期待の鎌足・貴城けい。
最近愛着を覚えはじめているかしげちゃん。
軽皇子が為所のない役立っただけに、なのに美しく格好よかっただけに、二番手役の鎌足には期待しておりました。

結果、期待どおりでもあり期待はずれでもあり……。

かしげさん鎌足は、まず顔が違いました。
役に合わせてか、地味めできつめのメイクでした。
見目形は美しいままやってくれた方が嬉しかったのに。
ラスト近くの生駒あいちゃんとの絡みはクールかつ色っぽくてステキでしたが。

いや、悪役としては、すごく良かったと思うんですよ。
厳しく凛々しく格好いい悪の魅力。押し出しもよく、堂々たる二番手ぶり。ほんと完璧だと思う。
でも、私は、この話の鎌足が「完璧な悪役」だと腑に落ちなくて。

鎌足が「完璧な悪役」だと、鞍作が馬鹿に見えてしまうんですよね。
こんなに敵対していて、しかも強敵で、それがはっきり見えているのにまんまと罠にはまるって、どういうこと? 何でもっと警戒しないの? ということです。
鞍作が鎌足に友情を感じて、どこかで心を許していればこそ騙されてしまった、なら悲劇になるんだけど。
シャアだってガルマには友人面していた訳だし、イアーゴもオセロには忠義面していた訳だし。
(例えが変。でも最近さえちゃんがガルマが似合いそうに見えて仕方がない)

それに、二人の間に友情があった方がやるせなくて好きです。その方が鎌足の「我々はこんなに遠く離れてしまった」という台詞に説得力があるし。
かしげさん鎌足は最初から、学生時代から既に離れているように見えます。終始一貫していると言えば言えるけど。

まあ、あくまでも私の好みではありますが。

やっぱりゆうひ鎌足(というよりかしげちゃん石川麻呂)も見たいなぁ。
リピートするかー。(劇団に踊らされてる)

逆に軽皇子・瀬奈じゅんはやや色が白く貴公子風に仕上げてました。
演技はいかにも鷹揚で暢気な若様、という感じ。
役として重要なのは鎌足だけど、ビジュアル的に美味しいのは軽皇子かもしれない。

でも、あさこさん、学生時代のおでこを出したロン毛でにこにこしている姿は「風友」ビデオパッケージのスカーレットみたい……(をい)。

今回はラスト、えみくらちゃんの演技にぐっときましたよ!
初見ではファントムのラストと同じ!?とそれが気になって集中できなかった(苦笑)のですが、邪念を消して見るとやっぱり上手いんだろうな。
さわやか笑顔のさえちゃんも涙を誘います。

ショーはだいぶなじんできた感じ。エレグアさららんがやってて楽しそうになってきて、良かった。
でもやっぱりゆらさんはやりすぎ。最後マリアがシリアスに「さよなら、ポノポ……」っていう場面なのに!!
さえちゃんの側転はこの間より更にへろへろしていました。がんばれー。

今回、何かの団体さんで普段見ないようなおじさまおばさまが多かったのですが、最後羽背負って出てきたときの「おおー」というどよめきが楽しかったです。(「美川憲一……」という呟きが聞こえてきたけど)
縄跳びの場面も受けてましたわ。

あと宙組さんが何人か観に来ていて、美郷さん、初嶺さんは確認しました。はっちゃんはこの間のファントムで認識しました。美人でした。ちらちら見ていたら不審そうに見られたような気が(^^;。やっぱり平日に来るとジェンヌさん遭遇率高し。

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