昨日の続き。

クリスティーヌ。花総まり。さすがの美しさでした。
特に1幕ラストから2幕ずっと着ている白いドレスが美しい!清らかで神々しさも感じる白さ。「天使の声」にはちょっと?だけど、天使と呼ぶにふさわしい清らかさでしたわ。
そう、こちらも上手いんだろうけど「天使の声」と言うにはどうかなあと(エリック母=音乃いづみの方が天使の声と言う感じだった)。あとフィリップが見初める楽譜売りの歌もちょっと何歌ってるんだかわからなかった。アップテンポの歌よりしっとりした歌の方がいいのかな。
前半の「歌は上手くないけど美しい声の田舎出の女の子」と言うキャラはあっていなかったような。それも1幕目が盛り上がらなかった一因か。2幕の清らかな天使、聖母はぴったりでした。

キャリエール。樹里咲穂、お芝居上手いよねー。
前半は出番が少なくてびっくりしたけど、後半回想シーンの告白からは独壇場。この人ならではの役ではないかと。老け役だけどダンディで格好いいし。
いい役でした。

フィリップ・シャンドン伯爵。安蘭けい。
うーん、宙組大男軍団の中でハンサムなプレイボーイ役というのは、ちょっと辛かったかも(禁句?)
て言うか、出番少ない。少ない中で「プレイボーイ」と「クリスティーヌへの純愛」と両方表現するのは難しいかも。プレイボーイって設定は必要だったのか?
歌は、この人の歌だけ明るい感じで違う世界でした。ファントムとの対比かもしれないけど、それはよかったのかどうか。
殺陣はなかなかあって格好よかったです。
が、一番好きなのはクリスティーヌの初舞台を見守る場面。歌えなくなった彼女を心配して見つめる表情がよいです。
実はこの人もフィリップよりファントムの方が合うんじゃないかなー。
と言う訳でとーとつに妄想キャスティング。星組バウ……では会場が小さいので、ドラマシティくらいで。
ファントム(エリック)=安蘭けい
クリスティーヌ=琴まりえ。
仙堂花歩ちゃんもいいけど、彼女にはカルロッタをやってもらいたい気も。(関係ないけど今回ビストロでクリスティーヌが絶賛されているシーンで、これが大絶賛なら何故オルガ@1914/愛は怪電波扱いなのかしらと釈然としなくなってしまった私(^^;)
キャリエール=立樹遥。
いや、定石なら汐美真帆なんだろうけど、私もそう思うけど、しいちゃんで見てみたい気が。(ケロさんバージョンはまた別に見たいけど)
フィリップ=真飛聖。
お坊ちゃんが似合いそうだし(笑)。声も好きだし。(タカラヅカ絢爛のロケット前の歌が好き)
でもすずみんでもいいかなー。ケロさんキャリエールバージョンならしぃちゃんでも可。
あとはー、礼音くんは劇団員でがんがん踊ってほしいとか、支配人のショレはやっぱり組長さんにやってもらいたいとかー。

……こういう妄想が湧き上がるのも、当て書きのお芝居じゃないからかなーと。

脱線はさておき。
エリック母・ベラドーヴァ。音乃いづみ。
顔も声もクリスティーヌと似ていないのは物語的に引っかからなくもないけれど、まさに天使の声。若きキャリエールが愛し、エリックがずっと面影を追い続ける天使、聖母でした。
若き日のキャリエール。初嶺麿代。
18才で支配人見習いって、ボンボンだよね? 甘い二枚目でいかにも。自分の無責任さ(と言うしかないよなあ)が招いた結果に動転する様が迫真でよかったです。
台詞はないんだけど、ちびエリック(和音美桜)も含めてまとまった出番があるので、回想シーンの3人はおいしいかも。

あと目に付いたのは劇団員ラシュナル=悠未ひろ。おっきい……。そうか179cmか。大きいけど可愛い顔で、香取慎吾系というか(何のこっちゃ)。

さて。今回の席は8列目上手端でした。一桁なんて初めてでわくわく。中央はよく見えないけど上手に来てくれれば近い近い。
そしてこの席の効果が一番大きかったのはフィナーレ。舞台一番端、こんな近くに人がいたらセンター見られないよ〜。実は宙組のセンターにはあまり惚れていないので(をい)、素直に近くの人たちを見ていました。なんと言うか、近くで見ると若さが輝いてもう眩しいったら。
そしてひそかに今回注目していた(と言うか、途中見つけられなかったので探していたと言った方が正しい)七帆ひかるくんが、上手一番端。めちゃくちゃ近くに。
でも、何だか表情が寂しくて……。端から6番目(男役では3番目)の子がにこにこ笑顔でサービスしていたので、余計気になってしまいました。新人公演主演を明後日に控えて緊張しているのではと一緒に行ったTちゃんの弁。がんばれー。

まあ、何のかんの言って悪い作品ではないと思います。少なくとも「こんなの初めての人を連れてこられないよ」と言うようなものではないと。

あと、評判が悪いらしいエピローグは、まあ宝塚では死んだ主人公がラストシーンでスモークの中でせりあがって歌うとかくらいはままあることだし、とスルーしてしまいました。

それより気になったのはフィナーレ。なんかとーとつで。別の曲でなく(しかも統一性がない)、作品中のナンバーのアレンジでフィナーレにするわけにはいかなかったのかな。エリザとか王家みたいに、その方がいいと思うんだけども。

気になったといえば緞帳の母子像も。少女漫画…と言うか単に下手な絵という感じでその前でやっているお芝居の興を削ぐんだけど、やっつけ仕事かと思いきやプログラムにもちゃんと載ってました。ラファエロとか有名な絵のコピーでもいいのに。不思議。

と言う訳で取り留めのないままこの辺で。

(後日追記)
ルルーの『オペラ座の怪人』読みました。
全然別の話だった。まだ『アイーダ』と『王家に捧ぐ歌』の方が近いわ。
ラウル(フィリップ)が原作のままのキャラなら安蘭さんでOKなのに。もったいない。

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