さよならみなさま
2006年11月20日と、言う訳で「こんなものを見た聞いた」は本日を持ちまして最終回とさせていただきます。
宝塚のことだけを書いていた訳でも、ましてやワタさんのことだけを書いていた訳でもないのですが(笑)、2003年末にワタル落ちして2004年1月1日に始めたこの日記、このタイミングで終るのもありかと思いまして。
終るといっても、今まで書いたものはそのまま残しておきます。今年分のインデックスなんかも忘れた頃に出来ているかもしれません。ただ、新しい日付の記事は増えません。
文章を書くのをやめるということでもなく、出たがり語りたがりの私ですからまた近いうちにどこかで何か書き始めるつもりです。
ただ飽きっぽい性格なので、ここらでちょっと河岸を変えたいなと。スタンスや書き方も。
最後にひとつ私信。王家SS、結局書かずじまいでした、すみません。もうここを読んでいらっしゃらないかもしれませんが、お詫びしておきます。
今まで書いていて一度も、何一つ嫌な思いをすることはありませんでした。このご時世に検索に当たりまくるところで好き勝手にものを書いていて、それは過分の幸福であったと思います。
あと、フェアウェルで挨拶できる相手が出来たのも、ここで書いていたおかげでした(本当にワタルファンの友人がいない奴・笑)。
今まで読んでくださった方、メール等で反応をくださった方、温かく見守ってくださった方、生温くスルーしてくださった方、ありがとうございました。
ご縁がありましたらまたどこかでお目にかかりましょう。
宝塚のことだけを書いていた訳でも、ましてやワタさんのことだけを書いていた訳でもないのですが(笑)、2003年末にワタル落ちして2004年1月1日に始めたこの日記、このタイミングで終るのもありかと思いまして。
終るといっても、今まで書いたものはそのまま残しておきます。今年分のインデックスなんかも忘れた頃に出来ているかもしれません。ただ、新しい日付の記事は増えません。
文章を書くのをやめるということでもなく、出たがり語りたがりの私ですからまた近いうちにどこかで何か書き始めるつもりです。
ただ飽きっぽい性格なので、ここらでちょっと河岸を変えたいなと。スタンスや書き方も。
最後にひとつ私信。王家SS、結局書かずじまいでした、すみません。もうここを読んでいらっしゃらないかもしれませんが、お詫びしておきます。
今まで書いていて一度も、何一つ嫌な思いをすることはありませんでした。このご時世に検索に当たりまくるところで好き勝手にものを書いていて、それは過分の幸福であったと思います。
あと、フェアウェルで挨拶できる相手が出来たのも、ここで書いていたおかげでした(本当にワタルファンの友人がいない奴・笑)。
今まで読んでくださった方、メール等で反応をくださった方、温かく見守ってくださった方、生温くスルーしてくださった方、ありがとうございました。
ご縁がありましたらまたどこかでお目にかかりましょう。
極私的覚書き(ワタさんと私)
2006年11月19日 宝塚つねきちの店で「なんともいえぬめいが」を売ってました。
あ、「どうぶつの森」の話。名画シリーズはそれぞれ実在の絵画に似せたアイテムなのですが、この「なんともいえぬめいが」は、ロートレック画のアリスティド・ブリュアンだったんですよ。
それが10日の金曜日。速攻お買い上げ、一週間くらい手元に置いてましたが、昨日博物館に寄贈してきました。
ちなみに、ムラ楽前にはMr.ダンディズムから「男にはさまざまな愛のカタチがある」なんてボトルメールが流れ着いたりしてました。ぶつ森侮りがたし(笑)。
公演終ったんでキャラの服装に迷ってますが、とりあえずよぞらのふくでも着てます。それ微妙に引きずってる気もする。
千秋楽から一週間たちましたが、元々稽古待ちとかしないしスカステも入っていないので、公演が終ると暫く見なくなるのはいつものことなんですね。
だから、寂しくなるのはこれから、本当に思い知るのは次の星組大劇場公演を見たときなんだろうなあ、という気はしています。
このワタさんの退団と千秋楽を巡ることどもの最後に、個人的な覚書きのようなものを書いておこうかと思います。
いや、今までも個人的な話ですが、特に。「ワタさんと私」の「私」の方の話。
情報を求めて検索した人に当たっちゃっても迷惑かなと思うので、地下にもぐります(笑)(今までの分はいいのか)(はてさて)。既にここ数日分の日記で十分ドン引きしている人は右に回れでお願いいたします。
http://kine.nobody.jp/20061119memo.html
あ、「どうぶつの森」の話。名画シリーズはそれぞれ実在の絵画に似せたアイテムなのですが、この「なんともいえぬめいが」は、ロートレック画のアリスティド・ブリュアンだったんですよ。
それが10日の金曜日。速攻お買い上げ、一週間くらい手元に置いてましたが、昨日博物館に寄贈してきました。
ちなみに、ムラ楽前にはMr.ダンディズムから「男にはさまざまな愛のカタチがある」なんてボトルメールが流れ着いたりしてました。ぶつ森侮りがたし(笑)。
公演終ったんでキャラの服装に迷ってますが、とりあえずよぞらのふくでも着てます。それ微妙に引きずってる気もする。
千秋楽から一週間たちましたが、元々稽古待ちとかしないしスカステも入っていないので、公演が終ると暫く見なくなるのはいつものことなんですね。
だから、寂しくなるのはこれから、本当に思い知るのは次の星組大劇場公演を見たときなんだろうなあ、という気はしています。
このワタさんの退団と千秋楽を巡ることどもの最後に、個人的な覚書きのようなものを書いておこうかと思います。
いや、今までも個人的な話ですが、特に。「ワタさんと私」の「私」の方の話。
情報を求めて検索した人に当たっちゃっても迷惑かなと思うので、地下にもぐります(笑)(今までの分はいいのか)(はてさて)。既にここ数日分の日記で十分ドン引きしている人は右に回れでお願いいたします。
http://kine.nobody.jp/20061119memo.html
あなたは彼らの中に生きる。(星組東宝千秋楽雑感)
2006年11月18日 宝塚土曜日は久しぶりに朝寝をして家でだらだら過ごしました。
楽の日に隣り合わせた人と「明日からもうどうしようかと」「家のことやらないと。ほったらかしてるから」「土日も平日も、暇があればここ来てますもんね」と話しました。
いやまだ何もやってないけど。とりあえず掃除しよう(をい)。
いつの間にか『ヘイズ・コード』の配役が出ていたようですね。
あすかちゃんのリビィがオリヴィア・フォンティンというのはイタリア系かなあとか「かつて学友だったプロデューサー」はしぃちゃんで「男前のウッドロウにあからさまにメロメロな様子のミルドレット」は コトコトが射止めたかとかゆうほさとるのエドワード・ウッドロウはトウコさんの血縁かとかすずみんがヘンリー・リッチでみなみちゃんがラレイン・ウッドロウ・リッチということはトウコさんの妹ですずみんの妻とかそんな関係なのかとか、そもそもこの話娘の恋のために関係ない第三者を怪我させて病院送りにするってどうなんだ(そんな政治家嫌だ)とか色々思うところはありますが、今は千秋楽モードを引きずっているのでついていけていません。まだちょっと待ってくれ。(それだけ反応してれば十分なんじゃ?)
***
千秋楽、カーテンコールの最後が、全員で嬉しかった。
千秋楽は、ワタさんを見ていたけれど、他の組子も見ていた。特にサヨナラショーは、ワタさんを送ってくれる人たち、今まで一緒に過ごしてきた人たちを見ておきたくて、結構オペラがぐるぐるしていた。
他の組子たちまで見てることをサトリさんに感心された(呆れられた)(前楽の日に「キャリオカの上段メンバーも天霧彩海夢乃鶴美で結構よくてさー」と言ってジュンタンにもまた呆れられた)(余談)けど、それは、ワタさんがトップだからということもあると思う。
ワタさんは、トップだから。いつも中心にいる人だったから。
その周りにいる人、集う人、一緒に走ってきた人も見ていたかった。憶えておきたかった。
ムラ楽の入りで、しぃすずれおんの三人が台車を押してきたのを見た。
その瞬間、100%わたるファンモードになって、ああ、この子たちがワタさんのトップ時代をスターとして支えてくれたんだなあ、ついてきてくれたんだなあと思った。(普段それぞれに対して思っていることとかは完全に蒸発していた)
そしたら何だか泣けてきた。
その後テンションがおかしかったのは、それでぐっと来てしまったこともあったんだと思う。
ワタさんの役をずっと新公でやってくれたれおんくんは、似ているといわれることも多いけれど、持ち味は全然違うと思っている。いや世界を大小とか陰陽とか二つにしか分けないなら同じカテゴリかもしれないが。
ただ、スカステのトーク番組で、ワタさんが「星組にとっての居方が似ている」と言ったとき、なるほどと思った。
抜擢され続けるということは、羨まれるべきことだけれど大変なことだとも思う。特に彼は、人を追い越してでもと言うような強烈な上昇志向は持っていないように見えるので。それ以前に環境が先行して用意されている感じ。
私はワタさんの新公時代を知らないけれど、その辺も含めて、見守っていたのかなあと。
本当に、恵まれたトップさんだったなあと思う。
組子にも、組長さん副組長さんにも、相手役にも、二番手にも。
英真さん、大好きだ。いついつまでも末永く星組組長でいていただきたい(笑)。柚美さんもいつまでもお美しい姿を舞台で見られますように。
相手役が、檀ちゃんととなみちゃんという、タイプの違うゴージャスな美女でよかった。
檀ちゃんについては彼女自身の退団のときに書いたけれど、初めてはまったトップコンビがワタ檀で良かったと、今でも思っている。
となみちゃんが、子供のように大泣きしてだだっこと言われた、と歌劇に書いていたのを見て、泣き笑いした。私が言うのもなんだけど、ワタさんを慕ってくれて、それが二人のデュエットダンスにも表れていて、嬉しかった。これからも大輪の華を咲かせてくれるのを楽しみにしている。
トウコさんが次期トップで良かった。
次期トップの内定が発表されたとき、嬉しいと同時に安堵した。ああ、あの人の選択は間違っていなかったんだ。遅いと言う人もいるかもしれないけれど、少なくとも遅すぎはしなかったんだ、と思った。
私が初めて見た宝塚の公演は、花組の『失われた楽園/サザンクロスレビュー』だった。実はショーについては良く憶えていないけれど、芝居は面白いと思って、好きになった。特に、主役と二番手のキャラクタが対照的で、そのコントラストが。
それが私のトップと二番手のデフォルトイメージになっているので、対照的な二人、ワタトウ並びは嬉しかった。対照的なのに、熱いとかノリがいいとかの、今星組カラーとされている持ち味はしっかり共通していて、とても嬉しかった。
これも私が言うのは何様って感じだけれど、今まで支えてくれてありがとうと思う。サヨナラショーでもその他の出番を捨ててアイーダちゃんになってくれて、ありがとう。
一作だけれど、特出してくれたかしちゃんタニちゃんも『1914/愛・タカラヅカ絢爛』が好きな作品だっただけに、忘れられない。ワタさんとの並びも好きだった。その二人が今宙組で一緒なのかと思うと、不思議な気持ちになる。
まとぶんも花組で頑張っているのを見ると嬉しい。青年館も楽しみにしている。
星組が大好きです、というフレーズを最初に書いたのは、確か『長安/ドルチェ』の東宝楽だったと思う。退団するみっこさんがそう言っていた。
星組が大好きです。
最後の「フォーエバー・タカラヅカ」(今まで耳で聞いたまま色々表記していたけれど、正式名称はこれでいいんですか?)では、上手から下手までオペラをずーっと流して、全員の顔を見ていた。
もしかしたら、ワタさん一人を見つめ続けることに耐えられなくなっていただけかもしれない。
でも、そうして良かったと思う。
泣いている人、笑っている人、真剣な顔をしている人。
あなたは我らの中に生きる、と「惜別」の場面でトウコさんが歌っている。
Acrossの千秋楽でワタさんも、受け継がれていくものがあると思う、と言っていた。
頭では、そう思っていた。でも、みんなの顔を見て、そのことを実感として感じられた気がする、やっと(遅いよ!)。
星が消えても、調べが終っても。
あなたがいなくても。
あなたは彼らの中に生きる。
その「彼ら」もまた不変ではないと思うと苦しくなるけれど。
それを思うのは、きっとまだ早すぎるんだろう。
***
公式のトップページ、各組トップの写真がランダムに表示されるところ。
13日に見たらキャッシュの関係か、一瞬ワタさんが見えたのが、次の瞬間トウコさんになった。
ワタさんは、ドルチェ・ヴィータの衣装、黒にオレンジのラインストーンのやつ。トウコさんは今回のショーの惜別。
ああ、そうか。
と言う訳で『遠い国の絵本』に後日譚追加しました。(わかる人だけわかってください)
楽の日に隣り合わせた人と「明日からもうどうしようかと」「家のことやらないと。ほったらかしてるから」「土日も平日も、暇があればここ来てますもんね」と話しました。
いやまだ何もやってないけど。とりあえず掃除しよう(をい)。
いつの間にか『ヘイズ・コード』の配役が出ていたようですね。
あすかちゃんのリビィがオリヴィア・フォンティンというのはイタリア系かなあとか「かつて学友だったプロデューサー」はしぃちゃんで「男前のウッドロウにあからさまにメロメロな様子のミルドレット」は コトコトが射止めたかとかゆうほさとるのエドワード・ウッドロウはトウコさんの血縁かとかすずみんがヘンリー・リッチでみなみちゃんがラレイン・ウッドロウ・リッチということはトウコさんの妹ですずみんの妻とかそんな関係なのかとか、そもそもこの話娘の恋のために関係ない第三者を怪我させて病院送りにするってどうなんだ(そんな政治家嫌だ)とか色々思うところはありますが、今は千秋楽モードを引きずっているのでついていけていません。まだちょっと待ってくれ。(それだけ反応してれば十分なんじゃ?)
***
千秋楽、カーテンコールの最後が、全員で嬉しかった。
千秋楽は、ワタさんを見ていたけれど、他の組子も見ていた。特にサヨナラショーは、ワタさんを送ってくれる人たち、今まで一緒に過ごしてきた人たちを見ておきたくて、結構オペラがぐるぐるしていた。
他の組子たちまで見てることをサトリさんに感心された(呆れられた)(前楽の日に「キャリオカの上段メンバーも天霧彩海夢乃鶴美で結構よくてさー」と言ってジュンタンにもまた呆れられた)(余談)けど、それは、ワタさんがトップだからということもあると思う。
ワタさんは、トップだから。いつも中心にいる人だったから。
その周りにいる人、集う人、一緒に走ってきた人も見ていたかった。憶えておきたかった。
ムラ楽の入りで、しぃすずれおんの三人が台車を押してきたのを見た。
その瞬間、100%わたるファンモードになって、ああ、この子たちがワタさんのトップ時代をスターとして支えてくれたんだなあ、ついてきてくれたんだなあと思った。(普段それぞれに対して思っていることとかは完全に蒸発していた)
そしたら何だか泣けてきた。
その後テンションがおかしかったのは、それでぐっと来てしまったこともあったんだと思う。
ワタさんの役をずっと新公でやってくれたれおんくんは、似ているといわれることも多いけれど、持ち味は全然違うと思っている。いや世界を大小とか陰陽とか二つにしか分けないなら同じカテゴリかもしれないが。
ただ、スカステのトーク番組で、ワタさんが「星組にとっての居方が似ている」と言ったとき、なるほどと思った。
抜擢され続けるということは、羨まれるべきことだけれど大変なことだとも思う。特に彼は、人を追い越してでもと言うような強烈な上昇志向は持っていないように見えるので。それ以前に環境が先行して用意されている感じ。
私はワタさんの新公時代を知らないけれど、その辺も含めて、見守っていたのかなあと。
本当に、恵まれたトップさんだったなあと思う。
組子にも、組長さん副組長さんにも、相手役にも、二番手にも。
英真さん、大好きだ。いついつまでも末永く星組組長でいていただきたい(笑)。柚美さんもいつまでもお美しい姿を舞台で見られますように。
相手役が、檀ちゃんととなみちゃんという、タイプの違うゴージャスな美女でよかった。
檀ちゃんについては彼女自身の退団のときに書いたけれど、初めてはまったトップコンビがワタ檀で良かったと、今でも思っている。
となみちゃんが、子供のように大泣きしてだだっこと言われた、と歌劇に書いていたのを見て、泣き笑いした。私が言うのもなんだけど、ワタさんを慕ってくれて、それが二人のデュエットダンスにも表れていて、嬉しかった。これからも大輪の華を咲かせてくれるのを楽しみにしている。
トウコさんが次期トップで良かった。
次期トップの内定が発表されたとき、嬉しいと同時に安堵した。ああ、あの人の選択は間違っていなかったんだ。遅いと言う人もいるかもしれないけれど、少なくとも遅すぎはしなかったんだ、と思った。
私が初めて見た宝塚の公演は、花組の『失われた楽園/サザンクロスレビュー』だった。実はショーについては良く憶えていないけれど、芝居は面白いと思って、好きになった。特に、主役と二番手のキャラクタが対照的で、そのコントラストが。
それが私のトップと二番手のデフォルトイメージになっているので、対照的な二人、ワタトウ並びは嬉しかった。対照的なのに、熱いとかノリがいいとかの、今星組カラーとされている持ち味はしっかり共通していて、とても嬉しかった。
これも私が言うのは何様って感じだけれど、今まで支えてくれてありがとうと思う。サヨナラショーでもその他の出番を捨ててアイーダちゃんになってくれて、ありがとう。
一作だけれど、特出してくれたかしちゃんタニちゃんも『1914/愛・タカラヅカ絢爛』が好きな作品だっただけに、忘れられない。ワタさんとの並びも好きだった。その二人が今宙組で一緒なのかと思うと、不思議な気持ちになる。
まとぶんも花組で頑張っているのを見ると嬉しい。青年館も楽しみにしている。
星組が大好きです、というフレーズを最初に書いたのは、確か『長安/ドルチェ』の東宝楽だったと思う。退団するみっこさんがそう言っていた。
星組が大好きです。
最後の「フォーエバー・タカラヅカ」(今まで耳で聞いたまま色々表記していたけれど、正式名称はこれでいいんですか?)では、上手から下手までオペラをずーっと流して、全員の顔を見ていた。
もしかしたら、ワタさん一人を見つめ続けることに耐えられなくなっていただけかもしれない。
でも、そうして良かったと思う。
泣いている人、笑っている人、真剣な顔をしている人。
あなたは我らの中に生きる、と「惜別」の場面でトウコさんが歌っている。
Acrossの千秋楽でワタさんも、受け継がれていくものがあると思う、と言っていた。
頭では、そう思っていた。でも、みんなの顔を見て、そのことを実感として感じられた気がする、やっと(遅いよ!)。
星が消えても、調べが終っても。
あなたがいなくても。
あなたは彼らの中に生きる。
その「彼ら」もまた不変ではないと思うと苦しくなるけれど。
それを思うのは、きっとまだ早すぎるんだろう。
***
公式のトップページ、各組トップの写真がランダムに表示されるところ。
13日に見たらキャッシュの関係か、一瞬ワタさんが見えたのが、次の瞬間トウコさんになった。
ワタさんは、ドルチェ・ヴィータの衣装、黒にオレンジのラインストーンのやつ。トウコさんは今回のショーの惜別。
ああ、そうか。
と言う訳で『遠い国の絵本』に後日譚追加しました。(わかる人だけわかってください)
心残り(笑)。(『愛するには短すぎる』)
2006年11月17日 宝塚さてと(こきこきと肩回しつつ)。
千秋楽の話も一区切りついたので、公演について書きそびれていることなど。つか『愛短』について全然書き足りてないんですが。
『愛短』は大好きな作品ですが、まず演出も好きなポイント。盆やセリを駆使した舞台転換が、すごく素敵だ。
最初のフレッドの夢の場面、夢だからみんなグレー系の服装なのだけれど、それが上品にお洒落にまとめられている。そして「♪Welcome Mr.」の歌から「♪Welcome to our ship」と乗船の場面になるつながりの滑らかさ、転換の巧みさ。
同じように、バレエ団のレッスンからクラシカルな音楽をつなぎとしてバレリーナの登場、そしてれおんが回転しながら舞台に現れ豪華な衣装の人々が入ってきて仮装舞踏会になる、イメージの連鎖を利用した場面の移行。鮮やかな手並みにため息が出る。
セット替えをクルー役がやっているのも好き。働いてる、という雰囲気も出て一石二鳥。
さりげなくカラマンディス夫妻がクルーに化けて通行してたり、後半でフレッドが歌う「Dream」がランチの場面で一瞬流れてたり、小技も効いてます。
そういえばクルー名鑑に書き忘れたことがありました。
避難訓練「上手でいきなりアンソニーを拉致して運搬係」は、涼麻、天霧、夢乃、水輝の4人です。確かに力ありそうな人選だ(笑)。
メインキャスト(だよ!!(c)オコーナーさん)について、真ん中の3人は今更語ってもという感じなので、ひとつだけ。
仮装パーティで、ブランドンさんを見つけて踊りに誘うバーバラがすごくかわいかった。ふわっとした水色のドレスで、手を取って、向かい合ってお姫様のようにお辞儀をするのが。あとランチの場面の紫のワンピースも好きだ。襟元のシフォンとか、走ると裾がふわっとなるところとか。
そういえば私、今回しぃちゃん観察日記をつけてないじゃん。ほら今日のアンドレとか今日のベルナールとか今日の楊国忠とか。長崎のときは作品が苦手すぎてその気力もなかったんだが今回はそうじゃないのに。仕方ないまとめて書く。
マーシャル船長、すごく良かったですよね。よく、まんまだと言われているけれど、ナウオンでも「先生の船長像がしぃちゃん寄りに曲がっていった」と言われていたけれど(それはそれですごいと思う)(設定変えるほどのキャラの強さ)、でも単純に「まんま」じゃないよな。途中で役作りが変わって行ったし。
大劇と東宝で明確に演技が変わったのは、ストックトン氏とのやり取りの後。ここでニヤリと笑うのが意味不明だと仲間内では不評で、いや事件解決への意欲を表現しているらしかったんですが、それにしても謎だと。
それが東宝では、困り顔でため息に変わりまして。ああなるほどと。しかし、今度は何となくそれ以外の場面の反応が目に付いてきて、何だかドタバタしてやりすぎな気がするなあと。それが東宝の一週目あたり。
ところが、公演半ば頃になると、また印象が変わりました。
やりすぎ…な気もするけれど、それはそれで、その方向でキャラクタが固まって、まとまってきた気がした。
そこまできて、ああ、東宝に来て、ここはいいけどここはダメ(盗難事件で笑わなくなったのはいいけど「ええーっ!」とか「ぅウォーバスクさま〜」とかのオーバーアクションはちょっと)と思っていたけれど、そういうことじゃないんだなと。そこは実はつながってたんだなと。
大劇の船長は、二枚目半だけど二枚目に傾斜してる、ある意味カッコつけてたんですね。だから細かいところが抑え気味だったし、問題が起こっても解決するぞと自信と意欲が先に立つ。
でも、東宝ではもっと人間くさい、完璧ではない人物として作ってきたんだな。だから問題が起こるとため息をつくし、トラブルには慌てるし、調子がいいと有頂天だし。周りはちょっと大変かも(ex.「何怒ってんだよっ!」)、でもカワイイ奴、愛すべき人だ(笑)。
いや、元々最初からそうだったんだけと、その辺東宝で強調されたなと。
ちなみに終盤はそれでもやりすぎ感がありましたが、その頃にはワタさんが先頭切ってやりすぎていたので(笑)。
まあそうは言ってもしぃちゃんならではのキャラだったことは違いないです。本当にいいキャラだった(長々喋ってその一言で終るのか)。
真面目な話、フレッドの部屋で宝石鑑定のとき「ご協力ありがとうございます」と言う言い方が好きでした。真剣な感謝が声音に表れていて。
ムラで見たとき、ハイディさんに「すずみん上手くなりましたね」と言われた。確かにそうなんだけどちょっと違和感があって、考えた私は「元々上手かったんだけど、上手さの使い方がわかってきた感じ」と答えた。
いやほんと上手いよねすずみん。ドリー自殺騒ぎがあれだけ盛り上がるのは、すずみんの力だ。
オコーナーさんのイメージが石田純一というのは笑った。なるほど。鼻の下の伸ばしっぷり、ウェルカムパーティでのドリーの体をまさぐる手がすごい。ここはウメの表情もすごいけど(笑)。
同じようなタキシードで大勢いる中でもぱっと目をひいて、やっぱりスターだなあと思いました。
れおんが「こんなに台詞のある役は初めて」と言っているのを見て、そうか?と思った。今までも色々やってるじゃん。
でも考えると、この間のアンドレだって実はあまり出番ないし、その前の長崎では3人トリオの一人で賑やかしで出てくるだけだし、長安の寿王はカフェプレイクで出番全部放映できるくらいだったし……実は大劇場で役らしい役ってなかったんだ。
それに、役どころも大人の世慣れたちょっと悪い男で、となみに迫ったりワタさんに凄んだり、それを違和感ないようにしなきゃということでプレッシャーだったんだろう。
実際、大劇ではかなり「頑張ってる」感があった。それらしく見せようと背伸びしてる感じ。でも、楽に向けてさまになってきて、東宝ではすっかり「この男ヤバイ」という雰囲気を身につけて、男らしく格好よくなった。
但し。
フランクと言う役自体が、いまひとつ良くわからない役でねぇ。少なくとも私にとっては。バーバラを真剣に愛していたのかそれともモノにしたいだけなのか。いや、多分愛していたという設定だろうけれど、あんまり余裕綽々になっちゃうと、獲物を玩んでるみたいになって愛している感が出ないんだな。むしろここはちょっと切羽詰った余裕のなさが見えた方が良かった、と言うか好みだったかも。まあ役自体難しいんだけどな。
でも成長した、いい経験になっただろうなあと思う。大劇で一人立ちする役が来て良かった。これからもがんばれ。
和くんについては前も書いたけど、細かい感情表現が好きだ。彼も最初は組替えで今まで台詞もロクに言ったことがなかったのが、ワタさんと対等にやりあうような重要な役で大変だったと思うけれど、最後にはさまになってた。
オコーナー氏がドリーをヒロインに抜擢するかどうかの瞬間は、手に汗握る感じで状況を見守っているのだけれど、その辺の細かい芝居は私がオペラで注視してるからわかるんだろうか。ちょっと地味かもしれない? でも好きだ。
ウメちゃんは、実はドリーよりもナンシーが好きだ。「聡明で優しさに溢れてる。僕は彼女の持つ静けさを愛してる」というフレッドの台詞に十二分に応える、短い出番で台詞もないのに、素晴らしい造形、表現力だと思う。ありがとう。
ドリーは、大変そうだった。モンロー系じゃないんだよね(笑)。美人だしスタイルいいから、宝塚では(少女漫画系世界観では)十分誘惑可能な容姿だと思うけれど。「キスして」のくだりは可愛かった。ここ可愛いとデイブの男が上がると思います。
公演終盤はむしろコメディ方面に突き抜けてたような気が。「死ぬかどうかはヒロインをやってから考えるわ」のニヤリというかヘラリというか、笑い方がたまらん(笑)。
コトコトが良かった!
