9/3は湖月茶でした。
いつもどおり憶えている範囲で参ります。今回は特に記憶の欠落が激しい。

入場。
ドアにスポットが当たり、『ネオ・ダンディズム』のオープニング曲がかかり、場内期待。
ところがなかなか現れず。じらすじらす。どうやら公演と同じタイミングで登場するつもりの模様(仕方がないので男役板付き大階段を脳内再生)。
そしてついに登場。ソフト帽に白チャイナ!……もどき。
や、本物の衣装とは違いちょっとだぼっとした手作りっぽいやつだったんですが、それでももちろん歓声の渦。歌いながら通路を練り歩き目線を配り、しかも途中お立ち台で止まったりして、行く先々で嬌声が。途中からトウコさんの歌う部分になって、ここ歌えないんで、とか言ってましたか。

ひな壇にたどりついて一旦着替えタイム。そう言えばコパのときもそうだった。
白い、上着の丈がちょっと長い変わった形の白いスーツで再登場。そして乾杯。今回はシアター形式なので客席はペットボトル。一斉に足元の袋をごそごそやって取り出す姿に「面白いですね」と一言。あ、ご本人はオレンジジュースのようでした。

質問コーナー。
この作品について。正塚先生の作品が『二人だけが悪』以来久しぶりで、お稽古場から新鮮だったと。フレッドについては「共感できる、気持ちがわかりますね」。こんな男性が実際にいたら?に対しては「ステキだと思います」場内拍手。フレッドとアンソニーどちらが自分に近いかは、フレッドだそうで。
そのフレッドを演じるに当たって気をつけている点は「御曹司ってところですね」何故か場内笑いが。両親を亡くして孤児院で育って、というところをきちっと作らないと人物像が伝わらないのでその辺心がけているそうです。
フレッドが継ぐ会社はどんな会社ですか?には「すんごい会社です」(笑)。ナンシーと結婚したら造船会社も、で、とにかくすごい会社だと。
アンソニーとはいつどこで出会ったんですか?は「どうでしょうね」と言いつつ、一応設定はアメリカの大学で知り合って、その後も一緒に留学していた、だそうで。
留学中は何を勉強していたんですか?は「経済とか経営とか(笑)。主席だったんですよ」キャサリン=しのぶさんの台詞に「主席で卒業されたとか」と言うのがあったんですが、時間の都合で削られてしまったそうです。
好きな衣装は「どれも好きですが、ベージュの上着にブルーのシャツ」「御曹司ぽいじゃないですか。いいシャツ着てる、って感じで」。
仮装パーティで好きな衣装は、にはちょっと悩んで「海賊かな」一番踊りやすいんだそうです。他はマントとかすごくて大変で、踊っていてもみなみちゃんを転ばせたりしないかと心配になってしまうんだそうな。
船の上で好きな場所は「やっぱりデッキですね。海を眺めて」。あと自分の部屋もすごくいい部屋なんだろうと「アンソニーがうろついてるかもしれませんが(笑)」。
ブランドン役の未沙のえるさんのこと「おかしいですよねー、なんであんなに面白いんだろう」。最近は途中でも救命胴衣を着せようとする気配を感じるので、絶対着ないぞ!と頑張っているそうです(笑)。でも実は着てるとすごく暑いらしく、まやさんはずっと着っぱなしなので大変そうだと。
二人で見つめあっている時、何を話しているんですか?「何も。見つめあうだけでいいんです」確かにあの場面はねー、あの二人の世界っぷりはすごいよねー(盗難事件そっちのけで毎回オペラピン撮りな私)。
バーバラといるときの歌について。「あれはDreamと言う曲で、歌ってと言われて思いついた、好きな歌だったんでしょうね。でも最後まで憶えてませんでしたけど」何か思い出があるのかもしれませんね、と。
好きな場面は、どこも好きだけれどと考えて、ラストの一人になるところを挙げてました。台詞も「クラウディアと別れた後の独白。一番最後の「愛するには短すぎる」じゃなくて、その前」「フレッドの心情を表す台詞なので」。船に乗ったときとの違い、船を下りるときはこれからの人生に対して腹をくくった、その変化を出そうと。
最後幕が下りるときの気持ちは、には「すがすがしい感じです」。
が、フレッドのこれからは?には「どうなるんでしょうね、ナンシーと結婚するかしないか。会社は継ぐけれど、ナンシーとはどうでしょうね」。バーバラとはいつ再会しますか?には「いつか再会すると思います。でもアンソニーと結婚してたら嫌ですね。「僕の舞台に出てるよ」とか言ってね、子どもなんかいたら泣きますよね、自分ひとりだけひきずってて」。
……実は未練たらたらですか?
ちなみに、もしバーバラが「私を連れて逃げて」と言ったら?は「もちろん一緒に逃げます」即答。わたるさんがそういう立場だったらどうしますか?は、私がバーバラだったらってことですか?と不審げに聞き返して「そもそも結婚を約束した幼なじみがいないので、ありえません」と逃げられました(笑)。
あ、あと、小切手の金額は?は「皆さんそれが気になるみたいで」と言いつつ「ご想像にお任せします」でした。

