私の魂のありか(宝塚花組公演)
2004年1月10日 宝塚宝塚花組公演「飛翔無限/天使の季節/アプローズ・タカラヅカ」OMCカード貸切公演に行って参りました。
一応書いておきますが、私はヘビーなタカラヅカファンではないです。気が向いたら一公演一回くらい観に行く程度でした。トップコンビとせいぜい二番手くらいまでしか個人認識ができません。生徒さんの愛称もわかりません。(最近覚えてきたけど)
思えば、花組を観るのは久しぶり。愛華みれのサヨナラ以来だ。あ、エリザベートはビデオで観たか。
「天使の季節」
内輪受けのドタバタ喜劇で、ちょっと辟易。宝塚を初めて観る人と行ったのだけれど、初心者にはキツイかも、と気を使う内容でした。(気軽に見られた、とは言ってくれたけど)
ヨーロッパで一番小さな王国・カネロニアの国王90才の誕生日。(宝塚90周年とかけている)国王はこの機会に曾孫の王女マルゲリタとカリブの王子アッサーラの婚約発表をするつもり。が、マルゲリタにはパリで留学中に出会った芸人のギスターブと恋仲。ギスターブと芸人仲間二人はアッサーラがとんでもない男だと誤解されるよう芝居を打つ。結果、見事婚約は中止、マルゲリタとギスターブは結ばれる。
というストーリーなんですが、あまりにもドタバタで。
アッサーラが不審人物と見なされてみんなに追い掛け回される場面が長すぎ。ひとしきり続いた後客席での追いかけっこがあって湧くんだけれど、その後まだ続く。
それと、春野寿美礼がギスターブと国王の2役なんですが、そのことをネタにして笑いをとる場面が多すぎ。わかる人にはわかるけど、普通にお芝居としてみた場合は通じないよー、宝塚はいつも内輪受けのファンアイテムみたいな芝居ばっかりやってる閉じた世界かと思われちゃうよー。
あと、2役のせいで、肝心の主人公のはずのギスターブが、友達二人に助けられっぱなしで何もしていないんですよ。おささん本人は2役で大活躍なんですが。やっぱり「春野寿美礼2役で面白いでしょ」ってだけの狙いに見えちゃったんですよね。
いや、新春お年玉公演としてはいいのかもしれないけど。休憩時間にアッサーラ王子のカリビアンステップ?を真似していた人とか見たし、好きな人には楽しかったのかもしれない。
主役カップルの愛を語り合うデュエットとか好きなんですけどねー。「おとぎ話が好きなのは子供だけじゃない」ってフレーズがあって、これって「だから宝塚は今までもこれからもおとぎ話を提供し続けていくよ」ってメッセージが込められているんだと思うんですよね。そのあたりを軸にしてほのぼのとしたコメディにしてくれればなー、と思いました。
ギスターブ+仲間二人の友情ソング?「三人いればパーフェクト」ってあたりも好き。この二人(彩吹真央、蘭寿とむ)かっこよくてさわやかで、楽しかったです。
「アプローズ・タカラヅカ」
今回のショーは日によって各組トップコンビの特別出演があって、本日は星組です。
そして私は湖月わたるのファンです。
宙組エリザベートのルキーニで「あ、かっこいい」と思って以来、ずっと「普通に」好きでした。
が、昨年12月ドラマシティ公演「永遠の祈り」フィナーレ、客席下手扉から入ってきて目の前に現れたとき、やられました。
わたるくんのまわりがきらきら輝いて(いや、当然ライト当たってるんですけど)時が止まった、あなたしか見えない、状態。
正直、魂抜かれました。
で、本日は星組トップコンビ特別出演。
途中、幕前の踊りがはけて、幕が開いて、人影。わたるくんだ! 濃いすみれ色のスパンのスーツ、似合う。あ、笑った、かっこいい。壇ちゃん登場、ああ、なんて絵になるカップル。
頭の中「かっこいい」という言葉しか浮かばず、オペラグラスでずーっと姿を追ったまま目が離せない。あ、拍手が聞こえる、きっと花組コンビも登場したんだろうなと思いつつやっぱり目が離せない。
自分がこんなに壊れているとは思いませんでした……。
更に、今思い出すと姿は目に焼きついてるんだけど音楽は殆ど思い出せない。視覚に全神経を集中していたってこと?
