なんだかんだ言って色々な人を見られるのは楽しい。(『それでも船は行く』柚希Ver.)
2005年3月27日 宝塚前項の続き。
ジュリアは真白ふありちゃん。
ふありちゃんはよく目に付いて割とお気に入りで『花のいそぎ』の呼子はよかった、もっと活躍が見たいなあ、と思っていて、今回は楽しみでした。
が、初見は仙堂さん(大好き)の印象が強くて、比べるとあまりの幼さに目眩。
でも、一週間たって「こっちのジュリアはそういう女の子なんだ」と思って見ると、その可愛いこと。
スーザンのことを歌っている「ちびでやせっぽち、細い腕」は、礼音Ver.ではジュリアにぴったり。「まだ甘えたい年頃」も彼女のことかもしれない。
代役デートで、二度目にマイクが出て行った後にふわっと笑う顔も可愛いんですが、彼女独特の魅力が出るのは2幕。
自分ひとり騙されていたことを怒って歌う場面。「絶対許さないわ!」と拳を握って手を振り上げるんですが、これがもう本当にお子ちゃまで。かわいいかわいい。
バタバタ振り回すその細い腕を捕まえて、ほらそんなに怒らないで、と背後から顔を覗き込んで笑いかけたい感じですよ(また訳わからん比喩を)。
正直、初見はここで頭抱えてたんですが、見方を変えると大好きになりました。
そしてその後「ゲームは終わり、ゲームオーバー」と言って立ち去るマイクを見送る場面。
ここ、マイクが歌っている間背中を向けているんですが、その細い肩が震えているんですよ。
あ、泣いてるんだ。この子供みたいな女の子がえぐえぐ泣いているのかと思うと、かわいそうでかわいくてもーどうしたらいいやら。
……何だかふありジュリアを語ってると危ないヒトみたいだな。気をつけよう。
でもこの一連のシーン、何だか泣けました。
衣装も仙堂さんのマーメイドラインのワンピースと違って、同じ黄色でも踊るとふわっと裾が翻るフレアスカート。これもまたキャラに合ってました。
歌は元々仙堂さんの歌、差があるのは仕方ない。きれいな声で丁寧に歌っていて好感が持てました。怒った歌の最後の高音は悲鳴に変えていたんですが、これも初見より楽の方が、悲鳴でありながら耳障り過ぎず改善してました。3曲目のソロの最後の音はオクターブ下げて、まあこれは順当。
相手役、マイクは一輝慎くん。
正直、初見ではヘンリーとキャラがかぶって見えたんですよ。見分けがつかない。替え玉デートも、ジュリアの台詞とは裏腹に真面目そうに見えないし。それでがくっときちゃって。
うざったいからやめればいいのにと思っていた大仰な台詞の言い方はもしかしてこの役に対する指示なのか。じゃその下から見えていたぎんがみくんの朴訥な優しさは彼の個性だったのか、と私の中でぎんがみくんの株が急騰していた訳ですが。
一週間後に見たら、ちゃんと見分けがつきました。
勿論、それはヘンリーが良くなったこともあるんだと思います。
でも、規定演技をこなしました(しかも変な色で)というだけじゃなくて、端々に真面目さとか、ジュリアへの真剣さが出ていた。
残念ながらこの人に対しては具体的に何処が良かったと言いづらいのですが(観察力と表現力不足故)、でもよくなったなあと。ぎんがみくんの株は上がったまま、彼の評価も上昇。そうやって見ていると、割といつもやってるニカッとした表情も、とぼけた感じで好ましく見えてきました(笑)。
