キャスティングの妙、と言うか妙。(『青い鳥を捜して』宝塚大劇場雪組公演)
2004年11月23日 宝塚雪組公演の話を。ネタばれとか配慮しないのでご了承ください。
21日の日記じゃ何が何だかわからないよね。
ショーではちゃんと轟様とトップコンビが三角関係だしな。奪い合われているのはコムちゃんだけど(笑)。
芝居のオープニング、踊るカップル3組。
かしげ&となみはいいとして、轟氏と組んでいるのがまーちゃん?
ってことはコムちゃんの相手は???
……女役の音月桂ちゃんでした。
そ、そうか、トド様降臨だとそうなるのか。
前回出演した花組公演は見ていなかったので、驚いた。
え? ってことは来年?
トド様と檀ちゃんがハッピーエンドで、わたるくんの相手役はまとぶんor礼音くんの女装だったらどうしよー!!!
そっ、それは勘弁してー、せめて檀ちゃんを挟んでの三角関係にしてー!
この際最後振られてもいいからさ……(弱気)。
と言うのが「せめて三角関係」の意味です。
まあ、今現在出ている公演情報では、多分そうなる可能性が高いと思うけど、不安だ……。
ま、あくまでも「私の」個人的な希望に過ぎないんですが。一般的な見解がどう、と言うのはわかりません。
そんなことを考えながら観ていたので芝居に集中できなかったんですが。
でも、なあ。集中できなかったのはそのせいだけじゃないよなあ。
ひとことで言うと、杜撰なお話でした。
ストーリーがご都合過ぎてめちゃくちゃなのもさることながら、微妙な問題の扱い方がいちいち粗雑だなあと。
男女関係の描き方が相当アレだよなー、とは『傭兵ピエール』の時も思ったんですが、宗教とか家族とか義理の親子とか捨て子とか臓器移植とか経済格差とか、こんな描き方しかできないならやめとけばいいのに、と思いました。
特に顎がはずれたのが、臓器移植のとこなんですが。
はしょってますが、だいたいこんな話。
・主人公の兄弟(トド様、コムちゃん)の母は幼い頃死んだ。彼女の遺言で、臓器は知らない人に提供された。
・幼い兄弟は臓器が誰に提供されたか知りたかったが、教えない規則なので叶わなかった。
・弟はその後レスキュー隊に入り、レスキュー隊では怪我や死亡事故に立ち会うことが多かった。
・弟はレスキュー隊にいたときに、臓器取引をしている汚い男(ハマコ)と出会った。
・弟はその後、男と偶然再会。彼に母親の臓器提供先が誰か教えてくれと頼む。←ええー!?
・実は弟がレスキュー隊に入ったのも、臓器の提供先を知る機会があると思ったから。←えええー!?
・男は頼みに応えて、臓器提供に関する証拠書類を持ってくる。「人に感謝されるようなことをするのは初めてだ」←ええええー!?
ええと。
「臓器取引をしている汚い男」は犯罪者じゃないの?
なんでそいつが正規の手続きで移植された臓器の情報を持っているの?
っていうか、その情報を教えることを「良い行為」として描いていいの?
……何か、すげー問題作のような気がするのは、私だけですか?
