Cool，Sexy and Light.（「飛鳥夕映え/タカラヅカ絢爛2」宝塚月組大劇場公演）

「タカラヅカ絢爛2」です。
星組のタカラヅカ絢爛が大好きだっただけに、期待と不安の入り混じった気持ちでした
が、まあ全体的にはこんなもんかなと。
独特の濃さ、熱さが薄まって少し寂しいし、ストーリー性も薄れたなあと思うけど、こっちの方が一般受けは良さそうなのは認めます。
タカラヅカ的だよね、月組版のほうが。
特に、ヘビのダンスの場面がソフト帽とスーツ男役3人揃い踏みのシーになっていたあたり。

まあ私は星版の方が好きなんで、「何でこのシーンを星でやってくんなかったのよ、キー！」とか言わないで済んで、個人的に良かったなぁと。（難易度高いことやらされて大変だったなぁとは思いましたが）

同じ場面でも、やっぱり色が違う。
星組楽前と比較したら温度が低いのは予想の範囲内でしたが（かしげちゃんが一人星東京の熱気を持ってきていてうれしい私）、それだけじゃなくて。
土着的な熱さを感じた星版に対し、月はCool＆Sexy。
つーか、前髪使いの色っぽさがすごいよ、みんな！（そういう問題？）

色気、と言う意味での比較で興味深かったのは、さえちゃんとゆうひさん。
さえちゃんは、ハリケーンの場面、ああこのひとは存在自体が色っぽいんだわ、と。
それに対して、わたるくんは檀ちゃんとの関係性や役へのはまり方で色っぽかったんだと思います。

ゆうひさんとまとぶんは……同じ衣装で同じことしてると差が際立ちますな。
まとぶんは少年っぽい、と言うか男の子っぽい。
でもゆうひさんはなんだかむちゃくちゃ色っぽいんですけど！
いやーびっくり。

比較と言えば、かしちゃんフェロと絡むアモール。
城咲あいちゃんなのは事前にグラフで知って
「ああなるほどね。星に続き美形路線で」
と思ってたんですが、実際見ると予想以上に綺華れいちゃんとの色の違いは大きかった
。
綺華れいちゃん、綺麗だし妖しい美女だと思っていたんですが、本職の娘役さんと比べるとやっぱりどこかぎこちなくて、それが初々しくて可愛かったんだなあと。
あいちゃんにはどこか媚びを感じてしまいました。つーかそれが本来と言うかふつーなんですけどね。
あと衣装は白の方がよかったのでは。

と言う訳で色々面白かったです。やっぱりこのショーは好きだし。
（「全組持ち回りで『タカラヅカ絢爛』やればいいのに！」と言ったさいとーさんほどではありませんが(^^;）
でも……さえちゃんお披露目、えみくらちゃんサヨナラということを考えると、続演でなくてあてがきしてあげた方が良かったんじゃないかなあ、という一抹の思いは残りますが。お芝居が和ものでショーがラテンだと、記念的な公演では寂しいよね。黒燕尾もドレスもなくて。
いや、さえこさんのラテン化粧、素敵ですけどね。何だか猫っぽくて。（ほめてます。きれいで可愛くて色っぽい）
えみくらちゃんも少なくとも檀ちゃんバージョンより出番が増えていて一安心（禁句？）。