熱い男。(月組『エリザベート』)
2005年3月13日 宝塚「『最後のダンス』の影ソロ、誰?」
「私も気になってた」
プログラムをめくる音。
「……月船さらら」
「どーりで!!」
「暑苦しいっつーか、気合入りまくりってゆーか」
「眉間にしわ寄せて熱唱してそう……」
と言う会話を、幕間にしました。
一体誰!?と思うような影ソロだったのよ。
初日に見てから1ヶ月以上ぶりの月エリザ。
熱い、むしろ暑苦しいと噂のさららんエルマーを、私は楽しみにしておりました。
いや、初日も熱かったですよ。私も彼のことを「プライドが高くて、脆くて、熱血」って書きましたもん。どんなになってるか楽しみだ。
が。
さららん、やーりーすーぎー!!
そんな、常に目を剥いて口元曲げて顔歪めてる必要ないから! 暑苦しいを通り越して悪い人になってるから!! それじゃ民衆を煽って国家転覆を企む悪人だから!!!
初日は熱さだけでなくて繊細さも見えたのに。私、「どこのルドルフかと」って書いたのに。
なーんかすっかり行き過ぎてますよぉー(とほほ)。
と思ってたら、プログラムで自分のこと「テロリスト」って言ってるよ。
えーと、エルマーたちはテロリストじゃないと思うんですけど。
そりゃハプスブルク皇家から見ればテロリストだけど、愛国者の青年貴族だよね。ヅカにおいては路線系若手の役どころで。
テロリストだから、黒い方向に暑苦しく燃えちゃってるんですか?
いや、それ違うから(多分)!!
どうか、誰か彼にその役作りは間違ってると教えてやってください。
あんまりの暴走ぷりにエルマーから目が離せません……。
それでも、ハンガリー三人組がみんなその方向なら「ああ、今回はそーゆー方向性なのね」と納得するんだが。
そうじゃないんですよ、不思議なことに。
三人組のNo.2、ほっくんシュテファン。
初日、緑野さんは「ほっくん美しくなってる」と褒めてました。
それに対して私はぬるい反応で賛同してくれないと思われてたみたいですが。賛同しないわけじゃないけど、なんか微妙な気分だったんですよ。
『熱帯夜話』で「この人もしかしたら暑苦しい骨太系かも。好みに育つかも」とひそかな期待を抱いたのに、あらら、何だか線が細くなって普通に美形になっちゃったわー、薄くなっちゃって残念、って。
かっこよくなったのは認めるけど、個人的にはちょっと残念だったんですね。
そのほっくんシュテファン、美形度が上がっております!!
金髪センターパーツ。線は細めに目は大きめに、って感じのメイク。
おまけに年取っても髭も薄いし美青年のまんまだぞ。いいのかそれ(笑)。
エルマーは黒髪でやや肌色も濃く、老けメイクも気合入れて髭もはっきりつけてるのに。
でも童顔だし、ルドルフを口説くときも青年の熱血なんだけどな(跪いて「殿下!」と手を差し伸べるその熱さよ)。
常に顔をゆがめ、派手に苛立ち悔しさに地面を叩き、溜めまくって熱く語るさららんエルマー。
常に端正、眉根を寄せても憂愁の美青年、語る言葉は「それでも一歩前進だ」、冷静沈着なほっくんシュテファン。
革命家チームって、こんなにキャラ立ってましたっけ?
私、生で観たエリザは宙だけで、星と花をビデオで見ただけなんですが、その乏しいエリザ体験では、エルマーをリーダーとした革命家若手三人組、それ以上の印象は無いんですけど。
さららんの暴走ぶりが目立つけど、ほっくんもそのさららんにあわせず我が道を行っているあたり、相当だと思います。
お互い、己の信ずる方向にキャラ立てして力いっぱい突っ走ってるのね。
ステキだ。楽しすぎだ革命家チーム(笑)。
つーか、絶対この二人、月エリザのエルマーとシュテファンって仲悪いと思うんだが。仲悪いというか、方向性が違いすぎて行動をともにしているのが不思議。
多分、彼らが同志でいられるのはツェップスのおかげだな。年長で理論家のツェップスにはエルマーもシュテファンも一目置いていて、彼の仲裁なら聞くんだわ。実際、ツェップスはエルマーに対してもシュテファンに対してもなだめるように落ち着かせるように相対しているシーンがあったしな。
しかしそれじゃツェップスも気苦労多そうだ。
こんな奴ら拾うんじゃなかったなー、でもなつかれちゃったもんなー、と引率の先生状態で。
今回下手前方席だったので、ハンガリー戴冠式ではずーっと花道のこの4人を見てました。みんな舞台中央を見てるのに、トートもシシィもフランツもセンターにいるのに、下手から目が離せなかったよ。(実はもずえさんも下手ウオッチ仲間だったらしい。握手!)
