来た甲斐ありました。(星組中日劇場公演『王家に捧ぐ歌』)
2005年2月5日 宝塚「久しぶりのセンターパーツ!」
「白い衣裳!」
「さわやか好青年ですよねー!」
「恋する笑顔ですよ!」
2/5,6遠征がMy初日。1回はこれを読んでいる方にチケットを譲っていただきまして、5日昼公演の後お茶しました。
この方もワタさんファンで、冒頭の会話。
ラダメスかっこいいよなー。長安の後だから余計に(まだ長安言うか)。
派手な衣装が似合って、スターブーツで跪くと脚の長さが映えること映えること(笑)。
最後も、ワタさんが大きな羽背負って笑顔で階段下りてくるのを見ると元気になります。名古屋まで来た甲斐ありました。ほくほく。
アムネリス@檀ちゃんは相変わらず目がつぶれるほどお美しいし。
ワタ檀的には結ばれなくて残念な演目ですが、フィナーレのデュエットダンスが美しくもラブラブなのでそれを楽しみに。
アイーダ@とうこさんはすげー可愛いし。
女官たちにいじめられる場面、誰よりも可憐な娘役なんですけど!
なんか、記憶より更に女の子らしいです。ラダメスに対する甘えた喋り方なんて、めちゃくちゃ可愛くてもうどうしようかと。ちょっと前まで安禄山だった人とはとても思えません。
パパたち、専科のお二人は相変わらずの存在感だし。うさんくささも含めて。
中日、人数は少ないしその他の配役も変わってるし不安だったんですが、とりあえずこの5人がいれば成立する演目なのかなと。
さて。
ここで白状しますが、私は『王家』初演を2回しか観てません。ムラで1回、東宝で1回。当時は今ほどヅカファンでなかったので。
出演者の判別もついてませんでした。とうこさん見たのは初めてだったし。ケペルとメレルカの区別はできてなかったし、エチオピア家臣団も台詞で説明されている情報しか。ウバルドは認識したけど「なるほどこうやって役を増やしたんだ。オペラは少ないからなー」としか思っていなかった記憶が。
DVDも、中日直前に1回見ただけ。生で見た印象を大事にしたくて。さんざん通ってればDVDを見て記憶を再現できるけど、2回じゃ引きずられるから。
でも今回DVD見て、サトリちゃんがこれでしぃちゃんファンになったのがわかったし、メールくれた某さん@すずみんファン(試験頑張って下さい)がこれでファンになるのも納得しました。
と、言い訳した上で役替りの話。
私にとって予想以上に楽しかったのが、ケペルとメレルカでした。
私的に最注目の配役がケペル@嶺くんだった訳ですが(配役発表時の日記で失礼にも太字で大笑いした記憶あり)、いざ見てみると。
かっこいいじゃないですかー!!!
なんたってスタイルがいい。小顔で長身で、あの衣裳が似合う似合う。でかい被り物も全然問題なし。顔だって二枚目だよ。
そういう意味ではメレルカ@みらんくんが、頭身の点で隣に並ぶとちょっと割を食う感じだったかな。こちらもかっこいいんだけど。
キャラ立ても、ケペルが落ちついた兄貴肌でクールで冷静、メレルカが熱血で感情が素直に表に出る弟分タイプ、とちゃんと違いが見えたし。(ラダメスが近藤ならケペルが土方でメレルカが沖田くらいの差?←何だその比喩)
この二人はもともとはっきりした性格が設定されていない役で、演者のキャラを活かす方向でいいんだなと。
最初このケペルはクールで落ちついたキャラに見えた訳ですが。
でも、エチオピアとの戦闘場面では、もしかして戦場ではイッちゃうタイプなのかなと。殺戮シーン、結構邪悪に楽しそうだ。
で、ラダメスのエチオピア解放の願いをファラオが聞き入れるところでは、あれ?壊れた?と。自分の予想しない事態に呆然として、壊れたように見えた。
この時点で「普段はクールで冷静、戦場ではバーサーカータイプ、自分の常識外の事態には適応できない人」と心の中でメモ。
ちなみに、メレルカは終始一貫、若く熱血で明朗で有能な戦士(ちょっとやんちゃ)、に見えました。戦場も、それ以外の場面も。父の命乞いで取りすがるアイーダを突き放すときの冷笑には震えましたが。
ラダメスの願いにも、普通に憤っているように見えた。
この差が、メレルカはケペルの望みが理解できず怒っているのに対し、ケペルはその真意を理解してしまったので愕然としている、ようにも見えました(あ、また深読み癖が)。
で、最後の最後、ラダメス処刑の場面。(その前の「何故だ!」を飛ばしているのは、こっちの方が印象が強いからです)
ケペル壊れてるよ!
