北海道10/21楽日の2公演観て参りました。市川以来の約2週間ぶり。

まずは報告。
タップソロのみらんくんの衣装が変わってました。
ハンチング帽無し、上着は腰で結ばずに普通に着るスタイル。
断然この方がいいです。いや、格好いいよね、最後ステップのスピード落としてキメとか。
みらんくんと言えば、コパカバーナで糸を引くような投げキス(妙な表現ですが察してください)が強烈でした。前からやってましたっけ? 昼公演で目撃してしまい、夜公演は思わずここみらんくんピン撮りしてしまった。濃い。正しく星組男役。

他所でも出ているとは思いますが、アドリブも。

靴磨き、昼公演。
ウッディ「これで、『クマ牧場(ポーズつき)』でも行って遊んでおいで」
レーク「……クマ牧場?」
ウッディ「そう『クマ牧場(再びポーズつき)』」
場内爆笑。この間はちょっと書き表せません。
いや正直、1回目は微妙だったんですけどね。2回目駄目押しされて負けた。思わず膝叩いて笑いました私。
その後、レーク「今のおかしかったね」とベッガーたちと一緒に「『クマ牧場(3人でポーズ)』一緒に行こうー」とお金分けてました。
アカデミーの着替えでも「『クマ牧場』行きたかったなあ」って言ってました。ちなみにここでシバの妻(組長)からタオルを渡すときフェイント掛け合ってて、間に合わないかと結構はらはらしました。

夜公演。
ウッディ「足りない? じゃあ」
財布から紙幣を取り出す。かなり高額。
ウッディ「アンニョンハセヨ(客席目線で・笑)。これで韓国に行っておいで」
レーク「韓国!?」
ベッガー君たちがおねだりしてましたが、分けてあげませんでした。韓国行きはお金かかるもんねぇ。
アカデミーの着替えでは「もっと北海道に居たかったなあ」で場内拍手。

「かわいいね」は2回とも「めんこいね」でした。
ちなみに昨日昼はスープカレー、夜はカツゲンだったそうです。
かーこさんによると、地元の方にとってはカツゲンとかクマ牧場とか、何故そういう微妙な、というネタらしいです。今回北海道出身者がツアーメンバーにいないしなー(そういう問題なのか)。

それ以外では、レディ・ホワイトの握手を青空やっひーがゲットしていました。これは個人的にはちょっと……恵斗くんはサヨナラだからこそ良かったんですが。いや別に弥ひろ君に対し含むところは全くないんですが。

さて。
ここからはまたちょっと世迷いごとを。

ウッディさんにオチました。
(超今更!とか今までオチてなかったんかい、というつっこみはスルー)

いや、オチたという表現は適切でないのかもしれない。
千秋楽、レディ・ホワイトへの思いを歌いながら銀橋を渡るウッディさんを見て、このまっすぐで微笑ましいような恋心が、どうしてあの魂を蝕むほどの暗い嫉妬に変わってしまうのだろうと思うと。
胸が苦しくなった。

そのとき「魂を蝕む」という言葉が出てきたことに、我ながら驚いた。
今まで、そんな言葉であの「ジェラシー」を表現しようとは思いもよらなかったのに。むしろ、嫉妬してもまっすぐだよなー、さすがしぃちゃん、とか思ってたのに。

演じる側が変化したのかもしれないし、観る側である私の問題かもしれない。
梅田はそんな余裕なかったし、市川は前方席すぎて人を見るのでいっぱいいっぱいだったし。
21日昼公演の席、そしてそこからの視界も、思い至った理由のひとつだと思う。

ジェラシーの歌って、ある意味決意表明だよね?
その思いを「ジェラシー」と名付ける。
それが暗い感情であることも、非道な行いであることも承知の上。
地獄の門番の剣に貫かれても、マドンナの頬を黒い涙でぬらしても、構わない。
抑えきれない、噴出す血潮のままに。

それが、暗く黒いのにまっすぐでゆるぎない、正々堂々とさえ見えて、すごいなーと思っていた訳ですが。

昼公演は16列センター、1階の縦にも横にも真ん中の席で見てました。
銀橋を歌いながら渡るウッディ氏の向こう、本舞台には幸福そうなレークとホワイト。
そして、舞台奥には4人の影。
影は微動だにせず、見ている。
彼を。

何故だかそのとき、ぞっとした。

抑えきれない自分の感情を「ジェラシー」と名付け、その感情に殉ずると言語化する。
意識下の行動であれば、それは抑えきれなくてもある意味ではコントロール下に置かれる。飼いならした感情、と言ってもいい。
そして、その意識に基づき、自分の意志で決断した結果の行動。
だから、疚しさや揺らぎがない。
その明快さは、それはそれで見るものにとっては恐ろしくはあるのだけれど。

でも、銀橋を横切るウッディとその向こうの影を見て。
意志的に決断し行動したつもりでも、それでもなお意識化できない領域があるのではないか。
心の闇に巣食う無自覚の衝動。
一見明快でゆるぎないかに見える心を食い荒らし魂を侵蝕する化け物。
それが、意志と決断を歌う彼を見つめる影。
彼にはその影が見えていない。

そうか、そうだよな。
どんなに割り切っても、それほどの暗い思いが心を蝕まないはずがない。
あんなに、まっすぐで微笑ましいような恋だったのに。
「契約をしよう」
「私の相手に!」
きらめくラジオシティ。あんなに、楽しそうな夜だったのに。

……どうしよう。最後の最後にこんな重い宿題もらっても消化しきれません。理解が追いつかないよ。書きかけのSSも全部ボツだボツ。見たものに対して全然足りない(性懲りもなくまだ何か書いてたのか)。
いや、どうしようもこうしようもないんですが。多分しばらくウッディさんのことは考え続けると思います。

ついでに言うと、しぃちゃんの役に対してこちらから積極的に読みに行ってないのに一旦消化(昇華)した解釈を揺るがされたことは初めてで(何気に失礼な言い方)、とにかくゆるぎなく正しいという印象をひっくり返されたのも初めてで、そういう意味でも若干戸惑っております。

テンションを戻して小ネタ。
昼、ウッディさんの赤いスーツの右肩が白く汚れているように見えたんですね。あちゃー、と思ったら夜も白いままでした。
……誰か教えてあげてください。

上げたり下げたり忙しいですが。
妙な思い込み読み込みは別にしても、ウッディさんはやっぱり格好よかったなあと。最後だから白状するとタップ合戦で踊っているときの目を伏せた表情がたまらなく大好きです。ここ本当に格好いい。レーク君ワタさんと並んで、それぞれ、ツナギの踊り方とタキシードの踊り方で、キメの感じとかそれぞれに素敵だなあと。(それ衣装がそうだからそう見えるだけなんじゃ?)
でもクラブではNo.1ホストレーク君にオペラをもぎ取られます。恋煩いのウッディ氏を見ようとしてもふっと視界に入れちゃうと戻ってこられなくなったことが幾度。
考えたら私、大劇版でここのワタさんロクに見てないんですよね。恵斗くんピン撮りしてたからなー。全ツがあってよかった。(投げキスとウインクと獰猛な色気のある目線にめろめろ腰砕け)
でもそれ以外は全然見れてません。みんなあちこちで小芝居やっているはずなのに。マルチアングルDVD希望(無理)。

※私的には「ジェラシー」のマドンナは、レディ・ホワイトです。勿論。(全体的にわかりにくい文章書いてるのにそこだけ解説しても無駄)
※「影」は、一人一人の視線とか表情とかまでは見てません。そこまで見切れない。全体の佇まいのみで語ってます。失礼。

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