湖月茶行って参りました。
タイトルは「フェルゼン屋敷の舞踏会」。別に踊りませんでしたが(当たり前)。プログラムにはフェルゼン邸と思しき絵が。ストックホルムのお屋敷の方と思われます、セットと似ている。凝ってるなあ。

以下、記憶で書いてますので誤り等あるかもしれませんが、ご容赦のほどを。

と、その前に。
会場に着いたら「愛と平和のラダメス募金」やってました。へーこれが、と私も協力させていただきました。集まったお金はユニセフと赤十字に寄付されるそうです。
募金したらお土産もらいました。中身は、前のお茶会の写真、2005年賀状、サイン入り2005年パソカレ、「湖月わたる」タグつき和柄のポーチ、ルキーニのイラスト入りメモ帳、あと風共のときの会報。
……廃品利用?(笑)。でも持ってないものばかりなので有難くいただきました。
ちなみにお茶会自体のお土産はミラー付き油取り紙入れ。実用的だ。

ご本人はほぼ19:30定刻に到着。入場で歓声、ぎちぎちに詰められたテーブルの間を縫って壇上へ。行く先々で嬌声が上がるのが小気味よい(笑)。
まずは乾杯。が、ここでハプニング。各テーブルにはお茶と水のグラスが各自1つずつ置いてあったのですが、肝心のご本人の前にお茶が無い。スタッフさんがすぐ用意しますと言うものの「皆さん飲みたいですよね?」と言って水のグラスを手に取って乾杯を始めようとする。それなら私も、と続々と水に持ち替える参加者。その光景に「別に皆さんは水でなくても」と逆に慌てるワタさん。そう言っているうちにお茶が届いて無事乾杯と相成りました。

