『DAYTIME HUSTLER』観て参りました。
daytimehustler.comにアクセスしたいです。
「今月イチオシのニューフェイス!」って、スダレ前髪がうざい金髪美形が黒タキシードで微笑んでるんでしょ? その他にもラテンダンサーとかフィギュアスケートの王子様とか妙なコスプレした美形がぞろぞろいるのよね。
もちろん、店長の写真もありますよね? ちょっとうさんくさいラテン系の色男。
ホストクラブ、と言うかエスコートホスト派遣業『DAYTIME HUSTLER』の場面が大好きです。
教職を追われたローレンス先生(かしげ氏)に、いいバイトがあると教え子のジョニー(ラギくん)が連れて行く。
そこで現れるのはラメラメのラテンな衣装に赤いモールのような羽根マフラーしかもお札貼り付け、な格好の店長、ロレンツォ・ロドリゲス(緒月氏)。黒塗り気味で黒髪はオールバック後ろ一つくくり。ちょっとアントニオ・バンデラス風?
当惑のローレンスを他所にノリノリで店の紹介。珍妙なコスプレ揃いのホスト達もキメキメ目線で歌って踊ってはじけまくるぜ!
うっひゃー、楽しすぎ!
こんなにチケ難でなければこの場面のために通います。
また、緒月くんが良くてねえ。イロモノなんだけどどこか色気もあって男っぽくて格好いい。歌も張りのある太い声で押し出しが良くて。
後半はローレンス先生を心配する高校生達の兄貴分として、頼りがいのありそうないい味出してたし。
ロレンツォ、いいキャラでした。とりあえず「ゴールドビーチクリーナーズ」のリーダーに納まったみたいだけど、そのうち店を再開するんじゃないかな。高校生くんたちの中に素質のありそうな子いるし、卒業したらスカウトすればいいと思います。ラギくんとか谷みずせくんとか。
あと好きな場面は、パティおばあちゃんの思い出話。
ローレンスの最初の客で「60年前の海軍士官の格好で赤い薔薇の花束を持ってきて」と指定するんですよ。
海軍士官は彼女の初恋。
パティ=美穂圭子女史が思い出を歌う中、舞台中央で再現される回想シーン。白い制服の海軍士官と、ワンピースの少女の恋。
しかし彼は戦場へ。そして二度と帰らない。実らなかった恋、戻らない時、スウィートセブンティーン。
圭子女史の歌と、きらきら輝く海軍士官殿の姿にボロ泣きしました。かしげ氏の美しさが帰らない青春の美しさそのもので。おばあちゃんが60年間持ちつづけた美しい思い出そのもので。美しいから切なくて。
私的には『オケピ!』の「オーボエ奏者の特別な一日」を髣髴とさせられた名シーンでした。すごく揺さぶられた。
はい。
のっけから脇筋の話ばかりしている私は、この作品を正しく楽しんだとは言えないような気がします。
舞台はアメリカ西海岸。主人公・ローレンス(貴城けい)はスラム化した地区の母校に勤める熱血教師。問題児達を更生させて一緒に「街からドラッグを追放しよう!運動」をやったりしている。彼は詩人でもあり、この街の思い出を綴った詩集を自費出版したばかり。
しかし高校を山の手に移転し跡地にカジノを建てる計画が。推進派メンバーには市会議員アンソニー・ヘイワード(壮一帆)も。彼はローレンスの高校時代の友人だった。ヘイワードの婚約者シルヴィア(天勢いづる)は偶然ローレンスの詩集を買い、彼に興味を持つ。
移転反対派を排除しようとする理事のせいでローレンスは教職を追われ、エスコートホストに転身、パーティでシルヴィアと再会する。そして客の一人キャロル(涼花リサ)は実はヘイワードの愛人。ヘイワードはシルヴィアとの結婚を控えキャロルに別れ話を切り出していたが……。
ローレンス(ローリー)・かしげ氏が登場して「あれ?」と思いました。
私はかしちゃんのビジュアルが大好きなのですが、今回はちょっと。ずーっとスダレ前髪なのがマイナス。すがめた目をしていることが多いのは前髪がうざったいからかしらと思ったり。ポスターのイメージなのかもしれないけれど。
まあそれでも格好いいんですけどね。
熱血高校教師で売れない詩人で、超美形なのに人のいいホスト(優しく紳士的なのでおばさま・おばあさま方に大人気)ってあたり、すげーはまってました。いい人オーラ出まくり。大好きだ。
