彼岸の人魚

2004年11月16日
前楽だったか、気になったことがあって。

フィナーレ、白スーツの場面。
汐美さん扮する男に寄り添う、白いドレスの娘、かのちかちゃん。
でも、男はドルチェ・ヴィータを見つけ、悪魔は娘の前に立ちはだかる。
男は二度と戻らぬ旅に発つ。娘は取り残される。

と、思っていたのに。

前方席で、初めて橋の上の娘の表情を見た。
彼女は、微笑っていた。

彼女も、悪魔が仕掛けた罠のひとつだったのだろうか。
白いドレス、白い肌、砂糖菓子の微笑、美しい罠。

(それとも、もう楽だからかな?東宝では確かめてみよう)

と、思っていたら。

彼女もまた彼岸の人魚。

今となっては、可愛らしい姿が瞼をよぎるばかりです。
幸多からん事を。

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