夢のシューズが舞い降りた（星組全国ツアー『ソウル・オブ・シバ！！』）
2005年9月27日 宝塚私は夢見た愛を踊る真白き魂。
真紅と黄金の衣装のとなみが歌いだした瞬間、雷に打たれたような衝撃を受けました（大げさだがマジだ）。
女神様だ。
そうか、女神の夢が彼を呼ぶんだ。
全ツ版『ソウル・オブ・シバ！！』。
シバ神は不在。そして、主な役替りは以下のとおり。
レディ・ダイス（檀）→レディ・ホワイト（白羽）
オーキッド（安蘭）→ウッディ（立樹）
スタン（立樹）→パープル（紫蘭）
ウィンク（白羽）→セーラ（妃咲）
フェアリー（仙堂）→ブライト（華美）
レディ・ホワイト＝となみちゃんは、大変可愛らしかったです。
登場シーン「一緒に楽しみましょ！」から、投げキス飛ばしてテンション高。ここ、迎える街の男女も歓声が大きくて驚いた。初日からこんなに飛ばしていいのか（笑）。
パープル氏にエスコートされてクラブに現れるシーン。ふくれっつらです。「こんなおじさんと一緒じゃつまんないわ」って顔してます。抱き寄せられると慌てて「なんでもないわ」ってとりつくろって笑ってみたり。
クラブでは、黒タキのレーク君にアピールされてふらふら立ち上がったりしちゃってます。おいおい（笑）。
ホワイトちゃんは大女優だけど、大人の女性ではなく世間知らずなお嬢さんという感じなんですね。芸能界しか知らない、同年代の男の子と付き合ったこともない。レークとの恋が、初めての恋。
そして、レーク一筋に見えました。
檀ちゃんのレディ・ダイスは、大人の女性。スタンに対しても満更でもなく、オーキッドと踊る時には火花が散り、そして最終的にはレークと恋に落ちる。
が、ホワイトにとってはパープルは問題外、ウッディと踊るところもいまいち素気なく、喧嘩シーンでもレークを心配そうに見つめている。
そんなところもまた、限られた範囲でとなみちゃんらしい色を出していて、良かった。同じショーの続演でやりにくいかなと思っていたけれど、安心しました。
パレードも檀ちゃんとは違う歌詞で、お披露目っぽくなってたね。
しぃちゃんのウッディさんは格好よかったです（でれでれ）。
とうこさんのオーキッドが「ギョーカイ人」ぽかったのに対し、クラシカルに正統派のプロデューサー。
黒燕尾のタップ、男前。ワタさんと並んで踊ってると二人とも大きい分流石に派手です。と言うか幸せです（私が）。登場時にまとわりついているのがすずみんとゆかり君（ストリートファッションが微妙）というのも楽しいですね（私が）。
レディ・ホワイトをダンスに誘うところも男らしくやや強引に。途中のパープル氏に向かって蹴り上げるような振りも、明らかに喧嘩売ってる感じ。殴られるときも、そりゃ3人がかりで押さえつけないと殴れないよなーと（笑）。
ジェラシーの歌も、役としての歌だから十分OKです。と言うか好きです。気持ちがざわざわする。
……あとはアドリブ頑張って下さい（小声）
ところで。
大劇の時は「これで芝居見せろー」と騒いでたんですよ。
レディ・ダイスと3人の男の物語が中途半端。神様降臨でごまかさないでちゃんとオチをつけてくれ、って。
でも、全ツ版は何故かそういう気分にならなかった。
多分これはオーキッドさんとウッディさんのキャラの違いが大きいんじゃないかと思います。
オーキッド氏は、色々悩んでそうじゃないですか。暴力で二人を引き裂いても、上手くいくはずがないと最初からわかっていて、でもそうせずにはいられない。やった後でも後悔したりいやこれでいいんだと逡巡したりしてそうじゃないですか。ジェラシーの歌も、単純にレークとダイスの仲に対する嫉妬だけでなく、傷つけられたプライドの痛みとか、複雑そうな。
