、新しく発足した宙組へ!」
歌うは「未来へ」。
曲が終ると、やおら鼻歌を歌いだすワタさん。客席へ下りつつ歌う、これは……
「おおっと、きれいなねーちゃんがいるぜ!」
ルキーニだ!(大喜)(すいません私が生で見た湖月わたるはここからです)
カメラ無しで(カメラありませんが撮りますよー、と)「鳩が出ますよ」をやり、掛け声と共にイントロ、「キッチュ!」。
ちなみに、25の夜は客席の池田理代子さんに「きれいなねーちゃんがいると思ったら池田理代子さんじゃありませんか!」とやってました。
客席で「キッチュ!」、そして「アンダルシアの太陽のような女」。舞台に三人娘のコーラスが加わり「GLORIOUS!!」。ワタさんは客席後方へ消えていく。
***
1時間のディナーショーを何長々と書いてるんでしょう。楽しかった記憶を並べてると際限がないねー。
とりあえずこの辺で前半、一旦切って次の日の欄へ。
構成・演出 三木章雄。前述のとおり「湖月わたるヒストリー」といった趣きの内容。初舞台から今まで時間軸どおりのシンプルかつオーソドックスな構成ではありますが、最後のディナーショーとしては、それが良かった。「ジブリメドレーでなければいいや」とか期待値を低くしようと心がけていた私は、大満足でした。
(前回ディナーショー『Aqua』のジブリメドレーでは太鼓を叩きながら練り歩く姿にちょっと……会場にいて生でその雰囲気を味わえればきっと楽しかったんだろうけどなー、と。ちなみに演出はやはり三木章雄、コーラスメンバーも2人かぶっている)
9/24の夕と25の夕、2回観ました。
フレッシュメドレー(1989〜1998)。
舞台中央奥、一段高くなったところの幕が上がって、赤い総スパンに金飾りの衣装で登場。
歌いだすは「ディガディガドゥ」そしてその名のとおり1989〜1998年の出演作、つまり星組メドレー。コーラスガールズは黒、となみちゃんは赤いドレス。
怒濤のメドレーが終わりご挨拶。
そして、衣装替えで失礼するのでとその間「しっかりものの白羽さんにお願いします」何故かここで笑いが。25日は「誰が見ても一番しっかりものの白羽さん」とバージョンアップしていました。そんなに言わなくても口が四角な困り笑顔のとなみ(笑)。
しかしとなみちゃん、ちゃんと「引き続き、新人公演時代の作品を振り返ります」とご紹介。初台詞、初ソロ、初銀橋、etc。そして新人公演主役をした作品は「私が相手役を務めます」とぺこりとお辞儀をするとなみちゃん。
「題して、湖月わたる初物尽くしものがたり〜!」……ここは2回とも微妙な笑いが起きてましたが、ま、いっか。
いきなり聞きなれたイントロ。
「♪ごらんなさい、ごらんなさい」歌いだすとなみとコーラス3人娘。あー、娘役ちゃんが歌うとこの歌も可愛いなあと思っていたら、
「♪湖月わたるの物語」
……はい?
「♪ごらんなさい、ごらんなさい、初物尽くし、で・す★」
って小首かしげて、カワイイじゃないかキミら(笑)。
「汗と涙のお話、一人のスターの物語」ときて、最後は「ベルサイユのばらー」のメロディで「湖月わたるーさまー、星のー王子ーさまー」と来ましたよ。
隣の席の人は「王子様ぁ?」とツッコミ入れてましたが。や、それは言わないでおこうよ……(苦笑)。
歌が終るとやおらとなみシリアス顔で。
「ここはフランス国境。ベルサイユを目指すフェルゼンの前に現れたのは、村の男達」
「しかしあっけないものだなー」
って、みなみ、花愛、音花の3人で村の青年小芝居開始。ドレス姿で、つかその堂に入った男役声は何事!(特に花愛ちゃん。コロちゃんはまだちょっと可愛らしかった)
と、そこへ下手からこそこそとワタさん登場。黄色のふわふわした綺麗な衣装に、村の青年の帽子を被り鍬をかついで。くるりと向き直り
「しかし私を殺そうとする者を私は許そう!」
……これが新人公演初台詞だったらしいです。「村の男4からフェルゼンへ、この転身を誰が予想したでしょう」大真面目なとなみ。
初ソロは『メイフラワー』、初銀橋は『白夜伝説』でしたっけ?(にわかファンの悲しさ記憶が怪しい)(違ってたらこっそり教えてください)「ズボンを破りながら渡った銀橋」とか言われてました。この辺で三人娘ともちょっと絡み、24日はみなみちゃん25日夜はコロちゃんを抱き寄せてました。てことは25日昼は花愛ちゃんだったのかな?
