ひとりじゃないから。(『Across』)
2006年5月4日 宝塚
←私のハンカチコレクション(笑)。
5月4日は始発で東宝に行って立見玉砕しました。13時半はおろか18時半も取れないって一体。ベルばら恐るべし。これでトウドレはおろか東宝雪ベルばら自体見ずに終りそうです。
すずみんディナーショーも行けませんでした。行きたかったんですが、発表時は行く気満々だったんですが、行けば絶対楽しいことはわかってたんですが、色々と余裕が無くて。
全て『Across』のせいだ(笑)。
と言う訳で、もう少し『Across』の話をします。
出演者について個別感想を。まずは娘役ちゃん。
コトコト。
上手い。いや上手いのは知ってたけど、でもやっぱり上手い。
歌やダンスの技術面は言うまでも無いとして、今回「見せる(魅せる)」力に感服。ワタさんと6人の美女が絡むところ、コトコトだけは客席に対してさりげなく目線を配ったり、自分自身を「魅せる」こともやってるんだよね。かと言って寄り添い芸をおろそかにしている訳ではない。むしろ人並み以上。最後に登場する大人の女ポジだからやれたことかもしれないけれど、やれるからこそそのポジが与えられた訳で。そして何よりピンクパンサーの黒いビスチェ姿、その白い肩と腕のラインのなめらかでしなやかなこと! 男役4人を従えて踊れる、センターに立てる、でもあくまでも可愛らしく。キュートさと大人っぽさと甘さとクールさのバランスが素晴らしいです。
Act1でも、「フィーリング」の「今あなたと私が美しければそれでいい」ここをコトコトに歌わせたのは正解。大人っぽさと芯の強さが、他の誰でも駄目だ、と言う感じでした。
でも可愛い可愛い南の島の新婚さんもできる。これから上級生になってどんな使われ方をしていくのかわからないけれど、ずっとずっとその魅力を発揮してほしいと切に願います。
みなみちゃん。
かーわーいー。
本当に可憐で可愛い。そして彼女の持ち味には更に温かみがあるのがまた素晴らしいのですよ。母性にも通じる温かさ、芯の強さ。丸顔に微笑むと白目が無くなる黒目がちのつぶらな瞳、甘く高い可愛らしい声、どこをとっても女の子。
そして、相手役の腕の中にいるときの幸せ感。紫のデュエットダンスもうたかたの恋も、みなみちゃんが幸せそうにしてくれているおかげで愛に満ちたとてもいいシーンになりました。ありがとう。
うめちゃん。
彼女については今までも結構喋りましたが、Act1は彼女がヒロインで無ければ成立しなかっただろうと改めて。男前でさばさばした現代っ子風でありながら、繊細な乙女でもある、稀有な娘役だと思います。ダンスの上手さと表情の豊かさは言わずもがな。スパニッシュも豪快なリフトばかりに目が行きますが、表情を見ていると切ないドラマがあって本当いいんですよ。クリムトの絵を髣髴とさせると思ったのですが、『接吻』に切なさを加味しストイックに美しくした感じ?
『ドルチェ・ヴィータ!』の青の洞窟以来、もう一度ワタウメが見たかったので、今回組んでくれて嬉しかったです。
ゆっち。
山椒は小粒でぴりりと辛い(は?)。
失礼ながら、今回出演した娘役の中では一番馴染みが薄い人でした。でも良かった! クールで粋で格好いい。意志の強そうな瞳と強そうな顎(失礼)が、お姉様系で開花しそうな感じで、とてもステキです。Act1のともみんとのカップルも、Act2の紫の美女も、ちょっと蓮っ葉なんだけど可愛い女で魅力的でした。
歌もダンスも安定した上手さだし。Act2の最初のところとか、端正にきれいな声なのが逆に雰囲気出て良かったなあと。
娘役4人、誰もキャラ被らずそれぞれに魅力的で本当に楽しかったです。4人だけだけど花も実もある豪華ラインナップでした。
男役行きます。
エンディさん。
副組長ありがとう。
東京では「副組長の高央です」と自己紹介する度に微妙に笑いが起きたのは何故だろう。いや、その訥々とした人の良さそうな感じとか、不器用そうだけどこの舞台が楽しい、お客様に楽しんでほしい、という誠実さが伝わるほのぼのとした感じが良かったんだろうなあと思います。アドリブはきかなそうだけれど、でもご挨拶は日々変えて段々長くなっていく辺りにサービス精神を感じました。私が観た中では初日頃(シンプルに挨拶、短い)→大阪中頃(「湖月さんの次に上級生なので」と説明を入れるようになった、シッシーナネタも)→東京中頃(「大阪で始まったこのリサイタルも東京にやってきました」「東京ではつい最近までベルサイユのばらをやっていたとは思えないほど」と東京仕様)→楽日「ベルサイユのばら公演中のお稽古で大変で、うっとなってしまうことも」「わたるさんが超人的な体力精神力で引っ張っていってくださいました」)。そして千秋楽は「皆さんで呼んでください」と言ってくれた配慮にも感謝。友人一同には幼稚園かと言われたけど(笑)、自分達の声に応えて出てきてくれるのはファンとしては嬉しいよねえ?
