恋物語(宙組大劇場公演『ホテル・ステラマリス』)
2005年1月18日 宝塚『ホテル・ステラマリス』感想の続き。
恋愛ものとしては、かなり好みです。
もつれない、さらりとした、微妙な感情の機微を味わうラブストーリー。
これはヒロインであるステーシー@花ちゃんの力が大きいかと。
控えめだが有能なコンシェルジェで、オーナーの令嬢。ホテルとそれを取り巻く海や丘、家族同然の従業員、全てを愛している女の子。
ホテルの売却が決まって、平静を装って話していたのに、耐え切れず突然倒れて、泣き崩れてウィリアムに抱きつくところの、説得力。
すごいなあ、うまいよなあと素直に敬服。余計なことは言わなくても、演技力と存在感でステーシーに感情移入できる。
そしてウィリアムの婚約者、アリソン@かなみちゃんも上手い。特にラスト、ステラマリスを去るところ。淡々と、しかし相手の心を何度も何度も確かめずにはいられない女心。ウィリアムを愛しているけれど、ステーシーの頬にキスをして黙って立ち去る矜持。いい女です。
この二人がいいんで、その間にいるウィリアムにも説得力が。
アリソンとの関係は台詞だけを正直に受け取ると熱々なんだろうけど、そうは見えなかった。どこか嘘くさい。
アリソンとの場面は回想シーンとして途中に挿入されているので、観客はその前に既にステーシーに惹かれはじめているウィリアムを見ているからだと思う。
いっそ「派手な買収劇を繰り返す仕事と社長令嬢アリソンとの恋」を浮ついた世界として描き、「ステラマリスの人間味溢れる人たちとステーシーとの恋」を本来生きるべき人間らしい世界として描けば。
そしてその二つの世界の間で変わっていく男としてウィリアムを描けば、わかりやすくなったと思うけれど。
でもそうしなかったぬるさが、実は私は好きだったりするので、これでいいかと。
ただ、気持ちが変わっただけ。それ以上でもそれ以下でもない。
副支配人アレン@水くんはいいキャラでした。二枚目だけど、暑苦しい熱血漢。ええ、好みですとも(笑)。
ワークシェアリングで盛り上がる銀橋で「私は海の男、ついてきてよお願い」と歌う場面、大好きだ(そう「場面」としては大好きなんだよ……)。
しかし、ムジャヒド、ベニート、そして今回のアレン、みんな同じ系統のキャラだよね。
いや二枚目度は徐々に上がってますが。
でも、さすがに1年で3回続けて同じキャラは、ちょっとどうかと……もったいないじゃん。
ステーシーとの会話はいい場面でした。幼馴染ゆえの理解と諦め。「相当な温度差があることもわかっている」って……。
タニちゃんの役、ガイ・プレスコットは妙な男でした。
でもこーゆー本気かギャグかわからないキャラは似合うぞ。どこか作り物めいたスタイルの良さと美貌が妙な効果を生んでいると見た。私は楽しみました。
特に社長の自殺騒動でみんながロビーで慌てふためいているとき、何気にソファの上に立ってポーズをつけてるところがツボ(笑)。
ファンなら面白い、と言うかクスッと笑えるようなネタがいくつかあったかな。
組長副組長のキャラ立てがまんまだとか。
なぜ変わらなければいけないの、と言うステーシーに、生きているから、と答えるアレンとか。別れ際アリソンに、お会いできて光栄でした、と言うアレンとか。組替えを意識したり。
(じゃあ「私はいつまでもここにいるわ、ステラマリスがある限り」って……)
……と言う訳で、トータルでは楽しんだ、のかな。
文句をつけつつ、実は自分、正塚作品って好きなのかも、と思ってしまったりもしてました。何と言うか、感覚的に。色合いとか空気とかが。
ところで。前回決めた課題は達成しましたー。
珠洲さん七帆くんチェックに成功(成功って)。
つーか、二人とも「ステラマリスさよならパーティ」の私服は何事!?
