ミュージカル『アルジャーノンに花束を』初日見て参りました。
原作は言わずと知れたダニエル・キイス。脚本・作詞・演出・荻田浩一。主演・浦井健治。
緑野さんドリーさんサトリちゃんジュンタさんと5人で団体。みんなオギー好きだから(笑)。
泣いた。
特に、2幕の後半からラストにかけては、涙が止まらなかった。
でも、何故泣けたのかよくわからない。論理的にも情緒的にも説明できない。
割と冷静に見ている自分がいた。初日ということもあり、なんとなくまだ役者の動きや流れがぎこちない。構成やストーリーの運びも、何だかスムーズに流れていないような、ぎくしゃくとひっかかりつつ進んでいるような印象。ミュージカルということで歌も多いのだが、まだこなれていない感があり、もっと上手い人だったらどう聞えるのかな、等と考えてしまう時もあり。
とりたてて登場人物の誰かに共感した訳でもない。通し役は主人公のチャーリー・ゴードン=浦井健治と、アリス・キニアン=安寿ミラの二人だけれど、特にどちらかに感情移入した訳でもなく、彼らの言動、物語を追っていたと言う感覚が強い。
カタルシス、と言うのも違う。少なくとも私は、結局答えはないんだな、と感じた。答え=明示される救いはない。ただ物語があり、それが終るだけ。これは、原作を読んだときにも思ったことだけれど。
でも、1幕ラストと2幕後半から終わりの、集中する感じは何だろう。しんと息を詰めて見守ってしまうような感じは。
静謐な空気と透明な白い光の中で向かい合う、青年と子供(もしくはネズミ)の姿が脳裏から離れない。
今書けるのはこのくらい。整いきっていなくて、どこかとっつきにくくて、でも研ぎ澄まされた美しさのある、見る価値のある作品ではあったのだけれど、うまく言えない。
もう1回見るので、そのときまた何か書けたら書きます。
ひとつ言えるのは、これは「荻田浩一の見た『アルジャーノンに花束を』」なんだと言うこと。原作をどう読むか、強烈な視点が貫かれている。
観劇後、一緒に見た他の人にとっても感想が語りづらい作品だったのか、あまり舞台の話は出なかった。でも、原作を読んでいた人は、読み方自分とが全然違う、と言うことは言っていた。
私はずっと昔に一度読んだきりで、印象はおぼろなのだけれど。次に見るまでに読み返しておこうと思います。
原作は言わずと知れたダニエル・キイス。脚本・作詞・演出・荻田浩一。主演・浦井健治。
緑野さんドリーさんサトリちゃんジュンタさんと5人で団体。みんなオギー好きだから(笑)。
泣いた。
特に、2幕の後半からラストにかけては、涙が止まらなかった。
でも、何故泣けたのかよくわからない。論理的にも情緒的にも説明できない。
割と冷静に見ている自分がいた。初日ということもあり、なんとなくまだ役者の動きや流れがぎこちない。構成やストーリーの運びも、何だかスムーズに流れていないような、ぎくしゃくとひっかかりつつ進んでいるような印象。ミュージカルということで歌も多いのだが、まだこなれていない感があり、もっと上手い人だったらどう聞えるのかな、等と考えてしまう時もあり。
とりたてて登場人物の誰かに共感した訳でもない。通し役は主人公のチャーリー・ゴードン=浦井健治と、アリス・キニアン=安寿ミラの二人だけれど、特にどちらかに感情移入した訳でもなく、彼らの言動、物語を追っていたと言う感覚が強い。
カタルシス、と言うのも違う。少なくとも私は、結局答えはないんだな、と感じた。答え=明示される救いはない。ただ物語があり、それが終るだけ。これは、原作を読んだときにも思ったことだけれど。
でも、1幕ラストと2幕後半から終わりの、集中する感じは何だろう。しんと息を詰めて見守ってしまうような感じは。
静謐な空気と透明な白い光の中で向かい合う、青年と子供(もしくはネズミ)の姿が脳裏から離れない。
今書けるのはこのくらい。整いきっていなくて、どこかとっつきにくくて、でも研ぎ澄まされた美しさのある、見る価値のある作品ではあったのだけれど、うまく言えない。
もう1回見るので、そのときまた何か書けたら書きます。
ひとつ言えるのは、これは「荻田浩一の見た『アルジャーノンに花束を』」なんだと言うこと。原作をどう読むか、強烈な視点が貫かれている。
観劇後、一緒に見た他の人にとっても感想が語りづらい作品だったのか、あまり舞台の話は出なかった。でも、原作を読んでいた人は、読み方自分とが全然違う、と言うことは言っていた。
私はずっと昔に一度読んだきりで、印象はおぼろなのだけれど。次に見るまでに読み返しておこうと思います。
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