出演者としても歌にダンスに舞台を支えてくれました。やはりキャリアか、Act1のJ-popよりもタカラヅカなAct2がいいです。最後の長ソロには泣かされました。
ポットさん。
エンディと双璧でベテランとして舞台を支えてくれました。まだ若いのに頼りになる、この公演影の功労者。歌もダンスも安定感があって堅実で上手いし、けれんみの無いシンプルな、すっとした感じが格好いい。本当にオールマイティ。
仲間内でも評価急上昇、つかDCでは緑野さんと「かっこいいよ!」と盛り上がりました。決して美形とは言いませんが(をい)味のある大人のいい男ですよ。ここ数年中堅として成長してきたものが、ここで場を与えられて見せてくれた、と言う気がします。これからも楽しみだ。
みらんくん。
大活躍で何を言っていいやら、喋っても喋り足りない。つか既にかなり書いた気も(笑)。
格好いいとか上手いとかは誰もが言っていることですが、特筆すべきはその芝居っ気でしょう。Act1、「風のLONELY WAY」で手振りがついているのは君だけだ(笑)(他はみんな直立不動で歌っている)。「One more time...」も、二つ折れで思い入れたっぷりに歌ってるよね。でもその割に歌が崩れないので良いと思います。客席に伝えたいという気持ちが全面に出ているのは見ていて嬉しい。
以前、某所で彼について、ガイチさんの影響を受けている、と言うようなことを言っていたのですね。その時はあまり思わなかったんですが、今回成程と思う瞬間がありました。表情の作り方とか、客席への目線の配り方とか。
と同時に、娘役ちゃんへの対し方について、個人的にうわあと思ったことが。この人「やに下がる色男」を表現できるんじゃないか?
真っ直ぐにラブラブめろめろ純愛なだけでなく(そういうのも大好物ですが)鼻の下が伸びる感じ。でもそれも含めて格好いい感じ。私の中では今これに当てはまるのはワタさんとらんとむ氏なのですが、みらんくんもいけるんじゃないか?と組んだ相手役(Act2のコトコトとかAct1のうめちゃんとか)への対応を見て思いました、つか期待しております。相手役(笑)として絡んだことだし、ワタさんから盗めるところがあったら是非盗んでください。
あ、千秋楽のは、背伸びしてキスをねだる(!)感じで可愛らしかったですよ(笑)。
ゆかり。
彼の歌が好きです。と言ったらまた上手くなくてもいいのねと思われそうですが(苦笑)。
でも、声がいいよね。低音で太くてしっかりしたいい声してるよね。何故かAct1のJ-popの方が上手く聞えて、特に「少年時代」はすごくいいと思うんですが。「One more time...」の最初(だったかな?)で一人座り込むワタさんの背後から静かに出てきて歌いだすところも好きなんですが、一度最初の音を微妙に外したらそのまま最後まで歌いきってました。多分、メロディとしては覚えているけれど一旦外れると修正がきかないんだろうな(素人ながら経験あります・苦笑)。でも怯まず歌いきるその意気やよし(笑)。逆にタカラヅカの歌の方が難しいのか、Act2のソロは初日正直手に汗握りました(苦笑)。楽頃には大分こなれてきたので、更に客席に向けて発信できるようになるともっといいと思います。って偉そうで失礼。
女装マスターのゆかり君ですが、実は男役としてめきめき成長しているので、大分違和感が出てまいりました。何と言うか「めちゃくちゃ美人のオカマ」みたいな……。いや男役としてはいいことだと思う訳ですが。逆に黒燕尾でワタさんと踊るところがサイズ差(をい)も相まって男装の美少女に見えて困惑したり。って私だけですか(美女、と言わないのはそれほど女ではないからです)。独自の路線をそのまま突き進んでほしいです。
紫の場面のワタさんとの絡み、実はゆかり君については何となく書きにくかったのですが、それは愛情が見えないからだと気づきました。他の子達と違って、彼だけワタさんに向けるベクトルの内容が「誘惑>愛」に見えるんですよ。「Night & Day」も微妙だったのですが、楽頃になると大分愛されオーラが出てきたように思います(笑)。
あと、Act1であかしから銃を預かるところ、ゆかり君が持っているとおもちゃに見えない(虚無的な瞳の少年ゲリラに見える)と書き忘れたのでここで書いておきます。
