期間限定太陽の祝祭(星組全国ツアー『ソウル・オブ・シバ!』)
2005年10月7日 宝塚ゴッホは陰影の無い浮世絵を見て、日本は強い陽光に溢れた土地だと思い込んでいたそうです。聞きかじりなので事実かどうか知りませんが。
と言う訳で、星全ツ『ソウル・オブ・シバ!』の話。
今回全ツの、と言うかこのショーのセンターラインは、湖月−立樹−涼となる訳ですが。
初日見て思ったのは「すげー明るいラインナップだな」ということで。
いや「明るい」と言うとちょっとニュアンスが違う。
陰が無い。
元々、太陽なトップスター・ワタさんに対して、陰影があり技巧に優れた二番手トウコさんというのが、星組の布陣(但しどちらも濃くて熱い)。
今回トウコさんは不在。ドラマシティでその陰の魅力を遺憾なく発揮中。
そしてまとぶん。彼は「孤独な不良少年の翳り」を持っている人だと思うが、組替えでいなくなり。
更に礼音くんも王道的な「傷ついた少年の影」を持ち合わせた人だと思ってるんだが、DC組。
残ったのは、太陽ワタさんと、おひさましぃちゃん。そして、ミラーボールとスパンコールの輝きが似合うタカラヅカスタァすずみん(笑)。
いや、この面子だったら、一番陰があるのはワタさんだと思うんですが、真面目な話。そして4番手格のみらんくんは陰のタイプのスターなのでその渋さと言うか燻し銀が際立つなあと思ってるんですが。
となみちゃんは、魔性も秘めた美少女だと思うけれど、この布陣の中では大らかなお姫様オーラの方が出ている、と思います。
で。
私、すっごい楽しいんですけど!
このぱかーっと明るくのーてんきでハイテンションな空気が。見終わった後「楽しかった!」記憶しか残らない感覚が。もう楽しくて楽しくて楽しくて、どれだけ楽しいかを表現する言葉が無いくらい。
全ツで『シバ』のアッパードラッグ((c)サトリさん)の威力が増しているのは、この面子のせいじゃないでしょうかね。
いや、私だって陰影礼賛の日本人だし、あくまでもこれは私の好みであって、一般的なニーズは別ってことはわかってます。今回、全ツだからたまたま成立した(してしまった)んだな、ということも。
でもだからこの僥倖は享受しないとな。私が見ないで誰が見るって言うんだこの公演(笑)。
(比較すると、花組センターラインは相当陰があるんだなあ……)
と言いつつ、1週間を間を置いて観て、思ったこと。
しぃちゃんの変化。
私がワタさんのファンで、しぃちゃんのファンだから思うのかもしれないけれど。
しぃちゃん、ワタさんについてきてくれてる?
しぃちゃんは今回のショー二番手。
初日は、いっぱいいっぱい感があった。きちんとこなしてはいるけれど、それでも、こなすのが精一杯というような。
まあ、それは観ている方も同じだったんだけど。うわ、プロデューサー役やっちゃってるよ、羽根が大きいよ、どどどうしよう、って(苦笑)。
だから、精一杯だったなんていうのは、今落ち着いて振り返ってみて初めて気づくことなんだけれど。
それでも、ワタさんのファンとして見ていると、かすかな欠落感というか寂しさがあった。一人で支えてるな、誰もついてこれてないな、と言うような(いや別にアドリブのことだけじゃ無しに・笑)。
改めて思い返してそんなことに気づいたのは、市川では違っていたから。
ちゃんと、ついてきてくれてる。拮抗していると言ってもいい。トップと二番手、のような空気感。
慣れて、余裕が出てきたのだと思う。
実際、アドリブも、段取りがあるとは言え間の取り方とかはこなれてきた感じだし。パレードのときの大きな羽根を背負った姿も、ぎこちなさが抜けて堂々と落ち着いて見えた。と言うか、あの赤い衣装と赤い羽根、似合いすぎ。後ろのひらひらした布(床に着きそうな長さの燕尾みたいなやつ)すごく長くて映える。好き。
お辞儀の仕方もそれらしくなってたしね(そこが気になって気になって変わっていたのを見て思わず声を上げそうになったあたり、我ながら馬鹿)。
勿論、それはしぃちゃんだけでなく、この全ツ組全体が、慣れて余裕が出てまとまってきた、お互いにバランスが取れてきたと言うことなんだけど。
いや、でも良かったなあ。
しぃちゃんのファンとしても、ワタさんのファンとしても、星ファンとしてもうれしい。とてもうれしい。
いや、あくまでも私の主観なんで「最初から余裕あったわよ!」とか「今もいっぱいいっぱいだと思います…」とか言われても、私にはそう見えるとしか申せませんが(苦笑)。
10/2の午後市川楽は、上手前方席だったんですよ。靴磨きのアドリブが目の前。
「船橋のららぽーと行って遊んでおいで」と言い捨てて上手袖に引っ込んでしまったウッディ氏に、当惑のレーク君「こっから近いの?」
これ、客席に向かって聞いてくれまして。つまり目の前で。思わず答えそうになったところに上手袖から「15分!」とウッディ氏の声。
私、すっかり壊れてました。隣席で同じく壊れていたサトリちゃんと思わず手を取り合い声にならない嬌声。
ワタさんに話しかけられちゃったー!(壮大な勘違い)という興奮と、「15分!」の間の良さにしぃちゃんやるじゃん、すごいじゃん!という感動(…)とでぶっ壊れていたと言うのが私の見解なんですが、そういうことでOK?>サトリさん
……こんなファンだから客観的な目を持っているとは言いません。
その一方で、しぃちゃんは初日から今までとちょっと違っていたなあ、とも。梅芸で「目線もらっちゃったー」「客席釣ってたよね」と緑野さんサトリちゃんと騒ぎつつ、今までしぃちゃんってそういうことしてたっけ?と。
そういえばあんまりしない人だったんじゃないか? あの笑顔を惜しみなく客席に振りまいてはくれるけど、そういうアピールしてるのは見たこと無いなあと。
それが今回、何と言うか「スターのお仕事」をしてくれている。いや勿論今までも立派なスターさんだったけど、何か意識が変わった?