早速質問。まずは公演関係から。順番は前後しているかも。
好きな衣装は?に対して、新人公演を見たときフェルゼン邸での水色の衣装を見て「うわーなんてきれいなんだろう、あんなきれいな衣装を自分はいつも着てるんだ」と思ったそうです。が、最終的に選んだのは軽竜騎兵の軍服。「いいですよね渋くて。一番男らしい感じで」つか、王妃様と同じ趣味ってことですか。
フェルゼンでここは見てほしい、と言うところはどこですか?と言われて、うーんどこだろう、と悩む悩む。場内困惑の空気になってきたところで「ピンクの衣装で出てきたときの、きんさんとのアイコンタクト」。フェルゼンめがけて突進してくるきんさんに「近づきすぎですよ」等と言っているのでそこを見てほしいと(笑)。
ステファン人形の代わりにお稽古場で使っているクマのぬいぐるみについては「私のです」。最初白いクマさんだったのですが「お稽古しているうちに王妃様の涙とファンデーションで黄ばんできてしまって」代役の茶色いクマさんになったんだそうです。ちなみにゴディバ製。「今はうちにあります」とのこと。
パリへ行く馬車にジェローデルは乗っていないんですか?に対しては、「乗ってません」。「色々な人に聞かれるし、ジェローデル本人にも『置いていくんですね』と言われるんですが、自分から離れていくんですよ」と。いやそりゃそうでしょうけど(笑)。たぶん後ろを走っていると思います、とのことでした。
牢獄で一人取り残されたフェルゼンはその後どうしたんですか?には場内笑いが。「笑い事じゃないですよ!」とワタさん。「舞台では格好よくせり下がっていきますけど」で、実際は「ステファン人形と二人、民衆にまぎれてとぼとぼと」せ、切ない(笑)。
フィナーレについて。「小雨」では男役さんと踊ってますがいかがですか、と。ふとした瞬間のアイコンタクトが男役ならではと言う感じかな、とのことでした。「ずっとくっついて踊っているわけじゃなくて、ユニゾンで離れていたりもするので、すれ違う瞬間に見交わす目線が人それぞれで面白い」と。
ボレロで階段を上がるときは段を数えているんですか、という問いに「数えてませんよ、数えてるわけないじゃないですか!」。曲のカウントで覚えているそうです。でも、曲と関係ないパレードのとき等は、数えている場合もあるとのこと。
男役の黒タキシードは、と言いかけた司会者に「タキシード?黒燕尾です!」とすかさずツッコミ。さすが。みんなが道をあけてくれている真ん中を階段を下りて、スポットライトが当たって、となると「ああ、トップスターだなあ」と改めて実感するとか。あと「これでもかというくらいためて、最後の最後まで一人だけ残っているときも思います」とのことでした。
大劇場公演のオスカル役替りはいかがでしたか?に対して「一人ずつ答えるの?」。一人ずつお願いしますときっぱり言われ「強気ですね」と苦笑。
と言う訳で一人ずつコメント。
「コムちゃんとは『月夜歌声』でも『風と共に去りぬ』でも男役と女役で組んでいたので」でもお互い組を背負った立場でまた違った感じで、共演できてよかった、と。凛々しくてでも甘さもあって、オスカルって本当にいたらこういう人だったのかなあと思ったそうです。雪組さんのお稽古場に参加したときも、アランと剣を交えるところも本当に機敏で、と。
「かしげちゃんも『1914』でも共演したけれど」かしげオスカルは恋するオスカルの部分がよく出ていて、可愛かったと。「プロローグでもはっと目をそらすところとか、恋してる感じで、本来、フェルゼンがオスカルの思いに気づく場面より前に、もしかして?と思うような」。
「次はきりやん?」ここで何故か笑ってしまうご本人。客席もつられて笑うと「何笑ってるんですか!」だって今あなたが。「きりやんは、健康的で、たのもしくて、失恋してもたくましく生きていけそうだなって感じで」って結局笑ってるじゃないですか。
きりやんは一番お稽古期間が短くてベルばら出演も初めてで、大変そうだったそうです。でも、体当たりですごく頑張っていて、ああ頑張りやさんなんだなえらいなあと思ったと。
「次はミズ。ミズはオスカル経験者ですよね」だから安心してできましたと。でも、思ったより繊細なオスカルで揺れ動いている感じで、予想外な面もあった、そんなところも「さすが経験者」と思ったとのこと。
「ゆうひちゃんは、一番大きいオスカルだということを本人とても気にしていて」私こんなに肩幅あるんですよー、と言っていたとジェスチャーつきで説明してくれました。でも儚げな、ゆうひちゃんらしくオスカルらしいオスカルになったと。ワタさん千秋楽のご挨拶でも言ってましたよね「儚げ」って。出演期間が一番長かったのだけれど、その間にメイクを変えたり工夫していってどんどんオスカルになって行った、と言ってました。「ゆうひちゃんは、私が月組の『長い春の果てに』に出たときも女役だったんですよね。普通あの身長の男役には女役はあまり回ってこないんですけど……いいなあ」いいなあって!「うらやましい」うらやましいのか!
最後、東宝のトウコさん。「トウコちゃんはアイーダもあったので」女役も違和感なく。「でも、東宝までの間が短くて私も雪組に出ていたのであまりお稽古できなくて、可哀想だった」と。「でも毎日どんどん良くなってきて、東宝ではずっとトウコちゃんなので、千秋楽まで深めていけたらと思います」とのことでした。

ここで握手コーナー、と言った司会者さんに「今ので時間がなくなっちゃったんじゃないですか?」。何はともあれ握手。1000人を超える人とひとりずつ目を見て握手して、大変だなあ。いやトップさんはみんなやっていることなんだろうけど。

握手の後はクイズ。フェルゼン様のお部屋当て。つまり、ソファーとか本棚とか15枚のアイテムカードからフェルゼンの部屋にある8アイテムを選べと。実際の舞台ではなく、あくまでもご本人と同じ選択が正解。1つだけ全部正解したテーブルがありまして、ご本人も「同じ部屋を想像した人がいたんてすねー」と感心してました。
正解発表で意外なアイテムには悲鳴も。ピアノに対して上がった疑問の声に「フェルゼンはピアノ弾くんですよ」とややムキに。「医学と音楽を学んだって言ってたじゃないですか」。あと、飼っている犬の名前を聞かれて「マリーです」寂しくて飼ってしまいました、だそうです。

クイズの後は抽選会だったかな(記憶が怪しい)。愛用品コーナーでは、宝塚から入浴剤を入れてきたバッグ、白い革のベルト、黒いマフラー。ベルトを当てたのが和服の女性で、その姿を見て「……その辺に巻いといて下さい」。