今後わたるくん出演の舞台は2度は見ないと駄目だと悟りました。
その後も、銀橋中央で、濃いすみれ色のスーツのわたるくん、淡いすみれ色のスーツのおささん。その両隣に壇れい、ふづき美世。ああ、なんてゴージャスなものを見ているのかしら、ため息。(しっかし、わたるくん大きい! おささん小さい、細い!(笑))
客席降り。あ、こっちの席はおささん担当なんだ。うわ、結構後ろのほうまで来てくれるんだ。でもわたるくんはあっちに。じたばた(精神的に)。
SAVAGE、黒のスーツに赤いカマーのわたるくん。うっとり。おささんを後ろから羽交い絞め?にするわ、じゃれあってるわ、こんな光景が見られるとは。(チラシにはこの場面「決闘」とか書いてあるけど、おささんはずっとにこにこしてるし、わたるくんも笑ってます。ふざけて殴りかかる?おささんの手を「おいおい」という感じて捕まえて、その手で自分の頭をこつん。どう見ても楽しそうだよお)
花組との総踊り、ダイナミック。かっこいい。壇ちゃんとのデュエットダンス、タンゴ。青い衣装で素敵。(でもタンゴなのにあまり色っぽいって感じではない。まっとうににラブラブすぎて妖しさが足りないのか)
フィナーレ。また両トップコンビが並ぶ。あの大きな羽根で銀橋ですれ違う、すごーい。
が、その私でも星組コンビでエトワールは……とちょっとはらはらしました。ちょっとね(^^;。(いや、わたるくんの声は好きですが、エトワールというとなんかこう、先入観が(^^;)
いや、ショー自体もかっこよかったですよ。最初真っ赤な衣装の群舞で、華やかでパワフルでおお!と思ったし。途中もストーリー性があって飽きないし。
ただ、私はうれしかったけど、こういう特別出演はその組のファンの人にとってはどうなのかなあって気はしましたが。
私の魂は去年の12月29日に抜かれてしまった。だから、私の魂の一部は、今も湖月わたるのいる舞台の上にある。
そのことを痛感しました。
つらつら思うに、こういう衝撃はクピード(アルベルト・クピード。わが最愛のイタリア人テノール)の声を聞いたとき以来かも。10年ぶりくらいか。
人生にはたまにこういうこともある、と。
一応書いておきますが、私はヘビーなタカラヅカファンではないです。気が向いたら一公演一回くらい観に行く程度でした。トップコンビとせいぜい二番手くらいまでしか個人認識ができません。生徒さんの愛称もわかりません。(最近覚えてきたけど)
思えば、花組を観るのは久しぶり。愛華みれのサヨナラ以来だ。あ、エリザベートはビデオで観たか。
「天使の季節」
内輪受けのドタバタ喜劇で、ちょっと辟易。宝塚を初めて観る人と行ったのだけれど、初心者にはキツイかも、と気を使う内容でした。(気軽に見られた、とは言ってくれたけど)
ヨーロッパで一番小さな王国・カネロニアの国王90才の誕生日。(宝塚90周年とかけている)国王はこの機会に曾孫の王女マルゲリタとカリブの王子アッサーラの婚約発表をするつもり。が、マルゲリタにはパリで留学中に出会った芸人のギスターブと恋仲。ギスターブと芸人仲間二人はアッサーラがとんでもない男だと誤解されるよう芝居を打つ。結果、見事婚約は中止、マルゲリタとギスターブは結ばれる。
というストーリーなんですが、あまりにもドタバタで。
アッサーラが不審人物と見なされてみんなに追い掛け回される場面が長すぎ。ひとしきり続いた後客席での追いかけっこがあって湧くんだけれど、その後まだ続く。
それと、春野寿美礼がギスターブと国王の2役なんですが、そのことをネタにして笑いをとる場面が多すぎ。わかる人にはわかるけど、普通にお芝居としてみた場合は通じないよー、宝塚はいつも内輪受けのファンアイテムみたいな芝居ばっかりやってる閉じた世界かと思われちゃうよー。
あと、2役のせいで、肝心の主人公のはずのギスターブが、友達二人に助けられっぱなしで何もしていないんですよ。おささん本人は2役で大活躍なんですが。やっぱり「春野寿美礼2役で面白いでしょ」ってだけの狙いに見えちゃったんですよね。
いや、新春お年玉公演としてはいいのかもしれないけど。休憩時間にアッサーラ王子のカリビアンステップ?を真似していた人とか見たし、好きな人には楽しかったのかもしれない。