うわーどうしよう。つーか嬉しい。
梅芸から感じていたことを市川で再確認し、更に世間様の反応を見ても間違いじゃないなと判断した上でこんな事を書いております。小心者。
実は全ツ前はひそかに常にタカラヅカスタァなすずみんと並んだら喰われちゃうんじゃないかと心配してました。杞憂だったから白状するけど(失礼な心配でしたすみません)。
が、余計な心配ついでに。これが全ツマジックで無いことを祈ります。(いや全ツは二番手だという自覚の結果でフルメンバーにも戻ったら元に戻っちゃったらどうしようかと余計な心配を)
更に。
私、今、過去最高にすずみんが好きかもしれません。
と言うか、素直にかわいく見えるんですけど。
理由のひとつは勿論オスカルですが、それだけでなくて。丁度この時期に放映された『美の旅人たち』のせいでもある。
あの番組って出演者に色々やらせるじゃないですか。
馬の鼻面撫でて無邪気に嬉しそうな様子とか、無心で轆轤回してる真剣な顔とか、素の顔がかわいい(勿論本当に素かどうかは知る由も無いが)。舞台の、男役はキザってカッコつけてなんぼ、とのギャップのおかげで「あ、意外とかわいいとこあるんだ」みたいな。
オスカルもかわいい女の子だったのは予想外だったけど、今までのイメージは違う面を見せられたのは、良かったんじゃないかと。本人にとっては計算外というかわかってないんじゃないかと思うけど。
……つーか、これじゃ全ツ楽しくてたまらないはずだよな、私(半笑)。
と言う訳で、星全ツ『ソウル・オブ・シバ!』の話。
今回全ツの、と言うかこのショーのセンターラインは、湖月−立樹−涼となる訳ですが。
初日見て思ったのは「すげー明るいラインナップだな」ということで。
いや「明るい」と言うとちょっとニュアンスが違う。
陰が無い。
元々、太陽なトップスター・ワタさんに対して、陰影があり技巧に優れた二番手トウコさんというのが、星組の布陣(但しどちらも濃くて熱い)。
今回トウコさんは不在。ドラマシティでその陰の魅力を遺憾なく発揮中。
そしてまとぶん。彼は「孤独な不良少年の翳り」を持っている人だと思うが、組替えでいなくなり。
更に礼音くんも王道的な「傷ついた少年の影」を持ち合わせた人だと思ってるんだが、DC組。
残ったのは、太陽ワタさんと、おひさましぃちゃん。そして、ミラーボールとスパンコールの輝きが似合うタカラヅカスタァすずみん(笑)。
いや、この面子だったら、一番陰があるのはワタさんだと思うんですが、真面目な話。そして4番手格のみらんくんは陰のタイプのスターなのでその渋さと言うか燻し銀が際立つなあと思ってるんですが。
となみちゃんは、魔性も秘めた美少女だと思うけれど、この布陣の中では大らかなお姫様オーラの方が出ている、と思います。
で。
私、すっごい楽しいんですけど!
このぱかーっと明るくのーてんきでハイテンションな空気が。見終わった後「楽しかった!」記憶しか残らない感覚が。もう楽しくて楽しくて楽しくて、どれだけ楽しいかを表現する言葉が無いくらい。
全ツで『シバ』のアッパードラッグ((c)サトリさん)の威力が増しているのは、この面子のせいじゃないでしょうかね。
いや、私だって陰影礼賛の日本人だし、あくまでもこれは私の好みであって、一般的なニーズは別ってことはわかってます。今回、全ツだからたまたま成立した(してしまった)んだな、ということも。
でもだからこの僥倖は享受しないとな。私が見ないで誰が見るって言うんだこの公演(笑)。
(比較すると、花組センターラインは相当陰があるんだなあ……)
と言いつつ、1週間を間を置いて観て、思ったこと。
しぃちゃんの変化。
私がワタさんのファンで、しぃちゃんのファンだから思うのかもしれないけれど。
しぃちゃん、ワタさんについてきてくれてる?