でもウッディ氏は、迷いがなさそう。裏も表もない人だから、一旦思い切ると容赦なさそう。レディ・ホワイトが欲しい、ただそれだけ。
だから、その後どうなるってところに、いまいち想像力が働かないのだわ。
私、しぃちゃん好きなんで、この自分の心理状態に驚いた、と言うかちょっと複雑な気分なんですけどね（苦笑）。
（いや、私だってわかっているんだよ、自分の好きな色だけでは絵は描けないってことを）
あ、想像力の余地がないのは、となみホワイトがレークしか見ていないせいでもあります。また、パープルが第3の男として名乗りを上げそうにない、最初から論外なポジションなせいでもあります（紫蘭さんすみません）。
そして。
シバ神いなくて物語的にいいの？と観る前は思っていた訳ですが。
女神の夢が彼を呼ぶ。
シバの女神と、シバの子たちの歌と踊りが彼を呼ぶ。世界を黄金に染めて彼−ソウル・オブ・シバが現れる。
彼は現代のニューヨークに降り立つ。ダンスが好きな、ごく普通の青年として。
女神の化身である女性との恋。華やかな成功と挫折。
人間界での経験と試練を経て、彼は己が神であることを思い出し、元の世界に還って行く。
頭の中できれいに話がつながっちゃいました。この上なくすっきり。何の過不足もなく。
現実パートに未練を感じなかったためか、それは全て神がかりそめの姿で現し世に降り立ったエピソードとして消化しちゃったんですな。
己が神であることを思い出す、というのは、「もう踊りなんか要らない！」と叫んだ後の歌が、ワタさん本人の録音だったからです。もう一人の自分の声が彼を導く。
ここ、となみちゃんの声でも良かったなと思いますが。女神が再び彼を呼ぶ、と。
結論として、やっぱりキャストが違うと違うなあと（当然）。
どっちがいいって言うんじゃなくて、両方見ることができて面白い。
あー、でも、歌がちょっと寂しかったかな。
私はソロについてはその人らしい味が出ていれば良し、という判定なのですが、コーラスが。白いシバ神のちょっと不協和音っぽいところ、元々難しそうだと思っていたけれど、やっぱり難しいんだろうなあ。
そんな中、毬乃ゆいちゃん歌手として大活躍でした。中詰は一人で歌いきり、嫉妬の場面の影ソロも彼女。
全ツだから若手諸氏も大活躍。
つい見てしまったのは、ぎんがみちゃん。だって、ニューヨーカーの場面ではピンクのスーツ着てるし、黒タキホストではセンター上手寄りに居るし。
……すいません幻を追って。でもぎんがみちゃんも好きだから、現実に帰れたよ。
ところで芝居といいショーといい、今回歌手扱い？ がんばれー。
個人的に今回の注目株は一輝慎くんです。アカデミーとクラブのシーンで踊ってるんですが、何気に客席アピール濃くないか？ 緑野さんはウィンクもらっちゃったそうですよ。よく見ると目と口が大きめで割と派手な顔ですよね。今後に期待。
あとゆうほさとる氏と天緒圭花氏が結構対で使われてました。これから中堅の歌手は彼らになるのか。ベッガーでもいい動きしてましたよ。
パレードは本当に楽しい。
涼みらゆか（とても楽しそうなすずみん）の後に、大きな羽根を背負ったしぃちゃん。
25日の昼公演は上手席だったのでパレードのときにじーっと見つめていたら目線をもらった……ような気がする。嬉しいのでそういうことにしときます（笑）。
そして初々しい少女と女神の威厳を持ち合わせた、新トップ娘役となみちゃん。
そして。
誰よりもでかい羽根を背負って現れるワタさん（お辞儀するとナイアガラが一回手前に降りて、それをもう一度背後に振り上げるのよ）。（そしてそれを上手隣で迎えるのはしぃちゃんだ）
いやあ、楽しいなあ全ツって（笑）。
