記憶があるうちにさっさと参ります。

『ネオ・ダンディズム』フィナーレ後、サヨナラショーの準備をしている間英真組長が緞帳前で退団者のご紹介。
以下覚えている範囲なので不正確ですが。

湖咲ひより。
ひよりちゃんは頑張りやさんで、いつも笑顔が可愛くて、朝からのお稽古でちょっと嫌だなあと思っているようなときでも「おはようございます」と挨拶してくれると、自分もよしやるぞという気持ちになりました。
「おはようございます」は何と英真さんによるひよりちゃんの物真似、会場大ウケ。あまりの拍手に本当はもっとかわいいんですよ、とかえって慌ててました。

真白ふあり。
その名前のとおり、白くてふんわりした可愛い女の子ですが、その他にも彼女らしい素敵なイラストやポエムを書く才能も持っています。そんな作品をいくつも見せてもらいました。

涼麻とも。
とみはバレエが大好きで、バレエのレッスンは欠かさず出ていました。男役としてのダンスにもそれが活かされていて、いつも素敵だと思っていました。

大真みらん。
ももこは、バウ『イーハトーヴ』で清六さんという賢治先生の弟をやっていてとても可愛かったのを憶えている。それがこの間のアクロスでは、こんなに大人に。なってと思った。
ここで組長、感極まって泣いてしまいました。客席から拍手。

青空弥ひろ。
さっちゃんは普段はとても可愛い女らしい女性で、なのにベルばらのデュガゾンという腹に一物あるような役を見事に演じていて、立派な役者になったなあと思っていました。
(全ツ、ヨルゲンゆうほ氏へのナイスフォローを思い出しました)

高央りお。
エンディは昔から歌が好きで上手で、『うたかたの恋』の影ソロをオーディションで、私も挑戦したんですが(笑)、上級生達もいる中で研3で勝ち取りました。新人公演のフランツ・ヨーゼフも味わい深い歌でした。

しのぶ紫。
彼女と初めて組んだのはバウホール公演(作品名を言ってましたが失念)でその時は病弱な妹で、お兄ちゃんお兄ちゃんと慕ってくれました。その可愛い妹が今は今は愛人(客席大ウケ)、いや、魅力的な女性です。

湖月わたる。
わたるは、入ってきたときはとても可愛くて、でも妙に大きくて。可愛い子には旅をさせろといいますが、その言葉どおり旅をして立派になって星組に帰ってきました。主演男役に就任してから、退団を発表してからは本当に厳しいスケジュールでしたが、責任を果たし結果を出してきました。どんなときも負の気を出さない、ひたむきに明るくけなげな背中を組子一同ずっと見てきました。

いつもながら、原稿を読むのではなく自分の言葉で、涙あり笑いありの、素晴らしいご挨拶でした。いや、やや涙が多かったかな。

そしていよいよサヨナラショー開幕。

客席が固唾を呑む中、上手セリからワタさんセリ上がり。
その衣装(と髪型)は、大漁ソーラン!

ちょっぴり涙味だった客席一気にテンションアップ。
ワタさんはそのまま銀橋を渡り本舞台へ。「星組ソーラン、用意はいいかぁ!」の掛け声に幕裏から地鳴りのような応えが。
幕が開くとそこにはソーランの衣装に身を包んだ星組子一同が!
そのままソーランに突入。似合う。男前。娘役も男前。つかきんさん目立つ。
一同背を向けると背中に「星」の文字。そしてしぃちゃんとれおんがワタさんの背中の「星」をはがすと「卒」の文字が!(泣)

怒濤のソーランの後は『タカラヅカ絢爛』。ワタさん黒金に衣装替え、銀橋渡りに客席下りで客席煽る煽る(笑)。「皆さん歌ってますかー?」客席総立ち、まではいかないまでもぱらぱら立って踊ってました。