またこの人たち、恐らく殆どの客が見ていないだろうにもかかわらず、ずーっと熱く小芝居やってるんだよね。ツェップスとシュテファンは何やら議論しているし、エルマーは誰に話しかけられても黙ったまま、かつ今にもぶちきれそうな沸騰寸前の顔して、ついに戴冠式に乱入しようとするし。がんばれー、私が見てるぞ。
えーと、さっき「4人」って言いましたね。
そう、もう一人いるんだ。ジュラ=真野すがたくん。
いるんだが……存在感薄い。
同行の友人は「あらいたの、って感じ」と評しましたが、キャラ立ちまくりのエルマーとシュテファンの間でまさにいるだけ状態。
絶対みそっかすだろこのジュラ(笑)。二人が対立するたびにおろおろしてそう。
いや、それも含めて楽しいんだけどな、この4人組。
私に絵が描けたら、ツェップス+革命家チームで4コママンガを量産するのに、残念! そういうタイプの楽しさです(笑)。
そして暑苦しいタイプが好きな私は、特にさららんエルマーが楽しくてたまりません。「気合で生き返りそうな亡霊エルマー((C)もずえさん)」も捕獲しましたわよ。(プロローグは上手で遠かったけど最終答弁は下手だった)
と、思っていたら。
月バウの内容が発表になってました(実は今日は3/15)。
主役は孤児院出身の不良少年! そして挫折と悲哀と希望!
……空回りするチンピラなさららん!!(のたうち回っている)
み、見たい、すげー見たい。
もしかしたら、「すずみんでセレブ」並みのはまり役かもしれない……
そして、そうよね。ほっくんで続演なのよね。
同じ革命家チームなのにこれだけ対照的に作ってきた二人の競演。
なんかもう死ぬほど楽しみですよ。
うっかり初日に駆けつけちゃうかもしれません。
さららんと革命家チームの話でこれだけ書いてしまった。(だって楽しかったんだもん)
影ソロチェックして気づいたんですが、エリザって影コーラスメンバーが異常に豪華なんですね。下級生はモブで出ずっぱりで、役ついてる人の方が舞台に出ている時間が短いから。嘉月さんの名前が出てくる率の高いこと高いこと。いっそコーラス室の風景を特典映像につけてほしいくらいだ。
そしたらマイク握り締めて熱唱するさららんが見られるかもしれないし!(結局そこか!)
***
緑野さん、そのマンガ憶えてます。
うん、私も微妙な感想を持ちました。主人公不幸だよなー、これでいいのかって。
しかし、ラストの笑顔で、この悪魔くんは実はヒロインのこと気に入ってるんだろーなー(愛と呼べるかどうかは知らんが)、んじゃいつかハッピーエンドがくるかもしれんなー、と思って妙に納得した記憶が。「独特の、ほのぼのとしたゆるい世界だから」ね。
懐かしいなぁ。
「私も気になってた」
プログラムをめくる音。
「……月船さらら」
「どーりで!!」
「暑苦しいっつーか、気合入りまくりってゆーか」
「眉間にしわ寄せて熱唱してそう……」
と言う会話を、幕間にしました。
一体誰!?と思うような影ソロだったのよ。
初日に見てから1ヶ月以上ぶりの月エリザ。
熱い、むしろ暑苦しいと噂のさららんエルマーを、私は楽しみにしておりました。
いや、初日も熱かったですよ。私も彼のことを「プライドが高くて、脆くて、熱血」って書きましたもん。どんなになってるか楽しみだ。
が。
さららん、やーりーすーぎー!!
そんな、常に目を剥いて口元曲げて顔歪めてる必要ないから! 暑苦しいを通り越して悪い人になってるから!! それじゃ民衆を煽って国家転覆を企む悪人だから!!!
初日は熱さだけでなくて繊細さも見えたのに。私、「どこのルドルフかと」って書いたのに。
なーんかすっかり行き過ぎてますよぉー(とほほ)。
と思ってたら、プログラムで自分のこと「テロリスト」って言ってるよ。
えーと、エルマーたちはテロリストじゃないと思うんですけど。
そりゃハプスブルク皇家から見ればテロリストだけど、愛国者の青年貴族だよね。ヅカにおいては路線系若手の役どころで。
テロリストだから、黒い方向に暑苦しく燃えちゃってるんですか?
いや、それ違うから(多分)!!
どうか、誰か彼にその役作りは間違ってると教えてやってください。
あんまりの暴走ぷりにエルマーから目が離せません……。
それでも、ハンガリー三人組がみんなその方向なら「ああ、今回はそーゆー方向性なのね」と納得するんだが。
そうじゃないんですよ、不思議なことに。
三人組のNo.2、ほっくんシュテファン。
初日、緑野さんは「ほっくん美しくなってる」と褒めてました。
それに対して私はぬるい反応で賛同してくれないと思われてたみたいですが。賛同しないわけじゃないけど、なんか微妙な気分だったんですよ。
『熱帯夜話』で「この人もしかしたら暑苦しい骨太系かも。好みに育つかも」とひそかな期待を抱いたのに、あらら、何だか線が細くなって普通に美形になっちゃったわー、薄くなっちゃって残念、って。
かっこよくなったのは認めるけど、個人的にはちょっと残念だったんですね。
そのほっくんシュテファン、美形度が上がっております!!
