『Across』話の途中ですが、星エンカレの話をします。
4/23(日)11時公演見ました。いや、当初予定ではこの週末は『Across』2回エンカレ2回の予定だったんですが、『Across』初日見て急遽変更。
でも楽しかったんですよ、エンカレ。本当に、こんなことになっていなければもう1回見たかった。

記憶が残っているうちに、プログラム順に感想など。
娘役ちゃんの方が大勢出ているのでどうしても印象が薄くなりました。ごめん。

第一部はブルーのタキシードとドレス姿。
『愛の歌』
全員で。
そしてご挨拶、曲目紹介。端正に真面目に。えー、スカイレポーターズなのに、みきちぐとももさりなのに。
この辺で、ああそういうコンサートなのね、と悟る(笑)。
『愛』百花沙里
ももかさんに「愛は愛すること」「愛は美しい麻薬」とか歌われると、ははーごもっともと言う気持ちになります。キャラで圧倒。
『櫻の舞』毬乃ゆい
さすがの歌姫。
『心はいつも』蒼乃夕妃
正統派娘役歌唱。
『スペインの花』花愛瑞穂・天緒圭花
階段上にスカートを翻すシルエット。前の二人とガラッと雰囲気を変えて、娘役と言うより女役声で歌いだす。カッコイイ。とにかくかっこいいぞ。
天緒っちも登場。が、かぁさんに迫力負けしております。上手いしいい声なんだけども。がんばれ(笑)。ちょっと踊る振りもあって、最後は二人でキメポーズ。
『ポゴシプタ(会いたい)』美城れん
トウコさんが韓国公演で歌った曲。持ち歌です、と言う感じですげー入り込んでます。面白い。その入り込みっぷりに拍手。いやちゃんと上手いんですけどね。(単に「上手い」より「面白い」の方が私的には褒め言葉)
『Time to say good-bye』白妙なつ
綺麗な声ー、上手ー! ちゃんとミュージカルだ。こんな正統派に上手い子だったのか。いや『それ船』のはじけた洗濯係の印象しかなかったもんで。
『ラバーズ・グリーン』七風宇海
この子面白いなあ。上手いかどうかわからないけど、素朴に真面目に朴訥で、歌うことがとても嬉しそうで、好感が持てます。
コーラスで全員登場。

ちょっと休憩、また曲紹介。MCも本当に上級生順に持ち回りでやるんだ(へー)。

『I could have danced all night』妃咲せあら
せあらカワイイなあ! すげーアイドルっぷりに惚れ惚れ。バックダンサーはしゅんちゃんと誰か(ごめん娘役ちゃんがわからなかった)でワルツという豪華さでした。
『Colors of wind』成花まりん
『ポカホンタス』の曲だそうです。やや生な感じの声で、情景が浮かんでくるような生き生きした感じ。
『私のヴァンパイア』華苑みゆう
うーん、正直ちょっとキャラ違いかなあと。カワイイカワイイって感じの声でなかったので。でも役として演技入れて歌っている、その表現しようとする意気は良いです。ちょっと違う感じの歌で見てみたかったかも。
『世界で一番好きな人』純花まりい
えみくらの曲にはこの子の方が合ってたかも。ふつーに可愛くて上手い。
『アイーダの信念』音花ゆり
スポット当たった瞬間の表情から、役に入ってて注目。中日王家でエチオピア娘やってた姿を思い出した。歌は当然上手い。娘役声なのでトウコさんのアイーダとはニュアンスが違い、やや弱くはあるけれど清冽で毅然とした感じ。最後高音にアレンジ変えてミュージカル風に歌いきったのも、コロちゃんには合っていて良かったんじゃないかと。
『アイーダ強き光よ』水輝涼
続いて『王家』から。これがまた良かった。既に持ち歌の域。影コーラスも入って盛り上がる。つか、星組で王家って時点で既に持ち歌なんだよなー。そりゃ盛り上がるよ。
『アマール・アマール』美稀千種
こんなに盛り上げちゃってあと2曲どうすんだよ、と思っていたら、出ましたみきちぐ。べったべたのコテコテ気障りまくり男役歌唱で空気を変える。すげー、その目線がその指先がたまりません(笑←笑うのか)。
なんかみきちぐ見てるとエンカレって感じがしません。魅惑の歌謡ショー、又は「美稀千種ディナーショーにようこそ」って感じだ(褒めてます)。
『Sinner man』麻尋しゅん
1幕のトリは麻尋しゅん。
みきちぐが若干イロモノ入った別格職人系スターとして空気を変えたのに対し、しゅんくんは「若手男役スター」として打って出て、更に空気を変えてきました。ワイルドかつスマート、端正で男っぽく。歌は当然の上手さ。
そうだよね、ちゃんと男役として歌が上手い子なんだよね。『長安』の楽師での抜擢、上手かったもん。それなのに『長崎』では子役、『ベルばら』では小公子と小姓ってのはなあ。ちゃんと男役として使っていい人だし、学年だと思うんだけど。
本人もそれを自覚しているのか、選曲にも歌い方にも「僕はただのかわいこちゃんじゃありませんから。男役スターですから」という意志が感じられて大変良かったです。