台詞も出番も少ないんだけど、フレッドたちを連れてきたときや最後荷物を持ってくるときの表情に、バーバラのことを心配していたり理解していたりするのが見えた。上手いなあ本当に。
いやもう、みんないいんですけどね、好きなんですけどね。
今更細々書いても何なので、この辺で。
でも本当に『愛短』楽しかった。出演者みんな大好きだ。
あ、以前書きたいことリストに上げたSSはぽしゃりました。余裕なくて。
とりあえずネタだけ晒しておきます。
その1。
「せんちょー、いないんですかー?」何の気なしに船長室のドアを開けたエリックの頭上に水の入ったバケツが。誰だこんな小学生レベルのいたずらをしたのは!嫌がらせ?宝石盗難事件との関係は?船長に知らせるとまた面倒だし、ここは自分たちだけで解決しよう! 総出で捜査を始めたクルーたち、果たしてその結果は……。
ちなみに、犯人は御想像通り、彼です(笑)。
ちなみに、今そんなことしてる場合じゃ、と一人残ったヘンリーの前に船長がやってきて「何だ誰もいないのか。じゃ一緒に来てくれ」と宝石鑑定の場面になります(勝手に繋げるな)。
その2。
「君のせいだ!」いきなりオコーナー氏に詰め寄られる船長。「君たちのせいで引っ込みがつかなくなって彼女をヒロインにする羽目になったじゃないか」「ミュージカル、失敗だったので?」「僕のプロデュースだぞ、大成功に決まってるだろう」「じゃあ良かったじゃないですか!(ブラボー)(拍手)」
しかし問題は謎のキャスティングを不審に思った彼の妻=せあらが彼の浮気を疑っていること。妻の希望で今度は夫婦でモレタニア号に乗船するオコーナー氏。この前の航海のことはくれぐれも内密にと釘をさすが、妻は真相究明のためにわざわざモレタニア号に乗船したのだった。緘口令を敷かれたクルーたちは果たして秘密を守りきれるのか?
……時間が無いと言うよりも、シチュエーションコメディだから手に負えないというのが書けなかった最大の理由だな(苦笑)。
千秋楽の話も一区切りついたので、公演について書きそびれていることなど。つか『愛短』について全然書き足りてないんですが。
『愛短』は大好きな作品ですが、まず演出も好きなポイント。盆やセリを駆使した舞台転換が、すごく素敵だ。
最初のフレッドの夢の場面、夢だからみんなグレー系の服装なのだけれど、それが上品にお洒落にまとめられている。そして「♪Welcome Mr.」の歌から「♪Welcome to our ship」と乗船の場面になるつながりの滑らかさ、転換の巧みさ。
同じように、バレエ団のレッスンからクラシカルな音楽をつなぎとしてバレリーナの登場、そしてれおんが回転しながら舞台に現れ豪華な衣装の人々が入ってきて仮装舞踏会になる、イメージの連鎖を利用した場面の移行。鮮やかな手並みにため息が出る。
セット替えをクルー役がやっているのも好き。働いてる、という雰囲気も出て一石二鳥。
さりげなくカラマンディス夫妻がクルーに化けて通行してたり、後半でフレッドが歌う「Dream」がランチの場面で一瞬流れてたり、小技も効いてます。
そういえばクルー名鑑に書き忘れたことがありました。
避難訓練「上手でいきなりアンソニーを拉致して運搬係」は、涼麻、天霧、夢乃、水輝の4人です。確かに力ありそうな人選だ(笑)。
メインキャスト(だよ!!(c)オコーナーさん)について、真ん中の3人は今更語ってもという感じなので、ひとつだけ。
仮装パーティで、ブランドンさんを見つけて踊りに誘うバーバラがすごくかわいかった。ふわっとした水色のドレスで、手を取って、向かい合ってお姫様のようにお辞儀をするのが。あとランチの場面の紫のワンピースも好きだ。襟元のシフォンとか、走ると裾がふわっとなるところとか。
そういえば私、今回しぃちゃん観察日記をつけてないじゃん。ほら今日のアンドレとか今日のベルナールとか今日の楊国忠とか。長崎のときは作品が苦手すぎてその気力もなかったんだが今回はそうじゃないのに。仕方ないまとめて書く。
マーシャル船長、すごく良かったですよね。よく、まんまだと言われているけれど、ナウオンでも「先生の船長像がしぃちゃん寄りに曲がっていった」と言われていたけれど(それはそれですごいと思う)(設定変えるほどのキャラの強さ)、でも単純に「まんま」じゃないよな。途中で役作りが変わって行ったし。
大劇と東宝で明確に演技が変わったのは、ストックトン氏とのやり取りの後。ここでニヤリと笑うのが意味不明だと仲間内では不評で、いや事件解決への意欲を表現しているらしかったんですが、それにしても謎だと。
それが東宝では、困り顔でため息に変わりまして。ああなるほどと。しかし、今度は何となくそれ以外の場面の反応が目に付いてきて、何だかドタバタしてやりすぎな気がするなあと。それが東宝の一週目あたり。
ところが、公演半ば頃になると、また印象が変わりました。
やりすぎ…な気もするけれど、それはそれで、その方向でキャラクタが固まって、まとまってきた気がした。
そこまできて、ああ、東宝に来て、ここはいいけどここはダメ(盗難事件で笑わなくなったのはいいけど「ええーっ!」とか「ぅウォーバスクさま〜」とかのオーバーアクションはちょっと)と思っていたけれど、そういうことじゃないんだなと。そこは実はつながってたんだなと。
大劇の船長は、二枚目半だけど二枚目に傾斜してる、ある意味カッコつけてたんですね。だから細かいところが抑え気味だったし、問題が起こっても解決するぞと自信と意欲が先に立つ。
でも、東宝ではもっと人間くさい、完璧ではない人物として作ってきたんだな。だから問題が起こるとため息をつくし、トラブルには慌てるし、調子がいいと有頂天だし。周りはちょっと大変かも(ex.「何怒ってんだよっ!」)、でもカワイイ奴、愛すべき人だ(笑)。
いや、元々最初からそうだったんだけと、その辺東宝で強調されたなと。
ちなみに終盤はそれでもやりすぎ感がありましたが、その頃にはワタさんが先頭切ってやりすぎていたので(笑)。
まあそうは言ってもしぃちゃんならではのキャラだったことは違いないです。本当にいいキャラだった(長々喋ってその一言で終るのか)。
真面目な話、フレッドの部屋で宝石鑑定のとき「ご協力ありがとうございます」と言う言い方が好きでした。真剣な感謝が声音に表れていて。
ムラで見たとき、ハイディさんに「すずみん上手くなりましたね」と言われた。確かにそうなんだけどちょっと違和感があって、考えた私は「元々上手かったんだけど、上手さの使い方がわかってきた感じ」と答えた。
いやほんと上手いよねすずみん。ドリー自殺騒ぎがあれだけ盛り上がるのは、すずみんの力だ。
オコーナーさんのイメージが石田純一というのは笑った。なるほど。鼻の下の伸ばしっぷり、ウェルカムパーティでのドリーの体をまさぐる手がすごい。ここはウメの表情もすごいけど(笑)。
同じようなタキシードで大勢いる中でもぱっと目をひいて、やっぱりスターだなあと思いました。
れおんが「こんなに台詞のある役は初めて」と言っているのを見て、そうか?と思った。今までも色々やってるじゃん。
でも考えると、この間のアンドレだって実はあまり出番ないし、その前の長崎では3人トリオの一人で賑やかしで出てくるだけだし、長安の寿王はカフェプレイクで出番全部放映できるくらいだったし……実は大劇場で役らしい役ってなかったんだ。
それに、役どころも大人の世慣れたちょっと悪い男で、となみに迫ったりワタさんに凄んだり、それを違和感ないようにしなきゃということでプレッシャーだったんだろう。
実際、大劇ではかなり「頑張ってる」感があった。それらしく見せようと背伸びしてる感じ。でも、楽に向けてさまになってきて、東宝ではすっかり「この男ヤバイ」という雰囲気を身につけて、男らしく格好よくなった。
但し。
フランクと言う役自体が、いまひとつ良くわからない役でねぇ。少なくとも私にとっては。バーバラを真剣に愛していたのかそれともモノにしたいだけなのか。いや、多分愛していたという設定だろうけれど、あんまり余裕綽々になっちゃうと、獲物を玩んでるみたいになって愛している感が出ないんだな。むしろここはちょっと切羽詰った余裕のなさが見えた方が良かった、と言うか好みだったかも。まあ役自体難しいんだけどな。
でも成長した、いい経験になっただろうなあと思う。大劇で一人立ちする役が来て良かった。これからもがんばれ。
和くんについては前も書いたけど、細かい感情表現が好きだ。彼も最初は組替えで今まで台詞もロクに言ったことがなかったのが、ワタさんと対等にやりあうような重要な役で大変だったと思うけれど、最後にはさまになってた。
オコーナー氏がドリーをヒロインに抜擢するかどうかの瞬間は、手に汗握る感じで状況を見守っているのだけれど、その辺の細かい芝居は私がオペラで注視してるからわかるんだろうか。ちょっと地味かもしれない? でも好きだ。
ウメちゃんは、実はドリーよりもナンシーが好きだ。「聡明で優しさに溢れてる。僕は彼女の持つ静けさを愛してる」というフレッドの台詞に十二分に応える、短い出番で台詞もないのに、素晴らしい造形、表現力だと思う。ありがとう。
ドリーは、大変そうだった。モンロー系じゃないんだよね(笑)。美人だしスタイルいいから、宝塚では(少女漫画系世界観では)十分誘惑可能な容姿だと思うけれど。「キスして」のくだりは可愛かった。ここ可愛いとデイブの男が上がると思います。
公演終盤はむしろコメディ方面に突き抜けてたような気が。「死ぬかどうかはヒロインをやってから考えるわ」のニヤリというかヘラリというか、笑い方がたまらん(笑)。
コトコトが良かった!
台詞も出番も少ないんだけど、フレッドたちを連れてきたときや最後荷物を持ってくるときの表情に、バーバラのことを心配していたり理解していたりするのが見えた。上手いなあ本当に。
いやもう、みんないいんですけどね、好きなんですけどね。
今更細々書いても何なので、この辺で。
でも本当に『愛短』楽しかった。出演者みんな大好きだ。
あ、以前書きたいことリストに上げたSSはぽしゃりました。余裕なくて。
とりあえずネタだけ晒しておきます。
その1。
「せんちょー、いないんですかー?」何の気なしに船長室のドアを開けたエリックの頭上に水の入ったバケツが。誰だこんな小学生レベルのいたずらをしたのは!嫌がらせ?宝石盗難事件との関係は?船長に知らせるとまた面倒だし、ここは自分たちだけで解決しよう! 総出で捜査を始めたクルーたち、果たしてその結果は……。
ちなみに、犯人は御想像通り、彼です(笑)。
ちなみに、今そんなことしてる場合じゃ、と一人残ったヘンリーの前に船長がやってきて「何だ誰もいないのか。じゃ一緒に来てくれ」と宝石鑑定の場面になります(勝手に繋げるな)。
その2。
「君のせいだ!」いきなりオコーナー氏に詰め寄られる船長。「君たちのせいで引っ込みがつかなくなって彼女をヒロインにする羽目になったじゃないか」「ミュージカル、失敗だったので?」「僕のプロデュースだぞ、大成功に決まってるだろう」「じゃあ良かったじゃないですか!(ブラボー)(拍手)」
しかし問題は謎のキャスティングを不審に思った彼の妻=せあらが彼の浮気を疑っていること。妻の希望で今度は夫婦でモレタニア号に乗船するオコーナー氏。この前の航海のことはくれぐれも内密にと釘をさすが、妻は真相究明のためにわざわざモレタニア号に乗船したのだった。緘口令を敷かれたクルーたちは果たして秘密を守りきれるのか?
……時間が無いと言うよりも、シチュエーションコメディだから手に負えないというのが書けなかった最大の理由だな(苦笑)。
人に還る儀式。(星組東宝千秋楽・その4)
2006年11月16日 宝塚出の話。
退団者が出てくるたび「かわいー」「きれー」と声が上がる。
退団者はみんなきれい。みんな光りを放っている。
ゆずちゃん。ピンクのお花がまとめた髪の左右に飾られていて、かわいかった。でも落ち着いた感じもあって、しっかり、きりりとしていた。
のんちゃんの方が、もっとほわほわしていたかも。ちょっとどぎまぎしたように、拍手する白い服の人たち、その後ろの在団者の会のガード、そしてカメラを向けるギャラリーを見回していた。
ひよりちゃんは、ぴっかぴかの笑顔。丸いおでこが可愛らしい(と、いつも思っていたのに書きそびれていたのでここで書く)。
ふありちゃん。ふあひよは東宝でもお揃いの会服。目がなくなりそうににこにこ笑っていた。
トミー。会の人たちが「感無量です!」と声をかけていた。反応早いな(笑)。
みらんくん。ニコニコニコニコして、ぴょんぴょん跳ねてた(笑)。最後まで。
やっひー。他の人たちは黙って、または一礼して掛け声を待っていた。普通はそうだ。でもやっひーは、まず自分から会の人たちに何事か話しかけていた。恐らくは感謝の言葉を。いい人なんだなあ、と思った。
エンディさん。穏やかに笑っていた。ご挨拶で「人生で一番素晴らしい瞬間」と言っていて、そんな一番なんて決めなくても、とちょっと思ったけど、でも確かにそう思えるものがあるんだと思う。
しのぶさん。花道を歩くとき、一緒に付き添っている生徒監さんに(みんなから良く見えるよう)もっとゆっくり歩くように言われて、んもう、と言うようにちょっとむくれているのが可愛かった。最後まで、キュートな女性だった。
ところで。
今まで読んでいただいた方はお気づきかもしれないと思うのですが、私も一応会に入っておりました。幽霊会員ですが。
ガード位置に入るとき、それまで場所取りをしていてくれた他の会のガードの方々の姿が見えた。この寒風吹きすさぶ中、長時間、大勢の人たちが。その労力に感謝のしようもない、ただ頭を垂れるのみ。
退団者のファンがちゃんとお見送り出来るように、たくさんの人の善意や無償の行為が働いている。
宝塚ってすごいところだと思った。
楽屋口で、一際多くのフラッシュが焚かれた。
ワタさんが出てきた。
袴姿で、白い胡蝶蘭の、手元から膝下まで垂れ下がる大きな大きな花束を持って。
いつもの明るい、でも澄み切った笑顔。温かくて、でも初冬の空気のように澄んだ雰囲気をまとって、周囲に視線を投げかけ、手を振る。
目の前を通り過ぎ、東宝入口前あたり、劇場とシャンテの間の道を埋め尽くした観衆の真ん中で、立ち止まった。
細いシルエット。華奢にすら感じた。儚げだとも。
「わたるくんのことを一生忘れません、
幸せになれー!」
四方八方、自分を囲む人垣からの声。声は想像以上に揃って、言葉はくっきりと響いた。あの人は一瞬、びっくりしたように体を曲げてあたりを見回して、でも嬉しそうに笑った。
暫し、写真撮影。ちょっとおどけてピースサインをしてみせる。周囲から笑い声が上がっていた。
ムラ楽のときも、袴姿を見た。
一番近くを通ったとき、名残惜しくいつまでも見送った。そして、同じように見ていたおばさまと目が合って「かわいいわね」と言われた。
「そうですね」と自然に答えがでて、自分でもちょっと驚いた。普通に、きれいでかわいい、と感じていたことに。
その姿とその時の感覚が焼きついていたので、その後ディナーショーでまた元の「男役・湖月わたる」を見たときに、少々混乱したのだけれど。
退団者の服装は、みんな袴。男役も娘役も区別なく。
それは、もう男役娘役という枠を離れているしるしかもしれない。
いつも「湖月わたる」に夢を見ていた。
男前で、相手役と並ぶとまるでリアル男女カップルで、誰を相手にしても包み込んでしまう包容力の持ち主で。
組子から慕われ懐かれる、愛されるトップさんで。
真っ直ぐで、熱と光りを持った、全てのものに降り注ぐ太陽のような人で。
正しくゆるぎなく、誠実な存在で。
いつも、夢を見ていた。
見たいものしか見ようとしなかった。
それは、生身の人間に対してはひどいことだけれど、でも許されると思っていた。
あの人は、タカラジェンヌだから。夢を売るフェアリーだから。
それに、無理に目を背けたり曲げたりする必要もなかったんだ。あの人は一度だって、私の勝手な期待を裏切ることはなかったんだから。
ただ、そこにあるものを享受するだけで、損なわれることなく夢を見ていられた。
許されると思っていた。
あの人が、タカラジェンヌである限りは。
退団者の服装は、みんな袴。男役も娘役も区別なく。
それは、もう男役娘役という枠を離れているしるしなのだと思う。
タカラジェンヌという、宝塚という夢の世界の存在であった役割を離れて、音楽学校生のときに、いや、その前に還る。
それは、人に還る儀式。
あの人は白い人波の端まで行って、車に乗った。
最後まで手を振っていた。
見送る人も、最後まで手を振っていた。車が行って、見えなくなっても。
その姿がとてもきれいですがすがしくて、幸せそうに見えたので、私も不思議と幸せな気持ちになった。
笑顔で見送ることができて、よかった。
***
うざい文章ですみません。(流石にちょっとアレな気がしてきた)
更に、私のような何も貢献をしていない人間が恩恵をこうむってしまうことについては申し訳なくも思いましたが、その是非はこの場では棚に上げさせていただきたいと思います。重ねてすみません。
少しおまけ。(SSではない)
kine.nobody.jp/20061112.html
退団者が出てくるたび「かわいー」「きれー」と声が上がる。
退団者はみんなきれい。みんな光りを放っている。
ゆずちゃん。ピンクのお花がまとめた髪の左右に飾られていて、かわいかった。でも落ち着いた感じもあって、しっかり、きりりとしていた。
のんちゃんの方が、もっとほわほわしていたかも。ちょっとどぎまぎしたように、拍手する白い服の人たち、その後ろの在団者の会のガード、そしてカメラを向けるギャラリーを見回していた。
ひよりちゃんは、ぴっかぴかの笑顔。丸いおでこが可愛らしい(と、いつも思っていたのに書きそびれていたのでここで書く)。
ふありちゃん。ふあひよは東宝でもお揃いの会服。目がなくなりそうににこにこ笑っていた。
トミー。会の人たちが「感無量です!」と声をかけていた。反応早いな(笑)。
みらんくん。ニコニコニコニコして、ぴょんぴょん跳ねてた(笑)。最後まで。
やっひー。他の人たちは黙って、または一礼して掛け声を待っていた。普通はそうだ。でもやっひーは、まず自分から会の人たちに何事か話しかけていた。恐らくは感謝の言葉を。いい人なんだなあ、と思った。
エンディさん。穏やかに笑っていた。ご挨拶で「人生で一番素晴らしい瞬間」と言っていて、そんな一番なんて決めなくても、とちょっと思ったけど、でも確かにそう思えるものがあるんだと思う。
しのぶさん。花道を歩くとき、一緒に付き添っている生徒監さんに(みんなから良く見えるよう)もっとゆっくり歩くように言われて、んもう、と言うようにちょっとむくれているのが可愛かった。最後まで、キュートな女性だった。
ところで。
今まで読んでいただいた方はお気づきかもしれないと思うのですが、私も一応会に入っておりました。幽霊会員ですが。
ガード位置に入るとき、それまで場所取りをしていてくれた他の会のガードの方々の姿が見えた。この寒風吹きすさぶ中、長時間、大勢の人たちが。その労力に感謝のしようもない、ただ頭を垂れるのみ。
退団者のファンがちゃんとお見送り出来るように、たくさんの人の善意や無償の行為が働いている。
宝塚ってすごいところだと思った。
楽屋口で、一際多くのフラッシュが焚かれた。
ワタさんが出てきた。
袴姿で、白い胡蝶蘭の、手元から膝下まで垂れ下がる大きな大きな花束を持って。
いつもの明るい、でも澄み切った笑顔。温かくて、でも初冬の空気のように澄んだ雰囲気をまとって、周囲に視線を投げかけ、手を振る。
目の前を通り過ぎ、東宝入口前あたり、劇場とシャンテの間の道を埋め尽くした観衆の真ん中で、立ち止まった。
細いシルエット。華奢にすら感じた。儚げだとも。
「わたるくんのことを一生忘れません、
幸せになれー!」
四方八方、自分を囲む人垣からの声。声は想像以上に揃って、言葉はくっきりと響いた。あの人は一瞬、びっくりしたように体を曲げてあたりを見回して、でも嬉しそうに笑った。
暫し、写真撮影。ちょっとおどけてピースサインをしてみせる。周囲から笑い声が上がっていた。
ムラ楽のときも、袴姿を見た。
一番近くを通ったとき、名残惜しくいつまでも見送った。そして、同じように見ていたおばさまと目が合って「かわいいわね」と言われた。
「そうですね」と自然に答えがでて、自分でもちょっと驚いた。普通に、きれいでかわいい、と感じていたことに。
その姿とその時の感覚が焼きついていたので、その後ディナーショーでまた元の「男役・湖月わたる」を見たときに、少々混乱したのだけれど。
退団者の服装は、みんな袴。男役も娘役も区別なく。
それは、もう男役娘役という枠を離れているしるしかもしれない。
いつも「湖月わたる」に夢を見ていた。
男前で、相手役と並ぶとまるでリアル男女カップルで、誰を相手にしても包み込んでしまう包容力の持ち主で。
組子から慕われ懐かれる、愛されるトップさんで。
真っ直ぐで、熱と光りを持った、全てのものに降り注ぐ太陽のような人で。
正しくゆるぎなく、誠実な存在で。
いつも、夢を見ていた。
見たいものしか見ようとしなかった。
それは、生身の人間に対してはひどいことだけれど、でも許されると思っていた。
あの人は、タカラジェンヌだから。夢を売るフェアリーだから。
それに、無理に目を背けたり曲げたりする必要もなかったんだ。あの人は一度だって、私の勝手な期待を裏切ることはなかったんだから。
ただ、そこにあるものを享受するだけで、損なわれることなく夢を見ていられた。
許されると思っていた。
あの人が、タカラジェンヌである限りは。
退団者の服装は、みんな袴。男役も娘役も区別なく。
それは、もう男役娘役という枠を離れているしるしなのだと思う。
タカラジェンヌという、宝塚という夢の世界の存在であった役割を離れて、音楽学校生のときに、いや、その前に還る。
それは、人に還る儀式。
あの人は白い人波の端まで行って、車に乗った。
最後まで手を振っていた。
見送る人も、最後まで手を振っていた。車が行って、見えなくなっても。
その姿がとてもきれいですがすがしくて、幸せそうに見えたので、私も不思議と幸せな気持ちになった。
笑顔で見送ることができて、よかった。
***
うざい文章ですみません。(流石にちょっとアレな気がしてきた)
更に、私のような何も貢献をしていない人間が恩恵をこうむってしまうことについては申し訳なくも思いましたが、その是非はこの場では棚に上げさせていただきたいと思います。重ねてすみません。
少しおまけ。(SSではない)
kine.nobody.jp/20061112.html
君の笑顔が。(星組東宝千秋楽・その3)
2006年11月15日 宝塚昨日欄の続き。退団者のご挨拶から。
えー、今日日ご挨拶の様子はCSのニュースで捕獲できるし、それを紹介してくれているサイトさんもあるので、ボロボロの記憶力で再現しようなどと無駄な努力はしないことにしました。
憶えていることだけ。
東宝で、退団者は二人増えた。
ゆずちゃん。組からのお花は毬乃ゆいちゃん、同期からのお花は、多分碧海りま君。
このくらい下級生になると、すごく遠い花道からはるばる渡しにやってくる。ちょっと大変そう。
のんちゃん。組からのお花はひかちゃん。同期からのお花は、多分まりんちゃん。
ご挨拶が、すごく女の子声でびっくりした。こんな声だっけ? ヤンブラで台詞を言っているのは聞いたけど、それほど違和感なかったような。普段声ってことなのかな。
後の人のお花渡しは、大劇楽と同じ。
ひよりちゃんは、ももかさんとみなみちゃんから。小柄なひよりちゃんに対して、お姉様二人、と言う感じ。
お茶会での話のせいで、ふありちゃんへのお花渡しはれおん君が気になってしまった。ちゃんとしぃちゃんから受け取るのを待ってから、髪に花を挿していた。そう危なげなくやっていたと思う(笑)。
自分が渡してからもその様子を笑顔で見守っていたしぃちゃん、れおん君が渡し終えた後、身をかがめてふありちゃんの耳元で何かささやいた。とびきり優しい笑顔のままで。ご挨拶頑張ってとか、卒業おめでとう、とか、そういうことかな、と思ったけど、流石に何を言ったかまではわからない。ふありはちょっとうつむいていた。
みらんくん。大劇と同じ、ピンクの薔薇だった。
ご挨拶で「これで最後だと思うと辛くて辛くて身の引き裂かれるほど」と言ったのに、ちょっと驚いた。でもすがすがしい顔をしていたし、それが言えるというのは、本人の中では納得していると言うことなんだろうと思う。
エンディさんのご挨拶は、長かった。
「人生で一番素晴らしい瞬間」「志す気持ちを忘れません」「青春」という美しい言葉も「すさんだ気持ち」「天狗になりかけた」という綺麗事では収まらない言葉も、どれも真摯な響きを帯びていた。
真っ直ぐな思いを、真っ直ぐに、自分の言葉で伝えようとする気持ち。白く清浄な炎が見えていた。
そして、同期のトウコさんへの、万感の思いを込めた、でも笑顔での呼びかけ。
高央りおここにあり、と感じた。
しのぶさん。
温かいファンの皆様、温かいスタッフの皆様、温かい先生方、温かい同期……と、「温かい」の繰り返しが印象的だった。
しのぶさんにとって、宝塚は本当に温かいところだったのだろうなあ、と思う。
そして。
「わたるー!」と英真さんの声に「はい!」と応える声。
2階席なので、階段の上からは見えない。段々と下りてくる足元、そしてシルエット。
袴姿だった。
息を呑んだ。周囲も、空気がざわついた。
ムラは、黒燕尾だった。
熱いとかテンション高いとかいうイメージの割にはオーソドックスをよしとする人だから、袴かな?と思っていたら黒燕尾だった。
そうか、袴は最後の楽屋出で着るから、舞台の上では男役の正装である黒燕尾なんだ、と納得した。だから、当然今回も燕尾で下りてくると思っていた。
違うんだ。
もう、これで最後だから、違うんだ。
退団するから。
