情報不足と言うか。(ミラノ展@大阪市立美術館)
2005年10月15日 美術展天王寺の駅を降りてデジャヴ。
大阪市立美術館ってここだったんだ。関西に越してくる前、一度フェルメールのためにはるばる来たよ。あの時は長蛇の列で大変だったなあ。
今回は空いてました。最終日の前日なのに。
さて、その『ミラノ展』。たいていの展示会では用意されている出品作品一覧がありませんでした。
まあいいや公式サイト見れば出てるだろう、と思ったら、それもなかった。図録は2,000円もするし重くてかさばるから滅多に買わないのに。文字だけでいいから一覧を出してもらえると嬉しいのですが。
チラシも地味、と言うか凝らないつくりで、いまひとつ企画に力が入っていないような。それともそういうセンスなのか。
と言う訳で記憶から消えないうちに。
と言っても、一番印象に残っている「ダ・ヴィンチ的構図でラファエロ風タッチの聖母子画」のタイトルも作者もわかりません。小品でだけれど、両者のいいとこどりみたいな画風が綺麗で美しくてとても気に入ったのですが。
あと、遠くから見て「セガンティーニだ」と思って近づいたら違う人の絵で、しかも画商が高値で売れるようにセガンティーニと偽って作者を怒らせたといういわくつきの絵だったり(私も騙されたってことか)。これも印象に残っているけど作者名を憶えていない。鳥の巣を覗き込む尼さんたちの絵で、割と気になったんだけど。
そのセガンティーニの「水を飲む雄牛」は迫力がありました。目が生きている感じが。画面が(筆致が)ゴツゴツてそれが妙に鮮やかで、古い、わざと極彩色にした写真にも通じる感覚があった。
ヴェルディ先生のブロンズ頭部像があってそれも思いに沈む様子がなかなか良くて、思わずその前で姿勢を正したりしてたんですが、やはり作者名を憶えておらず。子供が見上げて「この人落ち込んでるの?」と言っていたのか微笑ましかったです。
全体的には、割と地味な展覧会でした。混んでいないのも納得。
ポスターのメイン、つまり目玉がダ・ヴィンチの素描(レダの頭部)と言うのが物語っていますな。チラシが原寸大に近いんじゃないかと思うくらいの小品だったし。
でもダ・ヴィンチらしい端正な頭部像で、これをメインにするのは正しいと思います。私は好きだ。
展覧会全体としても好きでした。ミラノの歴史を概観するような構成で、ローマ帝国時代から20世紀まで、面白かった。
……でも「ダ・ヴィンチがやってくる」というコピーに惹かれてきた人はがっかりするかもしれないと思いますが。
と言う訳で、イタリア好きの私としてはまあ満足、かな。
美術館の建物自体も気に入ったし。大理石の階段とかって、やっぱりわくわくします。
大阪市立美術館ってここだったんだ。関西に越してくる前、一度フェルメールのためにはるばる来たよ。あの時は長蛇の列で大変だったなあ。
今回は空いてました。最終日の前日なのに。
さて、その『ミラノ展』。たいていの展示会では用意されている出品作品一覧がありませんでした。
まあいいや公式サイト見れば出てるだろう、と思ったら、それもなかった。図録は2,000円もするし重くてかさばるから滅多に買わないのに。文字だけでいいから一覧を出してもらえると嬉しいのですが。
チラシも地味、と言うか凝らないつくりで、いまひとつ企画に力が入っていないような。それともそういうセンスなのか。
と言う訳で記憶から消えないうちに。
と言っても、一番印象に残っている「ダ・ヴィンチ的構図でラファエロ風タッチの聖母子画」のタイトルも作者もわかりません。小品でだけれど、両者のいいとこどりみたいな画風が綺麗で美しくてとても気に入ったのですが。
あと、遠くから見て「セガンティーニだ」と思って近づいたら違う人の絵で、しかも画商が高値で売れるようにセガンティーニと偽って作者を怒らせたといういわくつきの絵だったり(私も騙されたってことか)。これも印象に残っているけど作者名を憶えていない。鳥の巣を覗き込む尼さんたちの絵で、割と気になったんだけど。
そのセガンティーニの「水を飲む雄牛」は迫力がありました。目が生きている感じが。画面が(筆致が)ゴツゴツてそれが妙に鮮やかで、古い、わざと極彩色にした写真にも通じる感覚があった。
ヴェルディ先生のブロンズ頭部像があってそれも思いに沈む様子がなかなか良くて、思わずその前で姿勢を正したりしてたんですが、やはり作者名を憶えておらず。子供が見上げて「この人落ち込んでるの?」と言っていたのか微笑ましかったです。
全体的には、割と地味な展覧会でした。混んでいないのも納得。
ポスターのメイン、つまり目玉がダ・ヴィンチの素描(レダの頭部)と言うのが物語っていますな。チラシが原寸大に近いんじゃないかと思うくらいの小品だったし。
でもダ・ヴィンチらしい端正な頭部像で、これをメインにするのは正しいと思います。私は好きだ。
展覧会全体としても好きでした。ミラノの歴史を概観するような構成で、ローマ帝国時代から20世紀まで、面白かった。
……でも「ダ・ヴィンチがやってくる」というコピーに惹かれてきた人はがっかりするかもしれないと思いますが。
と言う訳で、イタリア好きの私としてはまあ満足、かな。
美術館の建物自体も気に入ったし。大理石の階段とかって、やっぱりわくわくします。
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