次はとなみの『花舞う長安』、本舞台を横切りつつしっとりと。去年のTCAで着ていた白地に模様のアオザイ姿で、蓮の精の化身のようでした。

『愛の三叉路』白燕尾でワタさん。ワタさんのために書かれた曲。

『アリベデルチ・ローマ』。ドルチェ・ヴィータのときの曲。シビさんの歌っていた歌をしのぶさんで、ワタさんと檀ちゃんのデュエットを赤いドレスのとなみちゃんと。となみちゃんのややぎこちない感じに時の流れを思う。
そして途中から、青空・真白、涼麻・湖咲のペアが加わり、ソロはエンディに。あの日を思い出す。差異と相似。

その後はフニクリフニクラ、では残念ながらなく。
『1914・愛』やはり白い衣装のみらんくんのソロで。本舞台を横切りながら、背景には星空。
ある意味、サヨナラショーで一番ぐっと来た瞬間はここだったかもしれない。ワタさんはトップなので、功成り名を遂げて卒業していく感じはある。でも。
歌は正直ちょっとアレだったけれど(ダンスで一場面でも良かったのにね、準備が大変なんだろうね)、本人がいい顔で歌っていたので、それでいいのだ。

みらんくんが上手にはけた後、上手からワタさん登場して『王家に捧ぐ歌』。
って、完全にラダメスの衣装で!(鬘ちょっと微妙でしたが)
銀橋で「エジプトは領地を広げてる」を歌いきります。客席ヒートアップ。
そして下手からアイーダ登場! トウコさんも衣装完璧でセリ上がり、アイーダになりきってます!
「月の満ちる頃」を二人で。台詞つき、キスシーンまで。
あまりの驚きに涙も引っ込みました(は?)。
つか、サヨナラショーでキスシーンを演じるトップ男役と次期トップってありですか。
トウコさんありがとう。

二人があまりに完璧なコスプレとなりきり具合だったので、幕が開いたら全員が王家の扮装で立ってたらどうしようかと思いましたが、そんなことはなくて。
『王家』の後は、立樹涼柚希の3人で『ソウル・オブ・シバ!!』。黒燕尾。シバ好きだったんで、個人的には嬉しかった。

幕が上がると大階段に黒燕尾。すみれのボレロ、韓国公演バージョン!
すごいよ、揃っているよ、かっこいいよ。
みんなありがとう。

そして、最後の曲『王家に捧ぐ』から「世界に求む」。
ワタさんがひとりで歌い、銀橋を渡る。そして大階段を下りてくる組子達のコーラス。
みんな歌っている。あのときエジプト人だった人もエチオピア人だった人も。出演していた人もいなかった人も。

幕が下り、また上がって、カーテンコール。

1回目。ワタさん「こんなに穏やかな気持ちでこの日を迎えることが出来るとは思っていませんでした」客席への感謝と、明日、そして東京公演も頑張りますのでよろしくと言うようなこと。
2回目。「私ですよね」とちょっと戸惑い(?)つつ。
3回目。「泣くまいと思っていたのですが」と。「大漁ソーランで今日の舞台稽古までみんなの背中に「星」とついているのを知らなくて、それを見て感動してしまいました。(振りを)憶えてくれてありがとう」と言うようなことを。
4回目。幕が開くと退団者並び、声を合わせて「ありがとうございました」。

このくらいだったかなあ。
幕が上がってワタさん一人、と言うのもあったような気がしますが、忘れてしまいました。間違ってたりしたらこっそり教えてください。
カーテンコールを通じて、みらんくんが挙動不審(?)でした。手の振り方とか歩き方とか、ぴょこぴょこして、可愛かった。「ももちゃん」と言う感じで。
すずみんがいつもの泣きそうな顔でした。れおんくんも顔をくしゃくしゃにしてこらえようとして、でも泣いていたらしい。しぃちゃんがいつもの笑顔で、ほっとさせてもらえたり。

いいサヨナラショー、いい前楽でした。
怒濤の群舞、お稽古大変だっただろうに、ありがとう。
つか、前楽でこれだけカーテンコールって、あり?(笑)
ザッツ星組クオリティ、大好きだ。

前楽を観ていて、涙が出そうになるのは、たいてい幸せなシーンで。みんなが楽しそうなパーティとか、フレッドとアンソニーが酒を飲んでる場面とか。ショーで、ワタさんが登場する、その瞬間とか。
泣くのは、幸せだから。
あの人も、そうだったらいいな、と思う。

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