私は割とハッピーエンド好きなんで、ご都合主義自体には相当寛容なんですが。占いとか偶然のいい加減さは許せる(と言うか、この話に関しては既にどーでもいい)んですが。
ここはちょっとなー。いいんだろうか本当に。
出演者は、楽しく熱演で、その点では楽しめました。
と言う訳でさくさく個別キャスト話。
ジェイク=トド様
主役なんで、ストーリーの「ええーそれでいいの?」感を一身に背負っちゃった感が。特にヒロインとの関係が。
……あれでいいのかしら。
って言うか「この人が轟さん」と認識して見たのが『花供養』とこれだけなんで、私の中でどう位置づければいいかわからなくて、上手く語れないこともあるんですけども。
フィンセント=コムちゃん
ジェイクの血のつながらない弟。えーと、この人の方がまともな人間に見えました。まーちゃんに対して「兄の恋人」として対するんですが、自然でそれがかえって違和感あったり。
ジーナ=まーちゃん
ヒロインなんで、ストーリーの「ええーそれでいいの?」感を(以下略)。
でも、まーちゃん自身のすがすがしい持ち味でだいぶ救われたような気もしますが。
シモーヌ=桂ちゃん
空手は黒帯、でも恋には不器用な女の子。いや、異常にはまってた。可愛かった。
フィンセントの相手役なんだけど、抱き合ったときにコムちゃんを持ち上げちゃうあたりとか、いいわー(笑)。
でもこんなに似合っちゃっていいのかと言う気はする。まして前作はアメノウズメで、今回も女役ってどうなんだろう。
デニス=かしげちゃん
女優ブレンダのマネージャー。ブレンダに片思いの馬鹿で人のいい男、なんだけど、それだけじゃなくて。
誕生日のケーキのとこで、怒るブレンダの口元についたクリームを指で取って「甘い」ってにこっとして見つめるとこにときめきました。ちゃんとロマンチックもできる男なんだー、って感じで。
基本的にはベタでどーでもいいような話のバカップルなんだけど、好みだからOK。見目麗しいし(笑)。
かしげちゃん、巡業から戻って、上にトド様もいて三番手状態で、なんだかのんびり気楽に楽しそうにやってるような気が。(いや、実際のとこはわからんけど)
ブレンダ=となみちゃん
そのブレンダ。わがまま女優で喋り方とかも妙に作ってるんだけど、でもキュート。お姫様役者のイメージがあったけど、いや、上手いわ。元々の品があるから、下品にも嫌味にもならないし。ホテルで一人きりの誕生日のところなんて、寂しいのが伝わってきてほんと可愛いかったもん。パック顔なのに(笑)。(そしてそこにデニスが現れるのさ)
……しかしこのカップルが好きって『ラ・エスペランサ』でベニートとイネスに大喜びしていたのと通じるものがあるかも。
ジョルジュ=ハマコ氏
前述のとおり、役がなぁ……(嘆息)。上手いからそれなりに見せてくれてはいるけど。(そしてそれは全員に言える事なんだけど)
それにしても緒月くんが息子って! しかも子役って!(笑)これは、彼にとってもどうなんでしょう???
(でもこの二人親子に見えなくもない。いや雰囲気的に)
***
以下私信。
気がついたら21日の日記を「み」さんに紹介していただいている(^^;。
慌てて昨夜数行追記しました。こんな野次馬記録ですみません。
緑野さんに「それ萌えるとこなんですか!?(笑)」と突っ込もうとしたら既に撤回されてました。あらら。
えーと、それってあのひとそのものが妖精なんじゃないでしょうか? タカラジェンヌが妖精である以前に、ナチュラルに。ある意味天然もの。
(と、無責任に言い逃げて了)
21日の日記じゃ何が何だかわからないよね。
ショーではちゃんと轟様とトップコンビが三角関係だしな。奪い合われているのはコムちゃんだけど(笑)。
芝居のオープニング、踊るカップル3組。
かしげ&となみはいいとして、轟氏と組んでいるのがまーちゃん?
ってことはコムちゃんの相手は???
……女役の音月桂ちゃんでした。
そ、そうか、トド様降臨だとそうなるのか。
前回出演した花組公演は見ていなかったので、驚いた。
え? ってことは来年?
トド様と檀ちゃんがハッピーエンドで、わたるくんの相手役はまとぶんor礼音くんの女装だったらどうしよー!!!
そっ、それは勘弁してー、せめて檀ちゃんを挟んでの三角関係にしてー!
この際最後振られてもいいからさ……(弱気)。
と言うのが「せめて三角関係」の意味です。
まあ、今現在出ている公演情報では、多分そうなる可能性が高いと思うけど、不安だ……。
ま、あくまでも「私の」個人的な希望に過ぎないんですが。一般的な見解がどう、と言うのはわかりません。
そんなことを考えながら観ていたので芝居に集中できなかったんですが。
でも、なあ。集中できなかったのはそのせいだけじゃないよなあ。
ひとことで言うと、杜撰なお話でした。
ストーリーがご都合過ぎてめちゃくちゃなのもさることながら、微妙な問題の扱い方がいちいち粗雑だなあと。
男女関係の描き方が相当アレだよなー、とは『傭兵ピエール』の時も思ったんですが、宗教とか家族とか義理の親子とか捨て子とか臓器移植とか経済格差とか、こんな描き方しかできないならやめとけばいいのに、と思いました。
特に顎がはずれたのが、臓器移植のとこなんですが。
はしょってますが、だいたいこんな話。
・主人公の兄弟(トド様、コムちゃん)の母は幼い頃死んだ。彼女の遺言で、臓器は知らない人に提供された。
・幼い兄弟は臓器が誰に提供されたか知りたかったが、教えない規則なので叶わなかった。
・弟はその後レスキュー隊に入り、レスキュー隊では怪我や死亡事故に立ち会うことが多かった。
・弟はレスキュー隊にいたときに、臓器取引をしている汚い男(ハマコ)と出会った。
・弟はその後、男と偶然再会。彼に母親の臓器提供先が誰か教えてくれと頼む。←ええー!?