動揺が収まらぬうちに、あの人は階段を下りきった。組からのお花はとなみ、同期からのお花は、既に退団している伊織さん。
ムラのときのようにハグしたり等はせず、普通に受け取っていた。
ご挨拶。敢えて、記憶に頼って書く。
「大好きな舞台に、仲間達に、そして男役に別れを告げるときがきました。この退団公演は思っていた以上に寂しかったけれど、思っていた以上に幸せでした。
「白羽ゆりは、これから、星組での思い出、宝物を大切に、新しい仲間と頑張って行ってほしい。
「そして安蘭けいを中心とした私の愛する星組は、ひとりひとりより一層輝いてくれると信じています。
そんなような、ご挨拶でした。
簡潔で明瞭で、過不足なく意を尽くした、いいご挨拶だったと思う。
いつものように。
ワタさんのご挨拶の間、みらんくんが泣いてしまっていました。顎まで伝う涙を拭う、その、黒紋付の袖から出ている腕が、細かった。
最後の曲は、フォーエバー宝塚。これもムラと同じ。歌いながら退団者全員で銀橋。みんな笑顔(みらんくんも泣いてたけど笑顔)。
カーテンコール。
1回目。舞台上には全員。
ワタさん「この幸せは一生忘れません! ありがとうございました!」と。
2回目、
大阪、名古屋、そして日比谷公会堂で中継で見ている人へ、ありがとうございますとご挨拶。
「最高に幸せです!」と言っていた。
3回目
退団者、一言ずつ。
しのぶさんから。最初ワタさんが「しのぶさん」と声をかけたとき、全員だとはみんな思っていなかったみたいだった。次に呼ばれたエンディも戸惑って、暫く言葉を探していた。アドリブ弱いよね、エンディさん(笑)。Acrossのときもそうだった。でもそれがいいんだと思う。
みらんくんが「星組最高です!」と花束突き出し男前な声で言って、客席の歓声を浴びていた。トミーも「感無量です!星組万歳!」と。
ふありは「トランクは幸せで重すぎるので、引っ張っていきます」と言って、かわいー、とやっぱり歓声を浴びていた。
4回目は、最初ワタさん一人。
そして、退団者を呼ぶ……が、下級生がひとり下手から出てきちゃって、慌てて引っ込んでるよ!(爆)
ムラのあかしにつづき出トチリ。涙涙の大楽でほのぼのと笑いを誘う、これも星組クオリティなのか? ちなみに、多分海隼人くんだったんじゃないかと思います。違ったらこっそり教えてください。
とにかく、退団者全員で「皆様本当にありがとうございました!!」
5回目。
ワタさん一人。そして今度は全員呼ぶ。
「これからも愛する星組をよろしくお願いします」とワタさん。
6回目。
舞台にはワタさん一人。
「湖月わたるという男役が、皆様の心の中にいつまでも生き続けますよう祈っております。星組で卒業できて本当に幸せです」と。
この6回目、ワタさんはお辞儀をして、いつまでも頭を上げなかった。
緞帳は下り、終演アナウンスは流れたけれど、このままでは終われない。終るはずがない。
そして、7回目。
今度は恒例の、袖から登場。
「わたるさーん」「大好きー」「ありがとー」とたくさん、たくさんの声がかかる。それに対して「はーい」「ありがとうございまーす」「私も大好きでーす」と応えるワタさん。その度に歓声。
最後、投げキスして、ちょっとおどけてキザって、袖に入っていった。
再び終演アナウンスが流れても、拍手は鳴り止まず。
ついに、8回目のカーテンコール。今度は緞帳が上がる。
舞台には、出演者全員の姿。
全員で「ありがとうございました」。
これで、最後でした。
退団者ご挨拶の間、この場にいることが出来なかったサトリさんに「できたらしぃちゃん見てください」と言われたこともあって、結構しぃちゃんを見ていました。
いつも、こういうときでも笑顔でいるしぃちゃんだけど、ライトが当たっていないときはかなり目を瞬かせていたので、多分泣いていたんだと思う。基本的に口角が上がっているから、そんなに泣いているように見えないけれど。
下手側のトウコさんやすずみんは泣いてへの字口になってたし、ウメも涙を拭っていた。一人挟んで隣のれおんも、子どものようなべそかき顔だったんだけれど。
そして、ライトが当たっているときは、いつものように笑っていた。
笑っていてくれて良かった、と思った。
「泣くときは泣いてもいいのに」と言ったピュアファンサトリさんには申し訳ないと思うけれど、でも、しぃちゃんが笑顔でいてくれて、助かった。いや助かったも何もないんだけども。
あとフォーエバー宝塚のとき一輝慎くんがいい笑顔なのを見て、思わず暫し目を留めてしまったり。
どうも、私は笑顔に弱い。
いや、タカラジェンヌたるものきれいな笑顔は基本スキルで、後は好みの問題なんだろうとは思うけれど、それにしても。
思えば、初めてワタさんを見たときも、その笑顔に惹かれた。
ルキーニ役だった。男くさいのに爽やかで、ちょっと悪っぽいけどやんちゃ坊主のように人懐こく屈託のない、ぱっとその場が明るくなるような笑顔。
入りのとき側にいた人が、ほんの下級生のときに見初めたと言っていた。「オペラで脇の子たちをずーっと眺めていたら、笑顔が目に飛び込んできて。何が出来る子なのかわからないけど、笑顔がとっても可愛いなあと思って」。
随分後だけど、私も似たようなもんなんだ。
リアル男性みたいな格好よさだとか、ダイナミックなダンスとか、背が高いとか包容力とか。そんなことを認識する前に、笑顔に惹かれた。
ご挨拶でも、カーテンコールでも、ワタさんはずっとニコニコと笑顔だった。
ワタさんが舞台上で泣いたのを、私は2回しか見た事がない。
1回は、Acrossサンシャイン千秋楽。最後の曲「Anniversery」を歌っていたワタさんは、サプライズ演出のスモークを見て、泣いてしまったんだった。
泣くまいと思っていたのですが、すみません、と言っていた。
2回目は、今回の公演の大劇場前楽。サヨナラショーの後、ソーランでみんなの背中にも星ってついているのを知らなくて、みんな一生懸命振りを覚えてくれて、と。「すみません泣かせてください」と断わってから泣いていた。
思い出すと、いつもワタさんは笑顔だった。退団者のいる千秋楽も、退団者や退団者との別れに泣いている人たちを、支え包み込むように、いつも笑顔だった。
泣いちゃいけない、自分は泣くべきではない、と思ってるんだろうと思う。そして、それが無理でなく自然に出来てしまう人なんだろうとも。
ワタさんは、よく不動のものに例えられる人だなあ、と思う。
太陽。ポラリス。セーヌ川に敢然と立ち続ける舫杭(私は未だにワタさんの演じた役の中でアリスティドが一番好きだ)。
太陽のように、分け隔てなく全ての人に幸せを降り注ぐ。北極星のように明るく行く先を指し示す。舫杭のように心の拠り所となる。
もちろん、そんな大仰な話だけじゃなくて、みんなの先頭を切って走るやんちゃな少年のようだったり、来るもの拒まずの色男だったり、が基本なのだけれど。
この日も、舞台上のワタさんはずっと笑顔だった。あたたかく、明るく、気持ちのいい笑顔。
最後まで、ずっと。
えー、今日日ご挨拶の様子はCSのニュースで捕獲できるし、それを紹介してくれているサイトさんもあるので、ボロボロの記憶力で再現しようなどと無駄な努力はしないことにしました。
憶えていることだけ。
東宝で、退団者は二人増えた。
ゆずちゃん。組からのお花は毬乃ゆいちゃん、同期からのお花は、多分碧海りま君。
このくらい下級生になると、すごく遠い花道からはるばる渡しにやってくる。ちょっと大変そう。
のんちゃん。組からのお花はひかちゃん。同期からのお花は、多分まりんちゃん。
ご挨拶が、すごく女の子声でびっくりした。こんな声だっけ? ヤンブラで台詞を言っているのは聞いたけど、それほど違和感なかったような。普段声ってことなのかな。
後の人のお花渡しは、大劇楽と同じ。
ひよりちゃんは、ももかさんとみなみちゃんから。小柄なひよりちゃんに対して、お姉様二人、と言う感じ。
お茶会での話のせいで、ふありちゃんへのお花渡しはれおん君が気になってしまった。ちゃんとしぃちゃんから受け取るのを待ってから、髪に花を挿していた。そう危なげなくやっていたと思う(笑)。
自分が渡してからもその様子を笑顔で見守っていたしぃちゃん、れおん君が渡し終えた後、身をかがめてふありちゃんの耳元で何かささやいた。とびきり優しい笑顔のままで。ご挨拶頑張ってとか、卒業おめでとう、とか、そういうことかな、と思ったけど、流石に何を言ったかまではわからない。ふありはちょっとうつむいていた。
みらんくん。大劇と同じ、ピンクの薔薇だった。
ご挨拶で「これで最後だと思うと辛くて辛くて身の引き裂かれるほど」と言ったのに、ちょっと驚いた。でもすがすがしい顔をしていたし、それが言えるというのは、本人の中では納得していると言うことなんだろうと思う。
エンディさんのご挨拶は、長かった。
「人生で一番素晴らしい瞬間」「志す気持ちを忘れません」「青春」という美しい言葉も「すさんだ気持ち」「天狗になりかけた」という綺麗事では収まらない言葉も、どれも真摯な響きを帯びていた。
真っ直ぐな思いを、真っ直ぐに、自分の言葉で伝えようとする気持ち。白く清浄な炎が見えていた。
そして、同期のトウコさんへの、万感の思いを込めた、でも笑顔での呼びかけ。
高央りおここにあり、と感じた。
しのぶさん。
温かいファンの皆様、温かいスタッフの皆様、温かい先生方、温かい同期……と、「温かい」の繰り返しが印象的だった。
しのぶさんにとって、宝塚は本当に温かいところだったのだろうなあ、と思う。
そして。
「わたるー!」と英真さんの声に「はい!」と応える声。
2階席なので、階段の上からは見えない。段々と下りてくる足元、そしてシルエット。
袴姿だった。
息を呑んだ。周囲も、空気がざわついた。
ムラは、黒燕尾だった。
熱いとかテンション高いとかいうイメージの割にはオーソドックスをよしとする人だから、袴かな?と思っていたら黒燕尾だった。
そうか、袴は最後の楽屋出で着るから、舞台の上では男役の正装である黒燕尾なんだ、と納得した。だから、当然今回も燕尾で下りてくると思っていた。
違うんだ。
もう、これで最後だから、違うんだ。
退団するから。
動揺が収まらぬうちに、あの人は階段を下りきった。組からのお花はとなみ、同期からのお花は、既に退団している伊織さん。
ムラのときのようにハグしたり等はせず、普通に受け取っていた。
ご挨拶。敢えて、記憶に頼って書く。
「大好きな舞台に、仲間達に、そして男役に別れを告げるときがきました。この退団公演は思っていた以上に寂しかったけれど、思っていた以上に幸せでした。
「白羽ゆりは、これから、星組での思い出、宝物を大切に、新しい仲間と頑張って行ってほしい。
「そして安蘭けいを中心とした私の愛する星組は、ひとりひとりより一層輝いてくれると信じています。
そんなような、ご挨拶でした。
簡潔で明瞭で、過不足なく意を尽くした、いいご挨拶だったと思う。
いつものように。
ワタさんのご挨拶の間、みらんくんが泣いてしまっていました。顎まで伝う涙を拭う、その、黒紋付の袖から出ている腕が、細かった。
最後の曲は、フォーエバー宝塚。これもムラと同じ。歌いながら退団者全員で銀橋。みんな笑顔(みらんくんも泣いてたけど笑顔)。
カーテンコール。
1回目。舞台上には全員。
ワタさん「この幸せは一生忘れません! ありがとうございました!」と。
2回目、
大阪、名古屋、そして日比谷公会堂で中継で見ている人へ、ありがとうございますとご挨拶。
「最高に幸せです!」と言っていた。
3回目
退団者、一言ずつ。
しのぶさんから。最初ワタさんが「しのぶさん」と声をかけたとき、全員だとはみんな思っていなかったみたいだった。次に呼ばれたエンディも戸惑って、暫く言葉を探していた。アドリブ弱いよね、エンディさん(笑)。Acrossのときもそうだった。でもそれがいいんだと思う。
みらんくんが「星組最高です!」と花束突き出し男前な声で言って、客席の歓声を浴びていた。トミーも「感無量です!星組万歳!」と。
ふありは「トランクは幸せで重すぎるので、引っ張っていきます」と言って、かわいー、とやっぱり歓声を浴びていた。
4回目は、最初ワタさん一人。
そして、退団者を呼ぶ……が、下級生がひとり下手から出てきちゃって、慌てて引っ込んでるよ!(爆)
ムラのあかしにつづき出トチリ。涙涙の大楽でほのぼのと笑いを誘う、これも星組クオリティなのか? ちなみに、多分海隼人くんだったんじゃないかと思います。違ったらこっそり教えてください。
とにかく、退団者全員で「皆様本当にありがとうございました!!」
5回目。
ワタさん一人。そして今度は全員呼ぶ。
「これからも愛する星組をよろしくお願いします」とワタさん。
6回目。
舞台にはワタさん一人。
「湖月わたるという男役が、皆様の心の中にいつまでも生き続けますよう祈っております。星組で卒業できて本当に幸せです」と。
この6回目、ワタさんはお辞儀をして、いつまでも頭を上げなかった。
緞帳は下り、終演アナウンスは流れたけれど、このままでは終われない。終るはずがない。
そして、7回目。
今度は恒例の、袖から登場。
「わたるさーん」「大好きー」「ありがとー」とたくさん、たくさんの声がかかる。それに対して「はーい」「ありがとうございまーす」「私も大好きでーす」と応えるワタさん。その度に歓声。
最後、投げキスして、ちょっとおどけてキザって、袖に入っていった。
再び終演アナウンスが流れても、拍手は鳴り止まず。
ついに、8回目のカーテンコール。今度は緞帳が上がる。
舞台には、出演者全員の姿。
全員で「ありがとうございました」。
これで、最後でした。
退団者ご挨拶の間、この場にいることが出来なかったサトリさんに「できたらしぃちゃん見てください」と言われたこともあって、結構しぃちゃんを見ていました。
いつも、こういうときでも笑顔でいるしぃちゃんだけど、ライトが当たっていないときはかなり目を瞬かせていたので、多分泣いていたんだと思う。基本的に口角が上がっているから、そんなに泣いているように見えないけれど。
下手側のトウコさんやすずみんは泣いてへの字口になってたし、ウメも涙を拭っていた。一人挟んで隣のれおんも、子どものようなべそかき顔だったんだけれど。
そして、ライトが当たっているときは、いつものように笑っていた。
笑っていてくれて良かった、と思った。
「泣くときは泣いてもいいのに」と言ったピュアファンサトリさんには申し訳ないと思うけれど、でも、しぃちゃんが笑顔でいてくれて、助かった。いや助かったも何もないんだけども。
あとフォーエバー宝塚のとき一輝慎くんがいい笑顔なのを見て、思わず暫し目を留めてしまったり。
どうも、私は笑顔に弱い。
いや、タカラジェンヌたるものきれいな笑顔は基本スキルで、後は好みの問題なんだろうとは思うけれど、それにしても。
思えば、初めてワタさんを見たときも、その笑顔に惹かれた。
ルキーニ役だった。男くさいのに爽やかで、ちょっと悪っぽいけどやんちゃ坊主のように人懐こく屈託のない、ぱっとその場が明るくなるような笑顔。
入りのとき側にいた人が、ほんの下級生のときに見初めたと言っていた。「オペラで脇の子たちをずーっと眺めていたら、笑顔が目に飛び込んできて。何が出来る子なのかわからないけど、笑顔がとっても可愛いなあと思って」。
随分後だけど、私も似たようなもんなんだ。
リアル男性みたいな格好よさだとか、ダイナミックなダンスとか、背が高いとか包容力とか。そんなことを認識する前に、笑顔に惹かれた。
ご挨拶でも、カーテンコールでも、ワタさんはずっとニコニコと笑顔だった。
ワタさんが舞台上で泣いたのを、私は2回しか見た事がない。
1回は、Acrossサンシャイン千秋楽。最後の曲「Anniversery」を歌っていたワタさんは、サプライズ演出のスモークを見て、泣いてしまったんだった。
泣くまいと思っていたのですが、すみません、と言っていた。
2回目は、今回の公演の大劇場前楽。サヨナラショーの後、ソーランでみんなの背中にも星ってついているのを知らなくて、みんな一生懸命振りを覚えてくれて、と。「すみません泣かせてください」と断わってから泣いていた。
思い出すと、いつもワタさんは笑顔だった。退団者のいる千秋楽も、退団者や退団者との別れに泣いている人たちを、支え包み込むように、いつも笑顔だった。
泣いちゃいけない、自分は泣くべきではない、と思ってるんだろうと思う。そして、それが無理でなく自然に出来てしまう人なんだろうとも。
ワタさんは、よく不動のものに例えられる人だなあ、と思う。
太陽。ポラリス。セーヌ川に敢然と立ち続ける舫杭(私は未だにワタさんの演じた役の中でアリスティドが一番好きだ)。
太陽のように、分け隔てなく全ての人に幸せを降り注ぐ。北極星のように明るく行く先を指し示す。舫杭のように心の拠り所となる。
もちろん、そんな大仰な話だけじゃなくて、みんなの先頭を切って走るやんちゃな少年のようだったり、来るもの拒まずの色男だったり、が基本なのだけれど。
この日も、舞台上のワタさんはずっと笑顔だった。あたたかく、明るく、気持ちのいい笑顔。
最後まで、ずっと。
ここだけの時間。(星組東宝千秋楽・その2)
2006年11月14日 宝塚あちこちブログ等巡回していると、燃え尽きたとか虚脱感とか、そんな言葉を良く見る。うん、きっとそうなんだろうな。
で、私は。
虚脱感や達成感とは程遠い。書く予定の事を書き終えるまでは、全然終った気がしないらしい。
と言う訳で、もうしばらくこの調子で続けます。こんな主観の塊の文章誰が読むんだと思ったけど、私が読む(をい)。数ヵ月後とか一年後とかに、多分。
ちなみに、ジュンタンに呆れられたクルー名鑑はどうしても公演中にアップしたかったので。できればもう少し早く、みんなでネタとして楽しめるうちに上げたかったけど。
SSは、楽の直前に上げることを決めていた。
ま、他にも予定していて間に合わなかったものは多々ありますが、その話はまた機会があれば。
と言う訳で、昨日欄の続き。
入りが終わり、某チェーン店でジュンタンと合流。とりあえず「腹減った」。ほら寝坊して朝から何も食べてないからさ。
店内は白い人でいっぱい。ここら中みんなそうなんだろうな。
その後ドリーさんやサトリさんともちょっと喋って、シャンテにハンカチを買いに行ったりもして(朝慌てるあまり忘れた。今日ハンカチ持ってないのはやばいだろう)。でも品揃えが薄かったんですけど、同じような人がいっぱいいたとか?
劇場に入る。客席も白い。
芝居『愛するには短すぎる』。
最後の、幕が開く。
「例えまみえることがなくても」トウコさんの歌が始まる。初日に見たときはサヨナラにはまりすぎて、幕開きから何てこと言うんだ!と思った(笑)。
ウェルカムパーティでは、ブランドンと肩を組んで笑っていた。
仮装舞踏会は、大劇場初日と同じ青の衣装。始めに還る。
アンソニーの「また明日!」に、もう明日はねーよなんて思ったりしつつ。
昼、みんなと喋ったとき、11日11時公演のオコーナーさんがボロボロで大変だったと言う話をしていた。ソロのところもいっぱいいっぱいだったんだそうで。
私は、憶えてない。さすがに、もう周りが見えなくなっていたんだと思う。
でもそんな話を聞いてしまったので、歌い継ぎのところは注意して見てしまった。
頑張ってた。あ、やばいなと思ったけど、頑張って持ちこたえていた。
和くんも、いっぱいいっぱいの表情で頑張っているように見えた。多分、れおんもウメも。
バーバラとの銀橋、掌へのキス。いつも、切なそうな表情をしていることが多かったのに、今日は微笑んでいた。
涙でボロボロ、歌も途切れそうなとなみに、やさしく笑っていた。
フレッドが好きだ。
アンソニーが「例えまみえることがなくても」と歌う冒頭、切なくなる。
フレッドが遠くを眺めて、穏やかな顔で「孤独にも耐えよう」と歌うのを聞くと、苦しくなる。
「同じテーブルだから」と言われて驚くブランドンに向ける、開けっぴろげな笑顔が好きだ。ウェルカムパーティで、階段の上からバーバラを見つめる嬉しそうな顔が好きだ。
バーバラの落ちたコートを肩にかけてやる、さりげなくスマートな仕草が好きだ。
アンソニーとの気の置けない友情が好き。ふざけて笑いあう笑顔が好き。
どうなってもいいのかと聞かれて「わからない」と途方に暮れた目をするところが好き。アンフェアに入る前の、不意に目が据わって凶暴な表情になるところも好き(笑)。
「それだけか」と肩を落とす姿に胸が痛む。きっぱり諦めるべきだと思っていたバーバラだって、そりゃ動揺するさ。
「まくし立てて悪かった」と、今も一方的にまくし立てていることに気づかずに、でも真剣に悪かったと謝る姿が好き。
バーバラと黙って見詰め合う、夢見るような包み込むような瞳が好き。歌いかけて歌えなくて、本気で情けない顔をするところが好き。
吸い込まれるようにバーバラに口づける自然さ、自然に見えながら美しい仕草が好き。バーバラからキスされて、ぎこちなく受身で立ち尽くすさまが好き。
抱きしめた相手の足が宙に浮くほどに、体が折れそうなほどに強く抱きしめる姿が好き。
無理矢理頬を引っ張られて、顔を背けてふにゃっと笑うのが好き。
「幸せになれ!」と全身で叫ぶ姿が好き。そして、呆然と「さよなら」と呟く姿が好き。
おおらかで茶目っ気があって、まっすぐで真面目で、不器用で。でも如才ないところもあって、決して不器用なだけの人間ではなくて。少年のようなのに包容力があって。人懐こくて皆に愛されて、皆のことを大切にしているのに、どこか孤独で。
それってつまり、ワタさんが好きってことだと思う。
お披露目のラダメスが、愛に暴走して、国を傾け我が身を滅ぼしたのと逆に、フレッドは周囲を慮り自分のあるべき道を踏み外さない生き方を選んでいる。
興味深い符丁だなあ、と思う。ここにたどり着いたんだなあ、とも思う。
でも、どちらも、誠実で真っ当な、周囲に愛し愛されている人だなあ、とも。
休憩時間。窓から外を見ると場所取りをしている人々。相変わらずひどく風が強い。
特別な空間だと思う。劇場を中心に、特別な時間が流れている。
どこの国からも遠くて、ここだけの時間が過ぎる。
ショー『ネオ・ダンディズム』。
組長は、前楽に引き続き「♪湖月わたるもお忘れなく」。
「恋する男はドンキホーテ」で、しぃちゃんとすずみんがふあひよに花を渡していた。しぃちゃんからふありちゃんへ、すずみんからひよりちゃんへ。それぞれ、衣装と同じ、二人が手首につけていた花と同じ、オレンジと黄色。
ちなみに、最初から二人は花を胸につけていたんだそうですが……気づきませんでした。
いや、オペラ上げて無かったもんで。私の財力で手に入る席なんてたかが知れているのに(財力なのか)(運もコネもなかったからな)、オペラなしで手拍子してたからさ。超リズム音痴の私ですが、裏拍上手くなりました。この曲限定だけど(笑)。
ま、オペラ上げてたらすずひよ見逃したかもしれないんで、良かったことにしとこう。
そして、惜別。
トウコさんもとなみんも、相当やばい。台詞が涙声。でも歌は絶唱。「かなたの星に導かれて、ここから歩き出す」の壮絶な青白い炎。
舞台にひとり残ったワタさん。一瞬、ちょっと寂しそうだ。でも、ふっと笑って、歩き出す。
芝居も、ショーも、静かな場面では絶えず客席中からすすり泣きか聞えてきて。
トップの退団て、すごいことなんだな、と思った。
ショーが終わり、サヨナラショーまでの間、組長のご挨拶とお手紙紹介。
日に日に寂しさは募り、でも充実した幸せな日々だったと。一人の休演者もなく千秋楽と言う港にたどり着けたと。
一年以上一緒だったまやさんとはしばしの別れ、そして、となみちゃんを、本当にいい子だと(健気で素直で一生懸命で…とかいくつもの言葉を並べていた記憶があるけれど、具体的に憶えてないので意訳)、これからもよろしくと。
私の頭で再構成していて、しかもこの辺自分でもキャパオーバーしてるので全然違ったらごめん。
お手紙紹介は、聞いていて何度も上を向いてしまった。何天井見上げてんだろうね(苦笑)。
組長も何度か、言葉が途切れかけていた。
手紙は基本的に、大劇と同じ、だったと思う。いや違う部分もあったと思うけど、良く憶えていない。もう「……忘れた」ばっかりですよ(呆)(半笑)。
大劇と同じように、涼麻くんまで読んだところで、サヨナラショー。
サヨナラショーはもう、自分が何見てるんだかわからなくなってきた(苦笑)。目から入る情報に感情がついていかないような感じ。
この日小泉前首相が来ていたらしく、スエニョパティでワタさん小声で「小泉さんも」って踊らせてるのが聞えた(笑)。
アリベデルチ・ローマ。エンディさんの歌、すごく良かった。
月の満ちる頃。ワタさんちょっと台詞噛んじゃったのが残念。でもいい。
アイーダちゃんもとても、きれいだ。
黒燕尾のボレロはやっぱりいいなあ。
そして、最後の曲「世界に求む」。
客席はペンライトの海になった。
で、私は。
虚脱感や達成感とは程遠い。書く予定の事を書き終えるまでは、全然終った気がしないらしい。
と言う訳で、もうしばらくこの調子で続けます。こんな主観の塊の文章誰が読むんだと思ったけど、私が読む(をい)。数ヵ月後とか一年後とかに、多分。
ちなみに、ジュンタンに呆れられたクルー名鑑はどうしても公演中にアップしたかったので。できればもう少し早く、みんなでネタとして楽しめるうちに上げたかったけど。
SSは、楽の直前に上げることを決めていた。
ま、他にも予定していて間に合わなかったものは多々ありますが、その話はまた機会があれば。
と言う訳で、昨日欄の続き。
入りが終わり、某チェーン店でジュンタンと合流。とりあえず「腹減った」。ほら寝坊して朝から何も食べてないからさ。
店内は白い人でいっぱい。ここら中みんなそうなんだろうな。
その後ドリーさんやサトリさんともちょっと喋って、シャンテにハンカチを買いに行ったりもして(朝慌てるあまり忘れた。今日ハンカチ持ってないのはやばいだろう)。でも品揃えが薄かったんですけど、同じような人がいっぱいいたとか?