いや、壊れてるのはいいけど、壊れすぎ。口はへの字だし、顔も歪みすぎ。ヘタれて壊れて泣いてた良房様(花のいそぎ)と一緒だよ。
……そうか。
この人、感情が激した芝居をすると、こういう顔になっちゃうんだ。
隣のみらんくんはちゃんと二枚目の範疇で怒りや嘆きを表現しているのに。
勿体無い。
せっかくスタイルは完璧なのに。普通の顔してればちゃんと二枚目なのに。
いや、余計なお世話かもしれませんけどね。これはこれで貴重な個性だから。
でも、せっかく二枚目ぶりを発揮できる役なんだから、やっぱり勿体無いかな。
面白いなあ、嶺恵斗くん。ますます好きになっちゃいましたよ(笑)。
しつこいようですが、みらんくんは、終始ちゃんと二枚目若手男役、でした(笑)。
被り物はちょっとつらいですが、地髪のさらさら茶髪の時はほんっと、かっこいい。美形でちょっと愛嬌があって、素敵です。
意外だったのは、ちゃんと「ラダメスの友人」に見えたこと。
平和ボケを嘆くシーン、友人同士が軽口を叩いてるように見えた。今回は本当に「孤独」なラダメスが見られるかもしれないと思っていたのですが、そうでもなかったです。まあワタさんも若い役は若返るからな。(例:『永遠の祈り』ジェラール)
ここ引っ込むときのケペルとメレルカ、楽しそうでよいです。
あと、美味しいのは変更された凱旋シーン。
みらんくん、真っ暗な舞台の中央でピンスポ当たってポーズ決めて登場ですよ! センターで踊ってますよ!
ケペル・メレルカ中心の兵士総踊りに途中からラダメスが加わって、かっこいいー。
この二人のファンなら通うべき公演でしょう。
対して、エチオピア側は意外と目立たなかったかな。
ウバルドは、まとぶんがやったらこうなるだろう、と予想した範疇でした。かっこよかったし上手かったけど、予想の範囲内と言うか。
勿論かっこよかったですけどね。亡国の王子。アイーダよりも、父アモナスロとの関係の方が強く見えた。
カマンテとサウフェは、初演の役作りを踏襲しようとして苦労している感じ。
ゆかりくんは、黒塗りもまた鋭い美しさ。基本的には、初演のまとぶん同様攻撃的にやろうとしてるんだと思うけど、一本調子な感じでちょっとよくわからなかった。
しゅんくんも苦戦してる? 私の勝手な認識ですが、彼は可愛い顔がまず目に付くけれど、演技の方向性は骨太なんじゃないかと。それが「優しかったお前」と言われるサウフェをやることで、うまくキャラ立てができていないような気がしました。
よく見ると、凱旋の後の場面とか色々やってそうなんですけどね。3人の場面でもうちょっとキャラが立ってくるといいなあ。
楽までには変わってくるかな。楽しみに待ちます。
と、言いつつ。
実はエジプト側も初演を踏襲したつもりで、それぞれの持ち味で変わって見えただけかも?
