それでも彼は軽やかに。(『それでも船は行く』)
2005年3月1日 宝塚作品感想は後日、と言いましたが、頭冷えてきたので(本当か?)。
最前列で楽しんで見つつ、この芝居をエンターテイメントとして成り立たせてるって、難しいんだろうなあ、と思った。
演じる人の力がとても必要な気がする。
なので、出演者みんな大好きな私は楽しいけど、そうでない人が見たらどうなんだろう、と疑問、いや不安に思いました。
なにしろ、このお芝居は台詞の洪水なので。
しかも、ストーリーと直接関係ない、自己韜晦的な台詞が多い。つーか多すぎる。まるで突っ込み過多の私の日記みたいだ(すみません言い過ぎましたごめんなさい)。
だから情報量過多でストーリーを追うのが大変だった。途中から慣れたけど、最初は目が回りました。
いや、私が馬鹿なせいかもしれないけど(半笑)。
この台詞の洪水は、よっぽど上手くて表現に緩急をつけられないと、演技として役として成立させるのが難しいと思う。
ストーリーや感情を表現するのに適切な量の台詞であれば、素直に演じればその役の人柄とか、考えていることは伝わる。
でも、これだけ大量にあると、溢れる言葉に埋没して訳がわからなくなる。
何処が大事なのか。どれが本心でどれが嘘か、どれが本気でどれが冗談か、本当に言いたいことは何なのか。客席に伝わるように言わないと、客も言葉の洪水に溺れて物語を見失う。
勿論、そういう難しい部分は主に専科の立さんと上級生のきんさんに割り振られているのだけれど。この二人の場面は冒頭からえらいこっちゃ、と思いました(苦笑)。
それに負けないほど喋らされているのが、ジョニー=すずみん。
やっぱり、主役だからね。
でも彼は、そんなことはものともせず(いや多少はしていたかもしれないが)楽しそうに主役してました。
台詞の洪水の中、軽やかに舵を切って物語を進めていく。
まさに「それでも船は行く」。
正直、ぎんがみちゃんとせあらちゃんは大変そうでした。
それでもせあらちゃんはヒロインパワーで押し切っていたけれど。ルックスも雰囲気もヒロイン向きの娘役ちゃんでした。かわいい。
ぎんがみちゃんは役割上、すずみんと掛け合いをせねばならず、仙堂さんをリードせねばならず、大変。がんばれー、と見守っちゃいましたよ。
配役発表のとき、仙堂さんヒロインじゃないの?と驚いたけど、納得しました。主要カップル二組のうち一組が下級生同士だったら、二人きりの場面が空回って手に汗握ることになったかもしれない。
しかし、それでもジョニーとスーザンが仲違いする場面は理解できなかったんだけども。一体なんでいきなりそんなケンカになるのー?って。
前後のつながりとか事前情報を手がかりに、想像力と納得力で勝手に補いましたけど。
いや、事前情報って言うのは公式HPのあらすじとか、歌劇の対談とかなんですが。大まかな遊び人と完全主義の頑固者の性格の不一致、って書いてあったよな、そう言いたいんだろうな。で、喧嘩別れしたけどやっぱり好き、って話にしたかったんだろうな。
でも、どうみてもこの二人似た者同士だから!
ジョニーは遊び人に見えないし、スーザンは完全主義に見えない。
上流階級、容姿端麗、プライド高い二人が、それゆえ意地を張って素直になれない、でもやっぱりお似合い、って話に見えました。
いや、それでいいんだけど。役者にはまってるから。
でも何故婚約解消するほどのケンカになったかは、できればもっとわかるような脚本にして欲しかったわ。
それを言うなら、マイクとジュリアもかな。お互い代役デートの惹かれあい、もうちょっと描いてくれてもいいような気はした。
ミュージカルらしいシーンはふんだんに盛り込まれていて、楽しかったです。いや、ストーリーからするとある意味無駄に多くて長い気もするんだが(笑)、楽しいから良し。
文句ばっかり言ってますが、でも、見ていて楽しかったです。
贔屓が出ていれば楽しいなら、それは一定レベルを満たしているのではないかと。去年は贔屓が出ててもつらい作品に通いましたもんね(暴言)。
と言いつつ、1幕終わった時点で「予想どおり!(色々な意味で)」と大笑いしていたのも事実ですが。予想の範疇と言うか予想よりは良かったと言うか(あ、また暴言)。
まあ欲を言えば、今回のバウは生徒育成の場らしいので、ラブシーンのお勉強もさせてもらえたら良かったのになーと(笑)。キスシーンとか、もうちょっとラブラブな場面も見たかったわ。
……って、ファンの皆様には顰蹙ですか?