劇場に入る。客席も白い。
芝居『愛するには短すぎる』。
最後の、幕が開く。
「例えまみえることがなくても」トウコさんの歌が始まる。初日に見たときはサヨナラにはまりすぎて、幕開きから何てこと言うんだ!と思った(笑)。
ウェルカムパーティでは、ブランドンと肩を組んで笑っていた。
仮装舞踏会は、大劇場初日と同じ青の衣装。始めに還る。
アンソニーの「また明日!」に、もう明日はねーよなんて思ったりしつつ。
昼、みんなと喋ったとき、11日11時公演のオコーナーさんがボロボロで大変だったと言う話をしていた。ソロのところもいっぱいいっぱいだったんだそうで。
私は、憶えてない。さすがに、もう周りが見えなくなっていたんだと思う。
でもそんな話を聞いてしまったので、歌い継ぎのところは注意して見てしまった。
頑張ってた。あ、やばいなと思ったけど、頑張って持ちこたえていた。
和くんも、いっぱいいっぱいの表情で頑張っているように見えた。多分、れおんもウメも。
バーバラとの銀橋、掌へのキス。いつも、切なそうな表情をしていることが多かったのに、今日は微笑んでいた。
涙でボロボロ、歌も途切れそうなとなみに、やさしく笑っていた。
フレッドが好きだ。
アンソニーが「例えまみえることがなくても」と歌う冒頭、切なくなる。
フレッドが遠くを眺めて、穏やかな顔で「孤独にも耐えよう」と歌うのを聞くと、苦しくなる。
「同じテーブルだから」と言われて驚くブランドンに向ける、開けっぴろげな笑顔が好きだ。ウェルカムパーティで、階段の上からバーバラを見つめる嬉しそうな顔が好きだ。
バーバラの落ちたコートを肩にかけてやる、さりげなくスマートな仕草が好きだ。
アンソニーとの気の置けない友情が好き。ふざけて笑いあう笑顔が好き。
どうなってもいいのかと聞かれて「わからない」と途方に暮れた目をするところが好き。アンフェアに入る前の、不意に目が据わって凶暴な表情になるところも好き(笑)。
「それだけか」と肩を落とす姿に胸が痛む。きっぱり諦めるべきだと思っていたバーバラだって、そりゃ動揺するさ。
「まくし立てて悪かった」と、今も一方的にまくし立てていることに気づかずに、でも真剣に悪かったと謝る姿が好き。
バーバラと黙って見詰め合う、夢見るような包み込むような瞳が好き。歌いかけて歌えなくて、本気で情けない顔をするところが好き。
吸い込まれるようにバーバラに口づける自然さ、自然に見えながら美しい仕草が好き。バーバラからキスされて、ぎこちなく受身で立ち尽くすさまが好き。
抱きしめた相手の足が宙に浮くほどに、体が折れそうなほどに強く抱きしめる姿が好き。
無理矢理頬を引っ張られて、顔を背けてふにゃっと笑うのが好き。
「幸せになれ!」と全身で叫ぶ姿が好き。そして、呆然と「さよなら」と呟く姿が好き。
おおらかで茶目っ気があって、まっすぐで真面目で、不器用で。でも如才ないところもあって、決して不器用なだけの人間ではなくて。少年のようなのに包容力があって。人懐こくて皆に愛されて、皆のことを大切にしているのに、どこか孤独で。
それってつまり、ワタさんが好きってことだと思う。
お披露目のラダメスが、愛に暴走して、国を傾け我が身を滅ぼしたのと逆に、フレッドは周囲を慮り自分のあるべき道を踏み外さない生き方を選んでいる。
興味深い符丁だなあ、と思う。ここにたどり着いたんだなあ、とも思う。
でも、どちらも、誠実で真っ当な、周囲に愛し愛されている人だなあ、とも。
休憩時間。窓から外を見ると場所取りをしている人々。相変わらずひどく風が強い。
特別な空間だと思う。劇場を中心に、特別な時間が流れている。
どこの国からも遠くて、ここだけの時間が過ぎる。
ショー『ネオ・ダンディズム』。
組長は、前楽に引き続き「♪湖月わたるもお忘れなく」。
「恋する男はドンキホーテ」で、しぃちゃんとすずみんがふあひよに花を渡していた。しぃちゃんからふありちゃんへ、すずみんからひよりちゃんへ。それぞれ、衣装と同じ、二人が手首につけていた花と同じ、オレンジと黄色。
ちなみに、最初から二人は花を胸につけていたんだそうですが……気づきませんでした。
いや、オペラ上げて無かったもんで。私の財力で手に入る席なんてたかが知れているのに(財力なのか)(運もコネもなかったからな)、オペラなしで手拍子してたからさ。超リズム音痴の私ですが、裏拍上手くなりました。この曲限定だけど(笑)。
ま、オペラ上げてたらすずひよ見逃したかもしれないんで、良かったことにしとこう。
そして、惜別。
トウコさんもとなみんも、相当やばい。台詞が涙声。でも歌は絶唱。「かなたの星に導かれて、ここから歩き出す」の壮絶な青白い炎。
舞台にひとり残ったワタさん。一瞬、ちょっと寂しそうだ。でも、ふっと笑って、歩き出す。
芝居も、ショーも、静かな場面では絶えず客席中からすすり泣きか聞えてきて。
トップの退団て、すごいことなんだな、と思った。
ショーが終わり、サヨナラショーまでの間、組長のご挨拶とお手紙紹介。
日に日に寂しさは募り、でも充実した幸せな日々だったと。一人の休演者もなく千秋楽と言う港にたどり着けたと。
一年以上一緒だったまやさんとはしばしの別れ、そして、となみちゃんを、本当にいい子だと(健気で素直で一生懸命で…とかいくつもの言葉を並べていた記憶があるけれど、具体的に憶えてないので意訳)、これからもよろしくと。
私の頭で再構成していて、しかもこの辺自分でもキャパオーバーしてるので全然違ったらごめん。
お手紙紹介は、聞いていて何度も上を向いてしまった。何天井見上げてんだろうね(苦笑)。
組長も何度か、言葉が途切れかけていた。
手紙は基本的に、大劇と同じ、だったと思う。いや違う部分もあったと思うけど、良く憶えていない。もう「……忘れた」ばっかりですよ(呆)(半笑)。
大劇と同じように、涼麻くんまで読んだところで、サヨナラショー。
サヨナラショーはもう、自分が何見てるんだかわからなくなってきた(苦笑)。目から入る情報に感情がついていかないような感じ。
この日小泉前首相が来ていたらしく、スエニョパティでワタさん小声で「小泉さんも」って踊らせてるのが聞えた(笑)。
アリベデルチ・ローマ。エンディさんの歌、すごく良かった。
月の満ちる頃。ワタさんちょっと台詞噛んじゃったのが残念。でもいい。
アイーダちゃんもとても、きれいだ。
黒燕尾のボレロはやっぱりいいなあ。
そして、最後の曲「世界に求む」。
客席はペンライトの海になった。
嵐を呼ぶ男(笑)。(星組東宝千秋楽・その1)
2006年11月13日 宝塚12日は銀座近辺の某ホテルに泊まった。大劇楽の経験から、絶対疲れるだろうことがわかっていたので(苦笑)。
朝、出かけようと上着を着てポケットに手を突っ込んだら、昨日の千秋楽の半券が出てきた。
黄色い羽を見つけたスティーブンの気分になった。
東宝前を通る。昨日の余韻は跡形も無く、ただ空が高く青い。
ちょっと頭が重いのは疲労か寝不足か。昨日一日、普通に生きてたらあり得ないくらい泣いたからか。落ち着いたら人は何故泣くのか涙のメカニズムを調べてみよう(割と本気)。でも元気は元気。
***
千秋楽の一日のことを、つらつらと思い出すままに書こうと思います。
頭の中を巻き戻して、まずは入りの話。
寝坊しました。
ジュンタさんからの「寝坊して出遅れた!」と言うメールで起きました。ありがとうジュンタン、メールくれなかったらえらいことになってたよ。
着いたのは8時くらい。朝の日比谷は予想以上に寒かった。つか、あの強風! 日比谷公園では何かイベントやってたんですが、テントが風で飛んでいくのが見えました(怖)。
まあ昨日のような雨よりはマシだけども。
最後まで嵐を呼ぶ男。
東宝前は真っ白な会服でいっぱい。
そして在団生が入るときは、その後ろにいる場所取りをしていた自分の会に手を振ったりして、お礼のように挨拶をしていたのが印象的でした。
ここで特筆すべきは、やはりすずみんだろう。
真っ赤なロングコート。しかも、ダブルで金ボタン、金色のパイピングの軍服風。
口をぽかんと開けて見送ってしまいましたよ。いや、いいんじゃないかな。この日に盛装してきてくれたことは、結構嬉しいぞ。
ちなみに後刻友人知人と会ったときにこのすずみんを「ホテルの人みたい」「近所の遊園地にああいう人いた」とか評していたのですが、ドリーさん曰く、
「ガンダムにああいう人いなかった?」
……赤い彗星のシャアかよ!(大笑) いや、クワトロの方?
や、実際は丈の長さもフォルムも全然違うんで、私は思いつかなかったんですが。ドリーさんはオタクでないので逆に「赤の軍服」という大くくりの印象でそういう反応になったんでしょう。
何はともあれ素晴らしい。
となみはハロウィンのときの赤黒ワンピでした(かわいい)。しぃちゃんはスーツで、大きく手を振って自分とこのガードから歓声が上がってました。
必ずしも、退団者は在団者が入った後という訳ではなかったらしく。
下級生、ふあひよや涼麻くんはシャンテ側から楽屋入りしてしまって、私の位置からは見られませんでした。ふあひよはムラ同様二人一緒だったそうで。かわいい。
見たのは、みらんくんから。
みらんくんは、真っ白なロングコート姿。ビーズの刺繍が一面にきらきらしている凝った生地。にこにこと手を振って、良く見えなかったけど、会の掛け声にも全身でぶんぶんぴょんぴょん応えているようだった。
青空さっちゃんは、穏やかににこやかに。
エンディさんは、白いステッキのようなものを持っていた。
の、だけど。その一番上には何故かトトロの小さいぬいぐるみが。
えーと。
ま、ムラ雪楽ではペガちゃんステッキも出現したそうだし、このくらい普通か。エンディさんも本当に柔らかな笑顔で、素敵でした。
しのぶさん。白の裾が広がったパンツスタイルで、颯爽と。襟元のブルーの水玉スカーフがアクセントで、この日の服装は白と決まっていてもしのぶさんらしい工夫をしている感じが、素敵だった。
そして、残る退団者はあと一人。
歓声は有楽町駅の方からやってきた。
人垣の向こうに見える。あれは、オープンカーか!
オープンカー。白い花で飾られたフロントガラスを前にして、ワタさんの姿がある。
派手な演出に負けない男前。
つか、ムラが台車で東宝がオープンカーか、と手作り感覚の卒業式と最後の最後の華やかなイベントの差に、一瞬思いを馳せる(笑)。
どちらも大事。どちらも愛しい。
車が止まって、道路に降り立った。
「……かっこいい……っ!」
ええ、思わず声を上げましたともさ。でもあの場にいた7割くらいは声を上げたし、残りの3割も同じ思いだったんじゃないか?
降りて、にこやかに周囲を見渡して手を振りながら、ガードの端までゆっくり歩き、また一人一人に視線を投げるように見渡しながら戻り。
白のロングコート、レザーのような厚手のそれが、強風になびいている。
その姿があんまりに格好良かったので「風の強い日で」「良かったかもね」と今まで寒い寒いとさんざん文句言っていた(本当に寒かったんだよ)のを忘れる現金な我々(笑)。
本当に、かっこよくて。歩く姿も、風になびく髪も、さわやかで晴れやかで。
自分を待っていた、今日の姿を一目見るために集まった人々を見渡す笑顔がやさしくて。
とても、きれいだった。姿だけでなく、その、そこにいる存在そのものが。
眩しいという言葉の意味を、初めて理解したような気がした。
劇場入口には、花で出来たゲート。白薔薇、胡蝶蘭、その他にもたくさんの白い花。そして、アクセントをつけるように青や紫の花。数え切れない花。
そして、掛け声。
「わたるくんの最後の航海にご一緒できて幸せです。
いってらっしゃーい!」
うん、幸せだ。
この晴れた空の下、あなたを見送れて。
長い一日が始まった。
つか、この時点で既に日比谷に着いてから3時間近くたってたような気が(苦笑)。
トップを見送るって大変、と言うか、すごく多くの人のエネルギーが動いているんだなあ、と思った。
朝、出かけようと上着を着てポケットに手を突っ込んだら、昨日の千秋楽の半券が出てきた。
黄色い羽を見つけたスティーブンの気分になった。
東宝前を通る。昨日の余韻は跡形も無く、ただ空が高く青い。
ちょっと頭が重いのは疲労か寝不足か。昨日一日、普通に生きてたらあり得ないくらい泣いたからか。落ち着いたら人は何故泣くのか涙のメカニズムを調べてみよう(割と本気)。でも元気は元気。
***
千秋楽の一日のことを、つらつらと思い出すままに書こうと思います。
頭の中を巻き戻して、まずは入りの話。
寝坊しました。
ジュンタさんからの「寝坊して出遅れた!」と言うメールで起きました。ありがとうジュンタン、メールくれなかったらえらいことになってたよ。
着いたのは8時くらい。朝の日比谷は予想以上に寒かった。つか、あの強風! 日比谷公園では何かイベントやってたんですが、テントが風で飛んでいくのが見えました(怖)。
まあ昨日のような雨よりはマシだけども。
最後まで嵐を呼ぶ男。
東宝前は真っ白な会服でいっぱい。
そして在団生が入るときは、その後ろにいる場所取りをしていた自分の会に手を振ったりして、お礼のように挨拶をしていたのが印象的でした。
ここで特筆すべきは、やはりすずみんだろう。
真っ赤なロングコート。しかも、ダブルで金ボタン、金色のパイピングの軍服風。
口をぽかんと開けて見送ってしまいましたよ。いや、いいんじゃないかな。この日に盛装してきてくれたことは、結構嬉しいぞ。
ちなみに後刻友人知人と会ったときにこのすずみんを「ホテルの人みたい」「近所の遊園地にああいう人いた」とか評していたのですが、ドリーさん曰く、
「ガンダムにああいう人いなかった?」
……赤い彗星のシャアかよ!(大笑) いや、クワトロの方?
や、実際は丈の長さもフォルムも全然違うんで、私は思いつかなかったんですが。ドリーさんはオタクでないので逆に「赤の軍服」という大くくりの印象でそういう反応になったんでしょう。
何はともあれ素晴らしい。
となみはハロウィンのときの赤黒ワンピでした(かわいい)。しぃちゃんはスーツで、大きく手を振って自分とこのガードから歓声が上がってました。
必ずしも、退団者は在団者が入った後という訳ではなかったらしく。
下級生、ふあひよや涼麻くんはシャンテ側から楽屋入りしてしまって、私の位置からは見られませんでした。ふあひよはムラ同様二人一緒だったそうで。かわいい。
見たのは、みらんくんから。
みらんくんは、真っ白なロングコート姿。ビーズの刺繍が一面にきらきらしている凝った生地。にこにこと手を振って、良く見えなかったけど、会の掛け声にも全身でぶんぶんぴょんぴょん応えているようだった。
青空さっちゃんは、穏やかににこやかに。
エンディさんは、白いステッキのようなものを持っていた。
の、だけど。その一番上には何故かトトロの小さいぬいぐるみが。
えーと。
ま、ムラ雪楽ではペガちゃんステッキも出現したそうだし、このくらい普通か。エンディさんも本当に柔らかな笑顔で、素敵でした。
しのぶさん。白の裾が広がったパンツスタイルで、颯爽と。襟元のブルーの水玉スカーフがアクセントで、この日の服装は白と決まっていてもしのぶさんらしい工夫をしている感じが、素敵だった。
そして、残る退団者はあと一人。
歓声は有楽町駅の方からやってきた。
人垣の向こうに見える。あれは、オープンカーか!
オープンカー。白い花で飾られたフロントガラスを前にして、ワタさんの姿がある。
派手な演出に負けない男前。
つか、ムラが台車で東宝がオープンカーか、と手作り感覚の卒業式と最後の最後の華やかなイベントの差に、一瞬思いを馳せる(笑)。
どちらも大事。どちらも愛しい。
車が止まって、道路に降り立った。
「……かっこいい……っ!」
ええ、思わず声を上げましたともさ。でもあの場にいた7割くらいは声を上げたし、残りの3割も同じ思いだったんじゃないか?
降りて、にこやかに周囲を見渡して手を振りながら、ガードの端までゆっくり歩き、また一人一人に視線を投げるように見渡しながら戻り。
白のロングコート、レザーのような厚手のそれが、強風になびいている。
その姿があんまりに格好良かったので「風の強い日で」「良かったかもね」と今まで寒い寒いとさんざん文句言っていた(本当に寒かったんだよ)のを忘れる現金な我々(笑)。
本当に、かっこよくて。歩く姿も、風になびく髪も、さわやかで晴れやかで。
自分を待っていた、今日の姿を一目見るために集まった人々を見渡す笑顔がやさしくて。
とても、きれいだった。姿だけでなく、その、そこにいる存在そのものが。
眩しいという言葉の意味を、初めて理解したような気がした。
劇場入口には、花で出来たゲート。白薔薇、胡蝶蘭、その他にもたくさんの白い花。そして、アクセントをつけるように青や紫の花。数え切れない花。
そして、掛け声。
「わたるくんの最後の航海にご一緒できて幸せです。
いってらっしゃーい!」
うん、幸せだ。
この晴れた空の下、あなたを見送れて。
長い一日が始まった。
つか、この時点で既に日比谷に着いてから3時間近くたってたような気が(苦笑)。
トップを見送るって大変、と言うか、すごく多くの人のエネルギーが動いているんだなあ、と思った。
青空見上げて、あなたを見送る。
2006年11月12日 宝塚日比谷の真ん中で「幸せになれー!!」と叫んできました。
フレッドが最後の最後に「幸せになれ!」とバーバラに叫ぶのが好きだ。
もう会えないかもしれない大切な人に伝えたいこと、望み、祈りは、結局その一言に集約されるんじゃないかと思うから。
だから、言えて良かった。
幸せになれ。
(要するに、そういう掛け声だったってことです。
「わたるくんのことを一生忘れません。幸せになれ!」)
そして、もうひとつ。
最後の大階段は、緑の袴姿だった。
大劇場では黒燕尾で、お花を渡した白いドレスのとなみや、同期の嘉月さんや美穂圭子さんを、男役らしく抱き寄せたりしていたけれど。東宝では袴姿で、普通に受け取っていた。
あれで本当に、退団なんだと引導を渡された感じがした。
動揺もしたけれど、それで良かったんだと思う。でないと、まだ終っていない、また黒燕尾で舞台に立ってくれるような気がしちゃうからさ。
最後に袴で下りてきてくれて、良かった。
その後の、パレードの姿。素顔化粧に黒紋付、緑の袴姿がとても美しくすがすがしかったので。とても自然に映ったので。
昨日、いや直前まで思っていたより、ずっと素直な気持ちで言える。
ご卒業、おめでとうございます。
フレッドが最後の最後に「幸せになれ!」とバーバラに叫ぶのが好きだ。
もう会えないかもしれない大切な人に伝えたいこと、望み、祈りは、結局その一言に集約されるんじゃないかと思うから。
だから、言えて良かった。
幸せになれ。
(要するに、そういう掛け声だったってことです。
「わたるくんのことを一生忘れません。幸せになれ!」)
そして、もうひとつ。
最後の大階段は、緑の袴姿だった。
大劇場では黒燕尾で、お花を渡した白いドレスのとなみや、同期の嘉月さんや美穂圭子さんを、男役らしく抱き寄せたりしていたけれど。東宝では袴姿で、普通に受け取っていた。
あれで本当に、退団なんだと引導を渡された感じがした。
動揺もしたけれど、それで良かったんだと思う。でないと、まだ終っていない、また黒燕尾で舞台に立ってくれるような気がしちゃうからさ。
最後に袴で下りてきてくれて、良かった。
その後の、パレードの姿。素顔化粧に黒紋付、緑の袴姿がとても美しくすがすがしかったので。とても自然に映ったので。
昨日、いや直前まで思っていたより、ずっと素直な気持ちで言える。
ご卒業、おめでとうございます。
思い出は星に。(星東宝前楽等)
2006年11月11日 宝塚11/11の11時公演、15時半公演(前楽)観て参りました。
芝居については、何だか落ち着いてきたかなと。
相変わらずやりすぎなんだけど、暴走が止まった感がある。で、やりすぎなりにまとまりがあった。そういうことを総合すると、やはり落ち着いてきたという印象になる。いや本当に印象批評ですまんけど。
そんな中、れおん君!
アンソニーに「目障りだ」と言われて退場するフランク、去り際の「ふはははは」って笑い声は何事なんですか!?(笑)何を目指しているのか知らないけど、どう見てもやりすぎだからそれ!(大笑い)
11時公演はすごかった。自分の耳を疑った。前楽はかなり大人しくなってました。
でも、芝居でやりすぎるれおん君というのは今まであまり見たことがないような気がして、新鮮です。うん、それでこそ星組子だ。とりあえずやりすぎとけ(無責任)。と言うか、もうすぐ千秋楽なんだ退団者とお別れなんだとテンパっているのが妙な方向に出てしまっただけと言う気もしないでもない。
トウコさんを見ていて、自由自在、と言う言葉が浮かんだ。
特に、バーバラの借金を返すあたりから、アンフェアまでの場面。展開を引っ張る役割のアンソニーが、緩急自在に話を進め、展開し、盛り上げているように見える。活き活きと。
11時は前の人の頭で舞台センター下手寄りが見切れる席でした。おかげで宝石鑑定の上手芝居を、初めて最初から最後まで見ました(をい)。船長とヘンリー、顔見合わせて頷きあったりしてるのな。
みらんくんの「ぞうさん」「きりんさん」は可愛い系でした。
前楽。避難訓練で救命胴衣を着ていないフレッドがやってくるのを見て、船長がちゃんと着てくださいみたいな仕草をしてました。前からあったっけ?
ウェルカムパーティではフレッドとブランドン、アンソニーと船長が向かい合う場面、それぞれ手を取り合って踊ってました。前者は手を横に広げる形(お互いの距離が近い)、後者は前に出す形(お互いの距離が遠い)、ってこの説明で伝わるのだろうか。
フレッドの最後の銀橋「忘れたりするものか」で2階席を見渡すの反則。心臓をぎゅっと掴まれるような感じがする。
ショーで、組長が「♪湖月わたるもお忘れなく」と歌ってました。大楽でやるとしか思っていなかったので、不意を衝かれた。
そして、サヨナラショー。
ペンライトの類は配られず。大楽だけなのかな。
準備の間の組長の退団者紹介は、基本的に大劇場と同じ。
東宝で加わった二人については、柚乃玲花ちゃんは2003年に入団で、もう少し宝塚で活躍して欲しかった思いもあるけれど、この経験を活かしてこれからも頑張って欲しいと。羽鷺つばさくんは愛称がのんちゃんで「本名はのりこって言うの?」と聞いたら「本名はちがうんですけどー、のんびりしているのでー、のんちゃんなんですー(と組長口真似の超のんびり口調)」と言ってくれました、これからものんちゃんのペースで色々チャレンジしてください、と。
あと、大劇で言ったときより追加されていて気づいたのは、ふありちゃんのことを「真白ふありというのは本当にぴったりの、彼女でしかありえない芸名だと思います」と言ったこと、やっひーのことを「博多人形のようなおっとりした女性らしい女性」と言ったこと、しのぶさんに対して「今回の作品では私の愛人で結局私は幸せに出来ませんでしたが、これから出会う男性にいっぱい幸せにしてもらってほしい」と言うようなこと。
サヨナラショーは、大劇と同じ。東宝で加わった退団者二人には特別な出番はなし。あ、大劇でちょっと気になったラダメスのカツラは今回の方が良かったような?(笑)
カーテンコールは、4回ありました。
1回目は全員そろって。
ワタさんが「仲間との、そして皆様との楽しい思い出が、今ひとつの星になろうとしています。皆様の暖かい拍手、決して忘れません」と言うようなことを。
2回目。「今日の舞台がいつまでも皆様の心に残ることを信じております!」と、力強く。
3回目は、客席はスタンディング。幕が開いても拍手は鳴り止まず、ワタさんは客席を見渡して。
客席のお客様をご紹介していました。鳳蘭さん、順みつきさん、真矢みきさん、稔幸さん。真矢さんには、ダンディズムやらせていただきました、とひとこと。
そして、最後に言わせてください、と言って、
「今の星組は、最高です!」
満面の笑顔で、大きな声で、はっきりと誇らしげに。
ここで幕が下りるとき視界の左端に妙な動きをする人が、と思ったら、みらんくんがオカマのスキップのようにくねくね踊っていました。全くもう最後まで何と言うか、カワイイ奴(笑)。
客電がついて終演アナウンスが流れましたが、拍手鳴り止まず。
4回目のカーテンコール。幕が上がると、ワタさん一人。『サタデーナイトフィーバー(同義語:ハレルヤゴーゴー)』のでポーズに客席大ウケ。
みんなを呼んで「ほんっとうにありがとうございましたー!!」で、幕。
星組は最高です、と何度聞いたろう。心の中で一緒に言ったろう。
言い続けて数年(笑)。
出も見て来ました。
ワタさんはまた紫スーツ(ひゃー)。最後までやってくれる。
みらんくんがワタさんの出にかぶって、カードと同じタイミングでワタさんに手を振っていたら振り返してくれたらしく、恐縮かつ嬉しそうにひょこひょこお辞儀していたのが印象的でした。
***
サヨナラショーでありえないくらい泣けて困りました。
ショーの内容も知っているし、今更何故こんなに泣けるのかわからなくて一体どうしたんだと考え込むくらいに。
でも、これまた何故か、黒燕尾のボレロのときには涙が収まって。
ただ、ああ、大好きだったなあと思って。
いつの間にか、過去形で考えている自分に気づいた。
サヨナラショーで、作品を辿ったせいなのかな。
知らないうちに、思い出になっていくらしい。
星になるかどうかはわからない(笑)。
芝居については、何だか落ち着いてきたかなと。
相変わらずやりすぎなんだけど、暴走が止まった感がある。で、やりすぎなりにまとまりがあった。そういうことを総合すると、やはり落ち着いてきたという印象になる。いや本当に印象批評ですまんけど。
そんな中、れおん君!