特にケペル(笑)。3回観る間にも壊れっぷりがどんどんすごくなってます。こっちは逆に楽までにどこまで行くのか不安だ。
他の出演者は翌日に。
「白い衣裳!」
「さわやか好青年ですよねー!」
「恋する笑顔ですよ!」
2/5,6遠征がMy初日。1回はこれを読んでいる方にチケットを譲っていただきまして、5日昼公演の後お茶しました。
この方もワタさんファンで、冒頭の会話。
ラダメスかっこいいよなー。長安の後だから余計に(まだ長安言うか)。
派手な衣装が似合って、スターブーツで跪くと脚の長さが映えること映えること(笑)。
最後も、ワタさんが大きな羽背負って笑顔で階段下りてくるのを見ると元気になります。名古屋まで来た甲斐ありました。ほくほく。
アムネリス@檀ちゃんは相変わらず目がつぶれるほどお美しいし。
ワタ檀的には結ばれなくて残念な演目ですが、フィナーレのデュエットダンスが美しくもラブラブなのでそれを楽しみに。
アイーダ@とうこさんはすげー可愛いし。
女官たちにいじめられる場面、誰よりも可憐な娘役なんですけど!
なんか、記憶より更に女の子らしいです。ラダメスに対する甘えた喋り方なんて、めちゃくちゃ可愛くてもうどうしようかと。ちょっと前まで安禄山だった人とはとても思えません。
パパたち、専科のお二人は相変わらずの存在感だし。うさんくささも含めて。
中日、人数は少ないしその他の配役も変わってるし不安だったんですが、とりあえずこの5人がいれば成立する演目なのかなと。
さて。
ここで白状しますが、私は『王家』初演を2回しか観てません。ムラで1回、東宝で1回。当時は今ほどヅカファンでなかったので。
出演者の判別もついてませんでした。とうこさん見たのは初めてだったし。ケペルとメレルカの区別はできてなかったし、エチオピア家臣団も台詞で説明されている情報しか。ウバルドは認識したけど「なるほどこうやって役を増やしたんだ。オペラは少ないからなー」としか思っていなかった記憶が。
DVDも、中日直前に1回見ただけ。生で見た印象を大事にしたくて。さんざん通ってればDVDを見て記憶を再現できるけど、2回じゃ引きずられるから。
でも今回DVD見て、サトリちゃんがこれでしぃちゃんファンになったのがわかったし、メールくれた某さん@すずみんファン(試験頑張って下さい)がこれでファンになるのも納得しました。
と、言い訳した上で役替りの話。
私にとって予想以上に楽しかったのが、ケペルとメレルカでした。
私的に最注目の配役がケペル@嶺くんだった訳ですが(配役発表時の日記で失礼にも太字で大笑いした記憶あり)、いざ見てみると。
かっこいいじゃないですかー!!!
なんたってスタイルがいい。小顔で長身で、あの衣裳が似合う似合う。でかい被り物も全然問題なし。顔だって二枚目だよ。
そういう意味ではメレルカ@みらんくんが、頭身の点で隣に並ぶとちょっと割を食う感じだったかな。こちらもかっこいいんだけど。
キャラ立ても、ケペルが落ちついた兄貴肌でクールで冷静、メレルカが熱血で感情が素直に表に出る弟分タイプ、とちゃんと違いが見えたし。(ラダメスが近藤ならケペルが土方でメレルカが沖田くらいの差?←何だその比喩)
この二人はもともとはっきりした性格が設定されていない役で、演者のキャラを活かす方向でいいんだなと。
最初このケペルはクールで落ちついたキャラに見えた訳ですが。
でも、エチオピアとの戦闘場面では、もしかして戦場ではイッちゃうタイプなのかなと。殺戮シーン、結構邪悪に楽しそうだ。
で、ラダメスのエチオピア解放の願いをファラオが聞き入れるところでは、あれ?壊れた?と。自分の予想しない事態に呆然として、壊れたように見えた。
この時点で「普段はクールで冷静、戦場ではバーサーカータイプ、自分の常識外の事態には適応できない人」と心の中でメモ。
ちなみに、メレルカは終始一貫、若く熱血で明朗で有能な戦士(ちょっとやんちゃ)、に見えました。戦場も、それ以外の場面も。父の命乞いで取りすがるアイーダを突き放すときの冷笑には震えましたが。
ラダメスの願いにも、普通に憤っているように見えた。
この差が、メレルカはケペルの望みが理解できず怒っているのに対し、ケペルはその真意を理解してしまったので愕然としている、ようにも見えました(あ、また深読み癖が)。
で、最後の最後、ラダメス処刑の場面。(その前の「何故だ!」を飛ばしているのは、こっちの方が印象が強いからです)
ケペル壊れてるよ!