そして記念すべき初台詞、香番にも役名が!「その名も凛々しいタクシス少尉」とみなみがうっとりと語る中、思い切りかっこつけて階段を上り振向いたワタさん。
「……陛下!」
それだけかよ、と照明当たってないにも関わらずコケる小芝居に余念が無い三人娘が愛しい。特にみなみちゃん。長い手足を存分に使ってのコケっぷりが見事(笑)。
初ポスター『FILM MAKING』。帽子かぶって黒ブチ眼鏡、白いドレスに着替えて出てきたとなみちゃんも同じく眼鏡をかけて、二人で楽しくデュエット。
ついに新人公演主役、と言いつつ、ワタさんは帽子と眼鏡を取って背を向けて舞台奥へ上がり、となみちゃんも眼鏡を外す。振り返るワタさん。
「ふくと一緒の祭も今年で最後だな」
「どうしてですか?」
『若き日の歌は忘れじ』か!
「大人になるのはつまらないものですね。でもふくは早く大人にならなければ。だって、他の人が先に文四郎さまのお嫁様になってしまったらこまりますもの」
「……来てくれるというのか」
そして主題歌「恋の笹舟」を二人で。
歌い終わると、上手と下手に別れて見詰め合う二人。
「いったいどれほどの女を泣かせてきたの、色事師さん?」
…『カサノヴァ・夢のかたみ』か。
「もうどんな女も私を燃え立たせることはない。あなたに再び出会ってしまったから!」
「……ジャコモ」
そして歌、「バラは枯れても」。
再び歌が終ると、今度はワタさんは下手前方に、となみは奥の階段に。
鳴り響くピアノの鍵盤を叩きつけるような音。
「私の手をあなたにあげることができたら……!」
『国境のない地図』だ。
「今は待ってくれ、もう少しだけ」
「待ちます。永遠より長い時間だったとしても」
二人寄り添い「永遠より長く」。
残念ながら、こうやって書くと伝わらない気もするが。
朴訥な青年とあどけない少女。情熱を秘めた大人の男と女。運命に引き裂かれようとしても愛を貫く恋人達。
衣装も変わらず、セットも何もない舞台。そこで一瞬にして役になりきり世界を作るその力に、目を奪われた。
二人とも役者なんだなあと思ったり。やっぱりワタさんの芝居が好きだなあと思ったり。
勿論、私は新人公演時代のワタさんは見てはいないのだけれど。見ていた人にとっては、大人になって、という感じなんだろうか。そして見ていないものにとっても、知らない昔を少し垣間見せてくれたようであり、短かったとなみちゃんとのコンビで叶わなかった夢をつかの間見せてくれたようであり。
この3曲3場面が前半の白眉でした。
しかし、やはりこの二人は植田歌舞伎が似合ってしまうことは幸か不幸か認めざるを得ません。『国境』の台詞のはまりっぷりときたら……!
ワタさん一人舞台に残り『剣と恋と虹と』「ガスコン青年隊の歌」明るく楽しく。
そして3人娘登場。「新人公演を卒業し、新しく発足した宙組へ!」
歌うは「未来へ」。
曲が終ると、やおら鼻歌を歌いだすワタさん。客席へ下りつつ歌う、これは……
「おおっと、きれいなねーちゃんがいるぜ!」
ルキーニだ!(大喜)(すいません私が生で見た湖月わたるはここからです)
カメラ無しで(カメラありませんが撮りますよー、と)「鳩が出ますよ」をやり、掛け声と共にイントロ、「キッチュ!」。
ちなみに、25の夜は客席の池田理代子さんに「きれいなねーちゃんがいると思ったら池田理代子さんじゃありませんか!」とやってました。
客席で「キッチュ!」、そして「アンダルシアの太陽のような女」。舞台に三人娘のコーラスが加わり「GLORIOUS!!」。ワタさんは客席後方へ消えていく。
***
1時間のディナーショーを何長々と書いてるんでしょう。楽しかった記憶を並べてると際限がないねー。
とりあえずこの辺で前半、一旦切って次の日の欄へ。
君と僕。(湖月わたるディナーショー『Passion』)
2006年9月24日 宝塚ディナーショー、9/24(日)18時の回、行って参りました。
なんつーかね、袴姿を見送ってから1週間たっていないんですよ。
真っ赤なスパンコールのいかにもタカラヅカな衣装に舞台化粧で現れた姿を見て、何だかものすごく不思議な感覚に襲われました。
やっぱりあれは夢だったんじゃないだろうか。それとも今この瞬間に夢を見ているのか。
まあそんな感覚は一瞬で、すごく楽しいショーだった訳ですが。