アンソニーに「目障りだ」と言われて退場するフランク、去り際の「ふはははは」って笑い声は何事なんですか!?(笑)何を目指しているのか知らないけど、どう見てもやりすぎだからそれ!(大笑い)
11時公演はすごかった。自分の耳を疑った。前楽はかなり大人しくなってました。
でも、芝居でやりすぎるれおん君というのは今まであまり見たことがないような気がして、新鮮です。うん、それでこそ星組子だ。とりあえずやりすぎとけ(無責任)。と言うか、もうすぐ千秋楽なんだ退団者とお別れなんだとテンパっているのが妙な方向に出てしまっただけと言う気もしないでもない。
トウコさんを見ていて、自由自在、と言う言葉が浮かんだ。
特に、バーバラの借金を返すあたりから、アンフェアまでの場面。展開を引っ張る役割のアンソニーが、緩急自在に話を進め、展開し、盛り上げているように見える。活き活きと。
11時は前の人の頭で舞台センター下手寄りが見切れる席でした。おかげで宝石鑑定の上手芝居を、初めて最初から最後まで見ました(をい)。船長とヘンリー、顔見合わせて頷きあったりしてるのな。
みらんくんの「ぞうさん」「きりんさん」は可愛い系でした。
前楽。避難訓練で救命胴衣を着ていないフレッドがやってくるのを見て、船長がちゃんと着てくださいみたいな仕草をしてました。前からあったっけ?
ウェルカムパーティではフレッドとブランドン、アンソニーと船長が向かい合う場面、それぞれ手を取り合って踊ってました。前者は手を横に広げる形(お互いの距離が近い)、後者は前に出す形(お互いの距離が遠い)、ってこの説明で伝わるのだろうか。
フレッドの最後の銀橋「忘れたりするものか」で2階席を見渡すの反則。心臓をぎゅっと掴まれるような感じがする。
ショーで、組長が「♪湖月わたるもお忘れなく」と歌ってました。大楽でやるとしか思っていなかったので、不意を衝かれた。
そして、サヨナラショー。
ペンライトの類は配られず。大楽だけなのかな。
準備の間の組長の退団者紹介は、基本的に大劇場と同じ。
東宝で加わった二人については、柚乃玲花ちゃんは2003年に入団で、もう少し宝塚で活躍して欲しかった思いもあるけれど、この経験を活かしてこれからも頑張って欲しいと。羽鷺つばさくんは愛称がのんちゃんで「本名はのりこって言うの?」と聞いたら「本名はちがうんですけどー、のんびりしているのでー、のんちゃんなんですー(と組長口真似の超のんびり口調)」と言ってくれました、これからものんちゃんのペースで色々チャレンジしてください、と。
あと、大劇で言ったときより追加されていて気づいたのは、ふありちゃんのことを「真白ふありというのは本当にぴったりの、彼女でしかありえない芸名だと思います」と言ったこと、やっひーのことを「博多人形のようなおっとりした女性らしい女性」と言ったこと、しのぶさんに対して「今回の作品では私の愛人で結局私は幸せに出来ませんでしたが、これから出会う男性にいっぱい幸せにしてもらってほしい」と言うようなこと。
サヨナラショーは、大劇と同じ。東宝で加わった退団者二人には特別な出番はなし。あ、大劇でちょっと気になったラダメスのカツラは今回の方が良かったような?(笑)
カーテンコールは、4回ありました。
1回目は全員そろって。
ワタさんが「仲間との、そして皆様との楽しい思い出が、今ひとつの星になろうとしています。皆様の暖かい拍手、決して忘れません」と言うようなことを。
2回目。「今日の舞台がいつまでも皆様の心に残ることを信じております!」と、力強く。
3回目は、客席はスタンディング。幕が開いても拍手は鳴り止まず、ワタさんは客席を見渡して。
客席のお客様をご紹介していました。鳳蘭さん、順みつきさん、真矢みきさん、稔幸さん。真矢さんには、ダンディズムやらせていただきました、とひとこと。
そして、最後に言わせてください、と言って、
「今の星組は、最高です!」
満面の笑顔で、大きな声で、はっきりと誇らしげに。
ここで幕が下りるとき視界の左端に妙な動きをする人が、と思ったら、みらんくんがオカマのスキップのようにくねくね踊っていました。全くもう最後まで何と言うか、カワイイ奴(笑)。
客電がついて終演アナウンスが流れましたが、拍手鳴り止まず。
4回目のカーテンコール。幕が上がると、ワタさん一人。『サタデーナイトフィーバー(同義語:ハレルヤゴーゴー)』のでポーズに客席大ウケ。
みんなを呼んで「ほんっとうにありがとうございましたー!!」で、幕。
星組は最高です、と何度聞いたろう。心の中で一緒に言ったろう。
言い続けて数年(笑)。
出も見て来ました。
ワタさんはまた紫スーツ(ひゃー)。最後までやってくれる。
みらんくんがワタさんの出にかぶって、カードと同じタイミングでワタさんに手を振っていたら振り返してくれたらしく、恐縮かつ嬉しそうにひょこひょこお辞儀していたのが印象的でした。
***
サヨナラショーでありえないくらい泣けて困りました。
ショーの内容も知っているし、今更何故こんなに泣けるのかわからなくて一体どうしたんだと考え込むくらいに。
でも、これまた何故か、黒燕尾のボレロのときには涙が収まって。
ただ、ああ、大好きだったなあと思って。
いつの間にか、過去形で考えている自分に気づいた。
サヨナラショーで、作品を辿ったせいなのかな。
知らないうちに、思い出になっていくらしい。
星になるかどうかはわからない(笑)。
あなたと夜と音楽と。
2006年11月10日 宝塚たとえ星が消えても、調べが終っても
あなたさえいればそれでいいよ
でも、あなたはいなくなる。
……あの場面でもそんなこと考えているらしいですこの人。
フレッドが出てるのにクルーチェックに余念がなかったり、6人口の場面なのにそこにいない人のことを思ったり。忙しい奴だな(呆)。
***
ここでひとつ、今頃になって白状します。
ディナーショーの客席下りのとき、ワタさんの指に触れた。
いや、他にも手を出してる人いたしハンカチ渡してる人もいたし、許されるよね?と、一応空気は気にしつつ。
出した手は、あの人の手に触れた。
そのことを、東宝初日に思い出した。
銀橋でバーバラ=となみの手を掴み、掌に口付けるワタさんの姿を見て、不意にそのことを思い出した。
あの手に、あの指に触れた。
いや、実は触れたのは右手だから、となみんの手首を掴んでる方じゃないんだけども(をい)。
ワタさんのことは、見ていてもあまりモノを考えていなかったりする。
この日記の一番上に「ミーハー精神とオタク心」と書いて、今になって我ながらうまいこと言ったと思ったんだが、ワタさんを好きな気持ちと言うのは、ミーハーの度合いが圧倒的に多いんだわ。
だから、理屈こねたり重箱の隅つついたり、あまりしない。それはオタクの得意分野だ。
ただ、かっこいいなあ、いい男だなあと心の中で呟いている。いつも同じことだから、わざわざこういうとこでは書かないけど(苦笑)。
***
ワタさんは、これからも舞台を続けたいと言ってくれた。
でも、だとしても、この「いい男」はいなくなるんだな。
やがて星が消えても、調べが終っても
あなたがいなくても。
その後に続けるべき言葉を、私はまだ持たない。
最後の週末がやってきた。
***
「ミーハー」と書いた舌の根も乾かぬうちにSSです。
フレッドがその後どうするかは、見た人によって百人百様の未来があるだろう。
その中で、私の目に見えるもの。書いてみたら何だか違った気もするが、ま、楽の前に上げることに意義があるってことで(笑)。
http://kine.nobody.jp/promise.html
18:30公演を見ました。
なんかもー皆さんやりすぎてるんですけど。正塚氏が見たら呆然とするんじゃないかと。
ワタさんはオーバーアクション激しすぎだししぃちゃんは明らかにテンションおかしくなってるしれおん君は色悪すぎてクドくなってるし組長はノリノリだしみらんくんは毎回小芝居変えてきてるしギリーの前髪はえらいことになってるし。ベニーが暴れてるので目立たないけど同じ場面せあらともう一人(誰だか判断できず)の舞台滞在時間も延びてる、と言うかただの通行人じゃなくなってるし。ここに名前上げなかった人もみんなまとめてやりすぎてます。
そんでもって、となみはぼろぼろ泣いちゃってるし。
もう行くところまで行っちゃえばいい。
正塚作品の台詞を借りれば「お前さんのいいと思うとおりにやっちくり」だ。
もう最後なんだから、好きなようにやってくれ。
最後まで見てるからさ。
今日は、個人的にしぃみらんの日でした(新しい)。
2階席だったんですよ。オペラで見るとちょうど二人くらいが視界に納まるくらいの。
その場合、6人口の場面はたいていしぃすずにピントあわせてるんですが、今日はみらんくんにずずずっと引きずられたので。いや、元々「You and the night and the music」の場面でみらんくんのソロのときに笑顔で見守ってる感じのしぃちゃん見るのは好きだったけど。
あとキャリオカの6人口のとこ。席によっては、その前のセットの後ろにスタンバイする様子が見えて好きなんですが、ちょうどこの二人が見える位置でさ。シルエットで並んでるのが妙に格好よくてどきどきしてしいました(きっと誰もわからない)。
最近やたらとみらんくんにオペラを奪われます。特にショー。
きらきらしたものが好きな私(カラスか)がこんなに見てしまうんだから、きっと今のみらんくんは最高にきらきらしてるんだと思うよ。
芝居でもドリー自殺騒ぎのときにすれ違って「こいつキライさっさと行っちゃってよ」「何だキミは」みたいな顔を二人でしてるわけですが、何だか今日はそれがちょっと楽しそうに見えちゃってさ。楽しそうと言うか、絡まないのつまらないからちょっと芝居つけちゃおうか、みたいな。
そう思うと、みらんくんの小芝居は結構「共演者と積極的に絡んでいこう!」系が多いのかなあとか、色々とりとめなく考えてしまいました。
先入観ありすぎかもしれないが。つか見ている方がサヨナラモード入りすぎなのかもしれないが。
話は飛びますがダンディのとこのしぃコトカップルがいちゃいちゃしすぎてそのうちキスし始めるんじゃないかと思いました。マジで。
ところで。
「変だよ!」とジュンタンに言われてしまいました。(「変だろ」「ああ」「今は特にひどい」)(じゃなくて)
いや、昨日欄のクルー名鑑についてです。「フレッド見てないの!?」と真顔で聞かれてしまった。
み、見てるよ、見てるってば。ただ、注意力散漫にきょろきょろしてるだけで。
サトリさんにはお褒め頂きました。誤植も発見されたけど。思い違いしてたところとあわせて姑息にこっそり直しました。
最初はクルーだけでなくバンドメンバーも同じスタッフと言うことで書こうと思ったんですが、力尽きました。のでひとつだけ。ドリーの自殺騒ぎであかしが一人だけ「狂言じゃね?」とシラけてるのがツボです。でも他のメンバーがみんなオコーナーさんに自分も自分もとついていき、かつきちゃんにあんたも早くいらっしゃいよと言われて(るように見える)オイオイという顔をしつつもついていくのが更にツボです。
***
出も見てきました。ワタさんは白の丈長ジャケットに黒のベルト、火曜日とはうって変わってさわやかさん。
終電を気にしながら隣で待ってたお嬢さんが、間に合って喜んでました。良かったね。あともう何回もないもんね。
***
先週末あたりから、芝居幕開きのトウコさんのソロではオペラを上げるようにしてます。
見送ってくれる人の見送ってくれる姿を、ちゃんと見ておこうと。
なんかもー皆さんやりすぎてるんですけど。正塚氏が見たら呆然とするんじゃないかと。
ワタさんはオーバーアクション激しすぎだししぃちゃんは明らかにテンションおかしくなってるしれおん君は色悪すぎてクドくなってるし組長はノリノリだしみらんくんは毎回小芝居変えてきてるしギリーの前髪はえらいことになってるし。ベニーが暴れてるので目立たないけど同じ場面せあらともう一人(誰だか判断できず)の舞台滞在時間も延びてる、と言うかただの通行人じゃなくなってるし。ここに名前上げなかった人もみんなまとめてやりすぎてます。
そんでもって、となみはぼろぼろ泣いちゃってるし。
もう行くところまで行っちゃえばいい。
正塚作品の台詞を借りれば「お前さんのいいと思うとおりにやっちくり」だ。
もう最後なんだから、好きなようにやってくれ。
最後まで見てるからさ。
今日は、個人的にしぃみらんの日でした(新しい)。
2階席だったんですよ。オペラで見るとちょうど二人くらいが視界に納まるくらいの。
その場合、6人口の場面はたいていしぃすずにピントあわせてるんですが、今日はみらんくんにずずずっと引きずられたので。いや、元々「You and the night and the music」の場面でみらんくんのソロのときに笑顔で見守ってる感じのしぃちゃん見るのは好きだったけど。
あとキャリオカの6人口のとこ。席によっては、その前のセットの後ろにスタンバイする様子が見えて好きなんですが、ちょうどこの二人が見える位置でさ。シルエットで並んでるのが妙に格好よくてどきどきしてしいました(きっと誰もわからない)。
最近やたらとみらんくんにオペラを奪われます。特にショー。
きらきらしたものが好きな私(カラスか)がこんなに見てしまうんだから、きっと今のみらんくんは最高にきらきらしてるんだと思うよ。
芝居でもドリー自殺騒ぎのときにすれ違って「こいつキライさっさと行っちゃってよ」「何だキミは」みたいな顔を二人でしてるわけですが、何だか今日はそれがちょっと楽しそうに見えちゃってさ。楽しそうと言うか、絡まないのつまらないからちょっと芝居つけちゃおうか、みたいな。
そう思うと、みらんくんの小芝居は結構「共演者と積極的に絡んでいこう!」系が多いのかなあとか、色々とりとめなく考えてしまいました。
先入観ありすぎかもしれないが。つか見ている方がサヨナラモード入りすぎなのかもしれないが。
話は飛びますがダンディのとこのしぃコトカップルがいちゃいちゃしすぎてそのうちキスし始めるんじゃないかと思いました。マジで。
ところで。
「変だよ!」とジュンタンに言われてしまいました。(「変だろ」「ああ」「今は特にひどい」)(じゃなくて)
いや、昨日欄のクルー名鑑についてです。「フレッド見てないの!?」と真顔で聞かれてしまった。
み、見てるよ、見てるってば。ただ、注意力散漫にきょろきょろしてるだけで。
サトリさんにはお褒め頂きました。誤植も発見されたけど。思い違いしてたところとあわせて姑息にこっそり直しました。
最初はクルーだけでなくバンドメンバーも同じスタッフと言うことで書こうと思ったんですが、力尽きました。のでひとつだけ。ドリーの自殺騒ぎであかしが一人だけ「狂言じゃね?」とシラけてるのがツボです。でも他のメンバーがみんなオコーナーさんに自分も自分もとついていき、かつきちゃんにあんたも早くいらっしゃいよと言われて(るように見える)オイオイという顔をしつつもついていくのが更にツボです。
***
出も見てきました。ワタさんは白の丈長ジャケットに黒のベルト、火曜日とはうって変わってさわやかさん。
終電を気にしながら隣で待ってたお嬢さんが、間に合って喜んでました。良かったね。あともう何回もないもんね。
***
先週末あたりから、芝居幕開きのトウコさんのソロではオペラを上げるようにしてます。
見送ってくれる人の見送ってくれる姿を、ちゃんと見ておこうと。
クルー名鑑。(『愛するには短すぎる』)
2006年11月8日 宝塚と言う訳で、モレタニア号クルー名鑑です。やっぱりこれが優先事項だ。メインキャスト話は公演後にでも(何か間違ってないかそれ)。
本当はもっと早くやっておくべきだんですが。昔から夏休みの宿題を9月に入ってから始める子供だった。三つ子の魂百まで。
名鑑と言うか誰がどこで何をやっているか及び私的キャラクタ把握。でもきっといっぱい見落としてる。あれだけ小芝居してれば仕方ない。おまけに日によって違うし。
とにかく、香盤順に参ります。
エリック=美稀千種
キャラ的にはほどほどに仕事してほどほどにいい加減に見えます。
見せ場は言わずと知れた3件目の盗難事件。盗品リスト読み上げでしぃちぐ同期コント成立(コント?)。ここ、顔芸だけでも面白かったんですが東宝では「何怒ってんだよっ!」と台詞増量に成功してます。正塚芝居にもかかわらず。更に避難訓練の「船長、氷山が!」「嵐が!」「海賊がぁーっ!」の三連コンボもいいしぃちぐです。
ウェルカムパーティでは最初上手花道で天霧くんと会話してます。何かお説教しているようにも見えます。その後トウコさんに上手でも下手でも会うたびにいじられてます。頭なでられたり肩叩かれたり。相手がお客様なので困惑顔で引きつった笑顔を浮かべているのが愛しい(笑)。
犯人確保の場面ではぎんがみちゃんを前に突き飛ばして怒られてたり。最後はオレステス氏のカツラを持って退場。ものめずらしげに眺めたり、自分でかぶってみたりみなみちゃんにかぶらせようと虎視眈々狙ってたり。
あ、船長との同期入社説はドリーさんに「何か違う」と言われてしまいました。サトリさんは同意してくれたんだが(あのSS公開しないの?←私信)。
マーガレット=南海まり
ほのぼのローテンションがかわいい。
見せ場はフレッドと踊るところと、レモネードのくだりでしょうか。仮装衣装のフレッドと踊るところは、その後両手で自分の頬を包みぽーっとなっているのが可愛らしい。船長に呼ばれて飲み物をと言われ「お持ちしました」「レモネードはいかがですか」の台詞声も超絶ラブリーですが、個人的にはその後乱入してくる天霧くんに体を曲げてドン引きしている姿がツボです。
ふありと並ぶと似たような雰囲気で大小という感じで……やっぱかわいい。
あとウェルカムパーティではマクニール氏に飲み物をサーブしてドリーに邪魔者扱いされてます。ライバル視されてる?
ルイス=天霧真世
客商売なら髪型をもうちょっと何とかしようよ(笑)。
超ハイテンション、キャラ立ちまくりのクルーの中でも異彩を放っている。
ウェルカムパーティでは上手で毎回船長と絡んでます。挙動不審でたしなめられているのか単純に「しっかりがんばれ」と言われてるのか毎回微妙にパターンが違う。ちなみにサトリさんはおでこをつんつんされている姿を目撃したそうで、うらやましがってました(バラすな)。
見せ場は何といっても自殺騒ぎを船長に伝えにくるところ。大声とテンションとパースのついた力入りまくりのポーズにマーガレットもびびる。その後ロープを持って駆けつけるも出番が無くてロープをもてあそんでいるうちにぐじゃぐじゃになってしまう。でも終始ハイテンションで超絶真顔。
犯人確保でも、すわとばかりにファイティングポーズをとるのにスルーされて固まったままなのを船長に叩かれて退場するのもオイシイよな本当。
他のクルーたちがちょっと生暖かくまたは微笑ましく船長を見守っている(…)ように見える中で、彼だけは真剣に尊敬してそうな気がするのですよ。だって船長よりテンションおかしいのは彼だけなんだもん(「何を言ってるんだあいつは」とか言われてますよ)。いや実に愉快です。
スーザン=華美ゆうか
見せ場と言うと、ドラキュラコスのトウコさんと踊っているところになるのかな(実はワタみなみ、となみしゅんの2組に目を奪われてあまり見ていられません、ごめん)。
ドリー自殺騒ぎのときの「もう死んだのかしら!?」は彼女だよね。
シェリル=音花ゆり
コロちゃん自身の見せ場としては途中美しいソロがありますが、キャラクタとしての見せ場は自殺騒ぎの「お可哀想にマクニール様にもてあそばれ…っ!」(口ふさがれ止められ)でしょう。高音ハイテンション絶叫系がいい感じです。ウェルカムパーティではブランドン氏にグラスを渡したりしているようです。
スコット=夢乃聖夏
長身でカッコいいのにヘタレ系。見せ場は何といってもバレエ団長とのやりとり、盆の上で足踏み、流されて「なにとぞご容赦をぉ〜」。毎回きちっと笑いを取れているのはえらい。そしてその後暗がりで見えないにもかかわらずフレッドとアンソニーの方に一礼しているクルーの鑑。
しかしもうひとつの見所はやはり「かもね!」で額縁を奪われるは足蹴にされるは踏んだり蹴ったり。いやあ大変だね(笑)。
ベル=麻尋しゅん
「ぶつかったらやばいね」「終わりです」可愛い顔してしれっと答える間の上手いこと。素晴らしい。全体的にローテンションなんだけど妙にノリのいい、結果として不思議系に見えるのは私だけですか?
ウェルカムパーティでは最初下手花道で華美ゆうかちゃんと絡んでますが、ここは毎回日替わりのようです。途中から上手に移りダンサー諸氏を見て自分も体が動いちゃって、涼麻くんにじーっと見られてやめたりしています。仕事よりそっちの方が好きなんじゃないのか、と言う感じ。バーバラと踊るときもまんざらでもなさそうだし。捨てられた後の反応は、不満そうなときもあれば楽しそうなときもあり、元気そうだったり腰が痛そうだったり、結構日替わりみたいです。
ドリーの自殺騒ぎでは上手端で「僕は関わりたくない」と言いたそうに割と固まってます。やっぱ行動パターンが読めない奴。
ヘンリー=水輝涼
クルーの中で一番有能そうだ。
それは勿論、宝石鑑定のときに船長についてきてリスト確認したり色々のキビキビした姿からなのですが。ちなみにここの「どおりで保険がかかってないわけです」は途中で微妙に言い方変わりましたよね。最初ムラで見た印象は落ち着いて思慮深げでしたが、それがいつの間にか、わかったぞ!って感じに高揚した言い方になってた。何だかキャラが若くなりました。
有能の根拠はここだけではなくて、ランチのサービススタッフは彼とあまおっち、ふあり、ひよりなんですが、コトコトが盗難事件の話をしたとき、彼の反応だけが既に知っていたっぽいんですよ。で、お客さんに漏れた、しまった、と言う感じで。
え? 役名がついているクルーはこれでおしまい?
