と言う訳で、ウクレレの話。
昨日も書いたって? あれはしぃちゃん語りじゃないですか。今日はウクレレの話です。(違うのかそれ)(違います)

我ながら書き出すと暴走してるなあ。あとで我に返ってこの辺ごっそり削除、とかありうるかなあ(笑)。
何しろホテルドリーズの認定によると私はアルコール抜きで酔っぱらいなヒトだそうだから(開き直ったよこいつ)。

で、ウクレレ。
このキャラを好きになるであろうことは、見る前からわかっていた。

最初「男みたいな女の子で、周りから女だと思われてない役」と聞いていて。
月刊ミュージカルの対談で「秘密がある」と言うのを見て、あ、女だってことを隠している役なんだ? と思った。

昨日分にも書いたけど、その設定、すげーツボなんです。

男装の麗人、じゃなくて。小汚い悪ガキ、実は女の子、と言う設定。
伊達や酔狂じゃなくて、何らかの必然性があってそうしている。内在的な理由でも、働くためとか治安が悪いからとかの環境的な理由でも。
不良少年グループの一員ってことは、どうやらそうらしいじゃないですか。

あと、何らかの葛藤があると更にツボ。
そういう設定なのに『風よ、万里を翔けよ(田中芳樹)』にはまらなかったのは、あまり葛藤が感じられなかったからだな。
どんな理由であれ、女の子が男として生きてるってことはどこかで無理してる訳で。無理してるってことは、無理する理由があるってことと実際に無理してるってことで、何らかの葛藤があってしかるべきで。

と、思っていたら、スカステ稽古場映像情報が。
「女なんてうんざりだ」ってそういうことなんですか!?

……なんなんですかそのキャラ、その設定。
私のためなんですかっ!?(錯乱)(いや違うから!)

ツボ直撃通り越して、ぐさぐさ刺されました。
狼狽のあまり精神的に内向きスパイラルに入って微妙に鬱状態になりました(変な人)。

あと、あまりに設定が好みすぎて、いい加減な描かれ方してたら逆ギレしそうな気がしたので、見るのが恐くなった、と言うのもあり。

と言う訳で挙動不審やたらと妙なテンションで臨んだ初日。

結果。
予想をはるかに超えてました。

キツくて無愛想で荒々しくて。何かと言うと人やモノに蹴り入れてみたり。
でも、時折見せる、孤独な瞳。
斜に構えて、人一倍いきがって、突っ張って。

「男に混じって男として振舞っている女の子」としての舞台上でのリアリティ。
いや、フィクションではあるけど現実にはなかなかありえんだろう、って設定ですよね。私も漫画やアニメでしかお目にかかれると思ってませんでしたよ。
小汚いガキ、よく見るときつい顔立ちの美少年、実は女の子、と言われて「はいそうですか」と納得のビジュアル、声。

しかも更に、ミューとの関係性がストライクゾーンど真ん中でした。

「ミューを見てるといらいらするんだ」「何もできないくせに」と突き放しつつ、でも、傷つけた、とわかると気になってこっそり様子を伺って。
それに対し、ミューはいつも誰のことも憎んだり恨んだりせず、全てを許して。でもただ悲しそうな顔をして。
強気で他人に頼らず、でも実は脆い部分を抱えていて攻撃的になることで自分を支えている人間と、一見弱くてはかなげで、でも実はやさしさと清らかさという力を持つ人間、の関係性は、ツボです。
邪険にしつつも大切、突き放しつつも守りたい、と言うのが。で、結局支えられているのは一見強い方、と言うのが。
……いや、そんなことはっきり書かれているかって言うと、またちょっと夢見すぎかもしれないんですが(苦笑)。

最後、ウクレレがミューの肩を抱いて去っていくところ。すごい身長差でミューを抱えるように背をかがめているウクレレ、しかもだだ泣きしているのはウクレレの方、っていうのがもう、どうしていいやら(笑←いや笑わんでも。それに別にどうもせんでも)。

……なんなんですかこのキャラ、この設定。
私のためなんですかっ!?(だから違うから!)

まあ、そういう私の趣味を抜きにしても、すごいいい子なんだけど。
「ウクレレの物語」のクライマックスは、最後の試合の前、タックがウクレレだけを引き止めて二人だけで話す場面なんだろう。
タックも、ウクレレのことが心配だったんだね。どこか張りつめて、無理した生き方をしているこの子のことが。
ウクレレも、仲間たちには言えない部分を、タックには見せることができて。

タックがおどけて、くまのぬいぐるみ持って「ウクレレはいい女だなあ」って言って、そのくまを渡すところがいいシーンなのは、語るだけ野暮ですが。
泣くなよもう。(誰が?)(私がか(^^;)

……厳密に言うと「そんな言葉遣いやめろ」って言うのはちょっと私的にナシなんだけども。それはべつにいいじゃん、って。
ま、ウクレレの生き方の象徴としてそれを指摘するのは、アリなのはわかるけど。(結局どっちなんだ)

この子にはこれから幸せになって欲しい、と心から思う。
いや、ウクレレだけじゃなくて、チームのみんなも。
タックの言うとおり「いじらしいほど未来を求めている」。
この子たちみんないい子で、みんな大好き。夢が叶うといいね、と心から願う。
もちろんミューも。
そして、タックも。物語が終った後、どこかで幸せでいてくれますように。
みんなみんな、幸せであれと、心から祈る。
きっと、大丈夫だよね。
だって、天使が見守っているから、ずっと。


話を戻して。
えーと、つまり結論は。
好きな役者が、好きな作品の、好きな役をやっているって楽しいなあと言うことなんですけどね(笑)。

多分、タカラヅカの人を使う、って決めたからこういうキャラになったんだろうなあ。(で「タカラヅカの人」なら誰でもでなくて、立樹さんだからこういうキャラになった、と言う気もする)だとしたらやっぱりこのめぐりあわせに感謝だなあ。
十数年来の私のイメージを具現化してくれて。

だからサトリちゃんが聞いたという「ウクレレが女だって実はみんな知ってる」ってのは私的にはナシです。薄々気づいてる奴もいると思うけど、全員っていうのは絶対ナシ。
だってそんなのつまんないじゃーん。それじゃお姫さま状態で。
と言う訳で私は聞かなかったことにします(笑)。

私信。
サトリちゃん「やれたらやります」私も観たいです。一緒に行こー。

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