赤い革ジャンにレザーパンツって。真っ赤なアロハって。君たち一体。
……かわいいじゃん(笑)。
恋愛ものとしては、かなり好みです。
もつれない、さらりとした、微妙な感情の機微を味わうラブストーリー。
これはヒロインであるステーシー@花ちゃんの力が大きいかと。
控えめだが有能なコンシェルジェで、オーナーの令嬢。ホテルとそれを取り巻く海や丘、家族同然の従業員、全てを愛している女の子。
ホテルの売却が決まって、平静を装って話していたのに、耐え切れず突然倒れて、泣き崩れてウィリアムに抱きつくところの、説得力。
すごいなあ、うまいよなあと素直に敬服。余計なことは言わなくても、演技力と存在感でステーシーに感情移入できる。
そしてウィリアムの婚約者、アリソン@かなみちゃんも上手い。特にラスト、ステラマリスを去るところ。淡々と、しかし相手の心を何度も何度も確かめずにはいられない女心。ウィリアムを愛しているけれど、ステーシーの頬にキスをして黙って立ち去る矜持。いい女です。
この二人がいいんで、その間にいるウィリアムにも説得力が。
アリソンとの関係は台詞だけを正直に受け取ると熱々なんだろうけど、そうは見えなかった。どこか嘘くさい。
アリソンとの場面は回想シーンとして途中に挿入されているので、観客はその前に既にステーシーに惹かれはじめているウィリアムを見ているからだと思う。
いっそ「派手な買収劇を繰り返す仕事と社長令嬢アリソンとの恋」を浮ついた世界として描き、「ステラマリスの人間味溢れる人たちとステーシーとの恋」を本来生きるべき人間らしい世界として描けば。
そしてその二つの世界の間で変わっていく男としてウィリアムを描けば、わかりやすくなったと思うけれど。
でもそうしなかったぬるさが、実は私は好きだったりするので、これでいいかと。
ただ、気持ちが変わっただけ。それ以上でもそれ以下でもない。
副支配人アレン@水くんはいいキャラでした。二枚目だけど、暑苦しい熱血漢。ええ、好みですとも(笑)。
ワークシェアリングで盛り上がる銀橋で「私は海の男、ついてきてよお願い」と歌う場面、大好きだ(そう「場面」としては大好きなんだよ……)。
しかし、ムジャヒド、ベニート、そして今回のアレン、みんな同じ系統のキャラだよね。
いや二枚目度は徐々に上がってますが。
でも、さすがに1年で3回続けて同じキャラは、ちょっとどうかと……もったいないじゃん。
ステーシーとの会話はいい場面でした。幼馴染ゆえの理解と諦め。「相当な温度差があることもわかっている」って……。
タニちゃんの役、ガイ・プレスコットは妙な男でした。
でもこーゆー本気かギャグかわからないキャラは似合うぞ。どこか作り物めいたスタイルの良さと美貌が妙な効果を生んでいると見た。私は楽しみました。
特に社長の自殺騒動でみんながロビーで慌てふためいているとき、何気にソファの上に立ってポーズをつけてるところがツボ(笑)。
ファンなら面白い、と言うかクスッと笑えるようなネタがいくつかあったかな。
組長副組長のキャラ立てがまんまだとか。
なぜ変わらなければいけないの、と言うステーシーに、生きているから、と答えるアレンとか。別れ際アリソンに、お会いできて光栄でした、と言うアレンとか。組替えを意識したり。
(じゃあ「私はいつまでもここにいるわ、ステラマリスがある限り」って……)
……と言う訳で、トータルでは楽しんだ、のかな。
文句をつけつつ、実は自分、正塚作品って好きなのかも、と思ってしまったりもしてました。何と言うか、感覚的に。色合いとか空気とかが。
ところで。前回決めた課題は達成しましたー。
珠洲さん七帆くんチェックに成功(成功って)。
つーか、二人とも「ステラマリスさよならパーティ」の私服は何事!?
赤い革ジャンにレザーパンツって。真っ赤なアロハって。君たち一体。
……かわいいじゃん(笑)。
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