質問コーナー再び。オフについて質問します、と前置きして「入間市で一日消防所長をされましたが」え、それってオフ?
「あいにくの雨で、消防署の方から「雨女なんですか?」と言われました」何でも消防署に問合せした人が「天気予報では雨なんですよね、わたるさん雨女だから仕方ないですけど」とわざわざ言ったそうで。おかげて消防署中に知れ渡っていたとか。よっぽど言われたのかひっかかっているらしく、その問合せした人がこの中にいるんじゃないですか?と言いたげに客席を見回してました(笑)。
入間でイベントをやるのは初めてで、同級生が消防士になっていたり驚くこともあって、楽しかったと。「でも皆様が入間に来てくださるのは、何だか恥ずかしいですね」と照れ笑い。
ドライブのときはどんな曲を聴いてますか?対し「ラテン系ですね」。6月の『COPACABANA』のCDとか聴いてるんだそうです。
オリンピックはご覧になりましたか?には「ご覧に……なりたかったんですけどねえ」と残念そう。見ていると寝られないので睡眠をとりました、ニュースで見ました、と。「フィギュアスケート!あれすごいですね!」と椅子に座ったまま反る真似をしてました(笑)。「あの腰は一体どうなってるんでしょうね」と何度も。私は硬いので無理、と。あと中国のペアに感動したとか色々言って「オリンピックはいい!」と力技でコメントをまとめてました(笑)。
もうすぐ春ですが(いきなりですね、とご本人)お花見にこれは必ず持っていくというものは何ですか?これは答えに窮してました。「お花見に持っていくものぉ!?」食べ物とか、と言う司会に「食べ物……食べ物は持って行きますね」と言いながら答えは「ゴザ」。微妙な空気が(笑)。
冷蔵庫に必ず入っているものは何ですか?には、必ずではないですけど「牛乳は切らさないようにしています」。コーヒーはオーレ派なので、牛乳がないと飲めないんだそうです。つか、牛乳と聞いて会場の納得したような空気が何とも(笑)。
東京公演で上京するときの楽しみは?にすかさず「皆さんにお会いすることです」客席拍手。

この辺で、参加者一同からのプレゼント。「実は既にいただいてしまいました!」と言う訳で、本日のお衣装。くるっと回って見せてくれました。えーと、ベージュのチノクロスの、丈の長い上着と膝下で絞ったパンツ。「フェルゼンを意識していただいて」と言ってましたが、『ワンダーランド』のオープニングの衣装にちょっと似ていると思ったのは私だけですか。
ここで司会から、もうひとつプレゼントのお知らせが。プレゼンテーターは参加者からマリー・アントワネットと同じ誕生日の方。色々考えるなあ。そしてそのプレゼントは革ジャンでした。ダンスリサイタルで着る革ジャンを探していると聞いたので、と。「うわーありがとうございます、言ってみるもんですねえ」と「本当に舞台で着るかもしれません。私の一存では決められないですけど」。
そして逆に「わたるくんからプレゼントをお願いします」と言われて「私から皆様にプレゼントできるものは、歌しかございません」場内拍手で大歓迎。「色々考えたのですが、やはり私のために書いてくださった」と言う訳で『愛の三叉路』でした。喋り声から歌の男役声に変わる瞬間はお茶会の醍醐味のひとつだと思うのですがどうでしょう。ああ、いい声だなあ、いい歌だなあ(あんた散々ケチつけてたくせに)(そんな昔のことは忘れたなあ)。

そして、最後にご挨拶。今後の予定について、4/2まではフェルゼンに全力投球、そしてその後念願のダンスリサイタル。明日からお稽古が始まるのでまだどうなるかはっきりとはわかりませんが「1部は、青の洞窟を振付けてくださった上島先生に演出もお願いして、80年代J-Popを使ったラフな感じのステージ。2部は荻田先生で「That’s 湖月わたる」という感じのものになる」予定だそうです。
その後は『COPACABANA』。「ミュージカルで主演させていただくのは初めてで楽しみ」。ラテン系で明るく楽しいミュージカルだそうです。アルフォンソ先生に教えていただいたラテンの血を呼び覚まして頑張ります、大阪でしかやらないのは残念ですが、是非大阪まで見に来てください、とのことでした。

で。
皆様ご存知のとおり、11月12日で卒業します、と。
最後まで男役を磨き続け、これぞ湖月わたる!と言うものをお見せしたいと思います。最後まで応援よろしくお願いします、と。
明るくきっぱりした言葉と表情に、なかなか鳴り止まない会場の拍手。

退場も客席の間を縫って。入場のときと逆のサイドから。
最後に両手で投げキスを繰り返し、拍手と嬌声が上がっていました。

明るく和気藹々とした、楽しいお茶会でした。
今はまだ、感傷にはまだ早い、ですから。

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