主役カップルの愛を語り合うデュエットとか好きなんですけどねー。「おとぎ話が好きなのは子供だけじゃない」ってフレーズがあって、これって「だから宝塚は今までもこれからもおとぎ話を提供し続けていくよ」ってメッセージが込められているんだと思うんですよね。そのあたりを軸にしてほのぼのとしたコメディにしてくれればなー、と思いました。
ギスターブ+仲間二人の友情ソング?「三人いればパーフェクト」ってあたりも好き。この二人(彩吹真央、蘭寿とむ)かっこよくてさわやかで、楽しかったです。
「アプローズ・タカラヅカ」
今回のショーは日によって各組トップコンビの特別出演があって、本日は星組です。
そして私は湖月わたるのファンです。
宙組エリザベートのルキーニで「あ、かっこいい」と思って以来、ずっと「普通に」好きでした。
が、昨年12月ドラマシティ公演「永遠の祈り」フィナーレ、客席下手扉から入ってきて目の前に現れたとき、やられました。
わたるくんのまわりがきらきら輝いて(いや、当然ライト当たってるんですけど)時が止まった、あなたしか見えない、状態。
正直、魂抜かれました。
で、本日は星組トップコンビ特別出演。
途中、幕前の踊りがはけて、幕が開いて、人影。わたるくんだ! 濃いすみれ色のスパンのスーツ、似合う。あ、笑った、かっこいい。壇ちゃん登場、ああ、なんて絵になるカップル。
頭の中「かっこいい」という言葉しか浮かばず、オペラグラスでずーっと姿を追ったまま目が離せない。あ、拍手が聞こえる、きっと花組コンビも登場したんだろうなと思いつつやっぱり目が離せない。
自分がこんなに壊れているとは思いませんでした……。
更に、今思い出すと姿は目に焼きついてるんだけど音楽は殆ど思い出せない。視覚に全神経を集中していたってこと?
今後わたるくん出演の舞台は2度は見ないと駄目だと悟りました。
その後も、銀橋中央で、濃いすみれ色のスーツのわたるくん、淡いすみれ色のスーツのおささん。その両隣に壇れい、ふづき美世。ああ、なんてゴージャスなものを見ているのかしら、ため息。(しっかし、わたるくん大きい! おささん小さい、細い!(笑))
客席降り。あ、こっちの席はおささん担当なんだ。うわ、結構後ろのほうまで来てくれるんだ。でもわたるくんはあっちに。じたばた(精神的に)。
SAVAGE、黒のスーツに赤いカマーのわたるくん。うっとり。おささんを後ろから羽交い絞め?にするわ、じゃれあってるわ、こんな光景が見られるとは。(チラシにはこの場面「決闘」とか書いてあるけど、おささんはずっとにこにこしてるし、わたるくんも笑ってます。ふざけて殴りかかる?おささんの手を「おいおい」という感じて捕まえて、その手で自分の頭をこつん。どう見ても楽しそうだよお)
花組との総踊り、ダイナミック。かっこいい。壇ちゃんとのデュエットダンス、タンゴ。青い衣装で素敵。(でもタンゴなのにあまり色っぽいって感じではない。まっとうににラブラブすぎて妖しさが足りないのか)
フィナーレ。また両トップコンビが並ぶ。あの大きな羽根で銀橋ですれ違う、すごーい。
が、その私でも星組コンビでエトワールは……とちょっとはらはらしました。ちょっとね(^^;。(いや、わたるくんの声は好きですが、エトワールというとなんかこう、先入観が(^^;)
いや、ショー自体もかっこよかったですよ。最初真っ赤な衣装の群舞で、華やかでパワフルでおお!と思ったし。途中もストーリー性があって飽きないし。
ただ、私はうれしかったけど、こういう特別出演はその組のファンの人にとってはどうなのかなあって気はしましたが。
私の魂は去年の12月29日に抜かれてしまった。だから、私の魂の一部は、今も湖月わたるのいる舞台の上にある。
そのことを痛感しました。
つらつら思うに、こういう衝撃はクピード(アルベルト・クピード。わが最愛のイタリア人テノール)の声を聞いたとき以来かも。10年ぶりくらいか。
人生にはたまにこういうこともある、と。
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