クライマックスで、旧友(曰く「マブダチ」)のトニーに「お前はやり直せる!」と力説するところ、ああ先生だなあ、生徒達もこうやって更生させたんだなあと納得したり。
「元不良」という設定はちょっと浮いてましたが。かしちゃんに「不良」って似合わないような。
アンソニー(トニー)・壮くんはいい役だと思います。
昔から優等生でエリート。なのに何故か欲しいものは手に入らない。理想を追っていたのに気づいたらそこから遠く離れたところに来てしまった。向上心と強さゆえに成功し、頑なさと弱さゆえに破滅する男。
すみません。
多分私、壮くんとの相性が悪いんだと思います。すごく、ものすごく熱演しているのに、どうしてもトニーでなく「壮くん」自身に見えてしまう。そして私の壮くんのイメージは「しれっ」という感じなので「あのしれっとした壮くんが熱演しているなー」と冷静に見てしまう。
仕方ないよね、そういうことってあるよね。申し訳ないし何だか損をしているような気分ですが、仕方ない。
でもそのおかげで重くなりすぎず楽しめたのかも。トニーの運命に感情移入したらきっとすごくしんどいと思います、この話。
と言う訳で、主筋にさほどのめりこめなかった私ですが、ローリー、トニー、そしてメアリー・アンの思い出のシーンには引き込まれました。
いつも3人一緒だった学生時代。
なのにあの雨の日、メアリー・アンはローリーを選んでしまった。
3人で雨をしのぐには小さすぎるコートを譲って濡れながら前を歩くローリー。そのローリーを追うメアリー・アン。あいつの方がいいのか、と聞くトニーに、メアリー・アンは帰ってと答える。
詩集を読むシルヴィアの歌声の中、かしげ、壮、そしてメアリー・アンの大月さゆちゃんの3人のダンスとパントマイムで、雨の日の思い出が繰り広げられる。
美しい3人と、いづるんの細く澄んだ美しい声で綴られる回想シーン。
とても美しかった。美しくて切なくて儚くて。
シルヴィア・いづるんは素敵なヒロインでした。きれいで知的で、感受性の強いお嬢様にぴったり。
そして何より歌! 綺麗な澄んだ声に雄弁な表現力。
何だか、歌による表現力と言うものに感じ入ってしまった公演でした。前半のおばあちゃんの回想シーンも、あんなに感動的なのは圭子女史の歌ゆえだもんなあ。
あとこれだけは言わねばならないキャロル・リサちゃん。
なんてキュートなトランジスタグラマーガール!
ちょっと頭の軽い女の子で、トニーに捨てられまいと悪あがきした結果身の破滅となるのだけれど、すっごく可愛い! ショーガールの格好の時のスタイル、唇を尖らせた表情に釘付け。
フィナーレで緒月くんと並ぶんですが、このまま二人で何かやってくれと思いました。
とにかく、普通に面白いバウでした。ストーリーも破綻なく盛り上がるしミュージカルとしても様々なダンスシーンが楽しいし、セットも素敵。小池氏はやはり上手いと言うか手堅いなあと。
そして脇の下級生に至るまできれいな子が多いし。高校生ズは勿論ですが黒服二人も気になる(笑)。
楽しかったです。
daytimehustler.comにアクセスしたいです。
「今月イチオシのニューフェイス!」って、スダレ前髪がうざい金髪美形が黒タキシードで微笑んでるんでしょ? その他にもラテンダンサーとかフィギュアスケートの王子様とか妙なコスプレした美形がぞろぞろいるのよね。
もちろん、店長の写真もありますよね? ちょっとうさんくさいラテン系の色男。
ホストクラブ、と言うかエスコートホスト派遣業『DAYTIME HUSTLER』の場面が大好きです。
教職を追われたローレンス先生(かしげ氏)に、いいバイトがあると教え子のジョニー(ラギくん)が連れて行く。
そこで現れるのはラメラメのラテンな衣装に赤いモールのような羽根マフラーしかもお札貼り付け、な格好の店長、ロレンツォ・ロドリゲス(緒月氏)。黒塗り気味で黒髪はオールバック後ろ一つくくり。ちょっとアントニオ・バンデラス風?
当惑のローレンスを他所にノリノリで店の紹介。珍妙なコスプレ揃いのホスト達もキメキメ目線で歌って踊ってはじけまくるぜ!
うっひゃー、楽しすぎ!