しかし、ご本人がカーテンコールのご挨拶で「わたくしはついこの間大劇場を卒業したばかりなのですが、もうこうしてディナーショーをさせていただいております」と言ったとおり、一体いつお稽古しているんだろうと。や、サヨナラショーのときも思いましたが。
「私もですが、皆さんも(大変ですね、というニュアンス)。お忙しい中おいでいただいて」と言ってましたが、確かに実感としては通う方も大変と思いますが、でもこっちはこの一週間腑抜けてたし(そんな人ばかりじゃないとは思いますが)。
あの人たち本当にすごい。
まさに「湖月わたるの歴史を振り返る」ディナーショーでした。
宝塚の曲ばかりで、今までを振り返る(初めてシリーズとか)って最近どっかで聞いたコンセプトですが、つかぶっちゃけ『l’Avenir』のことですが(笑)、でも最後のディナーショー、そうなるのは必然かなと。
共演者は、白羽ゆり、南海まり、花愛瑞穂、音花ゆり。華も実力もあるきれいどころをとっかえひっかえ、ではなく、となみちゃんという相手役がいるのでデュエットの相手は彼女、他の3人はコーラスメンバーという位置づけでした。ちょっと勿体無かった。
いつものようにだらだら報告兼感想を書きたいのですが、ちょっと余裕が無いので曲目リストだけ。
フレッシュメドレー(1989〜1998)
ヤングメドレー
お国自慢(メイフラワー)
失われた七つの色を求めて(白夜伝説)
HOW TO MAKE A PICTURE
恋の笹舟(若き日の歌は忘れじ)
バラは枯れても(カサノヴァ・夢のかたみ)
永遠より長く(国境のない地図)
ガスコン青年隊の歌(剣と恋と虹と)
未来へ(エクスカリバー)
キッチュ!(エリザベート)
アンダルシアの太陽のような女(激情)
GLORIOUS!!(GLORIOUS!!)
憎しみの大地(夜明けの天使たち)
ナイト・メア(TEMPEST)
月夜歌聲(月夜歌聲)
ミレニアム・チャレンジャー(ミレニアム・チャレンジャー)
アリアーヌ・愛の幻(カステル・ミラージュ)
Little Boy Blue(Switch)
ばらのスーベニール(ベルサイユのばら)
COPACABANA(コパカバーナ)
スターダスト・アイズ(オリジナル曲)
たった一度だけの(永遠の祈り)
愛の面影(ベルサイユのばら)
多分、昔からファンであればあるほど懐かしく楽しめるラインナップではないかと。でもにわかファンの私も「懐かしい」気分になったりして。見てもいないのにね(苦笑)。
プログラムに書いていない最後の曲は、AIの「Story」でした。
Acrossで歌っていた曲。イントロが鳴って、白い衣装で現れて、歌いだしたとき、それまで平気だったのが流石に動揺した。
でも、その歌の途中で驚いたのは。
「君が僕を守るから」と歌っていた。
元の歌詞は「君が私を」だ。Acrossでもそう歌っていた。
でも、今回は。
その後の、言葉を入れ替えての同じメロディの繰り返しでも「僕が君を守るから」と、確かに。
僕、なんだ。
そっか。
男役としての、男役「湖月わたる」としての、メッセージとして聞きました。最後まで夢を見させようとしてくれている、のかなあと。
何と言うか、その。
ありがとう。
で、まあ、明日も行く訳ですが(苦笑)。
なんつーかね、袴姿を見送ってから1週間たっていないんですよ。
真っ赤なスパンコールのいかにもタカラヅカな衣装に舞台化粧で現れた姿を見て、何だかものすごく不思議な感覚に襲われました。
やっぱりあれは夢だったんじゃないだろうか。それとも今この瞬間に夢を見ているのか。
まあそんな感覚は一瞬で、すごく楽しいショーだった訳ですが。
しかし、ご本人がカーテンコールのご挨拶で「わたくしはついこの間大劇場を卒業したばかりなのですが、もうこうしてディナーショーをさせていただいております」と言ったとおり、一体いつお稽古しているんだろうと。や、サヨナラショーのときも思いましたが。
「私もですが、皆さんも(大変ですね、というニュアンス)。お忙しい中おいでいただいて」と言ってましたが、確かに実感としては通う方も大変と思いますが、でもこっちはこの一週間腑抜けてたし(そんな人ばかりじゃないとは思いますが)。
あの人たち本当にすごい。
まさに「湖月わたるの歴史を振り返る」ディナーショーでした。
宝塚の曲ばかりで、今までを振り返る(初めてシリーズとか)って最近どっかで聞いたコンセプトですが、つかぶっちゃけ『l’Avenir』のことですが(笑)、でも最後のディナーショー、そうなるのは必然かなと。