他もあんなにみんなキャラ立ちまくりなのに。
と言う訳で、まだまだ大活躍のクルーの皆さん。
涼麻とも
ウェルカムパーティで船長のマイクを持ってくる係。
さっき天霧くんを「彼だけは真剣に尊敬してそうな気がする」と評しましたが、最近トミーもかもしれないと思っています。なんかねー、船長が挨拶してるとき得意げなんですよ。「最高のスピードと豪華さを誇る客船であります!」とかの言葉に、自分が喋ってるかのようにうんうんとか頷いてるんですよ。何かすげー嬉しそうなの。
その後上手で、隣でスイングしているしゅんくんを不審げに眺めているかと思ったら、ダンサーのももかさんと意気投合して去り際に投げキスもらってウハウハ(死語)してたり。
あと、パーティの後、フレッドがスノードン氏やドリー&デイブと遭遇するとき、上手の壁を動かしているのが彼とあまおっちです。
銀河亜未
ウェルカムパーティで船長の踏み台を持ってくる係。彼はテンションふつーです、トミーと比べて。
前にも書きましたが、パーティの後フレッドがスノードン氏やドリー&デイブと遭遇するとき、下手の壁を動かしているのが彼と水輝氏です。暇なときは壁に寄りかかって水輝氏とダベってます。その仕草がなんとなく先輩風吹かせているようにも見えるのがツボです。
あと、犯人確保でみきちぐと押し合いしてるとこ。前に押し出されて憤然とみきちぐの影に隠れようとするあたり、微笑ましい(笑)。
真白ふあり
ふありにメイドコスさせるなんて正塚は神か。名前もつけてくれるともっと嬉しかったけど。乗船の場面でエレナ嬢を挟んでふあひよ対で踊っている姿は何を狙ってるんだと思いました。橋の上なので2階席からは見えないのが大変残念です。
見所はやっぱりランチの場面ですかね。スープを注いでます。その後は上手側であまおっちとペアで噂話。あとはドリー自殺騒ぎで上手から走り込んできたり、犯人確保では美城おじいちゃんにセクハラされて困惑顔してたり(うしろにへばりついてるんですがあれは犯人から隠れているのではなくどう見てもただのセクハラだろう)。
あと避難訓練のファイティングポーズが絶品だと言うことに最近気づきました。
余談ですが、ふあり茶で自殺騒ぎを「本当に迷惑」「自殺者なんか出たらお客さんが乗ってくれなくてクビになっちゃう」と言っていたのを聞いて以来、クルー全員声を揃えての「オコーナーさん!」の裏に「冗談じゃないよ責任とってくださいよこちとら生活がかかってるんだから」と幻聴が聞こえるようになりました(笑)(心はひとつ)(でも多分船長は純粋に人命尊重)。
湖咲ひより
ひよりにメイドコスさせるなんて正塚は神か。(以下ふありの項と同文)
ランチの場面ではお皿を配ってます。アンソニーにひったくられて憮然として、同僚ふありに訴えています。超かわいい。その後は下手で水輝氏と控えてますが、上手のふありよりも噂話好きっ子みたいです。水輝氏とはドリー自殺騒ぎでも隣にいるのですが、身長差がいい感じですな。
天緒圭花
あれ? 名前無いの? ちゃんと台詞あるのに。
クルーの中で一番平凡で普通の人かと思われ。見せ場はギリーの叫び「オコーナー、057号室ですっ!!!」の解説役。毎回途中で遮られるタイミングが微妙に違う。あと壁動かし係やランチの場面は前述のとおり。
犯人確保の場面でしゅんくんと二人、きんさんの両側から腕をとって連行するのですが「放してよっ」うざいわねと余裕でふっとばされます。格が違うって感じの情けないっぷりがナイスです。ちなみにしゅんくんは頑張って踏みとどまって一人できんさんを引きずっていきます。
ここまでが最後までクルー役の方々です。
その他に、乗船から避難訓練までの間だけ、エレナさん、ゆうほ氏、みしろ氏もクルーです。この3人は他のクルーと違って紺色のカッコイイ制服なんですが、やはりここで特筆すべきはエレナさんだろう。すげータイトミニにスリットでガンガンに踊りまくる。最初のふあひよとの並びは人種もターゲット(対象とする男子のタイプ)(いや男子は見てないと思うよ)も違いすぎで眩暈が。いや素晴らしい。一度つかまると目が離せないよ。
キャラの立ちっぷりが楽しくて楽しくて、どうしても書き残しておきたくてこんなもの長々書いてる訳ですが。
それだけじゃなくて、みんな楽しそうなのがいいなあ、と思う。みんな仕事楽しそうじゃん、テンションの差(…)はあれ、イキイキしてるじゃん。
結論:モルタニア号のクルーになりたい。
あと演出でクルーの皆さんが手摺りやらなにやら大道具を動かしているのも、働いてる、って感じでいいなあと思うのでした。
本当はもっと早くやっておくべきだんですが。昔から夏休みの宿題を9月に入ってから始める子供だった。三つ子の魂百まで。
名鑑と言うか誰がどこで何をやっているか及び私的キャラクタ把握。でもきっといっぱい見落としてる。あれだけ小芝居してれば仕方ない。おまけに日によって違うし。
とにかく、香盤順に参ります。
エリック=美稀千種
キャラ的にはほどほどに仕事してほどほどにいい加減に見えます。
見せ場は言わずと知れた3件目の盗難事件。盗品リスト読み上げでしぃちぐ同期コント成立(コント?)。ここ、顔芸だけでも面白かったんですが東宝では「何怒ってんだよっ!」と台詞増量に成功してます。正塚芝居にもかかわらず。更に避難訓練の「船長、氷山が!」「嵐が!」「海賊がぁーっ!」の三連コンボもいいしぃちぐです。
ウェルカムパーティでは最初上手花道で天霧くんと会話してます。何かお説教しているようにも見えます。その後トウコさんに上手でも下手でも会うたびにいじられてます。頭なでられたり肩叩かれたり。相手がお客様なので困惑顔で引きつった笑顔を浮かべているのが愛しい(笑)。
犯人確保の場面ではぎんがみちゃんを前に突き飛ばして怒られてたり。最後はオレステス氏のカツラを持って退場。ものめずらしげに眺めたり、自分でかぶってみたりみなみちゃんにかぶらせようと虎視眈々狙ってたり。
あ、船長との同期入社説はドリーさんに「何か違う」と言われてしまいました。サトリさんは同意してくれたんだが(あのSS公開しないの?←私信)。
マーガレット=南海まり
ほのぼのローテンションがかわいい。
見せ場はフレッドと踊るところと、レモネードのくだりでしょうか。仮装衣装のフレッドと踊るところは、その後両手で自分の頬を包みぽーっとなっているのが可愛らしい。船長に呼ばれて飲み物をと言われ「お持ちしました」「レモネードはいかがですか」の台詞声も超絶ラブリーですが、個人的にはその後乱入してくる天霧くんに体を曲げてドン引きしている姿がツボです。
ふありと並ぶと似たような雰囲気で大小という感じで……やっぱかわいい。
あとウェルカムパーティではマクニール氏に飲み物をサーブしてドリーに邪魔者扱いされてます。ライバル視されてる?
ルイス=天霧真世
客商売なら髪型をもうちょっと何とかしようよ(笑)。
超ハイテンション、キャラ立ちまくりのクルーの中でも異彩を放っている。
ウェルカムパーティでは上手で毎回船長と絡んでます。挙動不審でたしなめられているのか単純に「しっかりがんばれ」と言われてるのか毎回微妙にパターンが違う。ちなみにサトリさんはおでこをつんつんされている姿を目撃したそうで、うらやましがってました(バラすな)。
見せ場は何といっても自殺騒ぎを船長に伝えにくるところ。大声とテンションとパースのついた力入りまくりのポーズにマーガレットもびびる。その後ロープを持って駆けつけるも出番が無くてロープをもてあそんでいるうちにぐじゃぐじゃになってしまう。でも終始ハイテンションで超絶真顔。
犯人確保でも、すわとばかりにファイティングポーズをとるのにスルーされて固まったままなのを船長に叩かれて退場するのもオイシイよな本当。
他のクルーたちがちょっと生暖かくまたは微笑ましく船長を見守っている(…)ように見える中で、彼だけは真剣に尊敬してそうな気がするのですよ。だって船長よりテンションおかしいのは彼だけなんだもん(「何を言ってるんだあいつは」とか言われてますよ)。いや実に愉快です。
スーザン=華美ゆうか
見せ場と言うと、ドラキュラコスのトウコさんと踊っているところになるのかな(実はワタみなみ、となみしゅんの2組に目を奪われてあまり見ていられません、ごめん)。
ドリー自殺騒ぎのときの「もう死んだのかしら!?」は彼女だよね。
シェリル=音花ゆり
コロちゃん自身の見せ場としては途中美しいソロがありますが、キャラクタとしての見せ場は自殺騒ぎの「お可哀想にマクニール様にもてあそばれ…っ!」(口ふさがれ止められ)でしょう。高音ハイテンション絶叫系がいい感じです。ウェルカムパーティではブランドン氏にグラスを渡したりしているようです。
スコット=夢乃聖夏
長身でカッコいいのにヘタレ系。見せ場は何といってもバレエ団長とのやりとり、盆の上で足踏み、流されて「なにとぞご容赦をぉ〜」。毎回きちっと笑いを取れているのはえらい。そしてその後暗がりで見えないにもかかわらずフレッドとアンソニーの方に一礼しているクルーの鑑。
しかしもうひとつの見所はやはり「かもね!」で額縁を奪われるは足蹴にされるは踏んだり蹴ったり。いやあ大変だね(笑)。
ベル=麻尋しゅん
「ぶつかったらやばいね」「終わりです」可愛い顔してしれっと答える間の上手いこと。素晴らしい。全体的にローテンションなんだけど妙にノリのいい、結果として不思議系に見えるのは私だけですか?
ウェルカムパーティでは最初下手花道で華美ゆうかちゃんと絡んでますが、ここは毎回日替わりのようです。途中から上手に移りダンサー諸氏を見て自分も体が動いちゃって、涼麻くんにじーっと見られてやめたりしています。仕事よりそっちの方が好きなんじゃないのか、と言う感じ。バーバラと踊るときもまんざらでもなさそうだし。捨てられた後の反応は、不満そうなときもあれば楽しそうなときもあり、元気そうだったり腰が痛そうだったり、結構日替わりみたいです。
ドリーの自殺騒ぎでは上手端で「僕は関わりたくない」と言いたそうに割と固まってます。やっぱ行動パターンが読めない奴。
ヘンリー=水輝涼
クルーの中で一番有能そうだ。
それは勿論、宝石鑑定のときに船長についてきてリスト確認したり色々のキビキビした姿からなのですが。ちなみにここの「どおりで保険がかかってないわけです」は途中で微妙に言い方変わりましたよね。最初ムラで見た印象は落ち着いて思慮深げでしたが、それがいつの間にか、わかったぞ!って感じに高揚した言い方になってた。何だかキャラが若くなりました。
有能の根拠はここだけではなくて、ランチのサービススタッフは彼とあまおっち、ふあり、ひよりなんですが、コトコトが盗難事件の話をしたとき、彼の反応だけが既に知っていたっぽいんですよ。で、お客さんに漏れた、しまった、と言う感じで。
え? 役名がついているクルーはこれでおしまい?
他もあんなにみんなキャラ立ちまくりなのに。
と言う訳で、まだまだ大活躍のクルーの皆さん。
涼麻とも
ウェルカムパーティで船長のマイクを持ってくる係。
さっき天霧くんを「彼だけは真剣に尊敬してそうな気がする」と評しましたが、最近トミーもかもしれないと思っています。なんかねー、船長が挨拶してるとき得意げなんですよ。「最高のスピードと豪華さを誇る客船であります!」とかの言葉に、自分が喋ってるかのようにうんうんとか頷いてるんですよ。何かすげー嬉しそうなの。
その後上手で、隣でスイングしているしゅんくんを不審げに眺めているかと思ったら、ダンサーのももかさんと意気投合して去り際に投げキスもらってウハウハ(死語)してたり。
あと、パーティの後、フレッドがスノードン氏やドリー&デイブと遭遇するとき、上手の壁を動かしているのが彼とあまおっちです。
銀河亜未
ウェルカムパーティで船長の踏み台を持ってくる係。彼はテンションふつーです、トミーと比べて。
前にも書きましたが、パーティの後フレッドがスノードン氏やドリー&デイブと遭遇するとき、下手の壁を動かしているのが彼と水輝氏です。暇なときは壁に寄りかかって水輝氏とダベってます。その仕草がなんとなく先輩風吹かせているようにも見えるのがツボです。
あと、犯人確保でみきちぐと押し合いしてるとこ。前に押し出されて憤然とみきちぐの影に隠れようとするあたり、微笑ましい(笑)。
真白ふあり
ふありにメイドコスさせるなんて正塚は神か。名前もつけてくれるともっと嬉しかったけど。乗船の場面でエレナ嬢を挟んでふあひよ対で踊っている姿は何を狙ってるんだと思いました。橋の上なので2階席からは見えないのが大変残念です。
見所はやっぱりランチの場面ですかね。スープを注いでます。その後は上手側であまおっちとペアで噂話。あとはドリー自殺騒ぎで上手から走り込んできたり、犯人確保では美城おじいちゃんにセクハラされて困惑顔してたり(うしろにへばりついてるんですがあれは犯人から隠れているのではなくどう見てもただのセクハラだろう)。
あと避難訓練のファイティングポーズが絶品だと言うことに最近気づきました。
余談ですが、ふあり茶で自殺騒ぎを「本当に迷惑」「自殺者なんか出たらお客さんが乗ってくれなくてクビになっちゃう」と言っていたのを聞いて以来、クルー全員声を揃えての「オコーナーさん!」の裏に「冗談じゃないよ責任とってくださいよこちとら生活がかかってるんだから」と幻聴が聞こえるようになりました(笑)(心はひとつ)(でも多分船長は純粋に人命尊重)。
湖咲ひより
ひよりにメイドコスさせるなんて正塚は神か。(以下ふありの項と同文)
ランチの場面ではお皿を配ってます。アンソニーにひったくられて憮然として、同僚ふありに訴えています。超かわいい。その後は下手で水輝氏と控えてますが、上手のふありよりも噂話好きっ子みたいです。水輝氏とはドリー自殺騒ぎでも隣にいるのですが、身長差がいい感じですな。
天緒圭花
あれ? 名前無いの? ちゃんと台詞あるのに。
クルーの中で一番平凡で普通の人かと思われ。見せ場はギリーの叫び「オコーナー、057号室ですっ!!!」の解説役。毎回途中で遮られるタイミングが微妙に違う。あと壁動かし係やランチの場面は前述のとおり。
犯人確保の場面でしゅんくんと二人、きんさんの両側から腕をとって連行するのですが「放してよっ」うざいわねと余裕でふっとばされます。格が違うって感じの情けないっぷりがナイスです。ちなみにしゅんくんは頑張って踏みとどまって一人できんさんを引きずっていきます。
ここまでが最後までクルー役の方々です。
その他に、乗船から避難訓練までの間だけ、エレナさん、ゆうほ氏、みしろ氏もクルーです。この3人は他のクルーと違って紺色のカッコイイ制服なんですが、やはりここで特筆すべきはエレナさんだろう。すげータイトミニにスリットでガンガンに踊りまくる。最初のふあひよとの並びは人種もターゲット(対象とする男子のタイプ)(いや男子は見てないと思うよ)も違いすぎで眩暈が。いや素晴らしい。一度つかまると目が離せないよ。
キャラの立ちっぷりが楽しくて楽しくて、どうしても書き残しておきたくてこんなもの長々書いてる訳ですが。
それだけじゃなくて、みんな楽しそうなのがいいなあ、と思う。みんな仕事楽しそうじゃん、テンションの差(…)はあれ、イキイキしてるじゃん。
結論:モルタニア号のクルーになりたい。
あと演出でクルーの皆さんが手摺りやらなにやら大道具を動かしているのも、働いてる、って感じでいいなあと思うのでした。
タニちゃん、トップ内定おめでとうございます。
私はタニちゃんが好きだし、素直におめでとうと思う。
でも、素直におめでとうと言える程度の「好き」なんだろうとも思う。
今、宙組トップになる、内定が発表されると言うのは、色々と難しいこともあると思うから。真剣にタニちゃんのことを愛していれば、手放しで喜べなかったり心配だったりすることもあると思うから。
でも、やっぱり喜ぶべきことだと思うし、私はおめでとうと言おう。
無責任な、一観客として。
と言う訳で早く今の宙組公演も見たいです。ま、全ては星組が楽を迎えてからなんだけど。
***
発表のあった11/7、私は東宝前でギャラリーしてました。
ワタさん、紫の上下…っ!
スーツと言うにはラフなシルエット、素材のような。とにかく全身紫。絶対堅気の着る服じゃない(笑)。
ああいう格好で出てきてくれると入り出もエンターテイメントだなあ。
実はその前にすずみんが紫の光沢ある素材(レザー?)の短か丈ジャケットで、おーすげーと思ってたんですが、その上来たという感じです。
この日はとなみんも紫のセーターとカーディガンだったし、みらんくんもインナーが紫でわざわざ上着の前を開けてガードの皆様に見せてたし、何かあったんだろうか?(結局わからずじまい)
***
書きたいのにまだ書いてないこと。
・芝居感想・その他の主要人物
・芝居感想・クルー名鑑
・SS2本
これ全部楽までに上げたいと思っていたけど、多分ムリだ(笑)。
***
そういえばキャトルで来年のステージカレンダーを見ました。
しぃちゃんのベルナールさんすごい良くないですか? ちょっと色々思い出しちゃったよ(自分が書いたSSも含めて)(をい)。
すずみんは今回のショーのチャイナマフィア(いつの間にマフィア認定)。いい選択だ。れおんはパンパミーア。格好いいけどもっといいのがありそうな気がするなあ。
とにゃみはアントワネットかー、絵的に映えるよねー。
らんとむは情けな顔のサムなんですね。そんでもってみわっちがステキだ、きれー。
……でも来年はもう買わないよ。
今までスタカレは買ったこと無いけどステカレは毎年買ってました。やっぱりオフより舞台上の姿の方が好きだったんだんだな、多分。
でも来年はもう買わない。
いなくなるってことは、そういうことなんだと思う。
私はタニちゃんが好きだし、素直におめでとうと思う。
でも、素直におめでとうと言える程度の「好き」なんだろうとも思う。
今、宙組トップになる、内定が発表されると言うのは、色々と難しいこともあると思うから。真剣にタニちゃんのことを愛していれば、手放しで喜べなかったり心配だったりすることもあると思うから。
でも、やっぱり喜ぶべきことだと思うし、私はおめでとうと言おう。
無責任な、一観客として。
と言う訳で早く今の宙組公演も見たいです。ま、全ては星組が楽を迎えてからなんだけど。
***
発表のあった11/7、私は東宝前でギャラリーしてました。
ワタさん、紫の上下…っ!
スーツと言うにはラフなシルエット、素材のような。とにかく全身紫。絶対堅気の着る服じゃない(笑)。
ああいう格好で出てきてくれると入り出もエンターテイメントだなあ。
実はその前にすずみんが紫の光沢ある素材(レザー?)の短か丈ジャケットで、おーすげーと思ってたんですが、その上来たという感じです。
この日はとなみんも紫のセーターとカーディガンだったし、みらんくんもインナーが紫でわざわざ上着の前を開けてガードの皆様に見せてたし、何かあったんだろうか?(結局わからずじまい)
***
書きたいのにまだ書いてないこと。
・芝居感想・その他の主要人物
・芝居感想・クルー名鑑
・SS2本
これ全部楽までに上げたいと思っていたけど、多分ムリだ(笑)。
***
そういえばキャトルで来年のステージカレンダーを見ました。
しぃちゃんのベルナールさんすごい良くないですか? ちょっと色々思い出しちゃったよ(自分が書いたSSも含めて)(をい)。
すずみんは今回のショーのチャイナマフィア(いつの間にマフィア認定)。いい選択だ。れおんはパンパミーア。格好いいけどもっといいのがありそうな気がするなあ。
とにゃみはアントワネットかー、絵的に映えるよねー。
らんとむは情けな顔のサムなんですね。そんでもってみわっちがステキだ、きれー。
……でも来年はもう買わないよ。
今までスタカレは買ったこと無いけどステカレは毎年買ってました。やっぱりオフより舞台上の姿の方が好きだったんだんだな、多分。
でも来年はもう買わない。
いなくなるってことは、そういうことなんだと思う。
もうタイトル面倒だからこのまま行こうかと(笑)。
11時公演、立見でした。早起きするのが面倒になってオクに走りかけましたが、でも1回くらい立見で見ておきたかったので、頑張りました。しかし予想以上に寒かった。もう11月なんだなあ。
昨日一昨日とぐだぐだ言ってますが、今日はうって変わって落ち着いて見られました。昨日までが嘘のように平静。
どうも、書く事によって消化するようです。そう言えばAcrossのときもそうだった。あと今回目の前が立樹会総見だった模様で気分的にそっちに混ざっていたせいもあるかも。おこぼれ目線も来たし。お芝居のウェルカムパーティでしぃちゃんがトウコさんと向かい合って小芝居してる(つか踊ってる)とこ、トウコさんが2階席奥を見るよう指差したのは総見を意識してのサービスと思われ。
本日のメモ。2階最奥からの視界。
芝居。
・避難訓練「戦うしかないのか」でファイティングポーズをとるふありが超かわいい。
・「ウォーバスク氏と話が弾んで」組長のアクションが最近激しいと思っていたら今日はバシバシ叩いていた。痛そうな迷惑顔のワタさん。アンソニーとの場面でも思うけど、フレッド君意外と痛がり?
・アンフェアの後銀橋かフレッドとアンソニーがはけるところ、バレエ団長を見つけてフレッドにひっつくアンソニーの密着度が上がっている、ような気がする。なかよしさん。
・その場面の後、盆が回って退場のクルーともみん、暗い中でもちゃんとフレッドとアンソニーの方にお辞儀していた。律儀(なのにその後蹴られるのね・笑)。
・舞踏会の黒赤衣装、久しぶりに来た! 私はこれが一番好きです(わたとなとう3人並ぶとトウコさんとかぶるのがちょっと難だが)。
・3人がそれぞれクルーと踊るところ、その後みなみちゃんが頬に手を当ててぽーっとなっているのはデフォルトだけれど、しゅんくんは色々パターンがあるなあ。放り出されて不満げだったり、腰が痛そうにしていたり。ここ数日は何やら手を気にしている?
・体操のお兄さんみらんくんの言い方が変わっていた。「ぞ〜ぉさぁ〜ん」「きりんさぁ〜ん」が「ぞうさん」「きりんさん」と素っ気無くなっていた。実は日替わり?
ショー。
・10/27日記でキャリオカ6人口の和くんを「ぼーっとした」と表現しましたが、撤回します。青年らしく溌剌としてたよ。そしてやはりカワイイ顔してあざといまでにくどいしゅんくんとは好対照。
・今頃になって涼麻とも君が目に付いてならない。くっきりはっきりした目鼻立ちの顔とガタイの良さ、そして迫力ある押し出しのいいダンス。キャリオカとか最後の黒燕尾とか、好きだなあ。今頃になって。
思い出したらまた追記します。→しました。
***
DVD『SINCERELY YOURS』買って早速見てしまいました。
You and the night and the music のメロディでワタさんがロケット?やってるよ!(『紫禁城の落日』より)、って一番にくらいつくのはそこなのか。
新人公演時代に、エンディさんとかきんさん(男役!)とか、新公以外にも英真組長とかにしきさんとか映っているのを見ると、ああ、そうなんだなあと。
サヨナラショーとワタさんの最後のご挨拶、カーテンコールも映ってるんですが、上手花道からあかしを先頭に下級生がうっかり出てきた場面、指差してケタケタ笑っているワタさんは映っていても肝心のあかしが映っていないので何がおかしかったのかわかりません。と言う訳だったんですが。
歌劇も買いました。いつも発売日前には届く定期購読なのに今月はなかなか来なくて、私に湖月わたるサヨナラ特集を読むなということか!とか文句言ってたんですが、発売日にやっと到着。
送る言葉の個人的ツボは、実はワタさんと寮で同室だったみきちぐとか、初台詞で見初めたと告るゆうほ氏とか、下級生が悪戦苦闘していたら風のように現れてアドバイスして去っていったワタさんを語る一輝くんとか、若干ポエム入ってるすずみんとか。
……真面目な話、先生方にも上級生にも下級生(他組トップ含む)にも愛されてるんだなあと。グラフ対談の「わたさんは、すっしぃのわたさん!!」も含めて。
***
先週の月曜日は、雪組さんの大劇場千秋楽でした。
先週の金曜日は、宙組さんの大劇場初日でした。
もちろん、どちらも見ていません。
雪組、見たかったです。植田景子作品は基本的に好きだし、コムまーあてがきだそうだし、それに何と言ってもせしるのオカマ役!(そこか)オギーショーだって本当は他人様の感想を聞くより先にこの目で見てみたかった。
でもさ。
私にとって一番の人の退団を控えた今、オギー作品のような刺激の強いものを見ている精神的余裕は多分、無い。無理はしない方がいいだろう、と自重した。コムまーのお見送りは東京で、にする。チケットあればだけど。
宙組初日、行くつもりでした。3日の夜に夜行バスで帰って4日朝東宝の当日券に並ぶ計画を本気で立ててました。
でも、1週間前になって。
今はそういうことをしている時じゃないだろうと気づいてしまった。
かしちゃんお披露目の初日、見たかったけど。博多までコパカバーナを見に行く程度には、今の宙組が好きなんだけど。古くは『スカウト』見るためだけに遠征したし、いりすバウも見たし。
残念ながらこれも東宝で。チケットあればだけど。
花全ツも始まってるんだよね。『うたかたの恋』は見たことないし、エンレビュは好きなショーだしみつるが兄鳥だそうだし、これも見たいけど。関東での公演は来週末……行けない。
宝塚だけじゃなくて。
TSの『AKURO』見たかった。でも、TSだから。きっとすごくいい舞台だろうけどまたすごく泣かされるんだろうなと思うと。そんなの見てたら身がもたない。残念ながら今は行けない。
他にも迷っていたものを時間的余裕であきらめたり。星大劇初日の8月11日からこっち、ヅカ以外で見たのはオペラ3本(フィレンツェ『トゥーランドット』ローマ『トスカ』藤原『ランスへの旅』)とTPTの『BAKXAI』(さららんがふつーにすげーかわいい女の子になっていてびびった。リアルに女の子なの)だけだ。って、それだけ見てたら十分じゃね?(笑)。でも感想書けてないし。
ま、仕方ない。
全てを手に入れるなんて出来ないんだから。
11月12日まで、あと1週間。
11時公演、立見でした。早起きするのが面倒になってオクに走りかけましたが、でも1回くらい立見で見ておきたかったので、頑張りました。しかし予想以上に寒かった。もう11月なんだなあ。
昨日一昨日とぐだぐだ言ってますが、今日はうって変わって落ち着いて見られました。昨日までが嘘のように平静。
どうも、書く事によって消化するようです。そう言えばAcrossのときもそうだった。あと今回目の前が立樹会総見だった模様で気分的にそっちに混ざっていたせいもあるかも。おこぼれ目線も来たし。お芝居のウェルカムパーティでしぃちゃんがトウコさんと向かい合って小芝居してる(つか踊ってる)とこ、トウコさんが2階席奥を見るよう指差したのは総見を意識してのサービスと思われ。
本日のメモ。2階最奥からの視界。
芝居。
・避難訓練「戦うしかないのか」でファイティングポーズをとるふありが超かわいい。
・「ウォーバスク氏と話が弾んで」組長のアクションが最近激しいと思っていたら今日はバシバシ叩いていた。痛そうな迷惑顔のワタさん。アンソニーとの場面でも思うけど、フレッド君意外と痛がり?
・アンフェアの後銀橋かフレッドとアンソニーがはけるところ、バレエ団長を見つけてフレッドにひっつくアンソニーの密着度が上がっている、ような気がする。なかよしさん。
・その場面の後、盆が回って退場のクルーともみん、暗い中でもちゃんとフレッドとアンソニーの方にお辞儀していた。律儀(なのにその後蹴られるのね・笑)。
・舞踏会の黒赤衣装、久しぶりに来た! 私はこれが一番好きです(わたとなとう3人並ぶとトウコさんとかぶるのがちょっと難だが)。
・3人がそれぞれクルーと踊るところ、その後みなみちゃんが頬に手を当ててぽーっとなっているのはデフォルトだけれど、しゅんくんは色々パターンがあるなあ。放り出されて不満げだったり、腰が痛そうにしていたり。ここ数日は何やら手を気にしている?
・体操のお兄さんみらんくんの言い方が変わっていた。「ぞ〜ぉさぁ〜ん」「きりんさぁ〜ん」が「ぞうさん」「きりんさん」と素っ気無くなっていた。実は日替わり?
