宙組『エリザベート』のDVDを見た。私が「湖月わたる」の存在を初めて知ったのは、この公演なので。
この、エリザベートもフランツもルキーニも今年宝塚を去るんだと思いながら。

さららんがいた。まだ可愛い、可愛くてきれいなだけの(悪い意味でなく。まだ若いから)男役さん。数年後にあの暑苦しいエルマーに成長するとは誰も想像しないだろう。
ともちもいた。大使でアメリカ美女と組んでいた。確かに、あの自由の女神コスプレ被り物にも負けない長身。病院では車椅子を使っていた。確かに、他の入院患者がさららんやたまちゃんだと立っていたらバランスが取れなかろう。
となみちゃんもいた。映っているのは一瞬だけど、当時からものすごい美少女ですぐわかった。

ワタさんのルキーニは。
まあ、一番良いのがフィナーレでその次がマダム・ヴォルフとのシーンと言うのは、ルキーニという役としてはアレなのかもしれない、私の目から見ても(苦笑)。
フィナーレはやたらとカメラ目線が決まっているのでぼーっと見ていると不意をつかれて心臓が止まりそうになるし、マダム・ヴォルフとのシーンは女と絡むと生き生きしているのは相変わらず(笑)。

でも。初めて宝塚の『エリザベート』を見て、トートでもフランツでもルドルフでもなく「ルキーニの人が格好いい」と思った私の目は、私的には確かだったのだと思う。
あの、ニヤリとして悪そうなのに、どこかやんちゃな人なつこい少年のような笑顔に惹かれた。そして、背中とそこから伸びる腕の線に。
今は無い1000days劇場の、山手線の電車の音が響く後方の座席で見た日の興奮を思い出した。

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