共演者は、白羽ゆり、南海まり、花愛瑞穂、音花ゆり。華も実力もあるきれいどころをとっかえひっかえ、ではなく、となみちゃんという相手役がいるのでデュエットの相手は彼女、他の3人はコーラスメンバーという位置づけでした。ちょっと勿体無かった。
いつものようにだらだら報告兼感想を書きたいのですが、ちょっと余裕が無いので曲目リストだけ。
フレッシュメドレー(1989〜1998)
ヤングメドレー
お国自慢(メイフラワー)
失われた七つの色を求めて(白夜伝説)
HOW TO MAKE A PICTURE
恋の笹舟(若き日の歌は忘れじ)
バラは枯れても(カサノヴァ・夢のかたみ)
永遠より長く(国境のない地図)
ガスコン青年隊の歌(剣と恋と虹と)
未来へ(エクスカリバー)
キッチュ!(エリザベート)
アンダルシアの太陽のような女(激情)
GLORIOUS!!(GLORIOUS!!)
憎しみの大地(夜明けの天使たち)
ナイト・メア(TEMPEST)
月夜歌聲(月夜歌聲)
ミレニアム・チャレンジャー(ミレニアム・チャレンジャー)
アリアーヌ・愛の幻(カステル・ミラージュ)
Little Boy Blue(Switch)
ばらのスーベニール(ベルサイユのばら)
COPACABANA(コパカバーナ)
スターダスト・アイズ(オリジナル曲)
たった一度だけの(永遠の祈り)
愛の面影(ベルサイユのばら)
多分、昔からファンであればあるほど懐かしく楽しめるラインナップではないかと。でもにわかファンの私も「懐かしい」気分になったりして。見てもいないのにね(苦笑)。
プログラムに書いていない最後の曲は、AIの「Story」でした。
Acrossで歌っていた曲。イントロが鳴って、白い衣装で現れて、歌いだしたとき、それまで平気だったのが流石に動揺した。
でも、その歌の途中で驚いたのは。
「君が僕を守るから」と歌っていた。
元の歌詞は「君が私を」だ。Acrossでもそう歌っていた。
でも、今回は。
その後の、言葉を入れ替えての同じメロディの繰り返しでも「僕が君を守るから」と、確かに。
僕、なんだ。
そっか。
男役としての、男役「湖月わたる」としての、メッセージとして聞きました。最後まで夢を見させようとしてくれている、のかなあと。
何と言うか、その。
ありがとう。
で、まあ、明日も行く訳ですが(苦笑)。
おつかれさまでした。(星組大劇場千秋楽・その4)
2006年9月21日 宝塚
出の話も少し。
退団者用に、白い花と星型の照明で飾られたアーチがしつらえてあったのです。
それを見て、みんな「通っていいんですか?」と言うような顔をするのですが、特にふありちゃんが、うわあ、ときれいなものを見て喜んでいる、その風情が印象的でした(全くもうふありちゃんはカワイイなあ!)(でれでれ)
しのぶさんのお車が、リアウィングのランボルギーニでした。エンジン音からして違う。何てゴージャス、やはり只者ではない。
そして。
アーチの数は3本から6本に増え、花は足され、照明はつけられ、星型の青いプレートがいくつも飾られていく。
遠くにカメラのフラッシュが光る気配がする。
ワタさんが、出てきました。
白い胡蝶蘭の花束を持って。
両側のガードの人たちが星型のペンライトを振る。「大好き」「愛してる」「カッコイイ」との声が絶え間なくかかる中、少し照れながら歩いていく。
ゲートの前で立ち止まり、フラッシュの中で何度も手を振る。
白い花で一杯に飾られた、モスグリーンのオープンカーに乗り込む。何度も手を振りながら。
そして、行ってしまった。
ファンの人からの最後の掛け声は「お疲れ様でした!」。
***
白状すると。
大階段を降りてくる姿も、袴姿も見たのに、何だか全然現実感が無い。
だから、この日の記録の最初に書いた言葉を、もう一度繰り返そうと思う。
花と星の白いアーチをくぐる袴姿のあの人はとても美しくて
夢の中の出来事のようでした。
***
いや実際問題その後となみちゃんとトウコさんの出を見たり(となみちゃんの、アーチを見たときの「わあきれい」と言う顔と、ここを通っていいんだよ、と言われたときのはしゃぎようはとてもとても可愛らしかったです)、楽屋口の方へ行ったらちょうどしぃちゃんの車が通り過ぎるのに出くわしたり、宝ホへ行ったら袴姿のふありちゃんがふつーに横断歩道を渡るのを目撃したり、ホテルのロビーでは和くんやゆかりとなみの美しい同期コンビや柚長とにしきさんのアダルティな二人連れとかを見てミーハーしていた訳ですが。