あかし。
当人的には「はやや」なのか?(笑)
Act1が成立したのはワタさんのリアル男子キャラとうめちゃんの現代的な少女漫画ヒロインのおかげだと思っていますが、あかしのリアル男子度も相当でした。ミリオタガキ大将も、いきがってる革ジャン少年も、スーツの青年もすごくはまってました(私の脳内ではリーマンあかしは建設会社営業。時々スーツにヘルメット姿で現場に行く)。Act2スパニッシュのソロの得意そうな感じも良かったよね。
今回、全体通して美味しい四番手、やんちゃな悪ガキや生意気そうな若い男の魅力を発揮。今もいいですが、これからどう大人になっていくかも楽しみだ。
一之慎くん
彼の愛称は「かずのしん」でいいんですか?(素)
今回、男役で一番今までの露出が低かったのが彼だと思うんですよ。学年下でもともみんは新公でいい役もらってるし、ドイちゃんもすずみんが抜けた薔薇タンメンバーに入ってるんで、ダンサーとして認識されているのではないかと。彼も『それ船』柚希バージョンのマイクをやってるけど、知名度は低いんじゃないかなあ。本人的にも初めての大役だったのか、楽の挨拶で感無量と言う感じだったし(「やればできるんだ」が本音っぽくて微笑ましかった)。
もっとも、私的には去年の秋全ツ以来注目株でした。
何がそんなに気になるんだろうと思っていたんですが、今回わかりました。一輝くん、いつも楽しそうなんだわ。舞台にいること、お客さんの前で歌ったり踊ったりするのが楽しくてたまらないという雰囲気でイキイキしてるんだ。で、それが客席アピールにもつながる、と。(全ツベルばらスェーデン宮廷でみらゆかと3人口できらきら笑顔だったのを思い出す。後の二人は真顔なのに・笑)
更に関係あると思いますが、Act1「MOON LIGHT BLUES」で彼とみなみちゃんのカップルだけ素直に甘々ラブラブになってました。他の二人、あかしとともみんはちょっと突っ張って「女なんか」って感じもあるのに、一輝くんだけめろめろです(笑)。またみなみちゃんもカワイイし。最後一番最初に彼女のところへ飛んでいくのも納得。いや好きだなあその芸風(笑)。そのうちもっと引き出しを増やすことになると思いますが、今はそのまま突っ走ってください。
ドイちゃん。
すっかりカワイイキャラ定着(笑)。小柄な体から繰り出されるキビキビしたバネを感じさせるダンスは見ていて気持ちがいいです。
でもスパニッシュのときとか椅子ダンスのときとか、よく見るとかなり大人っぽい表情をしているのも見逃せません。これからその両面をカンガンアピールいくのが見たい、面白そうだ。
ともみん。
スタイルも良くてダンスも大きくて、すごく格好いい。特に後方席で見たときは目立ちました。が、普通に真っ当に格好よすぎて、逆に地味になってしまった気も。いや私の趣味がアピール上等だからかもしれませんが(苦笑)。小さくまとまらずにすくすく育ってほしい人です。
女の子と組むところ、Act1のゆっちとのカップルが良かったなあ。背があって雰囲気も少年ぽくて、対するゆっちも大人ぶりたい少女っぽくて、ノスタルジーを誘ういい感じでした(ここはアカコトも含めみんなそれぞれの世界を作っていて良かった)。あと、あのトンデモロッカー衣装! あれは君しか着こなせない。
今回、出演者全員それぞれとワタさんが絡むところが少しずつでもあって、それがとても良かったなあと。一人でカッコイイワタさんもいいですが、誰かと一緒にいる、コミュニケーションしている姿も見ていて嬉しい。みんなもこの公演を心から楽しんで、全力投球してくれているのが舞台から伝わってきて、嬉しかった。
結論。出演者全員大好きってことで(笑)。
5月4日は始発で東宝に行って立見玉砕しました。13時半はおろか18時半も取れないって一体。ベルばら恐るべし。これでトウドレはおろか東宝雪ベルばら自体見ずに終りそうです。
すずみんディナーショーも行けませんでした。行きたかったんですが、発表時は行く気満々だったんですが、行けば絶対楽しいことはわかってたんですが、色々と余裕が無くて。
全て『Across』のせいだ(笑)。
と言う訳で、もう少し『Across』の話をします。
出演者について個別感想を。まずは娘役ちゃん。
