美しくもオトコマエな檀れい様やりたい放題のバラエティショー(笑)。サヨナラ的な感傷はラスト以外なく、予想以上に楽しいイベントでした。
宝塚ホテルの琥珀の間。ディナーショーでよく使われる部屋の半分くらいの大きさで、かなりアットホームな雰囲気。そして席の約半分はジェンヌさんや関係者。
そっか、ディナーショーじゃなくてミュージックサロンというのはこういうことなのか。本当に、檀ちゃんのサロンにお招きいただきました、と言う感じ。
距離はほんとに近いぞ。何度もあった客席降りでは檀ちゃんとぶつかるほどに近くで、どきどきでした。

オープニングは和装で驚き。檀ちゃん、黒髪を結い上げしっとりと艶やかに、白いうなじも色っぽく、温泉旅館の美人女将風? いや湯の町宝塚だし。
でも歌うはノリノリで『買い物ブギ』。これが不思議とカッコいい。

出演者は他に、百花沙里、嶺恵斗、綺華れい、音花ゆり。
ももか姐さんは相変わらず迫力。ゆりちゃんは可愛く元気元気。
ゆかりちゃんは意外と男らしく押してきて、ほう、という感じ。いやいつもなんだけど。恵斗くんはややはんなりと、和服だと手の長さが際立つなあ。

私的には大好きな面子ばかりの超豪華メンバー(笑)。どこ見たら良いんだか目が泳ぎまくり。
しかしその中でも一番見つめていたのは、恵斗くんだったかもしれません。

いちいちひそかにウケた【本日の嶺恵斗くん】。

自己紹介。学年と愛称を「まあたんです」の百花さんに続き。
「えっちゃんです」
そ、そうか、えっちゃんなのか。いや仲間内では、おかっちとたぐPどっちが一般的?というのが議題だったもんで、ちょっと意表。

トーク。テーマは男役女役どっちが得?損?
稽古場から髪飾りとかに凝るから普段のお出かけにも役立つ、というゆりちゃん(かわいー)、女なのにバレンタインデーにチョコレートがもらえる、というゆかりちゃん(あたしももらったよ?と張り合う檀れい様)に続き、
「うちは、」
一人称「うち」か!
「将来お嫁さんになったら、旦那様のネクタイを結んであげられます」
そ、そうくるか! つーか君そーゆーキャラか!
ちなみに「あたしも結べるよ?」と再び張り合う檀れい様。首しめちゃうかもしれないけど、とも言ってましたが(笑)。

しかし圧巻はプログラム終盤の『うたかたの恋』。
ポップ調アレンジをコーラスメンバーで歌い継いだとき、彼だけソロが無かったので「あれ?」と思いましたが。
檀れい様登場、コーラスメンバーがはけていく中、残る恵斗くん。
舞台の上には二人きり。そして流れるイントロ。当然アレンジ無しの正統派。
うっわー!!
『うたかたの恋』デュエットが始まっちゃいましたよ! 檀ちゃんと恵斗くんで!
そっかー、檀ちゃんが恵斗くんの青い花か……。

勿論、恵斗くんは破綻なくきちんと歌ってましたよ。あのスタイル、外見だってばっちりですとも。今回のメンバーではこの配役は当然。
でもやっぱり、格がなー(笑)。
いや当然なんですが、例えば、これが生意気盛りの新進男役だったらむしろ檀ちゃんに挑んでいく感じになったかもしれないけど、彼の場合は「予想外の大役に困惑しつつも頑張って務めます(汗)」な感じで。
手に汗握り応援しつつ微笑ましくて、こみあげる笑いをこらえていたんですが。気がつくと、両隣の緑野さんとサトリちゃんも肩を震わせてました。緑野さんは笑いすぎて後ろから「み」さんにどつかれてました(笑)。
愛されてるなあ、恵斗くん(笑)。