結論。じめつくにはまだ早い(笑)。
退団者用に、白い花と星型の照明で飾られたアーチがしつらえてあったのです。
それを見て、みんな「通っていいんですか?」と言うような顔をするのですが、特にふありちゃんが、うわあ、ときれいなものを見て喜んでいる、その風情が印象的でした(全くもうふありちゃんはカワイイなあ!)(でれでれ)
しのぶさんのお車が、リアウィングのランボルギーニでした。エンジン音からして違う。何てゴージャス、やはり只者ではない。
そして。
アーチの数は3本から6本に増え、花は足され、照明はつけられ、星型の青いプレートがいくつも飾られていく。
遠くにカメラのフラッシュが光る気配がする。
ワタさんが、出てきました。
白い胡蝶蘭の花束を持って。
両側のガードの人たちが星型のペンライトを振る。「大好き」「愛してる」「カッコイイ」との声が絶え間なくかかる中、少し照れながら歩いていく。
ゲートの前で立ち止まり、フラッシュの中で何度も手を振る。
白い花で一杯に飾られた、モスグリーンのオープンカーに乗り込む。何度も手を振りながら。
そして、行ってしまった。
ファンの人からの最後の掛け声は「お疲れ様でした!」。
***
白状すると。
大階段を降りてくる姿も、袴姿も見たのに、何だか全然現実感が無い。
だから、この日の記録の最初に書いた言葉を、もう一度繰り返そうと思う。
花と星の白いアーチをくぐる袴姿のあの人はとても美しくて
夢の中の出来事のようでした。
***
いや実際問題その後となみちゃんとトウコさんの出を見たり(となみちゃんの、アーチを見たときの「わあきれい」と言う顔と、ここを通っていいんだよ、と言われたときのはしゃぎようはとてもとても可愛らしかったです)、楽屋口の方へ行ったらちょうどしぃちゃんの車が通り過ぎるのに出くわしたり、宝ホへ行ったら袴姿のふありちゃんがふつーに横断歩道を渡るのを目撃したり、ホテルのロビーでは和くんやゆかりとなみの美しい同期コンビや柚長とにしきさんのアダルティな二人連れとかを見てミーハーしていた訳ですが。
結論。じめつくにはまだ早い(笑)。
宝塚フォーエバー。(星組大劇場千秋楽・その3)
2006年9月20日 宝塚サヨナラショーの後、再び組長。
「ペンライトありがとうございました。大変綺麗でしたよ。皆様にもお見せしたいくらいです」と、目頭を押さえつつと言う感じで。
そして再び退団者のお手紙紹介。みらんくんから、ワタさんまで。
ご挨拶はここだったか、それともお手紙の前だったか、記憶が定かではありませんが「台風も逸れさわやかな朝を迎えられました。これも袴姿に雨を降らせないようにと祈ってくださった皆様のおかげです。退団者との別れの寂しさは日に日に降り積もってまいりますが、はればれと明るくさわやかな気持ちです」というようなこと。1年以上一緒だった未沙のえるさんとのお別れについても触れ、そして「白羽ゆりが11月12日をもって雪組に組替になりますが、今まで同様に応援してくださいますよう、星組全員からのお願いです」と。
準備が出来て、再び幕が開いて。大階段の下に組子一同が並ぶ。
組長の呼びかけに、一人一人、袴姿で大階段を降りてくる。
以下、挨拶とお手紙の内容について記憶がごっちゃになっているので、憶えているところだけ行きます。
ひよりちゃん。組からのお花はももかさん、同期からはみなみちゃんで、髪に挿してあげていました。
お父さんが病気で、宝塚を受験したいと言い出せなかったひよりちゃん。でも先生や周囲の人に「あきらめるのは挑戦してからでいい」と背中を押されて、音楽学校に入ることができたひよりちゃん。不器用でなかなかみんなと同じように出来なくても「100万回練習すれば出来る」と同期に励まされて頑張ってきたひよりちゃん。ぴっかぴかの笑顔がまぶしかった。
ふありちゃん。組からのお花はしぃちゃん、同期からはれおんくん。白い花。
これも組からは手持ちで同期からは髪に挿していたのですが、なかなか留まらない様子でちょっとはらはらしたり。思いがけずしぃふあり!と一人ひそかにどきどきしていた訳ですが(笑)、しぃちゃん本当にやさしい笑顔でね。大きな男役二人に挟まれたちっちゃいふありちゃんが本当に可憐で、何だかステキな光景でした。いいもの見たなって思いましたよ。