ショー。
・10/27日記でキャリオカ6人口の和くんを「ぼーっとした」と表現しましたが、撤回します。青年らしく溌剌としてたよ。そしてやはりカワイイ顔してあざといまでにくどいしゅんくんとは好対照。
・今頃になって涼麻とも君が目に付いてならない。くっきりはっきりした目鼻立ちの顔とガタイの良さ、そして迫力ある押し出しのいいダンス。キャリオカとか最後の黒燕尾とか、好きだなあ。今頃になって。
思い出したらまた追記します。→しました。
***
DVD『SINCERELY YOURS』買って早速見てしまいました。
You and the night and the music のメロディでワタさんがロケット?やってるよ!(『紫禁城の落日』より)、って一番にくらいつくのはそこなのか。
新人公演時代に、エンディさんとかきんさん(男役!)とか、新公以外にも英真組長とかにしきさんとか映っているのを見ると、ああ、そうなんだなあと。
サヨナラショーとワタさんの最後のご挨拶、カーテンコールも映ってるんですが、上手花道からあかしを先頭に下級生がうっかり出てきた場面、指差してケタケタ笑っているワタさんは映っていても肝心のあかしが映っていないので何がおかしかったのかわかりません。と言う訳だったんですが。
歌劇も買いました。いつも発売日前には届く定期購読なのに今月はなかなか来なくて、私に湖月わたるサヨナラ特集を読むなということか!とか文句言ってたんですが、発売日にやっと到着。
送る言葉の個人的ツボは、実はワタさんと寮で同室だったみきちぐとか、初台詞で見初めたと告るゆうほ氏とか、下級生が悪戦苦闘していたら風のように現れてアドバイスして去っていったワタさんを語る一輝くんとか、若干ポエム入ってるすずみんとか。
……真面目な話、先生方にも上級生にも下級生(他組トップ含む)にも愛されてるんだなあと。グラフ対談の「わたさんは、すっしぃのわたさん!!」も含めて。
***
先週の月曜日は、雪組さんの大劇場千秋楽でした。
先週の金曜日は、宙組さんの大劇場初日でした。
もちろん、どちらも見ていません。
雪組、見たかったです。植田景子作品は基本的に好きだし、コムまーあてがきだそうだし、それに何と言ってもせしるのオカマ役!(そこか)オギーショーだって本当は他人様の感想を聞くより先にこの目で見てみたかった。
でもさ。
私にとって一番の人の退団を控えた今、オギー作品のような刺激の強いものを見ている精神的余裕は多分、無い。無理はしない方がいいだろう、と自重した。コムまーのお見送りは東京で、にする。チケットあればだけど。
宙組初日、行くつもりでした。3日の夜に夜行バスで帰って4日朝東宝の当日券に並ぶ計画を本気で立ててました。
でも、1週間前になって。
今はそういうことをしている時じゃないだろうと気づいてしまった。
かしちゃんお披露目の初日、見たかったけど。博多までコパカバーナを見に行く程度には、今の宙組が好きなんだけど。古くは『スカウト』見るためだけに遠征したし、いりすバウも見たし。
残念ながらこれも東宝で。チケットあればだけど。
花全ツも始まってるんだよね。『うたかたの恋』は見たことないし、エンレビュは好きなショーだしみつるが兄鳥だそうだし、これも見たいけど。関東での公演は来週末……行けない。
宝塚だけじゃなくて。
TSの『AKURO』見たかった。でも、TSだから。きっとすごくいい舞台だろうけどまたすごく泣かされるんだろうなと思うと。そんなの見てたら身がもたない。残念ながら今は行けない。
他にも迷っていたものを時間的余裕であきらめたり。星大劇初日の8月11日からこっち、ヅカ以外で見たのはオペラ3本(フィレンツェ『トゥーランドット』ローマ『トスカ』藤原『ランスへの旅』)とTPTの『BAKXAI』(さららんがふつーにすげーかわいい女の子になっていてびびった。リアルに女の子なの)だけだ。って、それだけ見てたら十分じゃね?(笑)。でも感想書けてないし。
ま、仕方ない。
全てを手に入れるなんて出来ないんだから。
11月12日まで、あと1週間。
11/4の日記(後日追記予定)
2006年11月4日 宝塚今日は湖月会の総見のようで。
開幕アナウンス後の拍手に不意を衝かれた。次にこの拍手を聞くのは、楽か、前楽かと思っていた。そうか、忘れていた。
私は2階S席だったんですが、見上げるとA席とB席が真っ白でした。ワタさん、ショーのチャイナの場面のキメの掛け声を2階席に向けてました。他にも何かやってたかも。
残り日数が両手で、残り観劇数が片手で数えられるようになってやっとサヨナラの実感が湧いてきたみたいで。
芝居も最初の乗船の場面からなんだか視界がぼやけそうに(そこワタさん出て無いじゃん)。その後もなんでもないような場面で不意に動揺が来て、困った。
でもランチの場面で天緒くんが台詞をかんだときにちょっとなごんだ(笑)。「お待ちしておりました」が言えず「おま、お待ち……(仕切りなおし)お待ちしておりました」と盛大に言い直して、ワタさんに「大丈夫?」ってつっこまれてました。GJあまおっち(GJなのか)。
芝居も、その後のショーも、時々自分が何を見ているか良くわからなくなってきて。
「何を見ているかわからない」と言うのは、ワタさんを見ているのかフレッドを見ているのか、ということだったり、目の前の舞台を見ながら過去の舞台を思ったり、ワタさんのいない未来に思いを馳せたり。
今は今のことだけ考えなきゃいけないのに。考えていたいのに。
でもドンキホーテでしぃちゃんが指で×印作ってるのを見てちょっとほっこりした。あれやってくれるの見ると得した気になります(笑)。
あとAll by myself、今日ワタさん出てくるの遅れた?トウコさんの歌が終ってから下りてきたんですけど(いつもは曲の最後の方で既にスタンバイしている)。
ショーではみらんくんが終始いい表情していたなあ。惜別だけは終始真顔で求道者のようなのだけれど。
とにかく何だか考えすぎと言うか疲れて頭痛くなったのですが、出を見てたらちょっと元気になりました。だってきんさんがワタさんの出をビデオ撮りしてるんだよ。すげえ(笑)。ありがとうきんさん。
***
多分後で追記か、書き直します。
開幕アナウンス後の拍手に不意を衝かれた。次にこの拍手を聞くのは、楽か、前楽かと思っていた。そうか、忘れていた。
私は2階S席だったんですが、見上げるとA席とB席が真っ白でした。ワタさん、ショーのチャイナの場面のキメの掛け声を2階席に向けてました。他にも何かやってたかも。
残り日数が両手で、残り観劇数が片手で数えられるようになってやっとサヨナラの実感が湧いてきたみたいで。
芝居も最初の乗船の場面からなんだか視界がぼやけそうに(そこワタさん出て無いじゃん)。その後もなんでもないような場面で不意に動揺が来て、困った。
でもランチの場面で天緒くんが台詞をかんだときにちょっとなごんだ(笑)。「お待ちしておりました」が言えず「おま、お待ち……(仕切りなおし)お待ちしておりました」と盛大に言い直して、ワタさんに「大丈夫?」ってつっこまれてました。GJあまおっち(GJなのか)。
芝居も、その後のショーも、時々自分が何を見ているか良くわからなくなってきて。
「何を見ているかわからない」と言うのは、ワタさんを見ているのかフレッドを見ているのか、ということだったり、目の前の舞台を見ながら過去の舞台を思ったり、ワタさんのいない未来に思いを馳せたり。
今は今のことだけ考えなきゃいけないのに。考えていたいのに。
でもドンキホーテでしぃちゃんが指で×印作ってるのを見てちょっとほっこりした。あれやってくれるの見ると得した気になります(笑)。
あとAll by myself、今日ワタさん出てくるの遅れた?トウコさんの歌が終ってから下りてきたんですけど(いつもは曲の最後の方で既にスタンバイしている)。
ショーではみらんくんが終始いい表情していたなあ。惜別だけは終始真顔で求道者のようなのだけれど。
とにかく何だか考えすぎと言うか疲れて頭痛くなったのですが、出を見てたらちょっと元気になりました。だってきんさんがワタさんの出をビデオ撮りしてるんだよ。すげえ(笑)。ありがとうきんさん。
***
多分後で追記か、書き直します。
11/3の日記(後日追記予定)
2006年11月3日 宝塚11/3、13:30の1回公演、運良く当日B席で観ることができました。
濃いといわれるみらんくんのメイク(特にショー)は最後列で見る人に優しいと思いました。遠くてもオペラ無しで表情が見えるもん。
一週間ぶりに見たら、芝居が『1914/愛』みたいだった(笑)。
特にフレッドとバーバラがお互いに幼なじみだと気づくところとか、バーバラの借金問題〜アンフェアのあたりのフレッドとアンソニーのやりとりとか。要するにワタさんがワタさんらしい方向にどんどんやりすぎてた訳ですが。あと最後の「じゃあ笑わない」は力入りすぎなんですが。
いやワタさんだけでなくて全体がって気もしますが。特に船長……は前からか。
でもいいや(笑)。それがワタさんで、それが星組なんだから。
今日気づいたこととか。
・避難訓練、ドリーはやる気満々だがデイブはやる気なさげに引きずられていることに気づく。一応周囲にあわせて踊りつつうんざり顔の和くん(笑)。でも逃げるときはちゃんとドリーの手を引いてるし、お年寄りにも親切。男だねえ。
・アンソニーの「おやすみ」の言い方が、元気な男の子風に「おやすみっ!」て感じだった。先週はフレッドと二人で言い合ってたような記憶が。ムラでは怒ったように言って去っていくバージョンの印象が強いので、東宝の方が総じて仲良しカワイイモードだな。
・ドリーの自殺騒ぎの後、船長とすれ違ったみらんくんがしつこく「こいつキライ」顔してました。
・犯人逮捕後のベニーはあきらかにやりすぎ。誰か止めなくていいのか。つか君は二の線を狙う気は無いのか(笑)。
とかこまごまと見てはいるんですが、何だかおかしい。
どうでもいいような場面で不意に鼻の奥がつんとしたりする。
11月に入って、急にダメージ来てるらしいよ。
***
たぶん後で追記か、書き直します。
濃いといわれるみらんくんのメイク(特にショー)は最後列で見る人に優しいと思いました。遠くてもオペラ無しで表情が見えるもん。
一週間ぶりに見たら、芝居が『1914/愛』みたいだった(笑)。
特にフレッドとバーバラがお互いに幼なじみだと気づくところとか、バーバラの借金問題〜アンフェアのあたりのフレッドとアンソニーのやりとりとか。要するにワタさんがワタさんらしい方向にどんどんやりすぎてた訳ですが。あと最後の「じゃあ笑わない」は力入りすぎなんですが。
いやワタさんだけでなくて全体がって気もしますが。特に船長……は前からか。
でもいいや(笑)。それがワタさんで、それが星組なんだから。
今日気づいたこととか。
・避難訓練、ドリーはやる気満々だがデイブはやる気なさげに引きずられていることに気づく。一応周囲にあわせて踊りつつうんざり顔の和くん(笑)。でも逃げるときはちゃんとドリーの手を引いてるし、お年寄りにも親切。男だねえ。
・アンソニーの「おやすみ」の言い方が、元気な男の子風に「おやすみっ!」て感じだった。先週はフレッドと二人で言い合ってたような記憶が。ムラでは怒ったように言って去っていくバージョンの印象が強いので、東宝の方が総じて仲良しカワイイモードだな。
・ドリーの自殺騒ぎの後、船長とすれ違ったみらんくんがしつこく「こいつキライ」顔してました。
・犯人逮捕後のベニーはあきらかにやりすぎ。誰か止めなくていいのか。つか君は二の線を狙う気は無いのか(笑)。
とかこまごまと見てはいるんですが、何だかおかしい。
どうでもいいような場面で不意に鼻の奥がつんとしたりする。
11月に入って、急にダメージ来てるらしいよ。
***
たぶん後で追記か、書き直します。
臆面もなく。(『愛するには短すぎる』)
2006年11月1日 宝塚私がこの物語を好きなのは、これが単なる恋物語というだけでないからだと思う。
恋だけではない、人間の、人生の物語。青春の、卒業の物語。
フレッド・ウォーバスク。
人もうらやむ境遇、前途洋洋、おまけに容姿も申し分なし(笑)。全てを持っている青年。
けれど。
彼の最初のソロ「孤独にも耐えよう、辿るべき道なら」「けれどいつしか心深くに、言い知れぬ寂寞」と歌っているように、自覚はしている。自分の中に満たされない部分があることを。それでも、自分は自分の望みどおり生きるのではなく、あるべき道を生きるだろうことを。
でもそれは、この時点ではまだ机上の空論。頭でわかっているだけ。そしてその本質を掴みかねて、漠たる不安を感じているだけ。
そして彼は、彼女に出会う。
彼の心の欠けた部分を埋める相手に。
何かを欲しがることをやめた子ども、忘れられたまま、欠けた空洞に座り込んで眠っていた子どもが、顔を上げる。
クラウディア・ヘニング。そして、バーバラ・オブライエン。6歳のとき以来会っていない、フレッドの幼なじみ。
彼女もまた、デッキで一人、遠い目で海原を見ている。
何を見ているのだろう。手の届かなかった夢、それともこれから始まる平凡な生活。
純粋な喜びに満ちた再会。
消息知れずだった幼なじみが、お互い元気で、しかも魅力的な異性に成長して。
でも。
フレッドにとっては、初めての恋。
初めて欲しいものを欲しいと思った。欲しいと言った。
今まで思うことも無く、もしくは無いと思い込んでいた。
初めての選択。
でも、バーバラは。
彼女は既に選んでいる。欲しいものを欲しがって、手に入らなくてあきらめるという経験をしている。
決断をしている。
だから、自分たちの置かれている立場について、彼女の方が自覚的だ。
フレッドが思いのたけをぶつけるとき、止めるのは彼女。
彼女にとって、それは既に辿った道だから。つらいのも、でも選ばなければならないのも、わかっていることだから。
それに。
「僕は養子にもらわれたんだ」とフレッドが言ったとき。「そう…」答える彼女の深い理解と同情の表情。
彼女は一瞬にして理解したのだと思う。彼が今まで苦労したことも、その苦労が報われて輝かしい未来をつかもうとしていることも、何もかも。
フレッドにとっては特段感心も同情もされる必要のない当たり前の話で、しかも再会の喜びに有頂天になっていて、そんなバーバラの表情に気づいてもいないのだけれど。
そうやって身を引こうと決意しても、フレッドに「君にとって僕はただの」と言われて「違うよ!」と言ってしまうバーバラが、愛しいのだけれども。
彼女自身の思いを抑えきれないというだけではなくて、傷ついたフレッドを見て、そのままにしておくことに耐えられなくなった、のだと思う。
フレッドとバーバラ。そして、アンソニー。
アンソニー・ランドルフ。フレッドの友人。僕は自分が望むことだけのためには生きられないのかと言うフレッドに、バーバラは「あなたはアンソニーじゃないもの」と言う。そんな形で引き合いに出されてしまう人。そして自分でも「僕はずっとあるがままに生きてきた、自分のしたいことだけ考えて」と言い放ってしまう人。
でも、その言葉の裏に、どんな重いものがあるのだろうと思わせられる人。迷い無くそう言い切れるようになるまでに、いくつの迷いや痛みを経験し、乗り越えて来たのだろうと思える人。
フレッドに比べて、精神的に大人なんだと思う。と言うか、フレッドが自分の中の子どもを抑えて自分でも忘れて、置き去りにしてしまった部分を抱えているのに対して、アンソニーはちゃんとその子どもと付き合い、成長して大人になったのだろう。ある部分は卒業し、ある部分は折り合いをつけて共存し。
フレッドは、そんな生い立ちと欠落がありながら、本来の性質ゆえかまっすぐでおおらかな、いいヤツ。そして、ただの勉強一辺倒の真面目君でも堅物でもなく、決断力や思い切りのよさもありそうだ。(これらは全てワタさんの個性の反映だと思うけれど)だからこそ、ウォーバスク氏が見出して会社を任せようとまで思ったんだろう。
だから、アンソニーも、時に微笑ましく時にもどかしく見えてからかったりしながら、根っ子のところではお互い尊敬できる部分もあって、友情が続いてるんだろう。
それはフレッドも同じ。アンソニーの生き方はフレッドにはできないし、フレッドの生き方はアンソニーにはできない。でも互いに認め合っている。
そして。
そんな友人の初めての恋だから、アンソニーはバーバラをあきらめたんだろう。
見てのとおり、会ったときからアンソニーはバーバラをがんがん口説いて押しまくってる。借金立替えの後のバーバラの様子を見て、実はフレッドに脈があるんじゃ?と気づきつつ、その時点ではまだ自分の方に振り向かせるつもりでいるよね。
その後のフレッドとの会話も、本気で「何でお前が出てくんだよ」と思ってると思う。まあムキになるフレッドが面白いからからかってる部分もありそうだけど。
でも、アンソニーは気づいてしまうんだ。
友人の、初めての恋。
それは恋愛というだけでなく、初めて真剣に何かを欲しがることであり、自分の意志で決断し行動することでもあり。
で、「それが恋だよ」って言っちゃうんだ。明確に気づかせちゃうんだ。
そっから後は、もう見守りモードだよね。結果はどうあれ、二人が自分の気持ちに正直に、悔いなく生きられるように、背中を押しちゃうんだ。や、もう押す必要もないフレッドに対しては、適度につついて嫉妬心を煽ったりしてるけれど(笑)。
盗難事件解決後に「祝杯をあげよう!」と言い出すのも、解決の立役者であるブランドンをそこから動けなくさせて、二人を二人きりにさせようという心遣いではないかと。
結局、フレッドとバーバラは船の上の短い時間をともに過ごし、その思い出を胸に離れていくのだけれど。
バーバラだけでなく、アンソニーも、なのだと思う。
バーバラを見送るフレッドを見て、アンソニーは真面目な顔でため息をつき、そしてその背中に声をかける。
そして言う。
「君は今こそ行くべき道を行けばいい。君自身と、君を待つ世界のために」
君を待つ世界。
その世界に、アンソニーはいない。
勿論、友人としてたまには会うこともあるだろう。お互い笑って話すだろう。
でも、同じ世界の住人ではなくなるのだ。学生でなくなるのと同時に。
友人だから、恋人と違って明確に別れを告げることは無いけれど。
アンソニーもまた、フレッドから去るのだ。
言われている瞬間、握手を求められた瞬間はフレッドはそのことに無自覚に見えるけれど。
握手したとき、その意味に気づくように見える。
最後、一人残ったフレッドの独白は、評判が悪いらしいけれど。
私はそんなに嫌いじゃない。最後の「愛するには短すぎるなんて」は蛇足だと思うけれど、その前の。
確かに言葉遣いも古いし自然でなくて力が入っているけれど。何というか、古い時代の青春小説の匂いがするのだ。個人的な感覚で何だけれど、私が中学生くらいで文学少女だった頃、家にある文学全集で戦前の日本の小説やドイツやロシアの古い訳の小説を読んだときのような。そして、旧制高校の学生がそんな小説の言葉をぎこちなく借りて青春を語っているような。
古臭い感じも生硬な感じも、古き良き時代の青年が人生の岐路に立って気負っていると思えば、悪くない。
それを前提にして。
この独白にある「臆面もなく」と言う言葉が、私は何だか気に入っているのだ。
臆面もなく、つまり図々しいというような意味を持つ言葉が何故ここにあるのか。
それが、フレッドが人生の選択をして、それを引き受けて生きていく、自覚の表れに聞こえるので。
冒頭「恐れはない、迷いさえない、孤独にも耐えよう」と歌ったフレッドは、まだ真実迷うことにも恐れることにも出会っていなかった。
バーバラと出会い、真剣に欲し、迷い、決断した結果。彼は何かを真剣に欲することで子ども時代、青年時代を生き直し、自分の意志であきらめることでそれを卒業し、大人になった、のだと思う。
大人になること。
心から愛した女性とともに生きていかない。果たすべき責任があるのにそれに反する恋をした。
どう取っても、きれいごとではない。矛盾と過ち。
でも、それが人生、それが生きると言うこと。
迷い、悩み、選びようが無い中でそれでも選び取ること。選び取った人生を生きること。人々とのつながりの中で、今まで生きてきた歴史の中で。
それを「臆面もなく」と言いながら、顔を上げて肯定すること。
大人になること。
この感想文だと、それ以外の部分を重視して恋愛を軽視しているように読まれるかも知れないけれど、決してそうではなくて。
二人の恋が何よりも大切な宝物であるからこそ、それをめぐっての悩みや決断、彼らの生き方が輝くのだと、そう思うよ。
更に、余談だけど。
その後のフレッドについては、私はあまり心配していないのだ。
だって、最初のナンシーとの結婚式は、フレッドの夢なんでしょう?
フレッドの心の中にいるナンシーがあんなに美しくて、優しさと愛情に溢れているならば。
大丈夫。きっと、うまくいく。
(あれだけの出番でそう思わせてくれるウメちゃんに感謝。本当にいい娘役さんになったね)
恋だけではない、人間の、人生の物語。青春の、卒業の物語。
フレッド・ウォーバスク。
人もうらやむ境遇、前途洋洋、おまけに容姿も申し分なし(笑)。全てを持っている青年。
けれど。
彼の最初のソロ「孤独にも耐えよう、辿るべき道なら」「けれどいつしか心深くに、言い知れぬ寂寞」と歌っているように、自覚はしている。自分の中に満たされない部分があることを。それでも、自分は自分の望みどおり生きるのではなく、あるべき道を生きるだろうことを。
でもそれは、この時点ではまだ机上の空論。頭でわかっているだけ。そしてその本質を掴みかねて、漠たる不安を感じているだけ。
そして彼は、彼女に出会う。
彼の心の欠けた部分を埋める相手に。
何かを欲しがることをやめた子ども、忘れられたまま、欠けた空洞に座り込んで眠っていた子どもが、顔を上げる。
クラウディア・ヘニング。そして、バーバラ・オブライエン。6歳のとき以来会っていない、フレッドの幼なじみ。
彼女もまた、デッキで一人、遠い目で海原を見ている。
何を見ているのだろう。手の届かなかった夢、それともこれから始まる平凡な生活。
純粋な喜びに満ちた再会。
消息知れずだった幼なじみが、お互い元気で、しかも魅力的な異性に成長して。
でも。
フレッドにとっては、初めての恋。
初めて欲しいものを欲しいと思った。欲しいと言った。
今まで思うことも無く、もしくは無いと思い込んでいた。
初めての選択。
でも、バーバラは。
彼女は既に選んでいる。欲しいものを欲しがって、手に入らなくてあきらめるという経験をしている。
決断をしている。
だから、自分たちの置かれている立場について、彼女の方が自覚的だ。
フレッドが思いのたけをぶつけるとき、止めるのは彼女。
彼女にとって、それは既に辿った道だから。つらいのも、でも選ばなければならないのも、わかっていることだから。
それに。
「僕は養子にもらわれたんだ」とフレッドが言ったとき。「そう…」答える彼女の深い理解と同情の表情。
彼女は一瞬にして理解したのだと思う。彼が今まで苦労したことも、その苦労が報われて輝かしい未来をつかもうとしていることも、何もかも。
フレッドにとっては特段感心も同情もされる必要のない当たり前の話で、しかも再会の喜びに有頂天になっていて、そんなバーバラの表情に気づいてもいないのだけれど。
そうやって身を引こうと決意しても、フレッドに「君にとって僕はただの」と言われて「違うよ!」と言ってしまうバーバラが、愛しいのだけれども。
彼女自身の思いを抑えきれないというだけではなくて、傷ついたフレッドを見て、そのままにしておくことに耐えられなくなった、のだと思う。
フレッドとバーバラ。そして、アンソニー。
アンソニー・ランドルフ。フレッドの友人。僕は自分が望むことだけのためには生きられないのかと言うフレッドに、バーバラは「あなたはアンソニーじゃないもの」と言う。そんな形で引き合いに出されてしまう人。そして自分でも「僕はずっとあるがままに生きてきた、自分のしたいことだけ考えて」と言い放ってしまう人。
でも、その言葉の裏に、どんな重いものがあるのだろうと思わせられる人。迷い無くそう言い切れるようになるまでに、いくつの迷いや痛みを経験し、乗り越えて来たのだろうと思える人。
フレッドに比べて、精神的に大人なんだと思う。と言うか、フレッドが自分の中の子どもを抑えて自分でも忘れて、置き去りにしてしまった部分を抱えているのに対して、アンソニーはちゃんとその子どもと付き合い、成長して大人になったのだろう。ある部分は卒業し、ある部分は折り合いをつけて共存し。
フレッドは、そんな生い立ちと欠落がありながら、本来の性質ゆえかまっすぐでおおらかな、いいヤツ。そして、ただの勉強一辺倒の真面目君でも堅物でもなく、決断力や思い切りのよさもありそうだ。(これらは全てワタさんの個性の反映だと思うけれど)だからこそ、ウォーバスク氏が見出して会社を任せようとまで思ったんだろう。
だから、アンソニーも、時に微笑ましく時にもどかしく見えてからかったりしながら、根っ子のところではお互い尊敬できる部分もあって、友情が続いてるんだろう。
それはフレッドも同じ。アンソニーの生き方はフレッドにはできないし、フレッドの生き方はアンソニーにはできない。でも互いに認め合っている。
そして。
そんな友人の初めての恋だから、アンソニーはバーバラをあきらめたんだろう。
見てのとおり、会ったときからアンソニーはバーバラをがんがん口説いて押しまくってる。借金立替えの後のバーバラの様子を見て、実はフレッドに脈があるんじゃ?と気づきつつ、その時点ではまだ自分の方に振り向かせるつもりでいるよね。
その後のフレッドとの会話も、本気で「何でお前が出てくんだよ」と思ってると思う。まあムキになるフレッドが面白いからからかってる部分もありそうだけど。
でも、アンソニーは気づいてしまうんだ。
友人の、初めての恋。
それは恋愛というだけでなく、初めて真剣に何かを欲しがることであり、自分の意志で決断し行動することでもあり。
で、「それが恋だよ」って言っちゃうんだ。明確に気づかせちゃうんだ。
そっから後は、もう見守りモードだよね。結果はどうあれ、二人が自分の気持ちに正直に、悔いなく生きられるように、背中を押しちゃうんだ。や、もう押す必要もないフレッドに対しては、適度につついて嫉妬心を煽ったりしてるけれど(笑)。
盗難事件解決後に「祝杯をあげよう!」と言い出すのも、解決の立役者であるブランドンをそこから動けなくさせて、二人を二人きりにさせようという心遣いではないかと。
結局、フレッドとバーバラは船の上の短い時間をともに過ごし、その思い出を胸に離れていくのだけれど。
バーバラだけでなく、アンソニーも、なのだと思う。
バーバラを見送るフレッドを見て、アンソニーは真面目な顔でため息をつき、そしてその背中に声をかける。
そして言う。
「君は今こそ行くべき道を行けばいい。君自身と、君を待つ世界のために」
君を待つ世界。
その世界に、アンソニーはいない。
勿論、友人としてたまには会うこともあるだろう。お互い笑って話すだろう。
でも、同じ世界の住人ではなくなるのだ。学生でなくなるのと同時に。
友人だから、恋人と違って明確に別れを告げることは無いけれど。
アンソニーもまた、フレッドから去るのだ。
言われている瞬間、握手を求められた瞬間はフレッドはそのことに無自覚に見えるけれど。
握手したとき、その意味に気づくように見える。
最後、一人残ったフレッドの独白は、評判が悪いらしいけれど。
私はそんなに嫌いじゃない。最後の「愛するには短すぎるなんて」は蛇足だと思うけれど、その前の。
確かに言葉遣いも古いし自然でなくて力が入っているけれど。何というか、古い時代の青春小説の匂いがするのだ。個人的な感覚で何だけれど、私が中学生くらいで文学少女だった頃、家にある文学全集で戦前の日本の小説やドイツやロシアの古い訳の小説を読んだときのような。そして、旧制高校の学生がそんな小説の言葉をぎこちなく借りて青春を語っているような。
古臭い感じも生硬な感じも、古き良き時代の青年が人生の岐路に立って気負っていると思えば、悪くない。
それを前提にして。
この独白にある「臆面もなく」と言う言葉が、私は何だか気に入っているのだ。
臆面もなく、つまり図々しいというような意味を持つ言葉が何故ここにあるのか。
それが、フレッドが人生の選択をして、それを引き受けて生きていく、自覚の表れに聞こえるので。
冒頭「恐れはない、迷いさえない、孤独にも耐えよう」と歌ったフレッドは、まだ真実迷うことにも恐れることにも出会っていなかった。
バーバラと出会い、真剣に欲し、迷い、決断した結果。彼は何かを真剣に欲することで子ども時代、青年時代を生き直し、自分の意志であきらめることでそれを卒業し、大人になった、のだと思う。
大人になること。
心から愛した女性とともに生きていかない。果たすべき責任があるのにそれに反する恋をした。
どう取っても、きれいごとではない。矛盾と過ち。
でも、それが人生、それが生きると言うこと。
迷い、悩み、選びようが無い中でそれでも選び取ること。選び取った人生を生きること。人々とのつながりの中で、今まで生きてきた歴史の中で。
それを「臆面もなく」と言いながら、顔を上げて肯定すること。
大人になること。
この感想文だと、それ以外の部分を重視して恋愛を軽視しているように読まれるかも知れないけれど、決してそうではなくて。
二人の恋が何よりも大切な宝物であるからこそ、それをめぐっての悩みや決断、彼らの生き方が輝くのだと、そう思うよ。
更に、余談だけど。
その後のフレッドについては、私はあまり心配していないのだ。
だって、最初のナンシーとの結婚式は、フレッドの夢なんでしょう?