金髪センターパーツ。線は細めに目は大きめに、って感じのメイク。
おまけに年取っても髭も薄いし美青年のまんまだぞ。いいのかそれ(笑)。
エルマーは黒髪でやや肌色も濃く、老けメイクも気合入れて髭もはっきりつけてるのに。
でも童顔だし、ルドルフを口説くときも青年の熱血なんだけどな(跪いて「殿下!」と手を差し伸べるその熱さよ)。
常に顔をゆがめ、派手に苛立ち悔しさに地面を叩き、溜めまくって熱く語るさららんエルマー。
常に端正、眉根を寄せても憂愁の美青年、語る言葉は「それでも一歩前進だ」、冷静沈着なほっくんシュテファン。
革命家チームって、こんなにキャラ立ってましたっけ?
私、生で観たエリザは宙だけで、星と花をビデオで見ただけなんですが、その乏しいエリザ体験では、エルマーをリーダーとした革命家若手三人組、それ以上の印象は無いんですけど。
さららんの暴走ぶりが目立つけど、ほっくんもそのさららんにあわせず我が道を行っているあたり、相当だと思います。
お互い、己の信ずる方向にキャラ立てして力いっぱい突っ走ってるのね。
ステキだ。楽しすぎだ革命家チーム(笑)。
つーか、絶対この二人、月エリザのエルマーとシュテファンって仲悪いと思うんだが。仲悪いというか、方向性が違いすぎて行動をともにしているのが不思議。
多分、彼らが同志でいられるのはツェップスのおかげだな。年長で理論家のツェップスにはエルマーもシュテファンも一目置いていて、彼の仲裁なら聞くんだわ。実際、ツェップスはエルマーに対してもシュテファンに対してもなだめるように落ち着かせるように相対しているシーンがあったしな。
しかしそれじゃツェップスも気苦労多そうだ。
こんな奴ら拾うんじゃなかったなー、でもなつかれちゃったもんなー、と引率の先生状態で。
今回下手前方席だったので、ハンガリー戴冠式ではずーっと花道のこの4人を見てました。みんな舞台中央を見てるのに、トートもシシィもフランツもセンターにいるのに、下手から目が離せなかったよ。(実はもずえさんも下手ウオッチ仲間だったらしい。握手!)
またこの人たち、恐らく殆どの客が見ていないだろうにもかかわらず、ずーっと熱く小芝居やってるんだよね。ツェップスとシュテファンは何やら議論しているし、エルマーは誰に話しかけられても黙ったまま、かつ今にもぶちきれそうな沸騰寸前の顔して、ついに戴冠式に乱入しようとするし。がんばれー、私が見てるぞ。
えーと、さっき「4人」って言いましたね。
そう、もう一人いるんだ。ジュラ=真野すがたくん。
いるんだが……存在感薄い。
同行の友人は「あらいたの、って感じ」と評しましたが、キャラ立ちまくりのエルマーとシュテファンの間でまさにいるだけ状態。
絶対みそっかすだろこのジュラ(笑)。二人が対立するたびにおろおろしてそう。
いや、それも含めて楽しいんだけどな、この4人組。
私に絵が描けたら、ツェップス+革命家チームで4コママンガを量産するのに、残念! そういうタイプの楽しさです(笑)。
そして暑苦しいタイプが好きな私は、特にさららんエルマーが楽しくてたまりません。「気合で生き返りそうな亡霊エルマー((C)もずえさん)」も捕獲しましたわよ。(プロローグは上手で遠かったけど最終答弁は下手だった)
と、思っていたら。
月バウの内容が発表になってました(実は今日は3/15)。
主役は孤児院出身の不良少年! そして挫折と悲哀と希望!
……空回りするチンピラなさららん!!(のたうち回っている)
み、見たい、すげー見たい。
もしかしたら、「すずみんでセレブ」並みのはまり役かもしれない……
そして、そうよね。ほっくんで続演なのよね。
同じ革命家チームなのにこれだけ対照的に作ってきた二人の競演。
なんかもう死ぬほど楽しみですよ。
うっかり初日に駆けつけちゃうかもしれません。
さららんと革命家チームの話でこれだけ書いてしまった。(だって楽しかったんだもん)
影ソロチェックして気づいたんですが、エリザって影コーラスメンバーが異常に豪華なんですね。下級生はモブで出ずっぱりで、役ついてる人の方が舞台に出ている時間が短いから。嘉月さんの名前が出てくる率の高いこと高いこと。いっそコーラス室の風景を特典映像につけてほしいくらいだ。
そしたらマイク握り締めて熱唱するさららんが見られるかもしれないし!(結局そこか!)
***
緑野さん、そのマンガ憶えてます。
うん、私も微妙な感想を持ちました。主人公不幸だよなー、これでいいのかって。
しかし、ラストの笑顔で、この悪魔くんは実はヒロインのこと気に入ってるんだろーなー(愛と呼べるかどうかは知らんが)、んじゃいつかハッピーエンドがくるかもしれんなー、と思って妙に納得した記憶が。「独特の、ほのぼのとしたゆるい世界だから」ね。
懐かしいなぁ。
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