コトコト。
上手い。いや上手いのは知ってたけど、でもやっぱり上手い。
歌やダンスの技術面は言うまでも無いとして、今回「見せる(魅せる)」力に感服。ワタさんと6人の美女が絡むところ、コトコトだけは客席に対してさりげなく目線を配ったり、自分自身を「魅せる」こともやってるんだよね。かと言って寄り添い芸をおろそかにしている訳ではない。むしろ人並み以上。最後に登場する大人の女ポジだからやれたことかもしれないけれど、やれるからこそそのポジが与えられた訳で。そして何よりピンクパンサーの黒いビスチェ姿、その白い肩と腕のラインのなめらかでしなやかなこと! 男役4人を従えて踊れる、センターに立てる、でもあくまでも可愛らしく。キュートさと大人っぽさと甘さとクールさのバランスが素晴らしいです。
Act1でも、「フィーリング」の「今あなたと私が美しければそれでいい」ここをコトコトに歌わせたのは正解。大人っぽさと芯の強さが、他の誰でも駄目だ、と言う感じでした。
でも可愛い可愛い南の島の新婚さんもできる。これから上級生になってどんな使われ方をしていくのかわからないけれど、ずっとずっとその魅力を発揮してほしいと切に願います。
みなみちゃん。
かーわーいー。
本当に可憐で可愛い。そして彼女の持ち味には更に温かみがあるのがまた素晴らしいのですよ。母性にも通じる温かさ、芯の強さ。丸顔に微笑むと白目が無くなる黒目がちのつぶらな瞳、甘く高い可愛らしい声、どこをとっても女の子。
そして、相手役の腕の中にいるときの幸せ感。紫のデュエットダンスもうたかたの恋も、みなみちゃんが幸せそうにしてくれているおかげで愛に満ちたとてもいいシーンになりました。ありがとう。
うめちゃん。
彼女については今までも結構喋りましたが、Act1は彼女がヒロインで無ければ成立しなかっただろうと改めて。男前でさばさばした現代っ子風でありながら、繊細な乙女でもある、稀有な娘役だと思います。ダンスの上手さと表情の豊かさは言わずもがな。スパニッシュも豪快なリフトばかりに目が行きますが、表情を見ていると切ないドラマがあって本当いいんですよ。クリムトの絵を髣髴とさせると思ったのですが、『接吻』に切なさを加味しストイックに美しくした感じ?
『ドルチェ・ヴィータ!』の青の洞窟以来、もう一度ワタウメが見たかったので、今回組んでくれて嬉しかったです。
ゆっち。
山椒は小粒でぴりりと辛い(は?)。
失礼ながら、今回出演した娘役の中では一番馴染みが薄い人でした。でも良かった! クールで粋で格好いい。意志の強そうな瞳と強そうな顎(失礼)が、お姉様系で開花しそうな感じで、とてもステキです。Act1のともみんとのカップルも、Act2の紫の美女も、ちょっと蓮っ葉なんだけど可愛い女で魅力的でした。
歌もダンスも安定した上手さだし。Act2の最初のところとか、端正にきれいな声なのが逆に雰囲気出て良かったなあと。
娘役4人、誰もキャラ被らずそれぞれに魅力的で本当に楽しかったです。4人だけだけど花も実もある豪華ラインナップでした。
男役行きます。
エンディさん。
副組長ありがとう。
東京では「副組長の高央です」と自己紹介する度に微妙に笑いが起きたのは何故だろう。いや、その訥々とした人の良さそうな感じとか、不器用そうだけどこの舞台が楽しい、お客様に楽しんでほしい、という誠実さが伝わるほのぼのとした感じが良かったんだろうなあと思います。アドリブはきかなそうだけれど、でもご挨拶は日々変えて段々長くなっていく辺りにサービス精神を感じました。私が観た中では初日頃(シンプルに挨拶、短い)→大阪中頃(「湖月さんの次に上級生なので」と説明を入れるようになった、シッシーナネタも)→東京中頃(「大阪で始まったこのリサイタルも東京にやってきました」「東京ではつい最近までベルサイユのばらをやっていたとは思えないほど」と東京仕様)→楽日「ベルサイユのばら公演中のお稽古で大変で、うっとなってしまうことも」「わたるさんが超人的な体力精神力で引っ張っていってくださいました」)。そして千秋楽は「皆さんで呼んでください」と言ってくれた配慮にも感謝。友人一同には幼稚園かと言われたけど(笑)、自分達の声に応えて出てきてくれるのはファンとしては嬉しいよねえ?
