貸切公演なので抽選会あり。きりやんのサイン色紙当選。うれしいけど、写真はショーより芝居の方が良かったなー。
何か当たったのは初めて。私の野望は常に次回公演最前列チケットなのですが、ま、当たらんわな。

さて、面白かったと言いつつもいまひとつ物足りなげな宝塚初心者の同行者。
大丈夫、きっとショーでは異文化体験できるから。

芝居と違い、ショーの印象は初見と変わらず。
第一印象は「……ネタ?」
あと「語りすぎ説明しすぎ!」

多分、私がわざわざ書かずともネットには溢れている感想かと思いますが。
ゼウスの肖像画と、ナルキッソスの水仙。
あれはネタ以外の何者でもないだろー!!
初日は立見席にもさざなみのような苦笑、失笑が。

いや、まあ別にいいんですけどね。そういう公演だと思って見れば。
でも、花組さんのハイレベルな歌とダンスに感動させられてしまうから、その落差が何と言うか、もったいないなあと。

あとネタ以上に不満なのは、語りすぎかなー。
ガニュメデス登場にいちいち「美しい少年〜」と歌わないといけないっていうのはどうなの。とか(笑)。

ギャグと、後半のシリアスなシーンのバランスが悪い。それなのにすみれさんの歌唱力、花組皆様のダンス力に感動させられてしまうのが私的に落ち着きが悪くて困ってしまうのですが、それも語りすぎが悪いんじゃないかと。

ゼウスがいちいち「女たちのくだらない争いのせいで、私の造った世界が壊れていく」なんて説明台詞を歌うから、あんたがそれ言うか!と突っ込みたくなるのは私だけでしょうか。
「女は何故見栄を張るのか」って、その一因はあんたのせいだろう。ヘラが「私ゼウスの妻よ」って歌ってるのをどの面下げて聞いてるのやら。ヘラさんはそれしか己の拠り所が無いのにあんたが浮気しまくるから、自分の存在価値を確かめるために見栄を張らざるを得ないのよ。わかってんの?
 ……書いてるうちにこんなこと考えてるのはやっぱり私だけかもしれないと思いました(^^;。

とまあ、不満な点を書きましたが、このショーを楽しまなかったかと言うと全然そんなことはありません。

オープニングのクロノスとガイアから始まるダンスは、神秘的ですごく好き。(もう少しこの雰囲気で行ってくれなかったものか……)
その後出てくるトップ+特出二人。水さんこういうコスプレも似合っちゃうのがすごいなー。

オープニングが終わると、アフロディーテあすかちゃんとエロス一花ちゃんの場面。あすかちゃんすごくキュート。一花ちゃんもかーわいー。(でも何もこんなコメディかつ説明台詞にしなくても。)

その次は結婚式。ゼウスの肖像画にもひびったが、その額縁についているハートの電飾にもびびりました。
ここ、ゼウスおささんが浮気しまくりというコンセプトはいいと思うんですが、何故花組が誇る美女美少女娘役オンパレードにしなかったのか。
あ、ガニュメデス愛音羽麗くんが一番美しくみずみずしく(笑)見えるようにか。

パンドラ。実はこの場面大好きです。きりやんすてきー。赤いショートボブの鬘、迫力の歌声、キュートで危険な女。周りのグラサンスーツ部隊もかわいくて好きさ。

ナルキッソス水さんに、ナルキッソスの影らんとむくん。
えーと、キャスティングはこれでいいんですか? いやまあ先入観を持たなければそれもありと思いますが、一方でヘラクレスを当ててるってことは、そういうイメージを持っているわけで。番手の問題?
……性別も番手も無視してアモールに綺華れいちゃんを当てた草野氏は偉いなあと思いました。
どうせならおささん水さんで見てみたかった気がします。

そのあとは、オレンジのシシィパロディ。ここもなぁ、私の好みから言うと説明しすぎなんだよなぁ。可愛いけど。

次はある意味このショー随一の美味しいシーン。タキシード客席降りあり。
1階A席、通路から3列目という良席だったので、きりやんの目線をいっぱいもらえました。つーか、何で一人だけ酔っ払い演技してるの?(笑)他の二人はふつーに二枚目で出てくるのに。
この場面の「俺の理想の女神」たちは可愛い花娘ちゃんたちでよかった。
そして花組男役勢ぞろいの黒タキシード群舞! 舞台は回るしセリも上がり下がり、盛り上げどころ。
眼福眼福。
ここ、矢吹さんがいい位置で使われてて、演出家に感謝。ゆみこちゃんとデュエットだし、おささんと踊るし。
堪能しました。

でもってロケット。ロケットボーイは「オリンポス一の力持ち」ヘラクレスらんとむくん。でも私は彼が肉体派には見えなくて「花組だと彼がこういうポジションなのか、星だと礼音くんとか、もっとガタイがいいよなー」とか思いながら見てました。

パリスの林檎とトロイア戦争。前述の通り不満はありますが(ゼウスおささんが憂い顔で見守っているだけにして客の解釈に任せてくれた方がいいと思うんだけれど)、ゆみこちゃんの王子パリスっぷりがよいです。
こっから後はひたすらおささんの歌と花組一同のダンスにもっていかれました。話題のYOSHIKI氏が作った曲はおささんに合っていると思います。悲しみから再生へ、怒涛の流れに身を任せているうちに、フィナーレへ。
エトワール、ええと、6人だっけ? ゆみこちゃんとあすかちゃんがいてくれて嬉しいです。

後はもう宝塚のお約束、羽根背負っておしまい。

終演後、同行者に感想を聞きました。
当然オペラグラスなんて持ってきていない彼女に、ショーの間はずっと貸してあげていたところ、必要以上にオペラ上げていました。どうやらおささんがお気に召したご様子。
ショーに対しては「何だか、元気が出ますね!」といい笑顔で言ってくれました。
そ、そうだよね。私も最初はうわーと圧倒されてただただ元気をもらって帰っていたような気がする。初心忘れるべからず。

彼女はキャトルでもおささんの写真集を手に取り、素顔写真に「いい人そうな感じですね!」とにこにこしてました。(買わなかったけど)

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