・実は弟がレスキュー隊に入ったのも、臓器の提供先を知る機会があると思ったから。←えええー!?
・男は頼みに応えて、臓器提供に関する証拠書類を持ってくる。「人に感謝されるようなことをするのは初めてだ」←ええええー!?
ええと。
「臓器取引をしている汚い男」は犯罪者じゃないの?
なんでそいつが正規の手続きで移植された臓器の情報を持っているの?
っていうか、その情報を教えることを「良い行為」として描いていいの?
……何か、すげー問題作のような気がするのは、私だけですか?
私は割とハッピーエンド好きなんで、ご都合主義自体には相当寛容なんですが。占いとか偶然のいい加減さは許せる(と言うか、この話に関しては既にどーでもいい)んですが。
ここはちょっとなー。いいんだろうか本当に。
出演者は、楽しく熱演で、その点では楽しめました。
と言う訳でさくさく個別キャスト話。
ジェイク=トド様
主役なんで、ストーリーの「ええーそれでいいの?」感を一身に背負っちゃった感が。特にヒロインとの関係が。
……あれでいいのかしら。
って言うか「この人が轟さん」と認識して見たのが『花供養』とこれだけなんで、私の中でどう位置づければいいかわからなくて、上手く語れないこともあるんですけども。
フィンセント=コムちゃん
ジェイクの血のつながらない弟。えーと、この人の方がまともな人間に見えました。まーちゃんに対して「兄の恋人」として対するんですが、自然でそれがかえって違和感あったり。
ジーナ=まーちゃん
ヒロインなんで、ストーリーの「ええーそれでいいの?」感を(以下略)。
でも、まーちゃん自身のすがすがしい持ち味でだいぶ救われたような気もしますが。
シモーヌ=桂ちゃん
空手は黒帯、でも恋には不器用な女の子。いや、異常にはまってた。可愛かった。
フィンセントの相手役なんだけど、抱き合ったときにコムちゃんを持ち上げちゃうあたりとか、いいわー(笑)。
でもこんなに似合っちゃっていいのかと言う気はする。まして前作はアメノウズメで、今回も女役ってどうなんだろう。
デニス=かしげちゃん
女優ブレンダのマネージャー。ブレンダに片思いの馬鹿で人のいい男、なんだけど、それだけじゃなくて。
誕生日のケーキのとこで、怒るブレンダの口元についたクリームを指で取って「甘い」ってにこっとして見つめるとこにときめきました。ちゃんとロマンチックもできる男なんだー、って感じで。
基本的にはベタでどーでもいいような話のバカップルなんだけど、好みだからOK。見目麗しいし(笑)。
かしげちゃん、巡業から戻って、上にトド様もいて三番手状態で、なんだかのんびり気楽に楽しそうにやってるような気が。(いや、実際のとこはわからんけど)
ブレンダ=となみちゃん
そのブレンダ。わがまま女優で喋り方とかも妙に作ってるんだけど、でもキュート。お姫様役者のイメージがあったけど、いや、上手いわ。元々の品があるから、下品にも嫌味にもならないし。ホテルで一人きりの誕生日のところなんて、寂しいのが伝わってきてほんと可愛いかったもん。パック顔なのに(笑)。(そしてそこにデニスが現れるのさ)
……しかしこのカップルが好きって『ラ・エスペランサ』でベニートとイネスに大喜びしていたのと通じるものがあるかも。
ジョルジュ=ハマコ氏
前述のとおり、役がなぁ……(嘆息)。上手いからそれなりに見せてくれてはいるけど。(そしてそれは全員に言える事なんだけど)
それにしても緒月くんが息子って! しかも子役って!(笑)これは、彼にとってもどうなんでしょう???
(でもこの二人親子に見えなくもない。いや雰囲気的に)
***
以下私信。
気がついたら21日の日記を「み」さんに紹介していただいている(^^;。
慌てて昨夜数行追記しました。こんな野次馬記録ですみません。
緑野さんに「それ萌えるとこなんですか!?(笑)」と突っ込もうとしたら既に撤回されてました。あらら。
えーと、それってあのひとそのものが妖精なんじゃないでしょうか? タカラジェンヌが妖精である以前に、ナチュラルに。ある意味天然もの。
(と、無責任に言い逃げて了)
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