しぃちゃんは今回のショー二番手。
初日は、いっぱいいっぱい感があった。きちんとこなしてはいるけれど、それでも、こなすのが精一杯というような。
まあ、それは観ている方も同じだったんだけど。うわ、プロデューサー役やっちゃってるよ、羽根が大きいよ、どどどうしよう、って(苦笑)。
だから、精一杯だったなんていうのは、今落ち着いて振り返ってみて初めて気づくことなんだけれど。
それでも、ワタさんのファンとして見ていると、かすかな欠落感というか寂しさがあった。一人で支えてるな、誰もついてこれてないな、と言うような(いや別にアドリブのことだけじゃ無しに・笑)。
改めて思い返してそんなことに気づいたのは、市川では違っていたから。
ちゃんと、ついてきてくれてる。拮抗していると言ってもいい。トップと二番手、のような空気感。
慣れて、余裕が出てきたのだと思う。
実際、アドリブも、段取りがあるとは言え間の取り方とかはこなれてきた感じだし。パレードのときの大きな羽根を背負った姿も、ぎこちなさが抜けて堂々と落ち着いて見えた。と言うか、あの赤い衣装と赤い羽根、似合いすぎ。後ろのひらひらした布(床に着きそうな長さの燕尾みたいなやつ)すごく長くて映える。好き。
お辞儀の仕方もそれらしくなってたしね(そこが気になって気になって変わっていたのを見て思わず声を上げそうになったあたり、我ながら馬鹿)。
勿論、それはしぃちゃんだけでなく、この全ツ組全体が、慣れて余裕が出てまとまってきた、お互いにバランスが取れてきたと言うことなんだけど。
いや、でも良かったなあ。
しぃちゃんのファンとしても、ワタさんのファンとしても、星ファンとしてもうれしい。とてもうれしい。
いや、あくまでも私の主観なんで「最初から余裕あったわよ!」とか「今もいっぱいいっぱいだと思います…」とか言われても、私にはそう見えるとしか申せませんが(苦笑)。
10/2の午後市川楽は、上手前方席だったんですよ。靴磨きのアドリブが目の前。
「船橋のららぽーと行って遊んでおいで」と言い捨てて上手袖に引っ込んでしまったウッディ氏に、当惑のレーク君「こっから近いの?」
これ、客席に向かって聞いてくれまして。つまり目の前で。思わず答えそうになったところに上手袖から「15分!」とウッディ氏の声。
私、すっかり壊れてました。隣席で同じく壊れていたサトリちゃんと思わず手を取り合い声にならない嬌声。
ワタさんに話しかけられちゃったー!(壮大な勘違い)という興奮と、「15分!」の間の良さにしぃちゃんやるじゃん、すごいじゃん!という感動(…)とでぶっ壊れていたと言うのが私の見解なんですが、そういうことでOK?>サトリさん
……こんなファンだから客観的な目を持っているとは言いません。
その一方で、しぃちゃんは初日から今までとちょっと違っていたなあ、とも。梅芸で「目線もらっちゃったー」「客席釣ってたよね」と緑野さんサトリちゃんと騒ぎつつ、今までしぃちゃんってそういうことしてたっけ?と。
そういえばあんまりしない人だったんじゃないか? あの笑顔を惜しみなく客席に振りまいてはくれるけど、そういうアピールしてるのは見たこと無いなあと。
それが今回、何と言うか「スターのお仕事」をしてくれている。いや勿論今までも立派なスターさんだったけど、何か意識が変わった?
うわーどうしよう。つーか嬉しい。
梅芸から感じていたことを市川で再確認し、更に世間様の反応を見ても間違いじゃないなと判断した上でこんな事を書いております。小心者。
実は全ツ前はひそかに常にタカラヅカスタァなすずみんと並んだら喰われちゃうんじゃないかと心配してました。杞憂だったから白状するけど(失礼な心配でしたすみません)。
が、余計な心配ついでに。これが全ツマジックで無いことを祈ります。(いや全ツは二番手だという自覚の結果でフルメンバーにも戻ったら元に戻っちゃったらどうしようかと余計な心配を)
更に。
私、今、過去最高にすずみんが好きかもしれません。
と言うか、素直にかわいく見えるんですけど。
理由のひとつは勿論オスカルですが、それだけでなくて。丁度この時期に放映された『美の旅人たち』のせいでもある。
あの番組って出演者に色々やらせるじゃないですか。
馬の鼻面撫でて無邪気に嬉しそうな様子とか、無心で轆轤回してる真剣な顔とか、素の顔がかわいい(勿論本当に素かどうかは知る由も無いが)。舞台の、男役はキザってカッコつけてなんぼ、とのギャップのおかげで「あ、意外とかわいいとこあるんだ」みたいな。
オスカルもかわいい女の子だったのは予想外だったけど、今までのイメージは違う面を見せられたのは、良かったんじゃないかと。本人にとっては計算外というかわかってないんじゃないかと思うけど。
……つーか、これじゃ全ツ楽しくてたまらないはずだよな、私(半笑)。
コメント