フレッドの心の中にいるナンシーがあんなに美しくて、優しさと愛情に溢れているならば。
大丈夫。きっと、うまくいく。
(あれだけの出番でそう思わせてくれるウメちゃんに感謝。本当にいい娘役さんになったね)
10月31日、某友人と東宝終演後に待ち合わせ。
や、知り合いが行けなくなった分のチケットの受け渡しだったんだが、わざわざ公演見てないのにそんな時間にそんなとこ、ってことは当然出待ちも目的。
そしたら、ハロウィンだったんですね。
トップバッターはすずみん。
なんか、頭の上がきらきらしてるよ?と思ったら、帽子の上からカチューシャ、オレンジカボチャが先端についた触角が2本揺れている。しかも光っている。何だそれカワイイじゃないか!(笑)(すげーへらへらしている不審なギャラリー)
ガードの皆様に配り物してました。こっそり覗いたところ(またしても不審なギャラリー)、小さな紙袋の中にお菓子と写真、しかもカボチャ持ったご本人が小首をかしげて微笑むどこのアイドルですかみたいな写真だった模様。か、かわいい(眩暈)。欲しい。
次あたりみらんくん。黒のトレンチみたいなコートで格好は普通だったけど、こちらも配り物あり。オレンジ色の小さなきんちゃく袋みたいなのを渡してたんだけど、後ろの人まで手が届きにくくて、おっとっと、となるのがかわいー。配り終わった後でスタッフさん?に、投げればよかったじゃんねーみたいな感じで投げる真似してみせたりしてました。あ、後ろの方の人に渡そうとして前の人に脚がぶつかっちゃったらしく何か言ってたんですが、言われた女の子がみらんくんがいなくなってからもずっと大興奮していたのが可愛かった。うんうんよかったねぇ。
そうこうしているうちにワタさん。黒いテンガロンハットに白い……毛皮のベスト?相変わらずだなあ(うっとり)(うっとりなのか)。やはりオレンジの入れ物から棒付きキャンデーとおぼしきものを配り始める。スタッフさんが予備の入れ物を二つ三つ持って控えてるんですが。
トウコさんも出てきたけど、こちらは本日は御下賜品はないらしい。
しぃちゃんが出てきた。カボチャ型のバッグ?を二つぶら下げて、……スキップ(not大真みらん)?
や、ご存知の方はご存知だと思いますが、入り出のしぃちゃんはデキるOL風のカッコイイ美人さんなわけですよ。それが、カボチャ下げてスキップて! 何だそれ可愛いすぎるぞ! ガードからも歓声。(そして大ウケする不審なギャラリー)
配り物は小さなカボチャでした。中にお菓子とか入ってる模様。
となみちゃん。赤いハイネックのインナーの上から黒いジャンパースカート(あれ?赤黒逆だったか?)、かわいー。
しぃちゃんとこのガード前を通るとき、皆様が持っているさっきのカボチャを見て、何故か目を丸くするとなみ。元々丸い目を更に見開いて「……かぶっちゃった」と呟く。
???と思っていたら自分のとこで立ち止まったとなみを見て判明。おんなじプラスチックの小さいカボチャだったんですね。
で、配りだしたんだけども、配るペースが遅い! ものすごくスロー! いやーもうかわいいなあ(何やってもかわいいらしい)。
更に、しぃちゃんの車が角を曲がるときにガードの方々が手を振っていたら、視界を遮らないようによけてました、いい子だねぇ。でもあんまり後ろ行ったら車道だから、車来たら危ないから! ちょっとはらはらしちゃったよ(苦笑)。
その後くらいにゆかり君。紫のぴったりしたセーターorカーディガンだった。夜目にも美人。見てるとこれも同じカボチャのようだった。
と、ここまで見て。
ワタさんはまだまだ配ってました。角曲がった向こうまでひとりひとりに手渡して。
ワタさんが配り終わって、おしまい。
「楽しかったねー」
「いやー、盛り上がったねー」
って、お前何も参加して無いだろう(笑)。
でも、見てるだけで楽しかったんだよ。
家に帰ってカバンを開けると、友会のオレンジの封筒が入っていた。
……あれ?
これを渡すために待ち合わせたんじゃなかったっけ?
どうやら浮かれすぎて忘れたようですよ。ハロウィンのせいで。
触角が光るカボチャ星人のせい。スキップで現れたカボチャ配達人のせい。
そして、誰よりも男前なマタギのカウボーイのせい(笑)。
てな感じの、10月最後の日。
や、知り合いが行けなくなった分のチケットの受け渡しだったんだが、わざわざ公演見てないのにそんな時間にそんなとこ、ってことは当然出待ちも目的。
そしたら、ハロウィンだったんですね。
トップバッターはすずみん。
なんか、頭の上がきらきらしてるよ?と思ったら、帽子の上からカチューシャ、オレンジカボチャが先端についた触角が2本揺れている。しかも光っている。何だそれカワイイじゃないか!(笑)(すげーへらへらしている不審なギャラリー)
ガードの皆様に配り物してました。こっそり覗いたところ(またしても不審なギャラリー)、小さな紙袋の中にお菓子と写真、しかもカボチャ持ったご本人が小首をかしげて微笑むどこのアイドルですかみたいな写真だった模様。か、かわいい(眩暈)。欲しい。
次あたりみらんくん。黒のトレンチみたいなコートで格好は普通だったけど、こちらも配り物あり。オレンジ色の小さなきんちゃく袋みたいなのを渡してたんだけど、後ろの人まで手が届きにくくて、おっとっと、となるのがかわいー。配り終わった後でスタッフさん?に、投げればよかったじゃんねーみたいな感じで投げる真似してみせたりしてました。あ、後ろの方の人に渡そうとして前の人に脚がぶつかっちゃったらしく何か言ってたんですが、言われた女の子がみらんくんがいなくなってからもずっと大興奮していたのが可愛かった。うんうんよかったねぇ。
そうこうしているうちにワタさん。黒いテンガロンハットに白い……毛皮のベスト?相変わらずだなあ(うっとり)(うっとりなのか)。やはりオレンジの入れ物から棒付きキャンデーとおぼしきものを配り始める。スタッフさんが予備の入れ物を二つ三つ持って控えてるんですが。
トウコさんも出てきたけど、こちらは本日は御下賜品はないらしい。
しぃちゃんが出てきた。カボチャ型のバッグ?を二つぶら下げて、……スキップ(not大真みらん)?
や、ご存知の方はご存知だと思いますが、入り出のしぃちゃんはデキるOL風のカッコイイ美人さんなわけですよ。それが、カボチャ下げてスキップて! 何だそれ可愛いすぎるぞ! ガードからも歓声。(そして大ウケする不審なギャラリー)
配り物は小さなカボチャでした。中にお菓子とか入ってる模様。
となみちゃん。赤いハイネックのインナーの上から黒いジャンパースカート(あれ?赤黒逆だったか?)、かわいー。
しぃちゃんとこのガード前を通るとき、皆様が持っているさっきのカボチャを見て、何故か目を丸くするとなみ。元々丸い目を更に見開いて「……かぶっちゃった」と呟く。
???と思っていたら自分のとこで立ち止まったとなみを見て判明。おんなじプラスチックの小さいカボチャだったんですね。
で、配りだしたんだけども、配るペースが遅い! ものすごくスロー! いやーもうかわいいなあ(何やってもかわいいらしい)。
更に、しぃちゃんの車が角を曲がるときにガードの方々が手を振っていたら、視界を遮らないようによけてました、いい子だねぇ。でもあんまり後ろ行ったら車道だから、車来たら危ないから! ちょっとはらはらしちゃったよ(苦笑)。
その後くらいにゆかり君。紫のぴったりしたセーターorカーディガンだった。夜目にも美人。見てるとこれも同じカボチャのようだった。
と、ここまで見て。
ワタさんはまだまだ配ってました。角曲がった向こうまでひとりひとりに手渡して。
ワタさんが配り終わって、おしまい。
「楽しかったねー」
「いやー、盛り上がったねー」
って、お前何も参加して無いだろう(笑)。
でも、見てるだけで楽しかったんだよ。
家に帰ってカバンを開けると、友会のオレンジの封筒が入っていた。
……あれ?
これを渡すために待ち合わせたんじゃなかったっけ?
どうやら浮かれすぎて忘れたようですよ。ハロウィンのせいで。
触角が光るカボチャ星人のせい。スキップで現れたカボチャ配達人のせい。
そして、誰よりも男前なマタギのカウボーイのせい(笑)。
てな感じの、10月最後の日。
カウントダウン、とあの人は言った。(『愛するには短すぎる』『ネオ・ダンディズム』)
2006年10月29日 宝塚29日午後公演、サンケイリビング貸切観て参りました。
残念ながら今週はこれ1回。午前の当日券に並んだんですが、見通し甘く敗北。もっと早く行かないと駄目なのか。
本日の司会は中井美穂さん。カフェブレイクでもおなじみのプロのヅカファンぷりは並じゃない。
幕間抽選のお手伝いはせあらちゃん。お芝居の淡い若草色のワンピースで(かわいー)。
賞品はいつものサイン色紙等のほかに、ワタさんのシングルコレクションCDやメモリアルブックがありました。
中井さん曰く。
「シングルコレクション、これいいですよー、思わず聞き入ってしまいます!」
「メモリアルブック、ご覧になりましたか?」とせあらにふる。「……メモリアルブック?」と固まるせあら(し、しっかり!)に「最初に撮りおろし写真があって、今までの記事とかいっぱいでー」と中身を説明し始める中井さん。あ、はい、見ました、と小さく反応するせあら(よかった)。
「これ面白いんですよ、読み始めると夜更けまで夢中になってしまいますよね!」
すげーファン発言です。GJです。
更に、お約束の質問、ショーの見所は?に対して「男の美学というだけあって男役さんがかっこいいシーンが多いのですが、娘役も見てもらえるとうれしいです」と無難な答えをしたせあらに、やおら中井さん、
「立樹遥さんと涼紫央さんが銀橋に出てくる「恋する男はドンキホーテ」という場面があるんですけど」と、いきなり解説し始める。
「その場面でせあらさんがキューティ8として出てきますから、皆さん探してみてくださいね!」
本人も言わなかったせあらの見所をアピールしてくれましたよ! 何ていい人だ! GJです。
「幕が上がってすぐ、ゴージャスでカッコイイシーンですからね!」と言って、中井さんは去っていきました。
終演後も。
「いかがでしたかー、皆さんきっと家に帰ってもダンディダンディ頭の中回りますよ」って(笑)。でも確かに。
そして、ワタさんへのインタビュー。
「サヨナラ公演ですが、やっていて意識されますか?」には「特には。でもそろそろカウントダウンという感じもしてきますね」。
「わたるさんはスケールの大きな男役さんで、女性の方をリフトされることも多いですが」ここで「あ、皆さん女性ですけど!」と慌ててフォロー。ワタさんに苦笑され、女役さんをリフトすることが多いですが、と言いなおす。「今回も難しそうなリフトがありますが、片手で大変じゃないですか?」に対しては「タイミングが合うまでは練習しましたが、合えば難しくないです」とさらりと。「いえいえ、そんなできることじゃないですよ、ねえ!」と。どこまでもファン目線(笑)。
あと、東京公演で加わった黒燕尾の場面について。その前にもこの場面について、東京での公演でだけしか見られないんですよ!と客席にしきりと強調してました。
「黒燕尾、特に大階段での男役群舞は今まで追求してきたことなので、踊らせていただいて嬉しいです」と、答え。
最後は、中井さんは上手花道に退き、ワタさんのいつものご挨拶。楽しんでいただけましたでしょうか。宝塚を、その中でも特に星組をよろしくお願いいたします、と。
今まで、サヨナラは意識しない、と言うことの多かったワタさん本人の口からカウントダウンと聞くと、ちょっとクるね。
そろそろ終わりは近いのだ。
今回の席は下手端前方でした。
パレードで下手花道にあかしと天霧君が並んでいて、濃いなーと思って見ていたら、天霧君が微笑んで見つめ返してくれました。いい人だ(単純)。
と言う訳で、下手端からの視界。
・ウェイン夫妻がすぐそこです。しのぶさんもエンディさんも、本当に我が子を見守るような、感慨深く愛情を湛えたいい表情です。
・それを見てぱっと顔を輝かせるフレッドもこっち向きだ。素直に嬉しそうで、ちょっとかわいいのな(笑)。
・避難訓練、タイトミニの深いスリットから覗くエレナ嬢のふとももに釘付け。近くで見ると破壊力甚大。
・ウェルカムパーティ。花道のクルーしゅんくんが、何か見つけたように不審げな顔。何?
・天霧君のトサカ前髪が見る度にクルーにあるまじきことになっている。
・同じくウェルカムパーティ。ショーから戻ってきたみらんくんお客さんに熱烈ダンシングアピール。つられて踊るオレステス夫妻。
・噂の、ストックトン氏の宝石を品定めするオレステス夫妻もばっちり見ました。
・壁動かし担当クルー、ぎんかみ君と水輝氏の暗がりでの小芝居が目の前。『フェット』にはまった人間には堪えられない光景だと思うのは私だけですかそうですか。
・みらんくん、今日は指差しぷんすかじゃなくてあかんべしてたよ!(どこの小学生だ)(ゆかり君が止めるのはデフォ)
・みきちぐの「何怒ってんだよ!」が語尾まではっきりくっきり聞こえるように。
・仮装パーティではオコーナーさんが気分良く踊っている隙に企み顔でひっついてるドリーとデイブも下手です。
・犯人逮捕後の妻が愛人と同じデザインのセーターに気づくのも目の前。「キャサリン?!」「(袖の奥、恐らくスノードン氏に向かって)ちょっと!」というマイクなしの声が聞こえました。マジに怒ってるぞありゃ。
・更にみきちぐがオレステス氏のカツラをいじりながら退場するのも目の前。今日は自分で被ってました。
……そうなんですよ。
この公演が終わったら前方席に座りたくなることも少ないだろうからと思って結構頑張ったんですが、前に座るとモブばかり見てしまうという現状はこれ如何に。
でも、今回は下手端だったから。
フレッドの、いつも良く見えない顔も良く見えた。
例えばそれは、スノードン氏に苦笑する姿だったり、小切手を切るアンソニーを見守る唖然とした顔だったり、デイブに「何もかも恵まれた金持ち」と言われたときの複雑な表情だったり、色々あるけれど。
最後の一連の場面、「大丈夫?」から「きついよ」ムキになって「じゃあ笑わない」そしてバーバラに顔を引っ張られてふにゃっと笑う表情まで。
良く見えた。
写真なんかなくても、憶えていられればいいのに。
そして、銀端を手を引かれて歩く、となみが泣いているのも良く見えた。
もらい泣きしてたら、隣の見知らぬおじさんも涙を拭っていた。ちょっとなごんだ。
お芝居全体的に、熱く濃くなってきたような気がします。
いや、そんな単純な言い方では、とても言い表せないのだけれど。とにかく、何度見ても見る度に、ちょっとずつ何かが違う。
フレッドは再会と気づいたときの「クラウディア?」がおとなしめになってましたが、その分その後の「わーっ!!」が派手になってました。や、コントラストが効いていい感じですよ。
あと船長! 終演後に、しぃちゃん挨拶で間違えた?と聞かれたんですが、はてそんなことあったっけ?と首かしげ。言われてみると確かに噛んだけど、それを「失礼しました」とフォローするところも完全に船長としてやってたんで、気がつかなかったんだわ。
ショーでは、最初の大階段チャイナでみらんくんの後ろがドイちゃんだということに改めて気づく。濃い。そしてエロい。でも上手メンバーが完全横顔に見えるのも新鮮な眺めでついしぃちゃんとかゆかり君とか見てしまう。遠いけど(笑)。
ここは最後の方も下手端はドイちゃんとしゅんくんが目の前で、美少年なのに色気だの凄みだのがあって堪能しました。しゅんくんに真顔で睥睨されると、ちょっとびびる。
……本当に前方席に座ると端ばっかり見ちゃって本末転倒。
でも、オマージュは、やっぱりオペラなしでも顔の見える席はいいね。
大好きだ。
とりとめなく、今週も過ぎていきます。
残念ながら今週はこれ1回。午前の当日券に並んだんですが、見通し甘く敗北。もっと早く行かないと駄目なのか。
本日の司会は中井美穂さん。カフェブレイクでもおなじみのプロのヅカファンぷりは並じゃない。
幕間抽選のお手伝いはせあらちゃん。お芝居の淡い若草色のワンピースで(かわいー)。
賞品はいつものサイン色紙等のほかに、ワタさんのシングルコレクションCDやメモリアルブックがありました。
中井さん曰く。
「シングルコレクション、これいいですよー、思わず聞き入ってしまいます!」
「メモリアルブック、ご覧になりましたか?」とせあらにふる。「……メモリアルブック?」と固まるせあら(し、しっかり!)に「最初に撮りおろし写真があって、今までの記事とかいっぱいでー」と中身を説明し始める中井さん。あ、はい、見ました、と小さく反応するせあら(よかった)。
「これ面白いんですよ、読み始めると夜更けまで夢中になってしまいますよね!」
すげーファン発言です。GJです。
更に、お約束の質問、ショーの見所は?に対して「男の美学というだけあって男役さんがかっこいいシーンが多いのですが、娘役も見てもらえるとうれしいです」と無難な答えをしたせあらに、やおら中井さん、
「立樹遥さんと涼紫央さんが銀橋に出てくる「恋する男はドンキホーテ」という場面があるんですけど」と、いきなり解説し始める。
「その場面でせあらさんがキューティ8として出てきますから、皆さん探してみてくださいね!」
本人も言わなかったせあらの見所をアピールしてくれましたよ! 何ていい人だ! GJです。
「幕が上がってすぐ、ゴージャスでカッコイイシーンですからね!」と言って、中井さんは去っていきました。
終演後も。
「いかがでしたかー、皆さんきっと家に帰ってもダンディダンディ頭の中回りますよ」って(笑)。でも確かに。
そして、ワタさんへのインタビュー。
「サヨナラ公演ですが、やっていて意識されますか?」には「特には。でもそろそろカウントダウンという感じもしてきますね」。
「わたるさんはスケールの大きな男役さんで、女性の方をリフトされることも多いですが」ここで「あ、皆さん女性ですけど!」と慌ててフォロー。ワタさんに苦笑され、女役さんをリフトすることが多いですが、と言いなおす。「今回も難しそうなリフトがありますが、片手で大変じゃないですか?」に対しては「タイミングが合うまでは練習しましたが、合えば難しくないです」とさらりと。「いえいえ、そんなできることじゃないですよ、ねえ!」と。どこまでもファン目線(笑)。
あと、東京公演で加わった黒燕尾の場面について。その前にもこの場面について、東京での公演でだけしか見られないんですよ!と客席にしきりと強調してました。
「黒燕尾、特に大階段での男役群舞は今まで追求してきたことなので、踊らせていただいて嬉しいです」と、答え。
最後は、中井さんは上手花道に退き、ワタさんのいつものご挨拶。楽しんでいただけましたでしょうか。宝塚を、その中でも特に星組をよろしくお願いいたします、と。
今まで、サヨナラは意識しない、と言うことの多かったワタさん本人の口からカウントダウンと聞くと、ちょっとクるね。
そろそろ終わりは近いのだ。
今回の席は下手端前方でした。
パレードで下手花道にあかしと天霧君が並んでいて、濃いなーと思って見ていたら、天霧君が微笑んで見つめ返してくれました。いい人だ(単純)。
と言う訳で、下手端からの視界。
・ウェイン夫妻がすぐそこです。しのぶさんもエンディさんも、本当に我が子を見守るような、感慨深く愛情を湛えたいい表情です。
・それを見てぱっと顔を輝かせるフレッドもこっち向きだ。素直に嬉しそうで、ちょっとかわいいのな(笑)。
・避難訓練、タイトミニの深いスリットから覗くエレナ嬢のふとももに釘付け。近くで見ると破壊力甚大。
・ウェルカムパーティ。花道のクルーしゅんくんが、何か見つけたように不審げな顔。何?
・天霧君のトサカ前髪が見る度にクルーにあるまじきことになっている。
・同じくウェルカムパーティ。ショーから戻ってきたみらんくんお客さんに熱烈ダンシングアピール。つられて踊るオレステス夫妻。
・噂の、ストックトン氏の宝石を品定めするオレステス夫妻もばっちり見ました。
・壁動かし担当クルー、ぎんかみ君と水輝氏の暗がりでの小芝居が目の前。『フェット』にはまった人間には堪えられない光景だと思うのは私だけですかそうですか。
・みらんくん、今日は指差しぷんすかじゃなくてあかんべしてたよ!(どこの小学生だ)(ゆかり君が止めるのはデフォ)
・みきちぐの「何怒ってんだよ!」が語尾まではっきりくっきり聞こえるように。
・仮装パーティではオコーナーさんが気分良く踊っている隙に企み顔でひっついてるドリーとデイブも下手です。
・犯人逮捕後の妻が愛人と同じデザインのセーターに気づくのも目の前。「キャサリン?!」「(袖の奥、恐らくスノードン氏に向かって)ちょっと!」というマイクなしの声が聞こえました。マジに怒ってるぞありゃ。
・更にみきちぐがオレステス氏のカツラをいじりながら退場するのも目の前。今日は自分で被ってました。
……そうなんですよ。
この公演が終わったら前方席に座りたくなることも少ないだろうからと思って結構頑張ったんですが、前に座るとモブばかり見てしまうという現状はこれ如何に。
でも、今回は下手端だったから。
フレッドの、いつも良く見えない顔も良く見えた。
例えばそれは、スノードン氏に苦笑する姿だったり、小切手を切るアンソニーを見守る唖然とした顔だったり、デイブに「何もかも恵まれた金持ち」と言われたときの複雑な表情だったり、色々あるけれど。
最後の一連の場面、「大丈夫?」から「きついよ」ムキになって「じゃあ笑わない」そしてバーバラに顔を引っ張られてふにゃっと笑う表情まで。
良く見えた。
写真なんかなくても、憶えていられればいいのに。
そして、銀端を手を引かれて歩く、となみが泣いているのも良く見えた。
もらい泣きしてたら、隣の見知らぬおじさんも涙を拭っていた。ちょっとなごんだ。
お芝居全体的に、熱く濃くなってきたような気がします。
いや、そんな単純な言い方では、とても言い表せないのだけれど。とにかく、何度見ても見る度に、ちょっとずつ何かが違う。
フレッドは再会と気づいたときの「クラウディア?」がおとなしめになってましたが、その分その後の「わーっ!!」が派手になってました。や、コントラストが効いていい感じですよ。
あと船長! 終演後に、しぃちゃん挨拶で間違えた?と聞かれたんですが、はてそんなことあったっけ?と首かしげ。言われてみると確かに噛んだけど、それを「失礼しました」とフォローするところも完全に船長としてやってたんで、気がつかなかったんだわ。
ショーでは、最初の大階段チャイナでみらんくんの後ろがドイちゃんだということに改めて気づく。濃い。そしてエロい。でも上手メンバーが完全横顔に見えるのも新鮮な眺めでついしぃちゃんとかゆかり君とか見てしまう。遠いけど(笑)。
ここは最後の方も下手端はドイちゃんとしゅんくんが目の前で、美少年なのに色気だの凄みだのがあって堪能しました。しゅんくんに真顔で睥睨されると、ちょっとびびる。
……本当に前方席に座ると端ばっかり見ちゃって本末転倒。
でも、オマージュは、やっぱりオペラなしでも顔の見える席はいいね。
大好きだ。
とりとめなく、今週も過ぎていきます。