***
私信と言うか。
緑野さん、さららんと恵斗くんの漫才って!!(笑)
元ネタわからないけどすげー楽しいんですけど。今二人ともマイブームですから(笑)。
とは言え、同じ舞台に立ってくれないとこれ以上何も思いつかず手も足も出ませんが。これがジェンヌ萌えじゃなくて作品萌え役萌えってことなのか(いやそれも何か違う気が)。
月エリザも見に行きたいんですけどね。初日見たさららんのエルマーはとても好みだったので、より暑苦しくなっているかと思うと楽しみで楽しみで。もずえさんのご覧になった「気合で生き返りそうなエルマー」見たいわ。
でも何気に休日ってチケット難ですよね……。
最前列で楽しんで見つつ、この芝居をエンターテイメントとして成り立たせてるって、難しいんだろうなあ、と思った。
演じる人の力がとても必要な気がする。
なので、出演者みんな大好きな私は楽しいけど、そうでない人が見たらどうなんだろう、と疑問、いや不安に思いました。
なにしろ、このお芝居は台詞の洪水なので。
しかも、ストーリーと直接関係ない、自己韜晦的な台詞が多い。つーか多すぎる。まるで突っ込み過多の私の日記みたいだ(すみません言い過ぎましたごめんなさい)。
だから情報量過多でストーリーを追うのが大変だった。途中から慣れたけど、最初は目が回りました。
いや、私が馬鹿なせいかもしれないけど(半笑)。
この台詞の洪水は、よっぽど上手くて表現に緩急をつけられないと、演技として役として成立させるのが難しいと思う。
ストーリーや感情を表現するのに適切な量の台詞であれば、素直に演じればその役の人柄とか、考えていることは伝わる。
でも、これだけ大量にあると、溢れる言葉に埋没して訳がわからなくなる。
何処が大事なのか。どれが本心でどれが嘘か、どれが本気でどれが冗談か、本当に言いたいことは何なのか。客席に伝わるように言わないと、客も言葉の洪水に溺れて物語を見失う。
勿論、そういう難しい部分は主に専科の立さんと上級生のきんさんに割り振られているのだけれど。この二人の場面は冒頭からえらいこっちゃ、と思いました(苦笑)。
それに負けないほど喋らされているのが、ジョニー=すずみん。
やっぱり、主役だからね。
でも彼は、そんなことはものともせず(いや多少はしていたかもしれないが)楽しそうに主役してました。
台詞の洪水の中、軽やかに舵を切って物語を進めていく。
まさに「それでも船は行く」。
正直、ぎんがみちゃんとせあらちゃんは大変そうでした。
それでもせあらちゃんはヒロインパワーで押し切っていたけれど。ルックスも雰囲気もヒロイン向きの娘役ちゃんでした。かわいい。
ぎんがみちゃんは役割上、すずみんと掛け合いをせねばならず、仙堂さんをリードせねばならず、大変。がんばれー、と見守っちゃいましたよ。
配役発表のとき、仙堂さんヒロインじゃないの?と驚いたけど、納得しました。主要カップル二組のうち一組が下級生同士だったら、二人きりの場面が空回って手に汗握ることになったかもしれない。
しかし、それでもジョニーとスーザンが仲違いする場面は理解できなかったんだけども。一体なんでいきなりそんなケンカになるのー?って。
前後のつながりとか事前情報を手がかりに、想像力と納得力で勝手に補いましたけど。
いや、事前情報って言うのは公式HPのあらすじとか、歌劇の対談とかなんですが。大まかな遊び人と完全主義の頑固者の性格の不一致、って書いてあったよな、そう言いたいんだろうな。で、喧嘩別れしたけどやっぱり好き、って話にしたかったんだろうな。
でも、どうみてもこの二人似た者同士だから!
ジョニーは遊び人に見えないし、スーザンは完全主義に見えない。
上流階級、容姿端麗、プライド高い二人が、それゆえ意地を張って素直になれない、でもやっぱりお似合い、って話に見えました。
いや、それでいいんだけど。役者にはまってるから。
でも何故婚約解消するほどのケンカになったかは、できればもっとわかるような脚本にして欲しかったわ。
それを言うなら、マイクとジュリアもかな。お互い代役デートの惹かれあい、もうちょっと描いてくれてもいいような気はした。
ミュージカルらしいシーンはふんだんに盛り込まれていて、楽しかったです。いや、ストーリーからするとある意味無駄に多くて長い気もするんだが(笑)、楽しいから良し。
文句ばっかり言ってますが、でも、見ていて楽しかったです。
贔屓が出ていれば楽しいなら、それは一定レベルを満たしているのではないかと。去年は贔屓が出ててもつらい作品に通いましたもんね(暴言)。
と言いつつ、1幕終わった時点で「予想どおり!(色々な意味で)」と大笑いしていたのも事実ですが。予想の範疇と言うか予想よりは良かったと言うか(あ、また暴言)。
まあ欲を言えば、今回のバウは生徒育成の場らしいので、ラブシーンのお勉強もさせてもらえたら良かったのになーと(笑)。キスシーンとか、もうちょっとラブラブな場面も見たかったわ。
……って、ファンの皆様には顰蹙ですか?
***
私信と言うか。
緑野さん、さららんと恵斗くんの漫才って!!(笑)
元ネタわからないけどすげー楽しいんですけど。今二人ともマイブームですから(笑)。
とは言え、同じ舞台に立ってくれないとこれ以上何も思いつかず手も足も出ませんが。これがジェンヌ萌えじゃなくて作品萌え役萌えってことなのか(いやそれも何か違う気が)。
月エリザも見に行きたいんですけどね。初日見たさららんのエルマーはとても好みだったので、より暑苦しくなっているかと思うと楽しみで楽しみで。もずえさんのご覧になった「気合で生き返りそうなエルマー」見たいわ。
でも何気に休日ってチケット難ですよね……。
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