ずっとバレエをやっていたけれど、特に目標と言うものを持っていなかったふあり。宝塚受験スクールの発表会を見て「あんな風に瞳に星の輝く人になりたい」と思ったふあり。そして今、宝塚での出来事がキラキラした星になって、その星でトランクが一杯になったから旅立ちます、と言うふあり。ポエマーぶりもふありなら可愛い。
トミー。組からはみきちぐ、同期からはゆかり。
生まれも育ちも大好きな星組で、その星組で卒業できることが嬉しい、といくつもの作品名を挙げて言っていました。
みらんくん。組からはますみさん、同期からは美城れんくん。お花は濃いピンクの薔薇。
宝塚が好き、男役が好き、舞台が好き、その思いだけで突き進んできましたと。
お手紙では今までの出演作・役をひとつひとつ挙げていましたが、『Across』のお稽古最終日に退団を決めた、と。
やっひー。組からはきんさん、同期からはすずみん。白とブルーの、すごく大きな(盾のような…)花束でした。
やはり今までの出演作の思い出を挙げていましたが、デュガゾンを好きな役だと自分でも言っていました。(そう思える役に出会えて良かったね)。
エンディさん。組からはにしきさん、同期からはトウコさん。
お手紙では、昨日の組長の挨拶にもあったように、歌が好きで今までの歌、そして舞台の話を。
ご挨拶では、エンディさんがみんなへの感謝を述べて、中でも特に「トウコ!」と呼びかけたんですね。それが、トウコさんのいる方とは逆側で(お花渡しのときに逆から回りこんで渡していたので勘違いしたのだと思われ)、ちょっと会場内なごんだのですが、呼ばれた本人はそれどころじゃなくて涙涙でした。
しのぶさん。組からは柚長、そして同期からは宙組のまりえさん。去年ガイチさんを見送って、とうとう最後の同期。黄色いお花で。
宝塚に入って19年間、楽しくて幸せで、と本当にすっきりと、あの高い声でご挨拶していました。
と、ここまで見ていて。
どこを見ていいのかいまひとつ定まらない。
勿論退団者は見ているし、その周りも涙目のトウコさんとかいつもの笑顔の(でも張り付いたような)しぃちゃんとかべそかき顔のすずみんとか、いつものダンディが吹っ飛ぶ勢いで泣いているにしきさんとかやはり涙ぽろぽろのエレナさんとか、色々見ていたけれど。
でも、どうも、オペラの収まりが悪い。
あ、そうか。
ワタさんがいないんだ。
いつも大きな羽で、穏やかな笑顔で退団者を見守っていたワタさんがいないんだ。
当然のことなのに、やっと気づいてしまった。
そして。
組長の「わたるー!」の呼び声に「はい!」と明るくはっきりした声が答える。
階段の上にその姿を現す。黒燕尾。まっすぐに下りてくる。そうか、黒燕尾なんだ。袴は最後の楽屋出で見られるものね。
途中、階段の真ん中で止まる。拍手。にこにこと、晴れやかな笑顔。
組からのお花はとなみちゃんから。すぐに離れようとするのを、引き止めて、軽く抱きしめて。
同期からは月組の嘉月さんと雪組の美穂さん、二人で来てくれた。この二人ともハグして。素敵だった。
お花はどちらもとてもシンプルな、緑の茎が見える切りっ放しのような白薔薇。
ご挨拶。すっ、と小さく間をおいて。
「今の星組は、最高です!」
笑顔で、はっきりと。
そう言わせてくれる星組のみんな、一年間一緒だった未沙さん、お客様、魔法をかけて夢の舞台を作ってくれる先生方、スタッフ、オーケストラ、みんなに感謝を述べて。
「両親に見送られひとりで音楽学校の門をくぐった私が、たくさんの人に出会えた」ことへの感謝は、お手紙だったかな。
明るく、はっきりした、わたるさんらしいいいご挨拶でした。
最後の曲は『タカラヅカフォーエバー』。『さよならみなさま』とかじゃないんだね。宝塚フォーエバー、なんだね。
カーテンコール、憶えている範囲で。新聞によってカーテンコールの回数にばらつきがあったようですが(苦笑・多かったからね)、まあだいたいこんなもんじゃないかと。
1回目。全員で。毎日沢山のお客様に足をお運び頂いて幸せでした、と。
2回目も全員。星組全員でこの日を迎えられたことを感謝。
3回目は退団者だけで。声を揃えて、ありがとうございました、と。
ここ、退団者のみという指示だったんだろうと思うのですが、上手から花道に並ぶ下級生が出てきちゃったんですね。気づいて慌てて戻る、その先頭は…あかしだ!
