わただんラブコメ、最高ーっ!

初日を見るのは初めてです。
なるべく予備知識なしで見たい。でも、始まったら気になって観劇評やらなにやらを読み漁ってしまうに違いない。
じゃあ初日行くしかないじゃん。
と言う訳で、どんな舞台なんだろうとどきどきしながら行きましたが、行ってよかったー。

とってもほほえましいラブコメディ。
出会って、反発して、魅かれあって行く過程がほほえましい。いやほんとに顔が緩んで笑顔になるよ。
お互い二つの顔を持っていることを知らずに、慌てたりごまかしたりのうろたえぶりが楽しい。
戸惑って悩んで、「でもやっぱりあなたが好き!」のハッピーエンドがうれしい。
うにゃー、しあわせにゃーと心がほこほこしました。

そもそも、こういうラブストーリーが好き、と言うか私が宝塚に求めていたのはこういうラブストーリーだったんだ、という気がします。
アリスティドの「名前も知らない、私の恋人!」の台詞と、それに続いて恋の喜びに満ちて歌い始める場面がツボ。これぞヅカ。(私にとっては)

が。
トップコンビのラブコメストーリーとしては最高なんですが、他の芸術家たちの話ときっぱり断絶しているのは、ちょっとどうかと。せっかくの特出2人とほとんど絡まないのももったいない。話が絡むのは最初と最後だけ。
話自体も、芸術家群像はユダヤ人差別、アルコール中毒、出征とシビアなんだけど、主役が絡まない。最初の場面の貴族批判も尻すぼみ。(もっとアリスティドの家の問題とか出てくるかと思ったら、コメディだったもんで)

二つの話を絡めるには、例えば、アポリネールの釈放にアリスティドが一役買うとか。
だって彼は有名人で人気タレント?な訳だし、世間への影響力はあるという設定なのでは? ラブコメだけでは彼がアリスティド・ブリュアンである意味があんまりないし、そういう意味でもそれらしい活躍の場を作れるし。
で、釈放のお祝いをル・ミルリトンでやるとか。
マリーとアポリネールの別れにアリステッドもアデルに思いをはせるとか。
あとポール・ギョーム氏と会話を交わすとか。
「さすが炎の詩人、世論を動かしましたね」
「いや、俺だけの力じゃない。あんたが手を尽くしたのは俺様も知ってるよ」
とかね。ついでに、
「偉ぶってるだけで何にもわかってない連中にパトロン面させるより、本当に良さを認めているあんたみたいな奴にあいつらの絵を買ってやってほしいんだ」
とか、ロシア大公を追っ払ったフォローしても良いし。

とは言え、あの幸せなラストで全て許してしまいましたが(笑)。だって幸せだよねー。

わたさん、アリステッド・ブリュアンのコスプレ?よく似合ってました。かっこいい。(『パッサージュ』のビデオでカフェの場面で、ロートレック描くところのアリステッド・ブリュアンのポスターが飾ってあるのをこの間発見しました)
俺様キャラと伯爵家の御曹司両方のキャラが見られてお得。

壇ちゃん。こちらも伯爵夫人と普通の女の子と両方見られてお得。でも一番似合ってるのは最後の白いワンピース。かーわいー。銀橋でとたたたとアリスティドに駆け寄る姿もかわいい。
えーと、あと友達のクロディーヌ、陽月華ちゃんかわいかったー!

ショーは、とにかくハリケーンの愛のデュエットダンスに尽きます! 濃いです、熱いです、妖しいです! 色っぽくてもうどきどきしました。

……また見たいと思う舞台で良かった。一安心。

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