私は大人だから、夢はいつか醒めるものだと知っている。
特に、他人の上に結ぶ夢は身勝手で野放図で、自由で際限がなくて楽しくて、でも自分の力ではどうすることも出来ない、果敢無いものだと知っている。
夢のおわりがはじまる瞬間に、私は今いるのかもしれない。
けれど、夢を体現している、夢そのものである君は(そして君たちは)。
そんな、勝手に見ている夢を気に留めず、笑い飛ばし、踏み越えてゆけ。
踏みしだいて、旅立ってゆけ。
***
はい下手なポエム終了(笑)。
星組大劇場公演初日、行って参りました。
良かったです。
芝居もショーも及第点、十分通える。
芝居『愛するには短すぎる』
全体的なトーンは『それでも船は行く』的シチュエーションを『ホテル・ステラマリス』風に味付けした感じ(強引な説明)。
ワタトウ、トップと二番手が男役同士でがっつり組んでの芝居が新鮮でした。いや新鮮てのも変ですが、実際初めてじゃないですか。最後の最後でやっと来てくれました、嬉しいなあと。じゃれあったり漫才したり楽しいやら可愛いやら。リフトもありだ(笑)。
となみちゃんは色々あるけれど賢く自立した女の子。こういう役で見るのは久しぶり。主役と対等なヒロインで、これも嬉しい。
ワタさんも、ヒーローではなく迷ったり悩んだりしている普通の人で。今まで環境にあわせ他人の期待に応えようと受身で生きてきて、人生の岐路に初めてそんな自分に気づく、という今までにあまり見たことの無い役どころで、でも退団と被るところもあって、見る度に色々と感じるものがあるような、いい役だと思います。
しぃちゃんの生真面目な船長さん(水夫から出世したらしい)(や、冒頭でまたあのセーラーが出てきたもんで)、すずみんのセレブなプロデューサー等々、キャラにあっていていい感じです。れおんはやや悪い男で、これは新境地で面白い。和くんがワタさんに人生を語っちゃう、なかなかいい役で、頑張っております。
いやま、色々と粗とかぬるいところもありますが、割と好きです、これ。「1幕終了後笑顔だった」とnanakoさんに言われたので、まあそういうことではないかと(笑)。
ところで、サヨナラ公演の芝居が現代ものの場合はコスプレの場面を入れることがルールになったんですか?(例・サンジョルディの祭りの騎士と姫)
ショー『ネオ・ダンディズム!』
プロローグのチャイナが格好いい。ウルトラハイパー格好いい。ここだけで通える(真顔)。ポスターまんまの衣装です。ワタとなトウ3人ともすげー似合う。
もうひとつ好きなのは『惜別−オマージュ』。銀色の衣装で、ひとつの星=ワタさんを中心に皆で踊る場面。謝珠栄振付けはやはりキます。
デュエットダンスも良かった。白い衣装は定番ながら反則だよな(苦笑)。Acrossでうめちゃん相手にやっていた片手リフトがとなみちゃんとあって、驚きました。が、がんばれー。
プロローグの次に時代がかった場面があるんですが(カサノヴァ風だそうで)、ロン毛鬘にマントの衣装がそれぞれ違う方向性ででもそれぞれに似合っていてステキだ。特にすずみん、殆ど「地毛ですが何か?」の域。
組長と中堅若手4人(みらゆか和麻尋)の銀橋渡りとか、黒燕尾でセンター付近が組長をはじめ上級生ずらり(濃い…)の場面があったりとか、色々面白かったです。エトワールがコロちゃんなのも嬉しかった。あ、しぃ涼銀橋プラス客席降りは私へのサービスですか?(違)
いや、これも歌詞がダサダサだったりセンスの古いところも多々あるんですが(苦笑)(ショーで「ダンディとは…」とか語りがあるのは興ざめだと思う。言葉でなく舞台で示せ)。
でも普通にタカラヅカなショーでバラエティに富んでいて楽しいし、好きな場面もあるし。やっぱりこの、いかにも宝塚らしいショーで卒業と言うのも、良かったなあと。
終演後のご挨拶。
英真組長から、専科のまやさんへの感謝と、今回から星組生になった和くんの紹介。そして「楽しい出会いがあれば辛い別れも」とワタさんをはじめとした8人の退団者に言及。このメンバーでの公演は今回限り、じわじわと湧いてくる寂しさに負けず、千秋楽という港に向けて漕ぎ出してまいります、最後までよろしくお願いいたします、というようなことを。
そして、ワタさんからは「お芝居で『君に会えたから今まで気づかなかったことを知ることが出来た、自分のことも、人のことも』という台詞がありますが、私自身も退団を決めたおかげで今まで気づかなかった自分のこと、人のこと、そして大好きな宝塚のことを知ることが出来ました」と。
カーテンコールは3回だったか、1回目からスタンディング、客電がついても拍手鳴り止まず(まだまだ帰らねーぞという感じのノリで・笑)、最後にはワタさんが下手袖から出てきて「台風が避けてくれてよかったです、またのご来場をお待ちしております」と投げキスで〆。羽根背負ったままなので袖からの出入りがカニさん歩きなのが何とも微笑ましいと言うか(笑)。
明るく楽しい初日でした。ワタさんと星組に相応しく。
良かった。うん、良かったと思う。