いやオイシイ奴だなあかし(笑)。ワタさんも指差して笑っていて、なごみました。
4回目。最初にワタさん、そしてみんなを呼ぶ。この辺から客席スタンディング。
5回目は全員。皆様のお力で台風も逸れて、千秋楽を迎えることが出来ました。
6回目。鳴り止まぬ拍手に袖からワタさん、続いて退団者。みんなで舞台に並んで礼。花のバラエティが色々で、なんとなく笑顔になってしまった。
7回目。ワタさん一人。銀橋を途中まで渡って戻る。
8回目。今度は退団者全員。銀橋を下手から上手へ、みんなで渡りきって。
それで、おしまいでした。
「ペンライトありがとうございました。大変綺麗でしたよ。皆様にもお見せしたいくらいです」と、目頭を押さえつつと言う感じで。
そして再び退団者のお手紙紹介。みらんくんから、ワタさんまで。
ご挨拶はここだったか、それともお手紙の前だったか、記憶が定かではありませんが「台風も逸れさわやかな朝を迎えられました。これも袴姿に雨を降らせないようにと祈ってくださった皆様のおかげです。退団者との別れの寂しさは日に日に降り積もってまいりますが、はればれと明るくさわやかな気持ちです」というようなこと。1年以上一緒だった未沙のえるさんとのお別れについても触れ、そして「白羽ゆりが11月12日をもって雪組に組替になりますが、今まで同様に応援してくださいますよう、星組全員からのお願いです」と。
準備が出来て、再び幕が開いて。大階段の下に組子一同が並ぶ。
組長の呼びかけに、一人一人、袴姿で大階段を降りてくる。
以下、挨拶とお手紙の内容について記憶がごっちゃになっているので、憶えているところだけ行きます。
ひよりちゃん。組からのお花はももかさん、同期からはみなみちゃんで、髪に挿してあげていました。
お父さんが病気で、宝塚を受験したいと言い出せなかったひよりちゃん。でも先生や周囲の人に「あきらめるのは挑戦してからでいい」と背中を押されて、音楽学校に入ることができたひよりちゃん。不器用でなかなかみんなと同じように出来なくても「100万回練習すれば出来る」と同期に励まされて頑張ってきたひよりちゃん。ぴっかぴかの笑顔がまぶしかった。
ふありちゃん。組からのお花はしぃちゃん、同期からはれおんくん。白い花。
これも組からは手持ちで同期からは髪に挿していたのですが、なかなか留まらない様子でちょっとはらはらしたり。思いがけずしぃふあり!と一人ひそかにどきどきしていた訳ですが(笑)、しぃちゃん本当にやさしい笑顔でね。大きな男役二人に挟まれたちっちゃいふありちゃんが本当に可憐で、何だかステキな光景でした。いいもの見たなって思いましたよ。
ずっとバレエをやっていたけれど、特に目標と言うものを持っていなかったふあり。宝塚受験スクールの発表会を見て「あんな風に瞳に星の輝く人になりたい」と思ったふあり。そして今、宝塚での出来事がキラキラした星になって、その星でトランクが一杯になったから旅立ちます、と言うふあり。ポエマーぶりもふありなら可愛い。
トミー。組からはみきちぐ、同期からはゆかり。
生まれも育ちも大好きな星組で、その星組で卒業できることが嬉しい、といくつもの作品名を挙げて言っていました。
みらんくん。組からはますみさん、同期からは美城れんくん。お花は濃いピンクの薔薇。
宝塚が好き、男役が好き、舞台が好き、その思いだけで突き進んできましたと。
お手紙では今までの出演作・役をひとつひとつ挙げていましたが、『Across』のお稽古最終日に退団を決めた、と。
やっひー。組からはきんさん、同期からはすずみん。白とブルーの、すごく大きな(盾のような…)花束でした。
やはり今までの出演作の思い出を挙げていましたが、デュガゾンを好きな役だと自分でも言っていました。(そう思える役に出会えて良かったね)。