出演者としても歌にダンスに舞台を支えてくれました。やはりキャリアか、Act1のJ-popよりもタカラヅカなAct2がいいです。最後の長ソロには泣かされました。
ポットさん。
エンディと双璧でベテランとして舞台を支えてくれました。まだ若いのに頼りになる、この公演影の功労者。歌もダンスも安定感があって堅実で上手いし、けれんみの無いシンプルな、すっとした感じが格好いい。本当にオールマイティ。
仲間内でも評価急上昇、つかDCでは緑野さんと「かっこいいよ!」と盛り上がりました。決して美形とは言いませんが(をい)味のある大人のいい男ですよ。ここ数年中堅として成長してきたものが、ここで場を与えられて見せてくれた、と言う気がします。これからも楽しみだ。
みらんくん。
大活躍で何を言っていいやら、喋っても喋り足りない。つか既にかなり書いた気も(笑)。
格好いいとか上手いとかは誰もが言っていることですが、特筆すべきはその芝居っ気でしょう。Act1、「風のLONELY WAY」で手振りがついているのは君だけだ(笑)(他はみんな直立不動で歌っている)。「One more time...」も、二つ折れで思い入れたっぷりに歌ってるよね。でもその割に歌が崩れないので良いと思います。客席に伝えたいという気持ちが全面に出ているのは見ていて嬉しい。
以前、某所で彼について、ガイチさんの影響を受けている、と言うようなことを言っていたのですね。その時はあまり思わなかったんですが、今回成程と思う瞬間がありました。表情の作り方とか、客席への目線の配り方とか。
と同時に、娘役ちゃんへの対し方について、個人的にうわあと思ったことが。この人「やに下がる色男」を表現できるんじゃないか?
真っ直ぐにラブラブめろめろ純愛なだけでなく(そういうのも大好物ですが)鼻の下が伸びる感じ。でもそれも含めて格好いい感じ。私の中では今これに当てはまるのはワタさんとらんとむ氏なのですが、みらんくんもいけるんじゃないか?と組んだ相手役(Act2のコトコトとかAct1のうめちゃんとか)への対応を見て思いました、つか期待しております。相手役(笑)として絡んだことだし、ワタさんから盗めるところがあったら是非盗んでください。
あ、千秋楽のは、背伸びしてキスをねだる(!)感じで可愛らしかったですよ(笑)。
ゆかり。
彼の歌が好きです。と言ったらまた上手くなくてもいいのねと思われそうですが(苦笑)。
でも、声がいいよね。低音で太くてしっかりしたいい声してるよね。何故かAct1のJ-popの方が上手く聞えて、特に「少年時代」はすごくいいと思うんですが。「One more time...」の最初(だったかな?)で一人座り込むワタさんの背後から静かに出てきて歌いだすところも好きなんですが、一度最初の音を微妙に外したらそのまま最後まで歌いきってました。多分、メロディとしては覚えているけれど一旦外れると修正がきかないんだろうな(素人ながら経験あります・苦笑)。でも怯まず歌いきるその意気やよし(笑)。逆にタカラヅカの歌の方が難しいのか、Act2のソロは初日正直手に汗握りました(苦笑)。楽頃には大分こなれてきたので、更に客席に向けて発信できるようになるともっといいと思います。って偉そうで失礼。
女装マスターのゆかり君ですが、実は男役としてめきめき成長しているので、大分違和感が出てまいりました。何と言うか「めちゃくちゃ美人のオカマ」みたいな……。いや男役としてはいいことだと思う訳ですが。逆に黒燕尾でワタさんと踊るところがサイズ差(をい)も相まって男装の美少女に見えて困惑したり。って私だけですか(美女、と言わないのはそれほど女ではないからです)。独自の路線をそのまま突き進んでほしいです。
紫の場面のワタさんとの絡み、実はゆかり君については何となく書きにくかったのですが、それは愛情が見えないからだと気づきました。他の子達と違って、彼だけワタさんに向けるベクトルの内容が「誘惑>愛」に見えるんですよ。「Night & Day」も微妙だったのですが、楽頃になると大分愛されオーラが出てきたように思います(笑)。