しゅんくんの場を圧倒する気迫の熱唱で第一部終了。
続いて第二部。

『Smile』全員でアカペラ。二部の衣装は黒燕尾と白いドレス。最初はしゅんくんセンターから、代わる代わるにソロ。
『はじめての恋』華苑みゆう
君えみくらファンなのか。一部よりこっちの歌の方が似合ってたと思います。
『Take it on the chin』成花まりん
一部が大人っぽかったのに対し、こっちはキュートな歌。どっちも表情豊かで良かった。ミュージカル好きなんだなあと。
『Once you loose your heart』妃咲せあら
本当にアイドルだなあ。アイドル全盛時代の松田聖子みたいだ。徹底してます。
『ジュテーム』美稀千種
アイドルせあらの次は魅惑のみきちぐ。なんか一昔前の歌番組みたいで楽しい(褒めてます)。
バックダンサーも登場、って、しゅんくんがももか姐さんと踊ってるんですけど! しかもちゃんとエスコートしてる、かっこいい。すげー。いや可憐にエスコートされてるももかさんもすごいのか。
このカップルがすごすぎてあと一組の記憶がありません。
『ル・ポアゾン』全員
全員で歌って踊ると流石に楽しいぞ。男役は黒燕尾だし思い思いに格好つけてキザってるし。
『墓場にて』蒼乃夕妃
一幕は宝塚娘役と言う感じでしたが、今度はミュージカル。どっちもふつーに行ける安定感。
『ブルース・レクイエム』美城れん
思い入れたっぷりに、持ち歌と言う感じで。驚いたのは歌い終わった後。舞台奥で一旦客席に背を向け、切なげな顔で振り返る。後奏で芝居するか!
美城くんはトウコさんのファンでこの歌が好きで『凍てついた明日』が好きなんだろうなあと。上手いんだけど上手いだけで終らない、味のある人だ。
『エデン』花愛瑞穂
一部では個性的な歌手かと思っていたら、こちらはまた違う歌い方で割と正統派。手堅く表現力のある人だ。
『愛の旅立ち』天緒圭花
美声で上手、なのに何故か地味。堅実すぎるのかなあ(いや堅実でいいんじゃないのか?)(すいません私の趣味がアピール上等なもんで)。
『One voice』全員
客席通路にも出演者が並んで。前後左右から声が聞えてくるのはなかなか気持ちよかったです。でも端正な場面なので客席アピールはしてくれなかったので残念。ちなみに私の目の前はももかさんでした。
『Think of me』音花ゆり
上手かったけれど、最後カデンツァはもうちょっと華やかにできたんじゃないかなと。上手い人なのがわかってるのでつい点が辛くなるけれど(あ、『Cuatre Saisons』買いました。良かったです)。
『いのちの名前』純花まりい
一部よりこっちの歌の方が合ってるかも。可愛らしすぎなくて。やっぱ、えみくらの持ち歌はえみくらに合ってたんだなあと今更ながらに。
『Love changes everything』七風宇海
『アスペクツ・オブ・ラブ』からだそうです。やっぱり気になるんですがこの人。上手く言えないけど。歌うことが楽しそうで表現しようと言う意気が感じられるからかなあ。
『命あげよう』白妙なつ