いや、壊れてるのはいいけど、壊れすぎ。口はへの字だし、顔も歪みすぎ。ヘタれて壊れて泣いてた良房様(花のいそぎ)と一緒だよ。
……そうか。
この人、感情が激した芝居をすると、こういう顔になっちゃうんだ。
隣のみらんくんはちゃんと二枚目の範疇で怒りや嘆きを表現しているのに。
勿体無い。
せっかくスタイルは完璧なのに。普通の顔してればちゃんと二枚目なのに。
いや、余計なお世話かもしれませんけどね。これはこれで貴重な個性だから。
でも、せっかく二枚目ぶりを発揮できる役なんだから、やっぱり勿体無いかな。
面白いなあ、嶺恵斗くん。ますます好きになっちゃいましたよ(笑)。
しつこいようですが、みらんくんは、終始ちゃんと二枚目若手男役、でした(笑)。
被り物はちょっとつらいですが、地髪のさらさら茶髪の時はほんっと、かっこいい。美形でちょっと愛嬌があって、素敵です。
意外だったのは、ちゃんと「ラダメスの友人」に見えたこと。
平和ボケを嘆くシーン、友人同士が軽口を叩いてるように見えた。今回は本当に「孤独」なラダメスが見られるかもしれないと思っていたのですが、そうでもなかったです。まあワタさんも若い役は若返るからな。(例:『永遠の祈り』ジェラール)
ここ引っ込むときのケペルとメレルカ、楽しそうでよいです。
あと、美味しいのは変更された凱旋シーン。
みらんくん、真っ暗な舞台の中央でピンスポ当たってポーズ決めて登場ですよ! センターで踊ってますよ!
ケペル・メレルカ中心の兵士総踊りに途中からラダメスが加わって、かっこいいー。
この二人のファンなら通うべき公演でしょう。
対して、エチオピア側は意外と目立たなかったかな。
ウバルドは、まとぶんがやったらこうなるだろう、と予想した範疇でした。かっこよかったし上手かったけど、予想の範囲内と言うか。
勿論かっこよかったですけどね。亡国の王子。アイーダよりも、父アモナスロとの関係の方が強く見えた。
カマンテとサウフェは、初演の役作りを踏襲しようとして苦労している感じ。
ゆかりくんは、黒塗りもまた鋭い美しさ。基本的には、初演のまとぶん同様攻撃的にやろうとしてるんだと思うけど、一本調子な感じでちょっとよくわからなかった。
しゅんくんも苦戦してる? 私の勝手な認識ですが、彼は可愛い顔がまず目に付くけれど、演技の方向性は骨太なんじゃないかと。それが「優しかったお前」と言われるサウフェをやることで、うまくキャラ立てができていないような気がしました。
よく見ると、凱旋の後の場面とか色々やってそうなんですけどね。3人の場面でもうちょっとキャラが立ってくるといいなあ。
楽までには変わってくるかな。楽しみに待ちます。
と、言いつつ。
実はエジプト側も初演を踏襲したつもりで、それぞれの持ち味で変わって見えただけかも?
特にケペル(笑)。3回観る間にも壊れっぷりがどんどんすごくなってます。こっちは逆に楽までにどこまで行くのか不安だ。
他の出演者は翌日に。
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