ジュリアの頭を引き寄せる名シーンはありませんでしたが(あれはぎんがみくんオリジナル。と言うより仙堂さんオリジナルではないかと仲間内の考察)、彼は彼でそういうことは出来なくてもいい。すっかりお似合いの仙堂・銀河とは違って、まだまだ始まったばかりなジュリアとマイクでした。
ヘンリー、大河睦氏。
正直、初見一番しんどかったのは、彼でした(ごめん)。みきちぐが続投してくれれば良いのに、と思っちゃったんですよ。立さんとのシーンも、地力があって男役としてきちんと出来ている人が崩すから、ちゃんとダメな大人に見えたんだなあ、元々に余裕がないと面白く見えないんだなあ、って。
でも! 楽日は大丈夫、ちゃんと面白かったよ! こちらもどこがと言えないけれど、全体的にこなれて余裕が出てきた感じ。
ヘンリーとスーザンのデュエットは作品中最も好きなシーンですが(もずえさんも同意してくれました。仲間仲間)、ここもちゃんと楽しかった。
(ここ、むしろモブの4人組が大変そうでした。スーザンを持ち上げる場面。多分どっちも慣れてない上に夕妃ちゃんは大柄だから、よろよろしてた。がんばれー)
伯爵夫人は華美ゆうかちゃん。
この人は、初見から割と安心して見られました。立さんの男爵と駆け引きする大人の女、と言うことで一番心配してたんですが、ちゃんと素敵なお姉様ぶりで一安心。
と言ってもやはり物足りない、立さんも気を使って抑え気味かな、と思ってはいたんですが。27日にはだいぶこなれた感じになってました。正体がばれたあとの啖呵も、落差をつけてきてましたね。あとドレス姿がすっとして美しかったなあと。特に白いスーツとか、黒いドレスとか、襟の詰まったデザインが似合う。
モブで気になった人たちのことも。
娘役ちゃん編。
前期日程に比べて全体的に派手でしたな(笑)。
接客係の花愛瑞穂ちゃんピアノを弾かないというスーザンには強硬に迫る恐いお姉さん、かつ「連弾しましょう!」では高らかに歌い上げる。27日はアドリブで午前午後違うメロディ歌ってました。
ヘンリーに迫る女の子たちの中では、舞羽恵ちゃんの洗濯係。洗濯物をひらひらかざし、闘牛のように情熱的(笑)に。思わず牛になって突進するヘンリー、気がつくと真っ赤なワンピースのスーザンが怒りモードで目の前に(笑)、という場面になってました。この動きがいちいちビシッという感じで、かっこよかったですわ。一番最後に出てくることもあって、一番お客さんの印象に残ると思う。
この子に限らず、女の子たちはみんな思い切りよくやってて、面白かったよな。
男役さん編。
終演後にロビーでスカステニュース見てました。『それ船』稽古場映像。
「かわいー!」
「あのキレイな男役さんは誰!?」
同時に叫ぶ私ともずえさん(笑)。
美弥るりかちゃんでした。うーん、残念ながら舞台顔はそれほどでもないかなあ。素顔を活かせたら無敵、メイク力の向上を望む、ということでもずえさんと意見一致。
顔だけじゃなくて。事務長役だったんですが「嵐の前触れかな」という台詞が自然になっていて、感心しました。
これ前期から気になってたんですよ。下級生だとこんなに浮いたわざとらしい言い方になっちゃうのか、まあ言わせる方が悪いよな、って。るりかちゃんも前に見たときは浮いていたのが、楽日では不自然さが無くなってました。あれれ、どんな技を使ったんだ。
……つーか気にするところが細かすぎるよ。
もう一人気になったのが、朝都なおくん。いや、実は前から気になってたんですが。舞台写真が微妙で(失礼!)。今回初めて舞台で認識できるぞ、と楽しみに?していたら。何だ、かわいいじゃん!