真紅と黄金の衣装のとなみが歌いだした瞬間、雷に打たれたような衝撃を受けました（大げさだがマジだ）。
女神様だ。
そうか、女神の夢が彼を呼ぶんだ。
全ツ版『ソウル・オブ・シバ！！』。
シバ神は不在。そして、主な役替りは以下のとおり。
レディ・ダイス（檀）→レディ・ホワイト（白羽）
オーキッド（安蘭）→ウッディ（立樹）
スタン（立樹）→パープル（紫蘭）
ウィンク（白羽）→セーラ（妃咲）
フェアリー（仙堂）→ブライト（華美）
レディ・ホワイト＝となみちゃんは、大変可愛らしかったです。
登場シーン「一緒に楽しみましょ！」から、投げキス飛ばしてテンション高。ここ、迎える街の男女も歓声が大きくて驚いた。初日からこんなに飛ばしていいのか（笑）。
パープル氏にエスコートされてクラブに現れるシーン。ふくれっつらです。「こんなおじさんと一緒じゃつまんないわ」って顔してます。抱き寄せられると慌てて「なんでもないわ」ってとりつくろって笑ってみたり。
クラブでは、黒タキのレーク君にアピールされてふらふら立ち上がったりしちゃってます。おいおい（笑）。
ホワイトちゃんは大女優だけど、大人の女性ではなく世間知らずなお嬢さんという感じなんですね。芸能界しか知らない、同年代の男の子と付き合ったこともない。レークとの恋が、初めての恋。
そして、レーク一筋に見えました。
檀ちゃんのレディ・ダイスは、大人の女性。スタンに対しても満更でもなく、オーキッドと踊る時には火花が散り、そして最終的にはレークと恋に落ちる。
が、ホワイトにとってはパープルは問題外、ウッディと踊るところもいまいち素気なく、喧嘩シーンでもレークを心配そうに見つめている。
そんなところもまた、限られた範囲でとなみちゃんらしい色を出していて、良かった。同じショーの続演でやりにくいかなと思っていたけれど、安心しました。
パレードも檀ちゃんとは違う歌詞で、お披露目っぽくなってたね。
しぃちゃんのウッディさんは格好よかったです（でれでれ）。
とうこさんのオーキッドが「ギョーカイ人」ぽかったのに対し、クラシカルに正統派のプロデューサー。
黒燕尾のタップ、男前。ワタさんと並んで踊ってると二人とも大きい分流石に派手です。と言うか幸せです（私が）。登場時にまとわりついているのがすずみんとゆかり君（ストリートファッションが微妙）というのも楽しいですね（私が）。
レディ・ホワイトをダンスに誘うところも男らしくやや強引に。途中のパープル氏に向かって蹴り上げるような振りも、明らかに喧嘩売ってる感じ。殴られるときも、そりゃ3人がかりで押さえつけないと殴れないよなーと（笑）。
ジェラシーの歌も、役としての歌だから十分OKです。と言うか好きです。気持ちがざわざわする。
……あとはアドリブ頑張って下さい（小声）
ところで。
大劇の時は「これで芝居見せろー」と騒いでたんですよ。
レディ・ダイスと3人の男の物語が中途半端。神様降臨でごまかさないでちゃんとオチをつけてくれ、って。
でも、全ツ版は何故かそういう気分にならなかった。
多分これはオーキッドさんとウッディさんのキャラの違いが大きいんじゃないかと思います。
オーキッド氏は、色々悩んでそうじゃないですか。暴力で二人を引き裂いても、上手くいくはずがないと最初からわかっていて、でもそうせずにはいられない。やった後でも後悔したりいやこれでいいんだと逡巡したりしてそうじゃないですか。ジェラシーの歌も、単純にレークとダイスの仲に対する嫉妬だけでなく、傷つけられたプライドの痛みとか、複雑そうな。
でもウッディ氏は、迷いがなさそう。裏も表もない人だから、一旦思い切ると容赦なさそう。レディ・ホワイトが欲しい、ただそれだけ。