あと、Act1であかしから銃を預かるところ、ゆかり君が持っているとおもちゃに見えない(虚無的な瞳の少年ゲリラに見える)と書き忘れたのでここで書いておきます。
あかし。
当人的には「はやや」なのか?(笑)
Act1が成立したのはワタさんのリアル男子キャラとうめちゃんの現代的な少女漫画ヒロインのおかげだと思っていますが、あかしのリアル男子度も相当でした。ミリオタガキ大将も、いきがってる革ジャン少年も、スーツの青年もすごくはまってました(私の脳内ではリーマンあかしは建設会社営業。時々スーツにヘルメット姿で現場に行く)。Act2スパニッシュのソロの得意そうな感じも良かったよね。
今回、全体通して美味しい四番手、やんちゃな悪ガキや生意気そうな若い男の魅力を発揮。今もいいですが、これからどう大人になっていくかも楽しみだ。
一之慎くん
彼の愛称は「かずのしん」でいいんですか?(素)
今回、男役で一番今までの露出が低かったのが彼だと思うんですよ。学年下でもともみんは新公でいい役もらってるし、ドイちゃんもすずみんが抜けた薔薇タンメンバーに入ってるんで、ダンサーとして認識されているのではないかと。彼も『それ船』柚希バージョンのマイクをやってるけど、知名度は低いんじゃないかなあ。本人的にも初めての大役だったのか、楽の挨拶で感無量と言う感じだったし(「やればできるんだ」が本音っぽくて微笑ましかった)。
もっとも、私的には去年の秋全ツ以来注目株でした。
何がそんなに気になるんだろうと思っていたんですが、今回わかりました。一輝くん、いつも楽しそうなんだわ。舞台にいること、お客さんの前で歌ったり踊ったりするのが楽しくてたまらないという雰囲気でイキイキしてるんだ。で、それが客席アピールにもつながる、と。(全ツベルばらスェーデン宮廷でみらゆかと3人口できらきら笑顔だったのを思い出す。後の二人は真顔なのに・笑)
更に関係あると思いますが、Act1「MOON LIGHT BLUES」で彼とみなみちゃんのカップルだけ素直に甘々ラブラブになってました。他の二人、あかしとともみんはちょっと突っ張って「女なんか」って感じもあるのに、一輝くんだけめろめろです(笑)。またみなみちゃんもカワイイし。最後一番最初に彼女のところへ飛んでいくのも納得。いや好きだなあその芸風(笑)。そのうちもっと引き出しを増やすことになると思いますが、今はそのまま突っ走ってください。
ドイちゃん。
すっかりカワイイキャラ定着(笑)。小柄な体から繰り出されるキビキビしたバネを感じさせるダンスは見ていて気持ちがいいです。
でもスパニッシュのときとか椅子ダンスのときとか、よく見るとかなり大人っぽい表情をしているのも見逃せません。これからその両面をカンガンアピールいくのが見たい、面白そうだ。
ともみん。
スタイルも良くてダンスも大きくて、すごく格好いい。特に後方席で見たときは目立ちました。が、普通に真っ当に格好よすぎて、逆に地味になってしまった気も。いや私の趣味がアピール上等だからかもしれませんが(苦笑)。小さくまとまらずにすくすく育ってほしい人です。
女の子と組むところ、Act1のゆっちとのカップルが良かったなあ。背があって雰囲気も少年ぽくて、対するゆっちも大人ぶりたい少女っぽくて、ノスタルジーを誘ういい感じでした(ここはアカコトも含めみんなそれぞれの世界を作っていて良かった)。あと、あのトンデモロッカー衣装! あれは君しか着こなせない。
今回、出演者全員それぞれとワタさんが絡むところが少しずつでもあって、それがとても良かったなあと。一人でカッコイイワタさんもいいですが、誰かと一緒にいる、コミュニケーションしている姿も見ていて嬉しい。みんなもこの公演を心から楽しんで、全力投球してくれているのが舞台から伝わってきて、嬉しかった。
結論。出演者全員大好きってことで(笑)。
コメント