宙全ツ、5/21の初日初回観てきました。

『ホテル・ステラマリス』。役替りを中心につらつらと。

主な役替りは、こんなところ。
 アレン 大和悠河 (← 水夏希)
 アリソン 音乃いづみ (← 彩乃かなみ)
 ガイ 七帆ひかる (← 大和悠河)
 リンドン 和涼華 (← 悠未ひろ)
 

タニちゃんのアレン。
私、タニちゃんのことが好きだったんだなあと再確認(笑)。
普通に明るくにこにこしているタニちゃんを見るのは久しぶりな気がして、うれしくなっちゃいました。かわいいなあ。片眉上げる表情もラブリー。髪もTCAのど金髪から茶色に変えてきて、そりゃアレンだったらこのくらい押さえて丁度いいよね、と。
但し、アレンという役としてはちょっと足りない、とは思いましたが。支配人には見えないと言うか。
ステイシーの婚約者にも見えない。幼なじみには見えるけど、友達どまりだよね。後半のいいシーン「後悔したまま俺の隣に座るな」「温度差があると思ってる」も、ちょっと無理が……。いや、仕方ないよな、お花様の相手役にはちょっとまだ不足でも。
関係ないけど、アレンが「プレスコット様」と呼びかける度に内心笑っていた私でした。

いづみちゃんのアリソン。
うっわ、きっつー(笑)。
絵に描いたような「お金持ちのお嬢さま」だった。ビジュアル的に、猫目系美少女なせいもあるんだと思うけど。
おかげで、最初のウィリアムとのラブラブ回想シーンも、わかりやすく「バブリーな男と女の恋」になってました。かなみちゃんはお嬢を演っても持ち味がやわらかいせいか、いい娘、いい人に見えたんだよね。
ステラマリスに来てからはなおさら。こんなところに長居したくないというのが露骨。いや、かなみアリソンはそこに罪悪感もほの見えたんだけど、音乃アリソンは不快なだけだよな。
だから、最後の、別れ際ステーシーの頬にキスするところにすごく違和感があった。そこ必然性ないじゃん。二人が認め合っていればこその敬意が込められたキスだったわけでしょ。

アレンとアリソンが全然キャラが違ったおかげで、主役二人、ウィリアムとステーシーの恋物語がわかりやすくなってました。
だって、アレンは元々ステーシーの恋人じゃないし。
アリソンは気の強いわがまま娘、他の価値観なんて知らない・認めないって女の子だし。
二人が恋に落ちても何の不思議も不自然さもない。

大劇場版の微妙な四角関係はすっかり明快にわかりやすくなってました。4人ともいい男、いい女だったがゆえに心変わりがわかりにくかったのに対して、全ツではお友達キャラや悪役がはっきりしちゃったから。
個人的には、あの微妙さは好きだったんだけどな。多分この方が筋が通っているんだろうな。

恋物語以外のストーリーに対する感想は、大劇場のときと同じ。
世知辛い話やら現代社会で働くことの意義やらに身につまされて、唐突な解決策に腰砕けて腹が立つ、と言う(笑)。

さて、その他の役替り。
七帆くんのガイ。
実は、これが一番のお楽しみだったんですよ。だってあの陰のある寂しげな苦悩系がお似合い、新公ファントムがはまり役の七帆くんに、ナチャラル・ボーン・ハンターのガイ・プレスコットですよ。「老後はどうするんだー」「考えないことにしている」ですよ。
一体どんなことになるんだろうと、わくわくしてました。

が。
何だか、普通だ……。
七帆くん演じるガイは、普通に二枚目になってました。
タニちゃんはあんなに風変わりなイッちゃってるキャラだったのに。
不思議だ。

と言う訳で、多少肩透かしをくらいつつ、なんだ格好いいじゃんスポット当たれればやるんじゃん、と楽しく見せてもらいました。
しかし、七帆くん単体で見ていると線の細いイメージがあったんですが、さすが宙組若手、大きい、そして結構ガタイもしっかりしてるんだ。タニちゃんと並ぶと差は歴然。ってそれはタニが細すぎるのか。

和くんのリンドンも、まあ予想通りというか。でも七帆ガイと和リンドンだと、何だか醸し出すオーラが陰で、不思議な感じでした。比べると、ともちんはやっぱり暖かい持ち味だったなあ。

気になる珠洲さんもチェックしてきました。一応役が変わったのか、最後のパーティーでとんでもない私服(赤の革ジャンに黒の革パンツ)を着ていないのでちょっと残念。普通に制服で通してました。赤革ジャンは他の人が着てました。

全ツの演出で気になったことがひとつ。芝居の客席降りはやめた方がいいんじゃないだろうか。
客席降りは3回ありました。ウィリアムとステーシーのデュエット(プランA。Bだっけ?)、ウィリアムのソロ、ウィリアムとアレンのデュエット(改革の決意の歌)。
今回、2階最前列で見てましたが、客席に降りられると全然見えないんですよね。照明も足りなくて。
ショーならあきらめるけど、芝居の歌でやられるとそこでストーリーが分断されて集中が切れちゃうんですよ。
サービスはわかるけど、ちょっと考えて欲しかった。

ショー『レヴュー伝説』のことも少し。

セットがしょぼい、のは仕方のないところですが。あの大きな台は全ツにもって行くには無理があるよな。でも大劇で見ている身には落差が激しい。

アンファンは女の子二人になってました。改めて大劇ではかわいこちゃん精鋭メンバーだったんだなと。いや全ツ版の二人もかわいいけどさ。

水・タニ二人でやっていた場面は、殆どタニちゃんひとりでした。そうだね今までが豪華すぎたんだね。タニちゃんは出番増えて大変そうだが、いっぱい出てくれてうれしくもあり。がんばれー。

若手にもスポットライトは当たっていて良かったなあと。七帆・和がパレードで二人並んで階段降りだったのはうれしかったです。若手美形二人で華やか。

そして、やはりこのショーを見ると、花ちゃんはかわいいなあ、タカはなはお似合いだなあ、と思ってしまうのですよ。
だってジジかわいー。オーレリアン様ステキー。「今日から二人はコンビ」もOKです。だってかわいいんだもん。

あと全ツで加わった客席降り、和央ようかオンステージは面白かった(面白いのか)。何だか、妙にはじけてたよ……。

私信。
緑野さん、どうも暁郷氏は私のセンサーには引っかかってこないみたいです。全ツなら見つけられるかと楽しみにしてたんですが。

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