ショーの話。
私も真矢みきさんにキャーとか言っていたので、今回その続演で嬉しいと。ロマンチック・レビューシリーズでは『ナルシス・ノアール』に出ていたけれど、その時は色々な場面に最下級生で出していただいていて、早替わり室がとても遠くてショーの間中ずっと走り回っていたけれど、今は出てすぐのところで、我ながら偉くなったなあと(笑)。
ここは見てくださいという見所は、に、ちょっと考えて「パンパミーアのところで鞭が顔に当たるんですよ」人に当てないようにと思うと自分に当たってしまうんだそうで。それはともかく(笑)「惜別の場面の最後」一人舞台上に残ったとき、劇場全体の空気を感じているんだそうで。
鏡の間の場面、娘役さんに囲まれるご気分は?「そりゃいいですよ」。でも、トウコさんが「ダンディズムとは」と語っている中で女の中に男が一人状態はプレッシャーだそうです(笑)。
ダンディズムにちなんで、男の人の仕草でダンディだと思うのは「今回実際にやってますが」帽子をかぶってすっとなでるような仕草を。
デュエットダンスの後銀橋で一礼する場面がありますが「嬉しいですね、アンコールライトを当てていただいて、有難いです」。その日のお客様への感謝を込めて礼をしている、と。
失敗談は?には「特に無いですね」芝居で二度ほどフォークを落としてしまったら、取替えに来てくれてびっくりした、ショーではパンパミーアの場面で、歩きながら帽子の紐を結んでいるのだけれど、一度上手く結べなくてこのままじゃ途中で落ちると思ってさっさと外して投げ捨ててしまったと。
「そのくらいですかね」と言うワタさんに不審げな客席。「何?何かありましたっけ?言いたいことがあったら言ってくださいよ」
どうやら銀橋でつまずいたことがあったらしいです。そういえばありました、何故かつまずいちゃったんですよね、と言って「はい、これでもういいですか?他にありませんね?」と。

この辺で握手コーナー、だったかな。その後はプレゼント。今回ゲームはありませんでした。
参加者からのプレゼントは、目録によると「アンティーク家具」。飾り棚だったかな。
そして、歌のプレゼント。
「Acrossから、「Across」」
……いや、正直予想してなかったんで、今回の公演の歌だろうと思っていたんで、心の準備が。多くの人が同じ思いだったらしく、歌い終わった後はシーンとしてしまって、独特の空気に(苦笑)。

握手でまいたので余った時間で再度質問コーナー。
TCA、「月夜歌聲」。「これは皆さんのリクエストで実現して、私もコムちゃんもそれぞれショーとかでは歌っていたんですが一緒に歌うのはあのとき以来で」リクエストのおかげ、と言うことで有難いです、と。

そして今回の新兵器。スタッフさんが何やら箱を持ってきました。中にボールが入っていて貼ってある紙のお題に添って語ってください、とのこと。「(こんなもの準備して)握手まく気満々でしたね?!」とワタさん。
これも全部は憶えてませんが。

「同期」偶然同じ年に入っただけで年齢も出身地もばらばらで、組が分かれたら一緒に過ごすのはたった2年間だけなのに、でも何かと手伝ってくれたり助けてくれたり、舞台も見に来てくれたり、大切な存在だと。
「大好き」大好きについて話すんですか?広いテーマですねぇ、と言いつつ一言。「皆さんが、大好きです」拍手喝采(笑)。
「客席」開演前のウォーミングアップを花道でやってるんだそうですが、そのときに誰もいない客席を見ながら、ここが1時間後にはお客様で埋まるんだな、皆様今あちこちからここへ向かっているんだな、と、その気を感じているときが好きだと。あと初日お客様が入った状態の客席の感じも好きだし、と。開演アナウンスの「湖月わたるです」にわーっと拍手が来るのがやっぱり嬉しいそうです。
「音楽学校」私はよく知らないんですが、音楽学校の場所が昔と変わったんだそうで。その昔の音楽学校に向かう道を歩いていると、寂しいと。「私が掃除していた頃は塵ひとつ無かったのにっ!」って。皆さんも機会があったら歩いてみてください、だそうです。
このコーナーが終ったあとスタッフさんが、ボールは会場に投げて皆さんへ、と。客席騒然。どこのアイドルコンサート会場だというノリで奪い合いに(笑)。後ろの方は届かないだろうと思っていたら意外と届いて、俄然色めき立つ後方席。天井に当たって跳ね返っちゃったのもありましたが。

ボール投げの前だったか後だったか、とにかく、最後の方の質問。
わたるさんにとって宝塚とは何ですか?
「夢を叶えてくれた場所です」ときっぱりと答えていたのが印象的でした。
わたるさんにとって男の美学ならぬ、男役の美学とは?
「どんな場面でも衣装を着こなしてその男として在れること」

今後の予定と、最後に一言。今後の予定は細かい日付とか無しでがーっと言って、で、一言。実はあんまりよく憶えてないんですが。
宝塚に入って音楽学校から考えると20年。その中でこんなにも多くの人と出会えて、幸せだったと。まだ先はあるので最後までついてきてくださいと。
そしてこの機会を作ってくれた湖月の会のスタッフ、アシスタントにもありがとう、と(いい人だ)。スタッフの皆様涙目でした。

最後も通路を練り歩いての退場でした。サービス満点。

どうでもいいことばかり憶えていて、大切なことを忘れてしまっているような気がします。ま、割といつもそうなんですが。

今回、握手は左手でお願いします、とのことでした。
昨日までTCAだし、翌日は新公の舞台稽古で9時半入りだそうだし、多分疲れていたんだと思います。
でもそんなこと全然出さないで、にこにこ笑って、真っ直ぐに話して、一人一人に目を見て握手して。
この人は最後までこうなんだろうな、と思いました。いや、ジェンヌさんはみんなそうなのかもしれないけれども。

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