エンディさん。組からはにしきさん、同期からはトウコさん。
お手紙では、昨日の組長の挨拶にもあったように、歌が好きで今までの歌、そして舞台の話を。
ご挨拶では、エンディさんがみんなへの感謝を述べて、中でも特に「トウコ!」と呼びかけたんですね。それが、トウコさんのいる方とは逆側で(お花渡しのときに逆から回りこんで渡していたので勘違いしたのだと思われ)、ちょっと会場内なごんだのですが、呼ばれた本人はそれどころじゃなくて涙涙でした。
しのぶさん。組からは柚長、そして同期からは宙組のまりえさん。去年ガイチさんを見送って、とうとう最後の同期。黄色いお花で。
宝塚に入って19年間、楽しくて幸せで、と本当にすっきりと、あの高い声でご挨拶していました。
と、ここまで見ていて。
どこを見ていいのかいまひとつ定まらない。
勿論退団者は見ているし、その周りも涙目のトウコさんとかいつもの笑顔の(でも張り付いたような)しぃちゃんとかべそかき顔のすずみんとか、いつものダンディが吹っ飛ぶ勢いで泣いているにしきさんとかやはり涙ぽろぽろのエレナさんとか、色々見ていたけれど。
でも、どうも、オペラの収まりが悪い。
あ、そうか。
ワタさんがいないんだ。
いつも大きな羽で、穏やかな笑顔で退団者を見守っていたワタさんがいないんだ。
当然のことなのに、やっと気づいてしまった。
そして。
組長の「わたるー!」の呼び声に「はい!」と明るくはっきりした声が答える。
階段の上にその姿を現す。黒燕尾。まっすぐに下りてくる。そうか、黒燕尾なんだ。袴は最後の楽屋出で見られるものね。
途中、階段の真ん中で止まる。拍手。にこにこと、晴れやかな笑顔。
組からのお花はとなみちゃんから。すぐに離れようとするのを、引き止めて、軽く抱きしめて。
同期からは月組の嘉月さんと雪組の美穂さん、二人で来てくれた。この二人ともハグして。素敵だった。
お花はどちらもとてもシンプルな、緑の茎が見える切りっ放しのような白薔薇。
ご挨拶。すっ、と小さく間をおいて。
「今の星組は、最高です!」
笑顔で、はっきりと。
そう言わせてくれる星組のみんな、一年間一緒だった未沙さん、お客様、魔法をかけて夢の舞台を作ってくれる先生方、スタッフ、オーケストラ、みんなに感謝を述べて。
「両親に見送られひとりで音楽学校の門をくぐった私が、たくさんの人に出会えた」ことへの感謝は、お手紙だったかな。
明るく、はっきりした、わたるさんらしいいいご挨拶でした。
最後の曲は『タカラヅカフォーエバー』。『さよならみなさま』とかじゃないんだね。宝塚フォーエバー、なんだね。
カーテンコール、憶えている範囲で。新聞によってカーテンコールの回数にばらつきがあったようですが(苦笑・多かったからね)、まあだいたいこんなもんじゃないかと。
1回目。全員で。毎日沢山のお客様に足をお運び頂いて幸せでした、と。
2回目も全員。星組全員でこの日を迎えられたことを感謝。
3回目は退団者だけで。声を揃えて、ありがとうございました、と。
ここ、退団者のみという指示だったんだろうと思うのですが、上手から花道に並ぶ下級生が出てきちゃったんですね。気づいて慌てて戻る、その先頭は…あかしだ!
いやオイシイ奴だなあかし(笑)。ワタさんも指差して笑っていて、なごみました。
4回目。最初にワタさん、そしてみんなを呼ぶ。この辺から客席スタンディング。
5回目は全員。皆様のお力で台風も逸れて、千秋楽を迎えることが出来ました。
6回目。鳴り止まぬ拍手に袖からワタさん、続いて退団者。みんなで舞台に並んで礼。花のバラエティが色々で、なんとなく笑顔になってしまった。
7回目。ワタさん一人。銀橋を途中まで渡って戻る。
8回目。今度は退団者全員。銀橋を下手から上手へ、みんなで渡りきって。
それで、おしまいでした。