だから、その後どうなるってところに、いまいち想像力が働かないのだわ。
私、しぃちゃん好きなんで、この自分の心理状態に驚いた、と言うかちょっと複雑な気分なんですけどね（苦笑）。
（いや、私だってわかっているんだよ、自分の好きな色だけでは絵は描けないってことを）
あ、想像力の余地がないのは、となみホワイトがレークしか見ていないせいでもあります。また、パープルが第3の男として名乗りを上げそうにない、最初から論外なポジションなせいでもあります（紫蘭さんすみません）。
そして。
シバ神いなくて物語的にいいの？と観る前は思っていた訳ですが。
女神の夢が彼を呼ぶ。
シバの女神と、シバの子たちの歌と踊りが彼を呼ぶ。世界を黄金に染めて彼−ソウル・オブ・シバが現れる。
彼は現代のニューヨークに降り立つ。ダンスが好きな、ごく普通の青年として。
女神の化身である女性との恋。華やかな成功と挫折。
人間界での経験と試練を経て、彼は己が神であることを思い出し、元の世界に還って行く。
頭の中できれいに話がつながっちゃいました。この上なくすっきり。何の過不足もなく。
現実パートに未練を感じなかったためか、それは全て神がかりそめの姿で現し世に降り立ったエピソードとして消化しちゃったんですな。
己が神であることを思い出す、というのは、「もう踊りなんか要らない！」と叫んだ後の歌が、ワタさん本人の録音だったからです。もう一人の自分の声が彼を導く。
ここ、となみちゃんの声でも良かったなと思いますが。女神が再び彼を呼ぶ、と。
結論として、やっぱりキャストが違うと違うなあと（当然）。
どっちがいいって言うんじゃなくて、両方見ることができて面白い。
あー、でも、歌がちょっと寂しかったかな。
私はソロについてはその人らしい味が出ていれば良し、という判定なのですが、コーラスが。白いシバ神のちょっと不協和音っぽいところ、元々難しそうだと思っていたけれど、やっぱり難しいんだろうなあ。
そんな中、毬乃ゆいちゃん歌手として大活躍でした。中詰は一人で歌いきり、嫉妬の場面の影ソロも彼女。
全ツだから若手諸氏も大活躍。
つい見てしまったのは、ぎんがみちゃん。だって、ニューヨーカーの場面ではピンクのスーツ着てるし、黒タキホストではセンター上手寄りに居るし。
……すいません幻を追って。でもぎんがみちゃんも好きだから、現実に帰れたよ。
ところで芝居といいショーといい、今回歌手扱い？ がんばれー。
個人的に今回の注目株は一輝慎くんです。アカデミーとクラブのシーンで踊ってるんですが、何気に客席アピール濃くないか？ 緑野さんはウィンクもらっちゃったそうですよ。よく見ると目と口が大きめで割と派手な顔ですよね。今後に期待。
あとゆうほさとる氏と天緒圭花氏が結構対で使われてました。これから中堅の歌手は彼らになるのか。ベッガーでもいい動きしてましたよ。
パレードは本当に楽しい。
涼みらゆか（とても楽しそうなすずみん）の後に、大きな羽根を背負ったしぃちゃん。
25日の昼公演は上手席だったのでパレードのときにじーっと見つめていたら目線をもらった……ような気がする。嬉しいのでそういうことにしときます（笑）。
そして初々しい少女と女神の威厳を持ち合わせた、新トップ娘役となみちゃん。
そして。
誰よりもでかい羽根を背負って現れるワタさん（お辞儀するとナイアガラが一回手前に降りて、それをもう一度背後に振り上げるのよ）。（そしてそれを上手隣で迎えるのはしぃちゃんだ）
いやあ、楽しいなあ全ツって（笑）。
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