特に、他人の上に結ぶ夢は身勝手で野放図で、自由で際限がなくて楽しくて、でも自分の力ではどうすることも出来ない、果敢無いものだと知っている。
夢のおわりがはじまる瞬間に、私は今いるのかもしれない。
けれど、夢を体現している、夢そのものである君は(そして君たちは)。
そんな、勝手に見ている夢を気に留めず、笑い飛ばし、踏み越えてゆけ。
踏みしだいて、旅立ってゆけ。
***
はい下手なポエム終了(笑)。
星組大劇場公演初日、行って参りました。
良かったです。
芝居もショーも及第点、十分通える。
芝居『愛するには短すぎる』
全体的なトーンは『それでも船は行く』的シチュエーションを『ホテル・ステラマリス』風に味付けした感じ(強引な説明)。
ワタトウ、トップと二番手が男役同士でがっつり組んでの芝居が新鮮でした。いや新鮮てのも変ですが、実際初めてじゃないですか。最後の最後でやっと来てくれました、嬉しいなあと。じゃれあったり漫才したり楽しいやら可愛いやら。リフトもありだ(笑)。
となみちゃんは色々あるけれど賢く自立した女の子。こういう役で見るのは久しぶり。主役と対等なヒロインで、これも嬉しい。
ワタさんも、ヒーローではなく迷ったり悩んだりしている普通の人で。今まで環境にあわせ他人の期待に応えようと受身で生きてきて、人生の岐路に初めてそんな自分に気づく、という今までにあまり見たことの無い役どころで、でも退団と被るところもあって、見る度に色々と感じるものがあるような、いい役だと思います。
しぃちゃんの生真面目な船長さん(水夫から出世したらしい)(や、冒頭でまたあのセーラーが出てきたもんで)、すずみんのセレブなプロデューサー等々、キャラにあっていていい感じです。れおんはやや悪い男で、これは新境地で面白い。和くんがワタさんに人生を語っちゃう、なかなかいい役で、頑張っております。
いやま、色々と粗とかぬるいところもありますが、割と好きです、これ。「1幕終了後笑顔だった」とnanakoさんに言われたので、まあそういうことではないかと(笑)。
ところで、サヨナラ公演の芝居が現代ものの場合はコスプレの場面を入れることがルールになったんですか?(例・サンジョルディの祭りの騎士と姫)
ショー『ネオ・ダンディズム!』
プロローグのチャイナが格好いい。ウルトラハイパー格好いい。ここだけで通える(真顔)。ポスターまんまの衣装です。ワタとなトウ3人ともすげー似合う。
もうひとつ好きなのは『惜別−オマージュ』。銀色の衣装で、ひとつの星=ワタさんを中心に皆で踊る場面。謝珠栄振付けはやはりキます。
デュエットダンスも良かった。白い衣装は定番ながら反則だよな(苦笑)。Acrossでうめちゃん相手にやっていた片手リフトがとなみちゃんとあって、驚きました。が、がんばれー。
プロローグの次に時代がかった場面があるんですが(カサノヴァ風だそうで)、ロン毛鬘にマントの衣装がそれぞれ違う方向性ででもそれぞれに似合っていてステキだ。特にすずみん、殆ど「地毛ですが何か?」の域。
組長と中堅若手4人(みらゆか和麻尋)の銀橋渡りとか、黒燕尾でセンター付近が組長をはじめ上級生ずらり(濃い…)の場面があったりとか、色々面白かったです。エトワールがコロちゃんなのも嬉しかった。あ、しぃ涼銀橋プラス客席降りは私へのサービスですか?(違)
いや、これも歌詞がダサダサだったりセンスの古いところも多々あるんですが(苦笑)(ショーで「ダンディとは…」とか語りがあるのは興ざめだと思う。言葉でなく舞台で示せ)。
でも普通にタカラヅカなショーでバラエティに富んでいて楽しいし、好きな場面もあるし。やっぱりこの、いかにも宝塚らしいショーで卒業と言うのも、良かったなあと。
終演後のご挨拶。
英真組長から、専科のまやさんへの感謝と、今回から星組生になった和くんの紹介。そして「楽しい出会いがあれば辛い別れも」とワタさんをはじめとした8人の退団者に言及。このメンバーでの公演は今回限り、じわじわと湧いてくる寂しさに負けず、千秋楽という港に向けて漕ぎ出してまいります、最後までよろしくお願いいたします、というようなことを。
そして、ワタさんからは「お芝居で『君に会えたから今まで気づかなかったことを知ることが出来た、自分のことも、人のことも』という台詞がありますが、私自身も退団を決めたおかげで今まで気づかなかった自分のこと、人のこと、そして大好きな宝塚のことを知ることが出来ました」と。
カーテンコールは3回だったか、1回目からスタンディング、客電がついても拍手鳴り止まず(まだまだ帰らねーぞという感じのノリで・笑)、最後にはワタさんが下手袖から出てきて「台風が避けてくれてよかったです、またのご来場をお待ちしております」と投げキスで〆。羽根背負ったままなので袖からの出入りがカニさん歩きなのが何とも微笑ましいと言うか(笑)。
明るく楽しい初日でした。ワタさんと星組に相応しく。
良かった。うん、良かったと思う。
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