こんなにチケ難でなければこの場面のために通います。
また、緒月くんが良くてねえ。イロモノなんだけどどこか色気もあって男っぽくて格好いい。歌も張りのある太い声で押し出しが良くて。
後半はローレンス先生を心配する高校生達の兄貴分として、頼りがいのありそうないい味出してたし。
ロレンツォ、いいキャラでした。とりあえず「ゴールドビーチクリーナーズ」のリーダーに納まったみたいだけど、そのうち店を再開するんじゃないかな。高校生くんたちの中に素質のありそうな子いるし、卒業したらスカウトすればいいと思います。ラギくんとか谷みずせくんとか。
あと好きな場面は、パティおばあちゃんの思い出話。
ローレンスの最初の客で「60年前の海軍士官の格好で赤い薔薇の花束を持ってきて」と指定するんですよ。
海軍士官は彼女の初恋。
パティ=美穂圭子女史が思い出を歌う中、舞台中央で再現される回想シーン。白い制服の海軍士官と、ワンピースの少女の恋。
しかし彼は戦場へ。そして二度と帰らない。実らなかった恋、戻らない時、スウィートセブンティーン。
圭子女史の歌と、きらきら輝く海軍士官殿の姿にボロ泣きしました。かしげ氏の美しさが帰らない青春の美しさそのもので。おばあちゃんが60年間持ちつづけた美しい思い出そのもので。美しいから切なくて。
私的には『オケピ!』の「オーボエ奏者の特別な一日」を髣髴とさせられた名シーンでした。すごく揺さぶられた。
はい。
のっけから脇筋の話ばかりしている私は、この作品を正しく楽しんだとは言えないような気がします。
舞台はアメリカ西海岸。主人公・ローレンス(貴城けい)はスラム化した地区の母校に勤める熱血教師。問題児達を更生させて一緒に「街からドラッグを追放しよう!運動」をやったりしている。彼は詩人でもあり、この街の思い出を綴った詩集を自費出版したばかり。
しかし高校を山の手に移転し跡地にカジノを建てる計画が。推進派メンバーには市会議員アンソニー・ヘイワード(壮一帆)も。彼はローレンスの高校時代の友人だった。ヘイワードの婚約者シルヴィア(天勢いづる)は偶然ローレンスの詩集を買い、彼に興味を持つ。
移転反対派を排除しようとする理事のせいでローレンスは教職を追われ、エスコートホストに転身、パーティでシルヴィアと再会する。そして客の一人キャロル(涼花リサ)は実はヘイワードの愛人。ヘイワードはシルヴィアとの結婚を控えキャロルに別れ話を切り出していたが……。
ローレンス(ローリー)・かしげ氏が登場して「あれ?」と思いました。
私はかしちゃんのビジュアルが大好きなのですが、今回はちょっと。ずーっとスダレ前髪なのがマイナス。すがめた目をしていることが多いのは前髪がうざったいからかしらと思ったり。ポスターのイメージなのかもしれないけれど。
まあそれでも格好いいんですけどね。
熱血高校教師で売れない詩人で、超美形なのに人のいいホスト(優しく紳士的なのでおばさま・おばあさま方に大人気)ってあたり、すげーはまってました。いい人オーラ出まくり。大好きだ。
クライマックスで、旧友(曰く「マブダチ」)のトニーに「お前はやり直せる!」と力説するところ、ああ先生だなあ、生徒達もこうやって更生させたんだなあと納得したり。
「元不良」という設定はちょっと浮いてましたが。かしちゃんに「不良」って似合わないような。
アンソニー(トニー)・壮くんはいい役だと思います。
昔から優等生でエリート。なのに何故か欲しいものは手に入らない。理想を追っていたのに気づいたらそこから遠く離れたところに来てしまった。向上心と強さゆえに成功し、頑なさと弱さゆえに破滅する男。
すみません。
多分私、壮くんとの相性が悪いんだと思います。すごく、ものすごく熱演しているのに、どうしてもトニーでなく「壮くん」自身に見えてしまう。そして私の壮くんのイメージは「しれっ」という感じなので「あのしれっとした壮くんが熱演しているなー」と冷静に見てしまう。
仕方ないよね、そういうことってあるよね。申し訳ないし何だか損をしているような気分ですが、仕方ない。
でもそのおかげで重くなりすぎず楽しめたのかも。トニーの運命に感情移入したらきっとすごくしんどいと思います、この話。
と言う訳で、主筋にさほどのめりこめなかった私ですが、ローリー、トニー、そしてメアリー・アンの思い出のシーンには引き込まれました。
いつも3人一緒だった学生時代。
なのにあの雨の日、メアリー・アンはローリーを選んでしまった。
3人で雨をしのぐには小さすぎるコートを譲って濡れながら前を歩くローリー。そのローリーを追うメアリー・アン。あいつの方がいいのか、と聞くトニーに、メアリー・アンは帰ってと答える。
詩集を読むシルヴィアの歌声の中、かしげ、壮、そしてメアリー・アンの大月さゆちゃんの3人のダンスとパントマイムで、雨の日の思い出が繰り広げられる。
美しい3人と、いづるんの細く澄んだ美しい声で綴られる回想シーン。
とても美しかった。美しくて切なくて儚くて。
シルヴィア・いづるんは素敵なヒロインでした。きれいで知的で、感受性の強いお嬢様にぴったり。
そして何より歌! 綺麗な澄んだ声に雄弁な表現力。
何だか、歌による表現力と言うものに感じ入ってしまった公演でした。前半のおばあちゃんの回想シーンも、あんなに感動的なのは圭子女史の歌ゆえだもんなあ。
あとこれだけは言わねばならないキャロル・リサちゃん。
なんてキュートなトランジスタグラマーガール!
ちょっと頭の軽い女の子で、トニーに捨てられまいと悪あがきした結果身の破滅となるのだけれど、すっごく可愛い! ショーガールの格好の時のスタイル、唇を尖らせた表情に釘付け。
フィナーレで緒月くんと並ぶんですが、このまま二人で何かやってくれと思いました。
とにかく、普通に面白いバウでした。ストーリーも破綻なく盛り上がるしミュージカルとしても様々なダンスシーンが楽しいし、セットも素敵。小池氏はやはり上手いと言うか手堅いなあと。
そして脇の下級生に至るまできれいな子が多いし。高校生ズは勿論ですが黒服二人も気になる(笑)。
楽しかったです。
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