一度目に付くと何だかずーっと追っちゃってました。他3人がお目目ぱっちりかわいこちゃん系なのに対して、この子だけやっぱりちょっとファニーフェイス気味なのが気になって(笑)。演技もダンスもまだまだな感じですが、一生懸命やってるのが可愛いなあと。
……つーかここまで食らいついたら本当に病膏肓だなあ。
えー、とにかく。
何にせよ、色々な人に活躍の場が与えられるのは嬉しいな、と。
ジュリアは真白ふありちゃん。
ふありちゃんはよく目に付いて割とお気に入りで『花のいそぎ』の呼子はよかった、もっと活躍が見たいなあ、と思っていて、今回は楽しみでした。
が、初見は仙堂さん(大好き)の印象が強くて、比べるとあまりの幼さに目眩。
でも、一週間たって「こっちのジュリアはそういう女の子なんだ」と思って見ると、その可愛いこと。
スーザンのことを歌っている「ちびでやせっぽち、細い腕」は、礼音Ver.ではジュリアにぴったり。「まだ甘えたい年頃」も彼女のことかもしれない。
代役デートで、二度目にマイクが出て行った後にふわっと笑う顔も可愛いんですが、彼女独特の魅力が出るのは2幕。
自分ひとり騙されていたことを怒って歌う場面。「絶対許さないわ!」と拳を握って手を振り上げるんですが、これがもう本当にお子ちゃまで。かわいいかわいい。
バタバタ振り回すその細い腕を捕まえて、ほらそんなに怒らないで、と背後から顔を覗き込んで笑いかけたい感じですよ(また訳わからん比喩を)。
正直、初見はここで頭抱えてたんですが、見方を変えると大好きになりました。
そしてその後「ゲームは終わり、ゲームオーバー」と言って立ち去るマイクを見送る場面。
ここ、マイクが歌っている間背中を向けているんですが、その細い肩が震えているんですよ。
あ、泣いてるんだ。この子供みたいな女の子がえぐえぐ泣いているのかと思うと、かわいそうでかわいくてもーどうしたらいいやら。
……何だかふありジュリアを語ってると危ないヒトみたいだな。気をつけよう。
でもこの一連のシーン、何だか泣けました。
衣装も仙堂さんのマーメイドラインのワンピースと違って、同じ黄色でも踊るとふわっと裾が翻るフレアスカート。これもまたキャラに合ってました。
歌は元々仙堂さんの歌、差があるのは仕方ない。きれいな声で丁寧に歌っていて好感が持てました。怒った歌の最後の高音は悲鳴に変えていたんですが、これも初見より楽の方が、悲鳴でありながら耳障り過ぎず改善してました。3曲目のソロの最後の音はオクターブ下げて、まあこれは順当。
相手役、マイクは一輝慎くん。
正直、初見ではヘンリーとキャラがかぶって見えたんですよ。見分けがつかない。替え玉デートも、ジュリアの台詞とは裏腹に真面目そうに見えないし。それでがくっときちゃって。
うざったいからやめればいいのにと思っていた大仰な台詞の言い方はもしかしてこの役に対する指示なのか。じゃその下から見えていたぎんがみくんの朴訥な優しさは彼の個性だったのか、と私の中でぎんがみくんの株が急騰していた訳ですが。
一週間後に見たら、ちゃんと見分けがつきました。
勿論、それはヘンリーが良くなったこともあるんだと思います。
でも、規定演技をこなしました(しかも変な色で)というだけじゃなくて、端々に真面目さとか、ジュリアへの真剣さが出ていた。
残念ながらこの人に対しては具体的に何処が良かったと言いづらいのですが(観察力と表現力不足故)、でもよくなったなあと。ぎんがみくんの株は上がったまま、彼の評価も上昇。そうやって見ていると、割といつもやってるニカッとした表情も、とぼけた感じで好ましく見えてきました(笑)。
ジュリアの頭を引き寄せる名シーンはありませんでしたが(あれはぎんがみくんオリジナル。と言うより仙堂さんオリジナルではないかと仲間内の考察)、彼は彼でそういうことは出来なくてもいい。すっかりお似合いの仙堂・銀河とは違って、まだまだ始まったばかりなジュリアとマイクでした。