今度は歌い上げ系の曲で。やっぱりこの人上手い。しかも一部と二部で毛色の違う選曲でどっちもできることを見せる辺りにやる気が感じられます、いいぞ。
『私だけに』毬乃ゆい
圧巻の歌唱力。
やっぱり今現在星組の歌姫は君だ。『シバ』での癖のある歌い方から全ツ『ベルばら』の声楽的歌唱、そしてこのエリザベートまで、何でもできる。毬乃ゆいちゃんのやや癖のある顔立ちが、絶世の美女シシィに見えたもん。いやもう本当に素晴らしい。拍手の温度も違った。
『鏡の中の女の子』百花沙里
ももかさんに「ハリウッドに行きたいの」とか歌われると、ははーごもっともと言う気持ちになります。いや冗談でなく、個性を、世界を持っているというのは素晴らしいことだと思うんですよ。
『月の雫』麻尋しゅん
知らない曲なんですが、いかにも、歌を得意とするタカラヅカの男役スター的な歌でした。一部の『Sinner man』と言い、徹底してる。本公演でもそういう使い方をしてほしいと、切に思う。もう女装はいいからさ。
『僕こそミュージック』水輝涼
しゅんくんが「これぞタカラヅカスター」的にキメた後の登場。ミュージカル『Mozart!』のナンバー。
すげー。
バウホールのステージを存分に使って、歌の世界を表現している。歌は勿論、純粋に上手い上に声のニュアンスや語りかけるような口調も交えて。表情も豊かに。そしてミュージカルのワンシーンを実際に演じているように、舞台上を飛び回り階段に座ったり駆け回ったり。見ているとそのもしゃもしゃの金髪もモーツアルトらしく見えて。つか、もしかしてそのために仕込んできたのか!
いや、知らなかったこんな人だったなんて。だって新公のジェローデルは全然目立たなかったもの。あの型にはまった役では魅力を出せなかったと言うことか。
『未来へ』
全員でラスト。

ヅカファン歴が浅い私は「エンカレッジコンサート」とはどういうものかいまひとつわかっておらず。
でもま、星組なら何見ても楽しいだろうとその程度の認識で(笑)。まだ個性を認識できてない下級生の子たちを覚えられればいいな、今まで個性を発揮する場を与えられていない下級生たちがアピールするのを見たいな、そんな感じの期待を持って行きました。
結果、楽しかったです。少なくとも組ファンであれば楽しいんじゃないかな。授業参観ノリも多少ありつつ(笑)。いや残念ながら他の組のは見に行く予定が無いので何とも言えないのですか。

中でも驚きを伴って印象に残ったのは、麻尋しゅんの正統派スターぶりと、水輝涼のミュージカルスター的シンガーぶり。あと白妙なつちゃんの上手さ。
今後が楽しみです。

最後、カーテンコール。
この公演組長みきちぐが「あと1公演、全身全霊で頑張ります!」
そう言ってるだけなのにその妙な濃さは何なんだ(笑)。
彼にはずーっと、星組組長になるまでずっと居てほしいと切に思った瞬間でした。そして雪組組長はハマコで運動会とかでは同期で火花散らすとか(楽しい)。

って、結局最後はみきちぐですか(笑)。

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