入りには遅れました。
既に仙堂さんも恵斗くんも入った後。
恵斗くんの白い靴、拝めなかったよ。東京でリベンジします。
でも檀ちゃんには間に合いました。白い帽子、白い服。白いシフォンの布をはぎあわせたようなふわふわ広がるスカート、細い足。
「千秋楽頑張って!」の掛け声にガッツポーズで答える。麗しくも男前。
しかし私、前回公演の千秋楽もケロさんの入りに間に合わなかったんだよな。学習しない奴だな。

ショー『ソウル・オブ・シバ!』。
ムラでは見納め。だから今日は退団者の日。
と言う訳で、赤いプロローグは下手花道の恵斗くんを見てました。

ニューヨークも群舞センターの恵斗くんを見てました。
レディ・ダイスが出てくるシーン、ここ2回ほど見ているとワタさんが後ろから恵斗くんの腰を抱えて(セクハラ・笑)、そして押しのけてダイスさんの握手をゲットしてました。楽はどうするのかと思ったら、何と脚の間をくぐって出てきたよ! そりゃあの長い脚ならくぐるのも簡単だろうけど。
いつも握手してもらえない恵斗氏。楽くらいはと思ったけど、ダメでしたね(笑)。

靴磨きの場面、いつも「でかいね!」のところいきなりワタさんしゃがみ込み。「小さいね!」そうきたか! 靴磨き代はとうこさん渡さず「いくら?」「お心のままに」「じゃ片方しか磨いてもらってないからこれだけ」とかやってました。

タップ合戦(楽しいー!)が終わりレーク君アカデミーへ。仙堂さんの右手首に黄色い花輪を見て、ああ、そうかと。
……可愛いなあ、仙堂さん。

紅くんから帽子を取り上げるところ、今日は「あっ!」とあらぬほうを指差しその隙に奪ってました。

クラブの場面。ここは檀ちゃんと彼女をエスコートするしぃちゃんを見るんだ!と登場から銀橋を通り過ぎるのをずーっとオペラでロックオン。しぃちゃん、大分板についてきたよねー、と思うのは私だけ?(正直初日はちょっと足りない感があった……)
店内の場面になってからもずっと見てました。楽だし何かやってくんないかしらと思いつつ。

が。
黒タキシードの胸元に、赤いバラのコサージュ。
嶺恵斗くんが視界に入った途端、オペラを持っていかれました。
そうか。
悟ってしまった。私が今日一番見送りたいのは誰なのか。
悟ったからには潔く、ずっと見てました。かっこいいよー、かわいいよー。
1番テーブル(?)の前で格好つけるところも。真顔も笑顔も。上着の裾をひらめかせるところも。
軸のぶれる(言うな!・笑)3回ターンも愛しい。一旦上手にはける時の横顔も。
再登場して「ケンカ? やばくない?」って顔してるところも。片がついて、帰っていくお客様に「ありがとうございました」って感じで頭を下げてるところも。
緞帳が降り切るまで、ずっと見てました。

思えば私、彼を悪役キャラ認定したことはないんじゃないのかな。
初めて強く認識したのは『花のいそぎ』の良房だから。彼は敵役だったし悪役だったかもしれないけれど、悪人じゃなかった。
彼は彼なりに一生懸命でいっぱいいっぱいで、プライドと意地と完全主義に追い詰められて暴走して、挙句に取り返しのつかないことをしでかして挫折して泣く、一人の若者だったから。
そしてその後は中日王家のケペルと『DAN’ke schon』だ。わかりやすい俄かファンでごめんよ。
でも、見ることができて、好きになることができて、良かったよ。

コパカバーナの仙堂さんは、紫のドレスの胸元に白い胡蝶蘭。
でも、いつもどおり。きらきらギラギラのハンターモード(笑)。
……やっぱりやめるのウソなんじゃ(未練だ)。

中詰の歌手。恵斗くんの紫の衣装には水色の花。
初日に比べると、大分こなれてきたなあ。それに、とてもいい笑顔で。

嫉妬の場面を経て、シバ神降臨。
私はこの日、1階14列やや上手側席でした。
だから、上手で寄り添って立つトップコンビの姿が、よく見えました。
白い衣装。お互いに愛しげに笑う、幸せそうな二人。

群舞の中の歌手。仙堂さんと大河睦くんの胸には、赤い薔薇。白い衣装にひときわ映える。
睦くんの晴れがましげな表情が、微笑ましかったよ。

あっという間に大階段。時間の流れが速い。
佇む男女。
檀ちゃんは最後までコサージュを飾ったりしないまま。このショー自体が彼女のサヨナラに捧げられているようなものだから、それで良いんだろう。このデュエットダンスが彼女のための花。
檀ちゃんがやや反り気味になり、ワタさんが覆いかぶさるようにゆっくりと近づき、口付けるかと思いきや檀ちゃんのほうから抱きつく、一連の振りが好き。
短いデュエットダンスが終わり。
彼女を見送ったわたるくん。堪えかねたように踊り、しかし微笑んでかすかに頷いて。
セリに沈むその姿を、最後まで見ていた。

パレードは特に花もなく。
でも、恵斗くんと仙堂さんは並んでいるので。ともすれば周りに埋もれて見えなくなってしまいそうな仙堂さんを頑張って見つめながら、幕が閉まるまで手を叩いていた。

この後のサヨナラショーは昨日分の日記に書いたけれど。
その前にここで、組替えになるまとぶんの紹介がありました。
組長が「この場に引きずり出してみたいと思います」と呼び出して(笑)。
星組が初舞台で、組回りも星組で、それからずっと星組で、と。
寂しいけど、花組でもがんばれ。観に行くぞ(元々行くけど)。
でもまだ2ヶ月あるから、それまでは星組生です、と言ってました。うん。

退団者メッセージは殆ど憶えていないけど、睦くんが「バウの長をやったこと」を印象深いことに挙げてました。柚希バウの楽、立派なご挨拶だったのを思い出しました。

今日の芝居は、私にとっては仙堂花歩歌謡ショーでした。いやむしろサヨナラショー。
オープニングの長崎の歌が、明るく可愛らしいのに泣けて。

実は、精霊流しの場面は元々嫌いじゃなかったです。死への道行を暗示しているようで、モノトーンが不吉に美しい。(その道行が伊佐次と卯之助だって言うのが問題なんだが)
でも、先週辺りからここを見ていると、ああ、仙堂さんが行ってしまう、という気分になって。
これぎり惜しみても、送る定めなり。
千秋楽、絶唱でした。ストイックに美しかった。初日は最後の芝居で役がないことに憤慨していたけれど、これだけ聞かせてくれれば、これはこれでよかったのだろうと思います。
船の上から、ひょいっと降ろされるところが可愛くて好き。
その後はずっと下手花道を見ていました。その前を伊佐次が走りすぎようと卯之助が走りすぎようと、構わずに。(でも長崎同心の皆様は見た←ダイナシ)

色々あるけど、それなりに通ったさ。
6.5回(ショーのみが1回あるので)+新公。やっぱり「もっと見ておけば良かった」って後悔はしたくないもの。
さて、次は東宝でお会いしましょう(笑)。

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