ヘンリー、大河睦氏。
正直、初見一番しんどかったのは、彼でした(ごめん)。みきちぐが続投してくれれば良いのに、と思っちゃったんですよ。立さんとのシーンも、地力があって男役としてきちんと出来ている人が崩すから、ちゃんとダメな大人に見えたんだなあ、元々に余裕がないと面白く見えないんだなあ、って。
でも! 楽日は大丈夫、ちゃんと面白かったよ! こちらもどこがと言えないけれど、全体的にこなれて余裕が出てきた感じ。
ヘンリーとスーザンのデュエットは作品中最も好きなシーンですが(もずえさんも同意してくれました。仲間仲間)、ここもちゃんと楽しかった。
(ここ、むしろモブの4人組が大変そうでした。スーザンを持ち上げる場面。多分どっちも慣れてない上に夕妃ちゃんは大柄だから、よろよろしてた。がんばれー)
伯爵夫人は華美ゆうかちゃん。
この人は、初見から割と安心して見られました。立さんの男爵と駆け引きする大人の女、と言うことで一番心配してたんですが、ちゃんと素敵なお姉様ぶりで一安心。
と言ってもやはり物足りない、立さんも気を使って抑え気味かな、と思ってはいたんですが。27日にはだいぶこなれた感じになってました。正体がばれたあとの啖呵も、落差をつけてきてましたね。あとドレス姿がすっとして美しかったなあと。特に白いスーツとか、黒いドレスとか、襟の詰まったデザインが似合う。
モブで気になった人たちのことも。
娘役ちゃん編。
前期日程に比べて全体的に派手でしたな(笑)。
接客係の花愛瑞穂ちゃんピアノを弾かないというスーザンには強硬に迫る恐いお姉さん、かつ「連弾しましょう!」では高らかに歌い上げる。27日はアドリブで午前午後違うメロディ歌ってました。
ヘンリーに迫る女の子たちの中では、舞羽恵ちゃんの洗濯係。洗濯物をひらひらかざし、闘牛のように情熱的(笑)に。思わず牛になって突進するヘンリー、気がつくと真っ赤なワンピースのスーザンが怒りモードで目の前に(笑)、という場面になってました。この動きがいちいちビシッという感じで、かっこよかったですわ。一番最後に出てくることもあって、一番お客さんの印象に残ると思う。
この子に限らず、女の子たちはみんな思い切りよくやってて、面白かったよな。
男役さん編。
終演後にロビーでスカステニュース見てました。『それ船』稽古場映像。
「かわいー!」
「あのキレイな男役さんは誰!?」
同時に叫ぶ私ともずえさん(笑)。
美弥るりかちゃんでした。うーん、残念ながら舞台顔はそれほどでもないかなあ。素顔を活かせたら無敵、メイク力の向上を望む、ということでもずえさんと意見一致。
顔だけじゃなくて。事務長役だったんですが「嵐の前触れかな」という台詞が自然になっていて、感心しました。
これ前期から気になってたんですよ。下級生だとこんなに浮いたわざとらしい言い方になっちゃうのか、まあ言わせる方が悪いよな、って。るりかちゃんも前に見たときは浮いていたのが、楽日では不自然さが無くなってました。あれれ、どんな技を使ったんだ。
……つーか気にするところが細かすぎるよ。
もう一人気になったのが、朝都なおくん。いや、実は前から気になってたんですが。舞台写真が微妙で(失礼!)。今回初めて舞台で認識できるぞ、と楽しみに?していたら。何だ、かわいいじゃん!
一度目に付くと何だかずーっと追っちゃってました。他3人がお目目ぱっちりかわいこちゃん系なのに対して、この子だけやっぱりちょっとファニーフェイス気味なのが気になって(笑)。演技もダンスもまだまだな感じですが、一生懸命やってるのが可愛いなあと。
……つーかここまで食らいついたら本当に病膏肓だなあ。
えー、とにかく。
何にせよ、色々な人に活躍の場が与えられるのは嬉しいな、と。
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