檀ちゃんはそんな状況すら楽しんでいる風で、余裕たっぷりかつ可憐な青い花っぷり。割と離れて歌ってたんですが、最後寄り添うところで微笑みつつも固まってる恵斗くんとの対照がツボで。こんな光景二度と見られないぞ目に焼き付けとけ!と思う私でした。
終ったあとも「ありがとうございます、ルドルフ殿下」と呼びかける檀ちゃんに「ありがとうございます」と畏まって(というか素で?)答える様に再び内心のたうちました。ああ楽しかった。

今回の出演者、男役は恵斗くんとゆかりちゃんの二人だった訳で。
ノリノリの曲を歌い踊るときに感じるこの微妙さは何だろう(笑)。
二人とも、そういうタイプじゃないですよねー。ゆかりちゃんはキャラ立ての方向性は男らしく骨太で気合入れてるけど、美貌がそれを裏切ってるし。恵斗くんも陰陽で言えば陰、若干控えめな立ち位置だし。
その二人がはじけてる姿を見ると妙ないたたまれなさが(笑)。それがまた微笑ましいっつーか愛しいんですけど。
が、檀ちゃんに二人が両側から寄り添う場面を見て「もしかしてこの人選は檀ちゃんが侍らせたい男の子ってこと?」と思ってしまった私でした(笑)。

プログラム最初から振り返りまして。
最初は和服でJポップス、と言ってたけど、懐メロ。『恋の季節』とか『真っ赤な太陽』とか。美しくもノリノリの檀ちゃん。大真面目に「ドゥワ〜」とか合いの手入れてるコーラスメンバー。
檀ちゃん一人残って、客席でかしげちゃんが見守る中『浅茅が宿』。
アメリカンポップス。これも懐メロだよな。VACATIONとかロコモーションとか。男役はポップな色のスーツ(恵斗くん水色ゆかりちゃん黄緑)、娘役は’50風ファッション(百花さんオレンジゆりちゃん黄色)、そして檀ちゃんはピンクで可愛くも迫力。この辺で男役二人のノリに微苦笑、ははは。
続いて檀ちゃん客席から登場『蘇州夜曲』。チャイナドレスで客席歩き回りですよお客さん! 男性客から花束をもらってました。曰く「何故かどの先生もチャイナドレスははずせないと仰って」。その後、虞美人から『赤いけしの花』中国語で『夜来香』。
そして『Night and Day』。『うたかた』は檀ちゃんルドルフでもよかったんじゃ?(マリーは可憐にゆりちゃんで)と思いましたが、ここでちゃんと檀ちゃん男装。黒スーツにソフト帽のコーラスメンバー。そこへ現れる黒いコートにソフト帽の檀れい様。男役声で熱唱! ひゃー!
終って帽子を取ると、アップにしていた長い髪がさらさらと翻り。
その後、女の子グッズが!と言ってももかさんに手伝ってもらいながらわたわたとイヤリングをつけてました(ももかさんは終始檀ちゃんの相方・笑)。
知らない曲(すみません)が何曲か入って、たっぷりアレンジを効かせた『サマータイム』を色っぽく。客席後方のお立ち台で黒スーツの上着を脱いでビスチェ姿に(きゃー!)。
『うたかたの恋』の後「あと二曲となりました」。思い切りはじけて『ダウンタウン』。檀ちゃん後ろのお立ち台、コーラスメンバーも客席降り。狭い会場なので次々目の前に現れてきゃーきゃー、落ち付け私。
そして最後は舞台に檀ちゃん一人。「ただの女の子だった私を少し成長させくれ、タカラジェンヌとして輝かせてくれた全ての人たちに感謝を込めて」『愛の宝石』。こういう文脈で聞くと、沁みました。

アンコールは真っ白な、ウェディングドレスのような衣装で。
曲は『あなたに会いたい』河村隆一氏がこの日のために作た新曲。「これ以上一緒に歩いてはゆけないみたい」「いままでありがとう」「またいつかあなたに会いたい」と言う歌。
……ワタさんのいる会場で聞きたかったなあ。
……この歌を聞いているワタさんの顔が見たいなあ。
と、思いました。

花大劇初日も見たんですが、その話はまた今度。
芝居、正直失敗作だろこれ(笑)。私は大好きだし、また見ますけどね。

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